ちゃお2006年6月号感想

ふろくは今回、紙ものがとても使いやすいです。
紙はさみはデザインはいいのですが、耳が左右に分かれているため片手で開閉するのが難しいという難点があります。
財布はシンプルで便利なデザインで実用的です。
ポケットティッシュも個人的にはとてもありがたいです。

今月号は臨時休載でややこしいことになっていますが、結果いわおか先生の二本立てになったのは贅沢でした。
他にも読みきりがたくさんあって、なんだか増刊のようなにぎやかな感じになっています。こういうのもたまにはいいですね。代原はたびたびあっては困りますが、まるでないのはそれはそれでつまらないものです。

きらりん☆レボリューション(中原杏)ビューティーポップ(あらいきよこ)恋するプリン!(篠塚ひろむ)チャーム†エンジェル(もりちかこ)にゃんにゃかにゃん(いわおかめめ)とろける〜じゅ(阿南まゆき)極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)ボクのプラチナレディー(八神千歳)デートしたいお年頃(いわおかめめ)こっちむいて!みい子(おのえりこ)くるりんぱっ!(今井康絵)次号予告

きらりん☆レボリューション
悪意に戸惑うきらりちゃんの心の動きと、けなげさが丁寧に描いてあってとても感情移入できます。
抗議しようとするのを、なーさんが浦島太郎姿で忠告してくれたのがありがたいです。
でも、我慢するとするほどエスカレートしていくのは見ていて胸が痛みますよ。
宙人くんが怒ってくれたのも痛快でしたが、それも逆効果になってしまいましたね。一番いいのは背景と弱みをつかんで脅すことなのですが、そういう腹黒系のキャラはきらり側にいないですし…。
一日店長=食べ放題…いい餌ですね。
というか会社側でいずみちゃんとかち合わないようにしないと…きらりちゃんも狙われている、とここでなぜ宙人くんは言わないのでしょう?
笑顔でいる…確かにそれが正しいのでしょう。そうなるとなるほど、色々辛くなってきますが。
変装姿にいきなり亀…これはびっくりしました。
また新しいネコまで出てきましたね。楽しそうです。
本当は関西弁なんですね、いずみちゃん…。
転んだところを全部食べてしまうのはさすがです。
なーさんのフォローも見事でした。
笑顔でいればいるほどいずみちゃんはむかついていく、というのも困った悪循環です…でもきらりちゃんに、よりよい選択肢はないです。最善なのですが…
小麦粉をかけたのは、さすがにわざとだと見ていてわからないでしょうか…?
きらりちゃんの精神力は見事です。
宙人くんもここはしっかり男見せましたね。
抱きついて泣き出すシーンもすごく素敵でした。
それが三角関係のスクープに…宙人くん、忘れているだけで昔本当に何かあったのでしょうか?

ビューティーポップ
この人気絶頂での第一部完は意外でした。
といっても、何かと難しい…今までのパターンを繰り返すのも恋愛話に徹するのも難しく、かといって海外などスケールをエスカレートするのも…そして雑誌内でのポジションも、「きらレボ」のアニメ化でややこしいところにあります。一度休んで新展開で出直す、というのもいい考えです。
冒頭の、進路調査で綺里ちゃんがぼうっとしているように見えて悩んでいるシーンは間や風などが絶妙でした。
いつもよりカットしやすい…善意でも他人のハサミをそこまでいじっていいのでしょうか?それとも単に気のせい?
鳴海くんの腱鞘炎の気配も楽しみな伏線です。
研ぎ師に出したのですか…なるほど。だったらその研ぎ師を紹介してあげれば彼にとってはいちばんいいのでは?ここの口げんかも見ていて楽しいです。
そして…綺里ちゃんの紙を踏んだつもりが自分のイラスト、という自滅もまた楽しいです。
静かに練習している綺里ちゃんをじっと見つめる父親も素敵です。美人には弱いのも。
魔法をかけて、といわれると…というか子供には素直な笑顔…ここの優しい言葉の口調まで伝わってくるようです。
ナルナルが綺里ちゃんの過去を知ったのは今更という気もします。
この語らいをオッチーが見ているというのもどこかがわくわくします。
進路調査を渡されての会話は、単純でまっすぐなナルナルの言葉が綺里ちゃんに入っているのがわかります。激しい感情描写がない分、余計に…硬い心がほぐれているのがどこかから伝わってきます。
さて…第二部はどんな形で始まるでしょう。わくわくします。ゆっくり充電して、素敵な新展開を楽しみにしています!

恋するプリン!
今回は笑い転げました。とことん面白いです。
女の子にとって肌と体重体型はとことん大事なんですね。
プリンをからかって遊ぶのが最近の趣味なのでしょうか?からかって遊ぶ、ってこうしてケンカするのが?…トムとジェリー?
で…やっぱりカビははえるんですね。あっという間に腐らないほうが不思議なのですが。
華麗なジャンプもまた見ていて楽しいです。
いきなりキャンディ…この梅雨に外出したら溶けてベタベタになるのでは?
りなちゃんが入ったらこういう顔を、と教えるのも…素直ですね、キャンディーちゃん。
新しいキャンディーが生まれる、という術も楽しいです。
まず美肌…やせる…両思い…女の子って…。男の子なら何でしょう。運動、スポーツ、身長、モテるの順でしょうか?それに金とみんなに好かれることと…
この爆発で、よく見ると爆風でプリンちゃんの顔が引っ張られて揺れているんですよ!それが妙に笑えます。
アフロコゲもお約束で笑えました。
性格の悪い女が持つと爆発する…これで、期待通りの爆発というのがなぜこんなに腹が痛いほど面白いのでしょう。
「ま あたしは性格良いから」…はっきりと性格が悪いヒロインというのもすごい…
ここでの直也のジレンマも悲惨でした。…多少恨まれても自分がやせたいんだと叫んでそのキャンディーを奪って食べてしまえばよかったのでは…
両思いでこの妄想…プリンちゃんの本命は友也?ということは、直也くんはプリンに片思いを…哀れすぎます。
一時間しゃべっちゃいけない、というのも簡単そうで結構難しい条件ですね。
にらめっこ、それに…いきなりプリンちゃんが頭を持ち上げたのが爆笑!
そして、あと少しだったのに結局爆発、これがもうどうしてというぐらい笑ってしまいます。
キャンディーちゃん、ひょっとしてからかって遊んだだけでは…いや、美肌キャンディーは本物でした…
なんでこんな、爆発の繰り返しギャグがここまで面白いのでしょう。

チャーム†エンジェル
七月号から何があるのでしょうか?もしかしてアニメ化?
今回は突っ込みどころ満載でした。
幼稚園の制服がどうにも似合っています。
意識したつもりがガン飛ばし対決になる…覚えはありますが悲しいものです。
難しすぎる依頼を一つやる時間と気力で、簡単な依頼がいくつもできるのでは…?
変な服って何でもっているのでしょう。
ずうずうしく上がりこんで話を聞くアミーちゃんの呼吸が絶妙です。
「ナムナムナムチーン」「というふうに優しい子でのう」は笑い転げました。
車の免許がないならタクシーで行けばいいのでは?金がないならこんな大きい家に住んでいるわけがないですし、この池に橋をかけるより死ぬまでタクシーで通ったほうが安いでしょう。
あと自分が自転車に乗ることは?歩くよりひざへの負担は小さいです。
いきなり魚の攻撃はびっくりしました。妙に魚をリアルに描いているのが怖いです。
包丁を両手に切りかかる邪悪さがまたすごい。
「小汚いおっさんが出てきた…!!!ただでさえ今回の話じいさんとか出て画面が地味なのにっ」も笑います。
確かに人間の都合で神聖な土地を荒らしてはいけないですね…神聖な土地には大抵生態学的な意味がありますから。
池の主の回想もなんか間抜けというか…なぜこれがそこまで危険な依頼なのやら…間抜けに見えて結構強いおやじが面白いのですが、これってどこが少女漫画なのでしょう…。

にゃんにゃかにゃん
可愛らしさに妙な色気がまじっています…反面、昔本誌に出ていた時の素朴な魅力が減った気がするのが残念。
大声でネコが泣いて、いきなりリムジンが…読み返してみればその意味はよくわかります。
王子様のような男性に優しくしてもらってぽーっとする、その思いはわかります。
ネコにキスするのはごく自然なのですが…こうして風呂でネコを洗ってあげ、抱きしめているのも、読み返してみるとなんだか顔が引きつります。
まあ、裸じゃなくてよかったですね…。
魚を食べると猫になったり人間に戻ったりする、というのは実に面白い体質です。
いきなり強引に結婚話になるのも、振り回されるちえりちゃんのパニックがわかって見ている分には楽しいです。
ネコから逃げるのは無理ですね、やはり。
大声での拒否で、怒るかと思ったら意外と紳士…と思ったら恥ずかしがってるだけだと思うとは。
屋根伝いに飛んでいくのが楽しい、というのも新鮮な視点です。
さて、これからどうなるやら…すごくリズムがよく、楽しそうです。

とろける〜じゅ
ほっ、本番はなかった…いやあるかもしれませんが、少なくとも目に見える形では…
アイドルと秘密で結婚している、というのも面白い設定です。ありがちなようで…
物陰でいきなり熱くキスしようとするのも…新婚ですね。
電話を受けているなごみちゃんの、顔の幼さと脚線美の色気のギャップがすごいです。もしかしたら、幼年少女誌よりエロだらけの少女漫画雑誌のほうが向いているのかもしれません。
冷たく「私がついていますから」と言っていながら…マネージャーの間抜けは読み返してみると苦笑しか出ません。
デブのオタクを悪役にするのは不気味さがわかりやすいです。女子の生理的嫌悪感をうまくつく描き方だと思います。でも…善悪は体型や容姿、趣味や知能とは別だと思います。
榊さんとはちあわせしてびっくりして、シークレットライブって…
しかし、「ガンなんですよ」って、本人が聞いたらら首にされるのでは?
いきなり拉致され、しかもシークレットライブで倒れて…
と言うかこの状況、ひどすぎるんですが。あと…水無月の仲間ともはっきり描写されていないのに殴られて裸にむかれる不良も悲惨…というかアイドルの顔をしらんのかい…
王子様の登場はさすがにカッコいいです。水無月の逆襲をなごみちゃんが殴り飛ばしたのも、陰惨な状況を少しユーモラスにしてくれます。
シークレットライブの華麗さもさすがです。
やっとオフであじさいデートの続き、ここはちょっと脈絡が…あと、ラストシーンでは服の下では…
新連載はこのシリーズではないのでしょうか。どんな新連載やら…あまり過激なのはなしにお願いします。できれば宝塚そのままの話がいいです。

極上!めちゃモテ委員長
東條くんとはいってないんですが…誤解をあおる西崎くんと亜莉抄さんの呼吸がまた絶妙。
いきなり翌朝から決めていないのがすごい。別人?
コスメポーチを捨てるシーンはすごく派手です。危険でしょうが。
ここまでぼろぼろになって…「着がえ中ですっ」と閉め出すのはうまい。
というか、ふと思いましたが…モテ委員長をやめるなら、元通りの無敵ガキ大将に戻ればいいのでは?
コスメポーチをそろえてくれる東條くんにはびっくりしました。
でも、水につかったら化粧品の多くはダメになるような気が…。
「先生!この私に鏡を!!」というのがなんとも言えずカッコいいです。完全に変身ですね。
表情筋の体操まで…結構面白そうです。
「かっこいい失恋をしに」という言葉は本当にカッコいいです。
この告白…伝わっていないのでは?委員長じゃなくて、一人の女としてじゃ…
すばらしい恋のエンディング、って告白になってないって。
誤解があっさりばれたのは笑えました。もう少し引っ張っても面白かったのに…
さてこれからどんな展開になるか、楽しみです。

ボクのプラチナレディー
愛ちゃんは残ってこのまま高校に、という母親の察しのよさ、本来なら嬉しいはずなのですが…
彼女の母親に頭を下げられるのは男としては嬉しいような面映いような。
子供たちの「キライでしゅ」は胸が痛くなる言葉です。
翼くんの素直な言葉も…
何を選んでも辛いんですよね、この状態では。蓮太郎やクリスも連れて北海道に行くわけにもいきませんし。
公園で、ふっと空を見上げて寂しそうに目を落とすシーンがまた辛いです。
北海道へ行くって言ったら、といわれて…止めたくても止められないです、家族をバラバラにする権利なんてないですから。
「行くな!!とか言ってキスして抱きしめて欲しいなvv」は頭が沸騰しました。このラブラブカップルが…
希ちゃんも本当は辛い、というのがまた胸が痛いです。
いきなり「私も一緒に行くことに」と、あっけらかんと言っているのが…この感謝の言葉は余計なぐらいですがね。
蓮太郎くんが察してくれたのはありがたいですが…それだけ痛いです。「こんなときくらいガマンすんなって」という言葉のやさしさも胸が熱くなります。
と言うかこの夜…しました?
毎週土日…金持ち以前に石油の無駄では…
この笑顔のお別れが…次号で最終回?ずいぶんと思い切りが良いです(皮肉じゃなく)。どんな形になるのでしょう。
というかあっさりとPSの座を捨てて…そっちの話が吹っ飛んだのも…。

デートしたいお年頃
思いがけない二本立てですね。
恋がしたい、デートしたい…わかりますけど男の前で言う言葉じゃないですね。
意識していない家庭教師(親戚か親の仕事で関係のある近所?)といきなりデート、というのも面白いです。
ただ気晴らしがしたいだけで、好きな男子はいないようですね。
デートというより先生つきの遠足…それって女のプライドずたずたですよね…
でも「巻一兄ちゃんといてもドキドキしないよ」というのも、男のプライドずたずたです。
そこで強引に観覧車におしこんで、ガラス越しのキスというしびれるシチュエーションを見せてくれるのもさすが年上です。
でもまあ、デートの勉強をした方がいいのは確かかも…すごく可愛い話でした。

こっちむいて!みい子
う、うそ…まさか終わりませんよね!もし終わってしまったら「ちゃお」の魅力は半減しますし、第一読者層の少女たちにとって大きな損失ですよ!
占い好きというのもうまく使えば面白いキャラです。
ケンタくんとユッコのつかむ指で占うと言うのも面白いです。まあ、要するに親密さでしょうね…本当にお互いに体を許しきっている親密さだったら大変ですよ。
というか教室で大好き大好き叫ぶなよ…恥ずかしい奴。
竜平くんにいきなり…これだから天然は。
無造作に親指をつかんでしまうのは…これは単に両方子供なだけ。
大騒ぎになるのはわかります。
占いをインチキといわれて怒って、あれは呪いでしょうか…
姉弟喧嘩の連続も見ていて楽しいです。
そして…親が深刻に話しているのって、子供はその百倍深刻に拡大解釈するんですよね…
感情が思い出してしまって、胸が締めつけられるようです。
転校…それって…まさか!もうどうしていいかわからないです。

くるりんぱっ!
…ただの天才じゃねーか…以上。
でいいですよ、今回は。
新しい靴は特別な時に、とするのもわかりますし、章吾くんの靴の魔法を…ううん、そう思うとこれから、その章吾くんの靴を中心につらいことになりそうなのが今から想像してしまって…
人ごみで転ぶとは…こんな簡単なことが子供から見ると大きな壁になるのが面白いです。
章吾くんが男らしく手を貸すと思ったら、この少年らしさがまた魅力です。
海をイメージしたらそのイメージがそのまま見ている人にも伝わってしまう表現力…それはすごすぎます。
それに柔軟性も…まあ僕も柔らかいほうだったので、柔軟性と運動神経は必ずしも両立しないことはよく知っていますが…
なかなかうまくいかないところをしっかり描いているのも好感が持てます。
軸ができた時の感じもすごいな、というのはありますが、僕の体は少なくとも反応しませんでした。僕に軸がないからでしょう。逆に軸がある、身体能力に恵まれた読者はそれを感じるのでしょうか?
ややこしいプログラムをいきなり叩き込むコーチもすごいです。
雪ちゃんの将来を思うと、この母親はかなりのショックでした。
コーチがプログラムをいきなり叩き込んだことで、何か気づいた雪ちゃんが、ここではあえて自分の情熱を伝えるだけにしたのがなんだかいいです。
そしていきなり大会って…その前に基礎を徹底的に叩き込まないと…展開速すぎます。天才は基礎が不要なんじゃなくて、基礎を楽しんでその意味を毎回他とは次元の違う深さで理解して誰よりも反復練習をするのが天才なのでは…

来月号の小原先生の新連載、わかりやすくて楽しそうな作品です。
久世先生の読みきりも久々にいい雰囲気に浸れそうですね。
こうして若手がガンガン活躍しているのは実に頼もしいです。

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