なかよし2010年4月号感想

しゅごキャラ!時代もずいぶん長くてそれが当たり前に思えてます。

羽ペンというのは風雅ですね。ホーンブロワーの貧乏艦長時代、目に当たるけど安い右翼側の羽ペンしか使えなかったとか思い出しました。
ただこれ、プラスチックでこの形状は、端を削ればそれだけで簡単に…
缶という素材もいろいろ使えますね。このイラストがまたかわいい。

しかし不快感を与えるタイプの作品が多いですね…それも中盤は連発で。大丈夫でしょうか?
「ちゃお」みたいに「ちび・デビ!」などをはさんで軽減することも、最後に「こっちむいて!みい子」で幸せに浸ることも、もりちかこ先生の暴走ギャグや八神千歳先生のお色気美少年で癒されることもできませんし…というか軽減する気ない、ある意味ホラー誌みたいなものと考えたほうがいいのでしょうか。なら「なかよし」じゃなくて「いじめ」に誌名変更したほうがいいのでは?

しゅごキャラ!アンコール!(PEACH-PIT)わたしに××しなさい!(遠山えま)中川翔子物語(原明日美)AEISA(安藤なつみ)ちよこれいと(フクシマハルカ)プリンセスと魔法のキス(小鷹ナヲ)メルヘンちゃん(茶匡)ハートキャッチプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)妖界ナビ・ルナ(菊田みちよ/池田美代子)ミリオンガール(桃雪琴梨)どきどき!たまタン(こげどんぼ*)地獄少女R(永遠幸)予告

しゅごキャラ!アンコール
このカップルフラグは結局本編内では回収してませんしねえ。
冒頭…ひでえの一言です。プライバシーがあるのは人間だけ、奴隷同然である末弟に…
「プライバシーってもんがあんだ」…
また勝負して、確かにいい支えですねこれは。
二人乗りはそりゃもう景色変わりますね。
「48話さんしょーなんだぜっ」がせこい。
好きどうしでも空回りすると別れることもある、というのはちょっと子供離れした台詞かも。
ひたすらメールで進む恋というのも面白いですね。この話、もし携帯電話がなかったらどうなっていたでしょう…今の子には想像もつかないかもしれませんね、家に一つしか電話がなく、好きな子の家に電話をするのは確実にその親に取られてしまう危険行為だったという状態は。
逆に僕にも、電話が普及する以前の恋愛は想像もつきません。そりゃまあ、窓の下でセレナーデを奏でるしかないですよ。
未送信メールはイクトだったんですか…そこで「オレがいるじゃん」にはびっくりしました。
ケータイが水没してた、ってアホか…そりゃ干せば直るでしょうね、水溶性物質がゼロで、しかも純水に濡れたのなら。
というかケータイがG-ショック水準に、追いつくモデルが出たのさえ最近ですし、それが一般になるのはいつやら。
いきなりのキスはなんとなく予想できましたけどやっぱりいいですねえ。
もう一回…キスしてやらなきゃ。

わたしに××しなさい!
晶くんのことをちゃんと見ようとしただけで腰が砕けてしまうとは。
そんなことがあったとは…あまりにも深刻な関係ですね。
確かに死ぬまでじゃ、恋人じゃなくて夫婦ですよね。
死ぬまで…確かに大変ですね。介護もある、特にアルツハイマーなどが関わると…寝たきりで何十年ということも考えていい時代ですし…
これが彼女なりに応えた、ということなんでしょうか?
いきなりのキス、それも唇でも頬でもなく耳の後ろ…こりゃ激烈です。
「Hなことでもかんがえてたの?」も男にとっては恥ずかしいですね。
「オレ以外にドキドキしてんだよ」…こうなったら男子はただ情けないだけの生物(なまもの)ですな。
そして今度は時雨くんの…さてこっちがわもどうなることやら。
どんな四角関係になるのやら。

中川翔子物語
正直芸能関係にほとんど関心がない僕はその活躍をまるで知らないので、ちょっとずれた気分で楽しめます。
伝えたい思いは今すぐ…何があったのでしょう。いい導入です。
父親がアイドルというのはそりゃ違いますね、いろいろと。
「それはそれ」には苦笑しました。
強引に帰って遊園地、それも大変だったんでしょうね。
思いっきり猫口にするのもかわいいです。
それがデフォになるのも…しかし大変でしたね。
それで…希望を持っていたところに突然の…母親はどれだけ、実際の病状を伝えていたのやら…
中学生になったときの堂々とした姿がまた素敵!
そしてひどいいじめ…それがありながらこれほど活躍されているというのは並大抵では…

ARISA
あ、全部ばれてるんですね。
ダチを使ったらそりゃこうなりますよね。
邪魔していらいらさせる…確かに敵を怒らせる、というのも、特にハードボイルド探偵というかV・I・ヴォーショースキーや沢崎が得意とする手ですね。
真鍋の裏切りは強烈でした。
でも動機は明らかですね、彼女を危険に巻き込みたくないから…でも、彼女に「上原つばさに戻って平和に暮らす」なんてことができるわけがないじゃないですか。
さらに新キャラが出てくるとは…

ちよこれいと
看護士の対応が悪い。事故時に一緒にいた友人には別にカウンセリングさえ必要です。
誰がいい悪いじゃない、責任をいえる事態じゃないです。人間は何でも責任で処理しようとしますが、それが安易なんですよ。それはサバンナで小さな群れで何とか滅びず生き延びた程度の動物のための心的機能です。
失明、って…ある意味死ぬよりきついですね。
一生支える…ありましたね、「キャンディ・キャンディ」でも。
あの選択はいまだに批判する人が多いですが…この話ではどうするのでしょう?

プリンセスと魔法のキス
確か「平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学(M.スコット ペック )」に、邪悪な人間を救える可能性として蛙とのキスや奇跡があったような覚えがあります。
使用人階級がある世界…それもまた日本ではある意味想像を絶するかも。
でも企業城下町や大規模社宅や地方農村など厳然と階級がある世界も多くあるでしょうね。
「本気でがんばればなんだってできるんだ」この言葉はアメリカの支えであり、呪いです…
影が魔物になるのがうまい。こういうディズニー節を確実にこなすのが小鷹先生のすごさです。
というか不動産屋は別のレストラン用建物は用意していないのでしょうか。市場が小さいと選択による強みが機能しない…
カエルにキスの話で口を聞かれたらそりゃ驚きますよね。
うわ、これで続きはコミックス…やられた!そりゃ読まなきゃ気がすみませんよ。

メルヘンちゃん
強烈ですね、役満の破壊力は。那須先生がやらかしたようなことは…ゲフゲフ。
コンタクトが取り外しできる目…「ソロモンの洞窟」を思い出してしまいます。と言っても僕は古い幼児向けでストーリー好きなだけ改変できた平和な時代の素晴らしいイラスト入りの版しか呼んでません。講談社に箱入り元本残ってます?
ひっかかりっぱなしというのも情けないですね。というか刃物持ってないんですか?
車がカバンに…車、傷ついたんじゃ?
至近距離で笑いかけられる、これは誘惑ですか?それも極悪な?会長もよく理性がプッツンしなかったもんです。
コンタクトのかけら…そりゃまあ…あれからの時間考えると、かけらが残っているだけでも驚きです。
めくる…ありがとうございます(男子一同代弁)!
今回はひたすら会長が受難だったような…。

ハートキャッチプリキュア!
植物の根のこの話もよく聞きますが、どうなんでしょう。医学・生物学・心理学関係の「常識」はよく後の研究でひっくり返されます。
空気の存在、共生菌類との影響もどうなんでしょう。
こういう低年齢プリキュアも楽しいですね。
で、今度はタキシード仮面さま?プリキュアシリーズで今までにいましたっけ。
おばあちゃんが昔プリキュアだった、というのはすごい。歴代のプリキュアたちも、何十年もしたらどうなっていくのか…

妖界ナビ・ルナ
自分の命と引き換えに…メガザル、と言ってはいけないでしょう。
タイも、都和子先生にとっては大切な存在なんですね…僕は誰であろうとどんな事情があろうと、自分に武器を向けたものは殺す、それだけと決めていますけど。
顔が一瞬でミイラ化するおぞましさはすごい。
二人ともを助け、自らは…でも、誰がこの二人を導くのでしょう、これから…
確かに自分自身は最大限に満足だったでしょうが。
といっても選択の余地はありませんでしたけど…他に治癒手段がないのなら。

ミリオンガール
トイレ、というのもギャンブルでは結構重要な要因かもしれません。
あらゆるイカサマを仕込むことができ、またリラックスして精神的な流れを断ち切ることができるます。
トイレの水容器には銃・毒針・麻薬・仕込みカード・電気機器などほとんどあらゆる物を事前に隠しておけます。水というきわめて多様に使える物資を好きなだけ入手できます。鏡では自己暗示をかけたり、自分自身をチェックしたり、逆に他の人間が暗示をかけたりすることもできます。化粧直しも同様に使えます。誰かと連絡を取るにも最適です。ここでやるように、トイレ休憩を宣言することそれ自体を攻撃に用いることもできます。
香水をつけた彼女に甘いと攻撃した、その刃が…読み返すと自分自身の冷静さも失わせているのがわかります。やはり諸刃の剣ですね。
三回連続正解、とやられたらその時点でイカサマを確信しないと…攻撃性が強すぎて、冷静に自分を検討できないのが彼女の弱さですか。
追い詰められる姿をじっくり描くのも気持ちいいまでですね。
ただし…香水は、何度もかいでいると嗅覚器官が疲れて正確に使えなくなります。
自分ひとりの力を過信した、というより攻撃的過ぎて自分を客観的に見ていないからでしょうね。
ミリオンガールのもう一つの意味…というかひたすらギャンブルが強いだけの女子なら誰でもいいんですか?
まあ確かに、ギャンブルに狂って身を滅ぼすリスクが少ない女性はそれだけで価値がありますが。

どきどき!たまタン
恋心は確かにどんどん強くさせてくれますけど…
8マンじゃなくて9マン…というか今の読者には、この古い型の新幹線自体がわからないのでは?
花鈴おばさんに和音…とんでもないつながりですね。そのうちでじこやギャラクシーエンジェルのメンバーも出てきたりして…
勝ったとしても相手の心が手に入るとは限らない…このアドバイスは素敵でした。
次号で最終回、ってここからどうやって…「ちゃお」式の最終回かも?

地獄少女R
なんか絵の感じが変わったような…人間味を感じない、より…何か奇妙なものという感じに。
シートベルトをしっかりしていた両親が死んで…後部座席もシートベルトあるでしょうか?
ぶつかりながら勉強する、とこのあたりはまだまともな話なのに…
こんな傷がありながらそこまで、というのもすごい話です。
演技で認められたら、退院したら、と「たら」が多いのが…というか気持ちは今伝えないと、と「中川翔子物語」にも…
実の姉妹でいい話としてまとめても…
というか、携帯電話がつながらなくても地獄通信は通じる、って…というかインターネットに通じるなら、何らかの方法で外部に連絡が取れるのでは?
人を止める方法は他にもたくさんあるはずです。
事務所の関係者、他の先輩俳優陣で座を持ってくれる人、撮影全体の関係者の中で人間関係力に優れた人…そういう人々が本来はいて、それが誰かによる悪意で撮影が妨害されるのを防ぐ、それが本来こういう場を動かしているのでは?
確かにそれは封建的上下関係で底なしのいじめにも転化しますが、上下関係が厳しい軍でも建前上は上下がない学級でもいじめはあります。
誰も相談相手がいない、信頼できる年長者がいない…現実には結構いるはずですし、逆にいないとしたら、いないようにさせる社会システム全体に誤りがあります。

来月号は水上先生の復活とは!嬉しい驚きです。
でもベテランばかりが出てきているので、六月号では新人の連載もぜひ。

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