りぼん2005年5月号感想

今回の別冊付録も嬉しい悲鳴が出る分厚さでした。内容もみんなまっすぐで素晴らしかったです。
作家さんたちの高校時代も嬉しいですね。「りぼん」は昔から、誌面で作家本人がこまめにメッセージや近況報告などを出す機会が多く、作家が身近に感じられます。「なかよし」なんて新聞を廃止して以来…目次のメッセージだって最近つくようになりましたが、それまで何年…ぐちぐち。
あ、連載作品の番外編の感想は連載のところにまとめます。

去年蒔いた種が実ってきているのか、新人がけっこういいのでどんどんメンバーチェンジをしていって欲しいです。
今調子がいい「ちゃお」も「なかよし」もメンバーチェンジができない…「ちゃお」は新人がなかなか連載に定着できず、「なかよし」は新人は育っていても本誌が開かない…状態ですから、今がチャンスですよ。

CD-ROMも確かに豪華でしたが、パソコンを持っていない子はどうなるのでしょう。
むしろ、パソコンを持っていないけれどプレイステーションやゲームボーイなど家庭用ゲーム機を持っている子は多いはずですから、それで遊べるソフトを付録にしたほうがよかったのでは。
携帯電話で遊べるゲームや待ち受け画面もいいでしょう、携帯電話は子供たちにも普及していますから。
どうやってあまりに多くの機種がある携帯電話に、付録にできるメディアから情報を入れられるかが問題ですが。

咲かせてvさくら(原田妙子)舞い降りる華(朝吹まり)爆走ガールズ(込由野しほ)バスケットガール(水沢めぐみ)青春☆ファイブ(ユーキあきら)STAR BLACKS(槙ようこ)サボテンの秘密(春田なな)ロイヤルストレート(持田あき)アゲハ100%(武内こずえ)激愛10カウント(倉橋えりか)HIGH SCORE(津山ちなみ)紳士同盟+(種村有菜)なでしこハニー(松野美佳)空のまんなか(香村陽子)ちよりの毎日(萩わら子)ピーターパン症候群(酒井まゆ)聖vドラゴンガールみらくる(松本夏実)だって好きなんだもん(吉住渉)次号予告

咲かせてvさくら
二人ともすごくまっすぐで素敵です。
デオドラントスプレーを服に吹き込むのはなるほど、と思いましたが、シャワーがあればもっといいのでは。ちょっと着替えやシャワー以上に男が見てはいけない光景のような気がして、少しどぎまぎしました。
料理部の男子部長と合気道部の女子部長、いいじゃないですか!
部員の「不可能と分かっていても果敢に挑む大切さ〜」と、尊敬しているのか馬鹿にしているのか分からない態度も面白いです。
瞬くんの夢がしっかりあるところはよく伝わってきます。
で、瞬くんはしっかりさくらちゃんを守ろうとしてくれているのが見ていて嬉しいですね。
そして合気道は…こう関節技と投げが一体化しているから護身では一番有効…というか僕がやっているナイフ術にとって、合気道は天敵ですから意識してしまいます。
ただこの、{男の前で強さを見せてしまった}シチュエーションは、瞬くんは当然さくらちゃんが合気道部だと知っていますから効果は半減しているような。
だからすぐ前向きになれるのでしょう…「やってしまったことをぐちぐち言っても始まらない!今できる事をするんだ!!」は、僕がいつも自分に言い聞かせていることをきちんと言葉にしてくれたようです。
それでお弁当とは、結構大胆ですね…見た目の違いにびびって落としてしまうのは、まあ気持ちは分かりますが彼はちゃんと食べてくれているのに。無言で片づける彼の姿が迫力あります。
それで身が入らず…「もしかして告って玉砕?」は笑えました。
でもちゃんとすぐ前向きになるのはさすがです。
「たぶんさくらがすげー頑張って〜おいしく感じたのかも」と瞬くんが言ってますが、これは事実上告白だと思ってしまうのは僕だけでしょうか?
「愛情込めて作ったの」はもう…体の芯からかあっとなります!
瞬くんが体を鍛え出して、さくらちゃんも料理を頑張って…いい二人です。
キャラクターが素敵だと実にいいですね。

舞い降りる華
バレエといえば当然意地悪役、と思ってしまうので、この話の展開はとても意外性がありました。
躍動感こそ甘いですが、体を丁寧に描いているのがいいですね。
岬センパイの厳しい態度が僕にとってはある種のミスリードでした…意地悪役なのかな、と思わせる。
でも読み返してみると、ある意味当たり前に感じます。それだけ話全体で、岬先輩の人格的な高さをよく描いていたからでしょう。
厳しいのを当然と受け入れている夕華ちゃんの強さも、読み返してみれば初めからしっかり描けています。
「やりたい奴は今日中に」といわれて即出られる意気込みの強さ、初めは危惧していましたが…
先輩の厳しい言葉にびくっとして、…あ、来年では岬先輩は卒業していますか…それで。
まっすぐ先生や先輩の言葉を受け止め、受け入れて頑張る…なかなかできることじゃないですね。普通は反抗心が出てしまいます。
楽しい、というのもよく伝わってきます。
的確なアドバイスはくれるけれど、あこがれを伝える言葉には何も返さない先輩の冷たさ…でも、それにめげずにひたすらまっすぐ頑張る姿勢が伝わってきて、正直に言えば初読時にはもっと重い挫折につながるかなとさえ思ってしまいました。
岬先輩が、影ではちゃんと認めているのもいいです。
そしてオーディションでの、先輩と先生の厳しい視線…緊張感が伝わってきます。それを「バレエが好き」という想いで克服するのも不思議なほど伝わって来て、すごく心が動きます。
ますます厳しくなってくるのも、それをマイナスにとらえず岬先輩の熱さもしっかり理解して…こうしてはっきり通じ合う上下関係って素敵ですね。
舞台を前にした岬先輩の言葉もすごくじーんとします。厳しく期待を込めて鍛え、それにしっかり応えた…いいなあ。
わか菜さんも、出番は少ないですがしっかり悔しがり、認めるところで存在感があります。
すごく深い信頼関係が伝わって来て…部活の理想像ですね。

爆走ガールズ
かっこいいなあ…すごくまっすぐです。
ライバルがこうしていっしょに、なんだかすごく嬉しくなる状況です。もしかしてユリちゃんが追いかけたのでは、と思うと余計に。
認めてはいるけど嬉しいとは素直に思えない、かといって憎しみとか嫉妬とかほど悪い感情ではなくまっすぐな向上心に支えられた対抗意識、いいですね。
二人の大言壮語を楽しんでいるのも、この部自体雰囲気いいですね。
そして、この暴力は…もちろん初読時はユリちゃんを疑いました。でもおせっかいして心配するところをみて疑いは晴れましたが。
そして…そういうことでしたか。
「あんた私のせいであんな目に遭ったんだよ」と謝る潔さ、それを笑い飛ばして…二人ともカッコイイ!
素敵な高校三年間(部活は実質二年半?)になりそうですね。

バスケットガール!!
さすがまっすぐでは第一人者ですね、水沢先生は。
裏方でも腐らず一生懸命、というのはいいですね。
環ちゃんの真面目さと合わないのはちょっと心配になりましたが。
下手な自分とうまくなっている颯太くん…本当は結構コンプレックスがある、でも空回りばかり…ともどかしさを感じさせ、この前のほうでさりげなく「前の大会の朝練半分近く遅刻してた」と理由をちゃんと入れているのがいいです。
颯太くんが、「朝練全部1番のりだったら」というのがうまいです!「単にやる気ねーからだろ、練習しろ練習」だったら責めているも同然ですから、かえってやる気をなくすリスクがありますが、これなら…ただこの時間に起きるって、親は大変ですよね…コーチも…
「眠くて大変だと思ったけど」というのは、多分夜はちゃんと早く眠れて睡眠もしっかりしていると思います、練習が充実していい感じに体が疲れていれば。
どんどんいい循環ができているのは…むしろ若いっていいなという気も…
逆に環ちゃんは遅くなってしまう、という差がうまい伏線です。
こうして早起きして練習しているのにシュートが入らない…このもどかしさ…でも、これまではそんなもどかしさ、悔しさを感じるほど練習したこともなかったのでしょう。
だから颯太くんも教えてくれた…啓せずんば発せず(『論語』、頑張って壁にぶつかってどうしていいかわからない、という状態じゃないと教えない、教えても仕方ない)…だからアドバイス一つで入るようになった…いいですね、これ!なんか『SLAM DUNK』で花道が庶民シュートを身につけるシーンを思い出します。
肩をつかむ、というかほとんど抱き合う形になってドキッとして一対一練習、という恋愛未満がまたかわいい!
「バスケがうまくなる方法」を口で言わず、こうして伝えてきたというのが本当に素晴らしいです。颯太くんは誰に習ったのでしょう…よほど指導者、先輩がよかったのでしょうか。
試合シーンもうまくできています…バスケが好き、というのは必ずしも生まれつきとかじゃなく、練習によってバスケが好きになっていくこともある、変わっていくこともある…すばらしいです!
このエピローグは恋愛は芽程度にしているのが余計燃えます。素敵な中学三年間、いやそれからも…なんだかすごくうらやましいです。そう思うのは老けたということか…いや、僕だってやる気さえ出せば…

青春☆ファイブ
こういう笑えるネタも楽しいです。でもユーキ先生のまっすぐも読みたかったな…
テニス部☆明ノ星ちゃんは、こんな連中つまみ出せよ、でおしまいのような。アンダースコートとパンツは違うのでは?
弓道部☆日野ちゃん…形が90点なのは感心。上押しはよく見ればちゃんとかかっていますし、弓返りはなくても別にいい、無理にやるよりずっといいですし。
しかしこういうことをやられたらかないませんね…的に写真を貼って、というのはそりゃ誤解されますって。
軽音部…みんな音感いいですね…まあ目的は果たせたんですからいいです。
料理部☆向井ちゃんは、彼の言動がすごいです。どういう経緯で「ありさは天才だな」なんてことになったのやら。
サッカー部マネは…大丈夫かこの部…谷間攻撃は刺激強いって…

STAR BLACKS
冒頭の「人を汚すものはすべて人が生み出す」という言葉は、確かにそうとも思えますし違うとも思えます。読者がどのように受け止め、吟味するか楽しみです。
むしろぶっきらぼうに、戦う理由を簡潔に伝えるのは分かりやすくていいです。
「どんな気持ちにも耐えなければならない」と、一番辛いことも伝えるのは…もし伝えずにいたら、逆に彼女が鬼に取り込まれたら最悪になるでしょう。
隆蔵くんの心配はもっともです。なぜ選ばれたのは自分ではないのか、という感情もあるかもしれませんが。
この、刀による一方的な選びには、高校時代聞いた説教での「ターミネーター」と聖母マリアの受胎のたとえ、そしてパウロの選びを思い出しました。まさに一方的に選ばれる…
「神は存在を隠しているだけ」というのは、今もいつもそうなのかもしれません。ファンタジーにあるように正しく祈れば機械的に奇跡(神聖魔法)や助言を返してくれる神や、神話伝説のように一方的に破滅の運命を押しつける神と、存在を隠している神と…どれがましでしょう。
このテーマは本当に無謀なまでに深いですよ。
ふっと、このホームレスに紛れ込んでしまう…あくまで描いているのは現代ですね。そう考えると2999年という設定は余計でした。
「生きてたって何にもなんねぇ 消えちまえっ」…確かにこれは鬼になりますよ。こういう声の多さが社会問題化していますが、むしろそういう人間のほうが鬼になっている気がします。
鬼そのものに悲しみはないのでしょうか?
そして…「神様に守られてるんだから」という言葉は、彼らに信仰と希望と愛をよみがえらせる力はあるでしょうか。
支えで戦えるようになる、というのも面白いです。

サボテンの秘密
結局あの保険の先生、あまり意味のあるキャラではなかったような。
反省しつつ結局人のせいにするのは…触媒?
可愛くやきもちを焼くのは確かに気持ち悪いといえばそうですね。
まずストレートに謝るのはよかったのですが、ここは…藤岡の反応が…これは許せません。
相手の感情が分からないからどうしていいかわからない…その気持ちは分かります。
藤岡くんの立場から、進路での悩みを描いていくのがもっとあればよかった気がします。それはそれでとても重いテーマですから。
夏川にそこに踏み込まれたら、それは頭にきますよね…それで階段から落ちて「ダサ」は爆笑!
保健室で、エロゲーのような妄想は笑えましたが、実際にそれに近いことになっているのがまたばかばかしいです。
「自分が何したいのか分からないし 未来の自分なんて想像できない」という焦り、よくわかります。自分に幻想を持たないタイプで、現実だけしか見えていない…?特に現代はそれが見えにくいです。
先生の言葉自体はまともで、いい励ましですね。
二人とも裸な幻覚は思いがけないサービス…どうせサービスならもっと…「あらお話してただけよv」が事実なのに、逆に誤解を強めてしまうのが面白いです。本当はいい人なのに誤解されがちなのかも。
「また怒りそうだし」という言葉から、藤岡くんはどうすれば未来ちゃんを怒らせずにいられるかわからない、という不満を感じました。
だったら自分も、怒らずにそのまま藤岡くんを受け入れればいいのに、先生みたいに。先生と藤岡くんとの会話を聞かせてやりたいですよ!
こんな些細なことから、ここまでどうにもならないほど気持ちが離れる…現実にもこんな破局は多いのでしょうね。妙にリアルです。

ロイヤルストレート
すごくはっきりした感じで期待が持てます。
こうして助けてくれる出会い、そしていきなり再会、同居とお約束の連発ですが、それだけすごく思いの変化がよくわかって面白いです。パターンは別に悪いことじゃなくて、それだけ力があるんですよ。
バスケで親しみを持つのもわかりやすいです。結構展開が速いですが、やはり短期連載予定?
野犬の描写が妙にリアルなのが面白いですね。地力の高さがうかがえます。
こうして助けられたら、それはまあ恋に落ちるのも分かります…
「余計だってわかってんなら聞くなよ!!」というのは確かに正しいんですが、気になるから聞かずにはいられない…わけの分からない気持ちをそのまま素直に伝えるのはかなり迫力があり、よかったです。
あまりにもストレートな作品で、ちょっと呆然としているところがありますがそれだけに楽しみです。

アゲハ100%
カラー扉の、凛ちゃんの服のおばさんくささはある意味すごい。
恋に気づいてからうまく話せない、顔さえまともに見られない…こういうのは燃えます。
それで嫉妬したところで、こうしてかばってもらったら、もうたまりませんね。
この自然なシーンから、今回のゲストが出てくるのは技ありです。
口げんかがハモる仲のよさもすごくいいです。
「幼なじみってやっぱり特別でさ」…僕にとって隣の子は、幼稚園は一緒でしたが小四まで別々で、帰ってきたとき一目ぼれでしたからずっと女の子として意識していたので、幼なじみとは微妙に違います。
どうしても嫉妬してしまう思いもよくわかります。絆が欲しいという思いも。アゲハのパートナーとしての、数々の冒険もそれはそれで絆だと思いますが。
そういえば、変身ものでよくあるキャッツのジレンマ…凛ちゃんはアゲハに嫉妬しないのでしょうか?
心を開かなければ近づけない、と秘密を明かそうとするのは前向きでいいですね。
如月くんがアゲハだとまず思われるのは、なんというか月曜夜八時四六分と同じようなものですね。
いまさら気がついたのですが、今回の葵ちゃんってミルモの真田良ちゃんと重なります。
「痛い目見るのわかっててできるかよ」というのも、凛ちゃんには分かる…「なにかしなけりゃ なにも始まらないよ」が真実です。
頑張れ、と応援したくなります。
良ちゃんも、アゲハにやってもらえば女装シーンで一発で結木くんを落とせたかもしれませんね。長髪のかつらをかぶらなくてもすごくきれいな感じです。
「足閉じましょう」は笑えました。如月くんはそのあたりもできているようですね…男役十年、歌舞伎は幼児からなのに…
そして、前に出ようとしたところにこれは…笑うほかありません。楽しみです。
巻頭カラーはうれしいです、勝ち取ったという感じですね。

激愛10カウント
いきなり大変ですね。りぼんの増刊は読んでいない僕にはちょっとわかりにくいです。
催眠術が使えると、「本心からの」が見えなくなってくる…これはうまいテーマかも。
仲はいいけどカップルかどうか、という関係もおいしいですね!それが決まってしまうタイムリミットができてしまうとは…ご愁傷様。
「学年15位ってな―ベスト5の奴から見たらバカなんだぜ」というのはなんとなく納得。何でも上には上がいます。東大生だってフランスのエリートから見ればバカ、パブリック〜オックスブリッジから見れば学力も教養も家柄もない下種です。
「コロされる日」という言葉はなんだかいいですね。すごく強い好きが入っているのに、憎まれ口みたいで。
いきなり催眠術について聞かれるのはちょっと唐突でした。
こう簡単に使っていいかはわかりません。言葉で説得するべきだったかも…難しいでしょうが。
このケンカは見ていて力が抜けます…どうしようもなく両想いだわ…
「一週間おれ もつか」は体から骨が抜けました。
秒読みで時間を待つのはもう少し、その待つ時間の長さを描いて欲しかったです。
だめだこりゃ、このカップル…要するに、ひたすらバカップルの犬も食わないラブラブを見せつけられたってわけですね!ちくしょー、やられた。

HIGH SCORE
別冊付録のは笑えました。
特に泉水ちゃんが置いていかれた理由…如月瞬か…そしてえみかちゃんのほうがもてる、というネタもいいですね。
めぐみちゃんの凶悪さは相変わらずですが、なぜかかおりちゃんやときわづには弱いですね。
部活勧誘会で、二人とも何もしないほうがいいという大門先生の心のツッコミは同感です。
先輩とときわづってそういう関係でしたか。面白いです。
交換日記がすごいことになったのは…どうなったのでしょう。

紳士同盟+
なんというか、ひたすらこの実父の異常さが際立ちます。
絶対的に人を愛することが出来ない人間なのか、それとも事情があるのか…どんな事情があってもここまで子供を踏みにじることが許されるはずがないですが。
あまりにもこの作品は誰もが異常なストレスを受けていて、狂気に満ちています。
冒頭の平和な家族の肖像は見ていてほっとします。草芽くんはつい応援したくなりますね。
それがいきなりこの世界…どうせそういう世界を描くなら、トリィ・ヘイデンなど児童虐待ものでもコミック化すればいいと思いますよ。「りぼん」でやるものじゃないですが。
「私の努力が足りなかったんだ」という言葉はまるでガラスの破片の嵐のよう。同じ思いを抱いている読者を救う力があって欲しいですが…
なぜここまでして母親と引き離したのか、謎が多いですが、正直そんな答えなど見たくもないです。
このケンカは今時そんな世界があるのかな、という気がします。
潮ちゃんと惹かれあったのも、潮ちゃんもどれぐらい深く心に穴が開いているのでしょう。
ケンカという形で心の穴を埋めあうことができるとしたら、それはかなり救いになったでしょう。もしどうしてもケンカすらできないとしたら…
神という言葉をうまく絡めるセンスはさすがです。
閑雅様…まあ今は別人だと分かっています…ああややこしい。

なでしこハニー
屋根の上の掃除、というのは確かに盲点です。でも屋根の上…死角ですから、触りたくもない、または警察に通報する義務があるゴミが大量にあるのでは?
剣道の目的はそれだけじゃない、としっかり語っているのはうれしくなります。僕も入りたいです。
佐々木くん、ですか…わくわく。
いきなり構えがとてもきれいで、それだけで強さを感じさせたのは見事!試合シーンも実にすばらしい。
尾けているのに気づく、って本当に時代劇の武芸者みたいですね。
「解散した剣道部をなんとかしようと思わなかったの」という言葉は、人間の力の限界を理解しているのでしょうか?一人ではどんなに強くてもどうにもならないことのほうが多いです。彼女は一度もいじめの傍観者になったことはないと、自信を持っていえるでしょうか?
「誰でも自分と同じだと思うなよ」はまさに同感。独善は善としては低レベルです。
剣道にプライドと理想を持つのは分かりますが、剣道だって…特に警察関連でいろいろ不祥事があります。理想を貫こうとする人はあくまで一部ですよ。
ここは旭ちゃんの怒りの強さをきっちり描いていますから、ついそちらに立ってしまいそうですが。
いきなりのキスはお約束ですがびっくりしました!
ぶちきれている鬼の顔は笑えます。
そしていきなり…うわお!最高。やっぱりこういうお約束って最高です。楽しみです。

空のまんなか
なんとなく全体に雰囲気が暗くなるのはうまい。
依ちゃん、いきなり何をたくらんでいるんだか。敵に回したくないです。
そして、聖姉さんに似た天然…だからそこまでして!ため息。
服に発信機と盗聴器は笑えました。
泣いているのを見られて照れるのはいい展開です!
二人ともどうしても、デートに集中できない…とても辛い状態ですよね。
ここで小林さんと出くわしてしまったのは硬直しました。
ついフェアプレイをしてしまった京ちゃん…繰り返してしまった「ごめん」に、のどの奥が痛くなります。
ナンパよけに子供がいるふりというのはうまい。
思わせぶりな会話、そして…桜の花びらをつかもうとしているのは、もう見ていて辛すぎます!
あきらめればよかったのに…
聖ちゃんの料理を無視する繰り返しギャグも、あまり雰囲気の暗さをカバーできていません。
「やめとけ これ以上余計なことすんな」という史兄の判断はさすが。事情を知っているのでしょうか?
おにぎりで家族の絆をうまく描くのはさすがです。
青嗣くんは史さんには全面的に心を開いているようです…どうなるのでしょう。

ちよりの毎日☆
こういう話はすごくいいです!家族のほっこりする話も少女漫画の醍醐味の一つです。
なんでちよちゃんに押しつけるか…しょうがないな…
みんな持ってるから自分もほしい、というのは僕も昔はそうでした。そうじゃないと、対等につきあえないんだから必要ですよ、やはり。
文句ばかりつけて、結局汚してちよちゃんも切れる…むしろうらやましいです。甘酸っぱくてあったかくて、たまらないですね。
泣きながら食べているのも子供らしいです。
結局徹夜までして、そうしたら用意されていたのは笑えました。
お寿司のまんなかにつけてくれるのなんて、思わず泣きそうになりましたよ。
すごく素敵な思い出になるでしょう、それこそ何があっても大丈夫なぐらい。
最高の話です。

ピーターパン症候群
いきなり冒頭から可愛いです。何をやっているんだか。
「行くか!!」「降りろ」は笑えました。
女子の皆さんが興味津々だった、という反応はいいですね。
「話したらこっちのバカバレそー」というのはわかります。僕もそれは怖かったです。
夕露くんの迷いはいい判断だと思います。本来、琥珀ちゃんの父親と相談すべきです。
まあ暁里くんの言葉もそのとおりですが。
で、いきなり「ゆーろのこと好きだ!」の脈絡のなさと、なぜ吹雪…わけわからないで笑えます。
夕露くん切れるのも、確かに分かりますが…
人が飛んでいるという話で、なぜ自分で行動するかな…同時に姿を消す魔法がなければ、危険で仕方ないです。
別の人もいるとは、これは面白くなりそうですね。

聖vドラゴンガールみらくる
ペンダントはこれで大団円、いよいよ…
古代中国文字って単なるてん書では。漢文が読めればなんとなくは読めます。
この昔の話も面白いです。
澪ちゃん=真矢は意外でした。見事にだまされました。
そして、玄武の本当の悪党は、というのはうまいです。
来夢ちゃんが応龍…でも、確かに応龍は龍の最高種ですが、それはならないほうがいいですよ。
隆司先輩と澪ちゃんに感じた嫉妬を、会長は見透かしていて…告白にこう暖かく応えるのはじーんとしました。
「オレはおまえを理解し〜」という敗北宣言は、プライドが高い彼にはよく言えたものです。たいしたものです。
聞いている隆司先輩も…この譲り合いがどんな結果になるか、クライマックスが楽しみです。

だって好きなんだもん
梢さんが父親に評論家ぶっているのは、本当に評論家として冷静に見ているのか、それとも子供っぽい気持ちがあるのか…
梢さんとめぐくんはうまくいきそうです。
そして、ついに真相が明かされるときがきましたね。大体予想通りでしたが、まあまだ梢さんが知らないか、言えないことがありそうです。
必死で聞こうとしているのは可愛いです。
こんな人のいるところで話していいのでしょうか?
「どうしたらいいんだろう」「どうすれば芳井くんを変えられるの」と、そう考えているうちは無理です。人間以上の力がなければ。
頭カラッポにできるアクション超大作というのは確かにいいですね!
結局めぐくんと梢さんはデートしている…OKしたのでしょうか?
岩沙くんの告白ははっきりしていていいですね。
ついに梢さんが爆発しましたね…どれだけの間、言わずに耐えてきたのでしょう。
でも、こうして岩沙くんも「今度は取るなよ」宣言をして、もう芳井くんにはどこにも逃げ場がないですね。これまでは自分の性癖を否定しない人とだけつきあっていればよかったのですが…
どう転ぶか。

来月号から最終回ラッシュ、そして新連載ラッシュになりそうです。
子桜池なつみ先生の作品も楽しみです。

何より、「この号から大増ページ!そして別冊まんが!!まんがのボリューム少女誌No.1!!!」という宣言は期待が持てます。ボリューム勝負になればりぼんは元々作家層が厚いですし、それでこれまで弱点だった新人もどんどん育成すれば、ちゃおを逆転するのも夢じゃないです!

今なかよしも若手が元気ですし、三誌が新人育成を競い合ってくれれば最高ですよ。

もちろん、椎名先生の復活も小躍りして楽しみにしています。

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