ちゃお2005年8月号感想

付録の時計は、まあ安い時計はだいたいそうなのですが、ギアがうるさいです。秒針と目覚ましがないのも不便といえば不便です。秒針がなくてうるさくないならそれはそれでよかったのですが。
落ちつく人もいるでしょうが、無音のデジタルのほうがいいですね。

たまごっちは古い気もしますが、どうでしょうか?

ボクのプラチナレディー(八神千歳) きらりん☆レボリューション(中原杏) スパーク!ララナギはりけ〜ん(もりちかこ) こっちむいて!みい子(おのえりこ) ミルモでポン!(篠塚ひろむ)ビューティーポップ(あらいきよこ) 輝け!青葉(今井康絵) モンスターキャンディー(おおばやしみゆき)ふしぎの星のふたご姫(阿南まゆき)Fan Fan からくり姫(北村有香)くれない花吹雪(にしむらともこ)次号予告

ボクのプラチナレディー
副理事長がどんなキャラなのかは期待させてくれました。
わが校のパーティーらしい服装…正装でしょうね。
伊藤くんは何もぼろを出していないようです。
今のところは伊藤くんが一位、それを単純に喜んで「のん気なヤツらめ」と見ているのは彼の、見えにくかった内面をかいま見せてくれている気がします。
この都という女の子が話にどんな関わりをもつのかも楽しみです。
小さい子を正式なパーティに連れていくのは、頭か変えて苦笑するほかありません。何が起きるのかは…期待通りでした。
クリスくんが助けてくれるのは、これからもこういう役になるのでしょうか?
愛ちゃんはさすがにすばらしいです。
大切な人が着ていたドレスというのは母親か死んだ恋人か…
副理事長はちょっと普通すぎました。まあわかりやすいのはいいです。伊藤くんも男を見せましたね。
クリスくん…なんでもありですね。
どれだけ恩をこうむっているか、愛ちゃんも伊藤くんも理解しちゃったら後が大変ですが…

きらりん☆レボリューション
フォローしつつ目をそらしているみんな、いきなりわかりやすいですね。
「なぁそろそろなーさんの正体について本気で語り合ってみないか」「ある意味すげーよきらり」と、宙人くんのツッコミが見ていてとても楽しいです。
宙人くんの弟たちが出てきたのは嬉しいです。兄としてのそういう面も、ちょっとプラチナレディーの匂いを感じますがいいです。
で、いきなり「うちにきて」…さらに部屋にまで、もう転げ回りそうです。
意外と普通の部屋ですね。
間がもたない、そして照れているのは単に男のくせに裁縫が得意なのが恥ずかしい…かわいい。
「男の子がお料理やお裁縫が得意なんてカッコイイ」という言葉はとてもいいですね。逆に女の子がサッカーや数学ができたらかっこいい…男の子でも女の子でも、何であってもできるのは素晴らしいです。そんな価値観が読者の小さい女の子の心に入ってくるのでしょうか?
「宙兄は女の子を部屋に入れるの初めてだから」は爆発しました。
必死で特訓して、技術は何とか…肝心の何を作るか忘れているのは笑えました。
一流の素材との対決というのも面白いテーマになりそうです。少なくとも一勝一敗にしないと話にならないので、今回はきらりちゃんが勝つに決まっているのですが。
心がこもったもの…そうですよね…ここのきらりちゃんはとてもきれいです。

スパーク!ララナギはりけ〜ん
今回はナギちゃんの黒さが全開で、見ていてすごく楽しかったです。
とにかく「この「スパーク!ララナギはりけ〜ん」でほかの「ちゃお」のまんがのように幸せなハッピーエンドのラブラブ恋愛なんてできると思ってんの!??そんなもんありえねえにきまってんだろ!!!ゲッゲッゲッ…」もうこれがあまりにも楽しくて。
まあ冒頭に戻って、「胸のデカさじゃ勝てる気が」ってあんたもナギちゃんに比べれば…それに「ねぇ巨乳っていうか筋肉じゃんってあんたつっこめる?」「ううんムリ…」も笑い転げました。
でも、こういうところはあっても結局ハルちゃんは影が薄いですね。
美しいから写真集、確かに美女スポーツ選手の写真集は世界で結構ありますね。どうせならヌードでお願いします。
なんなのでしょうこのプレゼントは…この全員を調べ抜いた誘惑には笑うほかありません。やはり一番いい男なのはイタリアなのでしょうか?
そしてナギちゃんの妄想は…読者本当についていっているのでしょうか…
ナギちゃんには一切色気が通じないのは…蔦ちゃんもあっさりひっかかっているのは意外です。
さて、何を話したのでしょうナギちゃん。そして闘志に燃えた日本代表の雄姿、楽しみにしていましょう。

こっちむいて!みい子
こういう話も必要でしょう。支持します。
まずこういう事実があった、ということを子供にはしっかり教ましょう。
歴史認識と歴史観はその先の話です。個人的には事実そのものは、歴史観によっての違いも含めて全部教えて、歴史認識の教育はその多様性を初めに理解させて原則両論併記にしたほうがいいと思っています。
広島への旅行、と単に楽しそうに始まっています。こののんきさはまあ、苦笑するほかありません。
平和公園に行ってみてごらん…押しつけるのではなく自分で見て、という態度はいいと思います。押しつけないよう、気を使っているのがわかります。
路面電車が珍しい、というのも、路面電車がある街の読者が読んだらどう思うでしょうか。
そしてその不思議な世界…どんなふうにそれを知っていくのか、心配しながら見ています。
で、なぜここで竜平くんが。
資料館をみい子ちゃんに見せたくない、という気持ちも理解できます。あまりひどいものはまだ幼い子には見せたくない…でもいつかは見せなければならないと思いますが。
この小さい子には、そうきたかという感じでした。子供には子供に直接語らせるのが一番でしょう。
期待しています。

ミルモでポン!
また崩れました…ラブラブ。
あのブレスレットの話は確かに懐かしいです。というか、学校で何ラブラブ話をしているんだこのバカップルは!!
なくなったブレスレットについてのミルモの冷静な反応は、オチを知って読み返しているとひどいです。
すぐちゃんと告白したのはいいですね。結木くんは信じられる人ですから、下手に隠し事をして泥沼になるより何でもすぐ言ったほうがいいでしょう。
というかそれで流されてますが、日曜は結木くんのほうから誘ってます…ラブラブ…
帰ったらいきなりケツアタックで眠らせて、このミルモの優しさも読み返すと…。
結木くんがリルムにこの心情を語ったのは、すごく不思議な気分でした。
中学生の男子にこういう心情を語る相手は本来存在しません。
どんなに仲のいい親友でもこういう恋話はしにくいものです。まして家族は絶対無理です。非常に仲がいい女友達…にも絶対話せません。
日記かペットか人形か、そういう無情にしか本来話せることではないです。
リルムは一体どんな存在なのでしょう。有情であり、家族や親友でもあり、皿にこんなことも話せる…人間ではないから…
「私ではなく楓様に」は前回同様、同感です。録画して見せればいいのに、も前回同様。
過去夢というのも当然あるんですね。その気になればここから新展開もあったと思いますが。
まあ今回は、この原作版妖精楓をじっくり楽しめただけでも。
オチはしょーもないとしかいいようがないです。
はぁ〜これでいいです、当分このバカップル話を続けてください!

ビューティーポップ
走っているうちにみんなが集まってしまうのはいいテンポです。
千佐美ちゃんに狂犬とかわいらしい愛玩犬の両面がある、わかっていてもひっかかるのが面白いですが、無視されてひたすら鬱になっていく加奈子ちゃんは…
さりげなく携帯電話で連絡するのがなかなかうまい。
あっさり自分がかわりに人質になる、と…完全に無謀でしたか…といっても「あんたたちの目的は何?」と、とことん偉そうな態度…これは見ていてちょっと怖いです。
しかも知り合いだったとは。
動機は…くだらなすぎます。
そしてウイスキーボンボン…まああっさり解決してよかった。
本来ならばというか、どこからどう見ても重罪です。それをこういう解決をする落合先輩…おいおい。これはちょっとまて。
綺里ちゃんとナルナルの関係も、加奈子ちゃんとの友情もすごくいい感じですね。猫にたとえるのが面白い表現です。
で、やっと王子様の正体が判明しましたか。
シュリンプが小海老というのはブラックタイガーが「確か……海老の名前だ」を思い出して爆笑。
なんかもう最後はぐちゃぐちゃです。結局綺里〜落合〜加奈子ちゃんの三角関係はどうなったのやら。

輝け!青葉
「雄史が好きになる女のコって」と、結構意識しているところがなんかいいです。
かわいい女の子に、というのは彼女のようなタイプの子にも結構切実なんですね。
多彩な「おはよう」は素晴らしいです。
で、なんというか…いきなりライバルと再開してしまうのは強引と言うかなんというか。しかもすごく分かりやすい意地悪役顔。
「着飾ってたって本当の自分とイメージがあってなかったら」は、敵に塩を送っているとしかいいようがないです。それにハイヒールの件でも助けてくれてますし、意地悪役顔に似合わず根っから世話好きなのでしょうか。
自分のらしさを見つけて、ここの迫力はさすがでした。梨花さん、驚き&解説役としても優秀ですね。これからもこの調子で活躍してほしいものです。
雄史がチャッピーを助けたのは、もうカッコよすぎます。
そして千広ちゃんの、雄史への想いに気づいて…「星の瞳のシルエット」路線?

モンスターキャンディー
思った以上に辛い展開でした。くしゃみドロップで肝心なことは話せないようにされる、というのも。
激しい拒絶にあっても、怒りよりむしろ殴られる側の痛み、サントリナのがわの痛みもわかってしまう…ここまで姫香ちゃんが人間として高いところにいると、逆にサントリナには辛いですよ。
UFOに帰る、という選択肢はないのが不思議ですね。暮らしていくだけならそこでもできるし、また…自棄になって地球を攻撃するということも不可能ではない…
サイドと話して、「家畜」が「姫香さん」になるのがうまい。
チャイブが気づくのはちょっとあっけなかったです。
自分の親に拒絶されるのはさすがに辛かったです。
これまでの姫香ちゃんの不幸は笑うほかありません。
食べなきゃ死ぬ、それすら…「オレの前にちゃんと姫香がいないと死ぬんだ」「私もチャイブと同じように…チャイブがいないなら死ぬから」このラブラブ会話はとろけるほかありませんでした。
そして、姫香ちゃんの逆襲には大爆笑!確かに「サントリナさんの体を今好きにできるのは私」ですね。むしろ「愛されて幸せだったらなんとでも言える」のほうが同感ですよ。
まさに性悪女です。むしろおびえているチャイブの気持ちがわかるような。
「サイドも泣いてたよ」とフォローも忘れないのが、すごすぎますね。
で、次の爆弾は身ごもってる可能性が…をい。

ふしぎの星のふたご姫
あ〜暑苦しかった…このくそ蒸し暑いのにこんなの…
ハイテンションなファインは見ていて楽しいです。
ウォル王様の暑苦しいハイテンション…暑い。
あれだけ苦労して、作り方を知らなかったのは呆れて頭を抱えています。
火が消えたのが、ファインのよだれにこだわったのも面白いです。
このプロミネンスの炎は華やかでいいです。
それぞれの野望で燃えている二人も見ていて面白いですが、結果は…肩をすくめるほかないです。
ブライト様、とんだ災難でしたね。

Fan Fanからくり姫
ちょっとこの作品は、最後に表現したいものがぼやけた感じです。せっかくの、Wで見せたキュートさがうまく活きていないですし。
対決のところも、一番大切なことを思い出したこころちゃんの舞台がどう素晴らしいのかがうまく見えなかったのが残念です。後半にクライマックスを置いたから、ここであまり大きくやれなかったのでしょうか。
悠基の敗北宣言もちょっとあっさりしていましたし。
そして秀くんとの別れ、旅芸人の宿命ももっとしっかり描くことはできたはず…
三角関係もちょっと描き足りない感じでした。短期連載に詰めこみ過ぎたのか…もっと続けて、じっくり描いて欲しかったです。
でも最後に、舞台で思い出を思い返しながら華やかに演じていくところは素晴らしいです。水芸と涙が混じる、これをやりたかったのか、というのは伝わります。
次の連載はもっと整理して、絞ってしっかり伝えて欲しいです。

くれない花吹雪
迷路は忍者にとってはお手のものでしょうが…帰り道が変わるのも…
口移しで薬を飲ませるのをやりたかった、というのはわかります。
全部放送させて裏生徒会を潰してしまった、でも…放送を聞いた人全員殺す、という選択肢を選んでいたらそれはそれで面白かったかも。あっけなすぎるので。
なんか物足りなかったですが、逆に本格的な山田風太郎忍法帳をやられたらそれはそれで嫌ですしね。楽しかった、でいいのでしょう。

宮脇先生の新連載ですが、なんとなく予告を見るとちょっと絵が違う気がするのです。整った美しさがより、なんだか…少し前のりぼんの新人によく見られる粗さのような感じがします。
今まで通りであってほしい、と祈るような気持ちでみています。
きら☆レボが中心というのはわかりますが、その割にアニメなどの動きがないのが見ていてわかりにくいところですね。枠がないのでしょうか。ミルモを秋までにして、その後番組というのも間に合いそうにありませんし…旬が過ぎてしまいそうです。
できればこの秋からアニメ化を狙うべきなのですが。

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