なかよし2009年1月号感想

新聞は久しぶりですごく嬉しいです。
歴史を前面に出している感じですね。

むしろ色紙がたくさん載ったカラーページのほうが見ていて嬉しくなります。僕が正直知らない名前も多く、僕が読んできた年月など「なかよし」の歴史の一部でしかないんだな、と感慨深いです。
僕が知らない昔の方々も、この色紙だけでどんなに素敵な作品があったか想像できます。
まあ何でここにいないんだと叫びたい作家だって何人もいますよ…単行本トップスリーが三者とも出ていないというのが、いろいろな意味で歴史を感じさせます。
それに、「なかよし」に関わった人は、作家だけでも、そして作家以外…漫画以外の記事ライター・写真関係者・モデルなど、もちろん編集者から印刷業者までもっともっと膨大なはずです。
そのみんなの貢献に感謝を…。そしてこれからも…いえ、池田先生や高杉先生の素晴らしい言葉がある以上、僕が繰り返すまでもありますまい。
あえて厳しいことを言えば、今の作品の中のどれだけが、この多くの栄光と努力にふさわしいでしょうか?今の作家と編集者はもう一度それを自問してください。

一月号だけに、表紙を見れば三誌の傾向は一目瞭然ですね。
「なかよし」はとにかく「しゅごキャラ!」の圧倒的な強さ、でも急追する「妖界ナビ・ルナ」。そして「ちゃお」は意外にも「きらレボ」一辺倒ではなく三作品、「りぼん」はあくまで種村有菜という圧倒的なスターが頼り…。

裏表紙の、表紙を流用したゲームソフトの広告も驚かされました。

しゅごキャラ!(PEACH-PIT)おとなにナッツー2(フクシマハルカ)妖界ナビ・ルナ(菊田みちよ/池田美代子)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)Yes!プリキュア5GoGo(上北ふたご/東堂いづみ)マジカルダンス!(小鷹ナヲ)AAA(フクシマハルカ)夢みるエンジェルブルー(白沢まりも)こどもじゃないから!(瀬田ハルヒ)サファイア(花森ぴんく/高橋ナツコ)ココにいるよ!(遠山えま)ふあふあコットン(ハタノヒヨコ)新・地獄少女(永遠幸)予告

しゅごキャラ!
相変わらずのツンデレ、見ていて楽しいです。
で、本当はここで情報を突き合わせるべきなのですが…それは無理でしょうか。
彼女がややちゃんに好意を示すのはやや強引ですが、このコンビも面白いですね。
いきなり殺し屋の目…動物にとっては強烈ですね。
空海の話が出てくるのもこれからが何かと楽しみになります。
エンジェルクレイドルの華麗さもさすがに素敵でした。
そしてついに本番、といっても残りのみんなも急げば間に合う気がしますが、まあパターンですね。
イクトを助けるより奥にいるおっさんを先に無力化するべきでは?
「彼女はぼくが守る!」という宣言はしびれました。カッコいい!
女の子の戦い方…「火の鳥 黎明篇」の最後のウズメの台詞を思い出させますが、それとは違いそうですね。

大人にナッツー2
さて今回はどう恥ずかしいのか…これが楽しみになるようじゃいろいろ大変です。
両手で雑巾を使っているのも元気で懐かしいです。
窓なら落ちてもベランダでは、と思いますが…一階でしたか。あっさりお姫さま抱っこも、これは小学生のクラスメートには刺激が強いですね。
自覚したけど好きだといえないというのも恥ずかしくていい状態ですね。
「ゆるさない」「でもタイヤキ」…棗くん、いい性格してます。
タイヤキ買って好きって言う、それに頭が囚われてしまうのも、僕の中の子供の部分はすごく感情移入します。やはりすごいですよ、これだけ子供の心がわかるなんて。
三千円が一瞬で…まあ気持ちはわかります。
ガチャガチャに二千円というのはもったいないですが、楽しめたんですしね…
まあいい教訓です。
というか今の子ってゲームソフトに金が吸われることはないのでしょうか?
大人は一万円…ずる。
そしてまたしても大人、このお色気も相変わらず楽しめます。
一万円もらっても結局…というのが悲しいです。これじゃたとえ一億円でも一兆円でもたちまち五円になってしまいそうですね。
棗くんが怒るのもわかります。でも、「お金が欲しい」というのを否定しても仕方ないですよ…人に欲があるのは当たり前です。
大人になったらバイトがすぐ見つかる、というのも大人の強みですね。
巫女姿もやってみたかっただけ?
裸を想像してしまった棗くんがまた可愛い。でも酔っ払って正月の寒気に下着姿というのはすごく危険ですよ。
タイヤキにこだわっているのが嬉しい、という棗くんの思いがまた心地いいです。
「好きなこといっしょにいたかった」という素直な言葉、小学生には思えませんよ。
学校に来ても「告白したんだよ」って棗くん、結構すごい性格してますね。
忘れてると思わせて実は覚えてるというのは…最後に逆転勝利ですか?やはり女のこの方が強いです。
やはりすごく楽しい作品です。次はラブリーですか…楽しみです。

妖界ナビ・ルナ
経済的なこともきちんと描いているのは好感が持てます。
マジックの華麗さがいきなりいたずらで…実際にストリートでいろいろやっている人はこういう嫌がらせを受けやすいのでしょうね。
魔女、という言葉は日本で意味があるでしょうか?キリスト教圏ではどうでしょう…今でも中南米などでは魔女裁判はありうるでしょうか?
この大きさのピンクダイヤモンドだとどれだけの金額になるやら…よほど足元を見られたのでしょう。
また、金だけだと日本のような保証人社会ではかなり厳しいのでは?
あと義務教育はどうするのでしょう…まあ、疑問はありますが生活・経済をきちんと描いているだけいいですよ。
いきなりいたずらをした女の子に連れて行かれるというのも虚を突かれるというか面白い動き方です。
魔法の水晶球とか、子供がこういうことに興味を持つのはわかりますが…あまりにのめりこみすぎているようで危うさも感じます。
子供が秘密といわれると、スネリにも秘密にしてしまう…やはりもっけとスネリもルナにとっては「大人」ですね。
いきなり緊迫した展開に…タイの静かな暴力性には背筋が寒くなります。
流血が多いのも相変わらずですね。
これからどんな展開が…悲劇かもと思うとぞっとします。

小川とゆかいな斉藤たち
てっきり…ははは。まあこれだけ人気絶頂なのに簡単に終われるはずもないですか。
残される三人の表情がすごいです。
米オンリー…日の丸弁当というのはありますが、米オンリーというのはすごい。
鉄くずがただとはすごい時代ですね。日本がアメリカと戦争をしたきっかけの一つは鉄くずの禁輸だったりします。
保茂くんならロストワックスによる鋳造ぐらいはできるのでは?
この時間でこのロボットというのは…僕はすごいと思いますし、僕がもらったら大喜びですよ。
マフラー責めになってしまうのは非常にすごい光景でした。
水族館で食べたものと同じ魚を見てしまうというのもわかります。
でも動物園…には牛や羊や豚や鶏はいませんか。朝ダチョウを食べてきた、なんて人がいたらかなりすごいです。
しっかり優河のポスターがあるのは苦笑しました。
これが「楽しいね」というのは彼らしいです。
イルカを釣ろうというのがすごい。まあ漁港では普通にイルカ肉が売ってますが。
なんというかみんないろいろ楽しそうです。
仲良くんの父親、似てないのか似てるのか…迫力が普通じゃないです。
それでいきなり「中国にはいかない」と切り出すのはびっくりしましたが、それが受け入れられるのは二度驚きました。
なんかもうひたすら今回はいい話でしたね、余計な…そう、やはり成田なしだとすごく楽しいです。

Yes!プリキュア5GoGo
…アニメ見てない人お断り、というわけですね。はい。
カエルとキスは女の子には…というか他二人は結構あっさり解決してますね。でもそうなると、この場でもキスの相手がいないのが約三人いることに…
ウェディングドレスまでかぶせる意地悪は見事です。
姿が変わるとそれほどまで…だったら、たとえば顔を焼き腐らせ、体をねじまげて固まらせ、全身の傷口からウジが…と物理的に傷つけた場合は?
ココが動いてやっと決心した、というのもわかりやすいです。
「イッキに熱くなっちゃったわねこのハウス」というのは苦笑します。約三人…
二人きりで買出し係は思いやりですよ、どう見ても。
二人ぴったり寄り添って、なんというかすごく愛情があふれてます。

マジカルダンス!!
ティンクを撃墜してしまうのは爆笑しました。
夜の外出に一緒に来てくれる、これは…好きでもないのにここまでしてくれる男の子っていないですよね。
デート以外の何でもないです。というより夜に二人で…ですから逢引というか不純異性交遊の域です。
ですから雲なんて気にすることないですよね。
あっさり「帰るか」は拍子抜けしましたが。
雲を何とかするというのはすごい…雲を吹き飛ばす爆弾…核?
そんなもの使ったら、電磁パルスで周囲一体の通信・電気網ずたずた、おそらく生態系もぐちゃぐちゃ、それ以前に閃光での失明だってすごい数になりそうです。
いや普通にこの地域一体消し飛びますよね…
打ち上げが大変なのもわかります。
晴れ乞いの間抜けなダンスには苦笑させられました。あえて恥ずかしい方向のツボをついている感じです。
お弁当まで潰してしまって落ち込むのを、ブルークリーって一体…全く本当に楽しい仲間たちです。
火に爆弾をくべるというのもすごいですね。でもまあ、普通爆弾は火にかけても爆発しませんが…信管が一緒でないかぎり。
なんというかいいため息が出ます。
こういうデートも素敵ですね。

AAA
告白後の戸惑いがすごくきれいに描かれていて、まるでとても清冽な水を浴びたような感じがします。
「朝からキスでも」ってよくその冗談がビンゴ…
AAA、CCCにこだわるのは僕にはバカに見えますが、逆に…この地位にいるにはバカになるほど勉強しなければならない、本を読んだり広い人や自然と接したりする暇などなかったのでしょう。
屋上に行ったらいきなり顔にスプレーって…髪を染めたらまた昔の、受験会場での彼の面影を思い出してしまいそうです。
「返事ききたくないの?」というのも意地悪ですね。しかもあのシャープペン…ついにいろいろわかるでしょうか?
と思わせておいて、あくまで意地悪です。
前田くん、いきなり胸揉んでませんか?悪意で抱きついたのにいきなり「ありがとう」で、胸が痛まないというのは…本気で良心がないのでしょうか?
入試のときの教室、あのときの彼の席…そう確信するのももっともです。
そして、まるであのときに戻ったように…でも、「あのときに戻る」ことなんてできないんですよ。時間というのは…熱力学第二法則にしても因果律にしても、あまりに残酷です。
好き、じゃなくて子分…なぜここまで彼は心を閉ざしているのでしょう。
すごく悲しい感じがします。愛しているのに決して心を開きはしない…
全員にこのシーンを送信…で、それが何でしょうか?僕にとっては別に大した事ではないのですが、秀徳の連中にとっては違うのでしょうか?
誰か、秀徳側に偏見がない生徒が一人でもいればいいのですが。

夢みるエンジェルブルー
「デザインができないのもそのせいかな(言い訳です)」は爆笑しました。ため息が出ます。
苗字が変わる、というだけでよくここまで…全く恥ずかしいです。
二十年後、この頃のことを思い出してはタイムマシンで小さいうちに自分を殺してやりたいと思うようなことがなければいいのですが。
それだけでデザインを思いつくとは…
確かに「中山天音」と書かれたノートは見られたら恥ずかしいです。笑うしかありません。
しかも本人に拾われる…はは、確かにこんな妄想だけで地獄流しにされかねないご時世ですからね。
避けられて誤解し、こちらが避けるようになってしまうのも見ていて楽しいです。
いきなり先輩につかまれて、「スケッチブックの中見たから」と泣き出すところなんて可愛くて可愛くて!もう死にそう。
裸眼だとこれくらい、って近づきすぎですよ…ああもう、そのままキスしちまえ、と背中を突き飛ばしたいです。

こどもじゃないから!
今回はかなりの重さがありますね。
妻子があるのに駆け落ち、ってむしろカッコいいんですが。
昔でしたら芸能人が多少のやんちゃをするのは愛嬌だったのに、今は有名人は完全な品行方正が求められるようですね…嫌な時代です。
まず優河を心配するとは…電話番号を知らないから電話ができない、というのもリアルです。
母親の壊れっぷりが見事です。ここだけで完全に、子供のことなど眼中にないのがはっきりわかります。
抱きしめてくれる人はいるのに、それも拒絶してしまう…
「不倫菌」という言葉のリアルさに胸が痛くなります。そう、それが…「穢れ」が人間の一番根源的な思考パターンなんですよね。そうじ機で菌を吸い出せば共同体は浄化できる…祭壇の前でみんなで踊って生贄をささげれば全部よくなる、と。
優河の堂々とした態度はすごいです。見事に俳優ですね。
机にカバンを叩きつける効果音は強烈です。
何と言えばいいかわからない乙姫ちゃん…それは僕にもわかりませんよ。
彼が悪いことをしたわけじゃないのは事実ですね。ただし、人間の世界は家族に連帯責任を負わせます…連座制が刑法から消えても、社会からは消えません。
フェルナンドがこんなところで妙な活躍をしたのも苦笑しました。
倒れたところをいきなり車に引きずり込まれ、というかこの車かなりいい…クラウン?さすが寺。
この父親の強引さにほっとしました。こういう人がいなければ救われない、逆にこういう人が子供と接する機会を増やさなければ…昔は地域でやっていましたが、それが崩壊しても…
母親の優しさにもほっとします。
彼が心を開いたのは乙姫ちゃんにじゃなくて、この両親にですね、読み返してみると。
ブランド品じゃないから飼えない…ただのバカです、ブランド品以外は持っちゃいけないなど。
子供のことを思わない親なんて…この会話がすごく痛いです。
乙姫ちゃんがそれを否定するのはわかります。でも…それは事実から目をそらしているだけです。いることは確かですよ。
でもその何倍もの数、親と子がすれ違っていて、互いに思っているのに通じない親子はたくさんあります。いや、むしろそれが圧倒多数でしょう。
本当に子供のことを思わない親に当たってしまった子は、そのことを早めに認めるほうが傷は小さくて済みます。自分が悪いと責め続けるよりましです。
でもそれだけでは、子供が自分で自分を救うことはできないので…この、乙姫ちゃんの両親のような余裕のある大人が包んでやる必要があります。
社会システムがどのようであればそれができるのかを考えるべきです、事実から目をそむけずに。
ただ抱きしめる、親に近い無条件の愛情をせめて与えようとしている乙姫ちゃん…確かにすごく素敵なシーンですが、恋人と親の愛情がごっちゃになるのは怖い気もします。
でも思春期に、簡単にそれが切り離せるかどうか…まだまだ親を必要としているのに自立しなければならない、大変な年頃ですから。どちらも。
フェルナンドもがんばってますね。氷見ちゃんの言葉もすごくリアルです。まちがいとかあとで泣くのはとか…
すごく心が痛む話でした。
やはり、他に何が欠けていてもとにかく勇気だけはある作家ですよ。

サファイア
今回の扉はいい表情です。
いろいろなコスプレも楽しんでいますね…そう、思い切り楽しんでください。
この作品だけはどんなに独りよがりでもいい、存分に楽しんで、とにかく小宇宙を燃やしてください。
何をやっても僕は止めません。

ココにいるよ!
そういえばひかげちゃんの「目立たない」というのはすっかりどこかに行ってしまいました。
まさに地獄を打倒した…この世で一番醜いもの見て、それで魂を殺されるどころか浄化してしまう、確かにそれは神話レベルではあるのですが…
魂の力だけを純粋に感じさせるのはつくづくすごいです。
昔の回想…この二人の絆が改めて描かれるのも説得力ありますね。
あまりにも簡単に気づきすぎる、という気も表面的にはしますが、実際には人間は怒りや嫉妬に囚われると簡単にわかりきったことが見えなくなり、逆にそれが見えるようになればあまりに簡単なことだったりします。
「何が親友だよ!!」「一人じゃないとすっごく強くなれる〜ささえさせて?」
この言葉もすごい質の高い言葉です。
女の子同士でもこんな会話があるといいのですが。
全部仕組まれてた、とわかったらそりゃ怒りますよね。
しかもひまわりまで…でもここで、暴力じゃなく生かす方向に行ったのは…この二人の魂の質自体が、最初からすごく高かったのでしょう。
二人が謝りながら照れまくっているのは見ていて可愛いです。
二人が太陽、で今更どちらを選ぶか問題…はは。
ここは輝くんが大人の反応でしたね。
「それ以上いうな」というのも…なんというか、無条件の見返りを求めない愛…
ひまわりが咲いたのを二人で支えるのが、まるで結婚式のケーキカットみたいになるのも狙い通りですね。
ラブシーンもキスがないのが余計に初々しくて可愛いです。
種が実れば枯れるのが一年草の宿命、というのは人間も一年か百年かの違いだけでそんなに変わらない…そう思うとなんだかちくちくします。
この期に及んで「そんときにはオレが隅野とつきあってるかもな」「そんなわけないだろ」…仲がいいなあ…。ここがまた実に楽しいです。
みんなに種を送る、というのもすごく…そして彩さんにも、許し以上の…すごすぎます。
ここ…みんなの中、輪の中…それが素敵なのだというメッセージ自体はすごく良いと思います。
それをしっかり伝えてくれたこと、何より最後の逆転の見事さ…素晴らしい作品でした、お疲れ様です。
次回作はこれほどの力、もっと大きいテーマに向けてもいいかもしれません。
ひたすらラブラブな読みきりを見てみたいとも思います。
切れ味のいいホラーもいいかもしれません。
とにかくどんな作品でも楽しみにしています!

ふあふあコットン
お茶を持ち歩くというのも素敵な習慣ですね。僕もやってみたほうがいいかも…大震災が起きたら茶を飲みつくしても水筒が実にありがたいですし。
まあかなりやばい茶みたいなのは愛嬌ですが。
この顔を全部覆うのって、確かに強盗と間違えられやすいですがすごく暖かいのは確かですよね。
冬眠しなかったら、確実に餓死しますよ?冬に食料が手に入らないから冬眠しているのでは?
こおり滝…それは素晴らしいですね。前に袋田の滝に行った事があると思いますが…
「カオがこわいんだよネルはー」は苦笑しました。
アップリケ毛布の可愛らしさは素敵です。
やはり冬眠させることが前提なんですね。
こおり滝に一人で…自殺以外のなんでもないですね。
まあそんなバカがいるから狼も飢え死にしないですむわけです。
自然は残酷にもうまくできています。
穴に落ちて、冷静かと思ったら遺書を書いているネル…笑うしかないです。こういうシュールさがたまりません。
行き止まりから突き抜けたらこおり滝…苦笑しますが心温まる偶然です。
というかこのまま発見されなかったら間違いなく凍死していました、チロルは。
見るだけは見たのでは?滝も。

新・地獄少女
ここまで来ると「かいてて楽しいか?(by猫部ねこ)」の域になります。
ゆずきちゃんは必死で呪いを回避しようとしているけれど、それをあざ笑うかのようにあらゆる方向から「詰んで」いる…
任意の大人が外れである、というのがこの作品では慣性の法則同様絶対の法則だとしたら…そりゃ詰んでいますよ。
でも最初に当たった大人が外れであっても、すべての大人が外れのはずはない…せめて読者はそう思って、諦めずに多数の大人に訴えてください。簡単に諦めないで、視野を狭くしないでください。この世界はあなたの敵ではありません、味方でもないですが。正しいドアを叩けば開くのです、そしてそれを知るには多くのドアを叩くしかないんです!
傷害・窃盗事件として告訴することも考えられるはずです。遺伝子的な証拠は絵にあるはずですし、傷害事件の証拠もきちんと捜査すれば得られるはずです。
権威のためにほとんどの大人は誰が正しいか同じ判断を下すとしても、外国とか、奴の影響力が及ばないところまで逃げて、そこでゆっくり怪我を治して再起すれば才能は本物なのですから必ず…
いや、心そのものを折られてしまっている…心が折れたから呪ったのか、それとも呪ったから心が折れたのか…
そしてこれから「描かない」という選択は、それこそ地獄です。もう芸術という業から逃げたくなる…でもその業はいつかまた捕まえに来るのでは?
断言できます。これからの一生…間違いなく地獄ですよ。きちんとしたPTSD治療を受けて、芸術家としてすべてをキャンパスに叩きつけるべきです。自分の魂そのものまでも奪った、別の選択をしようとしてもそれを許さなかった世界の残酷さに怒りを感じて欲しいです。
すべてを忘れて平凡な人間として生きても、そこに幸せがあるでしょうか?もし平凡な人間として幸せな生涯があっても、それが終れば地獄ですよ?
まあこれまでの、「死んだら地獄行きは決まったけど、だからこそ残りの人生がんばって生きよう」という偽りのメッセージよりましかもしれませんが。ただこれまでの第一部・第二部よりさらにえげつなくなっていますけどね。
また中舘も…地獄送りになっていなくても、自分の才能のなさを日々思い知らされる日々は…たとえこれからも天才を食らい続けて栄光を一生維持できたとしても、多分それはそれで地獄では?本当にかけらの良心もない邪悪な人間であったとすれば…それ自体が徹頭徹尾生き地獄なのでは?
三者とも…地獄送りがなくても地獄、あっても地獄…「三人のための地獄。どんな選択をしても変わらない」としてこの世界を創造したんですか?
回避しようとして手段を尽くしても無駄=行動、選択は救いにならない!
そんなメッセージを子供に伝えていいんですか?
何を子供に伝えていると思っているんですか…どうせ大人は聞いてくれない、一度運命の悪魔に魅入られたら魂ごと破滅するしかないんだ、と?
そんなメッセージを子供に伝えて、明日の朝鏡を見ることができますか?鏡の自分はどんな顔をしていますか?
…食品添加物を警告しているある評論家は、昔は凄腕の食品添加物会社の営業社員だったそうです。それがある日、自分の娘が自分の作ったミートボールを食べているのを見てそれは食うなと叫び、悩んだ挙句辞表を出した…
本当に自分の娘に食べさせられるものを作っていますか?

来月号の安藤先生の連載はそれだけでも嬉しい知らせです。またオリジナル連載なのがすごく嬉しいです、「なかよし」では一度原作つき連載をやってしまうとそれに縛られることも多いので。どんな作品なのか、安藤先生らしい突き抜けた楽しい作品になってくれることを願っています。
「セレブな奴隷」も本誌連載も近いのでしょうか?こちらも楽しみです。設定はともかく話の質自体はすごく高いですしね。

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