なかよし2014年1月号感想

表紙は目に近づけるとすごく温かみがあり、素敵なイラストです。ただし遠くから店頭を見ると、あのインパクトには…
付録は小さいのですが、驚くほど豪華です。

新人賞デビューなしは残念ですが、ここまで畑が少ないのに新しく種をまいても無駄になるだけです。
畑が少ないなら、苗を少なくして丁寧に育てるほうがいいでしょう。
…増刊が絶対にできないのなら。

しかし、まんがスクールの「美少女まんが家になれますよーに」って…美少女漫画って世間一般には…

恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)さばげぶっ!(松本ひで吉)恋と軍艦(西炯子)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)わたしに××しなさい!(遠山えま)小学生のヒミツ(中江みかよ)死ぬほど好きってダメですか?(あおいみつ)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)クギ子ちゃんがいる!(PEACH-PIT)ワルツのお時間(安藤なつみ)170cm☆オトメチカ(桜倉メグ)ドキドキ!プリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)逆転タロット!(みつき成流)予告

恋するふたごとメガネのブルー
すごい色っぽい表情…
「よくわかんねーや」って、そりゃないでしょう。わざとやってる疑惑+2P。
制服の裾を握ってるのがめちゃくちゃ可愛いです。
結局ばれずに無事帰れたんですね。
でも母親にはばれたようですね…。
お風呂でのガールズトーク、サービス皆無なのがまた楽しいです。
「ちょっとくらいいつもとちがっても」…なんかひどいかも。
で、噂になっていたと…
職員室、ってばれたんでしょうか。
「塾のしりあいですよ」とあっさりいうフジタ、でも彼女でもない女の子をなぜ食事に?
「仲よくなりたいなと思って」も、叫びたくなるほどの思わせぶり。
そしてクリスマスパーティー…これまた楽しみなことになりそうです。
さくらちゃんが勉強していて心配する、というのもひどい話ですね。あ、職員室呼び出しは入れ替わりじゃなくて留年でしたか…
「彼女になりたいの」と口にするだけでもこんなに勇気がいるなんて…
友達の、「なんでオレらにきてほしいの?」とか、ハルタの恋心をわかっていて、丁寧に言葉を選んでいるのがすごく楽しいです。
あきらめるには…まず、僕は行動を完全に抑制しました。もう二十年以上。
あとそれどころじゃないことをたくさん行動するとか。
しっかりノートに答えを書いてくれる…これ、本来の読者にはきついですよね?
あと、なぜそうなるのかが証明されてませんよね、考えてみれば。本気で証明しようとすると相当めんどくさいですけど。連続と単調増加・減少が4以外任意の実数で成立することを証明し、それで背理法を用いる…?
平方完成の途中経過も書いていないので、わからない子に教える適切なやり方とは思えません。
考えようとしてひたすら飾りを作ってる、というのも面白いです。
空くん専用に1ホール、ってそりゃもう夢みたいに嬉しいですよ。多分途中でギブアップしますけど、それもいい勉強…
パーティーがすごく楽しそうです。
「にげたか」がすごく楽しいです。
「カップルばっかでよけいにつらいんですけど」…そりゃあもう。
「散歩中の犬か」がまた楽しいです。
そして抱きついてしまって、それでどうするんでしょう…

さばげぶっ!
難しい作戦のようですね。
サプライズ誕生日ですか…
いきなりめちゃくちゃなスケールを言い出す部長には爆笑しました。
おもいきり見栄を張ってしまって、さあどんなことになるか…
玉を割って「サザエさん」パロディは大爆笑しました。
寄せ書きに鼻血とかどんどんホラーになっていく…笑える予感。
確実に喜ぶプレゼント…でっかい熊、で本当に生きた熊を調達するというのが極悪です。
「うららのほしがりそうなもの」…なんという直截な。ひたすら笑い転げるほかありません。
まあうららちゃんは大喜びですからいいですか…
口と足はもちろんガムテープじゃなくダクトテープですよね?

戦闘と銭湯というお約束をやるとは…
「少女まんがでよかった」は大笑い。
マヨネーズは確かリンス代わりに…やらかしても知らないので自己責任で。
勝ってもこの完敗はどうしようもないです。

恋と軍艦
冒頭からなんですかこの絵は。
香菜ちゃんも真剣に考えなければいいのに。
というか脅しじゃなくてプロポーズと解釈するとは、なんという女の子思考。
なにもかんがえてない、んでしょうね。
株式会社…確かにそれは重要なんですけどね。
…でもあれを社長?
あと、株式会社は本来、有限責任投資のためです。しかし日本では、経営者個人保証が厳しいので社長が無限責任を負うことになるんですよね。
「そのときは」ってちゃんと先を見てますね。
大怪我の真相がすごいですね。そうなるのはとてもよくわかります。
きっちり描き上げていたのはやはりすごい。
「そばにいてほしかったのはわたしじゃない」…これも刺さる言葉ですね。
「ポジティブさにみんな巻きこまれて」…なるほど。
子供の世界と大人の世界の対照が実に見事。
作者が読者に伝えたいことがとてもわかって、なんともいえず嬉しいです。

百鬼恋乱
いきなり力が全部無くなって、零が…出て行くと思ったら周囲を見るだけ?
体調をはかるのに一々エロ、というのがある意味ばかばかしいぐらい楽しいです。
そして…いきなり妖怪が見えない、見えないまま襲われるというのも怖いです。
見えなくても、ムクを使役することはできるんですね。
いきなり出てきた小さな妖怪…小さい頃からの知り合い?
というかまた妖怪が見えるようになっている?
「たった百年でいい」…残酷な宿命ですね。本当に三人でいたとしても、それはほんの百年だけ、人間が犬を飼うよりずっと短い…
自分で自分の力を封印した?
「しればしるほどおもしろい」となるのもなんだかわかります。邪悪ですが。
そしていきなり…面白い形での回想シーンですね。
神を殺した?…いきなりとんでもないところから。

わたしに××しなさい!
なんというか、ここまで幼稚とは。チャンスさえ来れば自分のものになる、と…
で、こんなイケメンが少女向きケータイ小説を読んでる、というのも面白い眺めですね。
そういえば、ガラケーからスマホに移行したことで、ケータイ小説にも変化はあったでしょうか?
ケータイ小説はガラケーに適応して発達したものですから、版面が違うスマホでは別の文体が最適解になるでしょう。
全部幻想…そうなんですよね。
そのゲロ甘を妄想する雪菜ちゃんもいろいろと…彼女のとろけ顔は貴重です、色々と。
いいかんがえ、ってなんか悪い予感。で、この格好…いくらかかりました?
「この小説には夢がある」という表情が会心の可愛らしさ、それでいいのかって気にもなりますね。
しかし…なんでこうなるんでしょうね。なかなか思い通りに動かない、ラグビーボールのような作品です。

小学生のヒミツ
空気…また重い話ですね。
転校生はかなりの美少年ですが、最初の目にある種の敵意があるのは?
そして何もいえなくても席が隣というチート…
で、「ひとめぼれしちゃった 協力してほしいな」…先んずれば人を制す、ということですね。その言葉を作った人は項羽に先んずられて殺されましたけど。
嫌なことを嫌といえない、というのも…本質的には権力なんですよね。
いきなり顔がめちゃくちゃ近いのもビックリさせられます。
で、席替えしてもまた隣…
悔しそうな表情の表現がすごいです。
「どっちでもええわーってときだけあわせとけば」というの、すごく心が楽になる…腹にホース入れてガスがすっと抜かれるような言葉ですね。
さらに二人乗りまで…
そして噂になってしまって、結局は迎合してしまう…山下くんも怒りますよ。
「時と場合がある」といっても、この場合には合わせなかったらいじめのリスクが非常に高いので、命がけになれというのと変わりませんよ。
翌日、あっさりと鎖を引きちぎれたのはほっとしました。
勝手に鎖を太くしていただけで、本当は大したことがなかった…これもまた怖いですね、小象を捕まえたら紐で杭につないでおけば、大きくなって紐なんて簡単に引きちぎれるようになっても自分でつながったままでいる…
本当に毎回考えさせられる、素敵な話ばかりくれます。

死ぬほど好きってダメですか?
渚下先生が大好きな星野ななみちゃんが、いきなり車にはねられた。
気がついたときには幽霊?これはチャンスとばかりにキスを狙いまくるが…

さて今回は何をやらかしてくれるか…楽しみでなりませんでした。
冒頭からすごいことに。先生のクールな言葉が見事。
というかこの猛アタックが学校で問題になってないって…
で、いきなり車に?
幽霊になってすぐに窓から先生のところに行くというのがスゲエ。
幽霊になっても、「他人の目を気にせず」だけ考えてる…ちょっとまて、そのお姫様抱っこでアハハウフフって、第三者の目にはどう見えると思う?
僕が人目がない時に、犬をなでたり抱っこしたりするふり…エア犬をしてるのと同じじゃないですか。
「ここが先生の住んでるトコですか」…なんともいえません。怖いというかばかばかしいというか、ひたすら大笑い。
「浮けるわすきとおれるわ」…こわひ。
そして先生が開き直ってフェンスに押しつけて、そしたら逃げられた…はあなんだこりゃ、と頭抱えたくもなりますよね。
ここからの彼女の言葉はすごく心を打ちましたけど。
そして、クラスメートには見てもらえないから初めて死の孤独を実感する…
この人も、自分が何をすればいいかわからない…衝撃的なぐらい心を打ちますね、彼の立場で読み返したらすごい作品になりそうです。
実は生きてたオチは、半ば予想してましたが苦笑するほかありませんでした。

出口ゼロ
突き飛ばされて怒ってるクイーン、これも演技でしょう。演技じゃなしに怒っていたら役者失格、と自分の説教が自分に降りかかってきますからね。
次々とめちゃくちゃな言動をするみんな…
そして二人の惨殺死体?
生存を確認した二人が、これも演技?
死体を前にしながら普通に講評をしているのはさすがですね。
そして、二年前に咲良を殺した犯人は…その質問には回答を拒否しましたね。
現場保存などをしない、現実に死体を発見したときとはまったく違う対応…読み返せば、クイーンは真相を理解している、としか思えません。
トラックから脱出するのが成功したのも、この町も…
そう、咲良が脱出に成功していたのなら、なぜアカデミーが社会問題にならず存続していたのか。
…この街も、釈迦の掌の中なんでしょうね。どれほど激しい絶望描写を見せられることになるのか…

少女結晶ココロジカル
何事も無かったように日常に戻る…でもハルトは動けない。
おこられた、といっても…どう考えても父親が悪いでしょう。何も知らせずただ禁止する、という、徹底した幼児扱いをこの年齢で…
BOXは機能停止状態…そしてCDプレイヤーすら復活する…
昔の電話でのドキドキ、少女漫画にはすごく素敵なスパイスでしたよね。
ダンスもうまくなっている…そりゃまあ、英雄倒しですものね…
「どこに気持ちをぶつけたらいいかわからない」ヴィヴィちゃん…
あくまでこころちゃんをカヤの外にする父親…「おとなにまかせておきなさい」という言葉には、本気で殴り倒したくなりました。「ふざけるな、おまえこの子を何だと思ってるんだ。一人の、心のある人間だ。人形じゃないんだ」と怒鳴ってやりたいです。
頭を冷やす、って宝石の場所も聞かれているんですから…
電話ボックスの使い方を学びなおす、というのも素敵なシーンですね。
すきまの階段、ってまるでハリー・ポッターのようです。
地図にしか載っていない建物、という仕掛けの作品もありましたね。
そしてこの恐怖から…再戦が始まるのでしょうか。
そこでは恐らくかつての味方も、もう味方ではないでしょう。苦しいでしょうが…どれほど強く応援していることか。

きぐるみ防衛隊
なにこの厚化粧。
のばらちゃんの「正しいデートv」のメモ…さぞやインチキだらけなんでしょうね。
「相手はここでネタバレ聞いてますけども」というツッコミが苦笑。
電車で座る微妙な距離が楽しいです。
うまいこと弟をまきましたね。で、アイドルの潜入捜査…
お人形さん、というのもショッキングな言葉ですね。

クギ子ちゃんがいる!
異空間ですよね、女の子たちは。
ペンケースを開けたら目玉の消しゴム…これは悲鳴ものですね。
トイレットペーパーで通信できるというのは便利ですね。
でも絶対誤差はあると思います。「ちょうど30cm」というのは「円」同様イデア界の存在です。
めちゃくちゃに目立ってますが…
トモダチ一号は永久欠番…切ない言葉ですね。
そして早速クギ子ちゃんと秘密をばらしてしまって…どんなことになるのやら。

ワルツのお時間
いきなり昔の話とは…わくわく。
笑われるようになる?
身長が女子のほうが伸びるのが速い、これは思いがけない問題ですね。致命的な。
それを勇誠が救った、どうやったんでしょうね。
ただ悲しみしかない姫愛ちゃん…そして見つけたパスポート…
「南くんのそばから」という、自分の醜さをはじめて見てしまう…これがまた辛いでしょうね。
いきなり勇誠くんのクジを取ってしまう姫愛ちゃん、これはこれで誤解されそうですが…
あ、たんごくんと組ませるためでしたか。
そして、「バカァ」という大声…そしてこの告白…
あまりに強い真心に圧倒されそうです。
クライマックス、というのにはむしろ驚きましたが、完璧な構成かもしれませんね。

170cm☆オトメチカ
自分に似合う、だから七緒くんも突き離して自分で考えろ、と。
いきなりプーちゃんが暴れて弁償騒ぎ、でもまあ笑顔でよかったです。
十子ちゃんが自分を卑下したらプーちゃんが怒って…そういう人なんでしょうか?
「もうほっといて」というのは、彼女自身もそっち側ですからね。なんというか、七緒くんが見ていたら少しはオレの気持ちがわかったか、といいそうです。
そして自分にできることを必死にやる…
そして「かわいくなりたいよ…っ」という泣き顔の強烈さ。こういう表情を恐れず描けるのはすごいですよ。
堂々と挑んだ二次審査、妖精という課題…次がとても楽しみです。
徹底した王道真正面唐竹割り。毎回本当に強烈なまぶしさです。

ドキドキ!プリキュア
レジーナちゃんのことを諦めていない、あくまで信じている…
なかなか通じないですけど、この信念…悲劇に終わらなければいいですね。
来月号のクライマックス、楽しみです。

逆転タロット!
人を調査し、プロファイリングしてお金をもらっている玲央奈ちゃん。
実は憧れのテレビドラマの刑事を真似ており、そのDVD-BOXが欲しいから守銭奴している。
占い師にこんなに稼げるのかと興味を持った彼女は、占い師が落としたカードを拾った。それを開けると、美青年が出てきて「つぎの主人はあんたか」と言ってきた。
それでなんとなく占い師を始めるけど…


本誌登場がすごく嬉しい!
金を払ってプロファイリング、というかむしろ探偵ですよね。
500円でこれだけの調査は安いです。
クールなポーズや表情がすごくかっこいいです。
テレビドラマのまね、そして円盤商法のために金を…クールさとのギャップがたまりませんね。
占いの大金…すごいですよね。人間って、本当になんでそんなのに、にばかり大金出しますよね。
いきなり出てきたのにゴキジェット、というクールな面がまた楽しいです。
見通す、と言われて観察されたと見破る冷静さはすごいですよね。普通コレをやられたら引っかかります。
戦車…大アルカナだけ?
そして占い師をやろうとしても全然稼げない、というかここに店を出すために色々必要だと思うんですが。警察とかヤクザとか。
「金とってプロとして占うならまともに占えよ」という言葉、なんかしびれますね。
行動の動機を見極める、プロファイリングの精度を高めようとして、自分が間違っていることを理解できる…その強さがあるのにはほっとしました。
「隠者」の本当の姿、「自分自身とむきあって」という言葉の温かさ、なんだか心が温まります。
で、原田くんの親のふりして電話、花やケーキ、電線まで切って…占い師のやることじゃないですよね。
他の大アルカナたち、特に逆位置になっているのを正位置に戻していくのはぜひ見てみたいです。
続編をぜひ連載して欲しいですよ!

来月号は立樹先生の連載に長谷垣先生の読みきり…うわ、豪華で楽しそうです。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ