ちゃお2006年11月号感想

付録のプリンちゃんはとにかくわかりやすくて楽しいです。ああいうボリュームは単純に嬉しいですよ。
南京錠も面白です。
ノートがいくつもある、というのも多くの科目を考えると便利ですね。

全体に対象年齢が下がっているようですが、一つ一つの作品が丁寧に作られていて安心して楽しめます。

きらりん☆レボリューション(中原杏)怪盗ミルキィ☆ドロップ(いわおかめめ)恋するプリン!(篠塚ひろむ)ビューティーポップ(あらいきよこ)三色♪シグナル(小原ショウ)チャーム†エンジェル(もりちかこ)きゃらめるvキッス(八神千歳)極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)あっぱれ忍者!よもぎ(和央明)ラブコミvれっすん(阿南まゆき)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

きらりん☆レボリューション
ひたすら悲惨…と思って朝になってみたらちょっとちょっと。
きらりちゃんもやっと同性愛を理解したのでしょうか…腐女子属性はないようですね。
「よかっさんのネグリジェ姿」って結構余裕がありますね。
ホタル川というのはついでのイベントかもしれませんが、いいですね。
「…いいなあ…あたしも見てみたいなホタル…」と夢見ているきらりちゃんの表情はすごく惹きつけられます。宙人くんがついOKしてしまうのもわかりますよ。
ふぶきさんまで乱入とは…色々大変です。おばあさん、でまかせ言って面白がっていませんか?
地獄絵図は見ていて笑えますが、単に宙人の優柔不断が悪いのでは?まあ…宙人くんはきらりちゃんのことを誤解していますから、この場ではふぶきさん以外選択肢がないと思うのですが…
きらりちゃんの強引さは苦笑しましたが、こういう形でも頑張っているのはいいですね。
なーさんのコスプレは苦笑しか出ません。
落ち込んでいるきらりちゃんも魅力的です。今回正面を向いた表情がとてもいいですね。
「人を好きになるのははずかしいことじゃないだろ!?」という言葉、逆説的に同性愛だからこそ説得力がありますね…それ自体が罪、恥とみなされてしまうのですから。
それで積極的になって、落ちてこのホタルの川…これはこれで素敵です。
2人で見ると幸せになれる、という言葉を思い出して、それで急に意識してしまう宙人くんが妙に可愛いです。
まあ告白に邪魔が入るのはご愛嬌ですね。
いい思い出です。
というか…全員本業は?ずいぶんヒマなんですね。

怪盗ミルキィ☆ドロップ
強引というか乱暴というかすごい話です。
豪快な魔法と、いきなりのんびりした大あくびのギャップも素敵です。
手すりを滑り降りてモップと頭で皿を受け止める芸はすごすぎます。でもモップから水滴が飛ばないでしょうか?
かつての怪盗が呪われて引退とは…ルパンの五代目、というのも小さい読者にとっては面白いでしょうね。個人的にはちゃんと、ルブランの原作を読んで欲しいのですが。
鼠小僧の子孫というのもよくありますね…
わざわざ手土産にケーキを持っていく、というのが礼儀正しいというかなんというか…
警察が後ろから拳銃を突きつけたりするでしょうか?
動くと抱きつくぞ、というのは実に楽しい態度でした。
こんな形でケーキが役に立つとは思いませんでした。
ネズミの言葉がわかれば確かに有利ですね…
変装も毎回楽しめるのでしょうか?
ピンチの連続と軽快なアクション、トイレから隠し部屋というのも実に楽しいです。
拳銃を使うのはいくらなんでも法律違反ですし…法律は身分とは関係ないです…、ガラスでもダイヤでも銃弾を受けたら砕けると思いますし、多分持っているほうの手も砕けるでしょうね。
この水による被害も相当大きいでしょうね…特に美術品とかコンピューターの類とか。
とにかく子供向きに徹した楽しい作品です。

恋するプリン!
食卓の席ポジションは色々面白いです。りなちゃんが大切にされているのがわかります。
夫婦石…誰が作ったのでしょうねそんなの。
丸一ページ使ってのりな&プリンの妄想、さらに…直也は当然として友也…罪な人。
プリンちゃんの興奮は見ていて楽しいです。
ハンマーは何かと強烈でした。罪悪感が全くないのでむしろ楽しいことのように見えてしまいます。唐突でさりげなくハンマーが出てきて…これはひどい。
骨折するのでは?
りなちゃんの逆転もお見事。それで「アンタのどこに足首が」で大爆笑!
直也のスコップはどこから持ってきたのでしょう…まあ僕だったらリュックに折りたたみスコップが入っていてもおかしくないですが。というか勝手に山で穴を掘ってはいけません。
プリンちゃんが落ちてしまうのは確かにバカ…
でもそれを理解してしまうりなちゃん、結構人としてはできてますね。
新しい妖怪仲間は何しに出てきたのやら…
しりとりですぐプリンになってしまうのは崩れました。
プリンちゃんはりなとは違い、フェアプレイとかは考えていない…最も勝手な子供と同じ性質なんですね。
友也くんたちは優しいですね…
それで夫婦石を踏もうとしたら、……ただひたすら腹筋が痛い大爆笑。なんて面白い作品でしょう。

ビューティーポップ
とことんすごいキャラが入ってきたものです…
綺里ちゃんがぱっと出てきてくれたのは嬉しかったです。しかしナルナルも損な性格です。
二人の手さばきの鮮やかさはこうしてみるとすばらしいです。さすが。
SPを潰せ、あれを手に入れろ…なんかスケールが下がりましたね。いや、絶対再登場して欲しくないし思い出したくもない奴が黒幕だったりするとか?
腱鞘炎ですか…職業病でしょうね。
子供が虫で遊んでいるのがさりげなく描かれているのが素敵です。
ナルナルが治療休業に応じないのは…応じなければ手術になって、休業すべき期間が延びるだけ…そこで手術をしなければ、一生完全な仕事はできなくなるだけなのですが…なぜそのままの現実を受け入れて最善の道を選ぶことができないのでしょう。
プライドが高すぎて、それに縛られているから?愚かなことです。
ナルナルが自然に綺里ちゃんに問いかけ、綺里ちゃんも自然に答えている…それに薬も、このすごく自然な友情は胸がジーンとしました。
で、なんでぢの薬が出てくるのでしょう。
お礼をしようとしたらジーンがべたべたしている…これでナルナルも恋心に自覚するでしょうか?後ろでがーんとなっているオッチーはちょっと影が薄いですね。

3色♪シグナル
お、鬼だ…
雅ちゃんと隆平がくっついた、と誤解しての悲しみが三人いっしょ、という状態を維持したいから…というのが切ないです。
翌朝の、犬の散歩でのあまりにかっこ悪いシーンは少し切ない笑いになってきます。
こうしてケンカしているときが昔の自分たちの延長…そう思うと胸が痛いです。
ずっと、幼なじみという居心地のいい状態でいたい、そんなことできるわけないのに…
次の場面は三日後なんですね。その間、それぞれが何を考え思っていたのか…気になります。
昔とは変わる、というのも…「ヒカルはずっとこのままでいいの?」という言葉はぐさっと刺さりました。現状維持も、ある意味縛られているということでもある…
仮装パーティでの二人はすごく可愛いです。
それでいきなり二人が、みんなの前で本音全部ぶちまけてケンカしてしまうのは…そこに至る過程が妙に自然なだけにすごい。
いやもう、ここまで容赦がないとは。
隆平が二人を抱きしめて止めようとしたら…うわ〜、どうするんでしょう。
どっちでもないとしたらもっとすごいことになりますがね。

チャームエンジェル
豪胆というかすごい子ですね。こうしてばたばたしているのって、一歩引いたら小さい子がじゃれあって遊んでいるような感じもします。
ほとんど裸で、それでもすごく真剣な目で彼を見つめて…迫力がすごい。
リコルが友達だ、と認めているのがいきなりぐっと泣きそうになりました。
ラミエルとリコルの優しさもいいフォローでした。
「イノシシに失礼じゃねーか」で吹きだしていたら、いきなり彼がガンガン本性を見せて…これはこれで楽しいです。
そうしたら男子が集まってくる、というのもなんともいえないです…同性の友達と楽しくやるのが一番なのでしょうか。
いきなり天使だとばらしてしまうのはびっくりしました。
恥じらいねえ…逆にラミエルが感慨を持ってじっと見たらアミーが恥ずかしくなって、そうしたらラミエルも…こういうふうに成長していくんですね…

きゃらめるvキッス
必死で探しているのはわかりますが、ただ闇雲に探してもどうにもならないと思うのですが。
というか、この件について大人の支援は一切得られないのでしょうか?家族も学校も何もしてくれないのでしょうか?
吸血鬼兄妹は見ていていろいろと楽しいというか…この幼さと色気のバランスが殺人的なんですよ八神先生は…
あの犯人と吸血鬼兄のつながりは面白いです。
るるぽん巨大化で対抗したのは爆笑しました。
この犯人の礼儀正しさとかわいらしさ、そしていきなりの二重人格と…結構面白いというか手ごわいというか。
うわ〜どうしようもなくもどかしい…あと一歩なのにどうにもならない、どうしても敵が一枚上手、というもどかしさをどこまで楽しませてくれるか、お手並み拝見と行きますか。
ついでに独特のお色気も…。

もっと極上!めちゃモテ委員長
キスはしていなかったんですね。
東條くん、逃げましたね…携帯の電源もオフにしておくなんて。
目のクマを取る方法は試してみましょう、近年クマがかなり気になっているので。
東條くんに近づこうとすると西崎くんの邪魔が入る…う〜んもどかしくていいです。
「東條君は―それでいいんですか!?」には何と答えるか、ナイフ抜いて楽しみにしていました。で…死刑。許せない…
それで西崎くんに全部地を見せる、というのは逆効果にならないか不安でした。いつか東條くんに本当の自分を見せるイベントがあるのではないか、と楽しみにしていましたし。
暴力や乱暴さはともかく、わがままは本来の彼女ではないのでは…地を見せているわけではない、と…
本気でキスされそうになって東條くんがやってきたときはほっとしました。
そしてやっと東條、自分の思いを自覚しましたか…
完全に両思いなのに、ここから引っ張るのでしょうか…未海ちゃんを悪意で見る連中も気になりますし…本性を暴かれるのかも。
色々楽しみになってきました。

あっぱれ忍者!よもぎ
…呆れてものも言えない、というのが正直なところでもありますが、ここまで歴史とか全部無視して子供向きに徹しているともう突っ込む余地が何もないです。
いや、新人なんだし子供向きなんだし…パワーだけで押し切ったのですからすごくいいですよ。
すごく親しみやすいタッチですし、デートの予行演習から若様が意外と強かったり、よもぎちゃんに女の着物を着せて女の子としての面を徐々に育てたり、と…二人の気持ちの変化が丁寧に描かれているのもすごくわかりやすいです。
これからもこのパワーを大切にして、小さくまとまらずにガンガン行ってほしいです。

ラブコミvれっすん
技術講座もしっかりしていますね。使い古した丸ペンを太い線を描くのに使う、とは工夫ですね。
ドキドキするほうが強まってくる、というのもいいですね…キスまで3cmでびっくりするシーンは素敵でした。
すごく意識してしまってキスシーンが描けない、というのも可愛い!
それで様子が変だ、と熱を測ろうと額に手を…鈍感もここまで来るともう犯罪ですよ。
拒否されて落ち込まれて、余計落ち込んで…なんかもう暴れたくなります。
それで遊園地に誘うなんて、鈍感にもほどがあります。
お化け屋敷のスキンシップもうらやましいです。それを「まんがの参考に」と照れ隠しするところなんて可愛い。
そして「まんがでは迷子にならないように」と手をつなぐのも、お互いぎこちないというか…ああもう。
観覧車で、何の気もなくキスのことを口にして…気がつくと至近距離、これは本当にキスしちゃうのか、と頭が爆発しました。
立ったら危ないのですが…時間が止まる感じが強烈で、ずっと続いて欲しいような…
自分の気持ちを自覚し、そしてついに告白しました。すごく頭がよくて勇気もあるんですね。
でも…あまりに意外な返事、一体…次からどうなるのか、ライバルが登場するのかなど胸が冷たく重くなります。

こっちむいて!みい子
すごく身につまされる話です。あまりにも差がありすぎるんですよね…まもるとみい子は。
トラえもんはまずいのでは…まあ同じ小学館ですが…
この散らかりようは悲惨です。
未来図を予想してしまってぞーっとするのは気の毒ながら笑うほかありませんでした。
みい子ちゃんが楽しく電話しているのに自分は勉強しているのが不公平に感じる、というのも…なんだか切ないです。
あまりにも自分のポジションがプレッシャーになって、とうとうそれが出てしまうのは…むしろ羨ましい読者が多いのでは?
しっかりしたほうの読者は、どんなに追い詰められても何も出せないことが多いのでは…
出してしまっていいんですが。ママのフォローがすごく優しいのがなんともいえず嬉しかったです。
みい子みたいな女の子…それはまあ祈るのもわかります。

来月号はくるりんぱっ!の復活…というかあれからもう一年近く経つんですね…どう頑張ってくれるか楽しみです。
そしてプリン&きらレボの夢の競演もすごく楽しくなりそうです。

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