ちゃお2008年1月号感想

付録のノート…というよりマンガ練習帳と別冊付録の教本はすごく考えられた品ですね。マンガは女の子同士のコミュニケーションとしても多用されますし、十年後にこの付録から始めた新人が、と夢みてしまいます。
カラーフェルトペンセットという最近よくある付録を、箱ひとつですごく強い印象にしたのも技ありです。
カレンダーをあえて付録にせず、ポスターにしたのもいいと思います。

そして複製原画集には、声のない嬉しい悲鳴が上がりました。夢にさえ見ることができなかったほど素敵な付録!フルサイズだったらもっと、全員サービスで…と欲がエスカレートするのはどうしようもないです。
と思ったらあらいきよこ先生の複製原画セットとは…今更ですが、「ミルモ」関係の複製原画集が欲しかったです。

若い作家の作品が多かったのが嬉しいです。誌面が未熟な感じがする、というのは仕方ないですが、反面すごく元気な感じになっています。
結構育ってきていますよ。

チャームエンジェル(もりちかこ)まひるの流れ星(いわおかめめ)きらりん☆レボリューション(中原杏)恋するプリン!(篠塚ひろむ)だって極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)きゃらめるvキッス(八神千歳)干支☆えとせとら(環方このみ)ぱわふるチアーズ!(小坂まりこ)ビューティーポップ(あらいきよこ)だってすきニャンだもん!(のせじゅんこ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

チャームエンジェル
冒頭から面白い伏線を投げてきたものです。
人が減った、みんながいない…寂しい、というのがうまく伝わってきます。
学園ごと天界に、というのも豪快です。衣替えもすごく楽しくなります。
一番上に待っていたのは、すごく大物だというのはラミエルやリコルの態度で分かりますが…
というかクラスメートの一人がスパイでもあった、というのはひどい話です。
星天使の助手、というのは、いよいよ大詰めだなという気がしてきます。
会ったことがある、というのも多分、あの羽根と関係があるのでしょうね。
いきなりの仕事が書類の処理、天国もお役所仕事ですか…はは。
「長く生きる天使は目的を失いやすい」というのも説得力がある言葉です。
素直にすごいと思える人との出会い、というのは運がよければ最高でしょう。
アミーが子供の面倒を見て、それで過去の出会いに気づいた、というのはうまいです。
ラミエルに別の女性が絡んでくる、というのもいろいろ楽しみなことで。
いきなりの変貌、そして元カノ宣言…なんかもう笑うしかないです。これからが楽しみですね。

まひるの流れ星
結構面白いです。子供の成長がすごく素直に描かれていますし、雰囲気がほわっとしています…本来いわおか先生の魅力はほわっとした世界なのに、これまでの作品では妙に殺伐とした因子が強かったですね。それが違和感だったのかも。
十ニ星座だけというのは残念な気もしますが、全天八十八星座をやると収拾がつかなくなるのでしょうね。そういえば聖闘士88人勢揃いは一度もなかったはずですし。
なんだかんだいって後ろから抱きついたり、スキンシップが多いのは嬉しいです。
「警察に連絡しよう」が一番正しいのは確かです。
しっかり術で捕まえて、それで抱きついて…かぐやさんがここで出てこなかったら、それでどうなっていたでしょう。
人の役に立てばいい、ということはないです。星使いとしてのプライドであおったように、力を自慢したいという思いのほうが強い…警察に通報するのが正解だったのですよ。
厳しく叱ってから優しく諭し、「わかったらさっさと食べる!」と強く…すごく徒弟制度の師としてはいい人です。
また腕をつかんで引っ張ったり、またスキンシップ…なんだか体が崩れそうです。
自分の気持ち、「ふーんぜんぶ奈斗がらみかい?」と、ここもなんというか楽しいです。でも頭も痛いでしょうね、いろいろ…よそのお嬢様とお坊ちゃまを預かっている責任がある以上。
占いもできるというのはうまい設定です。
いらいらして力の制御を失う、というのは…悲しいのが伝わります。奈斗くんの目からも。
強引に抱っこして連れ帰るのもなんというか嬉しいです。
「大ケガしてないからおこってない」という言葉も痺れました!
それで好きと自覚して、でも相変わらず力を使いたがっていますし…しょうがないなあ…

きらりん☆レボリューション
ちょっとあっけなすぎるような。
複製原画で見た扉絵、またカレンダーポスターはすごいです。
引退理由…彼女が嘘が下手なのは分かっています。
クラウディの苦悩は自業自得とはいえ…彼は人間に戻れるでしょうか。戻ったとしたらどう償えるのでしょう。
腐乱死体は爆笑!ひどすぎます。
エリナちゃんの登場には笑うしかなかったです。半透明になって口から何か出ているのもうまい。
普通の中学生、ってこの学校にいる時点で違うと思いますが。
というかいまさらですが、猛烈な取材攻勢がなぜなかったのかが不思議です。自宅も学校も身動き取れなくなっているのでは?
携帯での命令につい従ってしまうのは苦笑しました。
そして遊園地で、宙人くんと星司くん
ネズミーはちょっとやばいのでは…
しかし、遊園地を作れる資産がありながら業界では弱小というのも矛盾していますね。例えば阪急東宝グループなんて芸能界ではものすごく大きいのでは…宝塚ファミリーランドは潰れましたが。
お別れ会、というのもうまいアイデアです。あまりどろどろさせずに解決にもっていったのは後味はいいです。
北風と太陽、できるだけ暖かく…ドレスやスライドショー、なんというか総集編ですね。いろいろ懐かしいです…僕も「きらレボ」は最初から見ていますし。
このものすごいアップの泣き顔もすごいです。
そして宙人くんの優しさ…うわ、じーんときます。
理由にみんなが呆れたのはよくわかります。クラウディが何をたくらんでいるか、って今までの延長じゃないですか。
ファンの声が一番強いですね。というか…これを言ってはまずいでしょうか、いい宣伝になったのでは。
さて、約束?を破られたクラウディがどう動くかも楽しみです。

恋するプリン
むしろプリンちゃんを応援したくなったのは僕だけでしょうか…バカップルめ…
なぜりなちゃんは、ソーダアイスちゃんに「親友だったら友也の間を邪魔するのやめて、他の連中抑えてて」といわないのでしょう。まあ僕は友情をそう使うのは大嫌いなのですが。
コッソリ家を抜け出し、ってまるで駆け落ちみたいですね。
最高、と思ったら背後でプリンちゃんの影…雪だるま、と、まあ少しずつ出てくるのはホラーでは定番の手ですがやはりいいです。
父親に言うのは当然ですが、その父親もよく許したものです。日帰りでしょうか?
ちょっと転んだだけで遭難とは、このスキー場いろいろ問題があるのでは?
まあ、こういうときに備えて常にサバイバルキットは持っていたほうがよさそうです。警察もサバイバルキットの常備を許可してくれればいいのですが。
「そうなんだ」ギャグはわかっていても寒いです。
ちょうどよさそうな岩穴、となれば当然裸で暖めあうイベント…にはなりようがないですね。
食べ物ならある、凍っている、というのは爆笑でした。
そしてソーダちゃんの友情の押し売り…かなり危険ですよね。
直也の自己犠牲にも爆笑。
キャンディーは爆弾だと割り切っているのも爆笑しました。というか普通のキャンディーを出したことは一度もないですね。
プリンちゃんと二人ではぐれるのも楽しいです。それから…一度置いていって背負って帰る、この二人の友情ネタは両親が来たときといいくすぐったくて楽しいです。
幻覚だと思ったら事実、というのもうまいです。
忘れ物は爆笑!死にますよね、これは。手足の指と鼻と耳は失うかも。
あ〜、やっぱり面白いです。

だって極上!めちゃモテ委員長
案外あっさりと解決しましたね。卑怯なのはこの手下でしたか。
「こいつはそんなに器用なことできるヤツじゃねーよ」には苦笑しました。
「こんなしょーもないスクープなんかより」というのはうまいフォローでした。『ヘラクレスの冒険』も思い出します。
いきなり早乙女先生のところでリサーチ、デートコースに女性の好みが出るとは…逆に男性の好みも出るでしょうか?僕の理想のデートコースは…早めに東京宝塚劇場前で待ち合わせ、昼の部をじっくり楽しんで休憩時間に昼食、それからブックセンターで本を見て東京駅近くで夕食か、日比谷公園でゆっくり自然観察か…または完全にアウトドアか、です。
「このデートコースに似合う素敵な男性に」と紙を掲げている未海ちゃん、なんか怖い感じです。
「オレたちも2人で実際に」というのはすごく嬉しい笑いが浮かびました。完全にデートの誘いですよね、これ。
浮かれまくって大失敗も苦笑しました。ここでの寝癖処理も、女子には参考になりそうです。多分男子も。
このデート自体はすごく幸せそう、楽しそうでうらやましいです。
観覧車がこうなるのは当然ですね。二人でゆっくり話すか…といってもトイレという厄介な問題がありそうです。うまくいけばラブラブでしょうが、この待ち時間で破局するリスクも小さくないですね。
観覧車には乗らない、というそっけない態度で落ちこんでいたら「向こうのファミレスで」…どれだけの時間、ゆっくり二人の時間を過ごしたのでしょう。それを描かないのもうまい省略です。まさかそのままホテルということは…
鈴木先生の変身、早乙女先生も脈がありそうですし、いろいろ楽しそうです。
で、また過去の因縁ですか…ちょっとここはため息が出ました。

きゃらめるvキッス
やっぱりこういうバカップル話はいいです。苦労してきましたし…これからも苦労しそうですし。
「こいつらどこでもぶちゅぶちゅと」には同感。
いきなり小さくなるのはびっくりしました。やはりうまいですね、こういう唐突さは。
巨大るるぽんはたしかに怖い。
「ラブラブタイムは終わったかしら?」は爆笑!
人間界の薬は、確かに魔女には合わなさそうですね。
リクの胸ですごすというのも…男女逆を想像すれば美味しい状況ですね。
みんながかわいがっているのもなんかわかります。トリプルダンスはのんきすぎますね。
いろいろ楽しんでいるのは見ていて面白いです。
そして猫に襲われてからの冒険も楽しかったです。
人形のパンツを脱がせようとする男の子のスケベもリアルで楽しいです。
着衣でボールにつかまるのは、それは溺れますね…この大きさだと、表面張力や水の抵抗に大きな変化はあるでしょうか?
元サイズに戻ってリクに助けてもらえて、よかった…と思ったら本当の危難…
今回の軽い災難は面白かったのですが、また深刻になりそうで辛いです。

干支★えとせとら
すごく印象的な絵柄です。
冒頭の描写は抜群に分かりやすいです。字も結構きれいですね。
帰ったらいきなりの十二支…まつげが長い牛がすごいです。見なかったことにしたくなるのも分かります…これ、リアルだったら逆にすごく怖いですよね…
不思議な力でバビュッと、は無理…「しゃべっとるだけでも」には笑いが出ました。
役立たず、からの羊さんの暗い妄想は爆笑。五つ(文化圏によっては犬、猿、ウサギも)は食べられる、というのが干支の動物が人間にとって身近な存在なのを感じさせます。でもそう考えると主要家畜の山羊、史記から漢帝国のトーテムと思われる亀、そして猫などがないのも不思議ですね。
正直帰ってほしい、というのもわかります。
夢じゃない…というかすごい光景ですね。においが伝わらなくてよかったです。まあ…糞尿と餌水の問題がなくてよかった…
やっと綾島くん登場…カッコいいですし、すごくふわっと柔らかい雰囲気が伝わってきていいです。
犬がしゃべること自体は彼にとっては大したことはないようですね。
机の中からネズミの声、そして…いたるところに…これはドリフの、あちこちからタライが降ってくるのを思い出させます。
猿が普通に席に座っているとか、この状況で誰も気づいていないとか…結構笑ってしまいます。
紙飛行機が12点のテスト…笑い転げました。そりゃまあ、寝るしかないですね。
好きになったシチュエーションも、この海藻のきれいさと…ギャップが激烈。
「まかせるのすっっごい不安」というのもわかりますね。
犬がつい動いて失敗、と思ったら手をつないで追いかける、というおいしいことになって、楽しみと思ったら…見事にばれてしまったのは、頭を抱えるしかありませんでした。
かなり強烈に恥ずかしい作品です…口から泡を吹きそう。

ぱわふるチアーズ!!
ものすごく面白かったです!すごいパワーが伝わってきましたし、すごくよかった。
謝っている沫里ちゃんに、むしろ静かに…「演技の最中に」という一言。
なんというか泣きたくなります。
退部を選んでしまうのも、逆に言えばすごく真剣にやっていた部分があったからなのでしょう。「ちょっとした油断が大ケガにつながる」というのも事実ですし。
悲しみの激しさもかなり強く伝わってきます。
天地がボールをぶつけてくるのも、なんというか優しさを感じます。
それで部室に足が向いて、そこには…あえて挑発の言葉と会場案内!ここは嬉しい笑いがこみあげてきました。
で、いきなりドアをぶつけられる、って本当に天地…ヒーローのはずなのに…
ユニフォームのままのダッシュ、というのも熱くていいです。
それで道に迷って、もう始まるというときに飛び込む…わかっていても胸が熱くなります。
高いところから飛び込むのは豪快すぎました。
そして…「あんたの名前は残してあるし」…すごく嬉しいのが伝わってきます。
ここからの演技もすごく迫力があり、段階を追って盛り上げてパワーを伝えてくるのが素敵です。
終わってからへたっとなるのもギャップがあって可愛いです。
二人が互いを認め合って、じっと空を見ているのも小さいシーンですが素敵ですね。
恋愛がどうでも応援する、という決意も勘違いですが素敵です。
天地くんとのラブラブシーンもなんというかくすぐったさがたまらないです。「そこのバカップル!」にはもう…かゆい。
天地が照れまくりながらぼそぼそ言っているのも可愛い。
なんというかすごく気持ちよくてパワフルで、素敵な作品でした。
三月号が今からすごく楽しみです!本誌連載に加えてDXで、公募ストーリーもあるようでそちらも楽しみです。

ビューティーポップ
ついにクライマックスですか。
やはりナルナル父の視線は、なんともいえない…粘り気のある油が…すごい高温で体に食い込みながら焼いていくような、そんな強い邪悪さを感じます。
加奈子ちゃんらしい、というのは正しい路線ではありますね。「内気だけど活発になろうとしてる」というのもよく彼女のことを見ているのでは。
「おれはおまえが心配だから」という言葉もさりげなくラブラブで体が爆発しました。「おまえ一人じゃねーってこと忘れんな」という台詞はむしろチームワークが強く感じられて頼もしいです。彼も成長しましたね。
あのハサミがないとオーラが出ない、というのはどうでしょうか…確かに道具も、最高の職人の手になる物は神の域に達することもありますが…
まあ、ビリーの改心を描くのは必要だったと思いますし、ほっとしてはいます。
この老人の存在も苦笑させます。
綺里ちゃんが、SPのメンバーのことを大切に思っているモノローグも…めったにモノローグを出さない彼女だからこそ、すごく伝わってきます。
ダブルウィザードは結構圧巻でした。
そして本当に倒れてしまうとは…恐ろしいのは、審査員が敵だということ…といってもあの老人が何とかしてくれるでしょうか。

だってすきニャンだもん!
未熟ではありますがすごく力は伝わってきます。
冒頭から、あまりに強い…原色の絵というか、すごく強い味というか、インパクトが強いですね。
帰ってきたときの変なロボット、意中の彼が家に入り浸っているというのは最強にいい状況でしょうけど。
いきなり猫に、というかかなりすごいデフォルメですがね。インパクトはある絵です。
というか家にはどう連絡を…ニ、三日泊り込みは珍しくないとか?
キャットフードは爆笑しました…でも、Dr.スランプで千兵衛がハエになったときの…とんでもないのを思い出してしまいました…
可愛がりまくるのも、彼にとっては屈辱なのか、ひたすらおいしいのか。そこもちょっと描いてほしいです。
お風呂では理絵ちゃんは普通に服を着ているようですね。
目が覚めたら彼と一緒に寝ていた、というのはかなり強烈でした。
ネクタイを外せばいいというのも単純というか…
告白現場を見て告白にあこがれて、タイを外そうとして…武蔵が嫌がったのはなぜでしょう。
回想から、ビルの屋上から落ちそうになって、という展開は少し強引でしたが面白いです。
二人で落ちる、そこで大量の花びら…強引ですがすごく華麗なシーンです。
ストレートな告白も素敵でした。
なんというかパワーはありますね。これがもっといい方向に洗練されて、いい作品になってくるのを祈っています。次回作が楽しみ!

こっちむいて!みい子
僕は中学三年まで現金を手にしたことがほぼなかったので、いまいち分からないです。もちろんお年玉も全部親が使ってしまったようです。まあクリスマスプレゼントが代わりでしょうか。
あと僕が育ったところはあまり金を使う場がありませんでしたし…特に僕の行動範囲では。
今は近くにかなり大きなショッピングモールもできたようですし、もちろんコンビにも多数あるでしょうし、違うでしょうね。あと僕以外の同級生はもっと行動範囲が広く、金を使う場も多数知っていたでしょう。
天ぷらそばで年越しというのも素敵です!父親が母親にビールをついで「おつかれさま!」という言葉も、出産を含めてすごく深いねぎらいと愛情を感じます。さりげなくうまい。
トリプルのアイスが憧れ、というのもすごくほほえましいです。
お年玉が300円、というのはびっくりしましたが、事情を知ったら笑うしかなくなりました。
パパの甘さをとがめるのも苦笑します。
働かせて金の価値を分からせる、というのもほほえましいです。
なんというかものすごく愛情に満ちていますね。
お小遣い帳をつけるのも役に立つでしょう。僕も…そうそう、高校後半では付録の手帳にあったお小遣い記入欄に使った金を書き込んでいましたし、一人暮らしを再開してから食事と使った金は表に記録していたりします。
帰ったらもうお年玉を使い切って元の木阿弥、というのは頭を抱えました。
なんとかならないものか…まったくもう。あ〜あ。

来月号から特攻サヤカの新シリーズ…BPがついに来月号クライマックス、chuchuにあらい先生の連載の予告があります…あらいきよこ先生がついに「ちゃお」から抜けるのでしょうか?
そして、特攻サヤカなど若手のシリーズがその代わりに…なりうるでしょうか。
「裏切りの放課後」…恐れていたことが本当に起きてしまいました。読む勇気が出ないかもしれない…まともな感想は無理でしょう。そのことを考えるだけで体が崩れそうです。来月号を買う勇気があるかどうか…

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