なかよし2017年4月号感想

いろいろな意味で目立っていました。
付録は…相手が悪いとしか…

今月号は嬉しい悲鳴しか出ない物量。
読んでてつらい話が少なくなったのがうれしいです。

「なかよし」作品が決して漫画評論界に相手にされないのって、すごくもったいないと思います。

ねこ色保健室(松本ひで吉)青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)キミと最後の恋をする(中江みかよ)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)プリキュアアラモード(上北ふたご/東堂いづみ)アイドル様、おことわり!(丹沢ユウ)カードキャプターさくら(CLAMP)先輩!今から告ります(慎本真)氷山くんは家庭教師がお好き(三月トモコ)同級生に恋をした(美麻りん)そのボイス、有料ですか?(甘里シュガー/さなだはつね)ゆずのどうぶつカルテ(伊藤みんご)キミのいる春(うさぎ恵美)予告

ねこ色保健室
すごい田舎から都会に転入した、超ナイスバディの美少女、茶園すずちゃん。
でも勘違いしたおしゃれのせいで腹が痛くなった、その時突然出現した、台車で飛ばす言葉を話す猫の怪物。
それはどうやら保険医のようで、ドタバタした挙句山盛りのご飯を突きつけてきた…

いきなりものすごい胸が強烈な印象。
それで中身がこれはかなりおいしいですね。
やはりルーズソックスは過去の話なんですね…
この美少女が腹痛とか…まあ急いでください。と思ったらなにこの化物。
その化物の言動がまた面白いです。次から次へと予想を破りまくり。
ネギで椿が落ちたのは笑い転げました。
二話目同時掲載というのも面白いです。
いきなりとんでもないクラス…
そして朝日くんのキャラが強烈すぎます。どれだけ猫が好きなんでしょう。
…来月号からはショートになりそうな気も…

青葉くんに聞きたいこと
雑巾がけは素晴らしい筋肉を作りますからね。剣道の。
「掃除しながらくわしく話して」とらんらんとした目で言っているのがまた苦笑。
そして尚くんに青葉くんを呼び出させるとは、残酷なことを。
逃げない勇気…
ちゃんと言えた、ほっとしました。すごい気迫が伝わってきます。
尚くんとの会話もしっとりしていますね。
ものすごく顔が近い、この状況での告白は強烈ですね。

出口ゼロ
なんかバトルマンガと化してますが…
「兄さん」はさすがにぶっ飛びました。
尊敬が心の壁を壊す、こんな形での対決になるとは。

キミと最後の恋をする
強烈な「好き」の連発…強烈すぎる甘さで胸がはちきれそうになります。
双子の親も、病気のことも理解してくれている…
父親の愛情もすごく深いです。
背中に指で「おはよ」…これはかなり悶え死にました。
妹、とはすごい発言ですね。耳元での「ありがとう」も強烈。
で、ここで逆ラキスケをかましてくるとは…
気まずくてぼろぼろ、それで彼からの告白…うーたまりません。
さらに響真くんの暴走、どれだけ重火力を集中してくるんでしょう。

黒豹と16歳
告白されました、がものすごいですね。いろいろと。
翌日の二人が初々しくて、実に可愛い。
で、「熱湯ぶっかけられたいのアンタ」…笑いしか出てきません。
ピアスがエロシーンにしか見えないのはどうしてくれましょう。
彼女の内心を文章で丁寧に描いたらどう見てもエロ本になるでしょうが漫画で十分エロイんだから困ったもんです。
いきなり「飼い主さま」と美少女に土下座されるのは驚きました。
…やっとか、という感じですけどね。

プリキュアアラモード
とろとろに甘いですね。
砂糖を入れ忘れたホットケーキ…クレープですね。それはそれでうまいものです。
告白しようとしたら彼女がいる…
いろいろとドタバタで楽しい、素敵な…小さいチョコレート一粒のようです。

アイドル様、おことわり!
アイドル事務所をしている母親をもち、自らもダンスをしている由希ちゃん。
ある日母親にバックダンサーを頼まれる。
有名なアイドルだが、特に柊くんはバックダンサーとして接すると恐ろしく口が悪い…
負けず嫌いで頑張る由希ちゃんだが、練習のし過ぎで足を痛め、彼に助けられて舞台に立つが…

すごくパワフルでまっすぐな絵。
いきなり雰囲気の違うトップアイドル…「全国の女子にさけんでやりたい」がかなり笑えました。
由希ちゃんのダンスが終わって疲れている、そして認められている、というのがうまく伝わってきます。
すごい意地っ張りな二人の関係がまた面白いですね。全体にすごくあっさりした感じも自然です。
意地の張り合い、それで練習しすぎて、そして観客をおろそかにしていたことを思い出す…王道だからこそ素晴らしい。
そして本番で、やはり傷ができてしまって…そして彼のフォロー…
裏で泣くのにいきなりのキス!びっくりしましたが勢いで押し切りましたね。
とても高い実力がわかります。これからが楽しみです!

カードキャプターさくら
もう一つカバンを…あの、衣装ってかなり重い荷物なんですが。
コーラス部に彼女も…いろいろ心配ですね。
「ジー」という音、一体どこからでしょう。ケロちゃんには探知できない?
小狼くんがちゃんと術を使ったのは久しぶりです。
翼になって空を飛ぶ…すごい。
「ジー」は別のカード?
番外編もさりげないですが楽しいです。…嫌な予感が嫌と言うほどしますが。

先輩!今から告ります
般若面で「とりあえず一発なぐらせろ」大笑い。
男同士の対決、…なんでこんな雰囲気になるのやら。先輩にはその気がないんじゃなかったっけ…
二人とも底なしにひどい…
で、今度は自分から家畜宣言…崩れ落ちました。
強烈な壁ドンで「ほかの男となかよく腕組んだり」…終わってる。
で、動画をアップされている…
はあ、笑い疲れました。

氷山くんは家庭教師がお好き
延長おめでとうございます。
クラスが離れる…ええ、この世の終わりだと思いますよね。転校に比べればどんなに…
クラスの違う同学年生ってどう呼べばいいんでしょうね。
壊れっぷりがものすごいですね。
クラス委員で忙しい、そりゃすれ違いますよねえ。
自分のいないところで笑顔…この距離の表現がまたたまりません。
隠れて抱きしめる、ここからの彼女の体の表現がすごく丁寧で色気が出ています。
次からどんな話になるのか…

同級生に恋をした
仲間にはある程度事情は説明できましたか。
とてもかっこいい顔で壮行会を押しつけるケンタさんに大笑いしました。
…あまり克服できていませんねえ。
チア服ではなく学生服を借りるという手がありますよ。
すごい設備のある学校ですねえ…いくらするんだこれ、いや市販価格と学校価格は桁が違ってもおかしくない…
そして本番、彼を応援したい一心で、余計な言葉を付け加えて…恐怖も押し切って全力。
ここの熱さは強烈でした!
彼女の泣き顔が信じられないほど魅力的です。
佐田くんの言葉も…すごい。

そのボイス、有料ですか?
向こうの動きとか、いろいろ不穏な話ですね。
クラスのイベントで、どんな役でしょう。
和玖くんを縛り上げている…どういう趣味だこの作者。なぜ和風。
女の子が二人とも目の色を変えている…
「尊い」「天国でしょうか」…終わってるにもほどがあります。
看病から思わせぶりなことを言って倒れる、僕はむしろ鍋が心配です。
…どんなマンガになるんだこれ…

ゆずのどうぶつカルテ
動物関係の買い出しはものすごい体積と重量になりますよね、そりゃ。
ゴミ捨てもえらいことになるでしょう。
動物を飼いたい…どれほどそれが重いことか。
覚悟、嫌と言うほどわかっている…考えたくもないです。
「それ以外の選択肢」というのも、展示型大規模ペットショップや…保健所の闇を知り尽くしているからでしょうね。よく正気を保っていられるものです。
公園の子猫…トイレとかも耐えられない小さい子には、ショッキングな光景でしょうね。
この子のことが気になるマリアちゃん…
ここで、血統書つきの子との比較。
とてつもなく見事な構成です。
ここで「いいかげんな飼い主は実在する」…残酷な現実…
「里親会の一番の目的が」秋仁さんの強い決意の言葉、どれほど激しい怒りをためているかよく伝わってきます。
そして世話を一から学んで、そして「まりあみたいなわがままな子じゃなくて」…もう、そこらの大人より大人です。
三つの約束…これも涙が出そうです。いい母親ですね。
すでに、この母親と秋仁さんが話していた可能性も高いですね。
一つ一つ、段階を追って小さい女の子を「飼い主」に育てていく、まさに完璧な構成。
最後のページの祈りの言葉に涙が出てきます。
読者に伝わったはず…そして読者たちが成長した時、もっと大きな変化がある…いや、読んでいる親を通じて…そう祈りたいです。

キミのいる春
高校入学。クラスの皆がやたらキラキラしていて、地味な羽美ちゃんは不安。
球技大会も運動が苦手で足を引っ張ってしまう。
でもそこで運動もすごく水準の高い陽くんと、たまたま話す。
彼も苦手克服のために髪型を変えていると知り、自分も髪型を変えると少し自信が出てきた…

とても印象に残るタッチです。柔らかくてまっすぐな。
冒頭の不安感…
バスケは差が大きい競技ですね。そしてヒーローの華麗な活躍、いいテンポです。
その彼と、こんな形で会話になる…突き指の話題から髪型、と縁が出てくる…
しかも髪型を変えるごとに、彼女がどんどん魅力的になっていく…それがうまい。
悪口を言われてしっかりかばってくれる、とことんステキな彼。そりゃぽやーともなりますよね。
しかもその話をファミレスの隣で聞かれている…うわああ。
「羽美ちゃんにお似合いな男子いるんだけどね」に、強くNoと言える強さ…それを出してから、この強烈に情熱的な告白。
いや、みんなが見てる廊下の真ん中で何やっとる…
すごい、としか言いようがないです。次作もすごく楽しみ!

月号は吉田はるゆき先生と雪森さくら先生、楽しみな新学期です。

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