りぼん11月号感想

りぼんもこれから、ちゃお同様短期連載が多い構造に変わるのでしょうか。やはりそれが正解なのでしょうか。

「きいてきいて、王子」とても退廃的な王子様像で、一瞬力が抜けました。
後藤くん、かわいそう。さりげなく「あんましつこいと」と忠告する友達がいいですね。
目で殺される、という表現がなんかわかります。
写真を見ているときに当の王子様が、というシチュエーション、やはり一種の居たたまれなさと、それだけ面白さがありますね。
当たり前のように一緒に寝てしまうのが、なんか王子様だと納得できます。普通の男なら犯罪ですが。
写真を見たとき、人事のように「叶わないんだ?」と聞くの、一瞬凍りました。たしかに、何とも言いようがないことなのですが。「悪いけどおれ彼女いるから。わかってるよね」という以上にはいえないと思いますが・・・。
死にたい、と息苦しさを溺れることで表現するのや絶妙な間は実に面白いですね。
しかもこのキス、「叶える」とはいわないと思いますが・・・ないしょってあっさり愛妾扱いするなんて。さすが王子。
りぼん(RMCシンボルマーク)みたいには爆笑!
無視を見咎められたときの表情は爆発!一瞬ホラーかと思いました。
浮気相手という立場を受け入れるって・・・まあ、見ているだけと愛妾、どちらがいいか・・・脱力。幸せな笑顔には、乾いた笑いだけが浮かんできます。
屋上で、今嬉しいって・・・二号さんで幸せとは。「おいでおいで」と呼んでキスするのはなんだかすごく色っぽいです。
後藤くんの情けなさは男として深く共感できます。男子の99%、王子以外は皆、後藤くんと喜んで飲み明かすでしょう。
自分は王子の何なのか、って愛妾、二号さん、愛人、妾、側室、お手つき・・・・・・このような言葉を並べてつっこみたくなりました。
王子が愛妾を作ったのは彼女が浮気をしたから、とは意外でした。「おれ彼女と別れる気ないよ それが嫌なら さよならね」この身勝手と冷たさに、言葉が出ません。でもこの王子、なぜかそれが許される感じがします。
正妻の浮気を確認して、「好物を言った」ことで気持ちを確かめるのは見事でした。
バカ女は杏じゃなくて千秋先輩、そして「私のものになってください」を「はーい」としゃらっと受け止める、これはすごいです。実に面白い告白シーンですね。
王子様の名前が最後にようやく出てくるのも、なんかいいです。実に面白い。

「天然・サンダーガール」雷龍との恋?どうなるのでしょう、将来。
中華街に行きたい理由まで知っているとは、小さい体に見合わずやりますね。
ゴミバケツに雷紋を入れるのは笑えました。
それにしても、雷華ちゃんは竜牙のことは吹っ切れているのでしょうか。
ここ、どう見ても部長のハーレムですね。
若さと美を保つ秘術、あったらすごいですね。雷紋の策と、部長の正体は笑えました!でもこれだけの美形ならナルシストでも許されると思います。それも一つの美の追求ですし。
結局仲がいい二人に、不思議と微笑ましい感じがします。

「吟遊名華」久しぶりにマンガで泣けました。
カラー扉の色調、なんか不思議な違和感があるのですが。パソコンゲームでよく見かける色調では?
考えてみると十二歳と十七歳の恋って・・・もし男女逆だったらロリコン扱い、大騒ぎでしょう。かなり危険な香りで素敵です。
「カノン」は本当は・・・という問題は方々で言われているので、気にしないことにします。別に作品の価値そのものには関わりませんし。
天才・松葉くんのエピソードももっと知りたいです。いろいろ面白い悩みがありそうですね。ひたすら練習して追いついてくる秋吉に対する恐怖などがあるのかなど・・・あ、松葉中心の番外編が次の連載?楽しみです!
花音の登場シーン、すごい美しさです。息を呑みました!
秋吉くんの「みえないきこえない」という拒絶など、やり取りがどこかとぼけていて、シックな雰囲気と微妙な不協和音で面白いです。
ねこふんじゃったは皆よく弾く曲ですが、なんか真面目に弾こうとするとものすごい難曲になると聞いたことがあります。
メガネを外したら本音、というキャラはとても面白く、後に外してピアノを弾くシーンや告白シーンなどでとても効果的に使われています。そのテクニックは本当にすごい!
それを謝って、逆に誉められるシーンも印象的です。
それからの花音ちゃんの、愛敬に満ちた態度も面白いですね。うらやましくさえあります。
松葉の完璧な演奏に、「こいつらにはいえない」と・・・誰にも心を開けない孤独が不思議と痛いです。彼は親友なしに学生生活を・・・最後の松葉の言葉を聞けば、松葉とは親友になれそうですが。
この木の下にきた秋吉は・・・そんな孤独を、花音に八つ当たりしたいと・・・甘えて助けて欲しいと思ったのでしょう。それを優しく受け止め、メガネを外して本音を聞く花音、年上らしい包容力と優しさを感じます。
やつあたり、と謝られたときの笑顔も、心を開かせてくれますね。
俺の中の俺が冷めた目で笑っている、という心理にもぐさっときました。ほとんどの人に、実際それはあります。
花音の「ねえ本当は」と、昔の・・・秋吉自身が気づいてもいない傷を探るのはすごい。女って怖いな、としみじみします。
もう弾いてもいいんだよ、がどれほどの救いになったか・・・冷笑しているもう一人の自分は、本当は閉じ込められた「純粋な子供」の部分だった、というのになぜか涙があふれました。少女マンガで泣かされたの、これで6回目ぐらいでしょうか。
この桜の美しさもすごい。
しょーがねーな、と愚痴りつつ彼女にピアノを聞いて欲しい、励まして欲しい秋吉くんの素直でない心理が面白いです。
切られた桜に感じた絶望、このショックもすごい鋭さで伝わってきます。
きれいだった狂い咲きを切った職人の、悲しさを抑えた表情も印象に残ります。手にビールの缶を持っているのも、罪悪感を紛らわすためでしょうか?
秋吉の絶望感が全身を押しつぶすようです。
だから幻想が嫌い、と・・・冷笑する態度に戻ってしまう、素直に泣き崩れることができないことが、すごく悲しく思えます。逆に、それだけ悲しみが強いから、と思うと・・・共感で胸に風穴が開いています。
弾く気力がない、その状態から・・・ここの展開は本当にすごい!心配している松葉も気になります。そして曲の名前を見て、メガネを外して、素直な感情を全部ぶつけるの・・・また泣けてきました。呼びかけの言葉も実に上手い。このような、一種の詩のような言葉と絵の調和が本当にすごいです。
種村先生って、もしかしたらマンガと詩を組み合わせるのが一番得意なのでは?そのような表現をする場はほとんどないのでしょうが。
優しい表情での演奏、そして深い愛情がまっすぐ伝わってきて、たまらないです。桜の花が散るシーンも目に残ります。技術的にも、十二小節目なんて吹っ飛んだでしょう。松葉のことも念頭になかったはず。僕もそんな事、すっかり忘れてうっとりしていました。
花音との再会はほっとしましたし、そういう事かと納得しました。
松葉の辞退・・・クールに悔しがるの、ものすごくかっこいいですね。彼は彼で自分を、技術ロボットで心がないと思っているのでしょうか?もっと彼を活かして欲しかったです。
そして手をつかむとき、始めて・・・秋吉のほうがずっと、背が小さいとわかりました。その身の上も深い説得力がありましたね。
花音の泣き顔がすごく素敵で、どんなに彼を求めているか痛いほど伝わってきます。
ピアノが告白だった、と・・・そしてメガネを外して「すきだ」の一言、胸がいっぱいになりました。
本当にすごい・・・設定の矛盾もくそもない、「泣いた作品は傑作」で充分です!どんなに種村有菜先生がすごい作家か、始めて実感できました。

「HIGH SCORE」宝塚旧式プログラムカムバック!この体育祭のプログラム、かなり露骨に宝塚の(プログラムは通例トップ一人だけでした)雰囲気です・・・なぜ味気もくそもない文字だけ表紙、しかも脚本もなしの写真集に・・・植田理事長、お願いですから戻してください。
赤組の団長には誰も・・・あ、バイキングなどの墓からあんなのが出てきたり、ローマ教皇や王族がああいうのを持っているのは誰も逆らえないからですか。
この学校はみな健康でしょう。解剖されたくないです。

「めだかの学校」浅瀬先生のアドバイスに大笑い。
めだかちゃん、絶対音感あるのですか!すごい。

「あたしはバンビ」未波ちゃんと麻衣ちゃんの会話、不思議な悲しみが満ちていますね。
この昔の話には・・・強い怒りを感じました。別に未波ちゃんが自分を責めることないですよ!悪いのは卑怯な連中と、守ってやらなかった泉です。
北村さんに感じる恐怖と怒りは、非常に表現が難しいです。人間の邪悪さを思い知らされるようですね。
泉には言わない、というのは少し男心をわかっていないかも。男は基本的に「敵」を求める生き物で、特に愛する彼女を「守る」ことが大好きなのですから、彼女を敵から守ることはとても嬉しいのです。
泉の態度に不思議な冷たさを感じるのは僕だけでしょうか?
北村さんに対する抗議は明らかに正当。そして、この明白な殺気に背筋が凍ります。普通の女子には対抗できないでしょうね・・・男子の場合、殺すとか殺されるとかは言葉の上では茶飯事ですから、大した事はないのですが。でも本物の殺気には、普通はびびるでしょう。
友人の弱さに対しては、むしろむなしさを感じました。
なぜ、ここで泉の胸に飛び込んで全てを語らなかったのでしょう。泉が普通の神経の男なら、北村さんに「これ以上俺の彼女に手を出したら殺す」と脅すか何かすると思います。そういう男ではない、と直感してでしょうか?それとも、反撃できなかった自分の弱さが許せない、余計なプライドからでしょうか・・・でも、暴行を受けたときに余計なプライドはかえって自分を傷つけるのに。
結局、泉に・・・心を開いていなかったのでしょうか。
首をつっこめない、という麻衣ちゃんの判断は正しいと思います。そして、それが本当の優しさのような気がしています。
この「待って!」の大声にはびっくりしました。
泉の気持ち・・・もしかして、泉は後に全てを知って・・・騎士として頼ってもらえなかった自分が情けなくて、身を引くようにいじけていたのでしょうか。多分復讐はしたでしょうが。
それを読んで、譲る麻衣ちゃんの強さと優しさが胸を浸します。
本当の叫び、いかないでを押し隠して・・・充分強いですよね。
八重蔵と、傷をなめ合うように手をつなぐのはとても好感の持てるシーンです。もう同性愛とか恋愛とか友情とか、それら全てを超えた感情のつながりを感じています。

「GALS!」これをどう受け止めればいいのでしょう。これが今の現実なのでしょうか。
美由ちゃんは独立して、比較的すぐ結婚するのでしょうか?あ、高校卒業したらすぐ!でも入籍して同居しない、という手も・・・それはそれでまずいですね。
サスペンダーでズボンを吊っているシャツ姿、かなり可愛いです。
電話で予行演習をするのはよく分かります。僕も電話が苦手ですから。
いい年をして刑事ごっこをしている泰三パパ&中センがとても笑えますね。でも極秘任務を堂々と叫んでいますが・・・。
府中といえば警察学校、で察してしまう大和はさすが。
生きたい道を生きるから警官にはならない、それはそれで正しいと思います。
では彼女の生きたい道は何でしょうか?彼女に別の、将来の夢があるとは聞いていません・・・どうしても**になりたい、と言って、それに向かって進んでいる様子がない、むしろ今の、親の金と貴重な若さを浪費して「今を楽しむ」事を続けたいという感じしかないのです。
美由ちゃんの幸せそうな顔は見ていて気持ちいいですね。チューだけだ、と自制している大和、まだ手は出していないようですね。偉い。
綾ちゃんの決断も素直に応援したいです。
蘭ちゃん、やはり将来のために今を犠牲にするのを拒否して・・・「今ココが」・・・今自分の心がよければ、楽しければ、将来はどうでもいい・・・?これを肯定していいのでしょうか。
自分の夢が、まだ見つかっていないことに対しての焦りも感じられませんし。
不安はないのでしょうか?今将来のためになるような、勉強して学歴を手に入れ、そして思考力や知識を得ること、または何かなりたいものがあったらそのための技術を身につけること・・・どちらも今でさえ遅すぎる、後になるとなるほどハンデは大きくなるのに。
いつまで遊んでいるつもりなのでしょう。正直怖いです。
それを受け入れている乙幡の気持ちは・・・少し理解できません。想像はつく、というのは?何か夢を見つけたら彼女は必死で頑張って成功できる、と信じているのでしょうか。
タツキチとの会話は興味深いです。二人とも結構いい男ですね。

「泥棒リング」やたらとおいしい展開ですね。好きです、こういうの。
ページをめくったら引退はかなり急です。でもとてもテンポはいいですね。
帰ったら泥棒にはびっくりしました。さすがに、すぐそれが廉次だとまではわかりませんでした!
居直り強盗か、と思ったら結構普通の反応ですね。好きなもの盗んでってよ、というぼけた反応が笑えます。一人一人の動きが、微妙に予測を外してくれますね。
で、廉次本人だったのには流石に驚きました。しかしすごいごちそう!出前もありますよね・・・自分で出したのでしょうか?
無意識に家に上がって・・・まさか戸締まりをしていなかった?でも泥棒は泥棒ですがね。
辞めたとたん事務所からも住所からも追い出されてホームレス状態、って・・・彼に実家はなかったのでしょうか?引退を含め、色々謎が多いですね。
あと、引退から三日間経過しているのもちょっと首をひねります。それだけの間、大ファンの友美ちゃんが知らなかったって・・・普通記者会見をテレビでやったり、ワイドショーを見た親が教えたり、ネットで流れたりすると思います。三日間体育会系の合宿でもしていたならともかく・・・。
私の部屋・・・ネコ型ロボットには笑えました。かなりあっさりと同棲に、って彼女多分性知識ゼロですね。
この両親の重装備には爆笑しました!対戦車ランチャーとライフル?モデルは特定できません。
あっさり蹴って隠し、「おまえ本当にファンか?」には笑えました。あの両親の娘だから・・・考えてみると、普通の女の子は縄ばしごなんて持っていませんし作れませんよね。
この指輪にも謎がありそうです。左手の薬指ではないですね。
彼氏扱いされて、始めて自分がすごいことをしていると感じるのは面白いです!
二人きりで意識したのは・・・あ、彼女って性的に純粋というより、廉次を神聖視しすぎて男性と思っていなかった、ということですか。
伊藤さんという発想はとても意外でした。この銃はボルトアクションライフルのようですね。
で、寝ぼけてベッドに入るのは・・・というより、女の子と二人きりで寝る廉次の神経がすごい。寝ぼけてベッドに入られたとき、交代しないでそのまま一緒に寝てしまうのも・・・まあ体が動かなかっただけですか。
結構面白そうなテンポですね。

「聖@ドラゴンガール」体育祭、弁当・・・これはお約束をこのメンバーでやってみたかっただけでしょうか?
それができるというのは、すごい安定感です。
秋良ちゃんも面白いキャラクターですね。
素直じゃない桃花ちゃんとさりげなく手をつないでいる竜牙が笑えました。
桃花ちゃんのために弁当を断るの、残酷かもしれませんが誠実なのでしょう。
可愛いかまいたちには、「うしおととら」のイメージが強かったので少し違和感。
わざわざキスで解放したのは・・・読者サービスでしょうか?
いろいろな中国系の神々が出てくるのも面白いですね。

「無重力少年」いきなり横向き!すごい。さらに天地逆、車酔いになりそうです。
船越の態度・・・まさか!?
ダンクシュートのシーンはかっこいいですが、超能力を使っている以上残念ながら「Dunk Like Lightning」には使えないですね。
あ、このブロックはボールテンディングでは?
夕海ちゃんの「静」、好きです。
夏希の乱暴さは守ろうと、なるほど・・・不器用ですが・・・
この連帯に入りこめない、だから真剣にやる、これには目から鱗が落ちました。僕は今まで、人間関係が既にできているところにはどの道入れないから、とどこにも入ろうとしませんでしたから。
このスカイプレイはかっこいいですが、超能力では・・・。
夏希の敗北宣言と、クラスが負けたことがなんとなく面白かったです。
突然風船につかまってお空の旅と、「ちゃお」には笑えました。ここからの調整は非常に難しいでしょうね。
あ、元祖の船越は空を自由に飛べるレベルの制御ができるのでしょう?

「アンダンテ」こうして逃げるのも間違いではないでしょう。
両親の世話になるで「もれなく不幸が約束されてます」に乾いた笑いが・・・。
眠り姫の美しさは本当にすごい。
珍獣のイメージは笑えました!中の上、というのもうまい!嘘じゃない感じがしますし。中の上で喜ぶって・・・。
可愛くない、という重大なコンプレックスの理由が一瞬で理解できたのは笑えました。
休憩中なら、せめて上を着替えるなりしなきゃ。
世間知らずの原因も納得。いや、今までわからなかったほうが不思議です。
ロンドンでの、「横書きの台詞は英語」がうまい!その気になれば英語を書いてルビを振ることも難しくはないでしょうけど、この邦画見やすいですね。
気持ちの整理がつけられない、まあ時間が解決してくれると思います。結構未熟ですね。
二枚舌に怒るのはむしろ呆然としました。そこまで純粋な回路はもう何年もありませんでしたし。
だんだん地が出てきた茗ちゃん、結構魅力的です。それにしても、部活は一体いつ本格的に・・・。
そして先も全く読めません。

「グッドモーニング・コール」茶色と暖かなピンクのコントラスト、すごくいいです!勲章風のアクセサリーで胸を意識させるのもすごい。
いよいよ、本来中心になるはずだった四角関係が動き出したようですね。楽しみです。
恋人がいるなら映画は二人でが当然のような。この「自分の空間」を守りすぎて、ラブラブする時間が結局ないのがこの二人の問題でしょうか。一日三十分は二人きりで話すとか、絶対お風呂は一緒に入るとか(僕はこの二人はできていると思っています)時間を作る努力をしないと。
今更初デートには呆れました。上原くんはあまりべたべたしたくないのでしょうか、それとも本当にまだセックスしておらず、自制心をなくすのが怖くて?
マイペースで行動しているの、なんとなく分かります。もし僕が恋人と宝塚に行く時があっても、多分マイペースに動いてしまうでしょうし。
北浦さんがいたことに、何の脅威も抱いていない菜緒ちゃんが・・・僕はびくっとしましたけど。
おジャマじゃなくて、みんなのほうが楽しい・・・菜緒ちゃんのこの回路が、いまいちラブラブいちゃいちゃになりにくい理由の一つかも。
並んで座るのいやだって、なら何しに映画に来ているのでしょう。映画を見に?最低。映画は彼女と暗闇でべたべたするためにあるんだろーがっ(暴論、映画ファンすみません)!暗闇で重なる手に憧れたことがないのでしょうかこいつは。
本当にバラバラに座って、ちゃんと映画を見ているって・・・少し理解不能です。僕が飢えすぎているからでしょうか?
しかし、傷つけたんですから帰り道ぐらい手をつないでおごってやって、露天でいいから指輪ぐらい・・・彼にそれを期待しては行けないようですね。
上原くんと北浦さん、逆に菜緒ちゃんと一星くんが趣味では合っているのがまた怖いです。
ラーメンで慰めるの、なんともいえずいいですね。
ここでなぜ彼らに話が行くのかは意外でしたが、この展開になんだか納得。
阿部っち、全然気づいていなかったのでしょうか?「王監督」のボケには笑えました。作者本人の趣味でしょうか。

「ペンギン・ブラザーズ」制服姿の陽菜ちゃんは意外なファンサービスですね。白のほうが似合っているかな?
仲良くなった覚えはないとハモるの、どうみてもとても仲がいいのですが。
小柴が簡単に説明した中に、「兄弟」がないのは陽菜に隠してでしょう。小柴は陽菜が全部知っていることは知らないはずです。
まだ一色は心を深く閉ざしていますね。西崎の態度は、むしろ一色を守るように見えるのは気のせいでしょうか?
踏み込むな、と言っているのは・・・心を閉ざしているからか、または約束でもう陽菜と触れ合ってはならないからか・・・。
せっかくの勝利がどうでもいいことのようになってしまうのが、僕も不思議です。
小柴の愛情の大きさと陽菜の、あまりにも残酷な拒絶がなんとも言えず悲しいです。
流羽ちゃんの鉄拳、すごく痛かったでしょうね。誤解ですが、すごくひたむきな思いが伝わってきます。でも本来、普通の少女マンガならこの誤解が正しいと思います・・・微妙にずれますね。
陽菜ちゃんの、「自分の気持ちには正直でいる」というの、かなり残酷な気がしました。嘘でも流羽ちゃんのために小柴とつきあう、と言う選択肢もありますよね?もちろん、最終的には皆傷つくだけの愚かな行為ですが。
結局、陽菜ちゃんは誰を傷つけても、「自分に正直でいる」以外のプログラムは取れない・・・。逆に自分に嘘をついて自分も皆も傷つける少女マンガを多く読んでいる分、これが正しいとわかっているのですが・・・納得できません。
剛くんの、笑顔の影の青筋には爆笑。よかったですね、本職のヤクザを怒らせてこの程度ですんで。
何もしていない、ってそれ正気で言っているのでしょうか?自分がどれほどの英雄だか、分かっていないのでしょうか。
まだ残っている使命・・・それが、この学校の構造より重いのでしょうか。だとしたらそれはどんなに困難か・・・って、次回が最終回?一回でなんとなかなるものでしょうか。
プロヴァンス行きの話も白紙ですしね。

「いちごの宝石」むしろ意外でした、「ごめん」は。そして、みのりちゃんと一気に仲良くなって?いくのがとても面白い展開でしたね。
でも、明らかに優劣を感じてしまうのが少女マンガらしいと言いますか。とてもフェアな行為なのに、どこか納得できないものを感じます。
誰が見てもみのりちゃんのほうが、あらゆる点で鈴ちゃんより上なのに対等な関係になるのは無理な気がします・・・みのりちゃんは意識していない感じですが。
そう思うと絶望しました。本当に対等な友達って、現実にあるのでしょうか?ここまで極端でなくても、普通人間には何らかの優劣がありますもの。何かの第一人者で絶対的な自信があれば問題がないのかもしれないですが。
元々の土台がフェアじゃないから、なんとなく鈴ちゃんが引き回されて上下関係を感じてしまう・・・なんとなく悲しいです。
理由を聞きに行って「あたしたち」と言うところは、多分無意識にですが鈴ちゃんを利用している感じがします。
いたたまれなくなったところで助けられるシーン、すごく印象的ですね。どんなに「好き」と言う感情が強いか、どんどん伝わってきます。
好きで好きで、でもどうしようもなくて・・・この苦しさが不思議と共感できます。
それにしても、現実の自分を知っていることと余計な劣等感は紙一重ですね。まあ誇大、被愛妄想よりましなのかもしれませんが。
片桐くんの雰囲気の違いは驚きました!
そして、甘いものと彼のギャップを受け入れられないみのりちゃんの想いは・・・やはり普段の雰囲気に対する憧れだったのでしょうか?
あ、でも僕は今、恋愛感情をランク付けしました。疑いもせずに!「本当の彼」に対する思いなら本物で、「彼の仮面」に対する恋は贋物でただの憧れ、という単純なセオリーで考えていましたが・・・どうなのでしょう。
片桐くんがすべてを聞いていたことはある意味当然の流れですね。でも・・・彼に何か言う資格はないと思います。
次回で最終回だそうですが、見事に予想しにくい形で切ってくれましたね。楽しみです!

「ボクたちの旅」子供で何もできない、というのは事実です。帰らないで見返して、ってどうやって?
ため息が出ます・・・もしかしたら現代の、自立するまでにかかる異常なまでの年月と金額は親にとっても子供にとっても残酷なのではないでしょうか。まして今後、経済情勢が変化して全ての子供が自立できるとは限らない、自立できるのは二人に一人ぐらいの運も実力もある子だけの社会になったら・・・真綿で首を絞められるような感じです。
帰らないことに感じているうしろめたさ、それは間違っていないと思います。「なにそれ帰んの」という歩の言葉は、子供特有の無茶を競う心理だとわかっているのでしょうか。
逃げてばかりで心の行き場がない、これがすごく共感できて悲しいです。
自分には何もない、自分で場を作る力もなくて、せっかく逃げていた夢も壊されて、でも帰っても辛いだけで、正直死にたいでしょう。自殺、心中は口にはしていませんが、二人とも考えたと思います。
それがこんな形で救われるとは・・・歩の笑顔もいいです!右京さんのやさぐれた親切、すごくいいです。
右京さんの「あたしが家出したときオトコなんかついて来なかった」が笑えました!男のオレより男らしい、全くです。
いきなりキスにはびっくりしました。イケナイ事って・・・急所攻撃には笑えました。かわいそーにって、所詮人事ですよね、女性である作者には(男性だったらすみません)。
負けんな、この一言は大きいでしょうね。もう奇跡的なバランスでしたね、壊れるかのすれすれで大人になることができたなんて・・・思い返して、あまりの危うさにため息が出ました。
母親も、ある程度は反省したような気がします。両方ああなったのは自分が悪いと、気づかなかったら終わっていますよ。
この夏らしいエピローグで、二人の行く前との違いがとても微笑ましいです。

来月号は倉橋先生の新連載・・・なんだか楽しみです!格闘系でしょうか?となると、特に絵で難しい課題を背負うことになりそうですね。
そして「探偵レボリューション」はもうすっかりおなじみですね。こちらも本誌連載にしていいのでは?

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