なかよし2015年3月号感想

誰だお前と叫びたくなる甘々の表情。レターセットも最近珍しい付録です。
講談社総力を挙げたポスターは豪華の一言。

わたしに××しなさい!(遠山えま)伯爵さまは甘い夜がお好き(フクシマハルカ)恋と軍艦(西炯子)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)嘘つき王子とニセモノ彼女(美麻りん)さばげぶっ!(松本ひで吉)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)2.5次元彼氏(あおいみつ)クギ子ちゃんがいる!(PEACH-PIT)プリンセスプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)小学生のヒミツ(中江みかよ)FAIRY TAILブルー・ミストラル(渡辺留衣)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)利根川りりかの実験室(長谷垣なるみ)かみかみかえし(遠山えま)予告

わたしに××しなさい!
晶くんに相談するのは確かに…もっと早くやっとけといいたいほど。
野蛮なことはしない、って余計怖いんですが。
頭をなでるにとどめるのもつくづく…
「どのていどか見せてもらうよ」はカッコいいです。
不法侵入…確かに。
「なにしてきたか覚えてる」、まあ序盤の所業に比べたら小説のネタなんて些細ですな。
さて、それでリリアの力も借りて逆襲大会でしょうか?
で、素顔をさらして堂々と…どんな結果になるでしょう。氷雨がそれも計算してたら神なんですが。
何もしなかった晶くん、英断でしたね。

伯爵さまは甘い夜がお好き
朝からびっくりさせてくれます。
いきなり妻とかオウムが執事とか、なんか明治もくそもないですね。ひたすらこういう世界だと楽しんだ方がよさそうです。
コンビニがない…とんでもない時代ですよね、今って。日本一の金持ちでも、天皇でも元老でも冷蔵庫もCDもない。
「明治天皇が」といったらもう不敬罪…不敬罪が定められた後(明治13年)でしたっけ…「明治天皇」というのは死後の名です。「天皇陛下」でいいのか…当時の庶民が何といえば警官に殺されずにすんだのかは、僕は知りません。
まあ、明治天皇が洋食洋風を好むことで文明開化を進めようとしたのは史実です。
おいしいお菓子を作れる、確かにお菓子にする方が、直接牛乳を飲むよりハードル低いでしょう。というか牛乳を大人が飲んだら腹壊しますって、今だって乳糖不耐症はあるんですし、無菌搾乳機と殺菌もないでしょうし。
卵の殻を入れ物にするのはうまいですね。見た目も華やかです。
そして留可さんにお見舞い、その男のさりげない動きの色気が本当に強烈ですね。
楽しくなってきそう、って誰でしょう?警視庁の密偵とか?
レシピがしっかりついているのがうれしいです。

恋と軍艦
「あやまらんから」よくやった!感動した!
なんかすごく目が大きくなってるんですけど、どうなるんでしょう。
いろいろ書いてしまって捨てるとか、すっかり乙女ですね。
勝手にドアを開ける、って恐ろしいことをします。引っ越し準備?
ガムテープをたくさん買ったらそれだけでばれるとか、恐ろしいですね。
起きたことを全部町長さんにぶちまける、恐ろしい子…さすがあの母親の娘…
「それがこたえだよ」って、やってくれますね。というかここ撮影されたら今度こそ終わりですよ?
本当の自分の気持ち…それだけでも駄目なんですよね、相手というものもありますから。
「ちがうもの」に関する演説は見事ですね。
「あんたにこの町におってほしくなかとよ」…これは最強かもしれません。言葉ではなく、感情だけ。
読者に考えさせてくれる作品です。読者にはみんな、こういう感情はわかるはずですから。

恋するふたごとメガネのブルー
おお、〈残り物どうし〉パターンじゃなくて空くん!とてもうれしいです。
というか空くん、めちゃくちゃかっこよくなってるんですが…
手をつないでいながら「子どもあつかいすんな」が実に面白いです。
手をつないでいること自体、子供の役得のような面がある…でも、本当は強引な男らしさでもある、と。
そしてうるっとやる…さすが有永くん。
すごく甘くて楽しかったです。

嘘つき王子とニセモノ彼女
「もらっていいの」から「いーんじゃん」まで引っ張りますねえ。
特別補講…いい優等生ですね。
まあ個々の連中も元が…少なくとも遺伝子は優秀だからわかるんでしょうね。さらに「きみのほんとうの力を」とか…
それぞれの性格が出ている指導、面白いですね。
この理事長、冷たいと思ったらかなり意地悪ですね…「キスできる」とか。
でもそれ、男子大損ですよ…
時間がないとかまた面白いことになりそうです。今から流凪ちゃんの暴走が楽しみ。
「あたしが一位とるしかない」…無謀なことを。
そして対決モードになってしまうのは、たぶん寝不足からでしょう。
ひざまくらのシーンはつくづくすばらしいです。服から染み出る体の柔らかさ、全体に漂う暖かな愛情…たまりません。
原田さん、頑張りましたねえ。
というか四位取った流凪ちゃん、素質とそれまでの基礎が相当高かったんでしょうね…
ケンカも芝居?というかどこまでが芝居でどこまでがリアルかなんて、どうでもいいんでしょうね。
本当にすごいなあこの作品。

さばげぶっ!
先生にワイロ…女性教師だったら?
地味なのにじつにさりげなくチョコを渡す、それでゲスセンサー?
「気になってしょうがない」とこの女にどんな反応をするか、わかっててやったとは…さすがゲス。
そして一瞬で手なずけられるとか、恐ろしい。
「勝てない」と対決もしないで認めるとは…
はじめて憧れとよべる存在…笑うしかないです。
男としては、全力で見なかったことにすべきでしょうね。

料理…どんな恐ろしいネタと落ちが待っているか、想像しただけでものたうちまわりそうです。
なんという悪趣味なオムライスと技術。
さっとカツ丼を作って自白させる、恐ろしい。
「なかよし」でニンジンを生でかじるというのがどんなに恐ろしいことか、この子は知らないんですね。
サバイバルナイフに持ち変えると、ってよくありますけど、サバイバルナイフを使えるなら包丁は使えます。ハンマーグリップですが。
最後の落ち、全員で全力出して冷奴は大笑いしました。

百鬼恋乱
ココちゃんを本気で…さて、いつ始まるのやら。それを待つだけです。
自分の心の奥…
あ、かぐやさんの生まれかわり、という手できましたか。
…今回はずっと「静」のままですね。
さて、思いっきり来るんでしょうか…

2.5次元彼氏
ピクセルアートをチョコレートで…作ってどうするんですか?
男の人の名前を呼ぶ機会がない、ってわかります、僕も女の名前は口にできないほうです、小学校の頃から。
お姉さんには全部お見通しですね。
「ことばだけじゃ足りないから」ってすごく熱く語ってますし、説得力あります。
「むなしくないか」はそれを言われたら地底まで落ちますね。
ほくろのチョコレート…確かに当日には手に入れにくいでしょう。
「そういえばぐうぜんチョコを持っていたんだ」…この日に男子が、と突っ込みたくもなりますが。
そしてこの手紙…うわああああ。
やっと名前を呼べた、それにまっすぐな告白…ああああ。次回からいろいろと大変すぎることになります。
何よりオタクがばれたら地獄という…それに三次元の恋なんて知らないし…ああもう、楽しすぎます。

クギ子ちゃんがいる!
確かに効率はいいですね。
シロ?
…こんなかわいいのがなぜ…
そして元に戻って改めて告白、確かに理想のイケメン王子ですねこれ。
この大騒ぎは面白いです。そして一人でもノーマークにする油断とか。

プリンセスプリキュア!
プリンセスは「なる」ものじゃなくて「として生まれる」ものなんですが…という根本的な突っ込みはなさそうですね。
皇太子妃も英語では「プリンセス」で大丈夫でしたっけ?それなら「なる」も可能ですが。英語の正式称号なんでしたっけ…
トラブルだらけ…ToLOVEるだらけじゃなくてよかったですね。
入学初日からプリキュアとか、そりゃ夢も膨らみますよね。自尊心と誇大妄想も。
馬の名人芸はつくづくすばらしい。
というかこれで、怪我以前に死ななかったのが不思議です。

小学生のヒミツ
女子は興味しんしん…よかったですね、それですんで。昔は桜井明子(花津ハナヨ)先生が…もう読者の母親ですね、たぶん。
しかしかっこいいというかものすごい身長差です。それで「守りたかっただけだから」とか…
キスで頭がいっぱい、でもごしんぱいなく。男子の頭は百倍キスでいっぱいです。
親父さんはお気の毒としか言いようがないです。
母親に嘘をついたのはともかく、たぶんお見通しでしょうね。
驚く、南くんのほうの母親に「彼女」とはっきり言ってしまう…すごい。
いけないことしてる、と罪悪感を感じるの、本当にいい子ですね。良心の部分がすごく大きい…
なんだそれ、からすぐに「いくぞ」と言ってくれる…いやこれ、中学生でもできる子そうそういないですよ。人間としてのレベルが高すぎる。機関銃がうなってる地雷原を口笛吹きながら歩くより度胸いりますよ。
母親が善人でよかったです…胸がいっぱいになりますね。
そしてほっぺとか…質が高いなんてもんじゃないです。

FAIRY TAILブルー・ミストラル
床をあっさりはがす、ってパワーすごいですね。
穴を掘るってものすごく大変なんですけど…
森が死ぬ、というのが事実である可能性は?
どちらが正しいのかがわからない、どちらも主観的には正しい可能性がある…
タンさんは知らずに開発業者の先兵をさせられているかもしれません。
どんな真相が待っているのか…水準の高い作品です。

出口ゼロ
すごく条件が絞られていますね。無効解答が先にあるのはしっかりしてます。
でも、多くのクラスメートに失ってもいいと指名されたら退学、とは一言もありません。
逆に、何が解答として認められるかをとことん考えろ、という…
招かれざる客、というのもそれが正しいのかどうか…
「アカデミーは人数や配役にウソはつかない」というのも、どこまで信用していいのやら。
講師も「仲間」に含めていい、というのは最初に思いましたけど、まさかそれとは。
みんなの演技も先生のオーバーリアクション芸もお見事。特にわかっていて読み返すと、「もう一度話し合おう」のあたりが見事な演技。
さらに即興で押し返す…なんというか、本気で勝負してくれてますね。
それで全員合格とは、フェアなところはとことんフェア…

きぐるみ防衛隊
傘は…残念ながら、たいていの傘は打撃武器に使うには弱すぎます。突き専門。
さらに後ろからハートをえぐり…感化されて…
なにがなんだかわからない、でもものすごいことははっきりわかります。

利根川りりかの実験室
バレンタイン…さて誰でしょう。
意地だけで作る宣言してしまって、なんというか…「ドラえもーん」という声がしそうですが、旧キャストでです。今のキャストがどんな声だか僕は知りません。
失敗して挑戦する、その大変さを彼女ほど知っている人はそうはいないでしょうね。ため息が出るほどの苦労と苦闘…
一番完璧な先生らしい人が来てくれましたね、今回は。
そして告白も…どうなるのやら。
自分の気持ちがわからない…次回はハイゼンベルクかアインシュタインか…

かみかみかえし
昔の運命を書き変えることはできない、といっても巻物を燃やしてしまえば?
意思を継ぐ、と宣言して…でもそれは、何人もの人と、積極的に争うことにもなるでしょう。
黙って殺せばいいのに、これだから悪党というのは…ストーリーに縛られている悪党ほどかわいそうな存在はありません。元特殊部隊のヒーローを拷問はするけど指一本切らずに結局やられる奴とか…最初に目を潰し手足を切り落としておけばいいのに。
結局サンダースン方式、味方のミスとピンチも全部伏線になって、でしょうか。

山田先生の新連載…「恋するふたごと」は素晴らしかったけど、それまでずっと同じパターンだったので、また「いつものデイジー」に戻るのか、それとも素晴らしい作品になるのかすごくどくどきワクワクハラハラしてます。

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