なかよし2006年10月号感想

かなり正統的な…あせもがひどくなる…作品が増えているのが個人的にはとても嬉しいです。いい結果になればいいのですが。

付録のペンは使いにくそうに見えて結構使いやすいです。
バインダーファイルはどんな紙でも使えて本当に便利です。できればペンを差し込む部分があればよかったのですが。

そしてタロット(末尾のtはサイレンスで…という話は省略)が大アルカナのみとはいえフルについてくるとは…大胆なことを。
本来僕自身も、知識は多少あるにしてもオリジナルのタロット・デッキを評価できるような魔術師ではありません。前にりぼん連載の「アリスから魔法(松本夏実)」を評価しようと思って結局できなかったのはそのためもあります。
でも今回は、作品のテーマから言って呪い専用デッキになってしまわないか、という心配がありました。
まず理性的な言語思考で見ると、きわめて大胆な省略はありますが、たとえば2魔術師で、何もないように見えて机の上の道具(本来は杖、剣、カップ、コイン…ちなみにトランプの原型である小アルカナのスーツでもある)はちゃんと変形させて描いてあったり、4の皇帝や5の法王の手の杖と印は正しくしていたりと、永遠先生のセンスから見た最低限を外さない努力をしていることはわかります。
順番は力が8、正義が11で愚者に0をあてておりウェイツ版がベースのようです。
でも、それでも省略が大胆すぎます…18月の二匹の犬とザリガニなど、タロットの大アルカナでは背景の細部も相当重要な象徴を含んでいますが、それらはほとんど描かれていません。二匹の蝶もどんな象徴を加えているのか、怖くて考えたくない、まして虚心に感じてみる勇気はない代物です。また、小アルカナがないことも不安要因です…タロットは小アルカナも含めて一つの本ですから。
カバラからの分析も本来すべきですが僕の手には余ります。東洋…陰陽五行、八卦など…との関係も細かな分析は無理です。
全くの直感では…それほど邪悪ではない、ただわかりにくいです。かなり真摯に創ってあると感じますが、それだけにうかつに使いたくない印象があります。
これが研究を重ねて丁寧に創りあげたものか、それともほとんど直感でキャラクターをちりばめたものかも正直言って解りません。
やはりタロットは、本格的にやるなら一番初めはできるだけ正統なマルセイユかウェイツから入門し、ある程度理解してからこの付録のようにオリジナリティーの強いものを使うべきではないでしょうか。いきなりトートから始めるのと同様危険ではないか、という気がします。

名探偵夢水清志郎事件ノート(えぬえけい/はやみねかおる)ピンクvイノセント(桃雪琴梨)スクール×ファイト(原明日美)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)もどって!まもって!ロリポップ(菊田みちよ)オレンジ・プラネット(フクシマハルカ)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)ママコレ(遠山えま)ふたりはプリキュア(上北ふたご/東堂いづみ)かみちゃまかりんchu(コゲどんぼ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)ボンボンビザール(白沢まりも/とおやましゅうこ)ゆめゆめ☆ゆうゆう(花森ぴんく)シュガシュガルーン(安野モヨコ)地獄少女(永遠幸)予告

名探偵夢水清志郎事件ノート
いや〜かゆかったです。猛烈に悶えました。
後編を読んでから原作も読み比べましたが、原作も転がりそうでした!
原作の人物紹介ではレーチは亜衣ちゃんの彼氏ですし、亜衣ちゃんがレーチの気持ちをわかっていて憎からず思っている、というだけでここまで色々な感じが違うとは…特にエピローグ。
あとカマキリ部長の一人称が「小生」だったり、コミック版独自の面白さもすばらしいです。
あらためて前半も読み返すと、千秋ちゃんの背の高さがあまり強調されていないとか、レーチが持っていたナイフは貝をはめたものでそんな肥後の守まずないとか(まあ酔狂なカスタムならありますが)、「レーチドンカンだから」にはどの口でそんなことを言うのかと思ったら原作でも鈍感男にレーチとルビがふってあったとかいろいろありました。
さて、後半本編。
水鉄砲の中身はいいアイデアです。ただ今の警察が許すかどうかは別問題ですが。コショウと石灰と…を練りこんだボール、って江戸時代の隠し武器のレシピじゃないですか。
捕まえたのが警官…今だと凶器準備集合罪になりそうです、冗談抜きに。
暗号は僕にとっては数学の一分野です。それはそれで面白いですよ。
尺貫法、いろは歌などのネタは、昔の人とは単位など基本的な考え方の基準が違うことがすごくわかりやすく伝わってきます。
「ぼくはばかだったーっ」と叫ぶところも原作と比べても面白いです。「きみには解けたかな?」の処理の原作との違いも面白いところです。
原作ではくわしくあったラジオ体操ねたが無いのがちょっと残念かも。
夜光怪人の謎は実に面白いです。ヒカリゴケの性質がちょっと納得できないぐらいで。
コウダヨシサルもうまい。
しかし、この洞窟だけで観光客がどれだけ呼べるかを考えるともったいない話です。
千秋ちゃんと亜衣ちゃんの会話は、コミック版では亜衣ちゃんがレーチの思いに気づいていないからこそ最高に面白いです。
そして幕間、レーチの文学的苦悩!これが最高でした。
電話でのこの悩みは、携帯電話が普及していなかった僕らの世代にとってはすごくリアルなものです…が、今は携帯電話もコードレス子機も普及していますから再現できない、と思ったら見事に状況を作ってくれました。
この電話との格闘が実にすばらしいです、原作もこのコミック版も。
それで本人から電話が来て、「いっしょに夏祭りにいこ!!」…と思ったらこれとは、あまりの悲惨さに笑い転げました。
夏祭りの中の混乱もうまく描かれています。
そして発砲は言語道断。エネルギー保存則があって銃弾の初速が脱出速度以下である以上、真上に撃っても真横に撃ってもほぼ同じこと…放物線を描いて落ちた流れ弾は、エネルギーのほとんどを残したままどこか知らないところに刺さります。もしそこに人がいたら…実際には上方の、射程外の標的に無警告で発砲した時点で始末書ではすまないでしょう。
現に中東の祭りなどでよくある、空に向けた銃の乱射でも結構死傷者は出ています。
しかしとんでもない騒動がおき、それが…亜衣ちゃんが最終的に謎解きをする、という構成は見事でした。
確か国松警察庁長官狙撃事件で、神田川を大掃除したという話もありました…川をきれいにするためにこんなことをする、というのもすごいです。
罪状は結構あることを認めるのもまた…この解決もなんだか…ただ、考えてみると危険が大きすぎました。
夏祭りの中で騒動を起こしたら、下手をすると将棋倒しで死傷者が出ます。
また、爆発した気球がわずかな突風も、大群衆の中に落下して大惨事になりかねませんでした。伯爵の奇術師としての腕が優れていたから大丈夫と確信したのでしょうが…
考えてみると、確かに騒ぎにはなりましたが、水野和尚自身は犯罪を犯しているでしょうか?
それを考えると…
まあなにより、このエピローグが原作もコミック版もいい余韻にはなっています。

ピンクvイノセント
前作があまりにもすごかったので、ちょっと複雑に楽しみでした。
冒頭はまともかな、と期待させてくれますが…まあ、学園ラブコメがまとも、という感性自体、はるか昔の「正しい信仰と道徳に導く教訓話」がまともといわれたのと同様、もう時代からずれたものかもしれません。
で…告白からカラーページをめくったら…ちょっとちょっと。なんか全身の力が抜けたような。
学校で名物になってしまっているのも苦笑します。
カードの持ち込みより、パソコンでノートを取ることのほうが認められない気がするのですが…というより、パソコンに打ちこむのでは字を書くのと違って頭には入らない、と少なくとも大人は思っています。
ネット株ディーラーという趣味と言うか実益と言うかもすごい設定です。
でもココナちゃんのドキドキはよく伝わってきます。
勝ち負け感覚というのはちょっと危惧させられます。
でも…ココナちゃんとつきあったら、インサイダー情報が大量に入るし逆に市場操作も…で、株と言う趣味はできなくなる、犯罪になるのでは?
この友だちの忠告はなんとなく嬉しくなります。
両思いなのかを疑う心理も面白いです…そしてこの直球、飛び跳ねたくなります。
ヘリの爆音でお互い聞こえない、というボケの繰り返しも面白いです。
で…ヘリから飛び降りて、普通死にますって…
ゲーム作家志望の引きこもりオタクと株とどちらがましなのでしょう。似たもの兄弟ですね。
トイレを流す吸盤がどーんと出てくる少女漫画と言うのもなんかすごい。
それで壁紙…まあそれはなんだかわかります。でもスライドショーを入れるのはそれなりにやりますね。
コンセントを外してえらいことになる…ノートパソコンではどうしても、電源つなぎっぱなしで使うと電池が過充電で壊れ、ノートの意味がなくなることがあります。
それを防止するシステムがあればいいのですが。
「あたしだってデリケートなんだよ」…これはストレートに伝わって、彼に対する怒りさえ感じました。
しかし、コード一本抜いたら修復ソフトが必要になる壊れ方をし、変にいじると火が出るパソコンってもう欠陥品では?
火事のときには金が役に立たない、というのもさりげなく面白いネタにしてくれています。
それで家に来い、と言うのもいきなり恐ろしい…というか彼には実家があるのでは?
強引ですが割とストレートで、何かと楽しいです。

スクール×ファイト
いきなりの攻撃にはびっくりしました…どういうことでしょう?
メールが返ってこない、というのがいきなり残酷です。
で、0組の連中は一体なぜここまで攻撃するのか…胸が悪くなります。
でてけ、といっても彼女に帰る場所などないのですが…まあ学校をやめると言う選択肢はありますけどね。
前のクラスメートに拒絶されたショックも、なんというか…もうここって、ナチスドイツの強制収容所と同じ状態なのでは?みんな心が壊れています。
いや、それを言うならもう日本全体が…ですが、逆説的にどんなひどい環境でも、高い魂を持ち続けることはできる者はいる、と『夜と霧(V・E・フランクル)』にもあります。
あやまっちゃえば、と追い詰めていく涼の圧力も実にうまく表現されていて、屈服しそうな思いがガンガン伝わってきます。読者もみんな、自分だったら屈している…と感じているのでは?
ここでの芹沢さんの勇気は素晴らしかったです。胸が熱くなりました。
0組のクラスメートの攻撃は一組に対する反発から?
結局はそれ、分断統治ですよね…ベルギーがツチ族を重用して多数派のフツ族を治めさせ、相互の憎悪をあおって結果的に、本当の支配者であるベルギーに対する憎悪、独立心が育たないようにしたのと同様。
本当の敵を認識すべき、それもただ二分法で格差が悪いからと共産主義に傾倒するとろくなことになりません。むしろ世界システム自体をその複雑さごと理解する努力をし、どうすればよりましな社会になるか少しずつ変えていくべきです。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
とうとうこの重いテーマに入ってきましたか…
イエスが64%というのが恐ろしいです。
どの言葉も血が流れているようでした。
家族の支援があるというのは実に幸運でした、が…それがあるとは限りません。
僕には…いじめをなくそうとか、いくら奇麗事を言っても意味が無いと思います。
まず敵を理解せよ…人間集団が序列を作り、差別し、敵を排除しようとするのは本能です。いじめは必然だと理解したうえで、そのうえで自分自身のしっかりした道徳の柱を持っておくこと…いじめは卑怯なのだから容認しない、と。
もちろん逆効果の恐れも非常に大きいのですが、僕には殺人以上にいじめは容認できません。

もどって!まもって!ロリポップ
またドキドキ暮らしが始まってしまいましたね。しかも三角関係に一応決着がついているのに…
みんなまとめて転校、ってそういえば前はなんとなくなし崩しでみんな学校にいましたけど…「先生も一人くる」というのはゴウですね。
この紹介だとサンとフォルテって兄妹にとられないでしょうか?
七瀬くんの登場、そしてこのうさばらしは面白いトラブルです、いきなり。
やってることはほとんど拷問ですよね…
どこに行っても大変、というのはそれぞれ面白いです。
このサイズと服なら、多分落ちても大丈夫だと思います。
たとえば…実験したのか知りませんが、まっすぐ一キロの深さの坑道に落としたら、ハツカネズミは無事、ドブネズミは死、人間はバラバラ、馬は原形をとどめないとか。
もちろんアリを肩の高さから落としても無事です…5mmのアリを1mから落とすのを単純に拡大し、2mの人間を400mから落としたら死ぬのに。
でも、こういうことはちゃんと次元解析をすればわかります。確か以前もこの話は何かでしましたが復習。もっと話を単純にして、一辺1mの立方体を100mからまっすぐ落とすことを考えましょう。
それを同じ材料、一辺2mの立方体にしたら、断面積は2×2=4倍、重さ=体積は2×2×2=8倍になります。10mの立方体なら断面積は百倍、重さは千倍です。
そして落として地面にぶつかるときの速度は、空気が無い場合は重さや形がなんであろうと同じなのです。
要するに半分のサイズだと、同じ速度からの衝撃でも倍の筋肉や骨で受け止めることができるのです。逆にこれが、巨大ロボットが不可能になる理由でもあり、また寒いところでは大きいほど有利な理由にもなります。
また空気抵抗自体、形の複雑さにも左右されますが、やはり小さいものにより強く働きます。
その結果、重力と空気抵抗がつりあう速度が無事に着地できる速度以下であれば、理論的にはどんな高さから落ちても無事です。パラシュートは単に空気抵抗を極端に増やしてそうしただけです。
サイズによっていかにいろいろなことが違うか…小さな虫にとって空気は水のように粘りさえします。逆に蝶や鳥を単純に十倍にしたら飛べないでしょう。人間を百倍にしたら立つどころか、自分の重さで肋骨が折れ、内臓が潰れて死ぬでしょう…浜に打ち上げられた鯨と同じく(鯨は水に支えられて生きていられます)。
さらにより広い範囲での次元解析はもっと面白いものですよ。
さて閑話休題、安全なところで守る…ってこれは確かに蒸されますね。
キスして服の中に入ってしまってドキドキして…結局フォーちゃんがタナボタ、という落ちは爆笑。
ニナがドキドキしたら出てくる、となったら、それはまあこれから大変ですね。

オレンジ・プラネット
「大人になんなきゃなんにもできないの?」という言葉、その前の自然描写などとうまく響き合って恐ろしく深く全身を煮え立たせます。
子供のときの無力感、だから大人になれば…という思いを強く思い出しました。でも…僕は年齢、体力や知識は一応大人ですがほとんどなにもできないと感じています。
逆に、自分がいかに何もできないかを理解して初めて大人なのかな、とさえ悟ってしまっています。
逆に…単に、何もしようとしていないだけかもしれない…そう思うと胸が詰まります。
黒ずくめの男たちって何者?というか栄介さん自身何者?
太郎ちゃんがここで強引になるのはちょっと嬉しかったです。
でも…キスを拒んだ時点で、もうどうしようもないようですね。
いきなり保護者が来て、一緒に暮らそうとか…本の話とか、いろいろ混乱させられます。
太郎ちゃんの行動にもびっくりしました。あまりにも幼いですが、逆に羨ましい…これが「大人になんなきゃなんにもできないの?」に対する答えかと思うと切なくもあります。
額へのキスを残して去るなんて、ずるいですよ…しかも…
なんともいえず、叫びだしたいほど切なくなります。

しゅごキャラ!
今回もわかりやすい話でした。
二階堂先生の邪悪さは今回よく出ていました。
このバレエのシーンは妙に色気というか肉感というかが強くてちょっとドキドキします。
いきなりややちゃんがプリマ…本当だったら嬉しいはずなのに花の妖精が気に入っていたからがっかり、と面白いですね。
このプラネタリウムも面白いところです。迷子…僕はどうなのでしょう。
逆に、迷子であることが気に入ってしまっている人もいるかもしれません。
「なんでも持ってるカンペキな人じゃなきゃ…夢なんて…」これもすごくリアリティの高い言葉です。現実に…成績、運動能力、容姿、親の地位財産に明らかに正の相関があるのを痛感すると。夢というか…選択肢はそれによって全然違います。
でも、この「なんでも持ってる〜」という言葉は胸でつぶやいたら…ものすごく暗い思いになってくるんです。
逆に、夢というのは…追求するのは破滅への道ではないか、という気もしますね。ゴールドラッシュで一番儲かるのはシャベルを売ることであるように、誰かに搾取されているだけとも…
何かが欠けているから主人公、というのも素敵だな、とも素直に感じますが、同時に…それは埋めることを求めてはいけない、人間には必ずある欠損ではないか、とも思えます。何かを埋めようとして何かの依存症になることも多いですし。
一日体験も大変ですね。でも、その大変さを体験することで両方に共感できるというのも素敵です。
目からそれを感じる、というのも辛いでしょう…今の世の中、あまりにもその絶望が満ちています。といっても希望が満ちていた時代は、それはそれで公害地獄だったりしますが。
バツキャラの出現、そしてややちゃんのボケは苦笑しました。
あむちゃんのアミュレットスペードは宝塚の男役を思わせるカッコよさです。
ぎり、っと歯軋りするような怒りと叫びは実に気持ちよかったです。
それであむちゃん自身も一段成長するのがまた素敵です。
いろいろと伏線をぽんぽん、と置いて、これからがまた楽しみになってきました。

ママコレ
うわ〜、かゆい…全身かきむしりました。こういうのを読みたいんです、最高。
どうにも会えないぐらい意識して混乱して、そこで…このいきなりの連発はとろけ死にました。
ドアを開けたら彼がいたら…それはもうパニックです。
「ドサーっとおしたおしてズバーっと告白やで!!」って漢らしいですね。
一番の障害になるベビーたちをさっさとかっさらって、しかもお泊り…そしてきれいさっぱり二人きり…これはもう頭抱えてのたうちまわりました。
間が持たず、同じソファーで距離をとって座っているのも見ていて暴れたくなります。
二人それぞれの表情の変化が実に見ていて楽しいです。こういう思い、僕はもう十何年することなく、そしてこれから…ま、これを読んでいれば存分に楽しめますから。
テレビをつけたら、というお約束も嬉しいです。
両方あまりにめちゃくちやに意識していて、見ていて転げまわりますよ。
「ってゆうかにげたい!!」というのがまたすごい。
電話で誤解して、というのも胸が爆発しそうでした。
階段で、抱きとめ損ねたのもリアルでなんだかいいです。
そして必死の告白…で、それで終わりじゃなくて、それからじっくりと余計間が持たない時間を描くのにはもう…手が血まみれになるまで素振りするほかないです。
「夢の可能性」とか、お互い言葉で確認してから抱き合うとか…もう頭が沸騰します。
もうこういう、まともなラブラブがどれだけ見たかったか!

ふたりはプリキュアSplash☆Star
二人の悲嘆が丁寧に描かれていて、胸の痛みが伝わってきます。
不思議な気配はそういうことですか。
いきなりの敵、そして満と薫が生きているという希望…そして新変身と、アニメのお約束といえばそうですがカッコよさがすばらしいです。
「水増し変身」という言葉は爆笑しました。
やはりこのシリーズは満、薫との友情が軸になるのでしょうか?どんな再会か…少し予想すると胸が痛みもしますが楽しみです。

かみちゃまかりんchu
とうとう直接攻撃がきましたか。
花鈴ちゃんの鈍さはほとんど犯罪です。二人がケンカしているのは自分のためなのに…半分は。
いきなりの人格交換とは、おいしい展開です。
外見和音の神くんの大胆なラブラブ攻撃は…なんか悲しくなりますが強烈。
ミッチーはすぐ見破ったんですね…
そして和音くん、仕事はどうするのでしょう…一瞬ざまーみろ、と笑ってすぐ事態に気づいてあわてるのは面白いです。
それを誤解している花鈴ちゃんはもうどうにも…
でもって自分を見て「カッコイイじゃねーか」って、もうどうにもなりませんね。
和音くん…気づいてもらえないことに怒るなら、逆にもし花鈴ちゃんと誰か他の女子が人格入れ替わったらすぐ気づく自身あります?
いきなり抱きしめて絶望するのはちょっと悲しみが伝わってきました。
和音くんの姿でキスを迫るとは…そこまでやって情けなくないのかな、という気もしますが。
やっと気づいて、それで…「神くんは神くんだもん!!〜」という言葉自体は素敵です。
そういえば、仕事はどうなったのでしょうか?

キッチンのお姫さま
うわ…冒頭の空先輩の笑顔が実に…
フジタさんの告白がまた、静かに胸を圧迫します。その話もいつかまた聞けるのでしょうか…
死による喪失と裏切りと、どちらが辛いでしょう…いや、もっと辛いのは自分自身が裏切ってしまうことでしょうね。
「すべてを失ってしまう」って、そんなことないですよ!大地や茜は料理を失った彼女もそのまま受け止めるはずです、もちろんラベンダーハウスのみんなも。
動けないナジカちゃんへの大地の必死の励ましがそれを思い出させてくれればいいのですが。
この励ましが痛いのは、大地自身も痛くてたまらないから…それがまた伝わってきてたまりません。
空先輩の声が聞こえて動き出すのはほっとしました。
思い出、やさしい思いを一杯にこめたお菓子がどんな味だか…少なくともそのシンプルな見かけは実に素敵です。
そのまま倒れてしまって、作品は無事だったのか…そして結果は…
これじゃ来月まで待ちきれませんよ。

ボンボンビザール
そういう背景…そして強引に結婚式…すごくわかりやすい展開です。
ルーとダンケにとってはビザール国のほうが大事だろう、という思いやりが胸を打ちました。
ハリセンでどうやって気絶させたかはおいといて、この二人の登場はカッコイイです。
黒いおまじないというのも危険そうですね。
考えようによってはななみちゃんが余計なことをするから一哉くんも危険にさらしたのですが、まあ…この黒い本がレジーナ王妃の失踪にも関わるなら…
さて、次からの冒険がどんなものになるか楽しみです。
本当は魔法の冒険は、タロットや生命の樹をたどり自分の内面をじっくり見つめるものであって欲しいのですが…そうではない普通の冒険でもいいですよ、楽しめれば。

ゆめゆめ☆ゆうゆう
いきなりラブラブですか…のんきなものです。
って治ったからって脱がすな…というかいつもこの二人、学校でエッチしているのでしょうか?
こいつらのからかいは笑うほかないです。というかまひろちゃんもヒマなんですね。
陰の世界がまた混乱し、妃女も嫌われている…妃女とユウ、娘々の関係も楽しみです。
「オレの命とひきかえに薬のパワーが使えるんだぜ」とは確かに言えませんね。
「世界よりもたいせつなものがあるっていけないことかな?」という言葉は胸に刺さりました。いいといえるはずはないです…でも止められるはずがない…
烈火くんの強い反応も、その切なさが強く伝わってきました。守れるはずのない約束なのに…
陽の麒麟の出現、そして…彼女がどこかにとらわれている?
「だれかのギセイのうえにある幸せなんていいと思えない」という優女、でも…その意味を本当に理解しているのでしょうか?
二つの世界が親子でも食い合う屍の山になっても、同じことが言えるでしょうか。
本気でこの問いをテーマにするならすごく深い話になるかもしれません。

地獄少女
部内恋愛禁止…大変ですね。
洗濯の服などに刃物が仕込んである、というのは非常に怖い嫌がらせです。パンに針同様、防ぎようが無い上に対人不信をあおり社会自体を崩壊させますから。間違った判断も、こういうプレッシャーがあったからかもしれない…
彼にも指導者にも相談できない、というのが今回の被害者を追い詰める要因ですか…
この作品の被害者に共通するのが、相談相手がいないということです。
山根先輩かと思わせる誘導もうまい。
「部員がこんなことしたってバレたら県大会ヤバイよ」というのも考えさせられます。
連帯責任で大会辞退、とそれ自体残酷なだけでなく、事なかれ、隠し体質を余計強めてしまう面もある…本人だけの処罰で済ませるようにすれば、かえって膿を出しやすくなるかもしれない…
どうするのが一番いいのでしょう、こういう運動部などの不祥事予防には。
写真が送られたことには胸が痛みました。リスクは覚悟だったのでしょうか?
それで緒方先輩にも別れを告げるとは…
結局、彼女は監督も緒方先輩も信じていないからこういうことになったようです。
地獄通信にアクセスしようとしたところで緒方先輩からの連絡、これで一瞬希望を持ってしまったのが間違いでした。
知っているのはゆかりだけ…といっても他に誰か知っている人がいたかも、というより友達を疑ってしまうところが、なんだか悲しくなります。
大嫌いなのに親友のままでいる、という、今回は加奈にも同情します。
自分からその状況をどうすることもできず、憎悪を育んでしまった…
今回はある意味どうしようもない、ひたすら悲しい話でした。
地獄少女を使わずに解決は…できたと思います、全部緒方先輩と監督に相談すれば。真犯人を推理する力はあったのですから…

来月号はシュガルンの連載再開だけで同じ…地獄少女特集はアニメに合わせてですね。よほどの人気のようです。
あ、増刊の予告ですが、なぜ大枠だけで全体の予告がないのでしょう。
増刊の予告は、特に予告カットがある場合新人作家が本誌でアピールできる数少ない場なのですから、もっと大切にして欲しいです。
あとゴーストハントの新作ならともかく再録は…以前の、連載第一回再録ばかりの増刊の悪夢を思い出して怒りが湧き出してしまいます。

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