りぼん2003年1月号感想

やはり元の形にします。
もう一つ注意、「満月をさがして」は非常に重大なネタバレをしました。先月号を読んでいなくてコミックス待ちの人はご注意ください。

今月号はとにかく爆笑の連続!最高に面白かったです。
気になるのはレギュラーが安定しすぎてしまっていて、ベテランも新人も読み切りで出てはいるのですがなかなか入れないことです。藤井みほな先生さえ復活できないほどとは。
それにしてもふと気がついたら、まあ「なかよし」と比べるのが間違いですが正統派作品が多いですね。いいです。

ラブわん! ベイベ 桜ヶ丘 MAXラブリー! ダイス 満月 H.S. めだか ウルマニ おしゃれ ドラゴンガール 家出 予告

「ラブわん!」
待望の連載は・・・まだ分からない感じです。
犬が天国に行っていないのでは、という不安は・・・僕はあまりないです。あれだけ可愛くていい子ならさぞ向こうでも可愛がられているだろうな、と思っています。
ドリフは今の少女に通じるでしょうか?まあ特番でたまにあるようですから・・・
なんか変な子だな、という雰囲気が自然に伝わってきました。おフロ入る時以外は、という補足にはツッコミ対策に慣れた円熟味を感じます。
この古いイメージの不良、いいですね。髪形がすごいです。
もちろんこれは現実には不可能なので、真似しないように。をを、ゾロ流!
このさっぱりした先生もいいキャラですね。
みんなの散歩を代行するのは、それはそれで楽というか・・・でも実際に責任を考えると大変だと思います。
ウンチの処理も嫌がらないのは本物ですね。
幸せ、とかわいいかわいいするの、気持ちは分かります。
いきなり緊迫するのにびっくりし、そして・・・ここはもう、お約束を知り尽くしている感じがします。「ねらってるみたいで作者がはずかしい」確信犯ですね。
赤い髪はそんなあちこちに・・・湘北にいますけど、というのはともかく、確かに電車などでもほとんど見ないです。
近くで見ると長身というのが面白いです。
今まではどうやって「首輪」をつけ続けていたのでしょう。
この能力はあまり役には立たないかもしれませんが、可愛いです。
でもこの犬だらけの教室、普通とどちらが描くのが大変でしょうか。
それでも授業をしようとする先生、プロですね。
てめえホントに未成年か?が笑えました。こんなのもう絶滅危惧種です。
つかみはOK、のためだけのような第一回ですが、それだけに楽しみです。

「愛してるぜベイベ」
二人のいつもがうかがえる暖かなカラー扉ですね。
こういうとことんほのぼのした話もいいです。次からは波乱でしょうから。
ゆずちゃんの「宇宙にいきたーい」発言は可愛いですね。
NHK・・・教育テレビでしょうか?
面白そうって無責任な。
一個だけワサビには笑えました。
いつもきついお姉さんの優しい目、いいです。
変身してついていかせる、なんかはじめてのおつかいみたいな感じです。怪しまれて困っているのが笑えます。
心ちゃんに一応未練はないわけではない・・・で、「の…のの…ののののの…」が笑えました。
でもさぞ怖かったでしょうね、ゆずゆちゃん。大きいお姉さんやお兄さんに囲まれて。
恥ずかしがって顔を覆う仕種がまた可愛いこと!「どうぞあなた」がまた微笑ましいです。
幸せな感じがいっぱいに伝わってきます。
しかしこの妙にこだわる男の子、まさかロリコン?
そして・・・こうきましたか。

「桜ヶ丘エンジェルズ」
逃げましたか。パニックになっちゃいましたね。屋島くん、傷つかなければいいのですが。
ヒロちゃんもこんな馬鹿な話で、と面倒でしょうね・・・いい友達です。
つきあうこともふることもできない、どうしたらいいかわからないのはわかります。
僕が普通にしとく、というアドバイスをするなら、「あの子まだねんねだから、しばらくおいといてやんな」とでも屋島に連絡するでしょう。
普通に全然できないの、よく分かります。
ガッちゃんも器用に出番を確保しますね。
兄弟愛に近い、は鋭い!
屋島の過去って一体。
結局行かないとは思いませんでした。
で、逃げ続ける・・・なんか青春ですな、とお茶をすすっていたい気分です。
どれだけ追いつめていたか、矢島も分かったようですね・・・

「MAXラブリー!」
自分を責めている菜子ちゃんに・・・「オレがそばにいてオレが守ってやんなきゃモード爆発なんス!!」がすごく、男の本音をうまく描写しているような気がします。この年代の男の子って本当にここまでロマンチストですよ、少女の皆さん。
自分で自分が分からない、というのを全部素直にぶつけているのがわかります。また菜子ちゃんが(愛里ちゃんへの嫉妬で)壊れるかと思いましたが、ほっとしました。
この意味不明の会話にはくらくらします。
ええと、訂正したいことが約一つ。社会生活で数学が大事なのは、「論理的思考の訓練」です。特に証明などで、何が正しい筋道なのかを徹底的に叩き込んでおかないと、きちんとした論理的思考ができなくなります。もう一つは全ての技術系で必須の言語でもあることです。
先生と生徒が何だか対等なのが面白いですね。
休みの誕生日が空しいのは分かります。
好きがドキドキにならない、というのは不思議ですね。
台風からこんな事になるとは・・・この組織、かなり危ないですが即座に愛里ちゃんを処刑しなかった程度ですか。
現実にあったら怖いです、こういう校内カルト・・・いや、(血縁はありませんが)相互扶助という意味でのマフィアと言った方が正しいでしょうか?
徹底した信頼は友達でも成立します。
結局多樹くんをかばってしまう、でも愛里ちゃんを殺せない以上彼らには人殺しはできないことははっきりしています。それほど怖がることはないのでは?警察力もありますし。
こういう形で恋愛感情が形になるの、何だか新鮮です。

「ダイス」
複雑なことになりましたね。カラー扉、やはり黒にシルバーは色気があります。
前回は完全に崩壊していたはずが、不思議とまともな家族のような感じもありますね。
お父さんそっくり、が一番悪い・・・それが元ですね、結局。でも会話しただけいいです。
美咲ちゃんがキラキラして見えて、パニックになって「よるんじゃねーブス!!」にはしょ・う・が・く・せい?と突っ込みました。そしたら武藤くんが冷静に分析してくれたのが・・・発売日の翌日は一日中このセリフが頭の中を回っていました。「好きになんか……なってたまるかよ…!」と抑えれば抑えるほど恋愛感情は強まる、ということも知らないのでしょうか。
弁長で浮かれていたらボールで・・・どこまで不幸なのでしょう、彼女。分かりますけどこんな殴り方したら拳痛めますよ。それに、運は悪いけど悪意はないのも確かです・・・
なんとなくタッチしてしまうのが笑えました。
武藤くんの優しさにはじーんとします。こうして心を全部開いているのも、そういう雰囲気だからでしょうか。
このセリフ、確かに現実の前では能天気すぎますが、楽観的なほうがきっといい結果になるでしょう。胸に刻んでおきますか。
速水くんの頭の塗り忘れは・・・それはともかく「せっかく泣きっ面みてやろーと」に、幼児化した愛情表現を感じました。一体どうするのでしょう、速水くんは。
それにしても栗りん、いくら全人格を否定されたからって本当にサイテーになることはないのに・・・それほど傷が深いのでしょうか。
一体どんな方向に行くか、楽しみです。

「満月をさがして」
そういうことでしたか・・・カラー扉の色彩感覚はすごいです。よく見ると裸なんだ、と思ってみるとわずかに除く脇の下の線などがゾクッとするほどエロチックです。
う〜ん・・・全面的にネタバレ禁止にしては感想は成り立たないですね、解禁させてください!
この回想のコケティッシュな雰囲気はすごくいいです。
優しく受け入れてくれる英知くんの笑顔にほっとします。ちまちま、という効果音は「愛してるぜベイベ」に対抗するかのようにロリ魅力全開ですね!
その本は見ちゃ駄目、とは?気になりすぎて熱を出して倒れたのは笑えました。
「もう私「月」やめる!!」は健気で可愛いです!「満」は笑えました。
この年齢の子に、こんな本気で告白するのは無茶だ・・・と大人の僕には分かりますが、英知くんは本当に死ぬような思いだったことも分かります。
このキスは・・・さぞ衝撃だったでしょう。そして英知くんは、深い罪悪感を抱いたまま死んでいったのでしょうか。
どうしたらいいかわからないのは責められません。もっと年が上のハルちゃんだってあんなに混乱していますもの。
やっと返事が心に固まった時に・・・言葉を失いました。
1ページ使った、白い情景に一人ぼっちの満月ちゃんの後ろ姿・・・胸が痛いです。
果たして今の満月ちゃんは、「英知くんはもう死んでいる」ことをどのように受け止めているのでしょう。僕はそれは、単純にこうだといえる状態ではないと思います。
普段は考えないことにしている、だから「歌手になって天文学者になりつつある英知くんと会う夢」も決して嘘じゃない、半ば妄想としてそういう自分も生きていて、だからこそそのギャップがあの夢の形になる・・・そして人を拒絶し、死を求める時にははっきりと英知くんの死の事実を見て感情を麻痺させている、そんな・・・うまく言葉に言えない感じだと思います。
明るい満月ちゃんと死神たちとの自然で楽しい共同生活、それがどんなに深い偽りなのか・・・思うと胸が痛いです。
タクトの気持ちは分かります。確かに歌手になるという夢は、英知くんに再会するためという目的は「嘘」だった以上偽りと言っていいものです。夢に向かって進むという約束を守らなければならない、という・・・現在のポーズを維持することに縛られているだけで本音は死だけを望んでいるのですから。
でも・・・それを偽りといえる資格は誰にあるのでしょう。あれほど強い思いが偽りだというなら、何が真実なのでしょう。
なんとなくですが、そういう感じが月の光と変な調和をして、不思議で悲しい曲を奏でています。

「HIGH SCORE」
爆笑!もろツボ!こんなに、腹筋が筋肉痛になるぐらい笑ったのはものすごく久しぶりです。
なんというか・・・編集長は野放しにしているのでしょうか。新入社員なら余計個性は消して会社のカラーを尊重すると思いますが。
温厚な文句がどんどん強まるのが笑えます。
そして「力持ちな男」で、もう笑って笑って・・・今も読み返して腹を抱えて爆笑しています。というかいつのまに、こんな原哲筋肉をマスターしていたのでしょう津山先生。顔だけ変に少女マンガなのが余計に笑えます。
めぐみちゃんのツッコミはよく分かりますが、あえて言えばツッコむ相手が違います。それよりとことん担当に合せるのですかマドモアゼルゆみこ先生。
吉田さんは少女マンガにいることが間違いです、少年誌かヤング誌に行ってください。「何マンガを描けと?」なんて答えは分かりきっています、「北斗の拳」「高校鉄拳伝タフ」「はじめの一歩」のようなマンガでしょう。またはスタローンやシュワルツェネッガー映画のコミック化を提唱すれば絶対万難を排して実現してくれるでしょうね。
なるほど、漫画家の作風が突然変わるのは担当替えがきっかけ・・・とこんなことはあるわけないですよね。
そういえば、なぜ全く出ていない京介が登場人物紹介にいるのでしょうか。

「めだかの学校」
落ちが爆笑でした。てっきりうまく行くと思ったので。
めだかちゃん、学校の外に出会いはないのですか?

「ウルトラマニアック」
また爆笑!
結構気にする人ですね。
もしかして告白、と思ってしまう亜由ちゃん、のんきというか。
徹底的に問いただす辻合くん、意外な一面です。
ド○えもんのコミックスがキーになるのが何だか笑えました。
しかし、まさかこういう事になるとは思いませんでした。
オス猫だったら、こんな美形お兄さんになるとは!それでいきなり抱きつこうとして、このセリフももろ狙ってます!大当たりです。
猫そのまま、全く感情を抑えないのも面白いです。
架地くんに見られたことは次から何かにならないでしょうか?うわ、「そうだよ」だって!これは嬉しかったでしょうね・・・「あいつが遊びに来ると宏基がかまってくれない」と嫌がらせするのにはどう収拾つけるんだとパニック状態。
どう説明するのでしょう、明日。
で、「抱いてももらえない」という説得は・・・本気で嫌です。
確かにこれじゃ抱っこしにくいですよ。
しかし、こうなるならもう死んじゃいましたけどふさちゃんはどんな美女になったでしょう・・・と考えるのは腐っています。

「おしゃれBOX」
なんか昔の桜井明子先生を思わせますね。
このジュリアさまのキャラクターは頭が白紙になりました。
魔女っ子までやるとは。さりげなく「燃えていいけど手つなぐ以上の関係はダメよ」が笑えました。
さりげなく光一くんを苦しめているギャグも・・・このパターンはある意味慣れていますが、やはり苦手です。
研究熱心ですね。この犬そっくりな店長には笑えました。足も犬なのが余計に。
この特訓も、むしろ懐かしいような感じです。
これはもうコンテストでもなんでもないですね・・・
オチもわかりやすいです。しばらく見ない間にこうなってしまったのですか。

「侍ダーリン」
どんどんブルーになっていくの、見ていて辛いです。
みんなのやっかみが面白いです。
今の女の子の感性では「キモイ」という言葉が全てなんですね。
焦燥感などがかなり強く伝わってくる組み立てはいいです。
やっぱり刹は、とほっとしたところで「うばった者勝ち」と司会がまぜっかえすのは笑えました。
泣き出してしまって全部ぶちまけるの、なんだかしょうがないな、という感じで暖かい感情が胸に満ちてきます。もう何言っているのか分からないですね。
キスで不安を封じるのも嬉しかったです!
なんか面白い作風ですね。次の登場が楽しみです!

「聖vドラゴンガール」
赤い糸ネタですか。なんとなく「まじかる・ラボ」を思い出すのですが・・・昔からよくあるネタなのでしょうか?
回想から始まるのも面白いです。
二人とも受け止めるとは、竜牙くんさすが。
妹もついてくるとは・・・また騒がしくなりそう、というか仲間が増えそうです。
稽古のシーンは結構資料を調べているな、と好感が持てました。
なんかいかにも魔女という感じですね。でも中世の匂いはもっと、むっとするような生臭さがある感じです。
で、糸を切るのと結ぶのを間違えて・・・こんなことになるとは。両方いいかげん信じろって。
というか、こうして竜牙と美王ちゃんで赤い糸が結ばれているのは魔法だということはすぐ分かることなのに・・・

「家出のつもり☆」
懐かしいような恥ずかしいような、皆こんな経験小さい頃はあると思います。
なんか真正面から突っ込んでくるような力強さがありますね。悪くないパワーです。
妹が冷静に「第二次反抗期じゃないの」とコメントするのが笑えました。
しかしどう一人で強く、って16歳!?16歳にもなってこんな、普通小学校低学年でするようなことを?というか16歳だったら、本当に自立することも(あまりいいとは言えませんが)不可能ではないですよ。
この出合いと会話がすごく面白いです。
財布を忘れるとは・・・一番必要なのは当座の現金なのに。
確かに電話するのは馬鹿馬鹿しいです。
いい友達ですね。確かにくだらない・・・しかし行成くんのことまでお見通しとは。
説教モードから告白に行こうとして失敗するの、不器用な感じがよく出ていてすごく感情的にリアルです。
連絡網でいきなり最後の手段には笑えました!
一緒に家出、ってそれは駆け落ちというのですよ?
また同じヤンヤン茶、というのがまたなんだかいいです。
このフォローのしようがないメールは笑えました。いい家族じゃないですか。
理由のくだらなさには笑うしかありませんでした。
まあいいか、という感じ・・・なんかすごく感じのいい作風ですね。
これからどういう風に成長するか、楽しみです。

来月号の酒井まゆ先生の新連載は楽しみです。永田町、ということは政治関係でしょうか?

目次へ

ホームへ

もえるごみへ