ちゃお2006年7月号感想

付録のペンに一本不良品がありましたが、ノートもシンプルで使いやすく便利な組み合わせです。
ただ、付録のカラーペンはできればラメなしのほうがいいのでは?ラメが入っているせいで学校で使えない、という子も多いはずです。

さて、新連載攻勢でどんな雑誌の新しいカラーができるのか…

きらりん☆レボリューション(中原杏)三色♪シグナル(小原ショウ)チャーム†エンジェル(もりちかこ)恋するプリン!(篠塚ひろむ)ママvトラブル(こはら裕子)極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)にゃんにゃかにゃん(いわおかめめ)7月7日のラプソディー(久世みずき)ボクのプラチナレディー(八神千歳)くるりんぱっ!(今井康絵)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

きらりん☆レボリューション
今回のしっとりとした思いやりはすばらしかったです。
冒頭のリポーター、何て親切に説明してくれるのでしょう。
いずみちゃんの暴発のほうが宙人くんより暴力では…
ネコが変わりに殴ってくれても、記事自体はどうしようもないです。
仕事に集中できないのは…まあ仕方ないですが。でも食欲がないなんてすごいです。
電話でパニックになるのは可愛かったです!
「事務所全体の問題だ」という照れ隠しのほうが可愛いですが。
「何も心配するなオレにまかせとけ」はカッコよすぎます。きらりちゃんの幸せな表情もすごく素敵。
こんな写真が載る新聞ってスポーツ新聞でしょうか?
宙人くんの会見にはびっくりしました。なるほど…
そして、飛び出そうとするきらりちゃんを止める星司くんの優しさと宙人くんを理解する深さもじーんとします。
今回、ここで泣いているきらりちゃんもですが正面の表情がすごくいいですね。
星司くんが優しくきらりちゃんを包んでいたり、「今日はよくしゃべるね宙くん」とつっこんだり、結構さりげなく動いてくれるのがなんだか嬉しいです。
温泉番組…まあよくありますね。会議室のドアを開けたら、それでパタンと閉める…この間はなかなかよかったです。
守ってみせる、って余計とんでもないことになるのは目に見えているのですが…今から合掌。
ひどい破壊が起きなければいいです。

三色♪シグナル
冒頭にはなんだかため息が出ます。
男の子が堂々と上がりこむとは…というか隆平くん、まだ私服ですがいつどこで着替えるのでしょう。え、制服をどう着崩したらこうなるのやら。
定石どおり実にバランスのいい三人です。定番をどう料理してくれるか、今から食欲が出てきます。
お団子に固めた髪を叩くのはちょっと痛そうですね。
雅ちゃんは結構もてる、と…それもいいですね。
三人の間でロマンスが生まれたら、それこそ泥沼になりますが…
「ってかさー雅は好きな人とかいないの?」からのやりとりはうまい。今の幸せな状態がよくわかってなんとも嬉しいです。
それで、いきなり「ヒカルがうらやましい」というキーワードがぐさっと刺さって…う〜ん、たまりません。
相変わらずコドモなヒカルちゃん、雅ちゃんは見ていて楽しくて…これくらいのスキンシップはいつものことなのに、どこかでバランスが崩れてる…やっぱこういうの大好きです。
フォーム自体はしっかり調べて描いているようです。
雅ちゃんの目にぎくっとする、というのもそのショックがなんだか伝わります。
矢の手入れは基本です…いいな、竹矢か。弓も矢も竹はワンランク高いです。弓はグラスファイバー、矢はアルミが今は主流…剣道の竹刀もグラスファイバーが普及していると大学時代知って驚きました。
保健室行きと同時に雅ちゃんが倒れて、三人で保健室…胸が痛くなるようなタイミングです。
自分も怪我してるのに、という不公平感と、空の感じが妙に響きあって鮮烈な情念が伝わってきます。
ちゃんと女の子と思ってもらえている、この言葉も後々響きそうですね。
メチャクチャ楽しみです、これからどうなるか。

チャーム†エンジェル
意外な展開でした。てっきり特別な力が目覚めて勝利、だとばかり思っていたので。
リコルとアミーの絆が丁寧に描かれていて、すごくいい感情に満たされています。
アミーちゃんの持つ心の闇…自覚できればもう闇じゃないですが…
いきなり藻食藻食とギャグを入れるのも見ていて楽しいです。
無理なものは無理だ、とちゃんとわかっているおじいちゃんの言葉もちょっと目頭が熱くなります。
ダメダメコンビ…そこから始めればいいじゃないですか。
ライバルの登場でこれから本格的に楽しくなりそうです。

恋するプリン!
いや〜、もう何でこんなに面白いんでしょう。
絵がぐっと単純化されたのも見やすくなっています。
似たような妄想の繰り返しも見ていて楽しいです。
実際には臨海学校ですから、日没時に浜辺で二人きりになることはありえないでしょうが…危険ですし、夕食の準備もありますし。
この水着は過激なまでに大胆ですね…プリンちゃんのやることも凶悪です。
友也くんの甘さも、なんとも言えず笑うほかありません。反省してませんし謝ってません…
脇役の女の子二人もこれから色々出てくるでしょうか?楽しみです。
確かに美少年二人は絵になりますね…
直也くんの頭の中…ケリを入れるのはよくわかりますが、なぜわかるのでしょう。
いきなり何かの妖怪…そういう体質になってしまったのでしょうか、りなちゃん。
「クソ暑いのにとけないんだ」…いまさらですね。なるほど、妖気で腐らず乾かず、自重で潰れもしないんですね。
溶けるギャグの繰り返しも実に楽しいです。
脚線美が気に入って…それにすぐいい気になるりなちゃんも見ていて楽しいです。
「24時間365日」…友情が重い、というのもなんとも言えず笑えます。そういう人、いますよね…
それが対抗になってしまって、親友が…親友汁!もうなんとも言えず笑ってしまい…予想通りの落ち、なのに何でこんなに読み返すたびに笑い転げているのでしょう。
「ミルモ」の最初の読みきりで、チョコとカレー粉を間違えてブフォーも死ぬほど笑いましたが…
は〜…たまりません。

ママvトラブル
どうしようもないですね…まあすぐ慣れるでしょう。プラチナレディーの愛ちゃんはずっとこの状態でしたし。
きういのきつい言葉が一番傷つきます…
授業参観…いきなり悲しい話です。家庭に問題がある子にとって、授業参観は残酷な制度ですよね。
親たちみんなじゃなくて、バラバラに学校に来るシステムのほうが…いや、開かれた学校は例の事件で失敗とされ、学校の城砦化に進んでいます…
親子二人三脚も面白いですね。
自分が来てもらえなかったから寂しさがわかる…でも簡単にはお互い心は開けない、というのが辛いですね。
「来なくていいですよ」という言葉とか、きういくんの言動は不思議なほど聞いていて胸が痛くなります。
また颯先輩とこういう豪快な出会い…縁があるんですね。
いきなりの誘いもびっくりします。
学校の場所なら、電話帳と地図で調べればいいと思うのですが…
デートの誘いと参観日が重なって…これは意地悪い誘いでした。でも愛の反対は無関心、意地悪をするということは脈があると言うことで…
ありがた迷惑、という言葉もすごく…交通事故にでもあったような痛みです。
このトレーニング表はちょっと泣けてきそうでした。
昔の自分の寂しさを思い出して、デートのはずなのにきういくんの学校に寄ったのも…意地悪と言うかなんというか。
抱きしめて「さびしい時はちゃんとさびしいって言いなさい」はある意味衝撃的でした。
そうだったんだ…と、あらためて胸が痛くなります。
この写真は…この家族と何かとんでもないかかわりが?だとしたら、なぜ皆は知らないのでしょう。

もっと極上!!めちゃモテ委員長
シリーズ化の弊害はありますが、やはり見ていてとても面白いです。
きっちりやることをやった上の自己陶酔は文句の余地がなくて楽しいです。
花を髪に飾って東條くんにアピール…もうどうにもならなくなっている東條くんの内心が見ていて楽しいです。
「いい子ちゃんではなく〜」こう堂々とされたら笑うほかありません。日本の子供たちの間では、なぜ「いい子ちゃん」が悪口なのか考えてみると不思議ですよね。
妙なところからの呼び出し…なんかここまで開き直ったバカバカしさ、楽しむほかありません。
彼女にしたい度が上がる、で誘われて…ははは…根が単純です。
ここのゴージャスにも呆れるほかありませんでした。
そこでのトラブルも…はは。「人を見下したような」という啖呵はさすがに気持ちよかったです。
「坂下さん自身の努力ですわ」というあくまで正しい言葉もすごいです。
あ、「伊○家の食卓」って確かミルモの裏番では?
日光もある程度は必要ですが、特に極端で人工的な日焼けは有害です。中庸でしょうね。
自分から変わろうとしない、地道な努力ができない坂下さん…多分、大半の人はそうだと思います。
特に受験勉強が将来に結びつく希望がない今の子は。
東條くんの反応は、恋心の裏返しだと僕にはわかっているので可愛いだけですが…未海ちゃんにはショックでしょうね。こっちもどうすれば自覚するか楽しみです。

にゃんにゃかにゃん
ただただばたばたして可愛らしくて、こういう幼児向けも楽しいです。
学校でいきなり…強引でワガママなところもネコですね。
魚の解剖…いきなり絶対確実にネコになる…やっぱりなってしまうのが。
それで服の下にいるというのもすごい状況です。
ぱっと抱きついて「だからちえりだーい好き」と、この素直すぎるのも…すごく素敵です。
この殺気も別の何でしょうか?
レンのスーパーショットは凄すぎました。ヘディングで!?
ネコだったら可愛い、というのも面白いです。
「私もちえり様好きですよ」という言葉に戸惑うのも…ちょっと罪な言葉です。
マロンさんのいきなり「ハッキリしてくださいね」もびっくりしました。
それでまさか、ここまで増幅されたことに…もう頭が制御できません。

7月7日のラプソディー
期待通りしっとりしてすごく素敵です。
挑発で発奮して、さりげなく二位とったりしてるんですね。
七夕様みたい、と恋を意識させるきっかけの言葉が入るのもわくわくします。
それが、なぜか彼がいなくてピアノをやめる、と…
追いかけて言い争いになる気の強さも見ていて楽しいです。
「私の人生全否定」…確かにバカらしいですが、十年ちょっとしか生きていない子にはそんな小さいことが人生の全てだったりします。
なんでやめたの、って、ピアノをやめる理由なんて誰にでも山ほどありますよ。
憎まれ口なのにいきなり名前で呼んで上着を貸してくれる優しさもドキッとしました。
表情を見られて照れて焦るところも可愛いです。読者がだんだんと彼に興味を持つよう、うまく誘導してくれています。
その音に泣くほど感動してしまう…ここで「おまえちゃんとピアノ好きなんだな」と、…この台詞も、読み返してみると別の意味がありますね。自分が引っ張らなくても彼女は一人でもピアノを続けてくれる、と…
事情はそういうことですか。これもよくありますね…
外でこういう対決になって盛り上がるのも素敵でした。天の川をイメージした表現も素晴らしいです。
二人の暖かな会話も…最後の言葉も素晴らしかったです。
なんでもないような作品ですが、本当に素晴らしいです。

ボクのプラチナレディー
強引でラブラブ、最後までやってくれました。
今はメールもありますから、遠距離恋愛はもっと楽でしょう…もうテレビ電話も実質的には実用化されているのでは?
業務連絡のようにそっけないメールも彼らしいですね。
会いたくて仕方がない思いもすごくわかります。
相変わらずクリスくんはニコニコしていますね…もう、少しは自分の想いを出してもいいのに。
愛ちゃんたちが抜けた穴に寂しがる彼の気持ちもよく描かれています。
新しい高校を意識した時、それまでの生活を思って辛くなってしまう…ここでの電話もなんだかため息が出ます。
「オレがヤバイのっ」にはたまってたガスが爆発したような感じでした。
で、空港…はは…
「久しぶりですねそのうさんくさい笑顔」は爆笑でした。そんな目で見ていたんですね、クリス…
「今あいつに会ったらどーなるか…」も爆発しました。ここで「ミス小田切!!!」はそうきたか!と、爆薬の爆発で原爆に点火し、その原爆で水爆に…どっかーんときましたね。
両親ももう生活ができかけていたのにそこまでして…ま、子供たちにこれまでかけた苦労を思えば…
と思ったらもうキスしてたら、もうお邪魔虫ですねみんな。
なんだかほうっとしました。
ちょっと最初の設定を活かしきれなかった部分も多くありましたが、とても素敵な作品でした。特にラブラブになった二人の描写は最高でした!
新連載までゆっくり充電して、楽しみにしています。

くるりんぱっ!
どうしても人には成功ばかりの人と失敗ばかりの人がいる…どうしようもなく優劣があります。その点僕は平等と言う美名での、地域全体で同年齢がみんな同級というのは残酷だとも思うんですよ…能力的なかたよりがあまりに大きいですから。
「章吾くんみたいにいつも明るくて〜」という言葉も、実は地雷っぽいですね。
フィギュアスケートが「速さを競うワケでも〜」という疑問は鋭いですね。本質的にはダンスの側にありますから…
速さ、高さを競い、敵を倒すのは本質的には戦争の技術です。
ちょうど古代オリンピックの競技は当時の戦争を考えれば、走って敵陣に近づき、柵を飛び越え、槍や円盤、砲丸を投げ、レスリングで倒すものだったように、近代オリンピックの水泳、馬術、射撃などもまた当時の戦いの技だったように。
フィギュアスケートは戦争の技術ではない…その違いに戸惑うのも男の子ならではの感性ですね。
この応援の言葉のほうがメインでしたが、僕にはその前置きが気になりました。
色気でギャグに落とすのはちょっとほっとしました…まあ緊張も吹っ飛びますね。
章吾くん、完全に見とれていましたね…ふふ。
いきなり足を痛めて、そこで一気に始まって…ここから笑顔を保って、かすかに汗だけで痛みを表現しての華麗な演技…バランスを崩したのを逆利用してのビールマンスピン、ひたすら天才ですね。
章吾くんがわかってくれたのもすごく嬉しかったです。
それで想いを確認したら、思いもかけない何か…うまく引っ張りますね。何があったのやら。

こっちむいて!みい子
あ〜ほっとしました。でも、また弟妹ができてしまったら結構大きい変化ですよね…色々心配です。
まりちゃんの「これからアシスタントどうしよう」はうまく、いすを抜くようにこけました。
東京から大阪まで二時間三十六分…ええ、そうですとも。ただし、往復いくらでしょうか?
竜平の大声も、やっと素直になったか…と…読み返している今だからいえるのですが、本当に転校になっていたらどうなっていたでしょう。
「ツッコミがいないもん」と泣きながら言うのがなんとも…
「会いに行くからよ」と、ここの彼はカッコよかったです。
単身赴任…なんだかため息。ラストでパパが落ちこんでいるのが妙に笑えます。
そういう誤解でしたか。ふう…こんなにほっとしたことはありません。

来月号で新連載ラッシュも一巡、というところでしょうか。
阿南先生の作風で、この比較的普通のネタがどう生きてくるか楽しみです。

そして明野先生は何をしでかしてくれるやら…
なんか危なっかしくて目が離せない雑誌になってきました。

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