ちゃお2010年9月号感想

付録が少女漫画らしくてとてもいいです。

なんだか安定してますね。でも少女漫画らしい素敵な作品が多く、とにかく読んでいて楽しい、嫌な思いをしないでいいのが嬉しいです。
何よりお客を楽しませて何ぼですよ!

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)まほちゅー!(やぶうち優)姫ギャルvパラダイス(和央明)オレ様キングダム(八神千歳)あの日、僕らは…(まいた菜穂)ナゾトキ姫は名探偵v(阿南まゆき)わざアリっvきわみちゃん(もりちかこ)君へ描くエール(能登山けいこ)ダイアモンドステップ(いわおかめめ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
ため息しか出ません。
負けることを全く考えないというのは…せいぜい前線軍曹ですね。まあ大抵の軍隊は、司令官に至るまで負けることを考えることを禁じるものですが。
東條くん…そりゃ怒りますよ。というかわかってなさすぎ。
「もうあきらめた」…お疲れさまです。
このメンバー構成、CRASHに似ている気がするのは僕だけでしょうか?
いきなりきれいなドレスというのも目を楽しませてくれます。
女の子のおしゃれに…あの、確かにこの委員長とかは普通の体型で普通に整った顔ですが、男女問わず人には体型から顔から、ものすごく個人差があるんですよ?
マンガでは難しいんでしょうね、とことん太ってたり、体型が生まれつき障害レベルだったり、本当に顔の造作が極端に悪かったりする人を表現するのは。
夏の文学少女…確かにこれは可愛い。
このカップルにおせっかいしていれば、まあうまい逃げ道。
腕組みはこれが初でしょうか?胸が大きくなくても気持ちいいものは気持ちいい…夏は暑いんでしょうが。

ちび☆デビ!
初めて攻撃される…これって子供には本当に重要ですよね。
行きたくない、という主張も最初の本当の自己主張ですし…
どんどんイライラが増してくるのはすごくわかります。
なんでいやなことをするのか…僕も叫びたいです。これだけ言葉になるのがうらやましい、僕には中学までは泣き叫ぶだけ、高校からは…
今の僕より大人なのでは?
父親のこの忠告…確かに人を信じろ、というメッセージは子供には大切ですよね。
ただ、本当に邪悪であることもあまりによくあります。
また「好きだからかまってる」と、上の立場の人間が「あなたのことを思って」辛い目にあわせるのは事実上完全に容認され…それが邪悪を容認し、暴走させていることはとてもよくある気がするのです。
それこそ嫌なものは嫌だといえないほどに。
とにかく「ママたちはいつでもまおちゃんの味方だからね」が一番素敵な言葉です。本当にいい両親に恵まれてますね。
え、真さん…サッカー部を育児のためにやめてる、ってそれかなり大きな犠牲ですよね。

まほちゅー!
いいツッコミ。しかも連発。気持ちいいです。
原理的には、超光速移動はそのままタイムマシンにできます。
三年前の、というとハルヒを思い出しますね。
過去を変えることはできないけど…変えずに観測はできるのでしょうか?
三年前のみんなを見たら可愛い、と飛びつくのがなんかすごく楽しいです。
人間だったんだ、というのはかなりずれてて楽しい。
消えた…って?
「札」と「ホレ」確かに。見事な思いつきです。
それほどの悲劇があったとは…というか一人の子供が消える、ということが軽すぎるのでは?
向こうで生きているのか…時間が止まっているのか、それとも餓死しているのかも心配です。
なんだかリズムがいいですね。

姫ギャルvパラダイス
迷ってるっていうのが答え…それ、失恋と見ていいんじゃ?
というかなにこの世界。
季節を先取りする、確かに…というかなんですかこれは。
孔雀を下手にしたらヅカといわれるのでは?
キリンが崩れていくのはばかばかしくて楽しい。こういうバカな笑いがあるとやっぱり気持ちいいですよ。
そしてこんどはイケメンバージョン…便利ですね。
とちおとめ様を盛る…なんというかものすごい発想ですね。
気持ちが伝わったと思ったら…ああ、これだから一緒に住んでいるというのは…

オレ様キングダム
ずいぶん大胆な水着ですね。まあこの作品の読者は誰も、女の子の水着なんて見てないでしょうが…なら僕だけ楽しませていただきます。
手取り足取り、というか素肌がくっついている面積が大きい…というか黒澤くん、これで反応しないって…
さて今度は何をやるのやら。
フォークダンス…うらやましい。
いきなり矢が飛んでくるって…こわいですね。
あまりの自己中心ぶりに笑うほかありませんが、主人公補正のほうがよっぽどひどい話かも。
「一度しか言わないからよく聞け」…これだけ本気の怒りをぶつけられても反省しないってある意味すごい。まあ反省とか思いやりとか良心とかが生来ない人は2.5%ほど常にいるようですが。
邪悪な人間を抑止することはできない…45ACPを叩き込む以外ないのでは。
ひたすら許しをこうのを抱きしめて「わかってない」…ぶっ倒れるほどの甘さです。

あの日、僕らは…
不思議な三人ですね。
昔の自分に会うというのは許されることでしょうか?
おばさん…そういえば「まほちゅー!」でもそれありましたね。
秋休みがあるというのはうらやましいです。
何があったのか、静かな会話や傍証からじっくり盛り上げていく…雰囲気魔術がすごい。
同じ穴をくぐっていた、ということでしたか…
「子供の僕じゃいつまでたっても対等にはなれない」…すごくわかります。でも間違いなんですよね…今の自分にできることをすればいいのに、子供って常にそれを見失います。
常に「〜れば」なんですよね。
そばにいられなくても…島さんが結婚していても、初一念ですね。
それにしても恐ろしい作家です。なんという力でしょう。

ナゾトキ姫は名探偵v
増刊を読まない僕にはむしろ懐かしい絵です。
相変わらずほんわかとしたところはそれこそ砂糖いっぱいのメレンゲのよう。
こういう子供たちがいろいろくっついて遊んでいるのはみていると可愛いです。
乙女の像、というのも人は好みますね。
今はインターネットがあるのが違いますか。
夜のプールで泳ぐ…足がつっておぼれる可能性をカケラも考えていないんですね。助けがこないのはもちろん、それが殺人事件扱いされたらどうなるか…
こんな軽装で夏の夜外で行動したら、蚊に刺されまくるのは確実では?三人とも虫除けスプレーしているでしょうか。
新聞部のメンバーはすごく個性的で印象が強いですね。
こういう影のつぶやきというのも楽しいです。
音が鳴るものの没収にどんな意味があるやら。
この時計も正しいとは限らない…そして、今の子供は音がならない時計を持っている可能性は低い。携帯電話が時計かわりになりますし、デジタル時計も音が鳴るものが多いです。
スコップは強力な凶器になりますね。第一次世界大戦では塹壕で最も頼りになったそうですし、ソ連軍はスコップを武器として使う武術を訓練しているとか。
暗号は…最初の文字が「おおとけい」になっているのはすぐわかりますが。
木の上にあった、というのもうまい。
こののんびりした子供の遊び…ちょっと、冗談抜きの殺人事件ですか!
結構ものすごい作品ですね。

わざアリっvきわみちゃん
今回は先生ですか。
29歳独身…なかなか微妙なお年頃ですね。
クラスの男子と女子が手をつないでいたのが、友だちの結婚と同レベルですか。
いきなり「彼氏が欲しい」と叫んだのは大笑いしました。
「適度に男遊びしてガス抜き」…ホストは底なしに金が消えるのでやめましょう。腐の道もある意味底なしに金と時間が消えるという面では…いや宝塚も…
小学生に正論言われて言い返せない、ってかわいそうに。
なんというか言われたい放題ですね。
彼氏探しを手伝う、って一番やばいことになりそうな三人…
「つまりこういう人」これは笑い転げてぶっ倒れました。強烈すぎる。
福沢諭吉…えらそうなこと言おうとしても、僕も聖徳太子はほとんど見たことがありません。というか日本の貨幣に「次」はないのでしょうか。
見た目はアルパカで中身がオッサン…すごい。
若すぎるのはぶっ飛びました。
というかこいうのは未海ちゃんを呼び出したほうが…
やさしいけど夜はコンビニ弁当…でもそれも、生徒たちのために頑張っているからでは?
僕は自炊のほうが安いと思っていますけど、コンビニ弁当も今はかなり安いのありますからね。
というか小学生の生徒とどんな話してるんでしょう。
なめられたら化粧が落ちて、何が起きたんでしょうこれ。
それで…意外なところから彼氏ができそうではありますね。
「がっぽりかせぐ彼氏しか」…それ以前に殴らないこと、依存症でないこと、というか邪悪でないことが最優先ですのでお気をつけて>全ての女性。

君へ描くエール
好きだな、このタッチ…まず素直に思います。
最初からぱっと近くなって、ドキドキする気持ちがすごく伝わってきます。
そして…敗北、それに言葉じゃなく…「つぎこそ!」
次がある、というのも幸せな話ですが。普通に野球をやっている、大体…上から三割ぐらいの人は、どこまで次があるのでしょう。
プロになれる0.01%。甲子園に行ける1%。それ以外は…高三の甲子園予選で終わるのでしょうか。
それとも大学でも社会人でも、また地域の野球チームとかでも結構機会はあるのでしょうか。
さらに教職を選んで、教える側としての「次」があるのでしょうか。
朝からいきなり会う…僕は、学校に出るまで家から出ることが全くなかったのでどんなものかは知りません。
その絵が彼の力になる、それ以上に嬉しいこともないですよね。
飴を粉砕するとは、よく怪我がありませんでしたね。
そして、彼の「送ってやる」じゃなくて「帰り道一緒になるけど」がすごく優しくて嬉しいです。
高いところから町を見下ろすのも楽しいでしょうね。
居残りして一緒に帰ることを楽しみにする、というのもなんだかわかりますね。そんな楽しみがあるのがうらやましいです。僕だって気づきさえすれば、遅くまで図書館で本でも読んでいればよかったのに…思いつかないんですよね。
そして教室の窓から、この…うわああっ!これで惚れない男はいないですよ。
彼が責められたのは要するに嫉妬、そして…ホモソサエティ(男の群れ)の女嫌悪・恋愛嫌悪という奇妙な持病…
どうすれば迷惑をかけずに一緒にいられるか…この告白は素晴らしかったです。
抱き寄せて「離す気なんてない」もカッコよすぎます。
なんかもう、素敵!って叫びたくなるぐらい、最高の少女漫画!本当に素晴らしい。
次回作が今から楽しみでなりません。

ダイアモンドステップ
理由は「それは私が知りたい」…技術的には問題外、でも…「私が見たいんだ」そこまで自分を信じられるっていうのもすごい話です。
ヒカリさんと霧野さん…大人ですね。握った拳一つが伝えるものが凄まじいです。
応えるにはとにかく頑張るしかない…
なんですかこのすごいメンバー…そりゃ気圧されますよね。
上手、といってもこのレベルから言えば、はっきり言ってあまり変わらないですよ。二人ともド下手くそ。
二人とも英語しっかりできますね。「日本一」とそこまで言われたら、そりゃ緊張してたら日本の恥…ますますプレッシャーが…
「シーイズ〜」のお返しが可愛いです。
本番で音楽が止まって、ここからの手拍子は見事でした。
にこっと笑って一周し、そのまま二人で…観客と一体で、こんな素敵な舞台ってないです!
十年後…この約束も素敵です。
とにかく華やかでパワフルでまっすぐ、本当に素敵な少女漫画らしい作品でした。
次回作も楽しみにしています!

こっちむいて!みい子
ファン、といわれて大喜びするのは子供らしくて楽しいです。とにかく子供は自慢したい!が素直ですよね。
僕も本当は同じなんですけど、抑えることに慣れてしまっています…
男子と二人きりなのが嫌だ、ってずいぶんおしゃまさんですね。
男の子とのほうが寂しいのかな、とすねるのも子供らしくすごく素直な感情ですね。
男の子、となると意識してしまっていろいろ掃除する、これはもう…女ですね。怖いことに。
片付きすぎです。
CDの曲…まあ替え歌だからいいんでしょうけど…
はっきり言えない、それで苦しんでいるところでみい子ちゃん…こうして何もかも素直に壊してくれる存在っていいですよね。
「キツイ言いかたしてないわよ!!」にコマ外に「してる!!」と書いてるのが楽しいです。
いつもどおりになって、それからやっとちゃんと教えることができる…これは気持ちいいです。
中沢くんも感情的にならず、素直で向上心があります…
なんというかすごく素敵ですね、三人とも。

来月号は中原先生の新連載…今度こそ、って感じですね。
久世先生の作品もいつも素敵ですし楽しみです!

目次へ

ホームへ

もえるごみへ