ちゃお2004年5月号感想

驚いたことに、本屋では売り切れ寸前でした。
もちろん「なかよし」「りぼん」は山積み。その横に深いクレバス、その底にかろうじて二冊…信じられません!

もう一つ驚いたのが、付録のシールで「ビューティーポップ」が中心であったことです。
そろそろポスト「ミルモ」を考える時期なのでしょうか…個人的にはいやですが、「卵を全部一つのかごに入れるな」は合理的な判断です。

さらにびっくりしたのが、陣名まい先生がアニメのタイアップショートで登場していること…諸行無常とは言いますが。

ララナギ キスキス BP きらりん ミルモ ミニモニ。 ぷくぷく シンコレ エンハン ビリビリ みい子 プリわん 魔的 予告

スパーク!!ララナギはりけーん
ええと、「スパーク!!」もタイトルに含まれる…ようですね。
設定が絶妙!パターンを見事にひねっています。
古典的パターンなら貧=地味で努力家、金=派手で意地悪な天才肌という対照になりますが、これは…身長を対照に使うのがまず視覚的なインパクトがあります。
そしてよく読まないと気がつかないでしょう、ナギちゃんは一方的な被害者だって!
ららちゃん自身は自分が被害者だと思っていますが…
いきなりいろいろな商品の山…あれ、先生は男女どちらなのでしょうか。「僕すごいウワサ」は男っぽいですが、物に喜んでいる口調は女性…?
そしてハードなスパイクも、とてもインパクトがあります。
いきなり、文字通り札束で頬をひっぱたくのは笑えました!それで即「エース決定」と言ってしまう先生…さらにその金をポケットに入れているのがまた笑えます。
「お金なんて使ってナンボよ お金が回っているから世界は回っている」のは真実です。今の不況は、誰も持っている金も使わないから続いているのです。
一人が節約すればその人は金がたまりますが、みんなが節約すれば不景気になる…逆にみんなが金を使えば、なぜかみんな金持ちになる(資源などの限界がない限り)のが不思議なことですが経済学的には真実です。
しかし、二三年の先輩方はみんな無視?
この登校シーンはすごいですが、カバンがランドセルにしか見えないのが萌…じゃなくて笑えます。
いきなりバックオーライ体勢にはまた驚きました。
この長身(しかもスタイル抜群)との対比が実に面白い。
回想シーンで、いきなり涙の水たまり…爆笑!というか改めてみると、この感想やたら「いきなり」という言葉が多いです。それくらいインパクトが強い構成の連発ですね。
一万円で家が買えるって、あんたきのこちゃんと同じ明治時代の金銭感覚?
で、なぜいきなりナギちゃんを巻き込むのでしょうこの人…そう、冷静に見れば完璧にナギちゃんが被害者なのです。ららちゃんは、「自分がその石を失ったこと」以外何も見えていないようですが…自己中心。多分その石に、恋愛系の思い出が詰まってもいるのでしょうが…ナギちゃんの大会決勝も、少なくとも同じだけ大切なものですよ。
ららちゃんの弱気攻撃は最強…というかららちゃん、自分がしたことがどんなに相手にとってひどかったか、まるっきりわかっていないようですね。
まあナギちゃんも人の話は聞いていませんし本質的にエゴイストですが、金は与えているし合理的でフェア(「実力がないとでも?」と聞いている…もし実力がないなら一度引き下がってもっと努力するだろうし、ららちゃんを金の力でテストを受けさせずに排除しようとはしていない)なのでまだしもです。
バイトに行かさないための、札束ダブル攻撃…これは面白いです。
で、札束を恐れるのがまた面白い。「人は大金を持つとダメになる」というのも、ミダス王以来の真実ですが…「小判のやつらをあごで使う」のは簡単ではないですね。
貧乏に気がつくのは金持ちらしくないような。あ、やはり先生は男性でしたか。
「ビンボー人」の一言で豹変する「瞬殺の銀狐」は笑えますし、すごい迫力です。で、誰がトスを上げているのでしょう。
遊星爆弾…もり先生、年ばれますよ?
そしてナギちゃんも成金といわれると切れるそうで、それも楽しみです。
さてどんなコンビになることやら。

キス=キス
いやー痛快でした、「なーんだ顔が汚れていると思ったら心が汚れてるんだ…」!
学園全員敵に、って彼女は新入生なのですから、そういうルールだと早く教えればいいのに。
それにしてもこの、ファンクラブ制度というのはいやらしいですね…特に八神先生はそのいやらしさをよく描きますが。
まともに恋をする勇気がないからファンクラブでがっちり固まって、みんなできゃあきゃあいっていたほうが楽なのでしょうが。
こういう、ファンクラブの論理のせいで男女がまっすぐ向き合えない悲劇も、人間の成長過程として仕方がないのでしょうか…
「特別扱いはできない」「――もうだれも悲しい目にはあわせたくないんだ」にどんな過去があったのか…多分彼が好きになってつきあいはじめた子が、それゆえにひどいいじめにあって自殺したとかでしょう。
でもそれって、彼らは誰かを好きになることもできない、とても不思議な…豪華な城という名の孤独な牢獄に閉じ込められているということでもありますね。
もう一つ、「ハッピーアイスクリーム!」で示されたようにわざと悪者になる、という手もありますが、それも孤独は同じことです。
もてすぎる人間も逆に不幸ですか…。
瑞樹くんがこれしかしていないのは残念なことです。彼のポジションは相当おいしいのに。次以降もっと活躍してほしいのですが。
上からの進入はほとんど忍びですね。ただ、この結果になるのは読めていました。
こうしていじめが始まってしまった以上、もう「特別扱いはできない」だけでは彼女を守ることはできませんね…どうすればいいのか。
カードを破るシーンは、ちょっと冷静ではいられません。小学生の女子にとってはもう…巧夢くんの登場、そして…本当に「顔が汚れていると思ったら」は最高でした!
奈緒ちゃんの悲しみの描写もすごく心に…高熱の液体がしみこむような痛みです。
それにしても、いつのまに表現力も美しさも品もこんなに高くなっていたのか…
いきなり「オレにしとかない?」って、特別扱い禁止ルールは?というか瑞樹くんの立場は?
彼女の登場、特に「それができないのはフラれるのが怖いからでしょ」という言葉の爆弾がこの学園をどう変えるのか…むしろ不安です。

ビューティーポップ
単にママさん台風で終始せず、このエピソードを入れるのはうまいです。
この教室の姿はかなり腹が立ちます。でも今はこれが普通なのかも。
もう先生の立場に立ってみると、よく狂わないなという感じですよ。
ナウいは…Dr.スランプが始まった頃ですから1980年前…
二人の先生としての、人格や教える能力の評価を誰もしていないのが悲しいです。
そんなこと誰も興味ないのでしょうか。
風に乗って現れるママさんはかなり迫力あります。服もすごいですし。
問答無用で一撃は爆笑!とことん人の話を聞かない方です…あまりの身勝手に笑うほかありませんでした。
「親子そろっておれに恨みでも」も笑えます。
「ごめんねv」ですませるのがまた爆笑!
久しぶりのおしどり夫婦はなんだかほっとします。
でも…綺里ちゃんの冷たい態度が不思議です。完全に背中は拒否しています…彼女は父親のことは認めてはいる様子ですが…
心を開いているのはシャンプーだけ、というのは悲しいですよ。
オールドミスが結婚するというのは本来とてもめでたいことですが、やはりこういう悩みはあるのでしょうか?
「若くきれいに」という言葉が少し気になりました。年齢にふさわしい美しさがある気がします…子供が大人ぶっても変なように、若作りも変なのでは?それがキーになるでしょうね、若くするのではなく四十歳の美人として飾ればいいでしょう。
自分の年齢を受け入れるのは、特に女性には難しいようですが…男性の場合ロマンスグレーも、経済力を背景に若者同様女を惹きつけることはできるのですが女性はそれは難しいですし…
金沢先生の悲しみも心苦しいです。
彼女の「自分でなんも努力してないだけじゃない」と切りすてるのはなんだか悲しいです。努力していて高いところに行っている人には、諦めた人の苦しみはわからないのでしょう。
この二人にかける魔法は楽しみです…というかママさんや伊織が出てくる必要はほとんどなかったような。

きらりん☆レボリューション
なーさんすごすぎ。
天性の魅力…それとこの壊れっぷりのギャップは笑えました。
早速ライバルキャラの登場…惜しい、爆発的な魅力をすぐ感じることはありませんでした。
なんかきらりちゃんのかわいらしさを引き立てるだけという感じです。
二人のオーラが違うのは笑えました。
卵と牛乳を入れてレンジで焼くだけ、ってすごい!本当にあるのでしょうかそんな便利なものが。あんな糞手間がかかるものを…
きらりちゃんが作ったものはお約束ですがすごい!なーさんがちゃんと作ってしまったのは爆笑でした。
というかあれを食べる星司くんって、とんでもないお方です…頭からキノコが生えてくるとかにならなくてよかった…
宙人くんの魅力もまた爆発です。
で、エリナちゃんの勘違い…また面白くなって!
というかこれは社長の連絡ミスです。というか…これできらりちゃんが遅れたら、理由は一つしかないでしょう…もしかして、社長罠かけました?少なくともエリナちゃんの人格を知ることはできます。
で、宙人くんなぜここまで。後でどんな形で借りを返したのでしょう彼…
なんというか、星司くんも宙人くんもすごいキャラ!ここまで両極端な魅力の三角関係はめったにないです。

ミルモでポン!
結構この展開も短いエピソードとして終わりそうです。
キスギリギリには焦りましたが、拒否を見越して意識させるためとは…見事な戦略です。
考え事をしているミルモの変な動きも面白いです。智慧熱も笑えました!可愛い。
助けに来たのはリルムでしたか、結木くんだったら色々解決していたのに。
やはりダアク…というかアニメのあのダアク様がペンギンのぬいぐるみに入って、小杉十郎太声でこの台詞を言うのを想像したら爆笑です。
銀河くんが「彼女眠れぬ夜を過ごしてると思います」といって楓ちゃんの姿…これは笑えました!彼ってただのナルくん?
恋の妖精、といわれる理由は以外でした。ということは若き日のマルモ国王も同じように誰かの恋を助けたのでしょうか…そこも見てみたいです。
銀河くんの「ダアク様はボクの力をかってくださる」という心理は非常に興味深いものです。特に男子は英雄願望と並び、騎士願望も強い…例えば史記の刺客列伝のような壮烈な忠誠と自己犠牲は、男子にとって不思議な憧れを起こすものです。
元々人間は承認されたいという気持ちが非常に強いですし…そこにも鍵がありそうですね、家族などが承認欲を充分満たしてくれていなかったのでしょう。
ただ、ほぼ間違いなく裏切られるだろうと思うと悲しいものがありますが…「シルミド」のようなことになりそうな…裏切られても尚忠誠を守り通すのは辛すぎる…
透明人間になっても一枚上を行かれるとは、ややこしい…というか早めに結木くんに相談すべきでした。
そういえば今回、結木くんも日高さんや松竹くんも出てきていないですね。
とうめいフラフープの時間まで全て読まれている、この掌の上感は実にスリルがあります!
「おわびにチョコレートでも出すよ」もとことん調べられていますね。
しかし楓ちゃん、隙が多いですよ。彼でもない男の一人暮らしに上がりこんで、料理まで作ってあげるなんて…結木君に知られたら黙って冷たくされますよ(彼の嫉妬はすごくたちがわるいです)。招かれた時点で日高さんと悦美ちゃんでも呼べば大丈夫でしょうが。
一生恋ができなくなる、って銀河自身も一生恋ができなくなりますね…それだけの犠牲を払えるとは…
楓ちゃんが料理がうまいのは知っていましたが、よくまあリルムちゃんの手出しをフォローできたものです。ナンダカワカンナイノになっていなたりキノコが生えたりしていなくてよかった。
さてこれから、銀河くん…辛い選択を迫られることになりますね。ため息。
楓ちゃんが結木くんについて、「一見ぶっきらぼうだけどとっても優しい人なの」と、昔のように外見じゃなくて中身への愛情に変わっている成長がなんだか嬉しいです。

ミニモニ。やるのだぴょん!
確か「ミニモニ。」は解散ですよね。どうなるのでしょうか。
巨大かしわもちに食べられそうになるののちゃんがなんともいえず可愛いというか、全部食べてしまったのは呆れたというか。

ぷくぷく天然かいらんばん
クラウスとその母親は互いにどうなのでしょう。母親はグスタフさんのバカっぷりを苦々しく見ているようですが、クラウスに会いたいという態度は示していないですし…逆にクラウスも母親に会いたいとも思っていないようです。
この作品は動物の姿ですが、感情は完全に人間のものですから…この状況は異郷の田舎で暮らしている小学校低学年の男の子?そうだとしたらその生活自体は楽しいにしても、母親恋しさはとても強いはずですが。
今の比喩で、この作品の擬人化を考えてしまいました…すごく面白くなりそうです!
このコースはテレビで時々見ますね。
というか、クラウスは本格的な訓練は受けていないのですか…というか成長自体止まっています(それをいっちゃあおしめえよ)。
「甘やかされては困るな」というのは確かに正論です。
このコースをクリアできないのは、本質的にちゃんと訓練していないクラウスとルドルフさんが悪いですよ。いい警察犬の血統が遊んでいるのは損失なんですから。
まあ訓練されていても無理なコースだったのはアンフェアですが。そう、じゃあまず自分でやってみてといえばグスタフさんもぐうの音も出なかったかも…まあギリギリでクリアできる水準だったのでしょうが。
このずるの連続は笑えました。しぇーも。
で、どっちにしても連れ帰るつもりには爆笑!これはずるいです。
みんなでうるうる光線はちょっとぶきみだったかも。

シンデレラコレクション
この扉絵はめちゃくちゃカッコいいです。「111万おしゃれっ娘のバイブル」というあおりは…数はたいしたものだと思いますが、「乙女」ではなく「おしゃれっ娘」なのがちょっと辛いです。
「乙女」には内面を重視するイメージですが、「おしゃれっ娘」は外見とかけた金だけという感じですから…もう今は、よい女…人間であることより、「おしゃれっ娘」になることが唯一の目標なのでしょうか。
「あたしがニーナになる」はそういうことでしたか。こうして明確な行動を取られると前回の不気味さは薄らぎます。もっとホラーじみた感覚を感じていたので。
見方を変えればカムバックのために今新進のモデルの一挙一動を丁寧に盗み、嫉妬と憎悪を武器にのしあがっているとも言える…嫉妬は自分も焼くことが多いですが、有効性の高いエネルギーではあります。
彼女がモデルに選ばれたことでショックを受けるニーナちゃん…ここは正直というか、まあ本能的な警戒感が始めて形になったということでしょうね。
笑顔で「いい気になっていられるの今のうちだから!」はすごい!
このクラス内の世論誘導は見事です…元々、ヒロたんと旭以外のクラスメートは全員敵だと思ったほうがいいですから気にしないほうがいいですよ。
いくら責められても反論はしないほうがいいです。
「同情していい気になってたでしょ」というのは結構ぐさっときました。ニーナちゃんはかなり図星を突かれた感覚だったでしょうが、それは彼女が責任を持てる部分ではありません。
「あたしの気持ち考えたことあるの」って、そこまでの責任は誰にも取れません…この嫉妬はもう最悪ですよ。
そして、復讐はニーナちゃん相手というのは間違っています。業界、あるいは「まおちゃん」が対照のはずですし、母親が見向きもしないのは母親の価値観が間違っている…まあ憎悪が間違った方向に行くのはよくあることですし、それを受け入れる孤独もスターのノブレス・オブリッジです。
二番煎じは当たる…それはそれで、限界はあるにしても業界を見て有効だと知っている戦略でしょう。それで桃香ちゃんもこのカムバックが成功したら、今度はまた自分の番です…スポットライトの代償として今ニーナちゃんが浴びている憎悪も浴びることになるのです。
ニーナちゃんさえ破滅させればそれで気が済むのでしょうか?いや…自分が頂点に立たない限り、少なくとも母親は気がすまないでしょう。母親の歪みを客観的に見られるようになるか、または頂点に立つか…
ニーナちゃんはあまり感情を言葉で考えることはしないので、悪意だけを感じてパニックになっているようですが…ここは旭の高い分析力が出てきてほしいものです。
ヒロたんの「みんななんて関係ねえ」はかっこよかったです。これでもう…
確かに桃香ちゃんは二番煎じで成功してきているようですが、人まねは未知の領域に弱いという弱点があります。そう…「まおちゃん」は今頂点に絶対いないでしょう。

エンジェルハント
辛い因縁ですね。もしかしたらこの作品は、最終的に悲劇にしたほうがいいのかもしれません。
みんな(本質的には天音ちゃんの、父王から譲られた力)で新王を倒すという解決は考えられるのですが…そういきそうで、結局運命的に破滅に導かれるほうが作品としての深みは増すでしょう。
「お互いの秩序を保つ」といっても実際には新王が自分を維持する力を取り込みたいだけですが、まあ理屈はいくらでもつけられます。問題は別の力(アブラハム・イザク・ヤコブの神)があるのかですが…あ、天音のパパのエクソシストとしての力はどこからきていたのでしょう…新王からか、アブラハム・イサク・ヤコブの神か、それともどちらとも関係のない個人としての力か…なぜエクソシストとしての呪文体系が(新王からきている)エンジェルのそれと同一なのか。
第一そっちの、天音ちゃんがなぜ封印されたのかという謎もはっきりしません。パパはどこまで知っていたのか…
脱出のために人を殺すのに耐えられないのは…普通の読者にはそれはわかると思います。その感覚をリアルに描いているのもすごいです。
次に殺してしまった人が、何年かぶりに話した結構親切な人だというのがまた辛いです。
この状況では、確かに追われるという不利はありますが…ゆっくりと傷を癒し、普通の天界人の習慣などを覚えて溶け込み、力のコントロールを訓練すればよかったのでは。変身してすぐゲートに向かうのは少し拙速に動きすぎました。コントロールさえできれば、たとえ天界全軍敵に回しても一掃できるはずです(殺しを嫌がる彼女には辛いでしょうが)。
ミウッチャ・マーセの登場…かなりショックがありました。これでこの前世と夢が完全につながった…
本当はとっくに、イェルカの気持ちはエチェに移っていたのに…ちょっとまて、これはそれをきちんとミウッチャに伝えていなかったイェルカの責任ですよ!エチェとの脱走(反逆)計画に巻き込むリスクを考えたから、会って説明しなかったのはわかりますが、結果的に彼女の気性を理解していたら追いかけてきて巻き込まれることは予測すべきでした。会うのを禁じたエチェの責任は半分以下です。
ごめんなさい、といってもイェルカの気持ちが変わったのは本人の気持ちですし、最終的にはキューピッドのせいですからどうしようもないです。
「あなたはキレイ」と、嫉妬が出てくるのがまたリアルです。
彼女は幸せを望むと犠牲が出てしまう…その宿命を止めようとした天音パパの気持ちはわかりますが…あ、彼女に何があっても霊にかかわるな、と教えていたのは彼女が天界のお尋ね者だともわかっていてですね。単にはぐれエンジェルの堕天に情が移っただけではそこまではしないでしょう…でも、全てを知っていたならなぜ死ぬ前に何かしておかなかったのでしょうか。天音の封印がいざというときには解けるよう、誰かに鍵を渡しておくか…まあ本質的に誰も信用できないのはわかりますが。
なぜ一人一人通らなかったのか…強引に押し通ることはできたはずなのに。
結果的にこんな回り道と、あまりにも辛い…
二人が変わっていくシーンはかなりの迫力があります。
「もっと強くなって……待つだけじゃない…行動できる自分に……もう誰もキズつけたりしないですむ私に…」という言葉、不思議なほど深く心にしみこんできます。
真由ちゃん…ミウッチャも全てを思い出したとは。友情と恨み、そしてどうしようもない三角関係、まあ本質的にはイェルカ=浜崎っちが土下座すればすむことですが。
短期的には真由、エンジェルのほか二名が天音と浜崎を封印しようとするでしょう…ただ天堂っちの天音に対する思いが本物になりかかっていること、そして天音が本気を出せば三人束になっても全くかなわないことが問題ですが。
あと、前に捕らえられた上級の堕天と逃げたその恋人がどう動くかも気になります。
というか次回最終回といっても、一回で神父の行動から三角関係、新王を倒すかそれからどうするかまで、全部処理できるものでしょうか。

ビリビリガール
とても面白い!始めの高飛車な態度で反感を持たせておいて、こういうこととは。
タカビー戦略は有効ではないようですが、まあ…子供が何らかの目的で人工的に自分を作ってしまった場合、その間違いに気づいて改めるのは極めて難しいものです。
でも彼女の体質は誰もが知っているのでは?
秋津くんが「おもしれー」とちょっと嗜虐的に接近してくるのが面白いです。まあ殴るのもわかります、悲惨な体質を面白がられては…
タカビーなふりをしているだけとすぐ見抜かれたのはとてもほっとしました。頭いいんですね。
ええと、この数式は中学生にわかるものではないのでは…絶縁しても無理とは、よほど電圧が高いか男子のほうの内部で誘導電流が発生するかのようです。だから彼女自身には被害がないのですか。
「触れ合ってるほうが思いを確かめあえるんだろうね」はかなり大胆な言葉です。結構ドキドキします。
電気を全部出す、で抱きしめるとは…うまい口実。「頭の中がまっ白になる」などの描写もかなりしびれます、って僕にも誘導電流が伝わっている?だとしたらパソコンも…今のところ無事ですが、USBポートなど金属部には触らないようにしましょう…
もうこれ以上彼を傷つけたくないから実験をやめる…ずきっとくるような切なさです。
そしてこの告白…で、これは笑えました。雷以上です!よく生きてますね秋津くん。
新しい電気は彼女自身もしびれさせますからね、これからどんどん強くなっていくでしょう。頭がまっ白どころかどこかに落ちていくまで。

こっちむいて!みい子
これは面白い三角関係です!
いわゆる問題児ですか…女子にも関係なく思い切り殴るとは、竜平が本気になるのはわかります。
というかみい子の反応がちょっと違うような。竜平、立場なし。
学童だから…いや、それとは関係なしに彼の性格に問題があるようです。なんとか暴力的な部分を発散させるものがあればいいのですが…
「なんかしてあそぶ?おねーさんと」と年上の余裕を見せたのが可愛い。外見もケンカも同レベルなのに。
こうなると竜平、ますます立場ないです。
結局遅刻ですが、それでもきちんと行ったのはよかったです。
ブロックを隔てて競争しているのがすごく素敵です!
「あいつみい子に気があんじゃねーの?」「そっそんなんじゃないよ〜」は爆笑!悲惨!
結局オセロで勝って、でも竜平の立場がないのはそれほど変わらないです。
ショウマくん、これからも出てくるのでしょうか。歪みは少し取れてきたようですが…本質的に人間不信だったのでしょうね…

プリンセスVer.1
結局どうしても悠への思いを吹っ切れない茉莉乃…千早くんに「もういいよ」と言ったのは、だから一人でいたいということなのでしょうか。
「重いよね」という言葉が非常に気になりました…重い人間はいやだと誰もが思う、とそう思っているのでしょうか。でも「こんな罪人」「悪い子」「親殺し」じゃなく「重い」と言ったということは、ある程度仕方がない成りゆきだとも理解している?
抱きしめて「茉莉乃でも許さない」はしびれました。最強。
「泊まる部屋一緒」「そーなったらいーなーとは思うけど」は笑えました。結構正直なやつ。
悠の父親も、全面的に千早くんを信用することにしているようですね…このペンダントがどんな形で動くのかが不安です。千早くんの手から渡されることはない、多分一度失われた挙句悠が…だろうな、と読めてしまうのが辛いところです。これって推理小説を読みなれてしまった人が「白紙で『アクロイド殺し』を読みたい!」と嘆くのと同じ辛さかも。
千早くんの弟や妹、なんか面白いです。
あのペンダントを探そうと…まあ本当に好きでも同じことをするでしょうが。
悠はここで、関わるべきではありませんでした。それができない弱さはある意味暴力よりひどいです。
もう彼女の中に入ってはいけないのに…身を引くと決意したはずなのに。こんなひどい誘惑ってないです。
千早くんに思いを隠すことはないですよ…全部受け入れてくれるでしょう、彼は。
「泊まるところ別々にとるから」に、微妙な反応で出すOKサインがすごくドキドキします。そうか、そういうサインを読まなければならないのか…勉強になります。
で、この話を聞いて…行くな。おまえに行く権利はない!彼女の傷を癒すのにはそれが一番いいんだ!
セックス覚悟で階段を下りる、この緊張感…これは女の子にとってはすごくリアルなものだと思います。生まれ変わるためのセックスの是非は言いませんが、多分ここまで重い過去じゃなくても何かきっかけは必要でしょう。
で、こうなる…息できません。動けないのは当然ですが…あまりにも自分勝手です!
あまりにも千早くんが…可哀想と言うのを通り越しています。千早くんの行動が賢明だったかはわかりません。彼女の傷が癒え、本当に千早くんを愛するようになってからにすべきだったかもしれません…多分、もしこうならず二人で泊まったとしても、失敗した公算のほうが大きいです。
でもひたすら愛情と温もりを与えることも必要です…

魔的***が〜るふれんど
やはり…で、魔法での殺人はこの社会ではどうなるのでしょう。
指輪に主人と認められなかった、これはもう壊れますね…
記憶を取り戻してこうなるのはわかっていました。求めているのは父親の愛情だけ、でもそれは…絶望的奈までに得られないでしょう…元凶の天沢の父親が一切出てこないのは残念でした。
本当に向かい合う、ってどうするのでしょう…父親を殺すのでしょうか?
金色の光が決定打になるという予想は外れましたね。
願い事は自分のためには使えない…結構面白い制限ですが、これには落とし穴があります。例えばこの指輪、多分ヒトラーも使って人類を破滅させられますよ。人のためにと自分でも思って、それで自分も相手も…最悪の場合世界も破滅させることは残念ながら可能なのです。
肝心の茜ちゃんの過去が今まで語られていなかったのは意外でした。でもそれだったら、あらゆる場面でもっと慎重または臆病になっていたと思うのですが…元々でしょうね。
ラブシーン中断は残念でしたし、天沢の人格が変わったのもちょっと残念。なにがあったのやら…まあ茜ちゃんが「すごい魔法使いだよ」と認めてくれたのが力になりますが。
次回作はどうなるのか、楽しみにしていましょう。

次回からはにしむら先生の…結構面白い設定です。どんなラブコメになるのか楽しみ。
こはら先生の読みきりも、どんな形でこの定番素材を料理してくれるか楽しみです。

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