なかよし2005年8月号感想

ちょっとボリュームダウンしている気もします。
連載数が少なく、別冊付録などもないので。
レギュラーの数は常にオーバー気味なので、短期連載枠を増やしていいと思うのですが。

「Chu Girl」もボリュームはそれほどないようですね。価格を下げるためでしょうか。
フクシマハルカ先生、征海未亜先生、原明日美先生など大人っぽい作風の作家(本当は征海未亜先生は、好きに描かせれば一番幼児にアピールできるのですが)がより少ない制約で描く場、という感じでしょうか?
また、三誌合同という割には「なかよし」以外の「別冊フレンド」「デザート」の作家があまり目立たないです。まあこの「なかよし」掲載広告だけかもしれません。
より詳しい情報を待ちましょう。

増刊は、今回は本誌作家陣が多く出ているようで、少し不透明感を感じます。
「ココア」、「私立**スギ学園」「wish」今回は休みですが「けだものだもの」などのシリーズも気になるところです。
実力はあるのに最近恵まれていない神崎先生、おおうち先生、明日賀先生、永遠先生の登場は嬉しいです。このあたりの実力派も活かせる道があればいい、できれば「Chu Girl」がそれになればいいのですが。

シュガシュガルーン(安野モヨコ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)王子様のつくりかた(桃雪琴梨)まもって!ロリポップ (菊田みちよ)きららプリンセス(小鷹ナヲ)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)トモダチ(原明日美)かみちゃまかりん(コゲどんぼ)チェリージュース(フクシマハルカ)不思議通販けろりん堂(水上航)ぱにっく×ぱにっく(川村美香)ふたりはプリキュア(上北ふたご)予告

シュガシュガルーン
これからは男の子を取り合うのを横軸、ピエールとショコラの恋を縦軸に展開するのでしょうか?
「知らなかったらなにしてもいいっていうの」…じゃあどうしろと?事前に協議して誰はどっちの獲物、と決めればいいのでしょうか。
他のクラスの男の子のハートを取ってはならない、というのはまあ公平ですね。
「表面だけ、あたしはそう信じよう」…どうでしょう。
女が嫌い、というのもよくいますね。でもすぐ泣くのも嫌いなら男っぽい女も嫌い、ということは、内面などどうでもよくて女というだけで嫌いということ…?
かわいいおしゃべり、というのは逆効果になると思うのですが。
嫉妬心を湧かせて奪うというのはいかにも魔女らしい、うまい方法です。
黒の万能感はいかにも麻薬を思わせますね。もちろん、薬以外にも事実上麻薬であるものは多くあります…買い物やギャンブル、節食障害、共依存など。
思い出から接近するとはうまい。
男子ばかりの中で女子一人というのは確かに難しいですね。それで身を引くのは…グリーンのハートというのは初めて出てきます。
この配達人さんも魅力的なキャラですね。
相手を知ることから…さすがにうまいアドバイスです。
海に変えるという大魔術を使う決意をしているバニラ、魔女らしい雰囲気のある表情です。
魔界の植物にアキラの父が関わっている、というのはさりげないですが重大な話ですね。
グリーンのハートはちょっと取れないですね…でも、なぜ友情をもてあそぶのは恋をもてあそぶよりはるかに悪いとされるのでしょう。
ここで二人きりはいくらなんでもまずいでしょう。
弱ったことを利用してイアンくんに接近するのはなかなかうまいです。
で、元気に遊びながら例のリップクリームが…アホか…
緑のハートを自分に感じてくれている、というのは面白い展開でした。
そして、なぜショコラちゃんが溺れたのでしょう。黒で作られた海だから?

キッチンのお姫さま
期待以上のものがずばりきました。最高!
やさぐれているフジタさんの態度、読み返してみるとギャップがすごいです。
茜さんの、まだまだ素直でない助けも嬉しいですね。これくらいの距離感がちょうどいいでしょう。
「だれかが自分を想ってくれてる」って、負の感情にはとことん鈍感なくせにそっちにだけは…お得な性分ですね。ガウスの数学的才能とその性分のどちらを選ぶ、といわれて迷うぐらいうらやましいです。
「食べてほしいんです〜みんなにわたしのつくったもの」この情熱にはなんだか胸を打たれました。
そして、青空食堂で…考えたものです。シーンとしても素晴らしく華麗です。
本当の問題、衛生管理に信頼が置けるかについてはなぜか話がそれたようですね。それは本当はかなり重大なのですが。
フジタさんの正体は…読めませんでした。嬉しすぎて踊りそうです。
影で画策している連中に大地くんの一言、でもまだ反省していない気もします…
めでたしめでたし、とおもったらまさかこうくるとは!うまい。

王子様のつくりかた
……いきなりこういうシーンからですか……体が美しすぎます。あ、やはり夢でしたか。
いきなり水着の話になっているのが混乱、そして…もうあごががくっといきそうでした。
どの水着もあきれてものがいえないです。まともな水着を入れればそれを選ぶだろう、という程度の考えもないのですか…禅くんが一見まともなのにそれがいちばんマニアとみなされるのが笑えます。というか、小中学生の女の子は、自分が汚れきったマニアの目にどんな風に見られているか理解しているとしたら…ある意味怖いです。昔のように何も知らせず保護する建前は機能しないのはわかっていますが。
一日この格好…確かにそれはそれでおいしいです。
「セレブのDNAに掃除という言葉はない」…イートン校のような本当のセレブはどうなのでしょう。しつけは厳しく、自分のことは自分でやる建前でも、いわゆる卑しい仕事は別でしょうか?
禅くんは優しいですね。刀が鎌、というのでためらっていても、鎖鎌とかもあるし琉球空手では鎌も使われますよ(違う)。武士にこだわるとこいつらの仲間なのと矛盾するのが難しいところですね…
「カワイクないのはボクじゃない」という黒さが彼にもあるのがまた面白い。で、怪我したふりをして胸に顔をうずめるとはうまい。これまではその手でやってきたのでしょう。
「ただ声をはりあげるだけじゃおしつけにしかならない」…それは本来大人の教育者が悩むべき問題です。ましてしつけを受けていないのに権力だけ持っている人間は…本来は軍隊しかないような気が…
心の通いあいも結構描かれている、極端な感じがまた面白いです。
設計図どおりに作りあげたいだけ……ぜんぜん設計図とは遠い気がするのですが……「あんなことがあった」という伏線も楽しみです。
傷を消毒しなかったのは、確かに天罰としかいいようがないです。
「みんなで死にたいのか?」という判断は確かに正しい。救援の手段を考えておかなかったこと、誰も衛星携帯を持っていないのがミスです。
こうして無理に本土にいくより、本人の体力を考えてもこちらで看病しているほうが利口です。砂糖と塩を少しずつ混ぜた水を飲ませていれば、普通の体力ならある程度はもちますから。
というかちゃんと無線機があったのか…人工呼吸シーンは素晴らしい。
あの嘘にも理由があったというのがまた興味深いです。
今度は禅のいいところも見てみたいですね。

I Loveダーリン
十年後という思いきった飛ばし方がいいです。すごくすっきり読めました。
忘れがちでしたが、ロッカちゃんは五歳だったんですね…まあ、相変わらずといえば相変わらずですが。
二十五歳のイチイはさすがにかっこいいです。
いきなりの見合いはパターン通りですが、相手はさすがに想像がつきませんでした。
ゴウは家出についていかないのでしょうか?
イチイとゼロは相変わらずの仲のようで…成長したゼロもいいですね。結局大人遊馬を出さなかった「おとなにナッツ」と違って出し惜しみなしですか。
「仕事中に電話してくんな」は大人のカップルらしい言葉ですごく悶えます。
人間界異動のせいで彼女の想いに応えられない、というのはさすがに勝手に思えます。僕だったらもう少し猶予期間を延ばしてくれるよう、あらゆるつてを利用してロッカちゃんの親を説得する努力をします。
ロッカちゃんが迫ってくるのは相変わらずですが、昔と違って色気もありますね。
りゅーちゃんの言葉は同感で笑えます。
あくまで諦めない、というのは相変わらずというか…
ここでニナちゃんがでてくるのも嬉しいです。
いきなり婚約パーティ、相手がフォルテというのはびっくりしました!というか…そう、サンちゃんの怒りが…きました、予想通り!
ゴウはさすがに男ですね。そして、今更のような気もしますがイチイも。
しかし、ずっとゼロといっしょだったということはニナちゃんとも非常に親しいまま…いろいろさぞ複雑だったでしょうね。
すごく幸せな感じが広がって、ゼロのプロポーズもすごく嬉しいです!
もう踊りだしそう。
本当にお疲れさまでした。すごくすごくすてきなキャラクター、たくさん楽しめました。
この作品がアニメなどの形で外に知られなかったのはつくづく残念ですが、それは次回作に期待しましょう。

きららプリンセス
こうきて人魚姫に、なるほど。
ただ、こうして6人ともやるつもりなら、早くもきららちゃんとレイの気持ちが固まっているのは早すぎる気もするのですが。出会いと別れ、記憶喪失などを入れても…
抱き合い、固く握りあう手、そこに告げられる夢の時間の終わり、すごく切なく暖かな感じで素敵です。こういうのを見ると、もっと小鷹先生の他の作品も読みたくなってきます。
エリカちゃんに拳銃が突きつけられるシーンはさすがにショッキングなまでの冷酷さです。でも洗脳って…本来洗脳には何カ月もの時間が必要です。
バルドーがレイをびっくりさせるシーンは意外性があって楽しいです。
嵐で帆を張っていないのはいい描写です。
「こんなものよりだいじなものがあるんだよ」はしびれました。
レイ、そしてティアラがどうなったのか…人魚姫のシルエットはすごく嬉しいですね。どんな試練が待っているのでしょう。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
やっぱりもう、相当な人数が「彼とお泊まり」はある…これまで性の抵年齢化は極力避けてきましたが、止めきれなかったようです。
序盤はまだおとなしいですが、あ〜、ピーの話もはいっちゃったような。まあ「ずっと年上のお姉さん」とぼやかしてはいますが。
男女グループのお泊まり会、というのもちょっと想像を絶する話です。でもその場ではなにもなかったようで…そこまで一直線じゃなく、まだ幼い部分もあるんですね。
それにしても、そういう話題も解禁するということは…どうなるのでしょう。

トモダチ
あまりに深い絶望に、心が壊れそうになります。
あえていえば…嫌われたくなくてSOSを送らず、今になって恨みに凝り固まっているのはおかしいのですが…、この年代にはその程度の不安定はつきものでしょう。なんか、何でもこの一言で許している気もしますが…、もちろん悪事は許されません。年齢、背景にかかわらず。そうするしかないですよ。
いつであっても、やまとにSOSを送っていれば彼女は飛んできてくれたことは確かなのですが。
このアクションシーンは見ていて楽し…くなりません。やるせない心の澱がたまっていくようで、いっそ地球を破壊できたらさぞすっきりするだろうな、というぐらいです。
この正論さえ届かない、傷をわかっていないわけじゃないのに…
その痛みを本当にわかって欲しい、ということなのでしょうか?

かみちゃまかりん
やっと、でしょうか…死人がでずに収まるはずはないと思ってはいましたが。
「信用できるか」から始まってしまうとどちらもどうにもならないですね。全く交渉が無い戦いは、どちらかの全滅という最悪の終わり方しかないです。
マッドサイエンティストという言葉に「正しいよオレもそう思う」と返すのが、読み返してみるといい伏線です。
和音くんの登場はさすがにかっこいいです。決めるところはわかってますね。
和佐ちゃんの登場はあまりに唐突で、そしてやはり話し合いを?
なんか雰囲気が違うと思ったら、別の人…そして九条和人の名前、かなりの衝撃でした。
「ちがうから!!」といわれても、簡単には信じられないでしょう。これからは何も信じられない混乱が…さて誰が死ぬか楽しみです。

チェリージュース
いよいよテンパってきましたね。
「ごめん オレ けっこうココロせまいんだ」はしびれました。まったく、ときには男のコも強引にならんと。もう無駄なのは本人が一番よくわかっているでしょうが(ひでえ)。
結局南くんはまちぼうけ、で、乙女ちゃんと周くんはあれからどうしたのでしょう。
「自分だって「フタマタ」じゃん」はその通り。自覚していないのが一番たち悪いです。
アヤちゃんがいきなりリクエストに応えて「だいじょうぶぅ?」ときたのは凶悪。
「できねー約束してんじゃねー」について、フォローしない周くんも相当な神経です。まあ僕みたいにどんな背景があろうと約束が絶対という精神構造じゃないんでしょう。
西瓜四個は確かにきつい。周くん、ここでしっかり助けてくれて、普通ならこの力、やっぱり男の子なんだとなるのでしょうが。
この電話はできないですね…かけずに受話器に話しかけるのは僕も経験があります。むなしくせつないです。
携帯電話を捨てたくなる気持ちもわかります。いつ南くんから電話がくるか、おびえる思いは…でも経済的にはしゃれになりません。今度でる、Gショック並みの耐久性があるモデルならいいのですが。
さてこの状況から、どうするのか…ついに「羽崎が南を好きでも」と心のカギをぶっこわしてしまいましたけど。

不思議通販けろりん堂
ええとこれ、学校でのオーディションですよね?
こんなとんでもない演技の勉強、お疲れさまです。というか頼る気がないならパペットもタナカも家のロッカーに放り込んでカギをかけてきたら?
いきなり遠泳は強烈ですが、合理的といえば合理的。
助けちゃいけない、といっても人命にかかわる問題ですが…
次は五キロマラソン、きついですね。人を励ますのは、彼女は何も考えずにやっているのでしょうが…実は仲間がいると普通よりがんばれます。たとえば軍の訓練も、連帯責任やいじめのデメリットはあっても仲間がいるからできるのであって、一人でやれといわれたら死にますって。
これしか残らないというのも…ただの五キロマラソンじゃなくてジャングル縦断ナビゲーション訓練でしたか。
馴れ合うとバカを見る…ならなぜ京子さんはここまでがんばってきたのでしょう。
頭に血がのぼって、だからこんな…こうして触れ合ってしまってこの反応、ばれたと思ったほうがよさそうですね。
彼女が「いっしょうけんめいやってた」と嘘じゃなくていえたのは何だかじーんとしました。本当に強くなってきるのか…
で…すごいことになりましたね。

ぱにっく×ぱにっく
うわ〜、今回は最高!見ていて恥ずかしくなります。
意識しまくっているのがもう、呼吸がまともにできません。
イルカもよく使われますね。
「キョーボーじゃねぇ!!力がありあまってるだけだっっ!!」で、結局大神くんも被害にあっているのが…たまらなく楽しい。フォローしようとしていてフォローになっていないとか、ちゃんと優しいのに見てもらってないとか。
オバケ役も楽しいときには楽しいでしょう。もしこれで架くんと組んでいたらどうなっていたか、想像するだに楽しいですが。
彼女たちには普通の魔物としか見えない、でもさりげなくイルカだと示しているのがまたいい。
「女だったらもうちょっとかわいくしろよ」「こんな気持ちはじめてなんだもん」…ここまで少女マンガらしい心の動き、ここ何年も見当たらなかったような気もします。
水泳は得意といっても限度があります。で、とんでもないことになっていましたね。確かに水中で、真水や空気がわいているところはありますが、ここまで長いこと生きるのは無理でしょうが。
架くんの人工呼吸のシーンはすごいとしかいいようがないです。形容詞が見つかりません。すばらしい。
さて、今度はどんな海の魔物…色気は期待できそうです。

ふたりはプリキュアMax Heart
こうしていろいろやってみる、というのもいいですね。
部活では、確かに勧誘期間と仮入部というものがありますが、実際にはそんないくつも試してみるということはなかったです。僕以外はもっと色々試しているのかも知れませんが。
ふたりとも自分のところに勧誘しようとして、ちょっと勝手になっています。
何をやっているのが時間を忘れるか…といっても僕の場合は本屋、特にBOOK・OFFで立ち読みをしているときですから、あまり参考にはなりません。
一番楽しいのはタコカフェ、まあそれでもいいですよね。

そして来月号は…ヤバスギじゃなくて良かった…
夢水は特に評価が高い作品ですから、楽しみにしていましょう。
遠山先生の新連載も、前作での成長がどれぐらい反映されているか楽しみです。

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