なかよし2006年5月号感想

やっと、硬直したような状態から変化が始まるでしょうか?

今月号の付録の手帳は割としっかりしていました。かなり耐久性がありそうです。

ボンボンビザール(白沢まりも/橋本裕志)オレンジ・プラネット(フクシマハルカ)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)ゆめゆめ☆ゆうゆう(花森ぴんく)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)ふたりはプリキュア(上北ふたご/東堂いづみ)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)少女天使みるきゅ〜と(菊田みちよ)シュガシュガルーン(安野モヨコ)ママコレ(遠山えま)きららプリンセス(小鷹ナヲ/田中梨花)王子様のつくりかた(桃雪琴梨)とき★めか!(武内直子)地獄少女(永遠幸)予告

ボンボンビザール
久々の連載、やはり嬉しいです!またこの可愛らしさを思う存分堪能できるなんて。
好きな人とクラスが同じで席が隣、もうそれだけで天国だというのもよくわかります。ニヤつきもしますよ。あとこの制服、変わっていて可愛いです。
いきなり顔を寄せてくるのはドキッとしました。
いきなりの連続で、怖い感じの丸山さんが…こっちはびっくり。手が届きそうにない、と自覚は一応あるんですね。
「すぐ効くいま効く絶対効く!!」というのは笑えました。薬じゃないんだから…女の子にとってはそんなものなのだな、と苦笑してしまいます。僕のようなタイプの男にとっては、魔法というのは永劫の時間をかけても人格を完成し、神に近づくための学問なのに。
四葉のクローバーが消えていきなり…と、異界に触れる瞬間もすごく雰囲気が伝わってきます。
うしろのほうは真っ白、というのもこれから面白そうですね。
このおまじないの効き方…アタックってそのアタックじゃ…見ていると笑うほかありません。
さて、これを使って彼らがどう助かるのでしょうね。
二人きりになる効き方もよかったですが、これはななみちゃんの気遣いがあったからですね。
本の、四葉のクローバーのマークになぜ一哉くんが反応したのかも着になりますね。
燃え上がるって…これは燃えすぎ。まあ、吊り橋効果…要するに男女が二人で危機に直面すると、種族維持本能のスイッチが入って恋に落ちる現象…でしょうか…
で、火事の原因はなんだったのでしょう。
宣伝したら手紙の山…まあそれはそうでしょうね。
「いますぐこの状況からすくってください」という、巻き込まれ型の落ちもよかったです。
次からはどんな恋、どんなおまじないが登場するのか楽しみですね。

オレンジ・プラネット
なんできょうはきてないんだ…ってなんて贅沢なことを。これはさぞ肌寂しいでしょうね。
はらりはうらやましいです。
まあこれは二人とも赤くなるでしょうね。
悩める少年にこんなの渡してどうするのでしょう。
カレカノじゃない、といいムードに見えているのが…会話は家族の口げんかなのがちょっと笑えます。
「こーゆーチャンス生かさなくていつ女子とお近づきに」…そうですね。そう…僕は確か小五のときにクラスの星好き何人かと夜の学校で星を見ていたことがありましたが、それに女子も誘えばよかったんだ…
プレゼントで、ハルさんの思い出が重なってしまう…こうして毎回暗示を深めていくのでしょうか。そして…楽しみです。
「もっと積極的になんねーと〜」この言葉も嬉しい一言です。
こうして帰り道ずっとおぶって帰るのも、大変ですがうらやましい特権ですね。好きな人にこうして甘えてもらうのがどんなに男にとって嬉しいことか…スキンシップもありますし。
PTAや食堂のおばちゃんたちにきゃあきゃあ言われているのはちょっと笑えました。
昔の、星についての言葉に「ごめん」と謝っている太郎ちゃん…すごく切ない思いが伝わってきます。
ずっと自分の無力が情けなかったのでしょうね。
委員長と香くんの言葉も、いきなり紙で手を切ったようにびくっとなりました。
太郎ちゃんがキスしようとして止めて、誓うシーンはものすごく共感しました。もちろん、この自分の僕にそう想いを言葉にする力はありませんでしたが。
四コマの繰り返しギャグはさすがに面白かったです。言葉が通じるって本当に大変なことなんですね。

しゅごキャラ!
この可愛いしゅごキャラは?…もうあちこちぶわあっとなってすごいことに…毎回このペースで暴走してくれるのでしょうか。
歌唄、というこの子の品のある美しさと硬質の色香、これがPEACH-PIT先生ですよね。
スゥちゃんもちゃんとやればいい仕事しますね。
色で争っているしゅごキャラ三人はちょっと面白いです。
とんでもない言葉のノリツッコミも爆笑。
幼児には見えるんですね。そういえば「ミルモでポン!」の妖精は、住田くんの双子の妹にも見えていなかったようですが。
家の前で気後れする気持ちもよくわかります。
間違ったほうを持っていってしまった…このしゅごキャラの小さな冒険も面白いです。
それで家宅侵入罪してまで…あ〜あ。
戦力、ですか…そうとしかみなされていないのがちょっと悲しいことです。
まあプレゼントのすり替えは結果オーライでよかったようですね。
クラスが月組に星組…残りは花、雪、宙?
ジョーカーというのも意外でびっくりしました。
四コマはそれぞれの個性がはっきりしていて面白かったです。

ゆめゆめ☆ゆうゆう
本格的に構造が固まってきました。
男の子を入れるな…というか烈火くんがいるじゃないですか。
「わたしが不純異性交遊はくいとめますから」は思わず笑ってしまいました。ここでの母親の言葉も素敵でしたね。
この、敵側が何を目的にしているのかがよくわからない、不透明感があるのが残念です。
このお風呂の写真は恥ずかしいですね。
男の裸が多いのも相変わらずです。というか妃女ちゃん、ここを誰かに見られたら誤解されるのでは。
いきなりあおいくんが優女ちゃんの想いを確かめ、そして…「この思いはきみをしばるためじゃない」というあくまで優しい心はすごく心を打ちました。
烈火も本当はそろそろ帰らなければならない、そういう話になるのも楽しみです。
くろべえも「青くさいヤツ」…とか大人の余裕を示していながら、「妃女ならしんぱいないだろうが」と見落としているのが…大人といっても完璧な人間じゃない、とちょっとほっとします。
「失恋男のやつあたりはこわいぞ」は吹き出しました。
妃女ちゃんが示した憎悪の目はさすがに迫力がありました。そして…戦闘シーンのほうが、ちょっと脈絡を感じにくかったのが残念。
ましろさんの登場も、わかりやすいですが唐突でした…登場はやはり、どうしようもないピンチじゃないと。
四コマはちょっとボケすぎでしたね…でもこの思い切り簡略にした絵が本編でも利用されているのはいい収穫です。

キッチンのお姫さま
…許す。大地のやってることは確かにひどいですが、ナジカちゃんの鈍感さがひどすぎますから。
確かにこれは、茜ちゃんにはいえないですね…逆に、茜ちゃんこそ大地の思いがわかるかもしれません。
その、本当に…嫉妬が抑えられなくなる負の感情が共感できてしまうということが何になるかが気になります。
茜ちゃんのプラス方向の努力が影響を与える、というのもまたいいです。
大地くんのモノローグがあるのもここはうまい演出です。「「好きだから」に決まってるだろ」という思いがどうゆがんでいくのか、自分のことのようにわかります。
彼女を傷つけてしまう自分が嫌になる思いも、バスケシーンなどから強く伝わってきますね…
それで全てを空に託してしまう、というのも切ないです。
空先輩が色々助けてくれる、この豆知識もすごく楽しめました。
それぞれのお菓子の関係を歴史とつなげて考えるともっと奥が深いんですが…
萩尾先生の支援など、確かに支えも多いですが…手がつってしまうなど不安感もあります。
みんなに愛されるお菓子…ここでのフジタさんの一言もさすがです。
そして空先輩の言葉…どんなどんでん返しが待っているのでしょう。急速に不安が高まっていきます。
何より、大地くんがどう復活するかがはらはらしますよ。
四コマは一番面白かったかも。ぎゃーこんなのはいやだー、と強烈に思いましたもの。

ふたりはプリキュアSplash☆Star
ええと…この望遠鏡、二人の身長…口径1.5メートルはありますよね?もう日本最大級、日本の条件では無駄なるぎりぎり、間違いなく住宅地では全くの無駄です。だから国内の各大学に二メートル級を作るのではなく、わざわざハワイの山上に「すばる」を作ったんですよ。
というか1.5メートル級の望遠鏡を一人で作れるって何者…天文台の研究員?でもやはりこの大きさは大げさでした。
アニメを見ていない僕には、話の説明はちょっとうっとうしい気もします。
舞ちゃんのお兄さん、咲ちゃんの相手役でしょうか?それも楽しみです。
咲ちゃんがアクセサリーとかが好きなのもちょっと意外性ありますね。
家族に何かを期待していない、という舞ちゃんの暗い面もこれからどうなるか楽しみです。
また濃い敵キャラです。「リズムにのってキレイによけてる」と敵を評価してどうするんですか…
約束にこだわる咲ちゃんと、それを馬鹿にする敵と…うまく咲ちゃんのよさ、それに支えられる舞ちゃんの関係ができてきていますね。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
なるほど、女子は男子のことをこんな風に思っていたのですか…逆に男子が女子をどう思っているか、というのがあっても面白いでしょう。
男子と仲良くなりたくない、という子も結構…というかなぜここにベビーが?
ちょっとからかうこと、などは男子から見るとびくびくものです。女子が男子を恐れている以上に、男子も女子を恐れていますよ。

少女天使みるきゅ〜と
そして翼くんが戻ってきて、でも…どうやってそこまで心を書き換えたのでしょうか。
この展開はセナちゃんには嬉しいのでは?
風見ラフィー…わかりやすいですね。
一つを天界が、一つを地獄が管理する…天界と地獄が対等?それはキリスト教よりゾロアスター教などに近い感覚ですね。
箱の中身が逃げ出したのは、まだ開ける時期ではないということ?中身の場所を聖司お兄ちゃんがかぎ当てたのも気になります。四大天使以上の何かを持っているということでしょうか?
変身は中学生になって、少しは体も成長してセクシーに…と期待したのが間違いでした。
悪霊を天使に…それができればいいのですが。新しくパワーアップアイテムが出る、というのはアニメの典型的なグッズ販促構造ですが、アニメ化の予定が今からあるのでしょうか?
僕は堕天使の伝説を知ると、どうしても悪魔にも同情的になります…僕以外にもその心理は多いのでしょう、実際日本の黙示録系漫画には、悪魔たちも結局救われるという話が多いです。
おそらくそれは、欧米の生来のキリスト教徒には決して理解できない感情でしょうが。
助けてくれない翼くんに心が傷つけられていき、キスで恋愛感情がなくなっていることを証明する…このシーンはかなりショックでした。
四コマは…つっこんじゃいけない、というのは爆笑しました。今でも女装したら似合いそうです、聖司。

シュガシュガルーン
このオグルたちは、みんなには見えていないのでしょうね。
ピエールが思わずショコラを心配してしまうのはドキッとしましたね。
バニラちゃんがこういう方向に魔法を使うのは初めてでは…新鮮でしたし、さすがにうまいです。
誰よりも謙虚に、それが一番いいのでしょうね。
バニラちゃんがウーにときめいたのもこれからどうなるか…「外でおれと勝負しろ」というウーがすごくかっこいいです。
ジルウェットとアルシミーの、一番極悪なコンビがこれからどう動くのかも楽しみです。他にも、昔の話ですがショコラちゃんを操ろうとした女騎士とかおかしな動きはあります。ロビン先生もそれについて動く力はないようですね。
風呂での会話で、バニラちゃんが…ピエールとショコラの恋を危惧するのはいいのですが、その器具を口に出さないで…どうするつもりなのでしょう、自己犠牲に走ってしまわないか心配です。
水の強さは素直に納得できます。
この論は…五行で言えば土克水。風は金気ですから、ここの魔法は五行とは違う…
また物理的に惑星から水を失わせるのは蒸発(水星や月)、日光によって水が水素と酸素に分解されて軽い水素が宇宙に失われる(金星)、あとプレートテクトニクスで海底の岩石とともに熱い地底に引き込まれた海水が高温高圧で岩石成分と反応(十億年後の地球)、という三つの現象です。
裏切者はさっさと殺すのが一番安全なのですが…確かに子供ですね。
いきなりほうきに乗って遠くまで、こういうのも楽しいかもしれません。
ピエールと話すというショコラちゃんに、バニラちゃんはどうするつもりでしょうか。
いきなりアカデミー賞会場に闖入、というのはびっくりしました…それはまあ魔女はたくさんいるでしょう。
というかなぜ二人とも英語が話せるのでしょうか?

ママコレ
なんかすごいですねここ…
「オレも夜そっちいってもいい?」と女装してまで、という素直なスケベは素晴らしいです!
これがヘンリーの家…うわ…ただメイドを書きたかっただけのような気もしますが…
見てるだけから妄想になるのも、すごく幸せそうです。こうして好きな人のそばにいられるだけでうらやましいですよ。
ベビーで色々遊んでいるのは…楽しいのでしょうか…
陽介の熱い魂の叫びにも妙に共感します。
ま、この家に招待されたらみんな目の色変わるでしょうね。
めいちゃんの好きな人は、という話になっていくのは楽しかったです。
結婚相手が決められているから今は、というのはすごく切なかったです。
誰か確かめるため一人一人試す、というのもうまい。
スロットマシンを使う演出は楽しかったです。
ここで…つきあっちゃおーかな、と言ってみてタマちゃんの返事…泣けます。
でも胸は痛い、というのはほっとしました。
いいムードですが、たぶんレズオチだろうなと読めているのがちょっと悲しい…本当に陽介だったら以外で嬉しいのですが。

きららプリンセス
意外な存在がとんでもない強敵になってきましたね。魔力を持たない、特に邪悪でもない普通の人間が恐ろしいです。
シンデレラって、こうしてみるときららちゃんに比べて老けた印象です。
これが、ディズニー…アメリカと日本の根本的な違いかもしれません。どうしても主人公を幼い顔に描いてしまう日本と、より大人っぽいキャラデザになるアメリカ。
ネズミたちが継母にこぶしを振り回して抗議している動作も楽しいですね。ここで数々の名曲がないのはちょっと残念です。
「あなたにはそう見える?」という言葉はかなりの迫力でした。そういえば、シンデレラは家柄は継母や姉より上なんですよね…このレッスンができるのも、幼い頃は実母にそういう躾を受けていたのかもしれません。そういえば実母と死別したのはいつごろでしたっけ。
このマナーの講義はとてもわかりやすくて素敵でした。それが身になり、形になるのを見るのが今から楽しみです。
「笑顔でいると幸せな気分にならない?」というのは、前も引用した鬼平犯科帳の
『(おそらく、浦部は逃げ切れるだろう)
 と、おもい、にやりと笑って見た。
 その笑いが平蔵自身を不敵なものにした。
 平蔵は曲折に富んだ四十余年の人生経験によって、思案から行動をよぶよりも、先ず、些細な動作をおこし、そのことによってわが精神を操作することを体得していた。
 絶望や悲嘆に直面したときは、それにふさわしい情緒へ落ちこまず、笑いたくなくとも、先ず笑ってみるのがよいのだ。
 すると、その笑ったという行為が、ふしぎに人間の心に反応してくる。』
を思い出します。心の美しさ、本当に自分をきちんと乗りこなしている…そう、高貴というのは自分を乗りこなしていることなんですね…平蔵が自分を乗りこなせるのは剣の修行と人生経験からですが、シンデレラは実母の愛と躾、また古典教養や信仰もあるのでしょうか?
一生懸命に手伝うのを邪魔する継母や姉…ここは強烈でした。
ティアラを失ったのは、切れてしまったことに対する罰なのでしょう。暴力はプリンセスが取るべき道ではないですから…
それを取り戻すことができるでしょうか?
そして、シンデレラはどうすれば希望を…物語が変わってしまった、というのは『くるみと七人のこびとたち(高瀬綾)』を思い出させます。いや…現役の読者は覚えていない人も多いでしょうから、純粋にシンデレラだけを思い出すのでしょうが…でもあの作品は本当に傑作ですから、読んでいない人はなんとしても手に入れた方がいいですよ。
そして、きららちゃんとシンデレラがどうやってティアラを取り戻し、仙女が戻ってくるか…今までの話以上にスリルがあります。

王子様のつくりかた
最後の最後まで暴走しまくりでした。
プライベートアイランド…これもすごいです。
変身について、詳しいことまでは知らないようですね。
「それが運命ならしょうがないだろ」と、愛を信じない姿勢は見ていてかなり痛みを感じます。
ハイリがこんな形で出てくるとは以外でした。
陽太の思いも、ちょっとやさぐれてはいますが伝わってきます。
颯月が陽太と仲良くできたことは、逆にそれだけ陽太が心を閉ざしきって、まるでロボットのように行動できていたということなのでは…
ユイリが陽太の想いを理解して、そこで彼がやってきた…それでもまだ心を閉ざしている颯月の姿を見て、悲しくなる陽太の思いが直接伝わってきました。
あの舵輪にはそんな仕掛けがあったのですか…島自体が動き出すかと思いました。
ユイリが飛びこんで抱きしめて、…本当は言葉だけで、どれぐらい…絶対の、無条件の愛を伝えることができるかは疑問です。
禅と純にあまり出番がなかったのは残念でした。禅のアクションシーンを見たかったのですが。
でも…結局、みんな…それぞれの問題は解決している、なんというかユイリはほか三人が自分の問題を解決するための触媒のような存在だったのかも。
陽太にとって一番の問題は、結局兄弟げんかのようですしね。
そして二人きりの島…胸、と見せて「ハートだよ」というのはいいシーンでした。このままやったな…少女誌なのに…
日記を拾っているモコも、他にあまり存在感がなかったのが残念でした。
この結婚式は何年後でしょうか?他のみんなも含め、それほど成長している印象はないのですが…
まあ幸せでよかったです。伝えようとしているメッセージもすごく高いものですし。
お疲れ様でした。いろいろと大変な作品でしたが、これだけぶっ飛んだことができる新人はそういないですし…次回作では、この圧倒的な力をうまく一点集中で使って、メッセージを魂から魂に伝えることに専念してください。楽しみにしています!

とき☆めか!
ほっとしました。「美少女戦士セーラームーン」以来はじめて、作品をきちんと完結させてくれました…でも本当に大変だったようで、それだけ「セラムン」で精魂尽き果てていたのでしょう。
美祈の狂気の描写は、こっちのほうが少女誌でやっていいのかと思うぐらいリアルでした…
「強くて病にもおかされずこわれたら取り換えのきく子」…まさに狂気ですね。
人とロボの共生…生物の条件、自己増殖能力を持つロボット…それと人間が共生するのは難しいかもしれません、ロボットのほうが圧倒的に力も知能も上ですから。ロボットに世界が乗っ取られることになるかもしれません、三原則など進化で解除される可能星が高いですし…あ、三原則にもう一つ加えた方がいいかも、「ロボットは子供を作ってはならない」と。
最終的に目指しているのは、自分の受精卵をロボットの子宮で…ロボットと融合した存在として?
でもまあ、世界を破壊するとかじゃなくてまだよかったですが、それだけ狂気の度は進んでいますね。
実は男だったとか、血のつながった姉弟で受精するとか…かなり過激ですね…
完全に壊れているのをミミィちゃんの両親が…この自然な構造の逆転、むしろ美祈人のほうが星子たちの手のひらの上だった、というのはむしろショッキングでした。
ここからの、星子の言葉はすごく緊迫感と重さがありました。それが、偽者の証明で…一気に幕が上がるように場面が転換するのもすごくショックです。もし武内先生が舞台に手を染めたら、それでもすごいものができるかもしれませんね。
様々なプロトタイプ…ため息が出てきました。
「むうママはまだ眠ってるの」と、まだ何か隠しているものがありそうなのがまた…
結局芽歌たちのテストのために、全てを利用していたとは…呆れてものも言えません。
それこそ破片一つが変な飛び方をしたらそれだけでミミィちゃんが死んでいたかもしれないんですけどね。
いきなり採点に入る唐突さはダンナの影響を感じます。
「人間の女の子になりたい」…それをあっさり無理というのがまた…本当はできそうに思えますが。
アルティが女だった、というのも今更何も驚きませんがすごい。
御木までいるとは…でも、ちょっとヒーローの立場がないんですが、それはセラムンでもそうでしたし普通でしょう。
キスが未遂だったのは惜しいです…レベル十の条件はさすがに笑い転げました。初えっち、って少女誌で出していい言葉なのでしょうか…
三人うまくまとまってよかったです。
とにかくお疲れ様でした…完結して本当によかったです。しばらくゆっくり休んで、無理なくまたいい作品を楽しみにしています。やはり天才だというのははっきりわかりました。

地獄少女
今回の、間違った相手を呪ってしまうかもしれない、というのはかなり強いスリルでした。
もし本当にそれをやってしまったらどうなるかも気になります。
あと…現実的な解決策。拳銃でいいでしょう、両方。
特につかさ、もうすぐ死ぬなら…死を前にした人間にとっては、来世>死>刑務所だと思うのですが。地獄行き確定のほうが刑務所より軽いように描かれているのがすごく不満です。本質的なところで死後に対する軽視があるのでは?
どうしても拳銃の入手が間に合わなければ改造エアガン、クロスボウ、スリングショット(強力なパチンコ)という比較的簡単な手があります。どれも年齢制限はありますが、後二つは簡単に作れます(これは命に関わる状況のための知識です、真似しないで下さい)。
「体力と筋肉」というちょっとしたボケは苦笑しました。
茗ちゃんは結城くんを疑っているけど僕にはこの花屋だな、とわかって…下手をすると罪もない人を地獄流しにしてしまうのでは、というのは実にスリルがありました。
互いに相手を気遣って、相手に気づかれないようにする…これがまた残念なことです。
自分でなんとかするしかない、で地獄少女になってしまうことは、僕には全く理解できません。僕なら武器を作ります。
ところで…結城くん用の藁人形はどうしたのでしょう。置いておいたら、何かの拍子にほどけたら…燃やせばいいのでしょうか?

瀬田先生の本誌登場には驚きました。一気に連載まで行くのでしょうか?
でもよく考えてみると、こういうことが何年も…最近柏木先生が出てくるまで、思い出したくもないほど何年も新人が本誌に読みきりで出ることがなかったんです。
もっといい作家がデビューしたら、ガンガン本誌に挑戦させる方がいいのかもしれません。

かみちゃまかりんの新展開も楽しみですが、前の展開を忘れている読者にも親切であってほしいですし…今度は悲劇展開もあるでしょうか。

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