なかよし2016年5月号感想

…多人数の表紙って、何かメリットがあるんでしょうか?一つ一つはめちゃくちゃ魅力的なのに。
華やかな付録は楽しそうです。

感想を書く作品と書かない作品の基準がめちゃくちゃなのは自覚しています。
正直言って、どうしていいかわからないんです。わけがわからない。

まあ、本格的に四コマ復活だとしたらうれしいです…なら新人賞でも…

「ちゃお」の犬代表は「ぷくぷく天然かいらんばん」、今連載している作品なら「ある日犬の国から手紙がきて」、「りぼん」の犬代表は「チョコタン!」でしょうか。

小学生のヒミツ(中江みかよ)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)魔法つかいプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)初恋はじめました。(山田デイジー)同級生に恋をした(美麻りん)さばげぶっ!(松本ひで吉)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)九十九くんの愛はまちがっている(雪森さくら)ピンポンドライブ!(吉田はるゆき)探偵チームKZ事件ノート(桜倉メグ)花と忍び(長谷垣なるみ)かみかみかえし(遠山えま)予告

小学生のヒミツ
典型的な筒井筒、実にしっとりとした冒頭です。
当然のように部屋で…猫の態度が実に雄弁ですね。どれだけこれがいつものことなのか。
ベッドでバタバタしていて抱きしめてしまう…これは脳が沸騰します。
「ふとったんじゃね?」ができるのはすごい。
そして別の男の子…どんな風にこの関係に入るんでしょうね。
恋、という女友達の反応がすごいです。お赤飯って…波まで。
すぐに危ないと抱きかかえるとか、たまりませんねえ。この手のやさしさと体の質感…
いろいろと聞いていて、キスしてしまう…いやー王道ってほんっとうにいいですねえ。
それで、「べつにひじりちゃんのことなんて」…まあ、この状況で正直に言ってくれるだけでも誠実なんでしょうね。
「オレにおぼれろよ」という言葉、小学生が言うセリフじゃねえ…すげえ。
すごいとしか言いようがない、脳が圧力鍋でシチューになってます。

出口ゼロ
その方法で失敗した人をたくさん見てきた…両方がノウハウを積み重ねてきたんでしょうね。
なぜ答えが間違っているのか、ちょっと考えが浅いですね…革命は簡単に切っていい札ではないのに。
配役を発表する、というのも最終手段ですね。
乙女さんの使命感と自信がすごいです。ダイヤモンドを磨けるのはダイヤモンド、自分もダイヤモンドだからこそ…?
最後の即興、それがどう、自我との決別になるのか…他者との対決ならいいんですけどね、自分との対決ではなく。

魔法つかいプリキュア!
才能がある子とない子、どうしても溝はできますよね。
自分に魔法をかけている…確かにそうですね。ただ、逆に自分はできる子、と魔法をかけすぎても、自分は万能だという間違ったことになります。
大きくする魔法で逆にさせる、というのはうまいですね。
「女の子は女の子にであって変化をする」…至言です。

初恋はじめました。
このカラー扉も表紙も、どうなってるんでしょう…なんで体温が伝わってくるんでしょう。どんな魔法を使ってるんでしょう。
聞かれてましたか…この狭いところでよく正拳が。タクシーは拉致に加担するもんでしょうか?
あれもこれもいやだ、ってワガママ言いまくってますねえ。
「気持ちわるくてしかたねぇ」…思いやりと、無理矢理さらう犯罪に半歩踏み込んでる身勝手…絶妙なバランスですね、この男は。
「気なんかつかわなくていい」…でも、人気者としては、ハルキと本田はほぼ同格ですよ。
靴がなくても…
やっとハルキと合流できて、手当てされた足と痛んでいる足を見た…これでハルキも気づきましたね。彼女が痛いのに無理をしていたこと、そして自分は気づけなかったそれに、本田が気づいたこと。
「気をつかってほしいんじゃない たのしいデートをしたいだけです」…この言葉に、靴を探しに走り回りながら、彼がどんなに深く反省したかはっきり出ています。
すごい日でしたね。
ため息しか出ないです。…不安なのは、いろいろ目撃されたことが、翌日どんなうわさになっているか…

同級生に恋をした
ものすごいスピードでふとんにもぐりましたね。
防災頭巾は爆笑しました。
スポーツ大会が終わった直後なのにイベント実行委員…生徒もですが、教師も過労死しそうです。
「あうあううおおお」を「泉にいいたいこと」と訳してしまう…恐ろしい子。
準備…ええと、違う効果が出るに決まってますねえ。
とんでもない顔に大笑いしました。
さらにあこちゃんとのテレパシーでのとんでもないシリアス顔、顔芸がすごすぎます。
刃物を扱ってる途中に言うことじゃなかったですね。
救護が必要な人もいるかもしれないのでここで話し込むのは…
男嫌いがばれた、と思ったら壁ドンじゃなくて木ドン…ホラー顔がまた大爆笑。
かわりたい、が強すぎる…でもおためしつきあいは…
で、「オレが相手する」とくるとは。
…勝手に彼が誤解してくれましたね。余計に謝るのが絶望的になってしまった…
ええ、針サイズの爆弾がしっかりと刺さった関係になってしまいましたねえ。
どんな男女交際になるんでしょう。楽しみすぎて鼻血が出そうです。

さばげぶっ!
からあげ☆レモン氏登場…
最近僕はゲーセンに行っていないので、本当におしゃればかりなのかは知りません。
というか、ゲーセン自体が斜陽と何十年も前に…
全国を探す、その目的は全国うまいものマップ。さすがゲス。
画面に「アリガトウ」と感動的なことをやって、どんな落ちになると思ったら…さりげなく笑える落ちでした。

「アレ」…漫画の画面内効果を取り出せるとは便利ですね。
キャンドルは、一度溶かしてから使う方が…
備蓄食料…まあそうなりますね。
マヤさんの「備蓄と」、モモカの「ここ少女誌だって何回も」…そういうやり取りがいつもなんですねえ。
枠外のツッコミも楽しいです。
バケツリレーのはずが…これは楽しい。
本当に火事というのはかなり大変な事態ですよね。
…貧困→電気が止まる→ろうそく→火事、というのは現実にあるそうです。

黒豹と16歳
踊りまわってるときに後ろに…
後ろから抱かれ、あごで頭をぐりぐりされているのに平気でいられる、本当にペットなんですねえ。
いきなりのスリーパーホールド、恐ろしい。
そしてなぜこんなパーティに。エプロン姿がすごすぎます。
この準備にかかった金額を計算するのも面倒。
いや、母親もちゃんといますし。
タコが可愛すぎるのが極悪。
好きなのが黒金、ってことまで読まれてる…
タコでごまかす、さらに「いよいよになるまで楽しんでた人達」…
ほんっとーに妙な話です。あーこいつらまとめてD・A・アカデミーに放りこんでやりてえ(外道)。

きぐるみ防衛隊
守秘義務…普通なら禁則事項では?
いきなりなんか妙なことに…

青葉くんに聞きたいこと
「県によって予選の仕組み(はことな)る」…それがすべてですね。
現実の、今の神奈川も上位四チームリーグ戦でしたっけ?それとも…
強烈なスラムダンク。今回は彼を落とすんですね。
「高さがあれば」に「あ!すみません剛先輩」がひでえ。
いきなり二人きりで呼び出されて…壁ドン。そして聞き屋稼業。
いやー、宇宙人の王女がいきなり落ちてくるのと同じぐらい見事なご都合主義によるハーレム構築。
そして聞き屋稼業も再開?
青葉くんだったのがちょっと残念かも。…聞き屋としてのルールは破りまくってますけどね。
砂時計を守ろうとして抱きしめるのはうまい。
それが恋心の自覚になるのも…

九十九くんの愛はまちがっている
キスでの動揺がすごい…そしていつもみたいに積極的じゃない…
ネット検索でこういうことは調べない方がいいですね。
嫉妬が湧いてきて苦しくなる、そんな心の動きが実に繊細です。
で、「もう好きじゃない」でやっといつもの彼に…
あ、おさえがきかない…って今まで抑えて、まあいましたね。
毒されてしまった、というのもすごい言い方ですね。
ついにおつきあい…まあとことんラブラブになればいいと思いますよ。
いろいろと楽しみです。…フィフティ・シェイズ・ダーカーの映画化は、と…。

ピンポンドライブ!
扉絵の色気はとんでもないです。
因縁の相手…
試合描写は、無駄がそぎ落とされて切れがすごいことになってます。
もどれるかも、すごくあっさりした連絡。…タイミング悪いなあ…
それで、これが最後と意識して全力以上を…ああ、努力・友情・勝利の三本柱マンの姿が見える。
そのための技術、手から滴る血まで、丁寧と切れのバランスがまたすごい。
一人一人の笑顔が何て魅力的か!
描かれていない紅葉先輩の試合も、どれほど熱いものだったかが伝わってきます。
そしてダブルス…胸が熱くなりますね。

探偵チームKZ事件ノート
第三志望だけ…でも、高校受験・大学受験・就職活動と、あと三回も…実質は勝った人間たちがふるい落とされるんですよねえ。
若武くんが全部落ちた?
大事件を持っていく、ってどこで調達するんでしょう。
ポアロとヘイスティングズの、殺人事件をレストランで注文する、という会話じゃあるまいし。
頭にすごいのが当たって…
そして中身が減っている。
麻薬の可能性、さらに…
本当に事件をレストランで注文したような…
「あんただっておちたくせに」は小学生なら当然ですよ。それ以上を期待するのは、身長二メートルであることを要求するのと同じです。
致死量の猛毒とか、えらいことになってますね。
ちゃんと若武くんもいる…確かに、警察に連絡するのがベストでしたね。粉を分析するとき、全部使わず一部証拠用に残しておくべきでした。
先にストーリーを作るのは危険ですよ。
…彼は、彼女のことしか考えていなかった…このシーンはすごく心にしみてきます。
「きょうだけあまえさせてやる」もすごいですし。
想像以上に複雑な家族構成。
…これほどの事件、彼らに解決できるのでしょうか?警察に行けとすらいえません。証拠があったとしても、警察の管轄ですらない…警察は事件が起こらなければ動けない、の域です。
かなりの難易度ですが、どうするのでしょう。

花と忍び
思い出した、って…
そして結婚準備、楽しそうです。
「ほしいものはぜんぶ」…これまた強烈なプロポーズですね。彼女も富豪ですが、外出もできなかったのでは楽しみようもないでしょう。
理由は、金庫の手紙…
で、何があったのか、全部は説明されていませんね。まあ必要なだけの情報は置いてありますが。
そして…キスしたら結婚する宣言、それで彼を呼び出す。お見事!このために最初の設定があったんですね。
どう見ても終わりと思ったら続編決定、ここからどうするんでしょうね。むしろ意外でした。

かみかみかえし
確かに家族が集まりましたね。
そりゃ神の力を人間が使うのはまずいでしょう。
みんなの声、それですごい力…見事に王道ですね。
で、この夫婦を和解させるって、そんなことしたら生命と死のバランスがぶっ壊れますけど。
岩のように永遠に生きる…おそらく、感情も行動も思考も、何もない生だったでしょうね。
エンディングも丁寧でした。
終わりよければすべて良し、膨大な質量の作品お疲れさまでした。

月号はまた全然知らない作家…秋本先生がいるのでバランスが取れている、と?

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