なかよし2026年7月号感想

とても主張が強い表紙。裏側が丸々アニメ化の広告になっているのも大胆です。

ホラーのクリアファイルというのも面白い発想。

初恋と青い嘘(雪森さくら)木守のこのは(吉田はるゆき)ギャルジカルニーナ(白咲珠綺)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)推し渇(筒井いつき)魔法練習生リリ・ラズベリー(遠山えま)雨とおしゃべりな香辛料(天道グミ)ハルメイ(雨宮うり)次号予告

初恋と青い嘘(雪森さくら)
男装少女、翠は死んだ父や妹の分まで、と名門校に。女だということは長く秘密。いとこの恭介は理解者だが。男として卒業し、企業の後を継ぐため。
特に目立ち「花組」と言われる、バイオリン、芸能、バスケの三人の男。
寮の二人部屋に入ったら、そこには昔から知っている蘇芳冬莉。昔の、妹のほうの婚約者だったが、家の事情で解消。だが事故で父と双子の兄の方が死に、妹は兄のふりをして、女を不要とする母を欺いた…

スタンダードな話。
どれだけ残忍にするかのバランスがすべて…何をしたいか。
「花組」は宝塚の言葉、「月組」「雪組」「星組」「宙組」もあるのかと。
三人のトップクラスがどう話に絡むか…
話を動かすのにとんでもない教師、強引ですが正解だとわかります。最短距離、という感じ。
正しい組み立てだけでできている話ですが、次以降どうなるか。
というかばれたら家の男尊女卑まで暴かれてえらいことになるんだからやめとけと。

木守のこのは(吉田はるゆき)
太い線と、背景の白さの印象で独特の感じを与える画面。
園芸係に二人で…好き、って全身で言っているようなもの。
毎日50はすごい。この年齢でやっているかどうかはかなり後の、少ない金が複利で大きくなるような。
タンポポ…生かすべきか、と考えると…造園は、何を殺し何を生かすか、でもある…
助けたい、という気持ちから風…
でも学校の花壇からは、タンポポのような雑草は抜くのが義務では?タンポポを生やしたら他の植物が水と光と肥料を大きく奪われる…
植物によっては、外来種は動かし育てることが許されず、野生でも存在自体が許されない植物も…

ギャルジカルニーナ(白咲珠綺)
転校生、紫音ニーナ、家は洋食屋。将来の夢は神ギャル。
あるところで女神のような女性の祈り。大妖精の争いを終わらせる存在、と。
ニーナちゃんが見たのは教室のすみの、独特のやや地味な姿をした女子ルリちゃん。
帰り、家を手伝ってからあげで上ゲ、でも突然ア*クサの音楽とともに皆がお面をつけて家族会議…苦手な子もいるから思いやれ、と。
翌日、ルリちゃんがあまり世話をされていないハムスターを可愛がっているのを見て好感を持つが、ルリちゃんの首に大きい宝石が見えて何か黒い…

食堂の裏の多数の薄い文字を含めた画面の華やかさは素晴らしい。大きい余白も大胆。
いきなり家族会議が始まって人のペースを、というのが面白い。
『徳川家康』(山岡荘八)にそういうセリフがありましたね。同じ思いやりでももっと相手に寄り添った深い労りがなければ…ただ、それどれだけ高ければいいのか、相手がサイコパスだと、と…
昔別の神ギャルに助けられたことがある、というのもうまくキャラクターを組み立てています。
ハムスターでいいところを知るのもとてもうまい。
ここで、魔法的な干渉が…怪物まで出現、回想、いいリズムです。
ハムスター、そして化粧品自体が変身グッズになる、すごく盛り上げてくれます。
アクションシーンが、コンプレックスと「アリガトウッテイエナカッタ」と心の問題になるのも大胆な組み立てです。
「可愛くないわけないじゃん」「笑ってて欲しい」と大きい三段コマの繰り返し、大胆で素晴らしい構図。
ものすごく野心的でパワフルな作品。これからが楽しみです。

ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)
いちいちつっこむなというぐらいのことで…
「制服はええのう若返るわい」はどうつっこめば…笑い転げるしかない…
キスされてから後ろから抱きしめて、ここはかなり強烈。

ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)
自分で自分をひっかいて病気を放出、というのはかなりホラーっぽい。
…石油を鉱物とするのってすごい人類の勝手な分類ですよね…
神にも悪魔にも…あれですね…
日本は敗戦で完全に支配されてますって。一番大事なものまで殺されてますって。
残さないことを選ぶ、よくあるパターンですねえ。
誰が…日本国を信用できない…
山ごと崩れるのは豪快な舞台演出。といってもミイラは焼かれてませんね、埋まっても。
逆に伝染病が広まるリスクが…ネズミとかを通して…

推し渇(筒井いつき)
スマホの、顔出し青年の配信に夢中のゆいなちゃん。睡眠時間も削られ、多額の金を貢いでいる。
一位でなければ名前を呼んでもらえない、前の一位は消えた。
そして特別メッセージ、住所を伝えられて遊びに来てと。
行ってみたら湿気とカビが…

最初のマネチャという言葉がもう恐ろしい。
パソコンはわけがわからないことで時間が溶けることがありますからね。僕も何度も。
いくら課金…恐ろしい。
前まで一位だった人が、というのが不穏。
このDMも恐ろしい話です。いややめろって。
虫のような、それで事故、盛り上げていくのがうまい。
そして…虫の真相、いや食事中じゃなくてよかった。
基本通り、としか言いようがない、まっすぐ中心を攻めてしっかり振りかぶって正面打ちを打ってくるようなホラー。

魔法練習生リリ・ラズベリー(遠山えま)
いきなり濃い人ですね、飛び級から探るために留年。
過剰な対抗、というか強烈な身分。
人間というのは身分を作って、徹底的に上下を思い知らせるのが大好きだから…
真実を心で見る…その心というのが進化の産物であてにならんにもほどがある…
この振り回され、すごく体力が必要でしょうね。
「リリとの二人乗りがデフォ」は楽しい。
恐怖を捨てて前を向く、って自転車に似てますね。
じっくり気持ちを育ててますが…

雨とおしゃべりな香辛料(天道グミ)
歴史を動かしてきたのはコショウですがね?
鷹の爪、いろいろな…
「昔の俺様」が苦笑。
比較対象が軍用催涙スプレー…ペッパーはコショウであることもトウガラシであることもあるのがややこしい。
まだ一位があるのが恐ろしい。
なんの漫画になったのやら。

ハルメイ(雨宮うり)
「これでもちょっと待ったんだ」が苦笑。
二人席、天国ですかこれ。鬼畜な。
オリオンとアルテミスは色々な話がありますよねえ…違うバージョンもあります。
おじいちゃんおばあさんとの会話がまた面白い。
幸せな星座の話?…あったっけ?あれもこれも…ペルセウス?でもあれやこれや殺しまくってさらに事故って…
いっそ断ってほしい、という強い告白、どうするのやら。
これを聞いてしまって追う、ここも思いがけない動きです。

次号予告
連続テレビ小説のコミカライズは驚きました。そういう大胆な試みは大賛成。
さらにかなり本格的なSF、ホラーもそのままと。
かなり大胆に進んでいます。

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