なかよし2007年7月号感想

折りたたみうちわはすごく期待していましたが、握りが短かったのが残念。
ふと思ったのですが、このシステムで固い部分が全部鉄だったら実際にある鉄扇より使いやすそうです。
あと感じがちょっとバタフライナイフに似ているのでついその開け方をしようとしましたが、抵抗が大きくて無理でした。
ポウチも、これはとても実用性が高いサイズです。水場で使うちょっとした物を入れるのにぴったり!これからの梅雨時でもありがたいです。

作品自体は、やはり山田デイジー先生の本誌登場が何より嬉しかったです。
遠山先生の新連載も期待以上でこれからが楽しみ…全体にすごく熱い作品が多いです。全体に人を貶める感情が漂っているのは嫌なのですが…

あと、新人賞で六人ものデビューにはびっくりしました。
増刊が増えて畑が大きくなったから多めに種をまいておこう、皮袋が大きくなればブドウも多めに仕込もう、と?
どうでしょう…今でもほとんど登場できない新人のほうが多いのに…また、前の大量新人の二の舞にならないことを祈ります。

ココにいるよ!(遠山えま)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)オレンジ・プラネット(フクシマハルカ)かみちゃまかりんchu(コゲどんぼ)イノセントワールド(山田デイジー)もどって!まもって!ロリポップ(菊田みちよ)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)スクール×ファイト(原明日美)Yes!プリキュア5(上北ふたご/東堂いづみ)ピンクvイノセント(桃雪琴梨)地獄少女(永遠幸)予告

ココにいるよ!
今回はファンタジー的なもの一切なし…しかも表現力全開!「ママコレ」での、タマミと陽介のラブラブみたいな嬉し恥ずかしがずっと続くのでしょうか?だとしたら最高です。
冒頭のインパクトは、窓からの光の感じがページをめくったときのインパクトとうまく響きあっています。
存在感は、僕はできるだけなくしたかったのでこの立場はむしろうらやましいぐらいです。
雰囲気などより、むしろ大声を出せない、内気すぎるから無視されるのでは?
事故のシーンは…ほとんど超能力ですね。スパイや暗殺に活用したらすごいことになるのでは?学校生活でもゴシップは強力な通貨になりますから、新聞部などで使えるのでは。
中学入学の二ヶ月はどうしようもなく大きいですね。
というか、いじめられてるわけではない…というのも…逆に存在感がなさすぎるからいじめられずにすんでいるのかもしれません。それはそれですごい。
男の子達の対照的な輝きは強烈ですね。
目が合いそうになった、というのも読み返してみると意味深長です。
人気投票にも入れてもらえない、いつも言い出せない…これが一番問題なんですけどね。
ブログでそういう悩みを出せている、というのは面白いです。そういえばブログネタの少女マンガってあまり見ませんでしたね。
現実では話せないけど…ただ、反対側にいるのは残念ながら人間なんですよね。しかも誰だかわからない…怖い面もあります。でも、怖い面は何にでもあります。
現実の世界にも、多分手を伸ばしさえすればいるのでしょう。
クラスの中で一人ぽつんとしている、というのも僕と重なってすごく切ない思いになります…まあ僕はずっと、「一人にしてくれ」と望んでいたので微妙に違いますが。
ひまわりを見に行くときの、すごく開放された空間の使い方はすばらしいです。こういう表現力は本当にすごい。
ここでいきなり輝くんに肩をつかまれて盾にされて…びっくりしているのがすごく伝わってきます。
さらに今度は、日向くんに抱かれるようにつかまれて…そのまま話しかけられて、誉められて、名前まで覚えていてもらって!なんかもうすごすぎます。
どこか入れてあげて、というのは僕もいつもそうだったので、ちょっと頭が痛くなります。
彼女の思いはあまりにわかります…まあ僕の場合は、まず自分は先験的に迷惑な存在だ、と自覚しているので入れて、などとは言い出せないでしょうが。
「KUROウサギ」さんの励ましを思って声を出せた、これはすごく大きな一歩ですね。
でも…その一歩を歩き出してからが辛いんですよね…ため息通り越してふて寝したくなります。この卑屈さもよくわかりますよ。逆にこのメンバーが、それを利用していじめたがる連中だったらいいカモです。奴隷志願、という言葉も、僕自身小中学校のときそうだったことを思い出したら笑えません。
普通に話せていた、と希望を持っていたら…いきなりこれ?残酷です。
大声を出しても通じない、という…もっと大声を出す訓練をしたほうがいいと思います。はある意味誰でも…大声、呼吸は精神と肉体の両面に深く関わる、重要な技術ですから。
僕は大声は出せたので…剣道の経験のおかげかもしれません…、声が出せないと言うのはあまりわからないです。
といってもこの状況は、ドアを叩いていても気づいてもらっていません…ほとんど『HUNTER×HUNTER』の[神の不在証明]ですね。
かくれんぼの回想もすごく辛いです。そして…ここの、泣くことが…泣くというのは一般に否定されますが、実際には貴重な力だと思います。悲しくても泣けない、悲しいと感じられないことのほうが怖いですよ。
待っているときの、いろいろ姿勢を変えてみる動きとか空白・影の使い方もまたすごくうまい。
ドアを開けてもらって光が入ってくるのもすごく気持ちがわかります。
涙とともに抱きつくのも、なんかもう衝撃的な感じさえしますね。
それで「ずっと見てたよ」…う、うそ!というかやはりKUROウサギ…というか祈りたいのが、次からいじめにならないことです。

しゅごキャラ!
やっとアニメ化決定ですか…どうなるのでしょうね。
大地までキャラなりに巻き込まれてしまったのはちょっと苦笑します。
どちらもすごく素敵!
そして、ダイヤが×たまのまま開いてキャラなり?というかこの変なギャルは…あむちゃんにそういう面もあったとは…まあ、悪の心がない人はいません。それがこの作品ではどう解釈されるか、何かと楽しみでもあります。
いきなり白旗は豪快にこけました。
キャラなりを強制解除したのは歌唄ちゃんの意思…エルを傷つけたくないから?
イクトの行動は相変わらずですね。
で…歌唄ちゃんの行動の激しさには…大地の視点に同調してしまいましたよ…つきあってられない。
かなり激しいキスもそれはそれで刺激的です。
イクトにもかなりドキドキしているのが苦笑します。
球技大会なのに体力を使い切っているとか…純金製バレーボールって何キロあるのでしょう。女子が片手で差し上げられる代物でないことだけは確かです。
男子二人の学ラン姿もカッコいい!星組と月組って、まさか…他は花・雪・宙?
勝ってどうなる…というかこういう球技大会の目的は普段の授業の憂さ晴らし、それと集団の結束を強めることです。ランダムに集められたクラス…部隊を、短期間で結束の取れた集団にできる、というのは軍や工場にとってとても大事なスキルです。
基本的には学校でやることの目的は軍と工場に適応するため、と考えれば間違いはないです。
というか参加しない姿勢は先生がとがめないのでしょうか?
すごい運動音痴、というのは確かに可愛いです。
で…ここで×たま、というのはなぜ、そして誰?
アミュレットハートのキャラなりは久しぶりで、そしてすごく華麗です。
それでグラウンドの真ん中に飛び込んでしまう…とにかくすごく可愛らしく、ものすごいエネルギーがあふれています。
やっと真城さんも参加したようですね。
海里の正体もいろいろ気になりますね…どうなるのでしょう。

オレンジ・プラネット
なんかもう…どうしようもないですね。
いきなり抱き寄せられて切れる太郎ちゃん、あまりにかわいそうでため息しか出ません。でも、ちゃんとずるいと口にできるのはすごいです。
政略結婚とさらっと言ってしまうのがすごいです。それで一目ボレ…それはかなり幸運では?
でも彼には他に好きな人が、というのが…逆に政略結婚だと、もしお互い一目ぼれしていてもそれを信じにくいのが難しいですね。
で…「栄介さんにきいてくれないかな」…これって何で断れないんでしょうね。笑うしかありません。
パートナーチェンジは…自爆以外のなんでもないのですが。というか…鈍いですね、チカって人。まさか、わかっていてやっているのかも…
そして意外な組み合わせのデート…これもまた面白いです。
観覧車でぜんぜん動けなくなってしまうのはため息が出ました。でも、それすらうらやましいと思ってしまいます…僕は観覧車に乗ったことはないですし。そういえば、僕はとことん遊園地には縁がないですね。親が遊園地嫌いだったのでしょうか?
婚約を肯定されたときのショックはすごく伝わってきます。
顔を背けて泣いて、そして「おめでとう」…ここの感情は強烈でした。
そして…ハルさんについて、太郎ちゃんも何も知らなかったとは…それを教えてしまう、というのはトリックスターの面目躍如ですね。
さらに電車で二人きりという追い討ちはあまりに残酷です。
顔をもたせかけ、それでもるいちゃんはそっぽを向いていて、栄介は実は寝ていなくてしー、と、ここたもう頭がおかしくなりそうです。
そして太郎ちゃんが勉強のためるいの家に寄る、という話でこずえちゃんが「高校生のH」という本を押しつけるのが…でも同時に小さい箱もないと。
エレベーターでの強引なキス、でも…嘘ばかりついてしまう…いいわけのがれは恋の終わり、といっても彼女の側は、多分太郎ちゃんに恋したことはないのでしょうが。
太郎ちゃんの焦燥感はわかります。あまりにも…神にないがしろにされているような、ものすごく激しい感情が伝わってきて…たまらないです。

かみちゃまかりんChu
想像以上に厄介な話です。
優生くんと信玄くんの会話もどう関わるのか…というかこの伏線が生きるのは何年先でしょうか。あまりに話が長く壮大すぎると、全部に付き合って細かい伏線も覚えている人って限られるのでは?
「オレはいつまで「神化」にしばられなきゃなんねーんだろ」という言葉も重いです。
今回の花鈴ちゃんのアクションの豊富さと激しさはでじこを思い出させてすごく楽しいです。
危険回避する権利、というのは当然ですよね。それを認めない彼女のほうがおかしいのでは?
がんばる、というのは怖いです…すごく自己中心的になることもあるんですね。自己犠牲のつもりで自己中心的だと止めようがなくなります。
というか、ミッチーの立場で言えば、この件に関わっても関わらなくても予言を実現させる方向に動いてしまう気がします。
猫…というかほぼでじこコスプレはすごいです。
もらった命だから大事にしなければならない、というのも嫌な束縛です。それをいうなら、誰の命も親や…それ以上の存在に…といっても、生きることを強いられた束縛だと感じてしまうと、神の恵みの戒めとしたら…終身刑と同じですよ。
本当にこれで、運命は変わるのでしょうか…身を引き、中立でいることなど許されるのでしょうか?
和音くんがぶちきれたのはまたドキドキさせられます。「身体のどこがいい?」って…身体中と言わせたいのでしょうか?
ほっぺ、といっても唇に…これもまた強烈でした。
花鈴ちゃんが切れるのはちょっと面白かったです。まあ鈴音くんがいい癒しになってくれたようですが。それで日本の母には力が抜けました。
自分ひとりで全部背負う、というのも…ため息。まあ、今まで和音くんはずっとそればかりやってきましたが。
霧火先輩の優しさと無力さはなんだか悲しくなります。
そして明かされた意外な真相…でもどうするのでしょう、というか…もし神くんに前の記憶を取り戻させるとして、それに姫香ちゃんを利用する?それに姫香ちゃんの命が必要だとしたら…

イノセント・ワールド
待望の本誌登場!すごく嬉しかったです。
お金があれば…というか、逆になければただ生きていくことさえもできないんですよね…まあ未成年者はお金があってもそれだけで生きていくことは難しいですが。そして本来、未成年者はお金が必要ない…お金の世界から保護されているはずです。
でも保護というのは禁止と同様で、だから…麻薬が禁止されているからこそ価値があるのと同様、お金を持っている子は友達同士の地位も得られる…
お金があるからできる友達、というとそんなのは本当の友達じゃない、とよくいいます。でも…お金で結びついている友達の全部が本当の友達じゃないとも限らないし、お金と関係がないから本当の友達だとも限りません。
夏休みの予定表が真っ白、というのも寂しい話ですね。親の立場で言えば、どこか合宿状態になる塾に放り込むのが一番良かったと思います。
共働きでお金だけ、という家庭は今想像以上に多いのでは?もちろん片親も多いでしょうし、またお金すらない場合も多いでしょう。そういう、親が忙しすぎて子供を構えない家庭をどうにかすることはできないのでしょうか?
父親に会いにNY…これには彼女もついていくのでしょうか。
食欲がない、というのも本来は危険信号ですが、女の子の場合ダイエットというものがあるので普通のことにされそうです。
みんな予定があるのがうらやましい、というのもなんだかわかります…僕が毎年母の実家に帰省していたのも、彼女から見ればさぞうらやましいのでしょう。
読み返すと、「いま金欠だし」と友達が言うのもちょっと疑わしく思えます。たかるつもりでは…
お金がないと遊べない、というのは非常に困った風潮です。昔はごく安い駄菓子屋があり、田舎では自然、都会でも昔は路上で遊べましたが、今は自然もなく路上は車が危ない、公園さえどこに変態がいるかわからない、と…金がないと遊ぶのが困難な社会を作っておいて、子供が金を求めるのが悪いというのは矛盾しています。
深夜まで開放されて安全性の高い、公園と図書館を合わせたような場があればいいのかもしれませんが。学校施設の開放が一番早いかも?
出会い系を出すのは…話の上では必然です。その危険性を知らせるプラスのほうが、存在自体知らない子が興味を抱くマイナスより大きいでしょう。
金は金、というのが金というものの本質ですね…ある意味。もちろんそれも、指紋と当座口座と戸籍がコンピューターで直結される時代になれば微妙に変わるでしょうが。
強引に見知らぬ男に誘われ、食事しておごってもらって…自分から出そうとした時点で、まだ感覚がそこまで麻痺していないのはわかります。
いきなり一万円を渡されるのは…僕にはそれを出す側の気持ちが、同じ男なのにわかりません。
それで少し変な行動をしたときに尾田くんに出会い、彼のあったかい雰囲気に癒されるのがすごくいいですね。
人と食べること自体が久しぶり、というのも…それどころか物心ついて以来ずっと一人で食べてきた子も多くいるのでしょう。
仲間同士では自分が出すのが自然、でも尾田くんから見ればおかしい…「いっしょにごはん食べてくれたし」というのは、前の援助交際男と同じ思考回路では?そういうのも伝染するのですね。
父親のところに行くこともできない、あまりにも忙しい…「おこづかいは足りた?」としか言えないのが悲しいです。
空っぽの冷蔵庫が、彼女の心の空虚さをうまく表現してくれています。「いますぐ…買わせてよ」というのは…依存症にとっては一番入りやすい穴ですね。拒食症・アルコール・買い物・麻薬・ゲーム・ネット・恋愛…どれだけ多くの罠があるでしょう。
そして…この援助交際男にとっても。本当に紙一重でした、もうほんの少し空虚感が深ければ、もう少し周りから悪い情報を吹き込まれ、罪悪感が麻痺していたら…
彼もさびしかったのか、と思ってしまうのも…どうなのでしょう。援助交際男の心理など知りたくもないのですが、そうなのでしょうか?
恐怖に駆られて逃げたら尾田くんの手が…光と影のすごく強い対照です。
自分の値段が一万円…逆に、一万円と評価されること自体が嬉しい、と援助交際を自分からしてしまう女の子もいる…
「人に値段なんかつけられねー」というのはすごく嬉しい理想の言葉ですが、残念ながら…現実には人には値段があり、それには大きな差があります。世界中で何億人もいる児童奴隷労働、数十円のワクチンで助かる病気で死んでいく多くの人たち、就職「市場」での「価格」…
彼は…親の背中を見て働いている、というのは日本では例外的なまでに幸せですよ。本人は束縛とも感じているでしょうが…
尾田くんが作った、値段のつかないパンがどれだけ温かくおいしいかも、涙が出るほど伝わってきました。彼女は本当に餓えている…
幕切れが「バイトしたお金で」、と金の価値というテーマを大事にしているのもよかったです。

もどって!まもって!ロリポップ
今回は久々に楽しく爽快でした。高校生ですか…あまり高校生らしくは見えませんが。
01のブレザーも確かに強烈です。僕はブレザーを着たことがないんですよね、中学高校ともガクランでしたから。
ゴウとロッカはどうしても離れてしまいますね。ゴウは中学教師を続けるのでしょうか?
つかまえて、みんな何をするつもりなのでしょう?
いきなりゴキブリを召還して…どんなことになったのでしょう。
01のアクションのカッコよさはすばらしかったです。
手品ということになってしまうのが爆笑でした。中学時代も、みんなのあれは手品だと思われていたのでしょうか?
ファンクラブの攻撃は笑うほかありません。
そして放課後、追いかけっこから電車で抱きつかれ…うわああああ!青春…
制服で大人っぽく見えて距離を感じる、って、それは普通の男女でも同じ感情を持ちそうです。それで気づきましたが、ごく普通の恋をどれだけ少女マンガで見ていないでしょう…
手をつなげない距離、そしていきなり腕を組んで…今はケンカしないでいられる、と言うのがすごく幸せで、なんだか嬉しいです。
「キスして」というのも、それだけ素直になれたということで…すごく大きな前進ですね。今までのいろいろな試練も無駄じゃなかったかも…お互いいつも愛情表現しないとだめなんですね。
信号を利用しての額キスがなんともいえず嬉しかったです。
一号二号三号って…一号二号ときたらV3では?
いきなりいじめになるのがまた頭痛いです。でもニナちゃん、強いですね。地獄少女に頼らなくてよかったです。
ゼロの宣言が…すごいです。
で、硝子飴石のかけらが出てこない、のは…安定してしまったから?
一体どうなってしまったのでしょう。
というか、今回の珍しく幸せな二人をもっと見ていたかったのですが…それは残念。

小川とゆかいな斎藤たち
今回はほとんどホラーでした。成田さん側からうまいホラー監督が実写で描いたらすごい恐怖になるでしょう。
屋上でみんなで弁当を食べていること自体が間違いですよね、実際。
ビニールプールというのはありがたいですね。
「小川の水着が見てーとか」は苦笑しました。
ビニールプールいっぱいの巨大カキ氷…なんかわかります。バケツプリンとか、ケーキホール丸ごととか、そういう意味不明に大量独り占めをしてみたい、という思いは。僕の場合はケンタッキーフライドチキンの15ピースジャンボでした。
ひたすら削りまくる、といってもそれだけの氷がどこにあるのでしょうか?
いきなりレバーを壊した仲良…相変わらず豪快です。
氷がとける速度を遅らせる…氷の融点を上げる?ま、まさか…『猫のゆりかご(カート・ヴォネガット・Jr)』のあれでは…
ここからの画面崩壊大喧嘩は初期と同じく豪快です。連載もずいぶん続いているのに、こういうのが抜けていないのはいいですね。
で、まさか完成するとは。
シロップが違うというのも大変ですね…ドリアンには爆笑。ちなみに僕は、シロップが嫌いなので何もなしの氷だけを食べています。
好きなようにかけて食べたら…混ざってしまったのは爆笑しました。
クーラーボックスの一撃、なんというかよく生きていましたね。
落としたアイスを掃除しなかったことが、読み返せばアリの始まりとは。
カキ氷ですが、屋上には排水溝がありますからその近くでひっくり返せばいいのでは?すぐ溶けて流れるでしょう。
トロピカルドリアンアイスを狙って何度も試し、その頃のサイトーズの悪魔じみた運搬作業…これ、絶対プールがもたずに破れて大惨事ですよ。
大量の溶けたアイス、それにたかって小川さんを追っていくアリ…かなり怖いです。
そして袋を机に置いた、それでアイスがあふれて…ここからのアリ地獄はすさまじいものがありました。
ビニールプールに飛び込もうとして転び、ホースをふさいで…ここからの地獄は豪快すぎでした。アリにあまりにたかられてうごうご、と塊になってしまっているのがいくらなんでもすごすぎます。
そしてこのホースと蛇口はどんな構造なのでしょう。
この大爆発はあまりに豪快で…まあ斉藤ズにとっては身体が冷えたからいいんですね。
五百円を返すという善意から…これはまあ笑い転げました。
地獄少女でもここまで極悪なことは思いつかないでしょう。

キッチンのお姫さま
本当にどうなるのでしょう。
水野星夜王子様疑惑…かなり緊張します。
知りたくない、と真実から逃げてしまうのは見ていて辛いです。ずっと、空先輩の思い出に閉じこもっているのでしょうか?
ラベンダーハウスについての悪口に彼をひっぱたいた、この動きのせいで何かから目をそらしてしまった気もします。
大地の優しさというか愛情はすごいです。「ほっとあたたかくなる」というのは、かなり彼に惹かれているのでは?
アフタヌーンティーの会がどんな罠か…岸さんの再登場は結構早かったですね。
ちょっと調べて幸せそうに浮かれるのは、あまりにお気楽な性格にうらやましくなります。
スコーンに一番合うのは特殊なクリームですが、それは日本で手に入るでしょうか?和の食材というのもいい考えかもしれませんが、紅茶に合うでしょうか。
そして…ラベンダーハウスがなくなる、というあまりに重い知らせ、さらにラベンダーハウスを人質にして…でも、ただわざと負けるというだけで…理事長としてはナジカちゃんは、殺しても飽き足らないほど憎んでいるはずなのに…
一体どんな裏があるのでしょう。
そして…最終的にはナジカちゃんの料理は、理事長の心さえ癒すことができるのでしょうか…それが最終目標でしょうか?

スクール×ファイト
ちょっとうまくいきすぎの気もしますが、陰湿にしすぎるよりこうして明るく盛り上げるほうがいいでしょう。
涼と爽良には何があったのでしょう…そして「武兄」とは?この二人は兄弟なのでしょうか?
目が覚めたら爽良…に、もろ寝起きを…下着は着ていてよかったですね。色気より情けなさが強いのがまたよかったです。
この間の抜けた果たし状は、初読時意図が読めなくて混乱しました。こういうことだとは。
一々未来との仲のよさを自慢し、そして…この展開はあまりに意外で、逆に…凍傷にかかった傷口をお湯で温めるような痛みがありました。
「思いどおり動いてくれないからってこわしていいわけねーだろ」という言葉が痛い…みんなのぬくもりが痛いです。
「なにって遊ぶんだよ」というのはもうすごすぎます。
未来ちゃんが…自分が強くないことを認める強さ、これにはもう涙が出そうでした。
「きのうはなにがあったのかしら」で雰囲気を変えて、さらに「ぼくのことずっと好きでいるって約束は」と…もう笑い転げてしまい、重い気分が吹っ飛びました。
これほどメッセージ性が高い作品をけれんなく描き続ける勇気には驚くほかありません。
思えば、この作品だけなら不快感を感じることもなかったでしょう…単純に単行本だけを読んでいるなら傑作でしょう。ただ、「なかよし」のほかの作品もかなり負の感情が多く、それも…この作品とは微妙に違い、負の感情を釣りえさとして利用していたから嫌な思いにつながったのでしょうね。

yes!プリキュア5
今回はうららちゃん…一人一人紹介するのでしょうか?
さらに仲間たちまで入れるなんて。でも貴重な体験ですね、いかにうららちゃんが苦労しているかもわかる…読者にとってもすごくわかりやすくなる、と。実にうまい。
弱音どころかスタッフに飲み物やおしぼりを配ったり、本当にすごいです。
それで五人が一気に爆発するのは、もう爆発しすぎかな?というぐらいまぶしかったです。
後日、画面を見てみたら太って見えたり自分の悪いところもそのまま出てしまっている…というのが少し笑えました。

ピンクvイノセント
とにかくお疲れ様でした。最後まで暴走暴走で、かなり疲れましたよ。
大自然に目もくれずパソで音楽…罰当たりな。
タカシくんまで強引に連れてきて、さらにリイチ兄まで…最終回だからって無理やり全員集合?
で、この豪快な大爆発にはある意味感動しました。まあ爆発ネタは今月号で「小川と愉快な斎藤たち」もやらかしていますが…
まあパソコン破壊は当然ですが、
それだけの被害ですんでよかったです。失敗してわけてもらうのも林間学校の醍醐味ですね。
エアリとタカシくんの仲の深さも素敵でした。「オレの前では強がらなくていいんだよ」なんて…僕も一度はいってみたかった言葉です。
それでピアスの刺さった耳を唇でかんで…ココナがジャマしなければそのまま最後まで…v
「そんなバカげたこと男子ですら」甘い。タカシくんはそういう意味では普通の男子ではないか、そこまで見せていないかです。
組体操でのぞこうとしているのはむしろご立派です。
先生に堂々とのろけまくって怒らせるのはもう崩れました。
太井くんのキャラには、女子にとってはその不快感はわかるのですが…多分小中学校時代の僕は、実際には彼と同じような存在だったのだろう、とわかるから見ていてすごく辛いです。
で…森の中でラブラブな言葉が…まあ予想はつきましたけど。でもいきなり変な影に「なにを見ている」は微妙に意表を突かれました。
流れ星に祈っていたら崖から踏み出す、ってレンジくんもドキドキして集中していませんでしたね?
というか、これはすごく幸運では?二人きりで一晩過ごせるのですから。
彼を傷つけてしまったのが本当に最悪、それで…「がんばらないほうがいいよね」というのはすごく胸が痛みます。
二人の姿がすごく幸せそうで、すごく深い絆があるんだな…となんだか温かくなります。
それはまあ、なんとかはならないですよね。
いきなり結婚宣言になってしまったのは頭抱えました。
なんかもう…すごい作品でした、いろいろな意味で。
ひたすらため息しか出ません。

地獄少女
今回の話はもう耐えられないほどでした。
いきなり冒頭から地獄少女がわら人形を渡すシーン、というのがうまくマンネリを破っています。
母親にはどうしても笑顔を見せて、学校に着いたら地獄の始まり…
転校生のカッコいい子と楽しく話し、それで好きだって、とか両想いだ、とか、こんなごく普通のことからいじめが始まるなんて。どこに罠があるかわかりません…地雷原を歩くほうがましです。
わら人形が支えになって自殺しないでいられる、というのは…ナイフなどの武器も似たようなものかもしれません。
母親の話から、大人になってもいじめがある、と知ってしまうのもすごく…本気で生きていくのがいやになります。
いじめというのは、人間の本質といってもいいことなんですよね…人を支配すること、上下を確認すること、スケープゴートを排除すること、集団をまとめること…人間なんてみんな地獄に落ちちまえ、と叫ぶほかないです。
「やっぱり好きなんじゃーん」と、恋の噂になることを恐れて男子が女子を助けられない、というのもすごく嫌な構造です。
そして冤罪をかけられ、でも一人を地獄に流しても何の意味もないとわかっている…自分の名前だった、というのはものすごい衝撃でした。
いっそ、全人類と書いておけば…またはコンピューターでの任意記号、「*」だったら…閻魔あいは喜んで全人類を地獄流しにしてくれたでしょう。彼女こそ本当に全人類を、人間そのものを憎んでいるのですから。
または拳銃を入手して撃ちまくっても…多分最悪なのが、怒りや悲しみを出すことができずに内にためこんでしまうこと…自分に向けてしまうことなのでしょう。もちろん拳銃を乱射するより、社会にとってはそのほうがいいのでしょうが…それをいってしまうとそれこそ世界なんか滅んでしまえ、です。
それで、この地獄は…「苦しみから永遠にのがれることができない」なんてまさに地獄ですね。
僕も…死んだら地獄に落ちて、もし…目の前に古今東西あらゆる刀剣や兵器、道具や本があり、それと割れないガラス壁に隔てられたまま、ひたすら襲われなぶられ…素手で対抗しようとしてもその手足さえ腐り、切り落とされて…想像したら、どうすれば魂そのものを消滅させられるのか本気で頭を抱えたくなりました。
いきなり現実に戻ってフェンスにつかまっている…この状態からどうやって助けたのでしょう。
「自殺のためのものじゃないわ」という閻魔あいの悲しげな目はあまりに美しすぎます。
そして上原くんの告白…いじめから逃げることはできない、人間である限り…
楽しいこともどこかにあるのでしょうか?そのためには読者一人一人が優しく強くなろうとしても、それで解決できるわけじゃないです。
社会が動かなければならないでしょう…「いじめをなくす」なんてバカな建前を捨て、いじめが人間の本質だと認めて、深刻にならないようにするべきです。
最悪なのは学校という一つの社会しかないことです。多くても学校・家庭・塾の三つ。
問題は学校と塾などは大抵同じメンバーなので、学校でのいじめは塾でも続くことが多いです。
また家庭は、特に兄弟姉妹が少ない…二人か三人では逃げ場になりません…ので、別の意味で閉じられた、いじめと戦う力にはなりにくい空間です。
必要なのは、集団を流動させることです。
学校だけでなく、年齢層の異なる多様な集団でいろいろな活動をさせるべきです。それも固定しないよう、学校での集団の延長にならないようより広い範囲で。それも一つではなく、いくつもの集団に同時に所属させるべきです。
ここでいじめられても別のところでは大丈夫、としておけば、視野が狭くなって自殺か…もっと最悪なのが自殺もできず魂まで殺されることはないでしょう。
「むかしのこと思い出しちゃった?」という言葉は…子供ならではの恐ろしさですね。

来月号は瀬田先生の再登場!ずいぶんお久しぶりです。
というか不思議なのですが、水無月先生や高上先生など増刊で活躍しているメンバーは本誌には出にくい、でも柏木先生や瀬田先生はむしろ本誌が主な場になっている、という感じがします。
増刊と本誌はもう別の雑誌といっていいのでしょうか?
といっても山田先生は来月号も出るようですね。完全に断たれているわけでもない、と。

あと「小川とゆかいな斎藤たち」の一挙二話掲載は驚きました。
かなり人気があるようですね。

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