ちゃお2011年12月号感想

何より「こっちむいて!みい子」連載200回、おめでとうございます!偉業ですし、これまで長年の間、どれほど多くの少女たちにいい影響を与えてきたでしょう。これからも大切にして欲しい作品です。

やはり見ているだけで心が落ち着くような、優しく甘いタッチ。

付録は便利で使いやすいです。

八神先生にちょっとした企画を、というのは作家本人にも気分転換になりそうですし、とても面白いです。
新人作家に任せるという選択肢もあったでしょうが、人気作家を使う方がみんな見てくれますしね。

ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)姫ギャルvパラダイス(和央明)にじいろ☆プリズムガール(中原杏)1/2(にぶんのいち)(森田ゆき)こっちむいて!みい子(おのえりこ)ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)みせかけっ娘(泉道亜紀)プリティーリズム(藤実リオ)まほちゅー!&(やぶうち優)ナゾトキ姫は名探偵v(阿南まゆき)ふたりのミラクル(いしいゆか)次号予告

ちび☆デビ!
まおちゃん…呼ぶと出てきて、ぎゅーっとだっこ、それで一方的に「おとまりすゆの」で帰っちゃう、かわいい。
ぺぺちゃんが大変というのも苦笑します。
肉を焼く、ってそんな設備よくもすぐ用意できましたね。
ラジコンのことでは妥協しない、いい親であろうと熱心ですね。
三人でのお泊り、というのも楽しそうです。
思い切り甘やかされているのを見て、まおちゃんが母親を思い出して泣き出す…可愛すぎます。
ライちゃんもついでに泣き出したり、なんというか…まだお泊りには早かったのでしょうか。
一日一時間、でもそこからが親と子の駆け引きになるんですが…
みんなどんどん成長していて、楽しみなような寂しいような。

姫ギャルvパラダイス
天然石アクセサリー、というのも楽しそうです。
石はそれ自体美しく楽しいですからね。魔術的にも興味深いですし。
基本は対称性…なるほど。
勾玉を顔に…これは強烈でした。
あまおう様、今度は何をしてくれるか…
チャーシューがこんなに盛られてたら、食べるのがかなり苦痛になると思います。
ここからの災難の連続、これはもう泣きたくなりますね。僕もこんなことはあります。
負のオーラを捕まえて鼻に指を突っ込む、というのが実に面白い。
とにかく上げまくる、なんというかみんないい人ですね。そう思えばいい日じゃないですか。
これが開運の力なのかもしれません。

にじいろ☆プリズムガール
父親の親ばかには苦笑しますね。
映画の話も、急ですね。しかもRIAさんとの…そりゃ挑戦しますよ。
RIAさんも相変わらずツンデレで、見ていて楽しいです。
この課題…自由度が高い分難しいですね。
この台詞は別にかくれんぼとは限りませんし。
虹架ちゃんの演技が楽しみ、ってここのRIAさん、いい笑顔です。
転んだところから一気に雰囲気を変えて、やはり魅せてくれます。
かくれんぼではなく、サスペンスの演技…
そしてつかまった演技から、突然手を叩いて、二回びっくりさせられました。
そのままサスペンスで行くと思いましたから、靴から小さなヤスリを取り出し手錠を切って逃げて、隠していた狙撃銃構えて舌なめずりして…とでも。
体が勝手に動いた…でもそれだけじゃまだ足りない。さて、次から何が出てくるか…
次々とすごく楽しみな状況が出てきます。
その次の課題というのをどうこなすのか…古典鑑賞の積み重ねなど、短期間ではどうしようもないことだったら…彼女には時間がないのですから。

1/2(にぶんのいち)
この扉、柔らかな魅力がいっぱいでとても印象が強いです。
自分の、今は見たくない面…もし僕の前に、「昔のままのあの自分」が出てきたら…僕が殺す必要はないでしょうね。この世で生きていける存在ではありません。
男子にあげたら…まあ喜ぶと思いますよ。ただし、からかわれたりややこしいのがめんどくさいのを除けば。
グループでみんなで遊ぶ、それも経験では?
男女二人ずつになって、亜矢ちゃんもしっかりしてますね。
みのりんをフォローするのがまた大変ですね。
笑ってればなんとかなる、というのも確かにそうですね。でも…そんな、弱みともいえる部分を見せるのって…
いきなり頬のクリームをキスしたり、確かに嫌ですが…男子も必死だと思いますよ。本当は男子も恥ずかしいし、怖い…多分女子以上に。
間柴くんの助けが暖かすぎて、胸が熱くなります。
しんどいのが答え…自分の心は正解を知っている、ですか。
みんなも無理をしているし、引かれるとは限らない…僕は最初から引かれているのを前提にしているので、別に怖いことはないですが。
小学校の同窓会で、いきなりダメなみのり?さて何があるのやら。

こっちむいて!みい子
作家たちのおめでとうメッセージもすごく嬉しいです。
そして…将来の夢がない、というのも大変ですね。
あるならあるで大変、というか今の子は驚くほど現実的な面が強いので、公務員が一番確実なんだろうなと思っているのでしょうが。
まあその公務員自体、今の子供たちが大人になる頃はどうなっているか…
吉田くん、なんというか…今から専業主婦養える収入に向けて、頑張ろうとしたら同じ中学は無理ですね。まあがんばれ。
保育園との縁が強いから、でしょうか。
ヒマだし、っていいながら送っていってくれる…優しいですね。
未来をのぞき見、というのも楽しそうです。
結構危ないやり方ですが、うまくいきましたね。
未来のみい子ちゃん、すごく可愛いお。
転んだら「おまえだな」…
ユッコとケンタくん…クラスメートが今はラブラブと言ってもリアルに結婚して子供あるの見たら、そりゃ赤くなりますよね。
そしてまりちゃんも…
竜平くんと、あまりにも相変わらずで。
子供側が目をそらした瞬間に笑顔で腕を組んでいる、というのが胸が熱くなりますね。
未来は、変えられるのか変えられないのか…今の「閉塞感」というのは、自分には未来を変えることができない、という無力感ですから。
それにしても素敵な話でした。何から何までドキドキします。

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
占いだけですか…婚約者とかがいるのかと思いました。
「ハズレですわ」とにっこりと断言できる…強い。
「オレの自まんの彼女」…ルビをつけられるのに漢字結構制限してるんですね、ってそれはともかく、そりゃ舞い上がりますよ。
魚も野菜も嫌い、パンとコーヒー…考えてみれば今七十歳でも、生まれは戦争末期で小学校入った頃にはもう新しい教育…
増えてくるんでしょうね、戦争を知らない祖父母も。
隅々まで埃一つない、徹底してますね。
クリスマスに二人きりになれない、というのも大変ですね。
というか料理の話とか…もう夫婦、と思った瞬間にこの声!叫びそうになりました。
そりゃ買っちゃいますよね。
いちごがぐちゃぐちゃになった、というのをうまく利用して…
嫌がらせか、と思ったら偏食を心配して…おばあさんに「モテ子」というのもすごいですが、女性はいくつになっても女性ですからね。
で、今度は何が起きるのでしょうか。なんか厄介そうな人が…
でも今回、潮くんが珍しく一杯愛情表現してくれてすごく嬉しかったです。少女漫画のヒーローってつきあい始めてからは愛情表現不足が多いですからね。

みせかけっ娘
目つき悪くて金髪が地毛、って…僕が誰のことを想っているかは、わかるひとはわかってください。いや本当に惚れてました、坂吹良子…
態度弱いのに、たしかにこの殺気は強烈です。
「ノート集めるの得意じゃん」で引き受けるというのはそれ自体大笑いです。しかも「オレって頼りになる男なんだな」…
すばらしいずれっぷりですね。
それで、見つけた恐れられてる子に…とんでもない話しかけかたしますね。
ポジティブにもほどがありますがその方が幸せだと思います。この人の脳内麻薬の組み合わせ見てみたいですが。
「後藤がかわいいからみんなはずかしくて」…呆然としました。
で、翌日、怖がって逃げる子に…「いくら私がかわいいからって」…すごい!すごすぎる!
で、壁を拳で壊すとかの話で「後藤の世界は何も変わらない」って一般精神論…このずれっぷりにまた大爆笑。
で、眼だけで土下座ってどんな…数百の人間を殺した、ってどうしてわかるんでしょうか。…十人殺した人・百人殺した人・五百人殺した人・千人殺した人と知り合いで、比較できるとか?…米軍の、特殊部隊と関わる上層部にでもいなければ無理でしょう。
友達だけでなく彼氏までできて…しかし、このとんでもないぶっ飛び方と意味不明な大爆笑の連続、楽しさではとんでもなかったです。
このクオリティを次回作からも維持できるとしたら、冗談抜きですごいですよ。楽しみなような怖いような。

プリティーリズムオーロラドリーム
舞台の上と下、でもほのぼのとした会話…女の子にとってはこれは最高の夢ですね。
胸がちくちく、としてくる…これがどうなるのやら。
あいらちゃん、ストレートに聞かれてごまかせずに、かわいいですね。
切ないけど応援したい、それがこれからどうなるのか、なんか時限爆弾を見ているようです。
ナゾの中学生デザイナー、なるほど。それでコンペでショウさんとも対決…うーっ、面白いことになってきました。
ショウさんもあえて壁になってやる、って思いでしょうか?
わくわくします。

まほちゅー!&
逆にあいるちゃんが鈍すぎますね、これは。そりゃ怒りますよ。
というか「あいる」という名前自体、これ計算してつけたんでしょうか。
さくらちゃんが失恋したなら、ほぼ間違いなく自分だと思いますが。
右目がサトラレ、それってかなり不利ですよね。
あいるちゃんがそのために泣いてくれる…優しい通り越した共感の強さ…
ここからの、全員で彼女を助けてくれるのは胸が熱くなりました。
口で告白するより、マホで右目を見せるほうが強く自分をぶつけてますよね。かなり怖いことだと思います、あいるちゃんがどんなに強く自分を思っているか知っていても。
隠しても無駄だから、って何度でも…熱い。たまりませんねこれ。
実は双子だった、ってやばかったですね。
いや、本当に楽しくて素敵な作品でした。あいるちゃんのまっすぐな前向きさがいつもすごく力をくれましたし。
四月号からの新連載も楽しみにしています!

ナゾトキ姫は名探偵v
警官が最初からいる、というのも便利ですね。
しかし地図とかそういうのがほとんど意味がない…
あと、「グラスを交換した」というので、僕も奥さんを疑いました。状況をコントロールしている人が真犯人だ、という原則がありますから。
中身の匂い、それは…こぼれたシャンパンを警官がかいでにおいを比較すれば、それでいいのでは?
というかシャンペンの農薬は容易に検出可能です。
ここでナゾトキ姫…確かに大人の目から見れば、痛い探偵ごっこかも。
特に警官の目には。
社長の座をなかなか譲らない、権力委譲というのは難しい問題ですよね。権力の座にいる人はどうしても自分以外にいない、このまま(自分にも寿命があることを忘れて)しがみついていたい、と思ってしまう…
まだナゾトキ姫のままなのも…さらにもう一段深く掘り下げる、構成が深くて読み応えあります。
この社長の言葉…本人は、自分が間違っているとはかけらも思っていないのでしょうね。日本の社長の半分以上はその通りだと思うでしょう。
そりゃもう、今の彼には…必要ですよね。
何事もなかったようにオルゴールを見て、そこでふと涙が…
最後もほっとしました。
この人情と、死人が出ないことがこの作品の魅力ですよね。

ふたりのミラクル
「正確には侵入」にまず苦笑。というかさらに「不法」も入ります。
着替えはどこで?
喫茶店でのお菓子もとてもおいしそうです。この画面の明るさはいつもいいですね。
あがり症だし下手だからいや、だったら練習…前向きですね。
確かに隠れるの下手ですね。
見てて飽きない、というのもわかります。この明るい表情と次々飛んでくる明るい話。
隠すのに抱き寄せる、というのも…うわーもうたまりません。
公園での二人の練習も楽しそうです。
でもやはり、そんなふうにはできない、ここでのあちゃんが出てくるのはびっくりしました。
それで、もあちゃんのコンプレックス…選ばれたのはのあちゃんで自分じゃない、って嫉妬も含め…ここからの二人の話も熱くて、見ていて暖かい気持ちになります。
みんなもいい人ですね。そして二人でのステージ、この華やかさ!
わかりやすい言葉でまとめてくれたのも読みやすいです。特に対象年齢を思えば。
恋の予感も見ていて楽しいです。
前回言ったと同じ、欠点をあげつらえばいくらでも…でもこんなに読んでいて楽しく、明るい気分になれる作品はそうはない!
いい気分になるためにマンガを読んでるんです。いい気分にさせてくれるならそれで満足です。別に僕は採点する試験官でもコンペで減点する編集者でもないんです、ただ楽しみたいだけ。
これからも楽しくなれる作品を、心から楽しみにしています!

月号は…ついにショコラ連載開始ですか。というか連載してると思ってました。
中嶋先生の作品も、暖かい気持ちをまた補給できそうで楽しみです。
そしてルーキー読みきりにお姉さん雑誌からのゲストと、本当にバラエティが豊かですね。
どれもすごく楽しそうで楽しみです。

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