なかよし2025年7月号感想
ふわっとした感じのいい表紙。
付録も薄いですがいろいろあって楽しいです。…これを見るとセラムン、きんぎょ注意報、ミラクルガールズなどはないのかと思いますが…キャンディは永久に無理か…
俺ともう一度、初恋。(長谷垣なるみ)御影くんは推しがつよい(やまもと桃)花に噛みぐせ(壱コトコ)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)キミとアイドルvプリキュア(上北ふたご)憑きもの物件あります(ゆきだるま)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)ハルメイ(雨宮うり)キミの色香にほてる夏(みかわ蜜柑)ルック・アット・ミー(西之瀬イトマ)次号予告
俺ともう一度、初恋。
ストレートな言葉、ものすごくわかりやすくこの作品全体の要約ですね。
「ゲームはおしまい」と…
そして自分の人生を始める、と。
ひとりひとりの惜別が素晴らしい。
そしてひとりひとりの活躍…
「胸の奥に宝物が」でひとりで頑張っている、ここもものすごいですね。
「初恋の人」…こうきた…
今回は本当にとことん地味極まる技巧の極致、という感じでした。
最後が本当に素晴らしい傑作。期待よりはるかに上でした。次回作も楽しみにしています。
御影くんは推しがつよい
いきなり出てきて丁寧な態度…といっても家を知ったら…
噂されているより推し生ボイス、というのが苦笑。
で、彼女は成績も、お約束ですがお約束はいい。
「配信見るの禁止」大笑いしました。
「俺の配信のせいでアホなったら」というのがいい理由です。
キャベツゲーム…うわあ。
そして決意、見てくれる人がいたら、が面白い。次は壺お…苦行ゲーの沼…
みんな配信を見ていた、破門、も苦笑。
組長には、もまさにお約束。
お約束って本当にいいですねとしか。
花に噛みぐせ
男二人の表情がなぜか大笑い。
スマホを忘れて、ちゃんと見つかるといいですね。
思いっきり踏みつけて「俺の彼女に」はききました。
隙が多い、というかそういう意識できないメッセージとかはどうにもなりません。
いつのまにか壁ドン…からさらにベッド…
これでボディーガードって無理がありすぎなんですが。
ギフテッド
楽しんでる…完全に楽しんでる…
イヤホンのケーブルでもケブラーとかの丈夫な繊維を入れたのが売りになるのもあります。本来首に近づけるコード・ケーブルの類はなんでも一定の力で切れる弱点が必要なんですよね。
トリックなんて無視していいでしょう、日本警察は誰からでもどんな自白でも取れるし、裁判所は証拠も憲法も知ったことかと言わんばかりの有罪判決出すんですから。
密室殺人の実験…全然違う真相だったりして。
針金で首引っ張られるって痛いというか傷になりそう。よいこはまねしないように。
ワイヤーは内部でいくらでも調達できるでしょう。それこそ普通の電線をばらしても手に入りますし、フェンスからでも、針金ハンガーでも。金属じゃなく樹脂でも紙でも。
彼の戦闘力、って悪警官にあっさり制圧されてませんでしたっけ?
キミとアイドルvプリキュア
大好き、が強い、それも心配です。
ハートを撃ち抜かれた、という言葉からの膨らませ方がさすが。
今は応援してくれてますが、弱い環になりそうで。
と思ったら…面白い展開に。今回はしっかりバトルもあるのが面白いです。
憑きもの物件あります
どれぐらいの広さでいくらぐらいか…三点じゃない、玄関はごく小さいので多分ひとり用?キッチン設備はかなりいい…
あ、ひとり暮らしで広め、と。
人これを影膳と…
ATM扱い、だからこそどんな目にあっても心が痛まないと。
供物というと皿の上で焼くイメージになるヴォルコシガン好き…
悲しそうな目で見ていますね…
次々と人を生贄にしている、さて何回続くのやら。
ぴちぴちピッチ
女体も男体もショタも何でもあり…
放送室、まあとにかく華やかで楽しいです。
ハルメイ
どうすりゃいいんでしょうねこれ。
そして自覚がない「いるなら声かけてよ」…
彼女はゲームでは圧倒的に優れてる、なんとも面白い伴奏です。
クレーンゲームは誰がやってもドブ金でしょう。
どの程度清潔なのか不安です。というか南京虫やゴキブリの卵いないですよね…
「今の時間は俺に」は強烈。
思いっきり一ページ使ったアップもパワフル。
フォトショ詐欺にAIが加わったらそりゃえらいことに…
前に文句言った人が反省してる、これがまた面白い。
姉の買い物はこわい。
ものすごい美人、出し方がお見事。
本当に今回はものすごい技巧を大量に堪能しました。
キミの色香にほてる夏
品行方正な副会長、などは汗と努力の上。だからストレスを駄菓子屋の大人買いで発散している麗美さん。
ある日、駄菓子屋の店番は若い男だった。疲れてる顔をしていると言われつい大量の愚痴をたらしてしまい…
絵にびっくりしてどんな作品かと思ったら見事など真ん中ストレート。これは素晴らしい。
もう感想を書く余地がないぐらい。
ブドウ糖でのストレス解消、悪いのはわかっていても…
だめだこりゃ、と思わせておいてどっと、転換がお見事。いい曲の転調みたいに。
涙、そして愚痴…うわあ。
もう最初のほうから「すきだ」になっている…
吊り合わない、で努力、それが空回りする、というのも楽しい。
いろいろと手伝いで頑張って…いや動きやすい服装のほうが…
失敗ばかり、そして紙縒りも、目のつけどころがいいです。祭りでのこういうちょっとした、大量に消費されるもの…そこから、彼女のいいところをたくさん見つけている…
楽しい、というのが見守る大人の絵で表現されているのもお見事。
「いい所しか見えなかったよ」という言葉、そしてお互い10個ずつ…ここはものすごい発想。
すごく質の高い作品です。これからが楽しみ。
ルック・アット・ミー
上級動物、下級動物、人間、という階層がある世界。人間は非力。だから人見ミオちゃんは努力して、下級動物の学校で委員長を務めている。
そこに優れた上級動物が転入してきた。
案内して、保健室に行ったはずがいない。どうせそんな存在、努力なんて知らないんだろう…と思いながら探していたら…
大胆なテーマと鋭い展開、アクションを含む豊富な引き出しと普遍性。
ものすごいセンスと大胆さ。
冒頭の差別された回想、ひどいとは伝わるけど、読者の心が深く傷つくほど丁寧に長く描くことはしない…難しいバランスでしょう。
種族差別はある、それでも努力していれば一つ上の学校の委員長になれる…結構実力主義はある?
…といっても『現実』イギリスのインド統治は、被征服民に俺たちの学問で努力しろ、と言いながらそれで上がってきた人も首相にはさせないで差別し続ける、というえげつなさでしたけどね。確かにインド文官試験の受験資格はある、でも合格者は本当に少ない…受験資格があることを見るべきか、合格者の少なさを見るべきか。徹底した虐殺と拷問と搾取と差別の歴史と見るべきか…
生まれつき優れた存在がなぜ…「上級動物でも」というのもおもいっきり差別なんですよね。
それを言わない教師、モラルに優れた教師だからこそ人間である彼女が委員長なんでしょう。
努力を知らないだろう、というところでこれ、あっさりと話を転換します。自分こそ差別者だったと気が付いて、「努力に惚れた」という決めセリフ。うまい。
そして激しい暴力…迫力、邪悪な空気がすさまじい。
まあ二人で一人を、しかも武器や魔法を使って攻撃しているんですけど…
動きの迫力がとにかくすごい。
来月号は新連載もあり、これからどんな雑誌になるか動いていくでしょうか?
多くの連載が終わり、枠が開いた状態が続いていましたから。