なかよし2017年9月号感想

すみません、私事でどうにも忙しくて。
今月は丸一日用事がない日曜が一つしかないかもしれない…

さわやかな表紙ですね。
ネイルシートはある意味怖いような…

あと、ホラーの姉妹誌作ってくださいこれほど実力作家がいるんですから。

青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)先輩!今から告ります(慎本真)同級生に恋をした(美麻りん)プリキュアアラモード(上北ふたご/東堂いづみ)思春期男子のわらいかた(雪森さくら)カードキャプターさくら(CLAMP)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)キミと最後の初恋を(中江みかよ)ねこ色保健室(松本ひで吉)ゆずのどうぶつカルテ(伊藤みんご)夏をとむらい(リオコ)溺愛ウルフとお笑い姫(あやあや)人間再生工場(咲夜ゆき)予告

葉くんに聞きたいこと
うまくいく、と思ったらあちこち思惑が動いていますね。
さらに試合…そしてバイト先でも出張とか、実にいろいろ動いていますね。
結果的に過労…何か減らせるものはないのでしょうか。というか運動部とバイトの両立自体が無理。
バイトを手伝う、とそっちにきましたか。
これは彼氏としてはとっても心配になりますね。と思ったら、彼女の共感をすごいと思っていた…
で、母親の名前…なんというか紛争国で散歩してるぐらい地雷だらけな感じが。

豹と16歳
工事現場の、塗装された鉄骨の質感がなかなか。それにしても鉄骨造が増えましたね。
アクセサリーを取って去る…と思ったらいきなりとんでもなく高いところに。
飛び下りて死んだと思ったら、それがない…
さらに家からの迎え、黒鉄くんすら簡単ではない、と。
温泉とか…そしていきなりとんでもない表情、何このホラー漫画。ああ、今月号はホラー号でしたっけ。
さて、本当にちゃんといろいろやるのかどうか…

輩!今から告ります
ご無事で何より。
で、こちらもホラーですか。「おい」の表現が怖い。
学校での、容赦のない彼を弁護する…ここは心に残るシーンですね。
と思ったら、「いつか自分の口でお伝えする」…やってくれやがった。
で、本当に告白するのか…すごいことになってきました。確か言わずじまいの蓮川くんを見習う方がいいと思いますけど。

級生に恋をした
実に丁寧に積み重ねてくれます。
泉くん…いいかげんにしたほうがいいと思いますけど。誰か何が起きてるか伝えてやれって。
紐を引いたら…なにこれ。
どうしても彼を怪我させてしまいますねえ。
「彼女の涙をとめる方法」…強烈なことを。
…聖奈ちゃんのみじめさはもう底がないです。かなり救いようがないところに落ちてますね。

リキュアアラモード
六人チーム、バランスはどうなるでしょう?
歌かスイーツか…難しいですよね。
とにかく今回は熱い。

春期男子のわらいかた
冒頭のインパクトはこれ以上ないものです。
離婚のこの態度も…きついものがありますね。こりゃ人間不信もひどくなるでしょう。
かかわりたくないけど、つい…
ひたすら努力している彼女を見るだけで、何もしていない自分…といっても、できることなどないに等しい…
そして少しずつ変化して…再会から冒頭、そういう…
淡々とした、それでいて低音部がとても強い作品。実力は実に高いので、うまく活かしてほしいです。

ードキャプターさくら
突然の加速はなぜ?
突然噴出したハートマークも面白い謎です。
学校の日常が丁寧に描かれるのもいいですね。
裏に回ったらこれは強烈です。

口ゼロ
ミステリ用語の連発、さて…
次々と証言が出てくる、となると、そうそうオリエントがリメイクされるそうで。
みんな活躍してるのに事務所で苦労してる…
夕日ちゃんの絶叫、さらに謎の液と。
謎は全部解けたようですね。
出方がお見事…「自力!」が大爆笑。
「わたしもなぐる」がまた大笑い。すごく手を痛めそうな拳ですが。
で、生存をばらしてしまったとは…卒業生どころかでしたね。

ミと最後の初恋を
余命のことを言うか…
「しってもメイをいやになったりしないぞ」、いうべきかどうかは何も言ってないと。
このあたりですごくタッチが大人っぽくなっているとふと気づきました。
母親の反対…真意は大切だからでしたか。
ここもすごく熱くなります。
最後の引きはむしろ余計じゃないかと思うぐらい素敵でした。

こ色保健室
犬が幽霊のカノジョ…
忠犬、それで変装して…そりゃ凶悪な霊障が出ますよ。
熱くて死にそう、でも天国…そんな天国なら行きたいですね。
犬猫には確か扇風機が無効だったとか何とか。
エアコンは僕も怖いです。でもここは学校だから…

いさないのち(ゆずのどうぶつカルテ)
これを…ちょっと待ってください、たしかにこの世界の現実ですが…この年齢の子、それに「なかよし」読者に背負わせるのは…
説明の正確さはさすが。
橋本さんの、子供に対しても丁寧な説明はしっかりしています。
だからこそ悲惨なのですが…
これから高齢化が進めば、このような事件も増えるでしょう。その現実を背負うのは、まさに今「なかよし」を読んでいる子供たち…
…どんなホラーより恐ろしい現実です。

をとむらい
祖母が死んだ…
ダルい、という都会っ子に、「ダルにつかれたみたい」といった祖母が。
それでイライラして、仏壇や盛り塩に当たってしまい…

実に技術的に高いです。穢れの表現も面白い。

愛ウルフとお笑い姫
同居企画での妄想がひどい。…10年前のテレビで、今の基準なら犯罪なのってどれぐらいあるでしょう。「ザ・ガマン」とかは…
ワイルドってセクシーよりもっとやることはすごいと思います。
と思ったら大自然で自給自足…でも一泊二日なら大したことないじゃないですか。
笑いを取る、というのはどこまでできるでしょうね。
キノコリゾット…お米と調味料は…とっても嫌な予感。
そしてカメラを止めたら徹底的に紳士とは。
穴を掘っている理由は僕にはすぐわかりました。ちなみに温泉脈がなくても、水を入れて封鎖して焼き石放り込めば風呂は作れます。ただし石を焼くときは濡れていないのを運び、医師の種類にも気を使わないと割れて鋭い破片が飛ぶ事故が起きますので実際にはやらない方がいいでしょう。
絶対押すなよ…そりゃ芸人ですからね。
それで滝っておひ。
最高のくだらなさです。ホラーなどでささくれた心がとても癒されます。

間再生工場
「人間再生向上計画」が進んでいる2100年の日本。
ものすごい美人が道を歩いていたりする。
アイドルも再生されているし、かつて荒れていた子が美人優等生に…

とてもわかりやすいホラーです。
まあ、地球人という馬鹿生物はこれを正しくやることができないんですが。国の遺伝子を向上させようと優生学を始めておいて、人種と優劣をくっつけて大失敗やらかしたり。
あとみんな同質に高くなったら、多様性がなくなってジャガイモ飢饉がオチです。
「身のほどをわきまえないから」と思いつつわずかに同情している、「毎日応援にいってやっと話しかけてもらえた」という積み重ねが嫉妬のもとになる…
心の動きが丁寧に描かれているのがいいですね。
最後も実にわかりやすい。良質のショートショートSFのような切れです。

月号は日向きょう・甘里シュガー両先生の新連載…どちらも楽しみです。
読み切りが多いのもうれしいですね。叫びたいことはあるにしても。

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