ちゃお2014年9月号感想
やはり和央先生の表紙は強烈の一言。
付録もすごく実用的ですね。
小説のためし読みがつくのも面白いです。製本技術すごい。とても台割が面倒臭そう。
しかし…「キミソラ」を読むのが辛いです、いつも。またあれを読むのか、とずっときつい思いをしています。
もう、来月号からはこの作品の感想は書くのをやめようか、とすら思っています。
美女でナイト！（和央明）キミは宙のすべて（能登山けいこ）少女少年ドーリィ♪カノン（やぶうち優）恋して！るなKiss（中原杏）とろけるまじかるフロマージュ（白雪バンビ）12歳。（まいた菜穂）エリートジャック!!（いわおかめめ）ちび☆デビ！（篠塚ひろむ）ある日犬の国から手紙が来て（竜山さゆり）愛されすぎてこまる！（うちはら香乃）ひめ恋マーメイド（青空チロル）こっちむいて！みい子（おのえりこ）人間回収車（泉道亜紀）次号予告
美女でナイト！
デザイナー一家という時点で笑いだしてます。
そしてこの…古い少女漫画風のタッチ…昔風の瞳だけでこれほど爆笑できるとは。
三女に選ばれし、って…どういうこと？
わけがわからない、という状況で始めるのもうまい。
いきなり絵や雰囲気が普通になりましたね。
まばゆいばかりの美しさ…確かにこれすごい迫力です。
で、実は男って、また同じことを。よく編集も止めませんでしたね。
いきなりファッションオーディション、というのも迷惑な話です。
「女がおしゃれから逃げるのか」…女ってすごい生き物ですね。
結構しっかり内面を描いてから、真夏の…すげえ。本当に和央先生ってすごい作家です。
三女、というのは生まれじゃなくて…まあ昔はすぐれた弟子を養子とするのは普通のことですが。
なんというか、頭がどうかしそうな世界です。
キミは宙のすべて
…なんでこんなに嫌なのか、だからこそ人気があるんでしょうね。
みんな正気じゃない、これほど一族全体が大恥かいてどうするんだ…
両方かっこいいのですが、それでも無力感で腹の底が抜けるようです。
何なのでしょう、この作品は。
少女少年ドーリィ♪カノン
みらのさんは男のだと知らないから…ってさっさと言うべきですよ。
「だった」という時点で、知り合いどころか恋人だということも明白です。
みらのさん、いい笑顔してますね。
何もかも丸投げですね。さてどうするか。
「今だから言うけど」って弱み見せすぎでしょう。
幸田さんがスカウトされた、って結構重大な情報だったようで。で、デビュー曲は？
そして事情も、ここうまいですよね。最低限のページ数で何が起きたかを簡潔に説明し、それがみらのさんに立ち聞きされるのも一つの無駄もなし。
一つ足りない、って何を入れるんでしょう。レミちゃん？それとも幸田さん？それにしても有能なPですね。
恋して！るなKiss
母親も元気ですね。
そしてバンパイアの新しい力って何でしょう。
べつに素うどんでもいいじゃないですか。まあ、何か彼女が必要な用事があったのでしょう。
それでゲリラ豪雨には大笑いしました。なんというか、運命にもほどがあります。
さらにシャワーに…笑いが止まりません。それにすごいスタイルよくて、サービスありがとうでもあります。
ハルカくんの「見たんじゃん」という表情、ものすごいですね。
キノコ部屋というのもすごいですね。
「すっごくうれしい」と素直に言えるのも素敵です。
そしてこの熱いキス連発！脳がとろけそうになります。
買い物は、と突っ込みたくなりますが、それより秘密ですよね。
とろけるまじかるフロマージュ
「どんな願いでもかなえる」…「願いがかなったと同じぐらい幸せな気分でいて、しかも他者とのトラブルが何もない状態で一生過ごしたいなあ」も？
ネットの都市伝説というと地獄少女を思い出します。
宝来さんの美しさって、すごく柔らかい感じで結構好みかも。
木城さんも結構好きなタイプかも…
金のことしか考えてないマジュという女の子も面白いですね。
さっと金を渡す宝来さんもどうかと思いますけど、それで「いい娘じゃ」というほうもすごいですね。
さらに「おぬしは女神か」…なにそれ。
お礼に、すごく面白い形で魔法を使いますね。
店主マジュ様、ってこれまた面白いことをしますね。
「誰の身にも等しく美しいとは限らない」…カエルにとってこの上なく美しい、とかね。
いや、そうではなく本当に素晴らしい歌声だったのに、それでも落ちてしまった…
というか、「金を返せ」って言ってどんなめにあってこんな大声を？と思ったら、この返事で？
別にそんな悪い人間なわけじゃないですし、払った金に見合うものはもらってますよね。主役は落ちても、実力は上がってますから。そのことを理解できればいいのですが…それに、「合格させて」と頼むよりはましだったと思います。
最悪の魔女、というのがどういうことなのか楽しみですね。
結構面白い始まりで、次が楽しみになります。なにしろ初回から二人とも僕の好みストライクとか…
12歳。
脳内再生、さらに捏造…冒頭からすごい面白いです。
歌でパートが分かれてしまう、そんなこともさみしいものです。
頭から反対、というのもひどいですが、まあ単にあふれたんでしょう。子供は容量が小さい…というか容量なんて鍛えなきゃ増えないですがね。
「るかのへや」は大笑いしました。
「心愛ん家はいつでも高尾くんつれておいでって」…ひごろなにをしているお前は…
仲がいい二人でもケンカすることもある…
「高尾がスキだもん」…言わされた、って感じですね。男にとってこれはうれしすぎて走り回りたくなります。
便秘…それは悲惨だ。
さて、どんな理由で反対なんでしょう。このようなこと、と大人には思えますが、この年代の子にとってはがんの手術や転職面接に匹敵する大ごとですよね。
エリートジャック!!
夏期講習…懐かしい言葉です。
でも通学時間だけロスになるのでは？今ならネットテレビ電話が充実してますから、それで相互監視しながら同じ時間勉強すれば…
ハーバードは確かに最高峰ですが、ほかにも最高峰はあります。同じアメリカでもMIT、イェール、カルテック、カリフォルニア大バークレー校などはそれぞれの得意分野で最高といわれています。イギリスのオックスフォード・ケンブリッジも。フランスのグランゼコールと呼ばれるエリート校もすごいですし、中国やインドの理系最高峰は十億単位から選び抜かれた超天才が集まっています。
「解決したら出てけ」それ以外言いようがないですよね。
三百万…実にぼろい商売ですね。
「相川ユリアの友だちがまともなやつなはずないからな」よくわかってますね。
音楽の表現はさすがに面白いです。
それにしても、この音楽の才能すごすぎるでしょう。特別な努力もなしにこれって、必死で努力している音楽家志望の人たちにとっては妬ましい通り越して殺意湧きそうです。
ちび☆デビ！
ついに検定一級、カウントダウン…
着ぐるみなし…そりゃ大人になっても着ぐるみが必要だったら困りますよね。
幼児なら着ぐるみが有効、というのはわかります。…なら人間でも小さい子に運動や勉強をさせるには、専用の着ぐるみを…
夏休み中、お泊り保育で二人きり…ただの同棲というかどう見ても夫婦です。それ以前に真くん、里帰りしないでいいんでしょうか。
そして園長の、ストレートな話…
夏季ちゃんの行動も、すごく納得できてしまいます。
しおりちゃんだって辛いでしょうに…
ある日犬の国から手紙が来て
これは…泣くのわかってる話です。
虐待された犬と、そしていじめられた子…そりゃ絆もできますよね。
靴下で、一番のお気に入りをくれるのは、人間によくそこまで犬の気持ちわかるなあ、って胸がいっぱいになりました。
そして…あまりにも短い時間…
苦しい思いはさせない、が治療も含めてというのは辛いですよね。
キララちゃんは天国ではどんな仕事をしているんでしょうね。
…郵便受けを確認したくなります。もしかしたら配達ミスなんじゃ、とも。
…これの配達ミスの話があったらまた泣けそうです。
本当に、この作品は、反則です…読み返さないわけがないでしょう、泣かないわけがないでしょう…会いたいよう、手紙ほしいよう…
愛されすぎてこまる！
誰もが共感できる内気な女の子…
ほかの女の子たち「気を引くために盗んだ」とか、すごいこと言いますね。
で、なんかものすごい男が出てきたと思ったら…イケメンで変態とはどんなご褒美ですか。
桂木くんもけっこうまともですね。
…で、実の兄。笑えて仕方ないです。
「あいつらはオッパイとパンツにしかキョーミない」…事実です。あんたも四年前はそうだったからこそ言えるんでしょうが。
担任になる、ってどうやってそんなことを…というかストレートに犯罪ですか。
教師まで、って不法侵入でつまみ出すんじゃなくて本当に教師として17歳を？イケメン無罪にもほどがあります。
「命がおしければ忍から手を引け」…なんというか告白の必要なくなってよかったですね。
そして、二人でロッカー…なんというお得な事態に。
桂木くんの言葉、一つ一つ味方によってはすごいえげつないですよね。この年齢にしては冷静すぎますし。
で、いきなりキス、しかも気づかれた…
なんというものすごい新連載。大いに楽しみです。
ひめ恋マーメイド
まあなんとかなりましたけど…
「かわいい」と言ってもらえたのはよかったですね。
彼、すごく赤くなってます。
と思ったらこのピンチ…正気じゃない水準ですが、実際人間は正気じゃないことをしばしばしでかします。
いきなり悪…というかみゅーが？
それからの、圧倒的な善意と愛には胸がいっぱいになりました。小さい読者がこういう一杯の光に触れておくのは、僕は必要だと思います。
こういうことができる作家って、僕は貴重だと思いますよ。
こっちむいて！みい子
保護者のはずの子供同士がけんかしたら大人は大変ですよね。
人と比べちゃいけないんですが…比べることこそ、人間の知の本質の一つなんですよね。悲しいことに。
「もものためを思って」というのがどんな暴力か、わからないんでしょうか。
そして泣いてるのを見て立つ…なんという子だ…
まずカメラを持ってくるまもるくん、しっかりしてるにもほどがあります。
人間回収車
いらない人間。簡単な言葉のようですが、ややこしいですね。
「何のために必要ないか」…この人がいなければ人類が滅亡する、という人間はいません。いたら困ります、誰でもいつかは死にますから。
それ以前に、「人類が滅亡する」ことも、今の世界では価値リストの上位ではありません…人類の滅亡防止のために割かれている予算はほとんどゼロです。たとえばスペースガード（地球にぶつかりそうな小惑星を観測しておく）の予算の少ないこと。
では、何が人間にとって一番大切でしょうか？
まず家族、といわれそうですが…
日本人以外にとっては、まず祖国が最優先でしょう。人類が滅亡してでも祖国の国益を追求する、というのはめちゃくちゃに思えますが、実際には公務員や軍人は全員、それを誓約して仕事をしています。
また、企業にとっては儲けが最優先であり、実際に地球を破壊しています。今。
軍や企業などの組織が、ある人の能力を必要としているなら「いらない人間ではない」といえるかもしれません。
ですが実際には、人は必ず死にます。だからどんな有能な将軍でも、かならず死んだときに備えた代わりがいます。
だからある意味では「いらない人間」です。
誰かが、「愛しているからあなたが必要」と言っている…といっても、実際に愛する人が死んだらすぐ自殺する人は多くないですし、それは悪いこととみなされますよね？
そして一番の価値であり、審判者は、神。
神があなたを必要としていれば、いる人間。神に見捨てられれば、いらない人間。それが一番わかりやすいですね。
自分がやっておいて、男子がやったと嘘を言う…これは実にうまい。
あ、廃品回収車のパロディなんですね。あれに何か引き取ってもらったとき、金取られましたけど。かなり。
「誰かを回収させたら呪われない」と、そういう形で都市伝説は膨らんでいくんですよね。
とっさに「弘美を」って、もしそれが本物の人間回収車じゃなかったら後が悲惨なのに…
親がいないに近い、理紗ちゃんも結構大変です。
…で、弘美ちゃんが無事に帰ってきた…あーあ。これは笑うしかないですね。
そして、「正直者だったら」…なんという口のうまさ。ある意味才能です。
で…「正直者だったら戻ってこれる」…まさしく天罰てきめん。
誰か一人にでも心から必要と…といっても、もしそれがストーカーに追い回されている、だったら？
また、『春にして君を離れ』の主人公は、本当に人を必要とできるでしょうか。
そんな話もありそうですね。
あと、家族がいないとか、家族に本当に関心を持たれていないとか、友人がいないとかは、本人にはどうすることもできないケースが多いでしょう。本人の行動の結果ではなく「誰にも必要とされない」人間が回収されるとしたら、救いがなさ過ぎますね。
一応ハッピーエンドに終わってほっとしました。
思ったほどひどい話ではないようですが、今までの話は知りませんし…
来月もまたいろいろ豪華ですね。
八神先生の新連載…また美少年ばかり、すごいことになりそうです。
オオカミ少年こひつじ少女も、毎回楽しいのでわくわくします。
ナゾトキ姫、今回は死人が出るかどうか…ここしばらくは出るほうが多いですが。
そして読み切りもすごく楽しそうです。
もうおなかいっぱいになりそう。