ちゃお2011年12月号感想

この表紙は意外でした。かなり大胆です。

付録も思い切った一点豪華、しかも実用性が高いですね。
どれだけ丈夫かはともかく。
しっかりDVDもあるのが嬉しいです。

それにしても、胸を裂かれる心配がなく、安心してひたすら楽しめるって、なんてありがたいことでしょう。

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)にじいろ☆プリズムガール(中原杏)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)オレ様キングダム(八神千歳)1/2(にぶんのいち)(森田ゆき)姫ギャルvパラダイス(和央明)まほちゅー!&(やぶうち優)恋×カギ(能登山けいこ)ナゾトキ姫は名探偵v(阿南まゆき)ふたりのミラクル(いしいゆか)プリティーリズム(藤実リオ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
クリスマス、そりゃまあ恋人がいればテンション上がりますよね。
そういうデートで、全くトラブルがないなんてあるでしょうか?
と思っていたら、これはもうどうにもなりません。潔く頭下げてくれたんですから、それで納得するしか…というかそのクリスマスまで、ずっとラブラブイチャイチャしてれば…とはいかないのが女心で。
というかなり無茶なことを頼んでますよね。事実上結婚前提にしてる…潮くんが引かないのがすごい。
未海ちゃんの両親もよく許したものです。
電車で乗りそこなう…よくもまあ。お金ぐらいはあるでしょうか?
交番で電話代を借りて家に公衆電話で連絡、迎えに来てもらう…それ以外ないと思うのですが。
そしてクリスマスプレゼントは頬にキス、かわいいですね。
まあ、だからこそこれにざまーみろと叫びたくもなりますが。
さて、どうしたらこのおばあさまに認めてもらえるでしょう…

にじいろプリズムガール
いきなりすごいことに…と思ったら、それもまた演技のうちでしたか。
ドキドキさせてくれました。
と思ったらさらに、カーテンの中で抱き寄せて…
うわ、誰か気づけよ、って気になりますね。
しかもこの真剣な告白…で、ガニマタ状態になるほど慌ててるのは見てて笑ってしまいます。
一番大切なことは何か、ですよね。一番大切なこと…
告白の返事は今日の演技、というかその時点で…No,Thanksだとわかってしまいますね。
いきなり怒鳴って、…誓いに縛られた人間は強いですが、それが壊れたときにはどうしようもなく壊れます。
バラにキスして、この台詞も素敵ですね。
侑くんもいい男です。彼の魅力に気づくには、あと何年か必要でしょうか…
しょせん男は女の食い物と決まってます。

ちび☆デビ!
夏休みも保育園は…まあ、仕事がある母親も多いですし。
スポーツカーというかフォルクスワーゲンビートルに見えますが…
この年頃の子にこれはちょっと贅沢すぎる気もします。
あと、数時間、壊さずにいられたことが驚きです。この年代の子供なら、確実に外に持ち出して水に放り込むか自動車に轢かれます。
ガマンできない子には…厳しいですが、必要なのか…この世は思い通りにならない、と最初に…
普通の遊びも丁寧に描写されていて、見ていて楽しいです。
それでも笑える、子供でもちゃんと人ですね。
帰りたくない、と素直に言えずに遊び続けたり、ぺぺちゃんの家までお邪魔したり…どんどん心が育っていますね。
さて、このわがままをどうするのやら。
本当に子供がいる親は、あるあると笑っているか、こんなもんじゃないと怒っているか…

オレ様キングダムR
輝くんが応援団というのは意外ですね。まあ応援団にもいろいろありますが…僕の中学時代は完全に喉潰すまで頑張るタイプのものでした。
ののちゃん、壊れすぎ…
運動神経が悪い、でもまあ…二人三脚…この妄想にはもう言葉が出ません。ひたすら胸をかきむしってもだえるだけです。
まあそりゃみんな立候補しますよね。
こんな玉座…演劇部?
クイズで、というのもどうなるのやら。
チューの回数を問題に…そりゃ全員正解しますよ。
どんな問題でも答えられる、ののちゃんも結構すごいですね。
100m走…だめだこら。
正体は谷口さんだった、というのはすごすぎる真相でした。
もうひたすら笑うしかありません…さて、この笑っているところにどんな落ちが来るのやら。
夢オチ、と思わせて現実、さらに雨天中止オチ…お見事。
いや面白い。

1/2(にぶんのいち)
普通の分数記号は確か機種依存文字なのでこの表記で勘弁してください。まあ、「かける×」も機種依存文字のようですが。
どうしても遅い、というのもわかります。僕もいろいろな面でこちら側ですからね。
引越しをきっかけのデビュー、というのもありがたいことです。
クラスの中心は怖いものなし…それもある種の権力なんですよね。
トラウマアルバム、って余裕あるじゃないですか。本当のトラウマ…PTSDだったら、「体験として整理できない」んですから。
「てゆーか好き…」というのがかわいい。
正直に何も言えない、というのも…ま、ものには代償があるということで。
こうして、「イケてる子」を保つのもすごく大変…これに共感する子も多いでしょうね。逆に「イケてる子」を憎んでいる子達も…
もう一人の自分を切り離す…実にいい感性です。
すごく自然に「もう一人の自分」が出てくる、面倒を省いてくれたのは読みやすいですね。
昔の自分だったら…予想通り想像どおりとことん…本当の自分を見る、というのは誰にとっても拷問ですよ。
「私だけど私じゃない」もう一人の自分を助けてくれる間柴くん…この複雑な嫉妬もうまい。
なんというか、本音を言う「スカーレット2」とのダブルキャストで話を進める、宝塚歌劇の『風と共に去りぬ バトラー編』を思い出します。
なめかけの飴、そりゃもう欲しいですよね…
あやまりすぎるとうざい、昔の自分自身…でも、交代して全力で飛べる、それは強さですよ。
その強さを手に入れられただけでも、嘘の年月も無価値じゃなかった…
だめな「みのり」のほうが彼には好かれている、逆に必要ないのは…
とてもわかりやすく、非常に普遍的なテーマをしっかり掘り下げています。
期待できる作品です!

姫ギャルvパラダイス
職業体験学習…結局それほど有効じゃないんですよね。
仕事というのがどんどん大変になっていきます。
これが子どもの現実ですね。並大抵の体力では不可能。
とちおとめ様、なにをするんでしょう。
DJはまともすぎて意外でした。
おしゃれになりたい、というのが女の子の…
わざわざDJでキモイというのもひどい。
子どもの接し方、そりゃ難しいですよ。
いきなり男姿というのも強烈でした。
Wイケメン…これはいい読者サービスです。
とちおとめ様のサゲー表情がすごい。
アレンジしたら可愛らしくなる、これもこれで子どもを笑顔にできるってすごいですよね。
今回は盛りは比較的少なめで、でも暖かく決めてくれました。さすがです。

まほちゅー&
「三成くんとさくらちゃんが住んでる」というと誤解しそうです。
そして恐怖の自白薬、「嫌かといえば正直嫌じゃない」「ガチで好みかも」…
警察のみなさんがとても欲しそうな薬ですね。
そんなもので本心聞き出して、「いい!!」…ひでえ。
さくらちゃんの部屋、がだめなら三成くんの部屋…結構ちゃっかりした子です。「うぉい待てコラーッ!!」ってどんな顔して叫んだのやら。
右目、どうなんでしょう。
全員の分の食事がそれぞれ保温されている、というのもうまい仕掛けです。
毎年恒例のイベント、って本当に?
風呂まで逃げて、って…三成、お前は少女誌をなめている。
二人連続で風呂まで襲撃、まったくうらやましい。
あと一人しか乗れない、なら二人を乗せて自分が飛びこむ…そう心から言えてしまうのがすごい。
今は「出ていけ」が本心、そりゃまあ心からそう思いますよね。
さくらちゃんが見てしまった右目は、一体何だったのか…
この「あ…いる…」は、あいるちゃんが好きなのか、それとも「ああ、いる」を言い損ねたのか…

恋×カギ
静かな立ち上がりですね。彼女が嫌な子にならなくてよかった。
ふつうにつきあっている、というだけでも、ひどいことを言われるときは言われるのでは?
ばれないように、と気を使っていて…
このあたりは、本当は三回ぐらい使って、ちょっとしたトラブルも入れて丁寧に描きたかったんでしょうね。
遠くに行ってしまう、というのも思い切ったものです。
クラゲでアイス…エチゼンクラゲの処理とか、ありますね。
知らない町、二人だけの時間…素敵ですね。
雛子ちゃんはいつも、ガマンばかりしている…彼から見ると、それを見ているのが辛い…
「そーゆーこと言うからだぞ」とキスしようとする、ここで邪魔、というのもにやにやしてしまいます。
放送部も強引過ぎますね。
そして…これが本当の公開告白。
情熱的なキスシーンも素敵でした。
なんというか、この第二部は本来の力が出し切れていないような気がします。次回作に大期待ですね。

ナゾトキ姫は名探偵v
いよいよ告白でしょうか?
かなり遠くまでいくのですね。パーティー、というのが公式な社交だったら…制服にするのが多分校則上正しいのでしょうが。
「オレはどうしよっかな…なんてね」と、この微妙な距離感が見ていてちょっと切ないです。
ひたすら塀が続く、というのも大変です。
ローズガーデンも華やかです。
人の母親を口説く、男たるものの礼儀ですね。
バラを自分で育てる…日本では悪夢です。
飲み物のすり替え、というのも古典的なミステリですね。
ただ、今はよほど悪質な毒でない限り、飲んでも救命は可能です…知識と道具さえあれば。
まず体を横向きにして溺れないようにし、意識がなければ心配蘇生法。できるだけ早く病院へ搬送、嘔吐物や飲み残しも。

プリティーリズムオーロラドリーム
入れなかったことにこだわっている、そういうことでしょうか?
この二人の会話から、なんでもないですがとても暖かな空気が伝わってきます。
「どんだけ俺のこと好きなワケ?」という言葉がなんとも楽しい。
強引に呼び出して…ショーのシーンも華やかです。まあ「りぼん」版のあれとは、ジャンルが違うマンガですよね。
コーリングズのダンスもはつらつとしています。
そして、あいらちゃんがシュウさんに助けられて…嫉妬でしょうか?

ふたりのミラクル
これほど、欠点をあげつらえばいくらでもある作品はそうないでしょう。
でも、これほど面白く、読んでいて明るくなり、力が伝わってくる作品も、そうはないのです。
今本誌連載させる編集の英断が素晴らしいですね。減点法ではない、光を見る目がある証拠です。
見事にばれましたね…それにしてもよくわかるものです。よほど彼女のことをよく見ているのでしょう。
あご触られる、というのは犬猫もそうですが、急所みたいなものですね。まあそりゃ、手を反転させれば急所の喉を一撃できますし。
じたばたしてるのがかわいいですし、抱き寄せる仕草とふたりの表情がまた素晴らしくかわいい。服の軽い質感も、地上ではないようです。
さらにこちらも、しっかり見破られてますね。
憧れを語っているところの雰囲気も素晴らしいです。
屋上でバトンをやってるときの二人の笑顔も素敵ですね。
指きりというのもかなり強烈な…
そして、のあちゃん(みんなはもあちゃんと思ってる)のバトン、この体の線の軽やかな色気とはつらつとしたあふれるエネルギー、なんて素晴らしい!
これほど読んでて楽しい作品はそうない…それだけは自信を持っていえますよ。

こっちむいて!みい子
仕事…大変ですね。
しめきりが26日というのもある意味鬼です。
ま、クリスマス返上でマンガを描いている人は全国に…というかクリスマスに入稿して間に合ったら印刷所や運送業者がどれだけ頑張ったんだと。
クリスマスなのにボロボロで外出、というのも女の子にはすごい代償ですね。
確かにこれは、女捨ててますね。
竜平くんのところでも…苦労しすぎてます。
漫画家志望という時点で、将来のことは考えているといえるでしょうか?志望者の中の食える率が低すぎます。
お風呂に入ってリフレッシュして、もうひと頑張り…こんなクリスマスも素敵です。
一生忘れないでしょうね。
200回…それも月刊で。これもすばらしい偉業だと思います。

来月号は、ちょっといつもとは違う新人作家!
というか三ヶ月連続ルーキー読みきりって、うらやましすぎて絶叫しそうです。
そうやってまいて育てた種が、丁寧な灌漑が、数年後に大きな花を咲かせおいしい実を実らせてくれますように!心から祈ります。

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