ちゃお2008年4月号感想

付録の小冊子はファッション雑誌風で、しかも内容は「委員長」のいい部分をたくみに集めたよう…素晴らしいです。
ステーショナリーセットの豪華さは「どーん!」という感じでした。
実用性も考えられています。
クローバー形の消しゴムは角が多くていろいろ消しやすいでしょう。
鉛筆も、付録としては最も実用性が高いです…シャープペンは、「なかよし」の付録を見れば分かるように、付録の予算では実用的なものをつけられませんが鉛筆なら可能ですから。
ものさしは少し目盛りが薄いのが残念ですがしっかりしています。ペンとメモ帳の組み合わせもいいですね。

サヤカと委員長が戻り、そして新年度新連載ラッシュの…やはり豪華!あらいきよこ先生の穴をどこまで埋められるか、半年後が楽しみです。
あと、連載作品の多くに、新入生用にこれまでのあらすじがあったのは…僕にとってはちょっと面倒でしたが、新入生には親切でしょうね。

またいろいろと出てくる作家が多いのも嬉しい号でした。

ぐっと極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)特攻サヤカ☆仏恥義理(和央明)きらりん☆レボリューション(中原杏)まひるの流れ星(いわおかめめ)ときめくvまりあーじゅ(葵みちる)まんてん*いろは小町(小坂まりこ)キミと歩く道(みやまあかね)チャームエンジェル(もりちかこ)春の雪さがし(こはら裕子)恋するプリン!(篠塚ひろむ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

ぐっと極上!めちゃモテ委員長
別冊付録でのラブラブがまた素晴らしかったです。
いいセンスですね。
ちょっと転んだらそこに東條くんが…やっぱりこういうのいいですね。
「つまり片想いっちゅ」じゃなくてどう見ても両片想いですが。というかさっさと告白しろ潮。
童顔も需要はあるかもしれませんね。
二人で…医者が二人いるというのはかなり最悪かも。でもセカンドオピニオンというものもありますしね。
ルイさんのメイクは…ケバいとしか言いようがないです。
未海ちゃんの、おしゃれは一つじゃないというのもその通りです…なぜか一通りしかないと思いがちですが。
髪型などの講座も面白いですが、これ理解できる年齢はいくつでしょうか。
「おまえって〜最高の」みんなの前じゃなきゃ告白でしたね。
「私に告白したがっている」とオーッホッホッホはちょっと脱力。だったら自分からさっさと告白すればいいのに。
「シャイでなかなか言えずに」ってそれはあんたもでしょーが。
ビューティーガール検定…今度のシリーズはそれが中心でしょうか?
夢のウェディングというのは豪華すぎる賞品ですね。
「すんなり(?)告白してくれるはず!!」のアホさかげんは笑うほかないです。
テモテモが引きまくっているのも見ていて面白いです。
一次試験にルイさんがいるのも当然のような…というか告白はどこへ?
普通の試験ではペンケースをなくしても、ある程度は筆記用具は借りられます。

特攻サヤカ仏恥義理
今回は笑い転げました!ものすごいギャグの連発です。
この決闘は相変わらず間抜けというか…どちらもありえなさすぎます。
手を引いて山から下りてくれる、男としては最高ですね。
いきなり馬でやってくるのもすごい。
カメラマンは…プロの仕事です。こんな古きよきパパラッチは今どれだけいるやら。
西島八郎氏の豪快さは大爆笑しました。元ネタは北島三郎氏でしょうか?
目の前でこういうリハーサルを見ているというのがなんだかすごいですね。夢以上というか。
花火に水をかけるって、安全な行為かは知りません。万一爆発していたらどうなっていたでしょう。家庭用の花火は多少のことでは安全でしょうが…
花火中止なら、それを前提に何か考えておいたほうがよかったでしょうね。
西島氏のお怒りは…ごもっともです。なんというか北斗の…いや蒼天…
サヤカちゃんの暴走は凄まじかったですね。
「あとは美風くんががんばって」というのは素敵でした。
カツラを暴いてしまったのは大爆笑!終わったにしてもすごすぎます。
熱愛発覚報道を彼ら二人だけが知らない、というのもうまいですね。
アオイは…放っておきすぎたからですよ。自業自得。
優しく抱きしめる台場くん、素敵すぎます。
どうなるか…なんかすごく楽しみなんですが。
いや、これだけすごい作品そうないですよ。

きらりん☆レボリューション
新人アイドル?もう三年目じゃ古株では?
冒頭からアップの連続がやはり印象強いです。
「ごちそうもいっぱい」というとすぐ乗ってきますね。というかこれ、多分半分仕事。
この双子はあくまで突っ走るつもりですね。
「生まれてきたことを後悔させてから」にはなんか笑えました。女の腐ったのとしか言いようがないです。
困っている老人を助けたら、というのもまあ黄金パターンです。
で「口出しするのはリンに勝ってから」…なんでこう好戦的なのやら。
幻想即興曲は…どうも、ピアノの技術水準を計る曲とされていますね。それ自体いい曲なのに。この曲を弾ける人=ピアノを弾ける人、というイメージさえあります。だから…いきなり公の場でこれを弾き出すのって、技術自慢でしかない印象を与えるのでは?
きらりちゃんみたいに曲のよさだけを感じられる感性の持ち主以外には。
「レンは全日本ピアノコンクール優勝」ということから、逆にあれ弾いてるのレンじゃないか、と気づかれる恐れはないでしょうか?
他にもいろいろな特技の披露は…なんというか疲れました。
アイドル=とりえなしとされて落ち込んでいるときに「飲みかけ」でぶーっ、となるのは苦笑しました。
「おまえのなら」はラブラブすぎました!
アイドルという仕事の価値を否定されたのは宙人くんも同じですよね、それで「アイドルは人を楽しい気持ちにさせるのが」ときますか。
それでリンちゃん(レンくん?)を利用してみんなを楽しませるとは。
そして意外な大チャンス…恐れていたほど陰湿な展開にはなっていませんが…

まひるの流れ星
今回の、かぐやさんの厳しい宣告の真意は?
今のまひるちゃんは…自分に才能がない、ということに安住してだらけているように思えるのでしょうか?
追い出される=奈斗と一緒にいれない、と、それしか考えていない…もしかしたら今のままだと、恋愛感情で一杯になって星使いの修行どころじゃない、と思ったのでしょうか。
いきなり動物園に誘うというのも…好きでもない子にこんなことはしませんよね。
勉強とデートで板ばさみになるのも面白いです。
友だちが耳をすましているのもさりげなく描かれていて面白いですね。
これは…デート以外の何物でもないですね。パンダはすごくリアルに描かれていて楽しいです。
当然のように肩に手を回すのがすごい。
彼氏と言われて否定されないのが幸せ、というのもいいですね。
鹿やヤギは紙を食べたがるとよく言われますが、実際には紙と草では草を選ぶのでは?
こういう本ってかなり高価では、という気もします。
勉強しようとしたらふっと後ろから本をとられる、このシーンがすごくうまかったです。
「まひる見てわからないほどバカじゃない」というのも素敵ですね。
うれしい、という気持ちがすごく高まるのがちゃんと伝わってきます。
それがそのまま魔力になるのも…乙女座がまた可愛いです。本当はかなり怖い女神なんですが。
デートについて朝花ちゃんに立ち聞きされていたことがこうして出てくるとは…さてどうなるでしょう。

ときめくvまりあーじゅ
すごく明るい感じの作品です。
しっかり肩にマスコット動物がいるの…もしかしてアニメ化狙い?
アントワネットって縁起でもない名前ですね。
いきなり男の子の上に落ちてしまう、というパターンも、やはり楽しいです。
ペンダントだけは大切、なんてやったら狙われそうですね。日本の子供は人の大切なものを踏みにじるのが楽しみなようですから。
なぜかボロアパート、というのはかなりギャップですが…「私は本気ですわよ」という表情はすごくかっこいいです。
で…やっぱりペンダントを捨てられてしまいましたね。これだから日本という国は…
金なんかじゃ買えない、と金を持っている人が言っても説得力は薄いのですが…
そして王子様の出現…多分、本物は勇樹くんなんでしょうけどね。
さてどうなるやら…いろいろ楽しみな連載が始まりました。

まんてん*いろは小町
三回連載とは、とても残念です。
冒頭の「なんでいきなり試合なの?」の言葉の通り、展開が早すぎます…もっと長い連載用の話を強引に縮めたような不自然さを感じます。
「和歌のこえ」という設定も惜しいです。たとえば伊鈴さんが、小さい頃からカルタ機械として育てられて決まり字しか知らない、百人一首の和歌のどれ一つとして覚えてはいない、というキャラだったら対抗軸として説得力があったのですが。
ゆきなちゃんの、優しい笑顔に隠れた部分がすごく面白いです。
「かささぎの〜」は僕も好きです。学校の課題で本歌取りの元ネタにしたこともありますし。
こういう羽の繊細な描写とか、すごくきれいですね。
「さすがウチの子ね」って、ゆきなちゃんの母親は…とっさに出た、自然な思いなのか…
ゆきなちゃんの小朝ちゃんのわがままをそらすための嘘、読み返してみると…こういう腹黒系美少女もいいかも。
かなり白熱した勝負になっているのも伝わってきますし、このイメージの素晴らしさ!なんて美しさでしょう。
ぱっと取る迫力もすごいですし。
でも百人一首という狭い世界からこれほどイメージできるなら…万葉・八大集・そしてそれ以後の…近現代も含めどれほどたくさんの和歌が作られているか!
しっかり礼をする伊鈴さんのほうが上だな、という感じもしました。すぐ喜んで立ってしまうのはそれに比べるとちょっと見苦しささえ感じます。
なぜこんなに戦いにこだわるのか、いろいろ楽しみです。
どんな和歌がイメージされるのでしょうか…
ストーリー募集の作品も楽しみです。

キミと歩く道
この10の約束自体は初めて見ます。
僕は死んだ犬との間で、どれぐらい守ったでしょう…ごめんね、愛してる、と叫ぶことしかできません。しばらく号泣しました。原文を調べてまた…
一つ一つについてどれだけ謝らなければならないか…
すごく穏やかな感じの絵柄ですね。
目をつぶって開けたら犬、犬が好きならすごく嬉しいサプライズでしょうがね。
犬好きの子にずっと合わせていた、というのも悲しいですね。
レトリーバーは遺伝子的に厄介なことになっていて、問題犬も多いそうですが…大丈夫でしょうか?
父親の言うことは素直に聞く賢さも…思い出しました。あの子も父の前では…
犬が苦手だ、というのがすぐ読み取れてしまうというのがすごいですね。
愛しあってるぞ、と堂々といえるのがうらやましいです。
犬のことを調べようとしたのはすごいですね。僕は犬を飼うことにしたとき、どれだけそうしたでしょう。
「なんで…お父さんにばっかなついて」…今の僕には分かっています、犬は群れの中での優劣をいつも考えますから。父親はそういう点ではしっかりしている…犬を飼った経験もあるのかもしれません。
「長い時ではないけれど」という言葉が辛いです。
川に落ちて死にかけたシーンはかなりスリリングでした。
光太くんの悲しみは…僕も涙があふれてきます。
ハルの慰めは強烈でした。
もうこの話は…泣きじゃくるだけです。言葉なんて意味がない…
みやま先生の次の登場も楽しみです。すごく優しくていい絵柄ですし。

チャームエンジェル
このカラー扉の色感はすごいです。
本当にみんな無差別に被害が及びますね。
星天使様にリコルが近づいたら…星天子様のほうが危険ですよ。
「弱さを生むだけじゃねぇか」…新自由主義?人が一人で生まれ、一人で死ぬことは確かですが…というか天使がそんなこと言っちゃいけないですよ。どんなときでもイエス様が、と教義学上言わないと。
確かに人間は依存しないと生きられない存在です…そのことは日々痛感させられています。
ミルやディナも…
リコル爆弾は凶悪すぎます。
マキディエルを倒しちゃいけない、とはさすが星天使様。
いきなり説得モードになるのがさすがに熱いですね。そしてどこでアミーのおかん変身か何かが発動するか…まさか金八先生モードとか?
いや…意外にもクライマックスまでストレートに引き上げてくる…なんというかすごいです。

春の雪さがし
すごい…ほかに言いようがないです。
おそろしく複雑で難解な構成とどんでん返し、静かで哀しい音楽のような雰囲気、暖かい絵柄…長い休みでも衰えてはいませんね。
冒頭の「三日間だけ人間に」というのは…「Kanon」も思い出させますね。そして、当然初読時はこの神さまに感謝している女の子が、人間に動物に変えてもらった人間だと思いました。
そして男の子三人のところに強引に入りこんで…「魚ばっかで猫みたいだな」というのもうまいミスリードでした。
いきなり雪を見たい、ととんでもない話、それでとんでもなく強引な…公園で何でこんな崖とかファイト一発な…
男の子にとってこういうのを飛び越えるってなんか好きですね。僕も近所の開放下水溝…今思えば40cm程度でしょうか、それを超えられるようになったのがいつでしたっけ。
胸に飛び込む形で飛び越えるのも素敵でした。
好き、と言う感情も持ってしまって…
輪の中にも入れない、というのもすごく切実ですね。
「できないことのないひろくんにはわからない」というのもすごくわかる言葉です。
わからないでしょうね、何でもやればできると思っている人は。高所恐怖症も克服できる人は…その強さがねたましいのが正直なところです。
桜が雪、というのも素敵でした。
そして…三人が消えたこと、三匹の猫の死体…なんて恐ろしい作家でしょう。
やはりとんでもない力の持ち主です。
これからどんな形でまた出てくるか、楽しみにしていましょう。

恋するプリン!
すごく意外な形で終わってしまいました。でも…このまま続けてもこのまま展開しようがないなかったかもしれません。
新連載を楽しみにしたほうがいいでしょう。
りなちゃんの反応は見ていて…読み返していると苦笑しか沸きません。
友也くんも…
そして空真くん、葬式でも二重に金を取るんですね。
キャンディーちゃんの暴走と、「もっととり乱してるヤツ」には笑うほかないです。
友也くん、言葉が出ないで泣いている…それでりなちゃんも涙が、ここの悲しさはすごいです。
いきなり生き返るとは。分かっていて読み返していても面白いです。
直也はよけてキャンディーちゃんとは抱き合うんですね。
空真くんもせこいというか…ここは爆笑でした。
それでプリナちゃんと友也のキス、ますます複雑と言うか笑えることに…
「どっちとキスしたことになるんでしょう」がまた爆笑。
結婚するしか、というのも逆に新鮮な展開です。
「もーっとステキなキス」というりなちゃん、すごく可愛い…これで熱くならない友也くんもかなり変わってますね。
個人的には…絶対りなちゃんと直也がくっつく、とパターン思考で考えていたので恋愛面がごちゃごちゃのままだったのは残念ですが、とにかくものすごく笑わせてもらいました。
この二年間、この作品がなかったら僕の「笑い」の量は半分だったかもしれませんね。
新連載はどんな作品になるでしょうか。ものすごく楽しみです。
ゲーム化もびっくりしました…それを考えると終わってしまうことがあらためて残念でもあります。

こっちむいて!みい子
春休みですか…あまりに短いですが楽しいです。というか四月一日は離任式とかで登校日でしたが?
まあこれはエイプリルフールとしか思えませんね。
そして、みい子ちゃんに…これは相手が悪いですよ。嘘をついていい相手と悪い相手を考えなくちゃ。まあミホちゃんに同じ嘘を言ったらもっと大変なことになったでしょうけど…想像して頭痛くなりました。
あまりに豪快な喜びっぷりに、笑うほかないです。
「今日はエイプリルフールだよ」の一言…後光が見えたでしょうね。
それでもみい子ちゃんの強すぎる叫びに、ああああ…泥沼。
パフェで何とか謝ろう、というのも姑息ですが男としては分かります。
「いつか…本当に連れて行くからよ!」このセリフには転がりまわりました。事実上プロポーズ!
なんかもうたまらないです。

来月号も何かと豪華ですね。
八神先生と久世先生の新連載に阿南まゆき先生のよみきりと絢爛豪華!
どんな誌面になるのやら。

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