ちゃお2020年11月号感想

表紙はけた外れの美しさと品。
付録のヘアアクセをつけているのも楽しい発想です。
コスメポウチも色々使えそうですし、ネイルシートとレッスンノートも読者は喜びそうです。

大人はわかってくれない(まいた菜穂)はるお嬢様、恋のお時間です!(中原杏)はろー!マイベイビー(かわだ志乃)ヒーローくんに恋してるっ!(如月ゆきの)ねこ、はじめました(環方このみ)溺愛ロワイヤル(八神千歳)同級生と恋する方法(大木真白)片思いミステイク(森田ゆき)そらいろメモリアル(やぶうち優)高嶺のトーコさま(三ツ星しずく)RIRIA(にしむらともこ)メロと恋の魔法(篠塚ひろむ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

大人はわかってくれない
釣りは、釣り針という鋭利で厄介な刃物(抜けないよう返しがあるので刺さるとえらいことに…押し込んで切断が正解、それも焼き入れ鋼を切るニッパーが必要)を使いますから結構危険なんですが。その場で食べるとなるとさらに包丁を、不安定な海辺で。
パターンを作り出すために山小屋を調べる…合掌するほかありません。えと、フラグ?
二人の男の視線、このワンシーンは実に鋭い。
現地集合というのは厄介ですね。能力が低い子は本当にどうしていいかわかりません…僕もスポーツセンターで写生と言われて困るを通り越したことが。能力が低ければ友達もいないし、親兄姉に相談するということを考えることもできないんです。
今はインターネットナビがある、逆にそれはスマホの有無で極端な格差になる…今、スマホが怖くて子供にあえてネット接続不可のガラケーを持たせる親はどれぐらいいるでしょう?ただしネット接続不可だと通話し放題でかえって危険になるリスクも。
本当に子どもが、初めて自分で切符を買うというのは巨大なイベントなんですよ。
結構な大冒険になってしまいますね。それで事故があったときにどう責任を取るか…学校側もものすごいリスクを払っています。
嫉妬丸出しの有馬くん…いや、本当に女子の嫉妬によるいじめが始まらないのが奇跡だと思います。いや主婦たちも嫉妬に加わってマンションぐるみで村八分…
ええと、やはり遭難でしょうか。手が重なって…そしてケーブルカー…と思ったらちゃんと準備していましたか。
「そういうとこ好き」は死ぬかと思うほど。

はるお嬢様、恋のお時間です!
残念だとバカにしていても騒ぐことは騒ぐんですね。…学校の外で満喫しているカサノヴァ村の住人はそれほど多くないと。
恐怖で辞退する…本当に残酷なまでに、容姿と人格が比例する…
と思ったら見た目はよくてもなんだか気持ち悪い。
…もちろん男装に切り替えて飛び入り、と。そこからがまた丁寧です。
アフリカにダイヤモンド、というと「ゲームの達人」を思い出しますね。やるんですか、猛犬のいる地雷原を腹ばいで…
…ダイヤモンドってあとどれぐらい価値があるんでしょうね。デビアスが人工ダイヤジュエリーを認めたというのがどれほどの革命か…

はろー!マイベイビー
ハロウィン、そりゃ楽しいでしょうねえ。
そしてなんてくだらない夫婦喧嘩…さらにお菓子、食器とエスカレート…
あーよかったこの程度で済んで。
ぽや、って熱?この時節では心配を通り越します。
魔女服をピンクにしている…はは。
まあ笑顔が何より。でも病み上がりに無理しちゃだめですよ。
あまりためちゃだめですよね…

ヒーローくんに恋してるっ!
「北斗のことちゃんと知って」というのは正しいですが…口ごたえ自体を許さない、という可能性も高いですよね、芸能界も超体育会系・絶対服従主義・権威主義の可能性は高いですから。
桂子を見たらすぐ飛び込んでしまいますか。この服装で大丈夫でしょうか?
くっつきすぎとか、天然で結構…「キョリ感おかしいから気をつけろ」は苦笑。
「休むのはもったいなくないよ」というのは素敵な言葉です。
嫉妬宣言は苦笑しました。

ねこ、はじめました
カメムシ…見えてしまいますよね。
外散歩、楽しそうですね。
守り切りましたねえ。しかし抱っことはずるい。

溺愛ロワイヤル
新キャラ?のようですね。
人を石にできる、それは凶悪な能力。
鳴子ちゃん、もし壊れたらどうするんでしょう。
で、戻せたんでしょうか?あと他の被害者はいないですよね…多数の行方不明…

同級生と恋する方法
本当にたまらない美しさとかわいらしさ。
電話、着替え…と思ったら。思いがけないことが…そっちもやるとは驚かされました。
さらに電話を取ったのが家族…ぎゃああああ。でもそりゃ、パニックになってるのも当然です。
もうパンクしちゃいますよ。
すごくいろいろ気になってしまう、その心理も実に丁寧に。
何があったか彼氏に言えない…さらに「さわらないで」と拒絶してしまう、ここはもう…どちらの気持ちもすごく伝わってきます。
「お前が俺を好きだってわかってれば」という決め台詞のあまりの重量に呆然とします。
「わかり合うとかじゃなくて想い合うことが」…これもまたものすごい言葉です。いや特にニュータイプ世代には聞かせてやりたいですね。脳と脳をつないでも戦争は終わらない、必要なのは…
すべてをこめて「世界で一番大好き」、このシーンの魅力も呆然とするほど。
そして、そりゃもうおうちイベント…合掌。
連載になって、一気にハイペースに話が進みます。普通なら別ジャンルとなる生理話もしっかり入れ、本当に質が高い…
どのページもどのコマもきっちり生気があって実に読みごたえがあります。
本誌にまた来てくれて本当にうれしいですし、次回も楽しみにしています。

片思いミステイク
お前が泣くのかよ…もうあきれてものも言えないの域。
で、お別れモードに。「つれてけないし」で宅配便、ワレモノ注意は大笑いしました。
泣き出す一ページ絵がまた見事。本当にものすごい実力。
この巨大トースト、どういう料理なんでしょうね。
「あとの時間オレがもらうから」はきたきたと大喜び。そしてほかの何かが来る期待も少々。あらゆるパターンを想定して構えてページをめくり…
手をつないだまま、本当に静かに進みます。
告白すら必要ない、彼女の方からの強い言葉…
告白は新幹線の見送り、というのがまた強烈です。
今のこのテレワーク時代、その機材を遠距離恋愛に使えば…
とても心のこもった、素朴でありながら超絶技巧の限りを尽くした一品、堪能しました。

そらいろメモリアル
デラックスに移って本誌連載は終わり…奇妙な形です。
出会いは、うん男子だったら普通に…
トイレでのトラブルはその凶暴さがなんともリアル。
いや書類にフリガナぐらい…前の担任の引継ぎが悪い。まあフリガナがなければ無理ゲーですこれ。
そして、逆のことを言う…というか本当は二人とも死ぬ運命だった?
「あたしが死んでもいい」「世界が滅んだってかまわない」…恐ろしい人。というか最初から身代わり選択肢はあったんですね…でもそれも本当か嘘か。
どうなっていくんでしょうね、とんでもない作品…だからこそ「ちゃお」の枠では受け止めきれなかった、か。あ、別の連載も2月号から?また大変な…
関係者の誰にとっても大きな決断だったと思います。それが吉と出ますように。

高嶺のトーコさま
高嶺といえば…うあああああ、あれだけの歌唱力…
非常に強い絵柄。重みのある華やかさ、と思ったらアネゴ?
美しさも努力の成果、というのがとても世知辛い。
どうやって馬を手に入れた、というかちゃんと道交法守りました?免許取ったときの教本、馬と路面電車が前提なんですからあきれた話です。
とんでもない脅迫はびっくりしましたが…彼が寝たら、まああとは…どれだけのアクションシーンの力があるか楽しむだけですね。
というかホラー方面がうまい。
「あれだけボロ出しておいて」がまた苦笑。
続きがないラストは大笑いしました。
もう力技で押し切った、とんでもない作品。楽しかったです。

RIRIA
サラダはドレッシングの油がでかいのでお気をつけて。
で、コンビの一方がチャンスを…本当に微妙ですね、紙一枚でちゃんと祝福する、チャンスはつかむと強く出る、となったかもしれないのに。
ちゃんと注意があってホッとしました。バク転も、人間の能力を測る手段としては大きいですよね。まず逆上がりがあって…まあ、ほとんどは出力重量比です。…特に瞬発力となると生まれつき…
先に出て行ったジュリさん。…いろいろ考えられますが…
…体を痛めて、この真相は切ないものがあります。

メロと恋の魔法
魔法で解決しようとするのは、また倒れるかも。
階段上り下り…これは笑うしかないです。こういうナチュラルなひどい目も篠塚先生の得意技の一つ。
お疲れさまなのは西園寺くんです。
両親とちゃんとこうして話せる、それだけでもすごく精神的に大人だと思います。
「ううんかくし撮り」「好き勝手するなよ」が爆笑。
で、他の友だちも…うわあ。
ああ…よかった。よかった。

こっちむいて!みい子
テレビ団らん…こういうのは今どれぐらいあるでしょう。
バスケ部の仲間がテレビに出てる、それはとんでもないですね。
レイアップで届かないほどの身長と腕力の不足、これは残酷なほど。勢いよくリングに当たっているならあとは調整だけで入ります。
「いたって迷惑だよね」…そういう思いを持ちながら明るく練習していられる強さは胸を打ちます。
声を出すことはできる…
中学に進学して、一気に話の幅が広がりました。これからがとても楽しみです。

月号はきたむら先生…こうして懐かしい名前があるのも「ちゃお」のいいところです。それも増刊がきっちりあるから。
小倉先生のヴァンパイアも相変わらず絶好調。楽しみです。

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