ちゃお2009年7月号感想

安定度の高い付録ですね。

作品も笑い転げたりほっこりしたり嫌な思いをしたりと結構バランス取れてます。
もう少し明るい側のほうが個人的には嬉しいですが、時代潮流でしょうか。

姫ギャルvパラダイス(和央明)ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)とんでる!ポニーテール(もりちかこ)ちび☆デビ!(篠塚ひろむ)みらくる☆レボリューション(藤実リオ)神様のリング(小原ショウ)彼と彼女と彼女(森田ゆき)オレ様キングダム(八神千歳)こっちむいて!みい子(おのえりこ)メイドじゃないもん!(いわおかめめ)くまップリ(竜山さゆり)次号予告

姫ギャルvvパラダイス
またとんでもない…恐ろしい作家です。
ボディーガードが必要、これはデートじゃないですね。
「姫子をつきとばしたのゎ」と出てくるのはすごい。
「盛る」という表現が楽しいです。シンプルと実用美を尊ぶ僕とは対極にありますが。
こうして変身してみると…一度めちゃモテ委員長の未海ちゃんとコラボって欲しいですね。
ボスギャルもすごいことしますね。これは単純に犯罪なんですが…ますます手に入れたくなる、というのはもう物欲じゃなくて、群れ内の順位が上であることを確認したい、人間を支配したいという欲ですよ。
パラパラって何なのでしょうね。
男姿を見たら一瞬でマスターした、というのが爆笑。なんか超人過ぎます。
白いとダメというのも…完全に文化人類学として見たほうが楽ですね。この集落は体を黒く日焼けさせることが参入条件なのだ、と。
みそを塗るという発想はすごすぎました。
「オレよりいい女」それって…遠すぎますね。

ぐぐっと極上!めちゃモテ委員長
乙女の勝負服…うわ。と言うかスタイルいい。
追いかけっこになってしまうのはなんだか苦笑しました。
中学時代のアツシくん、忘れられてて気の毒。まあ僕も中学時代のクラスメートなどほとんど完全に忘れてます。
「ラブvなのですね」という話の短縮もなんだかうまくて楽しくなります。
東條くん、何があってもついていくんですね…なんだかかわいそうになってきました。これでこの二人がつきあっていない、って…
落ちついたら、なんてことをしてたらまたライバルが出たり転校話があったりしますよ?こういうことはすぐ言わないと、次どころか明日だってあるかどうかわかりません。
デート用の服を選べと言って、選んだ服は選んだ人の好みだからそれを着てください、というのはうまい。
「北神の話すんのやめるわ」が彼女にとっては一番嬉しいでしょうね。
今更攻撃するより、卒業アルバムに住所とかは載っていないのでしょうか?
というかやっと、元ヤンが東條くんにばれるという展開になりそうで楽しみです。

とんでる!ポニーテール
このコーチがしっかりしているのは見ていてすごく安心します。
欠点をあぶりださせるためにわざと難しい課題を出す、というのも…かなりハイリスクでしたが…
本当なら一度基本から、弱点を潰しながら育てなおしたいのでしょうが、それを受け入れるつばめちゃんじゃないこともわかっていて、でしょう。
綺更ちゃんがこの宣告を出したのは見ていてすごく胸が痛くなりました。
そこからの無言の感情表現がまたすごいです。
それで霧子さんとまた会って、そこで…つばめちゃんは折れてない?
跳馬も短期間でマスターして、そして床の二回転…ここのスピード感はすごいです。失敗しても全くひるまない、精神力のすさまじさがぞっとするほど伝わってきます。
団体戦というのも…なんというか体操ほど孤独な競技で…でも考えてみれば、剣道や弓道やゴルフにさえ団体戦はありますね。それこそ絵画やフルートにあってもおかしくない気がしますよ。
とにかく迫力がすごいです。

ちび☆デビ!
「みい子」と、篠塚先生と竜山先生がいれば何があっても大丈夫、という感じがします。すごい安心感と幸福感!
お泊り保育、というのも面白いですね。
というかいつもどおり家で過ごすママとパパ、単なる同棲じゃないですか…別に真くんが一晩ぐらい実家に帰ってもいいのでは…
どっか遊びに、ってデートまで…あはは。
プールというのも楽しそうです。
まおちゃんだけがひどい目にあうのを繰り返すのも…ギャグとしては強力です。
時計が鳴るとママとパパが迎えに来てくれる、それがうれしくて待っている、というのがかわいい!
ほのかちゃんたち、しっかりデートを満喫していたようですね。実際の家族でも、たまには子供を預けてゆっくりデートしたり、または一人で芝生で寝転がるだけでもできたらいいんでしょうが…
「真さんやまおちゃんがたのしそうだとますますうれしいんです」は愛の告白に限りなく近いような…。
キモだめし、というのも面白いですね。
おばけに着ぐるみ無しで魔法を使うのは無理なようですね。
必死で守ろうとする子供たちがもうかわいいったら!
子供がイメージしていたよりずっと成長していた、というのでぽかんとするのもリアルな心理です。
今度はしおりちゃんが…多難ですね。
本当に子供の描写が見ていて楽しいです。

みらくる☆レボリューション
想像以上の娘。物語…いっそ神崎先生をひっこぬいて描かせたほうが良かった、と一瞬思いました。
全校集会で発表というのも鮮やかな演出ですね。しかも本物!女神たちのような神々しさもわかります。
ダンスレッスンは、まあみんなとは積み重ねが違うのもあるでしょうね。
吉澤さんの言葉の厳しさも娘。物語の黄金パターン…
家族からの電話であらためて、とにかく頑張るしかない…メモする、というポイントがあるのがいいです。
半年間、あっさり描かれていましたがいろいろあったのでしょうね。
声優というのも面白い試みでした。
「声優さんに教えてもらった練習方法は」と、勉強熱心が出ているのが嬉しいです。
イベントでの華やかさ、先輩としての態度もすごく素敵に出ていて完成度が高いです。

神様のリング
この扉の魅力はすごいです。
海の中でのキスと抱擁に、なんとも言えず切なくなるほど愛情が伝わってきます。
どんなことがあっても、と伏線を積み重ねていくのも先が怖くなってきますね。
「お前のこと好きになってもいいのかな」という言葉も読み返すと辛いです。
浴衣デートも女の子にとっては憧れですね。というか家でどんな騒動があったやら。
今日限りにしよう、とそのつもりだったという、あまりといえばあまりですね。
幸せにする…僕にはそれは人にはできないことのような気がします。
手をつなぐのがけっこうあっさりしているのが嬉しいです。
「何するか」で呼び出すというのも卑怯というか怖いですね。
つきまとわれて困ってる、という讒言は痛いです。もしかしたら、僕がこれまでも何度かネットで、迷惑がられていると聞いて交流を止めたことがあるのですが、それも…
自分が悪いことをしていると言う自覚が一切ない、というのも怖いです。徹底して自分は悪くない、他人が悪い、と…
「殺したくせに」で一瞬感情が消えて、そしてひっぱたく、ここの描写がまたすごいです。
あまりにも激しい、まるで高熱を帯びて高速回転をしている機械に手を突っこんでしまったような…
どうなるのでしょう。顔に残ってしまうような傷だったら…柊也くんの傷はますます深まってしまい、輪花はそれも利用してますます、非常に病的な二人きりを深めようとするでしょうか。
でも瞳子ちゃんは…
なんというかすごい、としか言葉が出てきません。

彼と彼女と彼女
美鈴ちゃんの黒さがどんどん出てくるのは…嬉しくもあり残念でもあり。
とにかくあみかちゃんのまっすぐな愛情がすごく楽しめました。
放課後デートなのにからまわってる、というのがなんだか楽しいですね。
エレベーターをこじあけて「気にしろよ!」は飛び上がりました。
そして密室で後から逃げ場を封じて告白、たまらないです。
ここで「はなれろよ」とくるのもすごく面白いです!
朝から手をつないで登校、というのは大胆で頭が真っ白になりそうです。
でもみんなは祝福ではなく、責められている空気になる…ここが妙にリアルですね。
いきなり「公認カップルだなんて思ってたのも」…と、これ告白ですよね…はは。
振り返ったときには笑顔、というのも怖いです。
トイレから出たら「以上現場のリアルな声でした」も苦笑しました。
何時何分何秒、と口げんかするのは楽しいです。
というかこの呼び出す女の子たちって、何を考えているんでしょう。自分たちになぜそんな権利…権力があると思っているんでしょうかね。
「周りの声ってこわいよね」…それを操っているあんたが怖い…
二人とも大声上げて、そのまま走りよって抱きしめて…ここのラブラブは見ていてたまりません。
でもまだいろいろやってきそうで…どんな作品になるのやら。個人的にはひたすらラブラブが見たいです。
この二人のラブラブはいくら見ていても見飽きないですよ!

オレ様キングダム
すごいプロットの山…紙資源が…
恋をしていると恋愛ものが描きやすくなる、というのも…ということは八神先生もこれまで…
外で見かけたら可愛い子と会っている、これは絶望しますね。
漫画家って地味、といってもどちらも多くの人が憧れている仕事には違いないですよ?
おはよちゅー、が男の子になりそうになったのはクラスメートの女子の半分は鼻血吹いて気絶したんじゃ…というか携帯電話写真…
仕事場見学って確かにあつかましいですね。
次の日曜日まで、どれだけ苦労して片付けたんでしょう。それとも片付いていなかったら仕事にならないから普段から片付いている?
「瞬くんのこと好きなの?」といわれて素直に謝るのが可愛いです。
姉だった…妹にしか見えませんが…というか双子…
寝こんで、布団にくるまって、と色々動くのも可愛い!
そして翌日事故キス、って展開速いですね。

こっちむいて!みい子
家から出てしまいたい、という衝動は誰にでもあります。それをこうして受け止めてくれる友人(家族含め)の存在って大きいですよね。
バームクーヘン…風の一口菓子ですね。
パスタを出すほど探すって…
まもるくんのポケットから、というかたった228円と思ってしまうのが大人の考えなんでしょうね。
たしかにまもるくんはいつもがまんしてますね…みい子ちゃんも、客観的にはどうあれ主観的にはがまんばかりしてきたんでしょうけど。
いろいろなものに「バームクーヘン」と書くのがすごい。
子供が一人で生きていくことが法レベルでできない…それがこの世界の現実…
ユッコちゃんも察しがいいですし優しいですね。こういう友人が一人でもいれば…それこそ「地獄少女」の犠牲者だって誰一人として紐を引くようなことはなかったでしょうに。
子だくさん家族だとそれぐらいのケンカはいつものことで、それで自分を客観的に見て恥ずかしくなる…
自転車で買いに行ってくれた母親の存在も…
なんというかあまりにリアルな子供心で涙が出てきそうです。本当に「ちゃお」読者は幸せですよ。

メイドじゃないもん!
一人でケーキ焼いて誕生パーティ、ってさびしいですね…
この大パーティも常識的には予想できそうです。
「どんなわがままでもかなえるぞ」って女の子にそれは怖いですね。
二人きりでのお出かけ…で、どうしてもイメージどおりのデートはしてくれないアキラ…結構フラグクラッシャー?
本当に二人きりを実現してしまう、というのはカッコいい!「ついてきたら追いかえす」も。
激辛アイス、というのもデートでリラックスするにはいいと思いますよ。
案の定プラネタリウムで爆睡…
水族館でも二人で水にダイブ、ともう最高のデートですね。
しかもまた別のコスプレですか。
そして二人で迷子…というか迷子になったのはアキラさんの方向音痴では?
小屋で二人きり、というのもいいフラグです。定番中の定番、濡れたから服を脱いで暖めあおう、ですね。
プレゼントを探すためにつきあっていた、というのも楽しいすれ違いでした。
というかイルカをプレゼントする気だったんですか…
雷で抱きついてキス、というのも可愛いです!
邪魔が入るのもお約束ですね。
少し休みですか…ゆっくり休んでお体を回復させて、楽しみにしています。

くまップリ
確かにクーラーを手に入れる前、どうやって暮らしていたのか、本当に生きていたのか想像できません。
それをいうなら冷蔵庫以前も。というか確か僕は大学四年間、電子レンジ無しで一人暮らししたはずですが、それもどうやったのでしょう。
「オレだけが涼しいぞ」というのも子供らしいですね。
点数の少ない人が出て行く、なんてルールになぜオージが従わなきゃいけないのでしょう?
追い出すかどうかはるるかちゃんが決めることです。
地球人の原始的な数学…でももし向こうが高度な数学を理解していたとしても、翻訳がうまくできるでしょうか。たとえば僕は…和算の問題ができる自信はないです。
生クリームだのバターだの、って動物性脂肪中心の食文化はヨーロッパ北方、ヨーロッパ南方はオリーブ油、というのも聞いたことがあります。
キィちゃんちいっておいで、って単に遊びに行くということなんですけど…罪な笑顔ですね。
意地張っちゃって、どんどん…見ている分には楽しいですが、僕もどこでこの状態になっているか思うと頭を抱えたくなります。
そしてサプライズバースデーパーティ、なんかもう…ほっとしすぎて泣けてきそうです。

来月号はギャグ中心ですか…
ショコラは安定した質の高さがありますので安心して待てます。
そして葵先生の読みきりもまたすごそうですね。

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