なかよし2021年11月号感想

やはりとても強い表紙絵。

付録は実にシンプルですが高級感が高い。

いつもと違うメンバーがたくさんいるのは嬉しい悲鳴でとても嬉しいです。
今の「なかよし」の全体像は本当に見えにくくなっていますが…

*今回の感想には『三体シリーズ(劉慈欣)』のネタバレがあります。

カードキャプターさくら(CLAMP)新婚だけど片想い(雪森さくら)蝶か犯か(鳥海ペドロ)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)千紘くんは、あたし中毒。(伊藤里)東京ミュウミュウオーレ!(青月まどか)トロピカルージュ!プリキュア(上北ふたご)王子が私をあきらめない!(アサダニッキ)かみつかないで、キスしてよ(夏園豪華)わけわかんないキミが好き(みずぐちまふゆ)どうせ、恋してしまうんだ。(満井春香)アンライバルドNAOMI天下一(上北ふたご)わたしだけの青木くん(咲良香那)僕らはまだ青い(北見あんず)予告

カードキャプターさくら
伝えることができない、というのもすごい敗北感でしょう。
本当に動き出すでしょうか?できることは多くあるのに。
ひたすら秋穂ちゃんに寄り添う、好意をたくさんぶつける…
そして皆、さくらちゃんを守るために情報から遮断するのを辞める、と。
「二人のアリス」これまた面白そうです。

新婚だけど片想い
絶妙なすれ違いです。
まあ散々塩対応したからでも…
囲碁の話題だったらみんな大喜び、彼もうれしいとWin-Win。
着物レンタル、こういうのも文化祭に関する産業…うわあ、コロナ禍…
そしてなしくずしに男女二人で喫茶店…ふふ、どんな噂になるか目撃されるか。
「いいこと教えてあげる」…確かに正しい。実行は限りなく難しいですが。
で、ドアの外から全部…さらに、釘を刺したのにあっさり抜けて…大笑いしました。
さらにわがままで「彼女になって」ときて…本当にタイミングのコントロールが絶妙すぎます。

蝶か犯か
…この学校、よく今まで襲撃されてないですよね。
生徒も拷問されてないのが不思議です。
クラスメートと仲良くなる、でも自分が何なのか忘れてません?
やさしい顔、と言っているときに別の面。でもむしろ楽なほうでしょう、本格的な拷問じゃないですし。
運転手さんと助手席の方お疲れ様…
夏祭りの屋台…そちらの稼ぎもコロナで消えましたねえ…

ぴちぴちピッチ
隠す気なさすぎにもほどがある。
「人魚は…いったいどこに」はあまりのバカさ加減に爆笑。
海斗さんが有名人、はは…
家に行ったら押し倒されて、本当に相変わらずのいつも通り…懐かしすぎて極楽トンボが空を飛んでます。

千紘くんは、あたし中毒。
皆が気合が入ってる、からイメチェンの流れは面白いです。しっかり助走をつけているという感じで。
別の男の子が声をかけてきて、そこで嫉妬をむき出しにして、さらに「他のヤツにも」…実に楽しい。

東京ミュウミュウオーレ!
…ええ、地球人が絶滅寸前動物に強引な交配を迫ったことがどれだけあると?とんでもない年寄りにとんでもない年寄りを押し付けたことがどれだけあると?
それすらしないで絶滅させた種がどれだけあると?それどころか何億もいたのにDNAを採取できるサンプルすらない絶滅大型動物がどれだけあると?
それを少しでも知ってたら「種の保存と絶滅を回避する」というありがたい申し出に反論するより地球人という劣等邪悪種族に生まれたことを呪うべきですが?
この人たちは徹底的に地球人よりずっと上の道徳観持ってます。それを思えば地球人なんかに生まれたことが恥ずかしくて恥ずかしくて。
愛…その愛のせいで、チェン・シンが二回も間違った判断をしたんですよ。執剣者として暗黒森林抑止にも失敗し、空間歪曲技術の禁止に反対する反乱も潰して、地球人滅亡の原因になった。というか愛と文化大革命は表裏でしょう。地球人に愛があったから三体人も少し変わりましたがね。
彼の過去、小さい誇りのために…この論理で虐殺や、アラブの部族相手の三枚舌をやった人もいますけどね。
強大な力が…これはこれでやっかいなことになりそうです。

トロピカルージュ!プリキュア
怖い、という心を楽しいで埋める…うん、いい洗脳になりそうです。

王子が私をあきらめない!
上の権力の介入がある以上引く方が賢明でしょうね。
未練を…隣の人ですかい。
働きながら学ぶ、かなり大変なことになりそうです。弁護士資格+ネイビーシールズぐらいは…
近いにもほどがある、鼻がくっつきそう。
「君が変えたんだ」…影響力大きいですね。逆に怖いですが。
流れ星まで、隕石にならなければいいんですが。いやあまり流星が多くても熱で地球が…(七人のイヴ)

かみつかないで、キスしてよ
いろいろとすごいことをしていますねえ。
見つけなきゃ、と本当に昔のままですね…時間を止めているというか。
ホイップクリームってつくづく悪魔の発明ですね。
唇や舌周辺の細かな描写のエロさときたら…すげえ。
演技でも他の人に告白できない、これは強烈。
さてこれからどこに動くやら。

わけわかんないキミが好き
華やかなJKライフにあこがれていたのに、なぜ…
学級委員のくじに当たり、男子は一瞬期待したのにもさっとした和泉くん。
連絡先を交換しようとしたら彼のスマホはアイドル育成ゲーム、その話は熱く語る…

「冷たいものはゼロカロリー」に大笑いしました。うん、終わった。
和泉くんとの学級委員までの流れはとても豊かで自然な感じです。
いちいち鐘を鳴らすのも面白いですが隣のクラスから苦情が着そう。
ゲームの話…本当にすごい規模ですよね。というか、アイマス・ラブライブ・バンドリとも自前で漫画雑誌持ってなければちなりの看板連載になったろうに…
推しと自分を比べるのはまさに地雷。
時間の無駄、よくわかっていますね。
指の爪が塗ってあるのが実に丁寧。
そして先輩の暴力的な誘いに、より強い握力で…それも太鼓ゲーム…はは。
体力を実際に使うゲームが増えたら、オタクも体力が増すかもしれません。
それで印象が変わるのも面白い転換の仕方です。
連載の一部、というのもうまく誘ってくれます。

どうせ、恋してしまうんだ。
「オレのことなんだと思ってんだよ」まったくですよねえ。生殺しにもほどがある。
この逃げは卑怯すぎますよ。
墓参りから浴衣…なんて関係でしょうね。
考えてみると屋台で食う物の大半はコンビニにあるんですよね。むしろ安く。
「もうオレのこと好きだからだよ」はやってくれます。
「家にきた夜」とうまく、間違った期待を持たせてくれます。
素直な感謝…ひどい女ですねつくづく。
で、好きな人を言わせずに「アイス」…本当にひどい。

アンライバルドNAOMI天下一
本当にリアルは大変なことに…
実に熱い戦いに。
今回は説明ですね。
サラさんも大変ですね…しっかり握手してからの試合開始、認め合うライバルというのがよく伝わります。
足首でぶら下がってバーベルはマネするなできるわけないよ、でもできたらとんでもない負荷。
すさまじい強さと情熱、抜群の表現力。本当に上北先生の実力がうまく出ています。

わたしだけの青木くん
SNS総フォロワー数30万、いわゆるインフルエンサーの甘雫みつきちゃん。
「アホくさ」と優等生で地味メガネの青木くんに馬鹿にされてむかついている、そんな彼が新しいカフェに入るところを見て絡んだ、そこで二名様と案内されて…
彼の菓子を食べている良い表情をふと撮ってしまう。そしていろいろ語り合って、かなりお互い理解したけど…

今の世界で特に注目される身分の一つ、SNSで高評価を受ける人。うまい題材です。
絵柄もすごく安定してます。
絡んで話したところで「2名さまですね」は素晴らしくうまい流れです。
菓子を撮影するつもりが、食べていい表情をしている彼の顔を撮る、この流れはじつにいいです。
…といっても現実には彼も店も肖像権とかうるさいでしょうね。店は宣伝になるからと容認するかもしれませんが。
「誰かが幸せになる」はうまい言葉です。
「親の金使うのはちがうって思うから」がしっかりしているなと思わせます。
逆に「塾代も小遣いも親にもらってるオレより」が見えるのが彼のすごいところ。
また二人、この自然さがいい…そしてどんな「転」が来るか楽しみになります。
と思ったら自然に手から食べる…うまく心の動きを作っていますね。
さらに雨、ここで「だれにも教えたくない」…そうきたか。先は読めましたけど、すごくうれしくもなりました。さらにこの予想も外されたら大喜びです。
まず、二人でいる写真を撮られて、脅されてるのかとか友達に誤解される…こういう流れで来ましたか。
さらに「勝手に好きになっただけ」を本人に聞かれる、と来た…すごくうれしいですねこれは。
「もう1回」からのキス、すごいとしか言いようがないです。
そのあとの絶妙な甘い時間もまた素晴らしい。
流れが見事な最高傑作。すごい満足感です。

僕らはまだ青い
体育が一番好きな大熊ちゃん、でもスキーだけは苦手。
小林くんはスキーはうまい、ただし身長が高い大熊ちゃんと低い小林くんはケンカしている。
リフトに挑戦させられて、しかも一人で乗ることになって、おびえていたら小林君が隣に乗ってくれた。さらに止まったときに支えてくれて…

表現力豊かな扉。切れがあり完成度の高い絵柄。デビュー作離れした実力。
スキーだけが苦手、それも後でしっかり説明されますし、「なんで北海道の」で別地方出身と察することもできます。
実に面白い関係で…転校初日の回想もうまい構成です。
傍から見ていれば、それで一気に溶け込めたのがわかります。
「小林なんか大っ嫌い」と思う複雑な表情、さらに小林くんのすべりの華やかさ、どちらもとんでもない実力。
リフトはむしろ危険では?まあ体験してみろという…無神経な善意。
小林くんが、震えている彼女に気づいて背中を押す、ここは本当に素晴らしい。
ここで思い切って画面を大きく使っているのもいいですね。
考えてみると、スキー場のリフトって恐ろしすぎます。特に途中のトイレ。こむら返り。心臓発作。テンカン。自分でも知らなかった、恐怖症や体が一瞬制御できなくなる……些細なことで命にかかわります。
「お前いじめていいのは俺だけなんだよ」というパターン台詞は苦笑します。
さらにここで一時停止…こわい。
下を見たら、本当に死ぬしかない高さですよね…よく許可されたもんです。
肩を抱き寄せる場面は息をのむほど素晴らしい。…クラスメートに見られないでしょうか?
さらにしっかり手も握ってくれる…
後ろからの「ありがと」も身長差がよく出ていていいシーンです。
さらに身長が逆転している…これまたため息が出るような素晴らしさ。
桁外れの実力、これからの活躍が本当に楽しみです。…正直「なかよし」で伸ばせるとは思えないので、どんな場でも。

月号は桜倉めぐ先生!ちょっとなろうっぽいタイトルですが…実力はけた外れなので期待できます。

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