なかよし2014年4月号感想

表紙の眼鏡はやはり面白い印象がありますね。
カラフルな付録もスタンダードでいいです。

 

小学生のヒミツ(中江みかよ)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)さばげぶっ!(松本ひで吉)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)わたしに××しなさい!(遠山えま)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)ハピネスチャージプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)クギ子ちゃんがいる!(PEACH-PIT)少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)かみかみかえし(遠山えま)塾セン(立樹まや)恋と軍艦(西炯子)170cm☆オトメチカ(桜倉メグ)31人の王国(日向きょう)予告

小学生のヒミツ
カラーの柔らかさがとても魅力的です。
好きな子とクラスが離れる、って本当に「しんだようなもん」です。
厄介な三角関係ですね。
六年と一年の合同遠足、というのも大変ですね。
「あんなふうになりたい」「かわりたい」から積極性を出す、というのもいいですね。素直に成長そのものを描いています。
表情がどんどん変わるのも見ていて楽しいです。
さっそく試練…ははは。
体を張って青虫ギャグやって、それで結果的に別の子を泣かせてしまう…ままならない大変さも楽しいです。
でもお弁当をさっと後輩に差し出すなんて、この子は絶対このことは忘れないですよ。人生変えるぐらいすごい。
崖から…これは教師の責任です。崖に物理的に行けるところを遠足先にするのが間違ってます。ああ、フェンスがあるからは安全とは言えませんよ。小学校六年でも乗り越えて危険な場所に行くリスクは考えるべきです。
「失敗すんのなんかあたりまえやん」といえるの、すごいですね。
二人で上着にくるまるの、すごくドキドキするシーンですね。ありがちだからこそ、すごく素敵な描き方です。
ああ、正解はちゃんとシェルターを作ることですよ。なんでもいいから。
厄介な三角関係ですが、それも含めてすごく楽しみな作品になりそうです。

恋するふたごとメガネのブルー
夢を見つけたら…簡単な目標にも思えますが。
それにしても、すごく表情が豊かで読んでいて楽しいです。
先生方もすごくいい先生ばかりです。こんな無茶に。
サッカーボールを蹴るのもカッコいいです。
不安なのに励ましあっている、というのも可愛いです。
ももちゃん、いきなりのスパルタは…でもちゃんと「にげないんだ」って頑張ってますね。心配にもなりますが。
そしてさりげなく、「うちの学校のテスト範囲 ハルタの勉強みてやってんでしょ」という思いやり…
「いつものファミレス」ってそれ、つきあってると思いますよ?というかすごい金かかりそう。
がんばったのに赤点、というのはきついですね。
気分転換もちゃんとやってくれるのはうれしいですね。
「恋人同士に間違われてもいいんですか?」に「へ?てか一回ボートって」…これ、完璧に知っててごまかしてる、いくつかの難聴ハーレムラノベ主人公、って思っちゃいます。。
それで結果的にももちゃんと青くんがカップル状態に…
それで「青くんに告白してフラレた」…小学生に相談してどうする。なんというか罪なことをするな、って気がします。
空くんがドキドキさせられてるのがなんか共感してしまうというか。
「くやしいってことはがんばった証拠だろ」というのもいいですね。
で、倒れる状態から、「見えなかったことにして」とキス…いきなりすごい展開になりました。

さばげぶっ!
完璧なんだけど運が悪い…お気の毒に。
どれもこれも最下位と言っても、10日生まれ・てんびん座・A型の人間はかなりたくさんいるのでは?
逆に部長の幸運ときたら。百万円拾っても、落とし主が見つかれば三割しかもらえないのですが…
まとめて道づれにできる、ってその時点ですごく色鮮やかな破滅フラグが見えます。
しかもこいびとつなぎ…こりゃキャーキャーみんな言いますよね。
ボールがフォークでぶつかる、というのいはすごいですね。
占いデータは同じなのに…いやこれで運が悪いほう、ってどれほどとんでもない強運の星なのやら。
「そんなものはわたしが決める!」は強烈にカッコいいんですが、いろいろとひどい。
というかこうして踏まれたら死にます。

この若さでぎっくり腰とは…ご愁傷様。僕も明日は我が身ですが。というわけで枕元に携帯は置いておきましょうか…忘れていきそうなんですが。
イギリス近衛兵は何度見ても笑えます。あんなカッコいい姿で、あんなかっこ悪い銃…なんで近衛兵だけ特例でL1A1を認めてもらえなかったんでしょう。
抱き枕にされる、っていうのは今の女の子にはかなりの恐怖でしょうね。美少年なら男の子も。
治ったらまた…なんかもう気の毒すぎて。

出口ゼロ
人生すごろく、ってそれが演劇学校とどう関係があるのでしょう。
顔文字が配役?
みんながネコ耳、とここまではギャグ路線で進んでいますが…
自分という役者の価値…それはそれで恐ろしい。
ビリのチームは全員脱落、という…確かにそりゃたくさん脱落者が出ると言ったわけです。
本当に車で人をはねてしまう、というのがまた…
で、怜士が冷たいキャラに戻るのもうまく期待を裏切ってくれてます。学園から脱出することが最優先目標だったはず…デビューのチャンスも捨てたのは、何が目的でしょう?
いろいろな思考実験を積み重ねることになるようですね。
集団心理が、作者の側からみた今回のテーマになりそうです。どれだけやってくれるか。

わたしに××しなさい!
すごく真摯な告白ですね。表情もすごいです。
電車のドアに涙が写る、というのもすごい!それで見せる顔は笑顔。
「どうしよう」ってやることはけじめつけて飛んでいく、それだけでしょう。
「雪菜ちゃんでいっぱいにして」って…これは死刑。
後ろから抱きしめて好きと繰り返して、でも…本当の気持ちに背を向けているだけなんですけどね。
そして雪菜ちゃんのほうからけじめをつけましたか。
もう、恋人ではいられないのに…「おまえが望むならずっとそばにいる 泣いたら抱きしめてやる」…すごく素敵な言葉ですよね。
もう晶・マミのラブラブが見たくて今の、時雨くんと雪菜ちゃんのラブはスキップしたいぐらいです。

百鬼恋乱
これだけやっといて冗談にしちゃうのは、ある意味ただのヘタレです。
「なにやってるんだ」と、苦悩するのはいいんですが…かわれる存在なんでしょうか?
母親の墓参、ですか…のどかですね。
刀で多数の妖怪を切る、蜜も利用して…何をやったのやら。
刀を持っていろ、というのは女の子には難しいですよね。家に置いておくならともかく、外は銃刀法違反ですし、かくして携帯するのも難しいですし。まあ剣道袋に入れて防具袋も背負っていればわかりにくいかもしれませんが。

ハピネスチャージプリキュア!
なんというかダメすぎ。まあ僕に人のことを言う権利はなし。
いい人ばかりだからなんとかなりましたけど…でもすごく素敵な世界を描いてくれてます。
こんな調子で成長していくといいですね。

クギ子ちゃんがいる!
みゆちゃんの立場から見れば…なるほど。
秘密を暴いてみせる、ってそれ自体が楽しくなっちゃいますよね。
この白いトカゲが下水道の主…の子供とは。お約束ですがだからこそ楽しいです。

少女結晶ココロジカル
いきなり英雄戦、と思ったら実力不足でパスされる…ちょっと肩すかしです。
かなり意地悪な人ですけど、楽しい道連れですね。
なんども跳躍を繰り返す…意志だけは強い、というのがよく出てますね。
ハルトくんが無事そうなのはよかったです。
こうしてまっすぐに抱きつくことができるのもすごいかも。なんかハルトくんが気の毒になります。
そして五月英雄…どんな存在なんでしょう。
どうすればちゃんと英雄とやりあえるように、基本を教えてもらえるんでしょうね。

かみかみかえし
笑うしかないですね、ひたすらきざな美少年。
美形は勝つ…確かに。
すべてが終わる、ってまた面倒なことになりそうです。
というかこの作品、第三勢力がなさすぎるのが不思議ですね。
日本政府も天皇家も、アメリカも何も存在していないようです。

塾セン
カラーもすごく面白いタッチですね。
ラグビーボールでバスケットボールはすごくやりにくそうです。
女の子がむーっとなってるの、怖いです。
中一の範囲が確実にできる、というのは重要ですよね。そうじゃないと絶対中二はできませんし、そして中三ができれば受験問題はできます。
塾まで追いかけてくるとは…やっかいなことに。
「いっておかないと気まずくない」…問題に直面することになりましたね。
すずちゃんの独占欲、見ていて胸が痛くなります。
「すずはっ…花菱のみんなや原くんがいればいいもん」…あえて世界をすごく狭くしてしまっていますよね。そのほうが楽なのは確かですが。
胸が痛くなります。
どうしてもいうことができない…これも辛いです。
「花菱で猛練習して今のチームで強くなる」それもあるんですよね。あえてその選択肢も出す…
どちらの気持ちも肯定する、というのがすごく素敵ですね。
そして、先生の「すごく大好きな人が」で泣き出してしまう…この気持ちの積み重ねが本当にうまい。
で、別の人の耳からすずちゃんに…えらいことになりそうです。

恋と軍艦
いきなり「見るか見ないかはおまえにまかせる」…たいへんなものを。
この子が「いいことかんがえついちゃったの」というのはもう嫌な予感しかしません。
箱を中に入って運ぶのって楽ですよね。
そして病気とうそをついてまで呼び出す…どんなことになるのやら。
DVDの内容、えらくハードですね。いろいろな意味で。
今の地球にもこんな状態のところはいくらでもある…その現実も、読者に与えてやりたいのでしょう。わかります。
ちゃんときいてね…ついにこの時が来ましたか。
理解できるでしょうか?
それにしても、すごく大人に踏み込んでしまう子ですよね。

170cm☆オトメチカ
七緒さんが可憐ちゃんのメイクを…ショッキングな裏切りですね。
父親の言葉、これも支えにはなると思います。
すごい泣き顔を描きますね。
「だったらおまえも堂々としてろよ」という言葉もうれしいです。
黒いウェディングドレスと、ありのままの自分を全部、父親の支えで出すスピカ…
クラスメートも、北斗くんも支えてくれる…
大会規約を盾に取る時点で、もう敗けてます…可憐ちゃんもここですごくかっこいい姿を見せてくれました。
可憐ちゃんとの友情を華やかに描くのも素晴らしいです。それでダブルグランプリとは、すごいことします!
最終回、ものすごい光の嵐を渦巻かせてくれました。すごくうれしい作品です。
この調子で素晴らしい次回作を、期待しています!

31人の王国
教師にいじめられている多麻ちゃん。
転校して完璧に英語を読み、教師のミスを指摘したことがきっかけ…
クラスの門真くんが、ある朝、サボってボーリングに連れ出してくれた。そしていい子の仮面だ、とも指摘してくる。
そして翌日、勇気を振り絞ったら…
教師が…呼吸すらできなくなりそうです。
同じクラスの門真くん?
そして震えながら学校に行こうとしたら、「ストライクとりたくね?」これは驚きました。
いい子の仮面、といっても…彼女がどう変化しても、この状況に対処できるとは思えません。
これでクラスメートが助けに入ってくれるのは、そんなこと現実にあるだろうか?とも思えます。
短く、一気に…そして読者にいいメッセージを与える、それに専念したのでしょう。
こういうのもありかもしれません。
全体としての表現力の高さは驚嘆すべきものがあります。できたら次は、いじめじゃ無く素敵な話でお目にかかりたいです。

月号は美麻りん先生の連載、それだけでもすごくうれしいです。
そして安藤なつみ先生の、いじめ話…圧倒的な実力でどれほどのものを見せてくることか。
でも正直に言うと、いじめはもう勘弁してくれと言いたくなりますが。

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