りぼん2005年2月号感想

この別冊付録は、僕を殺す気ですか?量が多くてうれしい悲鳴です。
あ、もちろん「なかよし」に毎号こんな別冊付録があったらとてもうれしいです。大変ですが。

その先のスイート(春田なな) 流れ星にくちづけ(持田あき) イエローポップ(朝比奈ゆうや) あなたに好きと言うために(萩わら子) 眠り姫に100万回のキス(瀬戸優菜) ピーターパン症候群(酒井まゆ) サボテンの秘密(春田なな) アゲハ100%(武内こずえ) 聖vドラゴンガールみらくる(松本夏実) 紳士同盟+(種村有菜) 片思いの、その先 (小桜池なつみ) HIGH SCORE(津山ちなみ) 花咲きセンチメンタル(渥美理絵) だって好きなんだもん(吉住渉) 仮面の王子(高須賀由枝) めだかの学校(森ゆきえ) キヤンディ・マジック(原田妙子) カリスマ・ドール(倉橋えりか) 次号予告

その先のスイート
本誌連載の「サボテン」も同様ですが、あいみて後(あひみての後のこころにくらぶれば昔はものを思はざりけり[百人一首43/恋/権中納言敦忠/拾遺集])の話ってたまらない…と思ったら、「中学の時付き合ってた事」という台詞で一瞬混乱…あ、昔つきあっていた男に未練があるも、ってことですか。
そういう関係でも普通につきあえているようですが、微妙な感情が伝わってきてドキドキします。
いきなり「今彼氏いるの?」は、そりゃまあ落としますね。
バレンタインに独り身を集めて…いいですね、ぜひ僕も誘ってください。そんなのに喜んで行くって…ということは智宏くんも、というのはうまい。
松本くんとアッキーという、脇部分はもうちょっと深めてくれると面白かったのですが。
「話すたびに顔赤くしてちゃ」というミホちゃんの指摘は見ていてなんだかこっちが赤くなりそうです…ほんとまっかっか。
昔の思い出は、息が詰まる空気ばかり…あ、それこそ「ちゃお」今月号の『きらりん☆レボリューション」が参考になりますね。
片思いではありましたが、この息が詰まる空気は僕も覚えがあります。それは両思いになったからって、そう簡単に変わるものじゃないんですね…
さりげなく傘を寄せてくれる優しさ、いいですね…
さびしい男の子に義理チョコ…爆笑!うわーいだいすき、って抱きついちゃおうかしら。
意識してしまって普通に渡せないところは…進歩がないといいますか。
ここで過去がばれる、そして「昔の話だよ」という…当然ですが逆とげがあってぐさっと食い込む一言…う〜ん、たまらないです。
ここでメールが来るのもうれしいですね、僕は家の前でスタンバイしているのを期待しましたが。
僕は携帯電話でのネットやメールはやらないので、この複雑な絵文字は少し新鮮に思えます。
意識しまくって真っ赤になって逃げたりするしぐさがなんともいえずかわいいです。
真相はそれですか…
それで「分かるのに―…」と真っ赤になるのがまたかわいい。
この告白はびっくりしました。
「ごめんね」と静かに謝る悲しい顔も印象に残ります。
「病気なのかな」というぐらいの自責も、すごく多数の子が共感できる思いでは。
「無視しないでよ」という言葉に思いが爆発する瞬間は、見ていてじーんとしました。
といっても、「がまんしない」でこれは…もだえまくりました。この二人のその先を、スイートに描いて欲しいものです。より上の年齢層の雑誌で!

流れ星にくちづけ
う〜ん、かわいい恋です。
幼なじみの護衛…なんてうらやましい。
「バカ?のろけにしかきこえん」は同感で笑いました。
テレパシーが通じればいいのに、って逆に男のテレパシー見ちゃったら…いや、女の子のテレパシーだって…うわ…
ゴミ捨てをかけてじゃんけんしたり、それで頭抱えて髪引っ張ったりするのは本当にはたから見るとラブラブにしか見えません。
いきなりこうして状況が変わるのは…本来他人事とは思えないのですが、こうラブラブだとうらやましさのほうが先に立って、素直に感情移入できません。
昔の回想もいいですね。
「仮に安西君が高校で彼女作らなくても〜」という言葉は、なんだか目からうろこが落ちました。そうですよね…ただ近所なだけでは、どちらかが引っ越すか独り暮らしをはじめればそれでさようならです。
そして近所=学校も一緒なのは、両方公立としても高校まででしょう。
悩んでいたら屋上に誘われるのはなんだか切ないです。
手をつないで二人で星を見るなんて、本来あこがれのロマンチックなシチュエーションです。どちらもそれに気がついているのかどうか…それこそいきなりキスしてもいいシチュエーションで「次はかっこいい彼氏とやらに」とくるのは、はぁ?と目を疑いました。
この告白は迫力があって、胸が重くなりました。じっくりと描かれたキスシーンも堪能しました。
倉高は男子校、「かわいい恋人できたら大変」という落ちは笑えました。

イエローポップ
あれ?朝比奈先生は、増刊を読んでいない僕には久しぶりですがずいぶん雰囲気が変わりましたね。なんだか…朝比奈先生らしさが薄まったようです…この端麗辛口はいいのですが。
冒頭部の分かりやすさと、ごちゃごちゃ描きこみのないシンプルさはいいです。
「あんな整った顔ナマで初めて見た」で一瞬で惚れる…なんともいえない気持ちです。結局人間顔なんだなとか、『オペラ座の怪人』のエリックなんて光のない世界に生れていたらどんなにとか…
このメールは気さくという印象ですが、ここからどう彼の側の心理が描かれるかが楽しみです。
彼女のパニックは…本当に芸能人みたいですね、彼。
いきなり「唯くんて彼女いんの?」は…芸能リポーター?普通嫌われる気が…
好きな子はいる、しかも美人じゃ…普通絶望ですが、それ以上に「すっごいかわいいんですけど」とそっちに目が行っているのが面白いですね。
いろいろありすぎてパニックになるのも面白いです。
見てるだけでいい、だから…これはなんというか、策略だとしたら最高にうまいのですが…でもそんなこと計算する余裕がない、あふれまくりの気持ちが妙に納得できます。
中学のときの卒業アルバム…それは見たいでしょう!
そういえば僕の小学校のときの卒業アルバム、どこに行ったのか…多分同じ動機で、別小学校出身者が盗ったと推理しています。
きっかけを語るのは確かにかわいいです。
本当は女子が苦手、集団呼び出しをリンチと思っていたとは…ええ、そんな心理僕には分かりません。
「唯くんに告られて断る女子いるわけないじゃん」と、本当に彼は自分がもてていることを自覚していないのか…ここは?マークがつきますが…
「ありがとね」という言葉になんか泣いてしまう気持ちも、なんとなく伝わってきます。あっさりすっきりした画面構成の効果でしょうか。
「真桜に告られて断る奴いねーよ」この台詞…考えようによっては、上の「唯くんに〜」も同様に、真桜ちゃんが唯くんの事をなんとも思っていない証拠ととられたのかな、とドキッとします。
やはり好き、という思いが募っていくところはうまく描かれています。
なんとなく離れてしまい、寂しくなって…そして「これから告白しようと思って」この引っかけは実にうまい!そして、二人同時に…爆発しました。
うわー…すごく好きな話です。
この作品は、屋上での情報交換から『はあと通信(新井葉月、KCなかよし「はちみつ白書」収録)』を思い出させました。そちらも読み返すと、もう少し唯くんの気持ちの変化も丁寧に描いて欲しかった気がします。

あなたに好きと言うために
見ていて面白いですね、この照れ屋…からかい半分でいっそう過激なことを言う気持ちは分かります。
冒頭部のばたばたは見ていて飽きません。
「今日もかわいーなぁと思って」は、そりゃ彼女じゃなくても照れますよ…まあこうして過剰反応を示すのが見ていて楽しいからやっているんでしょうね。かわいいし。
ずっと好きだった人に、ここまで熱い告白をされたら…たまらないでしょう。
手が接近して反応するの、すごくかわいい!これは彼の気持ちがよくわかります。
「返してない自分を情けなく思う」というのはしっかりしていますね。未熟な恋はギブアンドテイクがスムーズに行かず、うまくいかないことが多いようですから。
練習のために放課後一緒に帰れなくなる、という本末転倒は…頭を抱えるほかありません。
「ちゅーしてもいい?」は…これを拒否されるのは、まあ態度を見ていれば照れているだけと分かりますが気持ちを疑いたくもなります…
好き、と由紀ちゃんにも言おうとしただけでこの転がりは…怪我しますよ。
韓国語が出るのは今らしいです。
五十音から、というのはうまいというか…この特訓がいかに本末転倒化を考えると苦笑通り越して頭痛がしますが。いつも笑顔だった彼が見せる不満の表情が効果的です。
彼女が好きといえたことにここまで喜んでくれる、いい友達ですね…
で、さっそく…と思ったら、「あっち行ってよ」で…机にへたり込みました。
「俺絶対に別れないから!」はうまい。それで、ただ言うために…回りくどく必死になるもどかしさがたまりません。
涙が出るほど必死だ、ということ…それだけの思いの大きさも、しっかり伝わったようですね。
いきなりのちゅーも強烈でしたし、なんというか…かなり体温が上がる作品でした。来月からの新連載もこの調子じゃ、たぶん心臓が…

眠り姫に100万回のキス
冒頭でしっかりテーマが語られているのがいいですね。
ロマンチックなファーストキスの夢と、現実を語る友達の話から突然、文字通りキスがふってきたのはびっくりしました。
床で寝そべるのは冷たいし、その上履きはトイレにも行くから汚いのでは、ととりあえずつっこんでおきましょう。
いきなり罰ゲームでキスは言葉を失いました。これ…けっこうかわいい子じゃなかったらどうしたでしょう。
彼女のショックはよく伝わってきます。
「ねっころがってキスまってたら男にされたいほーだい」というのは確かにそうです。
忘れようとしてハイテンションでいたら再会して、こう…なんというか、縁を切れない不快感とフラッシュバックしてくるショックがうまく伝わってきてなんだか…
こいつ…自分がどんなに人を傷つけたか分かっていないのでしょうか。刃物で切りつけるのと変わらない、暴力に他ならないのですが?
いきなりの告白は呆然。
くらあっとしてしまったのは…心配になる友達の気持ちも分かります。
確かにこれは信用できませんね。
ここから彼の遊び人っぷりを描いていき…その遊び人も、そんなに深い邪悪さじゃなくて「来るもの拒まずでみんなが喜べば」と、本当に軽い感覚だったんですね。
それに思わず笑ってしまう朱里ちゃんの笑顔がすごく素敵です。
本当に全部返すとは…本当に本気?と疑いながら読んでしまいます。
遊んでいたことに言い訳はしない、というのは誠意…まだ疑いたくも…
そして胸に手を当ててドキドキを伝え、そっと抱きすくめて…「つきあってもない子にそーうこと〜」という認識の違い、住む世界の違いが面白いです。
朱里ちゃんの気持ちも変化していることがしっかり描かれているのはいいです。
そして閉じ込められた状況で、冒頭の童話をうまく使って朱里ちゃんが行動を起こすのは痛快ですし、楽しいです。
このキスはあったかい感じが伝わってきます…みんなの言うとおり、はずかしくてやってらんないです。
あと百万回…大変なノルマですね。一日百回でも一年に36,500回ですから、それが約三十年…

ピーターパン症候群
単純な設定がどこまで面白くなるか、結構大きい風呂敷な気もするので楽しみであり、外れたら痛いなと不安でもあります。
いきなり空を飛んでいる、猫に羽が生えてしゃべっているとすごい設定です。
いじめから始まるのも重いです…感じる空気は結構軽いのに。
「正義感強いのもけっこーだけど」「あんなレベル低いのと友達になった覚えないけどな」と、虚無感の漂う言葉の連発…舌打ちしたくなります。
暁里くんがどう話に関わるのかも楽しみです。
携帯電話は…あきらめて別のを買ったほうがいいのでは?まあ何万もする機種では、簡単な買い物ではないのかもしれませんが。
ずっと見ていた、ならいじめも見ていた…それを責める気持ちはわかります。
「どんな所から越してきたか知らないけど」という台詞、実は「なかよし」の『トモダチ』の中の台詞だと混乱していました…海外からでもおかしくありません。
「自分にとって何が得かぐらい考えろ!」という言葉、それはそれで真実ですが、あまりにも…
彼女の不安定な気持ちは面白いです。「考えたんだけどやっぱり私頭悪いみたい!」は胸がすくような思いでした。
かばった子にまで「寄るなバケモノ!」と言われてしまうのは悲しすぎます…
太陽が出ていると使えない、としたら…否定的に見てしまうのも分かります。
すごくドキドキする…でも、この二人はこれから大変でしょうね。ゆーろくんも、確かにこれでレベルの低い連中からは逃れられますが…これからは茨の道を歩くことになるでしょう。
重いテーマがあるようなので、しっかりやってくれることを願います。

サボテンの秘密
さて、幸せ…のはずですが、どうなるか不安です。
思い切ってバカップル話にしてくれたら最高ですが。連載だと波乱があると分かっているから辛いですよ。
いきなり「ケータイ無くしちゃった」は笑えました。それも本当でしょうか?
弁償というか…あれ、今は一世代前の十円携帯電話ってないのでしょうか?
「彼女だよ」はいきなりやってくれましたね!
本当は彼が来るもの拒まずだ、という意外な過去がここで暴露…ふふ。
幸せなはずなのにそれでまたサボテンになっているのが面白いです。
携帯を買いに行くデート…それもまたちょっと不安になります。この夢と水風呂はなんかばかばかしくなります。
いきなり抱きついて…あ、家族いたんですか。
「論外だったらつきあわないけど」はちょっと燃える台詞です。
そう、あんな告白されたら幸せいっぱいでいい気もします。
いきなりのキスはびっくりしました!弟じゃなくてお母様だったらもっと…はは、まあ幸せでよかったです。
どうせならこれからもとことんバカップル路線でいってほしいです。

アゲハ100%
ちょっとあっけなすぎる気がします、本質的に一人の精神病理に問題が帰着し、メイク禁止の校則というある意味どうにもならないものとの対決ではないので。
子供はお化粧しちゃダメな理由を、なぜ誰も語らないのでしょう。化粧のすばらしさばかり語られていて、そのマイナス面が語られていないのが気になります。
さて、どっちにしても詰んでいる状態からどう動くか…
突然出てきたこの話にびくっとします。
自分の顔が大嫌いな女の子は多いでしょうね…
さなぎから蝶に変わるように光の世界へと導く魔法は、男の子にはないのでしょうか?
男の子を変えてくれるのは何でしょう。
そして…完璧というのはやはり整形でしたか。整形ネタ自体は『満月をさがして』でも触れられていましたね。メイクの極端な世界として整形もあるのでしょう…
この回想、それぞれの変化の理由…簡単に答えが出る問題ばかりで、少し残念です。
「虚勢を張るのも〜全部自分の弱さを隠すため」という言葉はびくっとします。
如月くんにいきなり告白は笑えました!
草刈くんがめがねを取ると…ここもさりげなく笑えるネタを隠してありますね。
まあ…あまり重くなりすぎても胸が痛いだけですし…

聖vドラゴンガール
コンプレックスは大体解決したと思いましたが、まだまだのようですね。
マツケンサンバとギター侍、これ…何年かしてコミックスで読み返したらどんな感慨が…
いきなり襲われて、さりげなく小さい状態でも桃花ちゃんが強くなっているのがいいですね。
投網をやられたら、相当な達人でも難しいのではないでしょうか?
新キャラの華麗なアクションはすばらしい。
男性的な言葉遣いなど、面白いキャラのようですね。
生徒会警備隊…なんか某魔界学園の護衛団のような響きですね…
「腕を使っていただきたい」という好戦的な態度は望ましくない、と思う人もいるでしょうね。武道を極めればまず謙虚になるべきですが。
ドラゴン桃花の娘…本来の、ドラゴンガールの彼女なら澪ちゃんが思い描いていたとおりだったのでしょうか。
ナイスバディでもあるのは、さりげなくいい読者サービスです。その中で澪ちゃんの無邪気な部分も見せているのは彼女の魅力を高めてくれていいです。
なんでもできる彼女を疑うのは理解できます。
そしてコーヒーも字もうまい、本当になんでもできますね。
マジで戦ったら、って…それはドラゴンガールとしてでしょうか、それとも今のままでしょうか?
今のままで負けるとしても、それはそれでどうしようもないのでは…
桃花コスプレは爆発しました。
あ、せっかくヌンチャクを持っているのですから、うまく投げれば足にからめて転ばせることもできたのでは?
ナイフはびくっとしましたが、このグリップならたいした腕ではありません。
それでも恐怖感はあるでしょう…ちゃんと懐に入り、一撃入れられるのですからたいしたものです。
澪ちゃんが飛び込まなくても、桃花ちゃん一人でも何とかなったと思います。くらっとした瞬間、股間を蹴り上げていれば。
こうして蹴り上げるのは、誰かに当たる危険もありますね。澪ちゃんが強すぎて杏樹ちゃんの立場がなくなる…
というかもっと根本的な問題、こんなの生徒で処理してはいけません!生徒はまず自分の安全を最優先し、教員、そして警察が対処すべきことです!
「達人てさ 大したことないよね」という言葉は、彼女の努力と成長を知っている僕には腹が立ちます。というか、ならナイフを振り回す懐に飛び込んでみたら?
すぐこうして自分の価値を疑ってしまう自信のなさが見ていて悲しいです。
彼女は別に、少なくとも蓮、隆司先輩には、武道家として必要とされているのではなく、一人の女性として全人格を必要とされているのです。
勝手な偶像を押し付ける大衆は無視していい、蓮、隆司先輩の信頼にさえ応えていればいいんです、まっすぐ前を向き、努力や地味な活動を重ね、人を思いやり続けることで。

紳士同盟+
漢数字の十にするか、+にするか…まあスペードとか、地球マークとかほどどうしようもなくはないです。
まあそれはともかく、この作品は…本当に好き勝手、とりとめがない、奇人変人大集合という感じです。
郵便屋さんでも男の子に体脂肪率の話をするなんて…
いきなりこの新聞…おい。というかこのイラスト集の広告…
うまく謝れないのも見ていて楽しいです。
「おまえが元気ないと調子狂うな」は僕ももだえました。ラブラブですね。
皇帝の反応はなんというか面白かったです。
先生たちもキャラとして出てきているのが面白いです。
恋人…これまでだったら皇帝を引っ張り出せ…るでしょうか…
郵便屋さんのさわやか笑顔がなんか怖い。
潮ちゃんに示したこの邪悪な顔、これから…まさかベッドに引っ張り込んだのでしょうか?
まおら様の美少年モードも結構強烈でした。
思いっきり少女漫画っぽく、仲直りの決意を示して…それでこれはないでしょう。
というか体育祭強制終了って、生徒会の責任問題にはならないのでしょうか…
体脂肪率で笑ってしまった皇帝、これからどんどんラブラブ崩れていってください。
そして…保健室での潮ちゃんの乱れた姿、普通に解釈すれば先生としていたのでしょうが…まさか先生の前で行きずりの男に身を任せて?
さて、どうなることやら。なんというか、もう何も考えずに見ていましょう。

片思いの、その先
恋と思いやりを丁寧に描いた力作です。
失恋おつかれパーティ…いい友達ですね…
「私もあんな顔をさせてしまうことになると思うと」という言葉から、彼のことをただ恋するだけじゃなく思いやってもいることが伝わってきます。
「あんただまってればかわいいんだから」というのが面白いです。「失恋パーティの計画たてるか」って…この友だちのキャラがこの話をうまく引き立てている気がします。
この尾行は間抜けですね。
もろばれでいきなり話になるのがちょっと笑えました。
「犯罪はいけないよね」って、いつから日本では尾行が犯罪になったのでしょうか。ストーカーという言葉が市民権を得て以来、片思いの人がしていいことは大きく制限されている気がします。
前半のハイテンションギャグの空気から、裏庭に行った瞬間一気にシリアスになるギャップもいいですね。
ここで羽月くんの友人を出すのは少し偶然ですが…というか、彼にとっては見ず知らずに近い存在である雪華ちゃんに言うということは、他にもこの情報までは達している女子も多いのでは?
あれだけもてるなら、調べようとする子も多かったでしょうし、彼の中学時代を知る人もいるでしょう。
この桜の花と思い出が結びついている…なんとなくわかります。
こういう過去を語るということは、雪華ちゃんにすごく心を開いているということ…なぜ突然、あんな印象の悪い出会い…土足で人の中に踏み込んでくるような彼女に?というのは少し疑問です。
ついなんとなく、自分でも分からない…?
一目惚れの浅さに苦しむ、私に何ができんのだろう…それだけでもう、ほんとうの愛情は芽生えています。
こうしてチョコをゴミ箱に捨て、心に飛び込んでいくシーンは痛みさえある触れ合いの緊迫感が伝わって、たまらないです。
ひっぱたこうとして止めて…この会話はじーんとします。
「同じ立場ならきっと同じことをした」というのがなんだか感動。
好きという以上に、彼の心の痛みを取り除きたい…ほんとうの愛の気高さに胸を打たれます。
この桜の花びらは、桜が思いに触れて起こした奇跡でしょうか?
桜を抱きしめて語りかける言葉も、胸が切ないぐらい思いが伝わってきます。
「もう新しい恋をして幸せになったっていいんだよ」という言葉が、泣き顔が痛いぐらい素敵です。
この桜の奇跡を見ていると、なんだか…ミドリさんが故人のような気もしますね。
落ちでちょっとほっとしました。
すごく面白いのでまた出てきて欲しいです。

HIGH SCORE
別冊付録のは…ずいぶんただれた親子関係と思っていたら…
本誌は、なんかオタクばかりの科学者たちが妙にリアルに思えます。
というか、これだけのロボットを作ったアキラの技術には感心しないのですか?
メイド服のめぐみに揺り起こされて、むしろ恐怖を感じるのはなんとなく分かります。めぐみちゃんにだけは手を出すつもりはないようですね、さすがの彼も。
戦闘用オプションって…いや、腕から上に銃が出るなんて邪道ですよ!やはり右手四本指マシンガン、左手は電磁ナイフでひざのマイクロミサイルランチャー!
データ全とっかえだから「あきらめて」って…だったら代わりにアキラ専用機も作ってやればいいのに…

花咲きセンチメンタル
なぜ「片岡さんって実は男」となるのでしょう…まあ、まおらちゃんを始め今ちゃおなかよしりぼんに氾濫している女装男を考えれば…
「牛乳ほしい?」というボケた優しさ、ちょっとリズムが合わないのが面白いです。
「つきあうってどーいうことするの?」って…話して、一緒に帰って、女の子がお弁当作って一緒に食べて、どっちかが部活をしていれば応援して、電話して、デートして、キスして、エッチするんじゃないですか?
「花柄に合わせられる新名くんもすごいよ」はなんか同感。結構合ってるかも。
いきなり脱走するのはどきっとしました。いきなり女の子と遊んだり、楽しいな…と思ったら、まあこうなるのは読めていました。
元カノは予想通りです。
「ごめんね」という言葉が痛いですね…君の気持ちには応えられない、に等しいですから。
それでさすがに、新名くんが…ずっと片岡さんを見ていると気づく…
「すきなひとには同じだけすきになって欲しいよ!」というのは確かに素直な気持ちでしょうが、エゴには違いありません。
好きという気持ちはどうしようもないのですから。
「新名くんはこわいんだ」という言葉は、僕には…彼女の悪い意味での幼さしか見えません。僕にはまだ、新名くんがどういう思いを抱いているのかは見えませんから…こうだと決めつけるのは非常に残酷なことだと思います。
ただ、痛みを持っていることは分かる…その中心に片岡さんがいるのも間違いないでしょうが。
泣きながら「おれにさわらないで」という新名くんがむしろ印象に残ります。
女の子の側が、むしろ勝手な思いを押しつけている…ここからどう動くのか、ちょっと緊張します。

だって好きなんだもん
めぐの正義感ある発言を「余計なこと言わないで」と叩いちゃうのがお姉さんらしくて面白いです。
「うんごめん」は正直すぎて笑えます。
冷たかったのはそういうことですか…本当は彼は、決して自分にはなびいてくれない、恋人に誠実な女性を追い続けるほうがいいのでしょうか?
さわりたかったまで一瞬で変わるって…それはいくらなんでも…
「覚悟はできてるから!」はなんというか、カッコイイです。その彼女を好きにならないのは不思議ですよ。
めぐと梢さんが会うのは予想通りでした。
平気で芳井くんの家に入るのを見て、混乱する二人も見ていて面白いです。
確かにあの二人の関係はわかりにくいですね。
この風邪が話にどう関わるか…
年賀状がうれしいという気持ちはよく分かります。
彼の家庭などについて何も知らない、というのを今気づくのは面白いです。恋しているのに相手のことを何も知らないことに、何の疑問も感じないというのは僕も覚えがあります。
電話より行くほうがハードルが低いのも分かります。僕もそうなので。
下着姿で「まだ続ける?」はびっくりしました!この状況は普通、セックスしてたのではと疑いますよね…ただ、下着を着ている必要はなかった気もします。裸に毛布などでも誤解されることには変わりないですから。
というか不思議な下着ですね。
「中でなにやってるかわかんないし」は…頭抱えます。
「傷ついてもいい」ということにコメントする際、笑顔を見せたのは確か初めてでは?
確かに新しい彼女を作るの、早いです…校内に彼の知り合いがいないから平気でべたべた、というのはひどいな…
「クリスマスも正月も新カノに持ってかれちゃって」は確かにそうです…
「ただの身代わり」というのはまあそんなところだろうな、と思っていました。
梢さんはどれぐらい、望加ちゃんが芳井くんを救う可能性を考えているのでしょう…

仮面の王子
高須賀先生らしいどこかとぼけた雰囲気は相変わらずでほっとしました。
ジョバンナ王子…おおいま先生の特出ではないようですね。いきなり笑えます。
推薦で合格していることばかり考えて、模試の結果に落ち込んで…走り出していきなり体当たりって!ずれまくった考えと行動に呆然。
彼女に刃物や銃は持たせられませんね…
たいした罪悪感も持っていないのがちょっと不思議です。
いきなり縁ができたのは笑えました。面白い縁のでき方ですね。
あのことを王子が忘れていたのも、なんというか…高須賀先生らしい人物のずれ方だな、とすっかり楽しくなりました。
母親がミーハーがって、父親が戸の影で落ち込む家族ギャグの繰り返しもいいです。やっぱりほっとします。
本当に受験で頑張っているのはよくわかります。
また受験のストレスで体当たりをやろうとしてしまったのは笑えます。
いきなり強制デートというのも面白いですね。家庭中心でこう話が進むのもいいです。
「サッカーより草野がおもしろかった」って…かなりラブな台詞に聞こえます。
「もしや元カノですかい?」「あんたは何でそーゆーことをサラッと聞けるわけ…」という会話もなんかいいですね。
無口、クールにしていた理由は結構アホですが、そんなもんなのかもしれません。
なんとなくそれがいやなのに、それにぜんぜん気がつかなくて雪ではしゃいでいるのも面白い。ふわっと気持ちが育つのが描かれていて…
また体当たりをやらかすのが…なんといえばいいのか。このリズムはいいんですけど。
「だって 王子が無視するから」って実質告白なのに、彼女がぜんぜん気づいていない…しかも完全に王子も告白してるのに、それも気づいていない…おいおい、といいたくなる状態で終わりますね。
相変わらずでよかったです。

めだかの学校
え、次回で終わり?寂しくなりますね。僕が「りぼん」を読み始めたころから親しんでいた作品ですから、結構愛着があるのに。
好きな臓器…まあレバーは好きですけど、って違いますよね。ハツも結構おいしいです。
三大嫌われ者神様は笑えました。

キャンディ・マジック
なんか気の毒になってきます、恋してはいけない相手にどんどんはまっていく相田先生を見ていると。
いつ、どのように諦めて陥落するのか楽しみです。
ちほちゃんのことを思い出して笑っているのを見られ、動揺しているのがもう見事なまでに恋心が出てしまっています…
朝倉先生がチェックするのは、相田先生とちほちゃんの仲を全部知ってのことでしょうか?
おみやげって…ちょっと職権濫用。混乱しているちほちゃんも共感できます。
水原くんに嫉妬するのも見ていて楽しいです。
朝倉先生に話してしまう言葉…大人の素直な感慨でしょう。
修学旅行でカップル増加…鈍いだけで、僕が中学のときもそうだったのでしょうか?
恭子ちゃんにも春が来ているのがなんというか、かわいい。
職場での片思い宣言はぶっとびました。やられた…という相田先生の気持ちも伝わってきます。
突然大人ぶった考え方ができるのも、ちほちゃんの魅力のひとつですね。
これでますます参っているのもうまく描かれています。
ちほちゃんには分からないようですが、見ている僕には…相田先生が必死で恋心を抑えていて、それでもどうしようもないのが手に取るように分かります。
さて、え!次最終回!?ここからどうするのでしょう、朝倉先生…ちほちゃんのバイト問題…一回で処理しきれるでしょうか?
まあお手並み拝見ということで、楽しみにしていましょう。

カリスマ・ドール
告白のはずなのに、違う緊迫感に盛り上げようとしているのが…なんか違和感があります。
「3番がフツーだよ」という台詞、いいです!それからのストレートな告白も。
キスシーン中にそんな思いつきは話すなって。
流星くんと真琴ちゃんの関係も、うまくいってよかったです。はあ…寒さが吹っ飛びます。
この二人の、育てていく恋もいい恋になりそうですね。
どんな手を使うか…と思ったら、結構単純な手でした。隼世くんはなにもできなくて、男としては立場なしですね。「せめてこの先はおれにガードさせてねー」という気持ちは分かります。
半年間休業って、それほど厄介なことに…ママの商魂はお見事。
まあなんというか、明るくていい作品でした。ラブラブでしたし。
さて次回作はどんな作品でしょう。楽しみです。

来月号は…香村先生の本誌連載復帰はうれしいです。この「空のまんなか」自体の人気もあるのでしょうね。
萩わら子先生の連載も楽しみですね。あらすじなど情報がない分、余計なにがあるのかわくわくします。
日河まゆき先生の登場がすごくうれしいです!どんな風に成長しているか、楽しみでなりません。

全体にすごくいい方向に進んでいる気がします。前の読みきり六連作が活きてくるでしょうか。

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