なかよし2008年9月号感想

付録のポスターの豪華さには大満足!どちらの構図もすばらしく迫力があり、品もいいです。
ポウチもとてもいいバッグインバッグ、または犬の散歩レベルのちょっと外出用になりそうです。シンプルで頑丈。
櫛もしっかりしてとても使いやすいです。
お菓子のようなペンは…むしろ護身具として使えそうな気がします。子供に与えていいかちょっと迷いますね。

非常に雑誌自体は分厚いのに作品数は少ないですね…一つ一つの作品のページ数が多いのでしょうか?

さて、ついに「キッチンのお姫さま」…とにかくお疲れ様でした。
長い間、しっかりした柱として「なかよし」を支えてきたと思います。
そしてこれから「なかよし」がどう変わるか…残念ながら「新地獄少女」が出るということで、変化は期待したほどではないですが…

しゅごキャラ!(PEACH-PIT)ギリコイ(山田デイジー)妖界ナビ・ルナ(菊田みちよ/池田美代子)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)サファイア(花森ぴんく/高橋ナツコ)AAA(フクシマハルカ)マジカルダンス!(小鷹ナヲ)夢みるエンジェルブルー(白沢まりも)Yes!プリキュア5GoGo(上北ふたご/東堂いづみ)萌えキュン!(桃雪琴梨)ココにいるよ!(遠山えま)地獄少女(永遠幸)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)予告

しゅごキャラ!
エンブリオは大人には見えない…というか今回も野望を募らせ、引っ掻き回しただけでした。むしろトリックスターなのかもしれません。
イクトも囚われたままですし…この小さい子は?
ここであむちゃんがちゃんと謝れたのもエンブリオの力があるのでしょうか。謝る力って大きいですね。唯世くんが手を差し伸べたのも大きいのでしょうが。
全部話すなら、歌唄ちゃんも呼ぶか電話でつなぐか、せめて彼女の話と摺りあわせるべきでした。
「約束をやぶるような〜」こういう小さい言葉が一生人を縛ってしまうこともあります。正しいことを言っているように思えますが…ナチの強制収容所職員も「責任と義務、職務を全うした」だけです。
唯世くんの母親の邪悪さは、読んでいる僕にはわかりますが唯世くん本人がわかるのは非常に難しいでしょうね。
この祖母の厳しさと優しさのバランスは見事です!やはりすごい作家ですね。でも母親の毒が唯世くんにしみこむことを防ぐことはできなかったようですが。
犬の死体を前に静かにヴァイオリンを…僕も弾けたならそうしていたでしょう。僕には穴掘りしかできませんでしたが。僕はこれ以上ない優しさ、愛情表現だと思いますよ。
ダンプティ・キーを奪ったのは…?まだわかりませんが、多分唯世くんが持ったままだと災いの元になるからなのでしょうね。
「ずっとだまってるのは逃げてるのと同じ」というのはそうですね。誰をも…歌唄ちゃんさえ苦難を共有するパートナー、対等者とは認めていない…
「自分の母親が邪悪」とは、子供には認めがたいことです。どんなことをしてもそれを否定しようとする…唯世くんが「王」なのも母親の影響でなければいいのですが。
ジレンマの苦しさに泣き出すあむちゃんがすごく、心の熱さが伝わってきます。
ここで…ややちゃんは便利ですね。
主人公…これも重いです。主人公とは自分からなるものなのか、それとも運命に選ばれるものか…作中では「作者が主人公として選んだから」ですが、現実の歴史でも神が選んだとしか思えない人はいます。
ついに動き出すのはカッコいいですし、この作者は一応信用しています。

ギリコイ
一発で作品の印象が一変しました。これまで美羽ちゃんがあらゆる面で謎だらけだったのがこの作品の独特の印象を作っていたのですが…これからどうなるか、すごく不安定な気分です。
ケータイをつかったうさばらし、怒りの表現ってある意味…というか、陸が最低男というだけかも。自分が何をしているかわかっていないのでしょうか?
美羽ちゃんを切ろうともせずに真央ちゃんにつきまとうようなことを…真央ちゃんの関係を絶ちたい、というメッセージを効いていない?
ついメモを見てしまい、部活が終わってから、会いに行くのではなく雨を無視して走り続ける、というのが、会いたいけど会いたくない、やるせない、思いをよく出しています。何度も何度も走っているのも疲労感を含めてすごく伝わります!
でもなぜ…美羽ちゃんと別れて自分と付き合って、と言…えたら苦労しないですね。
無視しようとしてもしきれない、というのも胸が痛くなります。
そして、またいつもどおり強引に…いっつもこの行動で流されてしまいますね。女の子って簡単な生き物なんでしょうか。
人とのカベを簡単に?美羽ちゃんとも、その親ともまるで乗り越えていないですよ。
美羽ちゃんの家庭の事情…そんなことはどうでもいい、どっちが陸の彼女、それだけでは?
かんがえて、どうにかしてない…考えているだけでは?肝心なことには頭を回さずにその周囲をうろついているだけでは?誰でも「考える」の九割はそれですが。
そしてこのチケットは、俺の彼女は真央だけだ…という意味にとっていいのでしょうか?二人とも、まるではっきりした言葉を使わないです。
「お兄ちゃんみた…」美羽ちゃんも、ここで気づいたのでしょうか。前から陸は…?そして、「話があるんだけど」を言わせない…ここから、機械に砂が入ったような感じがして、それが…いきなりのチケット要求!
これには、何かすごく汚いところにいきなり突き落とされたような感じがしました。
ここまでの、真央ちゃんの待つ喜びがすごく丁寧に大きく描かれている分、余計に。
でも…なぜチケットを差し出してしまったのか、私も陸を好きだし陸は私を誘ったんだ、と言えないのか…女子を縛っている暗黙のルールというか、怖いですよ。いや、それだけじゃなく美羽ちゃん自身にすごく強い圧迫感、支配力を感じます。
いきなりの平手打ちには、僕自身が殴られたような衝撃を感じました。
そして叩き返したのを、誰かに見られていたら…
できれば美羽ちゃんが、単に邪悪なだけであって欲しくないです。彼女にももっと人間的な、複雑な深さがあって欲しい…これからに期待します。
「りぃくんのヒーローごっこにつきあってあげてる」はさすがにショックが大きいですが…
あまりにも今回は衝撃的で、これからの展開がすごく大きな賭けになった気がします。
一つ間違えたら駄作にもなりかねませんが、うまくけばすごい名作になりそう…どちらにしても凡作にはなりそうにないです。

妖界ナビ・ルナ
いきなりそう言われてもわかりませんって。
かまちのほうは、ルナちゃんがもう全部知っていると思っているようですが。相手が何をわかっているか、それがわからないというのが一番辛いです…僕は常に、相手を自分と同水準と仮定して接してしまいますし、それしかできません。いや、それどころか自分にしか通じない言葉すら使ってしまいます。
後ろのコンビもかまちについては何も知らない?(原作読んでません…)かまいたちの鋭さ、血と痛みとショックの生々しさがよく出ています。
結局チャエはさらわれてしまって…こいつに人間を死なさずに「飼育」することはできるのでしょうか?
だれかが見ている「目」の迫力もすごいです。
もう一人の自分?これが出てくるのも楽しみです。
夢…じゃない、チャエはさらわれたまま…ここからの、二人の話を受け止め切れないルナちゃんの心の動きはすごくよく描けています。自分が人間じゃない、と知らされるのは…僕だったら嬉しいぐらいでしょうが、彼女のような「よい子」にはきついでしょうね。
「チャエのことで頭がいっぱい」と言葉にする力も高いんですね。
もっけの「あいつだってわるくねー?」…どちらも、本当に相手のことを考えてはいないですね。ただ、この二人にルナちゃんを守る覚悟があるのは伝わってきます。
眠れなくてぼけっとした表情は可愛いです。
また別の子が?この不安、そして力に目覚めたときの映画のような迫力ときたら!激しい息もすごくスリルを伝えてくれます。そして犬が…いきなり人間の男の子の姿になって、変身を見られずに?周囲の人の心を操るか何かして?出会いの印象の強さもさすがです。
意外と、菊田先生がのびのびと力を出している気がします。これから期待できそうです!

小川とゆかいな斉藤たち
久々に「いつも」のパターンでした。
いきなり最終選考にはびっくりしました…かなりのズルではあります。「ウラグチ」ですし。というか成田さん、実力で最終選考まで上がったのですか?すごい…というか、成田さんにそれだけの力があるなら、その力だけをまっすぐ出さず小川さんにこだわるのは愚行では?いじめられる側もいじめられる側も、そのいじめに時間と気力のほとんどを使い果たして本当にすべきことを全然できない…あまりにも悲惨です。
これで成田さんが「懲りる」「こうすればどうなる」「他人にも心も利害もあり、他人は他人で勝手に動くもの」と少しでも学べば…それを知らないから彼女なのでしょうが、本質的にそれを知らないって常習犯罪者の精神構造の気もします。
あ、斉藤'sはレンナちゃんも信用していないんですね。わかる気もしますが。
ほか二人はかなりの美少女です。いきなり成田さんの陰謀が決まったのは…この手で最終選考まで?だとしたらそれはそれですごいですし、この世界はそれも実力のうちですが。
長い台詞に、ふととても恐ろしいことをいくつか考えてしまいました…『充たされざる者(カズオ・イシグロ)』の何ページも切れ目なく埋め尽くす長台詞とか…
そして小川さんにコーヒーを入れさせて成田さんが配ってる、って小川さんも学習能力…それもまた今更です。
というか、オーディションの最終選考でいつもどおり小川いじめができる成田さんもすごいですね。優先順位という言葉も彼女の辞書にはないのでしょうか。
「泣き」最高、というのは苦笑。しかしスカートに肉が乗るようで、なぜ最終選考まで…蹴落としテクニックだけできたとしたらそれはそれですごいです。
この着ぐるみはすごすぎます。これじゃ対応…というか、全員覚えられる警備員っているのでしょうか。
本番で堂々といじめを始められる…ほか二人もすごいですね。いじめ本能は、人生をかけた夢のはずの最終選考よりも上なのでしょうか。
「全国放送でいじめてんじゃ」には同感。
カントクのまとめは鮮やかでした。で、結局友人役は誰が…?ま、大喜が業界に、悪い意味でも顔を覚えられたのは確かで、それをうまく生かせばチャンスにもなるでしょう。
というか普通ならオーディション以外何も考えられない、それを小川のドジでマイペースを取り戻す、という話になりそうなものですが…あくまで「いつもどおり」ですか。

サファイア
絵にますます小宇宙を燃やしているのは伝わってきます。
どういわれようともっともっと燃やしてがんばってください!

AAA
ようやくパターン繰り返しから動き出すでしょうか。
すごい仕事を抱えてしまっていますが不器用というか、人を使うのが下手なのでしょうか?もちろん人を使うより自分でやったほうが速いことはたくさんありますが、ある程度以上の規模だと全部一人でやるのは無理です。ナポレオンもヒトラーも、自分で全部抱えようとして睡眠不足で判断力を失ったという話もあります。
前田くんの登場で何かと面白くなってきそうです。
「悪徳ももうすぐ」って、無視すればいいのにやっぱり何かと意識しているようですね。
彼からのメール=奴隷としての呼び出しを心待ちにしているのが何かと切なくなります。
そして…まあサービスですが、つくづくサービスいいです。
熱で休んでいたときには呼ばなかった…そう言えば、彼の家庭についてはこれまで何も触れていなかったと思います。学費を払えなくてということは…でもそれだったら…
いきなりのブラックミントガムはきついですね。
これで気絶、というのも…よほど疲れていたんですね。
前田君が代わりにしきって、とそれで彼が話に入ってくるのは納得します。これは黒田君が秀徳サイドに何も知らせていないから自業自得ですね。
「さわらないで」の誤解はもう恥ずかしくて死にそうでした。同じくおデコ赤いで触られる、という対照もこれからが楽しみになります。
夢を思い出し、「ボクのこと好き」に「うん」と心の中で…やっと恋心を自覚したところで…月の下、まるでロミオとジュリエット!そして「さわってもいいんだ」と来るとは…つくづく意地悪。
ここで二人が知り間とわかって、ついになぜ黒田くんがこうなったかがわかるでしょうか?

マジカルダンス!
今回はすごくリズムを感じました。難しかったと思いますが、よく動いたものです。
ティンクのあくびがかわいいです。「まずは基本を」って、あれだけダンスが好きなリンちゃんが、こんな基礎的な間違いをしているなんて…根本的に彼女がダンスを下手なのは基礎の大切さをわかっていないからだったのでは?
でも「基本をカンペキ」って、それはきりがない道です。たとえば書道の「一」をカンペキにかける人などいるでしょうか?いたとしても王羲之と空海ぐらいでしょう。剣道の正面打ち、空手の正拳突きだって同様です。
教室側から言えば…カイ・ユウナの基本がどれほど高いレベルかを見せてやれば…わかるようならちゃんと基本をやって次に進んでますか。どうしようもないジレンマですね、つくづく…五歳から十五歳までに徹底して基本の反復練習をやれば後は伸びるけど、その年代は一番退屈な反復練習を嫌うし、基本の反復練習の価値はそれを乗り越えて成長した大人にしかわからない…
これで逃げてしまうのは呆れました。
叫んだらいきなりでっかいのが落ちてきた、これはびっくりしました。相当怖いです。というか僕ならナイフを抜いて叫びます。
蜂蜜をとろうとしたら…まあこうなりますね、当然。
ここからのプーさんののんきさはすごく気分よくなります。
単純なステップをあきずに…子供には単調なことを飽きずに楽しむ面もあります。ただし、強制されると嫌がりますし、また子供集団の圧力にも弱いです。
ここからの派手技の連続、それはもう純然と運動能力の問題のような気も…ヘッドスピンでこけて崖から落ちるのはかなり笑いました。
でもまあ…基礎の大切さを気づかせる、というメッセージが最高ですしね…
リンちゃんの笑顔がとにかく素敵です。

夢みるエンジェルブルー
相変わらずのかわいらしさ…もうだめ、死んだ…
モデルがライバルになりそうなのも楽しみになってきました。
すらっとした感じはよく違いが出ています。いろいろなポーズもすごくキュート!
予感的中までがすごくあっさりパパッと描かれていて気持ちいいです。「自分も葵センパイが好き」といえない、それだけでここまでの悩みになるとは…まあ『星の瞳のシルエット』だって…女の子って大変です。
デザインで心の揺れを見抜かれてしまう、というのも情けない話です。
ピンのことで、体が爆発しそうなほど気持ちが膨らんでしまうシーンは胸が痛くなります。
「もういい」となるのもわかります…青磁くんの叱咤はすごくカッコよかったです。彼も本気なんだ、と始めて実感しました。
恋という新しい気持ちを受け入れきれず…僕にも、恋をしていて楽しかったことはあったでしょうか?でも僕が楽しかったときは、彼女は不快感を我慢していたのでは…そう思うと辛いばかりです。というかもう…恋というものがあったのかどうかも思い出せません。
ハプニングからの天音ちゃんの機転は、スタッフのミスをフォローしたという面もあるので、そちら…たとえば栗山さんに直前に世話になったとかあればもっとよかったのですが。
で…「あたしもじつは」が、まるで葵本人に告白しているような緊張感に満ちていたのが面白いです。バレバレなのには苦笑しましたが。
そして…今度は言ってしまうでしょうか?

プリキュア5GoGo!
浴衣姿がすごくきれいです。
のぞみちゃんの優しさはすごくほっとしました。下駄がいたいのは現代人が下駄に慣れてないからでしょうか?それとも下駄は本質的に痛いのでしょうか?
二人で「サイアク」なんていっていながら楽しみ、「ココさまのステキなとこ〜」と認めているのがなんとも心地いいです。

萌えキュン!
まさかこれが…
しかしこの極悪非道なかわいらしさ、男の乳首にこめたとんでもない小宇宙…すさまじいまでです。
女物の上半身水着で、知らなければ女子と思うのでは?
というかますます変態的な感じが強いのですが。
指導員の登場は…なんだか垂直方向150%ぐらいかけたように見えるのですが。何頭身か本気ではかって計算してしまいましたよ。
女の子なのに守りたい、に普通逆と思うのはわかります。フェミニズムが余計なことを言わなければ、「男に守ってもらうトキメキ」を味わえないマコトちゃんがちょっと気の毒かも。
二人のどちらかを助け…でまたえらいことに…というか直接助けるのは原則タブーですが。
湊人さんの鮮やかさはかなり印象強いです。手足細長すぎますが。
「ことしのひと夏の」…毎年大変ですね。オスとしてはとてもうらやましい生き方ですが、苦労もリスクも大きいでしょうに。
で…のぞきに出かけて湊人さんに助けられて…「ぼくはべつにケーベツしない」って、一度狙った相手にはある意味一途なのでしょうか?
彼の言い分はまったくごもっとも、というか、悪いのは泉くんのような気がしてきました。
彼女の劣等感、異常さに対する罪悪感はよくわかります…いやというほど。
「キミがはじめてなんだ」は何回目でしょうね。
「ホントのあたしを知ってもケーベツしない」というのは確かにすごい…悪く解釈すれば、どうせひと夏で結婚するわけじゃないから体さえよければ中身がどうでもそんな気にしない?このくどき文句もすばらしいです。
「萌えを感じない」には呆れてあごが…
この洞窟は、僕は文化財だと思います。
新しい出口って…無茶にも…泉くんが湊人さんを助けるのがいかにもついでなのが苦笑しました。
そして湊人さんが、泉くんの正体を知らずじまいなのも…なんというか、湊人さんが単なるプレイボーイらしくない、結構深みのあるキャラなのが今回面白かったです。
この作品はこのまま本誌連載などもあるのでしょうか?どうなるのでしょうね。

ココにいるよ!
いかにも三角関係、というかひかげちゃんの天然悪女がすごいことになってます。
で、そういえばメガPIGは誰でしょう。日向くんじゃなくて?
デートに慣れず、どうしてもふさわしくないとおもってしまうひかげちゃんのいたたまれなさがなんかわかります。
いきなり遊園地が、初めからハイレベルすぎたのでしょうか。
で…輝くんの出現にはなんか溶けそうになりました。
「輝くんもさそえば」って…あんた両手の花デートする気?全校女子に刺されますよ。
「オレが隅野さんを好きなこと…わすれないで?」にはとろとろになります。で、そんなこと言われてすぐなのに、と思ったら行動したのは驚きました。
輝くんの「もう必要ない」って…あんた父親か…?
さみしそうな輝くんに…あ!そのことも日向くんに言うべきだったのに!あとが楽しみ大変。
強引に「わたしにつきあって」と立たせて連れて行くところは、あのひかげちゃんとは思えないぐらいです。
そして観覧車に二人…ここ日向くんに見られたら…単に夕日を見せるだけ、にしては…なんというか、結構衝動的なんですね。
輝くんの回想はなんだか胸が痛くなります。彼もネットに支えられていたんですね。
そして、つい日向くんの目の前で手をつかんでしまって…次号、宣戦布告でしょうか?熱くなりそうです。

地獄少女
まだ続くのか、と思うとものすごく苦い気分になります。
「こうするしかない」って、いくらでもできることはあります。
市外にわずかでも知り合いがいれば、すべてをマスコミと警察に話してできるだけ知らせ、人間がどんな存在か全員に突きつけてやればいいのです。
ここで「こうするしかない」は、悪に対する究極の降伏です。
「その子のせいなの?」「そうよ」…違うとは彼女が一番よく知っているはずです。
「たすけてよ」と泣く弱さは見ていて信じられないような思いをしました。悪の完全勝利、膳の完全降伏を見てしまったショックに、子供になるしかなかったのでしょうか…僕だったら、人間全部地獄に落としてやってくれ、地獄の門を開いてくれ、と頼みますよ。
自分と同じ、とわかって…船を戻す、というこれまで一度もなかった行動を!僕はてっきり拓真が次の「地獄少年」になると思っていたので意外な成り行きでした。
道で目が覚め、あいが倒れていて蛍さんも入水…
きくりの正体は、これまでに何のヒントもなかったのでわけがわからないのが正直なところです。雲にトリックスター性ってありましたっけ?
三藁の抗議もわかります!というか、なぜ地獄に対抗する神、天国、光の側がこの作品には全くないのでしょう。
「そいつはねぇ」と叫ぶのも同感です。
拓真…ゆるさない、というのはわかりますが、一人で走っても無意味です。もっといい武器を手に入れるか、より有効なのは外部に通報することです。
あいが三藁を認識できないのは悲しすぎますよ。家族以上の、永遠の絆を誓った仲なのに。
結局すべてを「悪魔の子」にかぶせる、それが人の業…人が人であること…そんなの今すぐ捨てたい、山の獣になりたい、そう思わせるのがこの作品の目的なんですか!叫びたいです。
あいがひたすらかれをかばって、消える最後…これは救いでしょうか?神の、光の側?彼女が救われたとは思えない…両親後とやはり地獄で永遠の時を過ごすとしたら、あまりに残酷です。
結局、何にもならなかった…人間に、己の醜さを見せ付けることさえ…三藁も、まさに地獄めぐりですね、この憂き世は。
三人だけ助かった…?そして…くそ、これで終わって欲しかったこんな作品!永遠先生を早く解放して!
これ以上未来を担う読者、少女たちに、闇のメッセージを伝えないで!
*僕がパソコン故障中、この感想をノートに書いたのですが…その字の激しさをできれば載せたいです。

キッチンのお姫さま
地獄少女が続くというので狂いそうになった次にこれで…口直しができたのはありがたいです。
とにかく何よりお疲れさまです!ただただため息しか出ません。
今回は…それこそ内容としては二つだけですが、それに…この長い作品のすべてが結集されているようにも思えます。一つ一つのシーン、すべてから深い愛と光がいっぱいあふれています。
水野くんもしっかりやってくれましたね。王子さまのプリンが水野くんの味、というのも今更ですが、それをこうして多くの出会いと重ねるとは…すごいです。
とにかくすごい、としか言いようがないのです。
虹の下のキスシーンも最高にステキ!そしてラストの笑顔も…僕からも大声で、「ごちそうさま!」

来月号、やっと瀬田先生の連載!これからもどんどん若手に、三回でも連載させてみてください。
とにかくやってみなくちゃわからないんです。

「キッチンのお姫さま」番外編は、前も言いましたが、批判の多い余り者カップリングですが僕は大好きなんです。だからとても楽しみなのです。以上。

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