ちゃお2005年4月号感想

きら☆レボを旗艦に新年度に向けて出航準備万端という感じですね。
ただ、どうしても中原杏先生、八神千歳先生らに依存している印象はぬぐえません…新進作家が次々に出てきているのはいいのですが、まだまだ弱いのが現実のようです。
まあそれはどうしようもないので、気長に見守るほかないでしょう。

付録の鉛筆はとてもいいと思います。
シャープペンやボールペンは、付録の予算内ではどうしても安っぽく使いにくいものになるでしょうが、鉛筆なら元々原価が安いので、市販品と同じ質のものを出せます。
このペンケースは弁当箱にも使えそうですね。ペンケースとしてもしっかりしていて、うまくできています。この構造なら、普通の付録とは違いふたが割れるまで金具の故障はないでしょうし、ふたが壊れてからも小物整理に使えます。かなり実用的な付録ですね。

きらりん☆レボリューション(中原杏)モンスターキャンディ(おおばやしみゆき)ミルモでポン!(篠塚ひろむ)ふしぎの星のふたご姫(阿南まゆき)ビューティーポップ(あらいきよこ)走れ!大福くん(明野みる)スパーク!ララナギはりけ〜ん(もりちかこ)くれない花吹雪(にしむらともこ)ぷくぷく天然かいらんばん(竜山さゆり)ノンストップ☆のん!!(こはら裕子)こっちむいて!みい子(おのえりこ)ルナティックHoney(宮脇ゆきの)次号予告

きらりん☆レボリューション
ものすごい人気ですね。今時視聴率35%なんてあるでしょうか。
歌番組とかレッスンとか…音痴設定はどこに行ったのでしょう。
舞台からなーさんときらりちゃんを見ているSHIPSの二人の、なんというか…なんてこったという表情が笑えました。
いつもフォローお疲れさまです。
宙人くんのアホドジエンドレスがまた笑えました。
期待のあの子の登場…まず胸元に目がひきつけられました…え、14歳?うそ…
エリナちゃんも友達と思っていえるのはちょっと苦笑。
で、また…力の抜ける勝負がいきなり始まりましたね。
ヒヨコって、すぐ鶏になってしまうのでは?というツッコミは野暮というものでしょうか。
「また変な奴らが出てきたよ」という宙人くんの嘆きに同感です。
「おい!! 確かにその通りだけど」が爆笑。
アイドルとは何か…本当にきらりちゃんが言うとおりだとしたら、アイドルになりたいと思う子にとってはある意味絶望的では?歌やダンス、スタイルは努力で向上できます。顔さえ…僕はいいとは思いませんが…整形という手段もあります。
しかし、「その存在で楽しい気分になってもらえたり」というのは完全に生まれつきの、カリスマと呼ばれる特別な質の魂であって、努力では事実上どうにもならないのではないでしょうか。
実際この撮影シーンはすごく中からの光があふれていますから、この言葉は実感できてしまいます…
この宣戦布告からなにが始まるか…楽しみです。

モンスターキャンディー
う、うわ〜…
目覚ましを壊されてしまうなら、離れたところに置けばいいのでは?
いきなり食べ始めるとは…ああああああ。教育に悪すぎる…
「あれはただの食事なのです」が爆笑。
「オレらついてないな…このクラスって…男子には地獄だよな…」というクラスメート男子のさりげない言葉に同感。
いきなり美少年登場、しかも人間のライバル…楽しみにしていたら、こうなりましたか…
チャイブにタイム、あ、セージも…ハーブだといまさら気がつきました。
物騒な会話にはある意味笑えました。
チャイブの心配は見ていて笑えますが、なんとなく分かる気もします。
で、いきなり屋上で…こらこら…というか兄弟そろって…
良世ちゃんのことはどこでこんな詳しく調べたのでしょう。下着姿も違和感ありませんでした。
で…こうなりますか…さてどうなるでしょう。

ミルモでポン!
うう…つらいよう…あれからかなり辛い思いをしています。どれだけ僕が結木くんと楓ちゃんの幸せを願っていたか、リルムちゃんにも負けないぐらいのようです。
みーみー甘えたりしがみついたりする黒楓の本音行動にちょっと苦笑しました。
「みれんのかたまり」というと、ますます罪悪感をえぐるようなものでしょうが…まあ情状酌量の余地なし。
その写真集、本当に中身あるのでしょうか。あるとしたら…まさか楓ちゃん、ストーカー時代にそこまで…
二人分の記憶が一気に戻る、それはまあ大変なショックでしょうね…特にそうして、自分の思いと向き合うことは。
こうして自分の中の黒を制御しつつ和解するのは本当に難しいことですが、それが人間としての生きることの核心です。
楓ちゃんが立ち直ったのはよかったです。でもいきなり「私まだ結木くんのこと好きなの」はなんだか何か刺さったようでした。「恋愛感情は抜きにしても結木くんのこと好き」にじーんとします…そういう人間としての好きまであるなんて…そこまで恋心が成長していたとは。
結木くんとリルムちゃんの結びつきを、こうして静かに描くのもいいですね。
ムーンの生態は見ていて面白いです。
このジェスチャーで通じるこの二人って…まあ楓ちゃんと結木くんはわかりますが。
キスに「スケベ」などといろいろ言うのは…なんだかくすぐったいです。それだけ言っといて「でもいいアイデアだなそれ!」は…おい…
ムーンの過去もまた爆笑でした。これは相手の子も気の毒です。
いきなりこの迫り方には…腐女子視点で見る読者がいないか心配、じゃなくて!
ムーンがなぜ驚いているか、希望を持っていいのでしょうか?
もうドキドキします。

ふしぎの星の☆ふたご姫
阿南先生の作風ともよく合っていますし、思ったより面白くなりそうです。
プリンセス・グレイスの気品はさすが。それに比べてふたご姫はちょっと弱い気も…やはりもう少し上の年齢層が得意なのでしょうか。まあそのうち慣れるでしょう。
おひさまの恵…地球だって太陽がなくなれば…
このアイテムなども面白そうですね。
ブライト様とふたごの関係も面白くなりそうです。
そしてこの魔法シーンもかわいらしくてテンポがいいです。アニメではどうなるのでしょう…ちょっと見てみますか。
氷を全部かき氷に、というのも面白い魔法です。そして、謎の少年が…うわ、ややこしい四角関係の予感…
で、なぜいきなりパーティーなんて…というかこの冒険、みんな止めなくていいのでしょうか。え?民話童話の王子様たち、遍歴騎士たちはみんな冒険してる…やだなあ、あれは次男三男以降の口減らし&就職活動ですよ!
どんな冒険が始まるのか、楽しみです。

ビューティーポップ
扉にある、壁を透明な部屋にしたペットショップってある意味残酷ですよね…すごく狭く不安定な感じのところに、しかも多くの人の視線にさらされるのですから。でも、残酷で飼えないと分かっていても可愛いんですよ…特にパピヨンの子犬、口元とか耳の後ろの毛とかふさそっくりで…みゃ〜…
で、いきなり華やかというか…変な始まり方です。
「これがボサボサに見えるんだ」は、なまじ自信があるときつい言葉ですね。
ただ、それは本当にいいかどうかに関わらず、こういう軽蔑は辛いです…そう、それをうまく動かせば、意味不明の現代芸術も、誰も王様は裸だといえないことになってしまいます…
問い詰めようとしたらいきなり…って、綺里ちゃんスカート!これじゃ女の子だってばれちゃいます。あ、顔知らないんでしたっけ。
おっちーが「誰の上に乗っかってやがる貴様」と、本気で怒っているのがなんだか爆発しました。
しかし色気も何もないというか…
女の人に触るとジンマシン、というのはいまさらという感じです。
それよりお兄さまのほうが驚きました。
「王子様捜しにきたの」って、もう会っているんですが…この妄想のふくらませすぎも爆笑。
このジャージの改良も笑えました。
中等部の先生も、よく見つけたものです。
今度はウエブサイトですか…ふむ、当然といえば当然ですね。
啓くんの再現劇は相変わらず笑えます。
「てゆーかあのボサボサのキャラちがうだろ」も笑えました。
ジンマシンの理由も…でもカットするのは平気なんですね。
こうして因縁を突きつけて…後先考えて言ったのでしょうか?簡単に言っていいことではないとも思うのですが。

走れ!大福くん
高校の頃まで太っていた(最近もかなり…まあ今年になってから運動再開して、少しはましになっていますが)僕にはこういう話は非常にありがたいです。
現実にはヒーローとヒロインだけでなくいろいろな子がいるので、それをこうやって出すのもいい鉱脈だと思います。
話の始まり自体はある意味お約束です。
いきなりあんな太った子が、なぜ…このギャップはびっくりしました。
で、いきなり戻って…なんて体質…「体型の理不尽な変化もあえてつっこまない」とか、「歯磨き粉も甘いの使っちゃだめだからね!!」とか…この問答無用のパワー、すごく面白いです。
スケベなところも面白いですね。
で、また…おいおい…
「一番負けたくないのは自分!!」という台詞もかっこいいです。
また戻ってしまったのはもう…そのうち死ぬぞ…
これで自分の弱さに泣いているのもすごいですね。よくこれだけうまく、こんなネタを消化したものです。
レースの展開もすごく笑えました。常に予想とは微妙に違う方向で…ちらりでやせられては女としては哀しいですね…
抱き合うかと思ったら殴り倒して、またしっかり…もうすごい…
いや、すごく面白かったです。再登場が楽しみです!

スパーク!ララナギはりけ〜ん
いきなりここまでずれますか…ナギのことを思い返して崩れるな…
精神統一して、イメージトレーニングですか。というかそれを教えていなかった指導者の責任は?
いきなり出てくる蔦ちゃんもいいキャラですね。これだけのあくが強い作品で埋没しないのは大変でしょう。
いきなりいい試合になっていますね。韓流ブームが止まる…ええと…ちょっと困ります。
ララの復活、しかも闘志に燃えて…別人です。
こういうイメージトレーニングも確かにありですが、やりすぎると自分を見失うのでちゃんと制御できる形にしましょう。
この特訓はきつい!そして復活の銀狐の迫力もすごいです。
さて、次はついに中国ですか…わくわく。

くれない花吹雪
まあ…くらっとする展開は飛ばして…
尾行、監視がばれるようじゃ未熟ですね。
そういう趣味があるとは…結構単純な奴。まあ東宮閑雅様ほどの複雑さを期待するのが間違いですが。
からくり人形の話でこんなうれしそうに、まるっきり男の子ですね。
それで…なんで腕前の話に…ははは。というかやはり、防具なしで竹刀を人に向ける時点で剣道をやる資格なしです。女の子になんて言語道断。
変身したらこうなる、って日直とかは?それが心配です。
で…この状況はさすがにまずいですね。楽しみな続き方です。

ぷくぷく天然かいらんばん
いきなり記憶喪失?どうしたんでしょう。
なんでもかんでも怖い、という気持ちも分かる気がします。僕も記憶喪失などになったら、まず感じるのは恐怖でしょう。
グスタフさん、ほんとうにヒマですね。
悪いおじさんって…ははは。アラーム鳴らしてかみつくというのは確かに正しいです。まあそれでかえって殺されることもありえますが、それでも百人に一人殺される代わり、九十人が心に傷を負わずに無事に逃げられればOKとすべきでしょう。
現場検証から…「息子の危機は…必ず救う!」なんていっといてこれ、力抜けました。
ひたすら気の毒なのはケケロちゃんですね。

ノンストップ☆のん!
まあお疲れさまです。気持ちいい作品でした。
しんみりするところが、一気に楽しい鬼ごっこになったのが意外というか彼女らしいというか…
みんながどんどんまとまっているのは見ていて面白いです。こういうふうに、みんなで参加できる遊びがあれば学校でもいいのですが…たとえば学校全体で、何らかの戦争ごっこができればいいでしょうね。ナポレオン戦争時代の帆船をみんなで動かしてみるとか。
英次くんの「俺がなんとかしてやる」はさすがにかっこいいです。
それで、あっさり別れると思ったら…あれ?あ…僕、すっかり福くんは亡くなってると思ってました。
ここで泣き出す彼女は、涙を抑えていたんじゃなくて…実感できなかっただけでしょうか?
それでこんな無茶を!もう…これは理屈抜きに感動です。
なんだかほっとします。次回作はもっとまとまりのある作品であってほしいです。

こっちむいて!みい子
なるほど…これはよその家に泊まる、という、普通はなかなかできないことをやってみるためなのかもしれません。
ここで竜平くんの、男の子としての生態を強調しなかったことはいい良識です。
あ、みんな嫌い、ネコといれかわりたいなんて思ったからこういうことに…願い事をするときは、本当にそれがかなったときのことを考えなさいと何かの本にあったのを思い出します。本当にそうですね。
「ほら入れよ!」はちょっとドキドキです。
それぞれのどたばたは、正直読み返すのが辛いです。どうも気恥ずかしくて苦手なんですよ。なぜこういうのが苦手なのかは分からないのですが…
冷静に、竜平くんの弱みを見つけたりしなかったのがちょっと残念です。

ルナティックHoney
「目の前から消えちゃってよ!!」この拒絶はあまりにも怖い言葉です。好きな子にこんなこといわれたら…いくら自業自得でも…立ち直れません。
それではじめて、あらためてどんなにリオのことがすきか気づいて…突然こうしてリオに関わるすべてが消えていくのはかなりショッキングです。
彼女の記憶からも消える、というのは…それができるって便利ですね。僕だってできるものなら、嫌な思いをさせてしまった好きな人の記憶から自分を消したいとずっと思ってきました。
最後の…この言い訳は、確かにすぐ自分の記憶が消える以上リオには利益をもたらさないですから、その意味では信じられます。でも無意味には違いありません…自己満足です。
必死で探し回り、求めるシーンもたっぷりと描かれているため、想いがうまく伝わります。
マオくんの「いい男になってやる」ということばは、やはり真相をばらしたのは嫉妬だったのでしょうか?
やっと探し当て、ためらいなしにキスするのはぞくっとしました。月だけの無駄のない描写はさすがです。
そして、熱く確かめ合った瞬間消えるなんて…一瞬呆然としました。
エピローグの静かな暖かさもさすがです。
よかった…心からほっとしてため息が出る、いいラストでした。基本的に悪人がいなかったのもよかったです。
さて次はどんな作品でしょう。楽しみです。

来月号の新連載は八神先生らしいといえばらしいですね。
ただ、セレブを描くならノブレス・オブリージュも描かないとまずい気もします。

藤城先生の読みきりもいいテーマですね。
子犬のかわいい盛りに別れなければならないなんて、さぞ辛いでしょう。
感動的な作品を期待しています。

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