ちゃお2008年3月号感想

付録はまずプリンちゃんのドアップに爆笑しました。
きらりちゃんのカードも可愛い。
トランプはひたすらーなーさんなのが力が抜けます。あと、都道府県と微妙に数が合わなくて世界の名所が入っているのも苦笑しました。
カードは素直に嬉しいです。
ウォールポケットもすごく便利でしょうね…臭いが鼻につくのは宿命ですが。

今月号は連載の数は少ないのにページはそれほど減った様子がない…今まで長いページの漫画以外あまり注目していませんでしたが、他の記事の類も結構重要なのでは。まあ広告が多いのは仕方がないとして。

そして連載陣の交替も、春からどうなるか期待させてくれます。プリン最終回にはびっくりしましたが、それはものすごい大型新連載が春からあるということですしね。

きらりん☆レボリューション(中原杏)特攻サヤカ☆仏恥義理(和央明)恋するプリン!(篠塚ひろむ)まひるの流れ星(いわおかめめ)まんてん*いろは小町(小坂まりこ)きゃらめるvキッス(八神千歳)チャームエンジェル(もりちかこ)裏切りの放課後(五十嵐かおる)こっちむいて!みい子(おのえりこ)干支☆えとせとら(環方このみ)次号予告

きらりん☆レボリューション
やっといつもどおりに戻った、というのが正直な感じです。
冒頭はドキドキさせられました。待ちに待っていたシーンですから。
撮影なのに突き飛ばしてしまう、というのは苦笑しました。それで頭をなでて「がんばれよ」ってあんた…罪なお人。
告白を考えると火が出てしまう、というのも…逆に宙人くんに告白しろ、と言ってやったらどんな反応するか!
読者モデルの冷たい綺麗さはびっくりさせられました。
日本一の読者モデルってアイドルとどちらが格が上なのでしょうね。
助けようとしていきなり胸に…なんてうらやましい!
「なんじゃあんたならかっこええから」…には苦笑というかやはりうらやましい。
「リンの引き立て役」って読者モデルのほうがアイドルより上なのでしょうか?
スタイルはすごいです。
いきなり宙人くんの頬にキスしてネジが飛びまくるきらりちゃん…完全に挑発されて踏み台にされているような気がします。
キラキラメイク、というのは僕には…まあ宝塚でのそれは好きなんですけどね。あれはキラキラ通り越して何か別のものですが。
メイクルームに入ったら「なんかまたクールな」と、なんとなくでも別人だと分かるんですね。
自分のメイクが終わったら全部捨てるとは、なんというか…呆然とします。
ここまでの卑劣さにはどう対抗すればいいのでしょう。というかきらりちゃんの相手はみんな同じような超卑劣ですが。
「もしかして宙人くん廊下にいたの」…もうストーカーの域ですね。
励まそうとしてキスしそうなほど密着してしまうのももだえました。
そしてきらりちゃんの登場…なんというかすごいとしか言いようがないです。なんなのでしょうこの感じは。
「ひきょうなことしたら心までは」…この言葉でスタッフなどは何があったか察したでしょうか?というか池に放られているメイク道具を見れば一目瞭然なのですが。
それでリンちゃんの上体をむいたら男の子、とこのシーン妙にエロいのでは。
卑怯すぎる存在ってもうある意味無敵です。
また嫌な思いばかりさせられるのでしょうか…というか読者モデルとアイドルってかなり次元が違う場にいると思うのですが…

特攻サヤカ仏恥義理
これもまたあきれて頭を抱えさせられました。
サヤカちゃんの手にキスした男を取り囲む不良…この緊張感は強烈でした。「アオイくんやめてっ」にドキドキハラハラ…したらあまりのボケ!
で…一時転校ってあまりにやることがすごすぎます。
他の二人がちょっと影が薄いのが残念…と思ったら他の二人も精一杯目立とうとはしています。まあ頭痛+爆笑。
「長生きしますねアオイさん」というのも同感。
そして彼の本気宣伝…ずれてはいますがとても誠実な性格は伝わってきました。よくアイドルなんてこんないい人がやってられるなというぐらい。
「シメてやろうぜ」と絡んだら二人まとめて投げ飛ばす…ここの迫力はすばらしかったです。
それで偽の果たし状で出かけていくって…なんというかきらりちゃんより単純では?
「汚ぇマネしてんじゃねぇよ」と手下を殴るアオイくんは結構カッコいいです。迫力あります。
この崖は危険すぎましたね…「誰がはなすか」もカッコよかった!
それでイエーイ、とやったらイノシシ…イノシシは本当に危険です。鋭い牙が太ももをえぐります…太ももには太い血管が通っています。
そのイノシシの群れを鎮めてしまう悩殺テクには爆笑!
素直に謝るアオイくんもカッコいいです。それで…無事だと分かったらすぐに別の決闘に飛んでいく、なんというか…「アイツホントに彼氏…だよね?」に同感。
美風くんがいい人すぎるのがちょっと複雑な気持ちになります。

恋するプリン
え、来月で最終回って…こんなに面白いのに!
「ここはひとつりなを殺っちゃうか!!!!」と普通に出てくるのがすごい。「そのくらいの悪だと思ってました」がまた爆笑。
ソフトちゃんの「この町を出ていくまで」で、もう全部ばれてしまっているのは苦笑します。
いきなり「ソーダといっしょにとけよう」というのもシュールですね。
それを利用して友也くんに抱きつくというのはうまい。
やせるキャンディー、で食べてしまって太ったのは爆笑!さらにそれを鏡で見て、笑ったまま気絶というのが強烈です。
それで友也くんがプリンちゃんを呼んで、その嘘を…プリンちゃんにとっては嘘なんていつものことのようですが…交換日記で今までりなちゃんは散々な目にあっていましたが、今回は逆にプリンちゃんを追い詰めましたね。
友也に嫌われた、というのがプリンちゃんにとっては自分の存在自体を消すほどだったとは。
しかしかなりの悪徳ですね、完全成仏で百万…でも葬式のことを考えれば…
そして完全成仏の知らせを直也くんが聞く、というのも悲しいです。
最後の、ベタコマにセリフだけ、というのが強烈でした。
本当に最終回でしょうか…というか個人的には、最後にはりなと直也くんがくっつくと思っていたのですが、どうなるのでしょう…

まひるの流れ星
今回はめちゃくちゃ面白かったです。
奈斗くんも結構無茶なことをしているんですね。謎の王子様、というのがどんなに気持ちいいかは分かる気がします。やめられないのも当然でしょう。
「彼女をつくったのか」にあっさり「やだなちがいますよ」は…傷つきますね。
いきなり冷たくなったのにはびっくりしました。
あ、十ニ星座以外もありだったのですか。
悲しい顔を見て励まそうと思ったら逆に背中を叩かれる、というのはすごくもどかしさを感じさせます。好きな人とレベルが違いすぎて力になれない、という感覚はわかるんですよ。
伝えるのに星座の力に頼るのはどうかな、とも少し思いました。
かぐやさんもここではちゃんと教えてくれるんですね。この基礎には…まあそりゃ、これぐらいの量にはなるでしょう。すごく面白い。というか僕が山羊座についてそれぐらい学びたいぐらいです。
本を背負っての猛勉強、やればできるんですね。
いきなり「君が奈斗の彼女だったら」と嬉しいことを!
ほとんど衝動に近いぐらい強い感情で…山羊座の可愛いこと!
それで…二人そろって怒鳴りつけるのは爆笑!
後ろからまひるちゃんのことを抱きしめて話すのもいいですね。
「苦労も多そうだが」というオチもいいです。

まんてん*いろは小町
期待以上に面白いですし、華やかな美しさがすごく心地いいです。
すごくきれいな歌からとても素敵なイメージ…今から春が待ち遠しくなってきます。
「かるたのまちがった使い方」というのも苦笑します。
僕は小学校高学年の頃、理由は忘れましたが百人一首を覚えました。今も…こうして出てくるとちゃんと思い出せるのですから驚きます。半分は忘れているでしょうが。
でも、実はそれが活きたことはありません。家で百人一首で遊んだときは大体坊主めくりで、歌かるたをちゃんとやることはありませんでした。学校で一度だけ百人一首の歌かるたがあったのは覚えていますが、そのときも全然…僕は運動神経が鈍く神経衰弱系の記憶力が弱いので、僕が早口で口ずさむのを聞いて、僕の手が伸びる前に取ればいいのです。
ぱん、ぱんとかるたを跳ねていくのは確かに格好いいです。
歌の解説もちゃんと入れてくれるのは嬉しいです。できれば連載全体で、百人一首全部の解説もして欲しいですね。となると全百回必要ですよ…楽しみです。
和歌が好きなだけなら、詠む側になればどうでしょう?百人一首にとどまらず万葉・古今・新古今と、さらに現代の和歌まで…そして漢詩と俳句も勉強したほうがいいと思います。
母親のことを思いながら和歌に酔って明るく笑っているのも、すごくきれいというか…不思議な感じです。
新しい家族でもすごく幸せな感じなのも伝わってきます。
競技かるたを真剣にやらないのは、ゆきなちゃんと戦いたくないから?
家庭でのんびりしているときのいきなりの挑戦、ガツガツしている里見さんと笠霧家ののんきさの対照がすごく面白いです。
家族を守ろうとして謝って、という小朝ちゃんの真剣さが変な結果になったものです。
並べられた下の句…う、下の句から上の句を思い出すのはあまりできません。
あれ、読まれている上の句に続く札と、飛んで見えている札が一致していないのっていいのでしょうか?「ちぎりきな」は「(かたみに袖をしぼりつつ)末の松山 波越さじとは」のはずです。
他の百人一首についてはネットですぐ調べられますので、ご自分でどうぞ。よかった、どれもちゃんと覚えていました。
そして、あの和歌の決まり字を聞いた瞬間…このイメージの広がりは反応の迫力はすごいです。
「でも小朝ちゃんもしかしたらすごい才能が」…なんというか、親バカ?
ゆきなちゃんは結構本気で脅威を感じているようですね。
小坂先生ならではの情熱の強さとこの美しい表現…これからがすごく楽しみです。和歌の解説も。
和歌という素晴らしい世界に、読者も触れてくれることを祈ります。
あと競技かるたという世界は僕も全く知りませんでした。こうなると…運動神経と決まり字が全てになりそうですね。決まり字を使えば大幅に情報量も圧縮できますし。
ちなみに…小学校のころに百人一首を覚えていたため、中学以降僕は古文は余裕でした。僕の痛い経験から言えば、漢字含めて書けるようにし、さらにいくつか漢詩も書いて覚えればもっと楽になるでしょうね。
すごく楽しみな連載が始まりました。

きゃらめるvキッス
やっと大団円…リクの思いがすごく丁寧に描かれていました。
まりあちゃんも、力を失ったリクくんをすぐ捨てていないのがなんだかほっとします。
リクのギャルソンエプロンは…やってみたかっただけという感じですね。せっかくだから二人とももっといろいろなコスプレを見てみたいですが。
フォークを落として触る、というのがなんだかすごくやらしくていいです。
生活に困っていない、ってなぜでしょうか。というかこっちでの彼らの生活…金銭・法的保証(日本も含め文明国では保証人・戸籍がないと本当に何もできません。どんなに金があっても家を借りることも買うこともできませんし、電気・ガス・電話番号・インターネットのアカウントも手に入らないです。外見年齢が低いとまともなホテルには泊まれません。もちろん就職もできません)はどうなっているのでしょう。
めるちゃんとの別れは結構淡々と描かれていますね。
るるぽんは間抜けでした…でもひどい話です。
ちょっとしたおちゃめはひどすぎました。
街をさまよってめるちゃんの面影を求めているのはあまりにも哀しいです。
もしこのままだったらどうだったでしょうか…バイトとは違う、もっと忙しくて責任が重い仕事だったら?
風船を追った子供が驚いて、そして突然めるちゃんが出てきて…るるぽんのいたずらでワンクッション置くのがまたいいですね。
リクも泣いているのがすごく素敵です。
そして…もうめるちゃんも魔界に帰るつもりはないように思えますが。そのほうがよさそうですね…魔界の大人たちはこの二人のことは完全に見捨てていますもの。
あっさりと結婚式、というのもなんというか素敵です。
キスシーンの深い幸福感も素敵でした。
なんというか、あまりにも過酷すぎる試練の連続でした…正直疲れるぐらい。
次回作はどんな作品でしょう?今から心臓を鍛えておかないと。

チャームエンジェル
絶望の表現がとてもうまいです。
再婚のことも知らせていないとは、音信不通にもほどがありますよ。
あまりにも激しい絶望が直接伝わってきて、もう言葉も出ません。
星天使さえも絶望の種の被害に遭うとは。この天界には神の気配がないですが、神にも絶望の種は有効なのでしょうか?
知っている子供たちまで絶望に食われていく…これは辛いです。
そしてラミエルを強引にたたき起こす、なんというかすごく強い女ですね。
何も動かしたくない、という気持ちもすごくわかります。
すっと自然にラミエルが抱き寄せる、このシーンはなんというか暖かい愛情が溢れているようです。
ごく自然に「好きなのだから」という言葉と暖かいキス…すごいです。
それだけで種がはじき出されるとは…簡単ですが強烈。
エリムは星天使のところへ…ある意味死亡フラグ。
そしてアミーたちは、次に何をぶちかましてくれるやら。
ここからのクライマックスが楽しみです。
あ、単行本広告の「この一冊で腹筋がわれる」というのはすごいキャッチでした。

裏切りの放課後
すみません、やはり全部読む勇気はないです…。
最後のページだけ、目に入ってしまったのですが…確かに「いじめから生まれるものはなにもない」です。
でも現実には…いじめ、いじめられずに生きることなどできないのでは?という思いさえ浮かんできます。あまりに絶望が深すぎます。
読者の声も一つ一つ胸を引き裂くようでした。
悩み相談室の技術もすごく考えられていました。人間を非人間化するのは、結局ホロコーストもいじめも同じですね。無理に英雄になれと言っていないのも好感が持てます…神風より勇気が必要なことを強要するのも無茶ですし。
とにかく…いじめは存在する、でも悪であることには違いない…

こっちむいて!みい子
ほっとしました。というか…死なせてしまったら、「白血病は必ず死ぬ」というイメージがついてしまうデメリットもありますね。
地域のお年寄りとの交流会、というのも素晴らしいです。学童のエピソードなど、視野が広いのがこの作品の魅力ですね。
のぞみちゃんの、おいていかれる不安感がすごく伝わってきました。
彼女に絵を描いてもらうかどうかで真剣な議論になるのはなんだか心地いいです。
絵を描くことですごく喜んでいるのはよく伝わってきます。それ自体がすごくいい治療にもなるのでは?
絵も楽しかったですが手紙も読んでいてすごく楽しかったです。
これで死んでいたら…とも考えてしまうのがなんだか悲しくなります。
とにかく無事退院できて何より。すごくいい作品でした。

干支☆えとせとら
予想通りでしたが、だからこそうまくまとめられていました。
マフラーを渡すときの妄想は見ていて楽しいです。恋って妄想しているときが一番楽しいのかも…でも、その後は辛いことも楽しいことも何倍もあるのでしょうね。
寝言で自分の名前が出てくる、というのはかなり強烈です。それで寝顔をのぞいて、何をしようとしたのでしょうか?
そして生徒手帳に女の写真…うまい。これはきついです。
「綾島許すまじ」となってしまうのは…ええと、いくつかは猛獣というか竜が本気で怒ったら…
そこからのみんなのせこくて馬鹿な行動も苦笑させられました。
「恋の神様だけど美冬のトモダチだもん」という言葉はジーンとさせますね。
それで…このドタバタが整理になって、ダメは承知で告白する覚悟ができた、というのもうまいです。
勘違いの理由には苦笑しましたが、だったら正面の女の子を切り抜いて…さすがにそればまずいですか。
みんなが消えた、と思わせておいて…絵馬に書き加えるシーンはしみじみしました…このオチもうまい。
お疲れさまです、かなりパワー過剰なぐらい楽しい作品でした。次回作も楽しみです。

来月号はめちゃモテ委員長…しばらくはきらレボ・委員長・サヤカが中心になるのでしょうか?
そして読みきりや新連載のラッシュも嬉しいです。
こはら先生の復活は嬉しいです。本当に小原先生もですがどうしたのでしょう。
葵先生の連載も意外ですが、すごく面白そうな雰囲気です。
みやま先生の映画コミック化も絵がすごく好感が持てて楽しみ…犬の感動ものには弱いのですが。

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