ちゃお2021年7月号感想

この表紙は妙に目立つ、面白いものです。

付録はセンスが光りますね。

溺愛ロワイヤル(八神千歳)はろー!マイベイビー(かわだ志乃)大人はわかってくれない(まいた菜穂)ポンポコロボ アト&スウ(篠塚ひろむ)青のアイリス(やぶうち優)カラフル!(ときわ藍)今日からパパは神様です。(寺本実月)同級生と恋する方法(大木真白)片思いミステイク(森田ゆき)ねこ、はじめました(環方このみ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)人魚のナミダ(中嶋ゆか)ヴァンパイアの花嫁(小倉あすか)RIRIA(にしむらともこ)年下センセイと恋はじめます(詩瀬はるむ)次号予告

溺愛ロワイヤル
やっと男として意識しましたかね?
「堕ちちゃいなよ」という誘惑は強烈ですが、どうせ邪魔が入るだろうなと。

はろー!マイベイビー
浴衣、当日まで見せるべきではなかったかも…長い。
食べ物リスト…金額とカロリーを計算してしまい、さらにスーパー価格と比較するというコンボも決めてしまいます。楽しむことができない人間。
家でお祭り、これも楽しいです。
花火は迷惑ですからね。
絵を窓に張り付けてカーテンで隠すのはとてもうれしい工夫です。
こんな頑張ってくれたこと、大きくなっても覚えているでしょうか…覚えていなくても、愛されていたこと自体は覚えているでしょう。

大人はわかってくれない
嫉妬もある颯くん…といっても実際にあったこと全部知ったらもっと…幸せなのかみじめなのか何でしょうね?
「嫌だっていうなら 小柴さんをあきらめる」…それだけ大事ではあると…
さらに、「オレにまた好きな人ができたら」、これがまた重い。本当に恋心と言うのは怪物ですね、自分にもどうしようもない。
「恋だけはできない」それで十分では?それで終わった話では?
腹に一発、これは笑いました。
…お願いです事故はやめてください(某作品のトラウマ)

ポンポコロボ アト&スウ
いやこいつらが協力したらろくなことにならないって学習しなさいよ…
占い…便利というかなんというか。
「洗って着がえた」が何だか苦笑。
その言うとおりに…もう一瞬見ただけで見なかったことにして続きを読むの辞めようかと思いました。ああ地獄絵図。
すべて無駄…あーあ。好きな人の誕生日を知るのって難しいですよね。特に今は…ネットがあるからむしろ楽?そういえば僕は何で知ってたんでしたっけ。…間違ってなかっただろうな…

青のアイリス
電源は雷対策があるのにしたほうがいいですね。
避け方がどんどん過激に…
野獣、そちらにしがみついてしまう、これもまた少女漫画の定番。
「自然にまかせろ」ってのは恋してしまったら素直に認めろ、という意味でもあるんですがね。
さて、どう動くのか…というか本当なのかどうか(ミステリファン同様の深読み癖)。

カラフル!
これほど楽しみな、雑誌の命運をかけた作品もない。プレッシャーも大きいでしょう。
怪我でしばらく片足が動かなかった、その間に…いったいどんな世界なのか、何を目指しているのかまるで分らない分ワクワクします。
走れなくても握力は…
K-POPでも日本人も参加する、面白い。
今はこのビルには回転寿司の広告写真だとか…
中学校のジャージ…ちょっと苦笑。
いろいろな子が出てくる、まず屈辱から始まるのは前の作品も思い出しますがわかりやすい組み立て方。
他の人の優れた点、自分の劣った点を見ている…思い知るとかより、高い部分を見ている。これも姿勢の差ですよね、ルナさんだって、何もかもがここの誰よりも優れているはずはない。低い人を貶めることに力を使うか、高いものを見ることに使うか…
さらに周囲から攻撃が…それを利用し、ペンキをかぶって、ここはカッコイイ!
運動能力に優れた女の子の体の魅力、それを最大級に出している…
というかどんな意地悪があるかはここの人たちが知らないはずはないでしょうに。
まさに王道。大上段から切り下げてくるような正統派。それが今の時代どれだけ通用するか…逆に王道をひたすらやるというのもすごい勇気の決断。
おもしろい、としか言いようがないです。

今日からパパは神様です。
ハトの羽根がすごく細かいw
貧乏神…これはこれで大変。もう貧乏、って親を失って経済とかはどうなってましたっけ。
うらやましいって…幸せになりたければ、全力で猛獣から逃げれば逃げてる間は幸せです。捕まってから、逃げ切ってからは不幸になりますが。
遊園地、大雨は爆笑しました。
「いないほうがいいよね」が本当にうなずく以外ない、かばってくれたんですが…
そして虹…「ごめ…じゃなくてありがとう」が素敵でした。
悪人にとりついていく…でもそれでどうなるのやら。むしろその悪人が虐げている被害者が悲惨なことになるのでは?

同級生と恋する方法
扉絵からバランスよくて豪華。
全身姿はため息が出るような美しさ。
とても相手のことを思って我慢している、それが繰り返される…
うわ、楽しんでもらおうと絶叫につきあいすぎて吐き気…頭を抱えます。
少しずつ、彼女が譲りすぎていることに気づく…ここは実にうまい。
これだけやってまだ罪悪感感じてる、って胸が痛くなりますよ。
「どっちか一人じゃなくて」のシーンとか、いや扉絵から、今回はとにかくすごく絵が大きく感じます。どういう技術なんでしょうね。
そしてやっと彼女がしたいことを察して連れて来てくれた…
最終回と言うので悲鳴上げてましたが、10月号からの再開ですごくほっとしました。
楽しみにしています!

片思いミステイク
組替え…負けでしたか。それで閑也くんと…苦笑。
そりゃまあ、転校から見ればクラスなんてどうでもいいですよね。
「わかるまで言いつづけてやろうか」…万民が石を投げたくなるような。
仲よさそうにしている、さらにお似合いと言う声…これわざとでは?やっぱりわざとだ。
隣の席…いや何年もクラスが同じでも隣になれないことだってありますよ。
そして相手がいないのをいいことに…これは楽しい。
で、全部聞かれていた。これは大笑い。なんかもうたまらん…
二本目の、女の子の友情だけで押し通したのもすごく楽しかったです。

ねこ、はじめました
化粧にネコに有害な成分とかないでしょうか?
このタイプのクロゼットは猫には開けられない…幼児も心配です。
女性用の品と言うのは男にとっては…逆に男の子用のものはわかりやすいです。

こっちむいて!みい子
浮気?と一瞬思いましたが、むしろ友達の面が強いようで…いやそっちのほうが脅威は大きいですって。
竜平くんとも…
「男といっしょ」が彼女を傷つけたのでは、と一瞬配慮する…言葉にはなってないにしても。ここはうまい。
陰口にうまくぶつけている、否定より肯定の言葉のほうがいいですよね。
そして、…LGBTの問題にも踏み込んできますか。
どこまでやるのか…

人魚のナミダ
女の子が人一人背負っていくのは…自転車に乗せればいいんですがね。
好きなんだ、と告白して、それで危険な目に…自分にできる限界を認めている、というのも賢明ですね。魔女狩りになったら、彼女すら守り切れる自信がない、彼女だけでも…
そして、ふられてもあくまで奉仕する本当の愛情…
この静かな語らいは胸が痛みます。
真珠のネックレスだけを代償に、気前のいい神様で…といっても、戸籍制度の日本で一人の少年が身分を作るのは実に大変なんですけど。
伝説の真相はややわかりにくいです。
実に美しく私的な話。こういう話は時々あるといいですね。

ヴァンパイアの花嫁
ウサギはどれぐらいのスペースが必要でしょう?
…母親の後頭部がなんとも笑えます。
問題を起こさないためにじっとしている、というのも悪手であることもあります…じっとしていたら逆にサディズムを刺激してエスカレートすることも。
…なんとかなったようですが、恨みがエスカレートすることもあり得ます…
本当にキスシーンが多いです。

RIRIA
欠点を克服できる強さ…さてどこにりりあさんが必要でしょう?
笑顔の固さと言う欠点、どうするかと思ったら男装とは。
そしてデート中の笑顔…
というか調査と人脈その他の能力の高さには恐れ入ります。…証拠をつかまれたら下手人が失格になるリスクも十分あるのに。
くせ毛を利用する、それを考えてなかったのも視野の狭さでしたね。
くせ毛をまとめるドライヤーの使い方は読者にも役に立ちそうです。

年下センセイと恋はじめます
テストの成績を上げるには、方法と動機。ただ勉強しなさいばかり言われても、何をすればいいのかわからなければやりようがありません。
何をすればいいのか。それを教えられる家庭教師か…できれば、人間の知能に種類があることも理解していればいいのですが。
二つ下の、昔の近所…が家庭教師…「私の知ってる天使はどこ行ったの」は大笑い。
恋まで年下に負けてる…また大笑いしました。
彼がちゃんと、自分で研究しているよい家庭教師だとわかるのはいいシーンでした。
ブランコのシーンは動きがある分気持ちがよく伝わってきます。
告白に至る流れは実に自然で…たまらないほど胸が暖かくなります。
とても面白い、よみごたえのある話でした。次回作も楽しみにしています。

月号は…すみませんブラックアリスとホラー別冊の感想は勘弁してください。
あずき先生の新連載に青空先生のよみきりは楽しみにしています。

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