ちゃお2004年2月号感想

これからのちゃおは「ビューティー・ポップ」が中心になるのでしょうか?
そして…これから新連載ラッシュのようですが、それも若手メンバーに固定されている感じです。
今のメンバーに満足できるのはいいのですが、今使えそうな新進はいないのでしょうか。

ミルモ ビューティー いけナビ ミニモニ。 空色 ぷくぷく シンデレラ みい子 エンジェル こいき プリわん でじこ 魔的 予告

ミルモでポン!
女二人で、こら…君ら二人が組んだらろくなことをしないのは、ペン事件でわかっているのでは?
何も忠告しないサリア様、ろくなことにならないのは百も承知で、自分で失敗しないとわからないと思っているのでしょうね。
ミルモが安純のところに身を寄せたのは意外でした。でも考えてみると他にないです、結木のところではリルムがいるのですから毒蛇の巣のほうがまし、松竹家は高級チョコ食べ放題というメリットはありますがムルモがいますからやりにくいですし、住田くんは楓ちゃんのことを諦めたばかりですから。
家事さえやれば干渉なし、という居心地のよさも意外ですが、なんだか納得します。
で、ヤシチが楓ちゃんに頼むのはなんだか嬉しいです。
この作戦は面白いです!にたにたしている楓ちゃん、将来世話焼きおばさんになるかもと思うとちょっと…
「アイアイ☆シール」はいいアイテムですね!とても助かります。
リルムが葉っぱをかさにしているのがかわいいです。あ、この折りたたみ傘もう使えないですね。
もし、これで魔法がなかったら悦美ちゃんに傘を投げつけられた神名くん、どうしていたでしょう。押し問答の末ケンカになるのは確かですが、それで結構進展したと思います。
あいあい傘、これ見ていてたまらなくうれし恥ずかしいです!悦美ちゃんの嬉しそうな表情がすごくかわいい。
で…これは爆笑でした!もし魔法の失敗がなかったとしても…誰かに見つかってからかわれたら同じことだったでしょう。で、一見最悪ですが結果オーライだと思います。客観的には終わっていますが、二人とも相当気持ちが強まっているでしょうから。
本来ならここで、神名くんが失ったものの大きさに気づき、謝って告白すれば正統派の少女漫画になるのですが…
で、人格にかかわるとかなんとかかっこいいことを言って、あっさりチョコで…ヤシチとともに「待てコラ―!!」と叫んでしまいます。
ミルモ、男気とか言ってこれではチョコと引き換えにエサウ(創25・29−34)のように王位継承権も譲るのでは…。
「おめーは本物のバカだな」は爆笑!サリア様もあきれてます。
この必死の応援、とても見ていて気持ちいいです…多分中学校の頃の僕に、友達のためにここまですることはできなかったでしょうし。
あっさり元に戻るのが気持ちいいです…告白はしばらく後ですね。個人的にはそれも見たいですが、想像にとどめるのも悪くないでしょう。

ビューティーポップ
綺里ちゃんも結構演出うまいです。
鳴海くん、Xが誰だったらよかったのでしょう。
勝者には敗者の髪を好きなようにカットしていい…これは恐ろしい特典です!これをどう行使するかで綺里ちゃんの人格がわかりますね。よりかっこよくするか、それともナルナル自身も気づいていなかった魅力を引き出すか、坊主にするか、恥ずかしいヘアスタイルにするか、それとも何もしないか…
散々不安にさせておいて「魔法かけてあげるから」の一言でふわりと包み込むのもうまい!
時間がないことを強調しつつ、こしば美容室ののんびりした時間の流れを入れるのもうまい…時間空間を魔法のように使いこなしているようです。
残り三分でやっと本気を出すとは、自己顕示欲がないわけではないのですね。
さてどうなったか…ここで次回に回るのがにくいです、しかも二月号から三月号の長い待ち時間!

いけないvナビゲーション
背景を詳しく描いてくれたのはとても嬉しいです。そしてここで描かれたテーマも非常にいいものですね。
ただ、かなり読み返すのにエネルギーの壁があることは確かです。
この未来世界、結構今に近い感じです。昔よくあった丸っこいデザインのビルもありませんし、液晶画面とノートパソコンも現代の延長、さらにスーツも生き残っています!
このバレンタインの幸せさ、見ていて笑いそうです。
で…幸せなキスからさりげなく手が脇腹に回るとは。「ちゃお―ちゃお―ッ」という警告の叫びが笑えました。こういうギャグは好きです…この手のギャグで一番笑えたのが「BASTARD!」でシーン=ハリを抱いたD.S.にラーズがした説教と、「地獄先生ぬ〜べ〜」で銭湯でお化け騒ぎがあり、女子キャラがみんな裸で飛び出して…小さなジャンプのトレードマークだけで隠してあって「やれ悲しヒゲとボインの自主規制」と書いてあったことでしょうか。
性急過ぎましたね。
ラブラブのはずが男子の性急な行動で、というのは現実にもよくあるのでしょうね…「男のコってみんなHなのかな」って、そうです。一見そうでなくても、それは自分を押さえているだけと考えていいでしょう…まあ性の多様性の範疇もありえますが、それほど多くはありません。
で、これが予告のセクシー…確かに。セクシーにアレンジするのはうまい、ちょっとドキドキします。
ミナトの「まいだけを抱きしめたい」は爆発しました!で、結局この未来の少女たちも、21世紀の男子どもは…あ、ハーレム…なら別にミナトにこだわることはないのでは?まあそれをいってはおしまいですね。
あ、未来では遺伝子改良でみんな美形になっているようですね!となると、逆にゲンリッチ(遺伝子金持ち、祖先から遺伝子改良を重ねられる金持ち階層)とそうでないナチュラルの間の階層差がある社会でしょうね。
女子の「男の子ってみんなHなことしたいだけなのかな」は…そう、男子は性欲が強すぎるんです。だから他が隠れてしまうこともあります…でも、男子には他にもいろいろあるんですよ。みんな単純で騎士気取りをしたがり、寂しがり屋でバカで…お互いいろいろな面を見ることができない、すぐ視野が狭くなってしまうから未熟な男女が向き合うのは難しいのですが。
ミナトくんだけが違うよね、と皆が思うのは彼が特別な美形であり、そして特別な能力があるからでしょう…でも未来人も、人間の本質は変わっていないでしょう。どうやらコンピューターと脳のリンクはできていないようですし。
「わがままでいいんじゃない?」から、この女子たちの本音披露大会はとても気持ちいい言葉です。
本物をミナトが見抜いた時点で終わってもよかったかも…
この教育指導捜査官の「子供は大人の言うことを聞いていればいいんだ」に腹を立てる読者が多いでしょう。もちろん僕も腹が立ちます…が、実は世界全成人投票をすれば、日本人でも半分以上、世界では多分90%以上が「子供は大人に絶対服従」に賛成するはずです。まあ、「基本的人権」自体世界全成人投票では過半数に届かないでしょうが。
また、未成年のセックスを含む自由恋愛に対しても、許容するのは世界、歴史全体を見渡せばごくわずかです…日本でも禁止している学校が多いはずですし、フリーセックスの元祖であるアメリカでも禁止傾向が強まっています。まして日欧米以外の、世界人口の圧倒多数では死刑でしょう。
さらに日米欧でも、自由恋愛が許容されるようになって五十年経っていません。それまでの圧倒的に長い年月は禁止であり、比較的短期でそれが終わってここで描かれる未来のようになる可能性も高いのです。
ただし、この捜査官が別の時代に介入したのはルール違反でしょうが。誰も過去を裁く権利も、まして介入する権利もありません。でも「おまえたちみたいな何も考えていないヤツラがこの先の時代を悪くする」のも真実でしょう…間違いなく。人口、環境、資源の問題を考えると、多分未来世代(多分老後の僕らやちゃお読者も)は今のライフスタイル=大量生産大量消費大量廃棄経済と人口増に対する無策を恨むことになるでしょう…本当に責任があるのは僕らよりかなり上の世代ですが、僕らや読者、まいたちの世代も何の疑問もなくその傾向を続けている以上同罪です。
せっかくかっこよく登場して、無視されているタクトが笑えました。
しかしこの女の子たちもミナトたちも、過去に移民するのはいいのでしょうか…自分たちの時代を変えるのではなく、そこから逃げていいのでしょうか。
オチは笑えました。

ミニモニ。やるのだぴょん!
なかよしの「ALIVE!」とちょっとネタがかぶったような。
確かにヅカファンは熱いです。とても熱いです。
着ぐるみは確かに暖かいです、というか普段は暑いでしょうね。

空色☆すくらんぶる
苦笑するしかないです。
冬湖さんの態度は見事。ここにいるには惜しい存在です。
帆志、そこまでして出番…じゃなくてよくもまあそこまで、いくら「愛v」とはいえ。
すずらんさんの白を黒と言いくるめる話術には呆れます。
それで誤解がいまさら解けても、ちょっと遅いような…彼女はなんとも思っていないようですが。よかったですね、なかよしの「Happy Birthday」のような本物のいじめじゃなくて。
曽根…影で策謀をめぐらす人間が、こうして動いてしまったのが失敗でしたね。
ドレス姿で飛び降りてくる、犬状態の空ちゃんに「かわいいヤツ」と思ってる帆志…なんかもう、やってられないです。
結婚式、本当にやってしまえ!というかそこでくしゃみすな!もう惜しいとも思いません。
紫音様のたくらみは一体…それも楽しみです。どうせ帆志くんを新郎姿で放り込むとかでしょうが。
影で動く存在が表に出てしまった以上、もう最後です。愚かな。

ぷくぷく天然かいらんばん
節分でこんな騒ぎなら、なまはげのある地方だったらどうおびえていたでしょう。
結構公民館の鬼は怖いです。
宇宙人の壮大でドジな話は笑えました。
タコーラ星人は思い切り笑えました!
そしてこの総攻撃、これ鬼役のみんなから見ると何かと思ったのでしょう…いや、ここの人間たちは犬猫ハムがこんなとんでもない能力を持っているのを普通に受け入れているのでしょうか。ミルモのアニメ版の舞台になっている街と同じくらい超常現象慣れ…?
ママさんが一番怖いのは笑えました。

シンデレラコレクション
彼女にしては珍しい失敗ですね。
とりあえずテスト勉強が笑えます。
自由なビデオレポート…難しい課題ですね。
ミチルちゃん、これじゃあ大成はしないでしょう。礼儀がなっていないのですから。別に人間としてとか言う問題じゃなく、ニーナちゃんにどんな影響力があるかわからない以上敵は作らないほうがいいです。
ヒロたんと二人で旭くんを踏み潰しているのは笑えました…
あせっての失敗は、ちょっと見ていられません。うまい諌め方です、二人とも。
で、思いがけない人脈ができたものです。犬も歩けば棒にあたるというものですね。
というか、メゾピアノと縁が深いのですからもう紹介されていてもよかったような。
「誰かと比べてる時間なんてもったいない」この言葉は素晴らしいです!あんなの相手にすることないって。互いに参考にし、高めあうライバルは素晴らしいものなのですが…ミチルちゃんには無理でしょう。
というか、もともとこの勝負は圧倒的にニーナちゃんに有利でした。知能、勉強内容、視界の深さが中一と小五ではとてつもなく違います。ミチルちゃんがあの内容をまとめられただけでもすごいですが。

こっちむいて!みい子
この話は本当にリアルです。マラソン大会の地獄…小中学校時代の僕は完全にビリでしたから思い出して辛いです。
一緒に走ろう、ってそれマラソン大会の意味がないのですが。みんなそれぞれ全力で走ればそれでいいのですが。
四年生に抜かれるのは辛いでしょうね…ここでまりちゃんを待つのはよかったのでしょうか。
確かに友達は大切ですが、マラソンに全力を出すことは…ここはとても難しいです。
こうして互いに置き去りにするのは確かに寂しいですが…
ヨシキくんの、ビリにはなりたくない必死さは見ていて素敵です。
さぞおいしかったでしょうね、豚汁。

エンジェルハント
こうして明かされてしまったのが、むしろ意外でした。もっと引っ張るかと思っていました。
ええと、処女懐妊がそうしょっちゅうあったら教会はそのたびにパニックになります。さらに魔女裁判時代だったら間違いなく母子とも火刑です。非キリスト教社会でも世界のほとんどが、ごく最近までの歴史の大半で不貞を疑われた妻は死刑です。どれだけの悲劇があったのでしょう。
しかし重い話を軽くしている、それが…深い傷を押し隠してだと見抜く、「ウソ」とあっさり読んでいる天音ちゃん、すごい。
この寂しさも神が命じたものでしょうか。そして、その母親…同様の苦しみを味わった親はきっと多いことでしょう…の苦しみも。
二人の会話では、天堂っちを愛さなかった母親を責めているようにも思えますが、その母親もそれ以上に自分を責め続けたでしょう…愛する夫に信じてもらえない、不実の冤罪そのものも辛かったでしょうし…その苦しみも計り知れないものがあります。
しかも受胎告知さえないのですから…残酷すぎる運命です。
「天堂っちはやさしいからお母さんが自分を愛さないのは自分が悪いって思いこんだのね?」は、虐待のサバイバーすべてにとってもっとも必要な言葉です…
暖かく包み込む天音ちゃんの優しさにはじーんとします。
「一時間弱!?〜解説の姫野さん?」「ちょっと早い?けど微妙?」が爆笑!
この痛み…なぜ心が揺れることで、こんな痛みが誘発されたのでしょう。やはり自他を偽った罪と反応して?
確かに自由に空を飛べると知ったら、普通試しますね。
浜崎にここで電話して、甘い少女漫画だと思ったらいきなりホラーになるのは笑えました!
一緒のテレポートでこんなに幸せになるなんて…で、「大事な話ってなんなんだ?」これはもう引っ込みがつかないです。確かにおこるを通りこしてあきれられそう。
と、笑える会話だった、天音ちゃんの胸の痛みが…こんなことになるなんて!
告白の余韻でばたばたする真由ちゃん、本当はそれどころじゃないのが悲劇ですね。
逆十時に稲妻、文字は…ヘブライ文字に見えますが、活字体でないのでなんと書いてあるのかは読めません。とてもわかりやすい堕天の文様です。
ついに確定してしまった、そして…目を背けたくなります。
しかし、この作品を読んでいたらクリスチャンも信仰が萎え、クリスチャンでない者は多少縁があってもキリスト教は信じられなくなるかもしれません。この、「天使」の冷酷さが限りなく聖書の神の姿に近いだけに!

こいき七変化!!
遼太郎くんの暴言はもう成敗するのが忍びの筋では?
悪い虫、というのは笑えました。
蜂の大群を背に遼太郎くんを押しとどめるこいきちゃん、すごい迫力です。
しかし…そういう手ですか!
確かに親か恋人か、比べられるものではないです。忍びなら親最優先が当然ですが。
さて、最後はどうなるのでしょう…というか新連載のタイミングを見るとこれで終わり?他のメンバーの活躍をもっと見たかったのに…残念。

プリンセスVer.1
いけいけ!そのまま千早くんに!
さらに夜は、ベッドには踏み込まず手を握っているという…すごい。男の中の男だ。
デートで気持ちをもっとほぐす、自分のほうを振り向くかどうかはともかく悲しい思いに浸らせる暇は与えない…この優しさにはため息。
いちいち気持ちを確認してしまうのが痛々しいですが…
千早くんもとても魅力的だ、ということががんがん伝わってきます。
キスシーンを見て暗くなっている茉莉乃ちゃんを見て、彼女の気持ちを彼女以上に理解していながら…
キスを拒まれ、微笑んではいますがどれほど千早くんが傷ついているか!
悠…いまさらなにしに出てきた!引っ込め!歯を食いしばりすぎて、最近歯の調子が悪いので妙な味がします。
「茉莉乃の中の一番になりたいんじゃない〜」一番じゃなくてもいい、守れれば…なんて深い、優しい愛情…結果を百も承知で…
このキスには悲しみしか感じられません。何にも考えたくないです。

デ・ジ・キャラット
バレンタインですか…でじこのチョコは怖いです。爆弾が入っていてもおかしくないですから。
チョコの作り方教室は丁寧でいいです。で、でじこたち…爆弾より怖いです!
「渡せず自分で食べる可能性大にょ」が笑えました!
ぴよこも…ははは。

魔的***が〜るふれんど
無能な先生方がやっと動き出しましたね。
誤解を招く言い方は笑えました。
放心状態の茜ちゃんの表情、かわいいです。恋愛感情を自覚するところもいいです!
それを見守る友達の表情がまた笑えました。二人きりにするのも…で、二回戦でさりげなくうわさが…爆笑!
ほうきなしで花を取る、確かに難しいですが…これは発想の転換ですね。
突然こうなるのには驚きました…さて、どうせみんなに知らせることなど考えもしないのでしょう。それこそ魔法をどう使うか、という二回戦のテーマと同じことなのに。

来月号から、新連載ラッシュのメンバーが若いレギュラー中心で固まっているのがなんとなく気になります。今の作家陣が実力派そろいなのは確かですが…固定されるのは危険です。
読み切りを見る限りでは中原先生らしさが出てきそうですね。
まあ白鳥先生の読みきりがあるのは嬉しいです。

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