ちゃお2013年2月号感想

W表紙。すごく似た感じのする絵ですが、よく見るとそれぞれ違う感じの魅力があります。

付録がすごくスタンダードな感じで、お得感があります。

僕はつくづく、「ちゃお」に合ってるんですね…それぐらい、幼くできてるんでしょう。好きなんだから仕方ないです。

キミは宙のすべて(能登山けいこ)てぃんくる☆コレクション(和央明)12歳。(まいた菜穂)オレ様キングダム(八神千歳)極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)魔法使いにヒメのKISS(久世みずき)少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)にじいろ☆プリズムガール(中原杏)ロマンチック・アンティーク(中嶋ゆか)エリートジャック!!(いわおかめめ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

キミは宙のすべて
ラブシーンそっちのけで、巻頭から男二人の会話…なんか苦笑したくも。
銀河くんが莉花ちゃんをつねるのからこの二人の親しさがよく見えてきました。
星夜くんも素直に謝りましたね。
そして昔の銀河くんは…彼女が苦しかったとき、できることがなかったのを苦しんでいる…そう思うと、僕もとても辛いことは多いです。
もしかしたら、力が必要だったかもしれない…
「気にしてくれる人がいると思って心強かったよ」という言葉は、逆に罪悪感が強まりますよね。
「私ひとりしかいないし」っておいこら。
で、銀河くんのほうも…心の声で「イヤだよ帰れよせっかく二人きりなのに」が大笑いでした。なんて正直。
この男二人の対抗意識が見ていて楽しいですね。
そして料理が下手な星夜くん…ちゃんと習ってから行けばよかったのに。
「銀河っていいやつだな」と素直にいえてしまうのは、確かにすごいです。
そんなに食べたら太りますよ?ドーナツのカロリーは半端じゃないですから。
「オレがいっしょにいたいだけ」…こういうふうに、素敵な男の子にガンガン攻められるのも、そりゃ女の子の理想ですよねえ。
銀河くんが逆に、「何してたんだろ」って反省してますけど、男の子にこんな行動は決して思いつきません!思いついても実行は不可能!
さて、銀河くんも攻め攻めモード?男の子二人にそれやられたら…ああもう、たまったもんじゃないですね。

ティンクル☆コレクション
さらに絵が可愛らしくなって、とても見やすくなりました。
陰口を言いながらドアを開けたら、何が起きたのでしょう。
ええと、その大きさの布、さらにそれを支える、多分鉄骨…重いですよね、すごく。カーテンを「持って」みればわかります。
前の机の男子は潰れていますが。
チョコとデザイナーは…でも包装のデザインはするかも。
何日も休みで、太りやすい体質…というかチョコ一気飲みはやばすぎです。
女の子だったらそれは同情しますよね。
低カロリーといっても…どれだけなのやら。でもまあ、おからはダイエットの友です。
見開き二ページでファッション、それも二連発してくれる豪華さもすごく楽しいです。僕の感性年齢はこれが合う幼児のレベルなんですね、冗談抜きで。
そしていきなりイケメン、さあどうなる?という脈絡のなさと、「パシリちゃん」から「みらいちゃん」になったりしっかり描く部分と、なんだかんだいって実力のある作家です。
とにかく楽しいは正義なんです!これでいいんですよ!

12歳。
祝連載!いいものがいいと認めてもらうのって、すごく嬉しいです。
いきなりとんでもない叫び、で…あけたときの現実。リアルすぎます。あるよな…と実感を持っていえます。
「むやみにさわんないでくれる」を、裁判報道の紙みたいに大きく書いて…というかとっさに習字セット出したんですか?器用ですね。
「誰が?」「ごめんごめんうそだよ」…このやり取りすごい可愛い。
心愛ちゃんの自己中心は気持ちいいぐらいですね。
そしてブラ、まあなんというか…ごめんなさい。
僕が小学校六年の頃も、女子たちはこんな感じで悩んでいたんでしょうか。当時の僕はここに描かれているよりずっと馬鹿でしたのでごめんなさい。
脳内会議も楽しいですね。というか不等式って小学校で習うんですね。まあ天秤の比喩があるので、最も直感的にわかりやすい数学概念です。ただし正負と分数が絡むと悪夢と化します。丁寧に作られた良問は…
姉のブラが見栄…はは。でも笑えない、というかこの店員のお姉さんかなり怖いです。こういうシュールなギャグ、ちょっと昔を思い出しますよ。
二人の絶望の表情もまたすごい。
雷…これは助けに行くのも危険ですが、どうしていいか正直わかりません。
少なくとも今この子がいるのも安全域ではないですが、でもこの子は行動不能でしょう…
「助けに行かないで人のことバカにしてる」この台詞はカッコよすぎました。
内面をちゃんと見てるんだ、ってすごく伝わってきます。
そしてキス、と思ったら…別の男子?さあ、楽しくなりそうです。
まあなんというか…いい感じに本格的に連載開始。すごく素敵な作品になるのは間違いない、とすごく嬉しいです。

オレ様キングダム
もう一つ屋根の下ぐらいで騒ぐような仲じゃなし、って感じですね。
ツーショットもいい写真になりそうです。
一色先生…まあそりゃいますよね。というか輝くん…
テニスで、あやまってもらう、というのもむしろ可愛いぐらいですね。
で…これはテニヌです。
黒澤くん…頑張りますね。
しかし汚い。
で、輝くん…編集部の電話番号まで、いつのまに。すごいですね。
二人きりの買い物も楽しそうですね。
奴隷、って意味分かって言っているのやら…僕はいちばん悲惨な話を知りすぎているので…
ま、この二人の間では甘い言葉でいいんじゃないですか?二人とも恋の奴隷ということで。
で、甘い言葉とともにキス。たまりませんね。

極上!!めちゃモテ委員長
このシリーズも息が長いですね。
ローズマリーとシナモンって、かなりジャンルの違う調味料ですね。ローズマリーはハーブ、シナモンはスパイスですから根本的にジャンルも違います。
肉料理でなら共演できるでしょうか?ラムなどのにおいが強い肉で。
共学になる、というのもいきなりというか…いや、僕も男子校が共学になるのを経験しましたけどね。僕の下の代から。
別に混乱はありませんでした。非常に浮ついた空気はありましたがね。
学校の歴史に残る時期の生徒会…責任重大なんてもんじゃないですよ。
男子側…笑うしかないです。オレ様キングダムと同じ傾向の組み合わせですが。
いや、「ユート」という名前だと、御腰のものが気になってしまうじゃないですか。
この状態で、男子のみの生徒会が可能かを考えれば、現実には絶対無理なのは明白です。
課題よりも困ってる女の子を助けることが優先、というのは彼女らしいですね。
というかそれもテストとわ…せこいですね。
なんというか、今回はどんな話になるのやら…というか潮くん、出番はいつになるんでしょう。名前忘れそうですが。

ちび☆デビ!
こういう、「自分の物」をとてもとても大事にするのってすごくわかります。
だからこそ、いじめっ子や官憲はそれを破壊するのですが…そこを描かないのもこの作品の優しさです。
自然に自慢するのも小さい子らしくて可愛いです。
さかさてるてる坊主で園長…いやこれ、確か死にますよね。
魔法の吹雪で傘が壊れた、これはまあいい教訓になる…
素直に謝るのもなんていい子でしょう。
ほのかちゃんもすごくいい母親ですし、真さんもなんていい父親…三人とも素晴らしすぎて、言葉が出ませんよ。
もう人間の、家庭の理想像です。

魔法使いにヒメのKISS
楽しかったのに短いのは少し残念。
冒頭からドタバタしてますね。
いきなりとんでもないことを言い出す天宮センパイ、真剣に「おじょう様」なんていう月代センパイ、図星言われて暴走する星くん…
こういう日常シーンの楽しさはやはり類を見ないものがあります。
そして暴走でいきなり時間暴走。これまた楽しいです。
そこに飛び出してしまうヒメちゃん、何が起きたかわかってないんでしょう。
自分だからひっぱたいていい、というのも乱暴な話ですね。まあ僕だったら、以前の自分を見たら一瞬も迷わず殺します。
「一生天宮家の恥さらしだ」…なんというかいろいろどうしようもないですね。昔の悩みを今克服していない、というのも珍しいです。
緊急事態で抱きつく…ええと、スズノネセブンのCDドラマで似たようなことが…
場所がこれ、というのも悲惨な話です。
今すぐ、自分の体を使う、というのもマグルらしい発想ですね。ただ、この影だと一瞬テレポートしたのかと誤解しました。
なんというか、恋愛面は決着つかないまま…すごく楽しい終わり方です。
おもちゃ箱とお菓子の大きい箱をひっくり返して、いっぱいいっぱい遊んだ、という感じの心地よさがある作品でした。
こういうのもありだと思いますよ。個人的には。

少女少年ドーリィ♪カノン
なんというか、これは誰もが妄想することだと思います。芸能人と仲良くなって、その芸能人が自分のクラスにまで転校してくる…
はい、現実に起きたら大変過ぎて人間の容量をオーバーします。
というわけで僕はクラスメートの一人の立場で、野次馬として楽しみます。
カノンの存在でウソをついてしまったことに…はい、できるだけ早く深層を告白しましょう。
つき合ってることはヒミツ、ってあれほど長い時間を二人きりの密室で過ごしているのに?
で、奏四くん…そのごまかしがどれだけ通じるとお思いですか?
「初めて会った気がしない」はもう、笑うしかないですね。
そして「キミが言うとほとんどの男子が恋に落ちる」って恋愛経験値高すぎ。
もう、言うしかない…ってなぜわからないんでしょうか。それが年齢上の限界…?
作戦会議のためにカノンに…はい、単なる読者サービスです。
さらに読者にデザインを考えろ、とまで。まったく、読者とのキャッチボールがうまいんだから…
そして、奏四くんに、本気で惚れてしまって…もう、さっさと正直に言う!そうじゃなきゃレミちゃんも深く傷つきますし、あなたたちもすごく傷つきますよ。
…なんというか、火を吹いている導火線と爆弾が、はっきり見えます。『星の瞳のシルエット』同様に。

にじいろプリズムガール
高城さん、桜田さん、なんというかお気の毒ですけど僕は二人のことを忘れませんからね。まあ笑うしかないですよね、ここまで扱いが露骨だと。
「瞳きんちょうしちゃうなっ」「よーしがんばるぞ!」と、その他お二人にも台詞があるのが嬉しいです。
選抜合宿から番組になる、というのは確かおにゃ…
ダンス審査…小さい頃からバレエぐらいやっておくべきでしたね。本気で女優としての大きい賞を目指すのなら。
ライバル宣言で突き放されて、まだ中身は小学生なのに強いですね。
で、つい掃除をしてしまうのもちづるちゃんらしいです。
ちゃんと頑張っているライバルを見たら、助けるより自分が死に物狂いで練習したほうがいいんじゃ…
ま、こうして仲良くやってるのがこの三人らしいです。ちづるちゃんのナイスバディーは嬉しいサービスでした。
つくづく高城さんと桜田さんはお気の毒ですが…そう思うと笑うしかないじゃないですか。
いや、本当に僕はこの作品、すごく好きですよ。

ロマンチック・アンティーク
真実を打ち明けて、ちゃんと聞いてくれる…いい人ですし、そのことをちゃんとわかるエミリィの人を見る目も素晴らしいです。
二人に受け入れてもらったのはいいですが、空さま…すごい態度ですね、ある意味。
いきなり空くんが水をかけられて…呪いのような雰囲気も、いきなり入る雑音のように雰囲気を乱してくれます。
心が荒地のように乾く、という言葉に、『かくれさと苦界行』(隆慶一郎)を思い出しました。
荒地のように乾ききった心象に陥った主人公と、テレパシーを持つがゆえにそれがわかってしまう妻の苦しみが静かに描かれ…荒地にも水が湧き、荒地なりの季節と花が…と。
思い出すたびになぜか涙してしまうシーンです。今も思い出しただけで目が熱いです。
素直にそれに泣けるエミリィちゃんも、その心は人形じゃないですね。
看病しようとして失敗して「ああわかってた」…ため息しか出ません。
そして「空はもう自分に友だちなんて」という言葉、これも涙出てきそうですね。すごく素直に、素敵な心情が描かれています。
パーティのシーンも、すごくあっさりとした描き方で、すごく温もりが伝わってきます。
最後の彼の言葉…でもそれがどうでもいいぐらい、今回全体から、とても優しい温もりが心に伝わってきます。
どんなに一生懸命、温もりを伝えようと心を込めて描いてくれたか、はっきり伝わります…ただそれだけでいいです。ありがとうございます。

エリートジャック!!
面白い話だったので、再会できて嬉しいです。
一ページ丸々の冒頭がわかりやすくアピールしてくれてます。ほっとしますね。
「ぶっちゃけユリアの学校苦手なんだ」…正直と言うかひどい親ですね。
なんというかみんな…そりゃ苦手な人は苦手でしょう。
というかどうして人間って、成績優秀と家の財産とついでに顔と運動神経まで比例することが多いんでしょう。
…去年のロンドンオリンピックの、メダリストの親の平均年収、探せばどこかにあるでしょうが探すのが怖いです。東大生の親の平均年収同様、えらいことになってそうです。
呼んだら迷惑かける…さてどんな親なんでしょうね。
で、なんというか…打ち明け話をする相手は選びましょう、ということですね。ご愁傷様です。
この絶望的な表情、笑うしかありませんが実際には悪夢…
現実のエリートたちはここまでバカじゃないと思いたいもんです。エリート脳で凝り固まったバカが地球号の操縦席に座ってるなんて最悪じゃないですか。
そして…その父親。まあ想像通りですが、その父親を縦横に使いこなすユリアちゃん、なんかもう悪夢のようです。
そして、「ヒカルの音楽好きな姿見れて満足」…いい親ですよね。そして、自分の社会的地位の低さもわかっている…
ヒカルちゃんが泣き出してしまうのは辛いですね。だから来てほしくなかったし、呼んでほしくなかった…
そして…どんな作戦をするやら。
「相川ユリアを止めるのは至難の業ですから」経験者は語る、と。
そして…伝説のバンドのボーカルがカラオケ店長、と。結局こっち側の人間じゃないですか…もう笑うしかありません。
ヒカルちゃんが、ちゃんと父親を公の場で弁護できた、肝心なところはしっかり落とさない丁寧さも魅力です。
さらに連載再開も嬉しいニュースです。次は何をしてくれるんでしょうか。

こっちむいて!みい子
漫画クラブ、というのも面白いですが、差が露骨に出ますね。
キャラ紹介だけで…まあよくありますよね。子供は誰もが、膨大なキャラ紹介を作ることはできます。でもそれを物語にするのが意外と難しいです…
単純な方法はあるんですけどね。既存の話、特に民話や神話、ヒット作にそのまま当てはめる、という。
別にそれでいいんです、スターシステムをとる一流漫画家も多くいますし、もとよりあらゆる物語は既存のモチーフです。ヒット作も分析すれば大抵は神話や民話の順列組み合わせ、より普遍的なモチーフを使っているものほど売れています。
最初は完全に真似で作る経験を積んで、それからでいいんです…ま、真似は発表してはいけない、と今は勝手に大人がルールを決めていますが、本当はそれも解除していいと僕は思っています。
16ページぴたりと、それだけでも相当な力量ですよ。
それに惚れてしまう中沢くん…はてさてどう応援するのやら。
「シュミじゃないけど」ってもったいない。
バレンタインも気がつかないほど…すごいですよね。
もっと、多くの人の創作が報われる世界であればいいのですが。漫画とかの創造で飯が食えるのは、現実世界ではあまりにも少なすぎます…もう旋盤工はそんなにたくさん必要ではない時代なのに。
で、みい子…他人の恋におせっかいする暇があるならアンタはどっちにあげるんだ。
中沢くんも結構もてるので嫉妬、というのも可愛いです。
なんかこのカップルもこれから楽しみですね。
で、みい子…今年はどうしたんですか?どっちにあげた、というよりその「両方」別の子からもチョコもらってるぞ?

白鳥先生が、有力漫画家の原作で新連載…「ちゃお」に来てから一気にブレイクしましたね。
まいた先生もそうですが、「ちゃお」って本当に作家を育てるのがうまい、というか作家と雑誌の相性ってやっぱりすごく大きいんですね。

そして「ショコラの魔法」前回が素晴らしかったので、今回も期待できます。

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