なかよし2008年10月号感想

ナビ・ルナが想像以上にうまくいっているようですね。

切れ目を入れない紙でメモ用紙としても折り紙としても使える、というのは非常にいいアイデアでした。
クリップボードも手軽で便利ですし、多色のロケット鉛筆も楽しいです。
とてもカラフルでいい付録でした。

今月号からの瀬田先生の連載も嬉しいです!オリジナルだというのももっと嬉しい。
この調子で、どんどん新しいメンバーが本誌に入ってくれると嬉しいです。
あまりにも長い間全然新人が入ってこなかったことを思うと、ここしばらく若手の連載が続いているのは苦しいぐらいに嬉しいことです。
でも増刊にはまだまだたくさんすばらしい作家がいるんですよ!忘れないでください!

妖界ナビ・ルナ(菊田みちよ/池田美代子)夢みるエンジェルブルー(白沢まりも)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)こどもじゃないから!(瀬田ハルヒ)サファイア(花森ぴんく/高橋ナツコ)ギリコイ(山田デイジー)AAA(フクシマハルカ)マジカルダンス!(小鷹ナヲ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)ココにいるよ!(遠山えま)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)Yes!プリキュア5GoGo(上北ふたご/東堂いづみ)予告

妖界ナビ・ルナ
最初の出会いは結構あっさりしていましたね。
首の後ろの第三の目を見るのは相当難しいのでは?というか、不潔な髪の毛が始終触れるから感染症になりやすいのでは、と思ってしまいました。
怖い描写も結構うまくなってきていますね。
もっけとスネリに素直にしがみつくのはよっぽどやるせなく頼りないのでしょうか。
「いらなくなってすてられたんじゃなかった」というのは、捨て子にとっては一番大きいでしょう。
作戦もなしに行くのも無謀な話です。でもカッコいいです。
「もちろんよるにゃ」と抱きつくのがすごく可愛い!
風が強いところだったら別の場所におびき寄せるとか…というか居場所がわかっているなら警察呼べば?
この世界を支配…大抵の悪党はそう言いますが、面倒なだけですよ?
まあ…人間にはグループのリーダーになりたい、支配欲が食欲などと同水準でありますからどうしようもないのですが。
このかまいたちの、血の描写は前も思いましたが実に見事でした。
迫力のすばらしさには驚きました!
髪形が変わって…伝説の力というのはどれほどのものでしょうか?楽しみです。
とにかくすごい!菊田先生の実力がこれほどのものだったとは…。

夢みるエンジェルブルー
弟の泣き声がジャマでしたか。邪魔が入るのは読めていましたが…考えてみると便利です。
ちょっと怖い感じのヤンキーにびくっとしたのはすごく伝わってきました。
そのヤンキーがいきなりモデル、というのにはびっくりしました。
でればというか受かればですね…公正なオーディションならいいのですが。
天、という弟の名前は初めて出たような気がします。もう出ていて忘れているだけ?
青磁くんとの妙な相性のよさはなんだか楽しいです。
そして家族…徹底した父親不在がなんだか頭痛いです。
まあ今は父親不在ならまだいいほうで、両親とも不在ということも多いのですが。
一つの挫折で…能力に差がついてしまったらそれは辛いでしょう。
単純に「いろんな服着てみんなにチヤホヤ」から、ダンスの思い出と一つ一つふくらみが出てくるのがすごく楽しいです。
勉強のじゃまになるから…昔より今のほうが、学歴の重要性は増しているかもしれません…別ルートは昔以上にないのですから。
何も知らない彼女を一つ一つ教えていくのもなんだか楽しそうです。それを素直に受け入れるマキちゃんも相当EQ高いですよ。
こうして見るとすごく輝きが強い子ですね。なんだかリアルに女の子が目の前にいるようでドキドキします。
心配してくれる葵センパイの優しい目と手がすごく…深い愛おしさが伝わってきます。
自分らしさ…そのために母親にオーディションのことを話す、というのも強いですね。
妹がココでかばってくれるのは強い味方でしたね。
天音ちゃんのデザインもさりげなく…そっちは一歩弾いて、母親との和解を押し出したのもとても感動的です。
天音ちゃん、妹さんにもおそろいの服をあげていたとは…すごい気遣いです。
そしてこのお礼!なんというか…すごい幸福感です。
次は十一月、すっかり定着していますね。これからも楽しみです!

しゅごキャラ!
まだ司さんは底を見せていませんね。
こういう仕掛けはなんとも好きです。
「世の中いい感じに回してるのってややちゃんみたいなコ」…そうなのでしょうか?大人しか要求されていないような気がしますけど…どうなのでしょう。
聞きたいことは自分で…この運命についての言葉はすごく深みがあります。
ただ…その運命があまりに大きな悲惨を持ってきても、それでも人生は面白いといえるでしょうか?
この絵本もどんな影響をもたらすか、何かと楽しみです。
呼びかけた「キミ」は…まさかこのオッサン?「ひかる」という言葉で彼もただの悪ではなく人間としての面が出てきそうなのも楽しみです。
御前部屋の無数の石のコレクションがいろいろ興味深いです。
Chalcociteというのは輝銅鉱という銅の鉱物でした。
助っ人が二階堂先生というのはちょっとこけました。
新車でおやつはきついですね。
スゥとは相変わらずラブラブなようで…
ちゃんと「おウチの人に電話」…あの、実際問題99%みんな灰も残らないよう高温焼却処理され、家族もあまりうるさいようなら事故に見せかけて消し去られることになるのでは?
電話して、「すごくやばい金持ちとケンカすることになったの。ママやパパも危険だから外国にでも逃げて…多分無駄だろうけど」と言ったらそれはそれで…どんな反応するか見てみたいですが。
あむちゃんの母親は…理解があるようにも見えますが、あまりにも事態の重大さを理解していませんね。子供の普通の冒険だと思っている…
いきなりキャラなりで、とんでもない格好…というかやばすぎる連想は控えておきましょう。
「いまこのときはキャラなりできなくてホントよかった」には苦笑しました。
というかこの学校の制服はマークされているのでは?
ピンチと思ったら冴木のぶ子さんが助けてくれるのはすごく意外でしたし、面白い展開でした。
やはり罠…というか罠だったらもっと近づきやすくしておいたら?途中でつまみ出されていたら無意味でしたよ。

こどもじゃないから!
 東京の真ん中の寺の子、乙姫ちゃんが日課の六時の鐘をついていて物音がしたので見に行くと、突然汚らしい男子が彼女にぶつかり「どけ おまえには関係ない!」と一言。そこには犬がいた。
 学級崩壊状態の学校に、突然売り出し中子役の桐谷優河くんが転校してきた…思い出してみたらあのホームレス小学生!
 そして犬の話をしたけれど、彼は冷たく受け流してすっかり周りにもかわいそうな人扱いされる。
 帰ってみたら彼が犬に会いにきていて、散々ケンカして…

東京のこの真ん中でこの広大な土地…ものすごいお嬢様といっていいのでは?
絵が…今までの瀬田先生に比べてかなり洗練されてきているのが少し残念かも。もっとこれまでの、八方破れの天衣無縫で暴走して欲しいです。ただしすごくくっきりした、印象の強い感じはこれまでの作品を忘れて読めば楽しいですが。
出会いの緊張感、とっさに判断できないところなどはすごくリアルで、いかにも小学生という感じがします。
「坊主Rock」は苦笑しました。
その子役が…ふふ。
氷見ちゃんはモデル?「lovely.com」がアダルトサイトだったらどうしようかと思いましたが、英語音楽サイトにつながりました。ほっとしました。
スペイン系のうざさ…僕は好きですけどね、哀しみのコルドバとか情熱のバルセロナとか。
というか確かに濃い。八時から十五分しか開かない門…開くのを皆で待っている…あの、交通妨害になりませんか?またこの人団子に車で突っ込んだら何人殺せるでしょう?そしてコンビニなどで時間を潰す子も多くなり、かえって悪い習慣をつけてしまうのでは?
学級崩壊状態はなんとなく見ていて疲れました。
というか生徒数少ないですね、都心だから?
桐谷くんの転入はある意味予想通り…両親の豪華さもすごいです。というかやはり階級社会。
フェルディナンドは結構いいキャラになりそうですね。
本当のことを言ったら逆ナン扱いされたのは苦笑しました。
そしてこの親切なてんこ盛りラッシュ!なんと言うか楽しいです。
グリーンピースも割と嫌われる食材ですね。独特のにおいがするので、本当はスパイスでごまかせばいいのかもしれません。
桐谷くんの反抗に、多分問答無用で殴り倒せた昔の教師がうらやましいと思っているでしょうね。
まあ僕なら…
「学校の目的は何だ?…教えておく。近代社会、具体的には軍の兵士および工場労働者に適応させるためのものだ。
 そこでは食物はコストと近代の理念によって選ばれ、全員に配給される。特に軍は日本中あちこちから集めた雑多な人間集団に同じものを食べてもらわなければならなかった。個人の好き嫌いを考慮する余裕などない。個人の好みなどない、軍にしても工場にしても人間は家畜同様の部品でしかないんだ。たとえそれが誰かの出身地方や宗教では食べるより死を選ばなければならないタブーに抵触しても、また誰かにとってはアレルギーで死に至るものであっても“食べろと命令されたら従って食べる”ことを全員に叩き込まねばならない…多少の死人が出てもだ。
 学校給食自体は圧倒多数が極度に貧困だった時代に最低限の栄養を摂らせるためでもあるが、本質的には、全員に服従を教え込み、嫌いなものでも食べられる意志力を叩き込んで近代的な心身を作るためにこういうメニューもいまだに出している。近代イデオロギー、学校の理念では、どんなものでも意志の力で食べられることも必要とされる。
 今の教師にはそこまでの権限はないにしても、今の法律でも教師である私には多くの権限がある。その権限によって命令する、食べろ」
さて、それにどう反抗してくるやら。まあ「キライなものを食べられるようにするのはできないコトをできるようにする訓練」と一言でまとめたほうがよさそうですが。
生徒に言い負かされるようでは教師の資格はないですよ。
でもまあ、グリーンピースや給食での苦悩をこうしてがっちり描いてくれるのはすごくリアルでいいです。
ドッジボールもリアルで楽しいです。
トイレ掃除と思ったら早退宣言、この大騒ぎも小学生時代を思い出します。確かにリアルですよ、これ。
二百人に迷惑をかける?というかこの子、人を操作するのが恐ろしくうまいですね。そして人を怒らせるのも…
僕の時代の学校教育の雰囲気では、何百人に迷惑をかけようと…どんなことがあっても学校が絶対最優先でした。学校は公ですから。
「なにアツくなってんの?バッカ」には恐ろしく腹が立ちました。
牛乳も飲まない、で…「セレブリッチミルクじゃねーとのまねー」と、ここのところはなんというか普通の小学生みたいな感じもします。
そしてドッジボールで白熱するのも…
それが、この犬が普通の牛乳を飲んだときの怒りの雰囲気がすごいです。そりゃ殴りますよ…というか乙姫ちゃんってさすが寺の娘、いい教育受けてますね。
一人ぼっちの食卓、この桐谷くんの孤独を浮き彫りにするのは実に強烈です。
なんというかいろいろすごくうまくできています。これからどうなるか楽しみですよ。

サファイア
カラーがなんというか面白いです。前からカラーには不思議な魅力がありましたが…
冒頭のコミカルな雰囲気からダンスシーン…元祖サファイアが動き出したのにはびっくりしました。
少なくとも一ページぶち抜きアップは、全身にすごく小宇宙をこめているのは伝わってきます。とにかくがんばっているな、というのはわかります。
でもこの原作に応えるには…並大抵のことでは足りないです。どれほどファンが欲張っているか…不可能を可能にしなければ、奇跡を起こさなければ…どうか…

ギリコイ
盛り上がってきました。
激しい怒りに突き動かされていて、それが引いたら反省になってしまう…どうしても後ろめたさが先に立ってしまうようですね。
川面を見て反省するというのがいいですね。
陸の「話がある」は…あくまでそらされていますね。
ボロボロになっている真央ちゃんの描写がそっけない分痛いです。それを見守る母親の姿も。
そして美羽ちゃんに、突然のあまりにショックな…「家族なんだから」という言葉、自分の居所のなさ…まあそれは日本の福祉水準の低さからでもありますが。
どうしたらいいかわからない美羽ちゃんの姿は、男にとってはすごく保護欲をそそるものです。
母親がしっかり察してくれていたのがすごくいいです。
「りぃくんのあんなうれしそうな顔見たくなかった」という言葉も重いです。
母親に「恋なんてしなきゃよかった」といえるなんてすごいですね…すごく言いにくいですよ?それぐらい辛いのでしょうが。
陸くんからのたくさんの着信履歴…そして、辛さと同時にあふれ出そうな幸せな気持ち…すごく伝わりますが、僕には痛みしか感じさせません。僕は…恋したことの幸せを感じる権利がない、僕がいい気分になればなるほど好きな人本人は迷惑だったのですから。
遊園地の入り口で待つ彼…電話の音が結びつける二人、一瞬で他の人が消えて…激しい抱擁、この流れは本当にすごいです!
すごい裏からうまく侵入しますね。
そしてこの言葉…せめてもの誠意でしょうか?
「こんどはオレから告らせて?」というのも…その言葉が告白だぞ、と突っ込みたくもなりますが好きです。
電話を無視させたのは賢明でした。
で…事故とは!うわあ…どんな最終回になることやら。
とにかく…終わりよければすべてよし、棺を覆いて後初めて定まる、とうまくいってほしいものです。

AAA
またもとのパターンに戻ったような。
まだ完全な種明かしはしないんですね。「こいつがオレのこと好きなんだよ」…間違ってはいませんが…
というかよく生きてます。まあ一見怪我がないように見えても、強い衝撃を受けると思いがけない骨折があるかもしれないので医者には行ったほうがいいですよ。
学校祭のロボコンとか和風カフェとか何かと面白いです。
まあ骨折ぐらいしないほうが不思議ですよね、あんなことになって。
悪徳のほうの文化祭もしっかり面白いです。カオスで。ちょっと文化祭名の字が読めないのが残念…慣華祭?
いきなりタコは怖いですよ、そりゃ。
たこやきの約束はいいですね。
「ありえないよね」もかなりきついですね…それまで名前がつけられない関係だったのが、彼の言葉で「つきあっている」か「つきあっていない=無関係」のどちらかにするよう強要されているような気がします。言葉には本質的にそういう要素がありますね、あいまいを許さないというか。
「お楽しみはあした」…どんなお楽しみだか。
約束があるから、では逃げられなかったのでしょうか?
いきなりよろこびのキス…喜ぶのは皆でしょうね。というか来年から優勝したら好きでもない子とキスしなければならなくなるかもしれない、というのはいいのでしょうか?
いきなりタコをぶつけて脱出、というのもいつもどおり楽しいです。
約束で言い争っていて花火というのも派手で楽しいです!
次は本気、ってどうやっても勝てっこない気がしましたけどね。
もちろん、弱みでもなんでもないことを弱みと思っている限りはわかりませんが…

マジカルダンス!!
別の男の子が参入してきたのは何かと楽しみです。
カイくんのことしか見ていないのはあまりいい心がけじゃないですね…
ぶつかるのを繰り返すのは何かと楽しいです。事故キスがなければいいですが。
二人ともしっかり練習してきて、それでもぶつかる…というか二人ともちゃんと練習はしている、というのはそれぞれのダンスを見ればわかるのでは?ユウナもそこまで見る余裕はないのでしょうか。
ミニーの登場はなんだか嬉しくなりました。
失敗してもすごく楽しそうにしてますね。いいなあ。
いきなりお茶飲んだりスコーン…なんというかミニーも英米系のお嬢様ですね、やはり。
仲良くなりたい、お互いのことを知りたい…僕はそう思うのが正直怖いです。どんな弱みを握られるかわからないですし、自分も相手の弱みを握りたいという支配欲があるかもしれないですし、僕が好きなことは大抵の人には軽蔑と恐怖しか与えませんから。
公園にイチヤくんを呼び出して三人でお茶…なんかマッドティーパーティになりそうな気もしますが。
でもスコーンはすごく美味しそうです…KFCビスケットによく似ていますが、だからこそ本格的なんでしょうね。
でもここを人に見られたら誤解されないでしょうか?そしてイチヤくんがリンちゃんにドキッとしていますが…ああ楽しい。
しかしこのリフトかなり大変ですね。

キッチンのお姫さま番外編
これでやっと…お疲れ様でした!
本当になんて素敵な作品だったのでしょう。
この二人のラブラブバカップルぶりは見ていて頬が緩みっぱなしです。
「いーよねーバカップルは」…
虎の穴って今の子にタイガーマスクはわかるでしょうか?まあ着々と夢に向かって歩いていますね。
星夜くんも。
茜ちゃんへの星夜くんの電話、そして約束!「ごちそうされてあげてもいいわよ」というツンデレがまたたまりません。
モデルとしての努力もすごく見ていて気持ちいいです。すごく魅力が伝わってきます。
昔の彼女のわがままには苦笑しました。
「哲也の部屋」には爆笑しました!そりゃまあ…もしあれに出たとしたら、十代のモデルとしてはすごすぎますね。
手作りデザート…ナジカは虎の穴、星夜くんは忙しすぎて…ここのすれちがいはうまく描かれていました。
これで一気に気持ちが前に進むのも素敵です!
フジタさんも…まあいつも楽してる罰です。
自分で何とかしようとして、まあコレはどうにもどうしようもありませんね。
市販のお菓子はあまりにもリスクが大きすぎるのでは?マネージャーさんがいいかげんですよ。
嘘がつけなくなって告白しようとしたところを星夜くんのヘルプ、これは嬉しいですよ!
というかこの髪の表現がすごいです。
「なんかわかんねーけど〜」がすごくニヤニヤさせます。
番組そっちのけでラブラブしてません?まったくもう…
いきなりのキスで二人ともびっくりしているのがまたたまりません!こりゃもう一時間ぐらい死ぬほど運動しないと。
ブラックデーというのはびっくりしました。恐ろしい風習です。
二人ともの予感…どんな甘いバレンタインデーとホワイトデーが待っているやら。
というか収録は?
改めてお疲れ様でした!安藤先生の次回作はどんなものになるでしょう…また小林先生と組むのでしょうか?今からもう胸がすごいことになってます。

ココにいるよ!
今更あの怪物を人間にしても…という気はしますが、やはりこうなると話に深みが出てきます。
輝くんが本気で告白してきた、それも「好き」じゃなくて「必要」という言葉はより重いですね。
「どっち勝ってもうらみっこなしだぜ」という言葉もさわやかですね。日向くんも堂々としています。
選ぶなんて…でも選ぶのが、告白されたものの義務のようなものですね。考えてみると理不尽なことですが。
クラスが二つに分かれてしまうというのはすごく面白いです。ありささんは全部わかっているのでしょうか?
二人いっしょで太陽、という言葉にびくってしてしまって、そして…いじめの話題になった直後、こうしてその当人と二人きりになる…トイレの使い方が実にうまいです。
そしてここの緊張感…いじめって、本質的に「群れ動物としての上下関係」を意識下のレベルで使いますから、本能的な恐怖感を持ってしまう…そこがすごくよく伝わってきます。
そして…何とか話そうとしたのがかまかけのような形になり、ここで悪意がなかったのは伝わりますが…
そりゃまあ「調子のってんじゃないわよ」ともなりますね。
彼女が自分と…窓と向き合おうとして、わかってはいてもやはり悪…嫉妬に押し流されてしまう…余りにも悲しいものを眺めているような気がします。
一人ぼっち、それは自分が悪魔に魂を売ったから…
携帯電話を拾い、ブログを手に取ったときの笑みはまさに悪魔の笑みでした。
皆がそばにいて励ましてくれていても、光の輪の中にいても…僕はそれでは安心できません。人間の悪意、運命のおぞましさをあまりに知っているから…どんなものも、一つ間違えれば失ってしまう気がして。
すごく素敵な眺めには違いない、それが読者にすごく光を与えてくれていることを信じたいのですが。
そしてこの脅迫に思える文…でも強みは、日向・輝本人もこのブログを見ていること…自分ではないとわかっている…
どうするのでしょう。完全に悪魔は悪魔として…ふさわしいところに落とすのか、それとも救うのか…
次回作では、もっと深く闇をのぞきこんで…そう、いじめる側を主人公にしてもいいかもしれません。できる力はあるかもしれない…そんな気が、今回を読んで思いました。
今から覚悟はしておきましょう、いろいろと。

小川とゆかいな斉藤たち
斉藤三人衆の無能さというか不器用さというか、それを強調する話は毎度面白いです。
あと今回成田さんが出なかったのもよかった。
でも…こうしていろいろなことを経験できるってうらやましいですよ。現実の中学生にはこういう経験なんて絶対できないですから。
ギックリ腰は軽いように見えても、寝たきりの契機になりかねないので非常に怖いですね。
手伝う、というのには…自分たちの無能自覚していないのかな、という気もしましたが、でも誰でも未経験であれば無能、経験して初めて有能になる…
おじいちゃんとおばあちゃんの不思議なかわいらしさがすごいです。
掃除で見せた小川さんの有能さを思うと、逆に小川さんが三人を手足のように使ったほうがよさそうです。
「おまかせください!!かならずやりっぱに」と見得を切るところは頼もしい青年なのですが…
掃除機でおじいさんを吸い込むのはなんと言うかすごい。
犬の話で不安にさせておいて、一拍置いて…これはもうかつてのドリフを思い出させる絶妙の間。
というか大きすぎます。ピレニーズやハスキーなどの大型犬を入れた雑種ですね…豪快にカミカミ、引っ張られて襲い掛かって…というか老夫婦がともにギックリ腰というのはしゃれにならない事態では?
「オレらって事態を悪化させてるだけなんじゃ」…まあそうなんですが。
犬の凶暴さがすごいですね。妙にリアルで無表情なタッチもすごい。
かばおうとして白目はなんというか…不器用すぎます。
台車が二台もあったのはよかったですね。というか普通の道路で台車を高速で走らせたら…とんでもない大惨事が起きるものですが。
「二人のコトでお話が」で不安にさせておいて、まあほっとしました。
両親に紹介、というのがどうなることやら。というかどんな家でしたっけ。まあそのことはスルーされる可能性も高いですが。

Yes!プリキュア5GoGo!
確かにこれは目のやり場に困りますね。
見てみたら微妙に男女のバランスが悪いな、という感じもします。
大好きな人を笑顔にしたい…すごく胸が苦しくなる言葉です。好きな人といたときにはそんな思いを言葉にする術もありませんでしたから…思いを言葉にできるようになった頃には…
「なぁーんにも気にやむことはありませんわ!」…と、それは…母親の想いですね。主従なのにその感情を持ったら、主に対してパターナリズムで接してしまうのは奸臣への一歩では?
自然に笑顔になる…本当の意味で相性がいいのでしょうか。
ボートは…僕はほとんど乗ることを許してもらえませんでした。危険だからと…くるみちゃんも、そう命じた僕の親同様、危険をなくそうとして可能性を奪うことをしないでしょうか?
ぐらついて抱き合うというのは確かにお約束ですがいいですね。あとスカートでのボートはパンツが見えやすいという役得もありますし。
底に穴というのは貸しボート業者の怠慢ですね。
二人笑いながら必死でかい出している…彼はそう過ごすのが好きなんですね…
オチはちょっと苦笑しましたが。
ボート・オールの描写の的確さもさすがでした。

来月号は夢水が本誌に!楽しみですが、いつもの長さだと本誌がすごく厚くなりそうですが…番外編の短編?

新・地獄少女は正直残念です。「地獄少女」という作品の本質に、読者…多感な少女にマイナスの…光でなく闇のメッセージを与える点があると僕は感じています。僕はエロ・グロ・暴力・不潔ギャグ・時代設定上自然な差別表現などあらゆる表現を容認します。しかし僕が絶対に容認できないものがひとつあります…読者に闇のメッセージを与えることです。「地獄少女」はまさにそれなのです。
永遠幸先生というすばらしい、本当は常に光のメッセージを発する作家には、別の光のメッセージを出せる作品を描いて欲しいんです。

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