なかよし2006年2月号感想

今年は「りぼん」「ちゃお」にカレンダーがないので、相変わらず使いやすいとはいえませんが貴重です。
シャープペンは残念ながら使えません…実用性重視でおねがいします。
メモ帳は割と使いやすいです。

柏木先生の登場はすごく嬉しいです。連載も期待できそうですね。
ただ、これだけ本誌連載陣が増えてしまってしかも誰も外せないほどどれも力があり、下からの突き上げも激しくなって、さらに外部作家の流入もとまらないとなると…今月号のように分厚くなり、どの連載も時々休みを入れてとやるしかないですね。

名探偵夢水清志郎事件ノート(えぬえけい/はやみねかおるしゅごキャラ!(PEACH-PIT)ゆめゆめ☆ゆうゆう(花森ぴんく)ママコレ(遠山えま)トモダチ(原明日美)シュガシュガルーン(安野モヨコ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)きららプリンセス(小鷹ナヲ/田中梨花)ふたりはプリキュア(上北ふたご/東堂いづみ)チェリージュース(フクシマハルカ)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)王子様のつくりかた(桃雪琴梨)少女天使みるきゅーと(菊田みちよ)地獄少女(永遠幸)乙女色チョコレート(柏木志保)予告

名探偵夢水清志郎事件ノート
今回はいつもの人物の心の闇が直接響く圧迫感とは違い、主に状況が作り出す圧迫感が強いです。まあ、この状況も犯人の心の反映でしょうが…
冒頭は三人それぞれの個性がよく出ていますね。
うわ、レーチは悲惨です。思い切り笑わせていただきました。
このCMも爆笑!原作イラストファンにケンカ売ってません?
自殺で深く刺すことは可能では…口に刀をくわえて飛び降りるとか。
スルメを間違えて持ってきてしまうというのもすごいです。
亜衣ちゃんと教授の交渉も見ていて楽しいです。
さて…なるほど。でも本当にそうかどうかはわかりませんがね。
「謎解きシーンを見せないですむのは」というのは…どうでしょう。もし映画の「オリエント急行殺人事件で解決直前に火事になり、しかも原作を読んでいなかったら…教授だったら余裕でしょうか?
毎日上映といっても「ねずみとり」はどうなのでしょう。あれもリピーターもいますし、真相は皆知っていて、それでも客が絶えないから続いているのでは?
さて、いきなりの「自活してねっ」とは…というか教授はどういう生活をしていたのでしょう…父親があくまで後ろ姿なのがひどい。
映画とはすごいですが、レーチの反応は果たして…うふふ。
あ、「エンターテイメント」発見。
強引に出かけようとする教授は、やはり保護者としてでしょうか?というか、元々これ親の許可なし…それはないか。
池村さんは今回の大きな収穫でした。こういうタイプの、わざと美形から外れたキャラクターがこうして重要になることはあまりないですが、見事に個性が出ています。
十三人…鬼が…双子に顔を隠している人…色々状況だけでわくわくさせますね。
鳥山さんもいきなり甘いマスクですごい言葉…面白くなりそうです。
気球もどんな形で出てくるか、楽しみですね。
ミステリな雰囲気をあおる教授の真意は何でしょう?それも楽しみです。それでいきなり船が沈むとは…さらに電話線まで…普通は無線がありますが、多分それも壊されているんでしょうね。
伝説をわざわざ書いて張っておくのも「そして誰もいなくなった」を思い出させますね。
教授の大胆なのぞきもどんな意図でしょう…他の部屋を見て回らなかった理由も…
戦争との因縁もありそうで、それもまた楽しみです。
池村さんの見かけによらない世話好き姉御肌という面もすごく楽しかったです。
一気に空気を変えるプロたちのパワーもいい描写でした。
教授は一日でよくもまあここまで…というか波虎さんがすごい。
さらにこの館の謎、もっと面白くなりそうです…今度は死人が出るのでしょうか?個人的には出て欲しくないですが…
原作を読むのは来月号が出るまでおあずけ、比較も含めて楽しみにしておきましょう。

しゅごキャラ!
やっぱり…すごくいい、というかちゃんと「なかよし」らしい作品です。だから困るんですよ、メジャーからの外人選手に堅実なプレイをされたら二軍のルーキーにとっては…
とてもクールな、テーマどおりキャラが前面に出ています。たしかにカッコいいです。
いきなりテレビのすごい顔もびっくりしました。テレビが自分にいっているような気がする、これは舞台の時代から人をひきつける基本ですね。
「守護霊なんてけっきょくダメな人がさいごにすがる」…確かにそうですが、人間の弱さをなめてかかると逆襲されますので気をつけましょう。宗教の類から完全に手を切って一人で生きていくのはなまなかなことではありません。
で、本当はこういう…外キャラとの乖離は誰にでもありますね。僕も夢で「(僕の名前)くんはどこ?」と、僕はそこにいるのに大きなフクロウ人間に聞かれてぞわっとしました。
祈ったら本当に妙なことになってしまいましたね。祈りには何も起きないという安心感があるからやれるのかもしれません。なにが起きるかわからなかったら怖くて祈れませんよ。
この工事中も面白い伏線です。
ガーディアンというのも面白いですが、逆に独裁者になる可能性もありますね。というか、やはり読者は特別な存在を求めているのでしょうか?
クールな顔でこんな妄想をしているのもいいです。でも「用もないのに」って…キャラというのは恐ろしい。というかカッコいい。
集会での内面の崩れが、いきなりとんでもないことになったのは凍りました。
確かにこれは穴があったら…え?
いきなり体をいじるのは、あ…そうだ、「いちご100%」の唯ちゃんに似てるんだこの子…妙にエロい感じがしたわけだ。
埋められそうになって卵が、このテンポの転換はすごくよかったです。なるほど…すごく楽しい話になりそうです。
王子様もさすがですね。
まあ、文句はともあれ作品にも作家にも罪はないので、楽しめればそれでいい…よろしくお願いします。

ゆめゆめ☆ゆうゆう
カラー扉の、背中の色気はさすがです。
転校してきていきなりラブラブ攻撃(天然)に同棲宣言…というかいっしょに住んでいるのは妃女ちゃんともですが。
この表の世界のバランスは…よほど賢明にしない限り、プリキュア参照の人口がある以上どうしようもないです。
というかこういうすごい話、他の子に聞かれていなかったでしょうか?
伝説に話が飛んで、それはそれでどうなるのでしょう。さりげなく先生のゴシップが混じるのもいいですね。
さらに烈火くんに積極アプローチする妃女ちゃん…いいなこういう四角関係。告白もすごくしっかりしています。
CMがバレンタインのすごくわかりやすい説明になったというのはうまい。
で、鏡を拾われてしまって…さてどうなるのでしょう。かなり心配です。
黒部先生もどう動くでしょうか?これもまた楽しみです。
いきなり池ですごくいい雰囲気になる…このシーンも素敵です。あまりにロマンチックなところだから伝説ができてしまうのかもしれません。

ママコレ
うわ、いかにも悪…でももし悪じゃなかったら、この問題にはどう…隣家が飼うことになった犬を、事情があって取り戻されてしまったことをおぼろげながら思い出します。しかもこれが体験談とは…作者もさぞ辛かったことでしょう。でも、辛い体験は話にすると昇華されることがありますから…
母親も、ここで何も言わないのは苦悩しているようですね。
実際に彼が別のベビーを飼っていた、しかも…あ、白ベビーに聞いてみるというのはどうなのでしょうか?ベビーは犬猫と違ってかなりの知能がありますから。
いきなり女子皆キスして抱き寄せて…結構すごいキャラかも。
このコスメは笑えました。あ、アゲハとSPにやってもらったら…(そのネタはもういい)
親子の情愛を思って自分は…その考えの流れ自体は正しいのですが、それも実は…ベビー本人に聞かず、勝手に推し量っているんですよね…
おもいっきり遊んで笑顔でお別れ、というのもすごく素敵な選択です。
それを理解してくれる陽介くんもすごく素敵です。
まあ、こうなって…むしろよかったですよ。もし、本当の飼い主だったら…どうしようもないですから。
というかベビーたちは、タマちゃんの行動にすごく傷ついているのでは?このすれ違いも辛いです。

トモダチ
うわ気もちいい。はずが…一体何をやってきたのでしょう、来実という人は。
いきなり蹴りを入れて、大変なことに…というか誰も警察に通報するという選択肢が念頭にないのがある意味すごいです。
「桐島さんの弱虫!」もすごくカッコいい台詞でした。
ゆるしてはいないけど、ならなぜ守るのか…理屈じゃないですね、彼女は。
来実も、ここまで自分の闇を見ることができるようになればもう大丈夫だと思いますが…
カラオケボックスに蹴りこむシーンもカッコいいです。確かにカラオケボックスは(ラブホテルも)密室ですから、店員の意識が高くないと拷問私刑部屋になる可能性はありますね。
バットからかばって倒れた水樹先輩、これは…本人にとっては最高に嬉しいでしょうね。男というのはそういう生き物です、女を守りたい、自己犠牲がしたいというところがあるのです。
遺されたものの悲しみを思うと、あまりいい…って死んで…ないですよね…
死んでいたらそれはそれですごい話なのですが。
さあ来月号はどうなるのでしょう。

シュガシュガルーン
いつも通りの楽しい朝…というか魔女だと隠す気ないでしょう、みなさん。
人間界では半年?えらいことになっていましたね。その半年は、女王試験の時間も兼ねているのでしょうか?
エクルは心が動いたときに…なるほど、それで今の世界は人口はこんなに増えたのにエクルが少ないんですね。
ではいつが一番多かったのでしょう?黒は二十世紀中ごろに爆発的に増えたのはわかりますが。フランス革命期も、黒のほうが多かったかも。
感謝の気持ちも、はたして魔女が持っていい感情なのでしょうか…
バニラちゃんも大変なことに…この試験は両方半年も休んで、ものすごい低いレベルの競争になりそうですね…
この炎からピエールが、やはりこういうところはカッコいいです。
二人ともハートが出てしまっている、というのも面白いです。どちらも相手に命を委ねているも同然…ここを第三者に見られたら、それがどちらの側でも両方破滅ですが。
ここでバニラを助けるというのも…当然ですがすごいです。
アンブルの名を出せばロビン先生は…ますますヘタレが進んでいます。
「眠っていたほうが幸せなこともある」といっても、それは悪夢を見ていないときですが…バニラちゃんの夢はどんな夢でしょう。
もし目覚めたとして、どうなっているでしょうか…黒も追い出すことができるでしょうか?
このシーンの、静かな美しさもすばらしいです。

キッチンのお姫さま
うわ〜うわ〜うわ〜すごいすごいすごい。想像以上にすばらしいことをやってくれました。
このコンクールでは、どんなライバルが出てくるのでしょうか…そういう普通のグルメ勝負ものになるのはどうかな、という気もしますが…
「お菓子って粉・卵・砂糖・バターとほぼ同じ材料」…あらためて言われると、太るわけです。まあそれにクリームや牛乳、ココア、ドライフルーツ、ナッツなど色々加わりますし、粉や砂糖、バターも驚くほど多様でもあります。それを見分けてしまうナジカちゃんもすごいですが。
「自信ないなら自分のペースで」という言葉もいい言葉ですね。上を見てみるのもいいかもしれません。あ…今思いましたが、ナジカちゃんはフランスなどで本格的に勉強するという夢は持っていないのでしょうか…
「茜のこと…ゆるしてやって」は何というか爆弾落としたようなものですね。
それで、その時計をこういわれるのは、それは腹が立ち…でも、「わたしの気持ちも知らないで」はその通り。むしろ茜が気の毒です。
しかし、ここまでやるとは…ナジカちゃんも結構たまってたんですね。すっきりしすぎて怖いです。
ここまで本音を言わせて、それでかばってしまうんじゃ…茜、なんかもう立場ないです。
まさかここまで全部ぶつけ合う日が来るとは思いませんでした。意地悪役がここまで全部本音をさらけ出す羽目になったのは見たことがないですよ。
で、「空先輩に告白する」を大地に聞かれて…悲鳴あげたくなりました。

きららプリンセス
頑張るも何も、レイの目にはきららちゃんしか映っていないのに…「しょーがないだろっ」にはもう体が沸騰しました。
両親は一体なぜ帰って…誰もが幸せになれる国ってタネローンみたいですね。で、誰がここのエターナル・チャンピオン…
レイはそこの王子様…だったら外国でちゃんと準備してから帰らないと無謀ですよ。こちらで亡命政権を樹立するという手もありますし。
何も聞かず、暖かく包むだけの愛情も胸が痛いです。すごく愛しているからこそ、どうすることもできない…こういうほかない、「忘れろ」だと余計に追いかけてくるから…手ひどく裏切るふりをして去るという手はあるにしても、その時間もない…
母親の暖かな腕もすごく愛情が伝わってきます。
プリンセスに、とは…それは王族の血を引くという意味…?一体…もしかして、この両親の実の子ではないという…それはそれで辛いです。
そして次の冒険は誰と…レイの運命は…静かですが、ものすごくドキドキはらはらさせてくれます。

ふたりはプリキュアMaxHeart
すごくいいフィナーレでした、アニメは全く無視してですが。
世界の人口の話、放っておいたらほのかちゃんはどういう話にしたでしょうか…
貝に全部爆弾発言を吹き込んで産める、というのも面白いです。
莉奈ちゃんも、思った以上の爆弾発言ですね。さてどこまで諦めた宣言が本当でしょう。
みんなすごく楽しそうです…いい青春ですよ。
あ、来月からまた新シリーズが始まるんですね。

チェリージュース
べつに冒頭の夢そのままでもいいのですが…
周くんも幸せそうでよかった。
メールにも答えないとか、男らしい理由なのはわかりますがそれ誤解が起きるからばかばかしいですよ。
アヤちゃんも罪がない分極悪なキャラですね…はは。
人違いして泣いてしまうのはすごく思いの強さが伝わってきて、はっとしました。僕が人違いされた男ならどうしたでしょう…頭を軽く叩いてティッシュを渡して…何も言わずに去るだけでしょうね。
ここであの教会に、そこでまさかこんな…「もうキョーダイじゃないんです!」と嬉しそうに、でもこの言葉って聞くほうにはすごく誤解されそうですが。
まあ会えるという期待感が暴走するのはいいです。
いきなり押し倒すのは…相変わらずですね、ここで暴走しないのも。
「オレなんか最初っから好きだったよ」って、抑えすぎじゃ…
もうみんなも来ていたのがまた嬉しいです。
完全に披露宴状態ですが、まあそれもいいでしょう…お疲れ様でした、と思ったら休みなしで次の連載?
すごい人気だったんですね、この作品。次もそれ以上を期待されて大変だと思いますが、遠慮なく翼を広げてぶっ飛んでください。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
楽しそうでいいですね…ええと、しっとマスクとFN-MAGとXM307-OCSWは…
この失敗談は可愛いです。追いかけられて二人きりで渡したのはすごい。このシチュエーションじゃ断れませんね。
しっかり作り方の基本を教えてくれたのは嬉しいです。今から練習しないと間に合わないですよね、正月休みなどもちょうどいい練習期間です。

王子様のつくりかた
他三人の妄想はもう夏のチョコ…溶け崩れるほかありません。でも「イヤよイヤよも好きのうち」は「魔女の鉄槌」「資本論」「シオンの長老たちの議定書」と比べられるほど、実際の生命も中絶含めて奪ってきたし、それ以上に心の傷をたくさん生んできた言葉ですのであまり出さないで欲しいです。読者の少女が本気にしたらあとでえらい目にあいますから…
しかしわざわざ陽太くんをユイリ役にするのは…違う意味でのファンサービスですか?
アレ…まあろくでもないことでしょうね…あ、これですか。誰が一番多くって、頭が痛いです。
禅は今回壊れていますが一体何が?
ハイリのふりも大変ですね。白鳥さんの再登場はあるでしょうか?
禅の昔の話…この結ちゃんの登場はあるでしょうか。それも楽しみです。しかしこれは恥ずかしいというか、可愛いというか。
女子に免疫をつけて…というか、今の禅の本命は結とユイリどっちなんでしょう。
さて、どうやって禅を助けるか…お互いに禅の名誉を守ろうとしているのもいいですね。
エンジェリックガーデンがチョコ屋敷なのは笑えました。で…なんじゃこりゃ…豪華すぎて爆笑です。
カッコよく決めたと思ったら、ちょっとちょっと…まさか三人でチョコを塗りたくったのでしょうか?それとも自分で?
「男の性だ気にしなくていいさ」とあっけなく終わらせてくれたのも爆笑しました。
結局今回は最初から最後まで笑い転げていたような…あ、ギャグマンガだったのか、今ごろ気づくとは…禅自体はいいキャラなので、次のターンを楽しみにしています。次は彼の、武道家としての強さを見せて欲しいですね。せっかくアクションも描ける力があるんですから。
肉体的な意志の強さ、ディック・フランシス的な苦痛に耐える力も描いて欲しいですが、それは他の三人も結構あるからなあ…

少女天使みるきゅ〜と
飛亜にぞっとするとは、聖司くんも何者なのでしょうか?
うまい子も多いですね。みうちゃんがこうなのはお約束ですね。真っ先に飛んできてくれるのはセナちゃんだと思いますが…
ここでの翼くんは可愛いです。「文句あるか」「ない…です」にはもう転げまわりました。
この十字架も面白いシンボルです。悪魔のシンボルは上長下短の逆十字が多いですが…
夜にこう簡単に連れ出されちゃダメですよ、悪魔じゃなくても狼かもしれないのに…まあやることは可愛いですが。
楽しそうに遊んでいて、それで涙がにじんでくる…ここは胸がぎゅうっとしました。
体に刻まれた十字架にはブラック・エンジェルを思い出しました。
四大天使…ミカエル・ガブリエル・ラファエル・ウリエル?これまで登場しましたっけ?あ…まさか聖司さん?
神の心…ヨハネ黙示録を繰っても役に立ちそうにはないですね。第一話でもらったプレゼント?
翼くんがこうして動いてくれたのは嬉しいです。それにとにかくカッコいいですね。
許されない罪だけど…その罪の結果は…というかセナちゃんたちは?他の天使は出てこないのでしょうか。
二人の思いがすごく切なく純粋で、胸が痛いぐらい洗われました。

地獄少女
今回の話は、現実性が低すぎます。
教師の立場で考えれば、教師にとって生徒との性的関係は噂であっても危険極まりないものであり、大抵は一方的に教師側が致命的な損害を受けます。
よくて両成敗…自分が致命傷を負うのは避けられません。もし地獄少女がなく彼女だけが自殺して終わったとしても、彼の将来の昇進は絶望でしょう。
噂が生徒だけを悪くする方向に向かったのは、人間集団の川の流れのようにどうしようもない圧倒的な力がたまたまそちらに動いたのであり、本質的にそれを制御することはできませんから危険が大きすぎます。今回たまたまうまく誘導できたとしても、繰り返すのは愚行です。
理性があれば、どんなに邪悪でも噂にするのは危険すぎるのでしないはずです。
自分の危険を顧みていないのならそれは狂っているということであり、放っておいてもまた同じことをやって自滅するでしょう。
もちろん、地獄少女に頼ることなく報復する手段はいくらでもあります…ポケットの携帯電話と放送室のマイクにつないだもう一つの携帯電話をつなぎっ放しにした上で教師を問い詰めればこんなバカは多分、おまえが何を言っても無駄なんだ、と大声で叫んで襲いかかってくれるでしょう。または別の誰かが標的になるのを待ち、その子に通話中の携帯電話を持たせて放送室で待機すれば…。
さて、もう二つ今回の話で、今までもわかっていましたがはっきり言葉になったことがあります。
一つはこの話の被害者に、徹底的に「信」がないことです。それまで彼女が信じていた教師、親、友達…全てから裏切られたような絶対的な孤独と無力感が地獄少女との契約の最大の要因です。
この孤独はヘッセもゲーテも描いた思春期特有の感情ですし、共同体が崩壊した現代ではさらに強いともいえるでしょう。
親が自分を無条件に信頼してくれると思っていたら、こうして裏切られた…でも親も、子供は無条件にいい子だと信じていたのを裏切られたと感じるはずです。同時に、学校側が正しいし噂になること自体が悪いと非常に狭い視野で考えています。どちらも相手が一人の、欠点も秘密もある人間だとは思っていません。
友達も、人間がどういう生き物か…噂という化け物がどう動くか、彼女は理解していません。
教師も、昔は教師という聖職者がこんなことは絶対にしない、という信頼関係があったからこそ、体罰も含め子供の全てを親は任せてきました。
あ、ついでに…教師と生徒の恋愛がタブーなのは、それ自体がその信頼関係を破壊する恐れがあるからでもあります。本当の恋愛なのか、この話のように権力を持つ教師が無理になのかは第三者にはわからない、だから疑わしきは罰せずでは子供や子供と教師の信頼関係を守りきれない、だから一律禁断にするほかないのです。
そうして「信」を失い、一人になった結果最後に残るのが地獄少女…これにはファシズムやカルトの始まりさえ思わせます。間違った選択であるという点では同じです。
論語にある話です。孔子が弟子に国にとって大切なものは何か問われ、食料、軍備の充実、国と民や民相互の信だ、と答えました。そして弟子はどれかを失うとしたら…軍備。では食料と信では?食料です…人はいつか死ぬ。でも信を失えばもう国でも、人でさえない…
信じられるものがなくなった者は、あまりにも弱く無防備に放り出されて間違ったものに全てをゆだねてしまうことがあります。
今の日本はまさにそれです。特に、戦後従来のイエ、ムラ共同体が一度は会社共同体に再編されましたが、それも壊れて家庭、学校などあらゆる場所で「信」が失われつつあります。反小泉の、ファシズムというプロパガンダは眉唾ですが、有権者が政治、既成政党全てに対する信を失った結果小泉ブームが起きていることは否定しきれません。
信が失われてどうなるのでしょう…本当に神も共同体もなしに一人で生きていけるのは、ハードボイルドの主人公のような特別に強い人だけです。
ではどうすればいいのか?上を読み返すと、親や友達、教師も含め誰に対しても無条件に信頼はしない…所詮人間なのだ、三人に市に虎が出たといわれたら信じてしまうような存在だ、と諦観し、どんな状況でも自分だけは裏切らないようしっかり中心を持つ…そして冷静に現実的に復讐するか諦めるかどちらが得かを考えるべきでしょう。さらに自分自身を含む人間に対する諦観を持ちつつ、それでも自分も他人も愛して生きていくことができれば…
また、教師であっても誰であってもこうならないよう、特に女子と男性教師の場合は二人きりにならないように万一を想定して警戒しておく、かといって不信感をむき出しにするのは損にしかならないから基本的には信じておく…
非常に殺伐とした生き方かもしれませんが。特に信仰は、全面的に信じない限り意味がありませんから。
もう一つ、まさか「地獄少女」にとっては、これがハッピーエンドなのでしょうか?
確かに皆彼女に謝り、恋もうまくいきました…親は知りませんが…でも死後地獄に行くことが確定されているのです。
それが、まるで大したことではないかのように描かれていますが…特に年老いてからが悲惨ですよ。今を大事に生きれば、地獄確定でもかまわない…これは絶対に正しいメッセージではないです。あまりにも死と来世を軽蔑しています…それは存在していないという科学者の世界観から見ても。
魂を大事にしよう、人間は悲しい存在だけどそれを受け入れる強さを持って、不屈の精神を持って生きよう…そんなメッセージが望まれます。

乙女色チョコレート
嬉しいです、やっと若い血が本誌に入ってきました。柏木先生は力もすばらしいですし、人気が出てくれるといいです。
冒頭から明るさがよく出ていて、高感度も高いです。
バレンタインパーティとはすばらしいですね。聖バレンティヌスの故事…というのは確か結婚を禁じられた古代ローマの軍隊で、勝手に兵を結婚させて処刑されたということなのですが…
相手がいなかったらそもそも参加できない、という恐ろしい世界がアメリカの青少年にはあるそうです。
箕輪さんの無邪気そうな笑顔と美しさも、読み返してみるとかなり強い印象があります。
いきなりこれは告白以外の何でもないですね。出る理由が*-Podでも、それで彼女を誘う時点で…。
腹の肉をつまむのもなんだか可愛いです。
練習で足を踏むところからよく見ると意地悪が始まっていますね。
服選びで会うのも偶然じゃないですよね…
妄想全開で色々楽しみにしているのも見ていてすごく可愛いです。
そして当日…同じ服だとスタイルの差が際立つ、というのも悪ながら見事な計算です。
もうここは、地獄少女に依頼…しなくてよかったですね。
リボンでアレンジして、ますます可愛らしくなりましたね。
そして…地獄少女に依頼するどころか、箕輪さんの気持ちを推し量るのは本当にいい子です。
「わたしでよかったらかわりにでられるよ」にはどうくるか、かなりドキドキしました。
で、「好きだって伝えたかったのに」まで聞かれてしまったのは胸が痛くなりました。
確かにここはものすごくロマンチックなシチュエーションですね。舞踏会は抜け出した者勝ちですよね…
「バレンタインの贈り物」という台詞も電流走りました。
で、「うまくいったときのことなんて考えてなかった」もすごく可愛い!いい台詞です。
スカートを破くという発想もすばらしいですし、いきなり胸にキスするのもドキッとしました。
そして最後の二人がすごく可愛らしいです。
さすがに増刊でのシリーズは無駄じゃない、見事に洗練されて…さわやかで甘い魅力全開のすばらしい作品でした。始めの頃の作品からは、こんな正当派作品で本誌に出てくるとは思わなかったですよ…
本誌連載も大いに楽しみです。

来月号はフクシマ先生がすぐ連載…大変ですね。次の連載も…というか「なかよし」全体が2006年はエロや暴力を控えめにして、子供の魂においしくて栄養のあるおやつをたくさん与えてください。
ここしばらく意外な作家が再生して伸びてくることが多く、本当に層が厚くなっている…けれども、すばらしく成長している増刊組にもどんどんチャンスを与えて欲しいです。

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