ちゃお2013年1月号感想

和央先生の表紙はやはり強烈に目を引きます。

付録も豪華!本の形をした箱にトランプ、ペンと。
僕は割とアメジストは好きです。小さいものなら少し頑張れば見つけられますし、宝石として汎用性も高いですよね。

てぃんくる☆コレクション(和央明)キミは宙のすべて(能登山けいこ)少女少年ドーリィ♪カノン(やぶうち優)ロマンチック・アンティーク(中嶋ゆか)魔法使いにヒメのKISS(久世みずき)にじいろ☆プリズムガール(中原杏)オレ様キングダム(八神千歳)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)ショコラの魔法(みづほ梨乃)無敵のラブリーファイター(色井麻知子)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

てぃんくる☆コレクション
すごく楽しみにしていましたよ、これまでも何度も大旋風を巻き起こしてくれた和央先生ですから。
今回は…ひたすらとことん可愛らしい?
でへでへになってかわいいのを手作りしている、それはそれで楽しそうです。
「うっかり二年学校行ってない」…いろいろすごすぎます。
あれまー、じゃないですよね。結構日本では重大なこととされます。
で、こっちはいじめられている子…さあ、どんなことになるのやら。
カンをあっさり飾ってしまう、技術が魔法レベルですね。
なんというか、待ちかねたようにいじめ…水をかぶせて、それをトイレットペーパーで…何をしたいんだろうと思いながら酔ってます。
というか鎌がすごい。
また、「あなたかわいくないですね」…それでおしゃれを手伝う、なんというかめちゃモテ委員長でもある…
すごい似合ってはいますが、学校には制服というものがあるんですが…
いじめネタがあるのはちょっと嫌でしたが、全体にはすっきりする話みたいですね。

キミは空の全て
なんなのでしょうね、この子の不思議な魅力は…
そりゃまあ逃げるしかないですね。
男の子への自然な優しさ、これがまたたまらないです。
常に相手の気持ちを理解して優しい言葉をかけられる…
で、当たり前のようにお姫様抱っこ…まったく。そして何度でも激しい告白、なんかもう暴走しすぎてます。
いろいろとうらやましいですね、こんなまっすぐ人を好きになれるってのは…
まわりにひびを入れる、って自分は悪くないんですが。小さく家庭の事情を出して、そして無理に引っ張らず今回のうちに説明するのが実にうまい。
星夜くんとと銀河くんがキツネとタヌキ、と互いに印象をわかりやすくするのも面白いですね。
で…いきなり家庭の事情も丁寧に説明する、って…「ヒマなバカがたくさんいる」って、その親類たちを悪く見ているのに、そこから助け出さそうとしない、というのはいいのでしょうか?
もし銀河くんが莉花ちゃんを得ても、その親戚が許さなければ、また一度許したように見えてもその気まぐれ一つで、奪われてしまうんですよ。
その時には最悪、将来の莉花ちゃんが子を奪われるという人間にとって最も辛い思いをさせられることにもなる…
解決する気はないんですか?わかってやって、ではなく…共同作戦で彼女を親戚から解放する戦略を、今から練っておくことは?
無論、まだ無力な年齢です。でも、目的だけでも持っておいていいのでは?
二人ともが、会いたいという思い…激しすぎる思い、それを傷つけてほしくない、と激しく思ってしまいます。
だからこそ…次回が怖いですよ。絶叫したいほど。

少女少年ドーリィ♪カノン
奏四くんも「女装少年」という偽りの存在だから、偽りにはどうしても過敏になってしまう…
そして、怒鳴ろうとした心音ちゃん、それに…もっと高いところから見ている奏四くん。この二人が、どちらも心からレミちゃんのことを思っているのがすごく伝わってきます。
SOS、という言葉は重いですね。
ここで、ちょっと気分転換にメイドカフェの手伝いを入れるのも可愛いサービスです。
まったく萌え豚どもは。
ソーダフロートとアイスクリーム…カロリー考えるのが怖いです。さらに、アイスクリームのアイスをフロートに移して、トリプルフロートにしてしまう…
彼女って、金魚鉢パフェとか注文しちゃうタイプですよね。
そして、「バカか?」「食いつくに決まってンだろ」「SOS」この、人の心を測っていくステップがとても丁寧ですね。
心音ちゃんの、「つらいんデスね」とストレートにいう言葉が胸を打ちますね。
さらに「ぜ〜んぶウソってワケでもないでぇ〜す」というのもすごくうまい解決ですよね。
それでうまくいった、とおもったところでいきなり…とんでもないわがままをぶちかましてくれますね。

ロマンチックアンティーク
リボンちゃん…ええと、さまざまな公的手続き処理お疲れさまでした。
この手の話を読むたびに、「現実に」どれほど多くの手続きが必要かを考えてしまって頭が痛くなるんです。
…RPG世界召喚ものでまずトイレの心配をする、という性格なので。
というか実際にやったことが便利すぎます。ほとんど『ToLoveる』じゃないですか。あの校長は実に便利です。
でもその場合も、本当はさまざまな公的手続きは必要でしょうが。
他のクラスメートにとってはこれ、たまらなく楽しいでしょうね。
この子に声をかけられる雫ちゃん、ある意味すごい。
葉くんも楽しいキャラになりそうです。
知らない、だから知りたい、というのが…本当は一番大切なのに、大抵の人はまず、評判とかレッテルとか、簡単なもので満足してしまう…
ぜんぜんそうじゃなかった…細かく観察していたら。怖いですね、尋問官になったほうがいいのでは?
そりゃ怖いですよ、これだけ見られ、知られてしまうというのは…
で、リボンちゃんを叩きつけるのはもう定番と言うことで。
そして、あっさり二人に正体がばれてしまった…
なんというか見事にすごいことやってくれますね。

魔法使いにヒメのKISS
独特のあっさりした可愛らしさがさらに増幅されてていいですね。
キスをするより…さあ何でしょう?「ちゃおなので!!」が笑えました。
感情が激しいと魔法が暴走するから、人と関わらない…ええと、そうしたら人は群れ動物なので欲求不満になって、余計ひどいことになるのでは?
もっととんでもないこと…可愛いですけど現実にそうなったらある意味悪夢ですね。
「結婚するのに種族のちがいとか」おいこら。
で、ネコ耳だけでなく、ネコの習性まで…この目、すごく可愛いです。
ためして、ってそのために抱きしめて…ネコはすごく抱っこを嫌がりますよ。
平日の昼間にしか買えないたこ焼きとか、他にも平日の昼間じゃないとできないことって多いですよね。銀行とか郵便局とか。
「ネコに話しかけてんだい!?」「思春期なんです」が大笑いでした。
いつの間にか完全にネコに…厄介な魔法ですね。
いろいろな話をネコのヒメちゃんに聞かれて、顔からじゃなく色んな意味で火が出た…
ヒメちゃんの台詞の熱さがまたたまりません。
すごく楽しい作品ですよね。

にじいろプリズムガール
音痴というのはいろいろと致命的では?
一気に本番に持ってきてしまう、このペースの速さもムダがなくていいですね。
相変わらず自由度が高すぎて厄介ですね。
ちずるちゃんの演技、すごく魅力的な表情向けられてる気になります。
RIAさんにも圧倒されました。
虹架ちゃんは、なんというか工夫勝ちですね。
ルールに助けられた、という感じですが…さて、これからどんな勝負が待っているのか。
とても安心して楽しみにできます。

オレ様キングダムR
相変わらず猛烈な妄想ですね…
一色先生でも対等な輝くんが苦手にする、ってよっぽどですよね。
美和ちゃんも来てくれるなんて、なんか嬉しいです。
橋が腐ってるならもっと厳重に…
というか、黒澤くんだけでもついてたほうがよかったのでは?油断がならない人間が二人ほどいるんですし。
ま、戻ってきてくれましたけどね。
猫仙人薬…DX。見るからに媚薬ですが。絶滅危惧種入ってないでしょうね…
で、口移し。甘すぎて脳の血管が何本か詰まりそうです。

ちび☆デビ!
子供と接する仕事なんですから、風邪の兆候でもあったら自主的に自分を隔離して…現実には多忙すぎて無理で全員が倒れるまで突っ走るだけでしょう。
看病大会、「かけゆ」の繰り返しギャグには笑い転げました。
そしてこの、闇おかゆ…
口から吐くものがすごすぎます。いろいろと。
そして今度はペペ…伊藤先生はとことん気をつけるでしょうね。うっかり看病されないように…
いや、幸せで幸せでたまりません。

ショコラの魔法
今回の話は「ショコラ」史上、いやこの数年の三誌全体でもトップクラスの最高傑作でした。
何度も読み返し涙せずにはいられません。
先生の杖をついたままの優雅なポーズ、すごい色気です。
必死で練習を重ねる少女と師、ここではどんな人の闇が出てくるのか、と怯えていました。
DVDを取り返す、師としての厳しい部分もある…ま、リッピングされたら取り上げても無意味ですが。
そして素晴らしい演技の、その足で「ショコラ・ノワール」へ…そこを仲間が見ている、というのも後でどんな形で出てくるかわからない、楽しみな伏線でした。
つまずいたことから、突然足が…そして突然、ニナちゃんが辞めてしまう…
半ば悪意、嫉妬で「ショコラ・ノワールにニナが入っていくとこ」という言葉に伏線が活きて。
先生に語られた、ショコラの話は…見事に予想を裏切りました。
子供のときの意思は、時に絶対的です。
戻すことはできるけれど、「そうすれば彼女は絶望するでしょう」…ショコラの優しさもよく出ています。
「彼女の10年間を無にするのですか」…その十年の重さ、誰よりも先生は知っている…
これは涙が出てきます。
二人を信頼して、全ての真実を打ち明けるショコラの、人を見る目の確かさもまた素晴らしい。
そしてこの復帰公演の、圧倒的な迫力。
踊れるようになったとはいえ、十年のブランクを埋めるのもまた並大抵ではないでしょう。
そして、この先生の覚悟。復帰公演までしっかりやって、それから能力を返す…けじめ、という一言の重さ。
「幸せな時間だったわ」と、でも…この女性も人間です。どれほど葛藤したでしょう、何度…誘惑をはねのけたでしょう。何夜、爪が変形する激しい痛みに歯を食いしばりながら、徹夜で誘惑との激しいレスリングを繰り返したでしょう。さらに大人である彼女には、酒と男という苦しみから逃げる術もあるというのに…
描かれないそこが、ものすごく胸を打ちます。
逆に、復帰公演を待つ間のニナちゃんに、自分の闇と向き合うときがなかった、とも思えません。あったはずです…踊りたい、という激しい思い、運命を、ショコラを呪う…真智子先生を呪わないように自分の心を抑えつける魔の夜が。
全てを乗り越えての「バレエが楽しかったからでしょう?」という笑顔。
「おどるのが好きなら」って、彼女自身もいやというほどわかるほど、限りなく好きなはずなのに…だからこそ、きちんとけじめをつけてから返す…涙するしかないですね。
そして最後に一緒に踊る…最後の踊りは、大観衆ではなく二人で…
ただ一度だけ。そして…静かな終わりと、たまらなく静謐な余韻。
素晴らしい作品にめぐり会えた至福に満たされています。

無敵のラブリーファイター
すごくパワフルな絵ですね。
冒頭から大笑いするしかないですね。そりゃまあ…ここまで厳しい学校でこれは、挑発してるとしか思えません。
「今どーゆー存在かわかってる?」「2人っきり」ものすごい確信犯に笑うしかありませんでした。
ぞうきんがけはちゃんとやる、と…
でも、罰を「取引として受け入れる」、それこそ罰金=料金支払いとしてやるのって、精神論としてはかなり問題があるでしょう。
日本の刑事司法は徹頭徹尾「更生思想」です。心を全部根こそぎ入れ替えることを目標にします。反省していない以上、罰ではないです。
「あたしスッピンやばいし」…はは。
再検査であっさりバージョンアップ…呆然とするほかないですね。
人の顔を見ながら字を書ける…僕もできますが、僕自身でもかろうじて読めるような汚字メモ程度です。
スッピンの話になって、やっと女の子が出てきて…「こけしかよ」は大笑いしました。逆に整っている、ということでは?
そして、八重くんが罰を受けそうになって…すごく深い反省があるのがまた面白いですね。
「かわいくないとこどーしても見られたくなくなった」と、自覚しているのに。
そして…本当に地味に変身してくれた、と。先生が大笑いしてしまったのは僕まで笑ってしまいました。
最後に、三つ編みを引っ張って「2人っきりになれないじゃん」が強烈でした。男の照れが強い愛情がすごいです。
すごく面白いし将来が楽しみなタッチです。次回作が楽しみです!

こっちむいて!みい子
正月、みい子ちゃんは…相変わらず。
引き出し階段は危ない、と絶叫しそうになりました。
幼児がいる場では、単に高いところに置けばいいわけじゃない…台になる、階段になるもの全て封じないと危険なんですね。
お金がどうじゃなく、転落事故が。
クッションがあってよかった…これは逆に散らかっていることに感謝です。
そして…この大騒ぎ。
みい子ちゃんが絶叫するのは痛いほどわかります。僕はこの引越し前後、何回悪夢のような「ないない踊り」を繰り返したことか…財布に実印、札束に通帳、銀行印、契約書から免許証…それどころじゃない書類までも。
なんであれ、僕の指に触れたら消えうせるんです。出てこないんです。僕は朝の自分の行動すら思い出せないんです。
そして全てのダンボールをひっくり返し、丸一日心配と、最悪の事態を想像してそれに慣れておくよう…百万円ぐらいなくしても何てことない、あれだけ足音一つ残さず取れたほど腕のいい泥棒なら進呈してやれよ、と自分に言い聞かせ…業者を疑い…
思い出しただけで心の傷で体が崩れそうになります。痛いほどわかりますよ。
ももちゃんはそれで満足なんですね。
というか、「お札」って、特に日本の紙幣は紙・印刷工芸品としても凄まじい水準ですからね…子供が興味を持つのもわかります。

来月号…おお、「12歳。」の連載再開!やっぱりいいものはちゃんと評価されるんですね。ちゃんといいものを評価してくれるところも、「ちゃお」の信用できるところです。

「めちゃモテ委員長」も、なんというか安定感ですね。そして「エリートジャック」もまた楽しめそうです。

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