なかよし2005年6月号感想

連載ががちっと固まっていて変化がないことが不満でしたが、来月号から一気に変化しそうです。
予告での、桃雪先生の連載がとにかく嬉しいです!

シュガシュガルーン(安野モヨコ)ゴックン!ぷ〜ちょ(遠山えま)不思議通販けろりん堂(水上航)きららプリンセス(小鷹ナヲ)トモダチ(原明日美)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)かみちゃまかりん(コゲどんぼ)ふたりはプリキュア(上北ふたご)チェリージュース(フクシマハルカ)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)まもって!ロリポップ (菊田みちよ)ぱにっく×ぱにっく(川村美香)予告

シュガシュガルーン
今回は特に面白かったです!
あ、あの人がママかも、とやっと気づきましたか。
食事シーンは結構丁寧に描かれていて、おいしそうな感じが伝わります。
いつも双子がガードしているから出会いがなくてハートが取れない、というのは僕も間抜けなことにこれまで気づきませんでした。
ならそういえばいいのに、透明水晶で抜け出すのはなぜ?
この再会はドキドキさせられます、不思議な重さがあるキャラですね。
いきなり口げんかなのも気が合うのかな?と楽しそうです。
キラキラさせたら…このラメが入ったような甘やかさがすごくいい!
ハートを取るのを邪魔しているのは分かっているけど、離れたくない…難しいですね。
「ママならどうするかなっていつも考える」というのはいいですね。親を先達としてとことん尊敬できるとはうらやましいです。
デートが「いつもと違う町みたいでおもしろ〜い」と、様々な発見をもたらしてくれるのは興味深いです。誰かとつきあうことで、世界の見方が変わって成長できたらいいですね。
強い独占欲を正面から示す篁くんの態度…皮肉にも、彼が美形だから許されるという気もします。
ピエールの行動はちょっと解せません。確かに強い力を持つ黒を手に入れることはできるでしょう。
でも、このまま放置した状況のほうがショコラちゃんが縛られてハートを集められなくなりますから、バニラちゃんにとってのメリットは大きいのでは?黒に変えてしまった結果、ショコラちゃんも同時に破滅すればいいのですがそうならず篁くんだけが破滅し、ショコラちゃんの前を去った場合はショコラちゃんは自由になってまたハートを集め始めますから。
嫉妬に心を蝕まれていく姿の描写は説得力があります。
「もしも恋をしても やきもちなんてやかないで ハートが黒くなってしまうから」というメッセージは確かに正しいです。でも、やきもちのない恋なんて本物じゃないです…そのやきもちをより強い愛情で抑え、本当に相手を想う愛にすることこそが必要です。嫉妬に駆られた愚かな行為は抑制すべきですが。

ゴックン!ぷ〜ちょ
そういうことでしたか。
なぜそこまで、天宮くんが縛られたような言動をするのか。僕はずっと脅迫を疑っていました。
そうじゃなくて、単に初恋の思い出が強すぎて二人ともそれに縛られていた…凍りついていた…!
「いまの天宮くんのほうが」という言葉は優しく胸を打ちます。昔の思い出に縛られている人は結構多いでしょうし、そんな読者が呪縛から解き放たれるといいですね。
車を追いかけるのにいろいろなドリンクを使うのは見ていて楽しいです。別れを暗示しながら突っ走るのがまたうまい。
「むかしの天宮くんに戻る」という言葉と「いま天宮くんを好きって気持ちは」という対照的な想いがぶつかり合うシーンは結構感動させます。
天宮くんの回想は意表を突かれましたが、すごく納得できます。
「好きになりたい」であって、いま好きというわけじゃないのも素直ですね。
暖かく抱く天宮くんの腕に、すごく優しい愛情があふれていてすごく素敵です。
ここでついに…さてどんな最終回になるか、楽しみにしています。

不思議通販けろりん堂
ふと気づいたのですが、この作品は巻き込まれヒロインではありますが、これまでのように元々強い女の子の活躍ではなく、弱い女の子が強くなっていこうとする話ですね。そのほうがいいです。
こうして振り回されているのは見ていて面白いです。まあ契約を無効にさせる方法はいくらでもありますが(未成年だから契約はできない、サインのさせ方が詐欺、契約自体公序良俗に反している)。
タナカのフェロモンも…笑ってしまいます。
ペンダントを持っているのは秋良くんでしょうか?だとしたら、前回正体を見破っていて、さらにペンダントを落とした彼女に裏切られたとも思っているかも。秋良くんでなかったら誰なのでしょう。
いきなり再会のチャンス!唄乃ちゃんもいいキャラですね。女の子らしい表情も魅力的です。
昔の回想は心温まります。
やっぱり会いたい、という想いが…恐ろしい誘惑に…タナカ氏の詭弁は見事!いいトリックスターです。
と思ったら、これじゃパニックですね。秋良くんのことしか考えていないのはちょっと腹立たしいですが。
両思いだとわかって、十分経過って…ここで考えるべきなのは、唄乃ちゃんだったらどうふるまったかですね。
自分の姿で告白できなかったことが悔しいことを思い出し、代わりに告白するのはやめたところはすごく素敵でした。
でも、本当は遅刻してはいけない集会に遅刻させてしまったのですから…唄乃さんだったらどうしていたでしょう。
このご褒美は面白いです。どこまでタナカさんはわかっているのでしょう。

きららプリンセス
サザーヌ様復活(違う)。
この大胆な脱出はすごくかっこいいです。ただ、素手でこういうロープ急降下をしたら、手の皮はぺろんとはがれているでしょうね…痛い…
こびとたちののんきさが楽しいです。
本当は重傷だった、というのも男の子らしくてかっこいいです!きららちゃんの泣き顔も素敵です。
ティアラは持ったまま…力づくで奪うことはできないのでしょうか。
白雪姫が現れたのはびっくりしました。そして「ええ それでふたりが助かるのなら」という言葉にも。
それが本当のプリンセスなんですね。
女王の言葉に「あなたはなんてかわいそうな人なの」と涙する優しさと気高さにはしびれて涙が出そうになりました。
こびとの登場にはほっとしました。つるはしは凶悪な武器です!実際中世ヨーロッパでは板金鎧すらぶち抜く、攻撃力では最強級の武器として使われました。
ハゲタカに変わっていくのもうまい展開です。血は流させないんですね、ディズニーは。
宝石がティアラに加わっていき、そして白雪姫が温かく送り出す…きららちゃんも読者も、本当のプリンセスの気高さに触れて少しでも成長してくれればいいです。

トモダチ
彼女たちを取り囲む悪意が強すぎて、頭が痛くなります。
冒頭での烈とやまとの関係はほほえましいです。我慢の限界でキスしようとするところなんて…
当然のように名前で呼び合う仲に、強引になってしまうのもすごいです。
「一見おとなしそーな人がこわかったりする」って、容疑をあおるようなことを…なんかものすごいことを想像してしまいました。
突然過去を暴かれた藍…でも、彼女がやったことを考えると自業自得とも思えます。それすら誤解である可能性もありますが。
人に触れられたくない過去なんて、誰にでもありますよね。その通り。
なにもしない、で大丈夫でしょうか…なぜここまでの悪意が、人間の間にできてしまうのでしょう。それが人間の本質だというなら、人間なんてみんな地獄に落ちちまえ!です。
来実ちゃんも助けに来ましたが…というか、本来なら大人を呼ぶべきでは?そう、この作品には大人が影もないです。
中学校のときの…くそっ!そして、やまとを殴り倒したのは…殴り倒して、どうするつもりなのか…
二人とも殺す気でしょうか?
そして水樹さんが、一気に盛り上がって…これからクライマックスに?

キッチンのお姫さま
やっと第一部大団円、といったところでしょうか。
「ママすごく期待してたのに」「茜はほかの子とはちがうんだから」という言葉がいかに彼女を追い詰めているか、食物を口に出来ないことがその傷の深さをよくあらわしています。
助けを求める思いはある、でも誰にも出せない…ナジカちゃんはよくわかっていますね。
死んだ人の味を再現する、というのも無茶な話ですね。
パイの作り方は、知ってみるとパイは食べられなくなります。ほとんどバターですもの!
でも違う…この謎はとてもうまいです。三十分…ここでのフジタさんのヒントはお見事!うまくおいしいところをさらっていきましたね。
「死んだほうがましなんだからっ!!」となるのは、まあ仕方ないのですが…じゃあ死ねば、と突き放すことはできない優しさが素敵です。
本当は、何日も飢餓状態でパイは無理です。まあ心を開くためですからいいのですが。
暖かく受け入れてくれる祖母の面影にはなんだか涙がこみあげてきます。
ほっとしたナジカちゃんの表情もすごく素敵です。
さて、一段落ついて次からは一体?楽しみです。

かみちゃまかりん
かみたまかりんはこれからもやるのでしょうか?
ひたすらギャグキャラと化してしまったキリオさん、「ただの生徒会長」を連呼する霧火さん…崩れすぎて哀れになります。
いきなりウエディングドレスはうれしい…わけないですね。
錦織くんの、容疑者のように目に線を引いたミッキーに爆笑。プリキュアも、というか和音くんでじこのお面…。
桜井くん、いきなり主要メンバーに加わりましたね。
そして、あのシーンの意外な真相…
斬りこみルックは笑えました。結構かっこいいです。
霧火さんの冷たいツッコミは可哀想になってきます。そんなにいじめてやり〜な。
愛美ちゃんがヘンなところから出てきて、唐突にとんでもない情報を出してきました。そしてもう一人の…ついに出会ってしまうのでしょうか。
一々波をつける和音くんが笑えます。
解決の糸口、というのは…話し合いで解決する、ということでしょうか?それとも自分の死は承知で奇襲?
かみたまかりんは…ここまで変装してもやられるとは、もう運命ですね。

二人はプリキュアMax Heart
こうして並んでいると、この二人結構お似合いですね。
高校生活…まあ中学の延長です。考えてみると男子校、ゆるくなった校則、礼拝、電車通学と変化も多いです。さらにその環境からなかよしとナイフという、今の僕を作っているものと出会っていますが、あまり変わった気はしていませんでした。
いまから思えば宝箱なのでしょうが…。
これはどう見ても、デートに誘われたとしか思えませんね。
お風呂の入りかたにも慣れていない、というのも面白いですね。
なにをすればいいのかわからない、というもどかしさも共感できます。ここから闇に引き込まれなければいいのですが。
可愛い服がないからデートを断ろう、という本末転倒はちょっと呆れましたが、実際女の子には切実でしょうね。
ほのかちゃんも、自分に合わせたコーディネートしか思いつかないというのは柔軟性がないかも。
ウエディングドレスというのもすごいですね。確かに素敵です。何が悪いのでしょう。
あ、ちなみに「ギリシャ神話にある〜ジュノー」というのは、ジュノーはギリシャ神話におけるゼウスの妻ヘラのローマ版ですので微妙に違います。
さて、服と世話はどうするのでしょう。多分すごく運動することになると思いますから、いつもどおりでいいと思いますよ。次回デートもやってくれるとうれしいのですが。

チェリージュース
もう限界ぎりぎりですね。まあ何とか抑えて、子供っぽいじゃれあいに切り替えたようですが…もうここの呼吸は爆発します。
ちゃんとお風呂であったまれば風邪は引かないと思いますが、まあこの時期よほど気をつけていないと風邪は引くでしょう。
いきなり「朝から夫婦ゲンカ?」にはびくっとなりました。
男の子三人は華やかですね。
この佐藤アヤちゃんはこれからどう動いてくるのか、それも楽しみ。
そして、結構あっさり家族関係が判明しました。父親のほうはあまりこだわりはないようですね。
逆に今井くんを家に入れてしまう…でもこれ、母親のほうが帰ってきて関係を知ったらかなり微妙なのでは。
ハニーミルクはあまりやったことはないです、家に蜂蜜を置いていないから。今度風邪を引いたら試してみましょう。
代わりに優しくしてしまう、という微妙な心理が実にいいです。
カップに指輪を置いておくのも憎い!
佐藤さんの無責任な態度も見ていて楽しいです。
こうしてどたばたしているのを押さえつけるように看病するの、見ていてすごくほほえましいです。
誰からかも知らず、単純にお菓子に喜んでいる乙女ちゃんも…この幼さが切ないです。
一緒に寝てしまったことに気づき、「ずっといっしょに」という言葉が夢の中のように…それで子の決意…すごい切なさです。
この作品もクライマックスに向かうのでしょうか?だとしたら本当に大きな変動が起きますね。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
チョコを割ったりキスの瞬間くしゃみしたり…こういうドジには笑うほかありません。僕もつい最近特大のドジをぶちかまして、のどさえ痛くなかったらカラオケで「愛と死の輪舞」や「情熱の翼」でも熱唱するか前進後退五百、早素振り百、切返し十回もやるかしたいです。だいじょうぶ、誰も一々覚えてないってそんなボケ…
まあ、男の子だって女の子の何倍もドジなことをしています!今度それをやってくださいよ。

まもって!ロリポップ
ちょっと予想は外れ(僕はジョーカーがゼロにのりうつって復活すると思っていました)、期待以上のスリルです。
イチイがニナを抱きしめて「ゼロがやられて…おまえまでいなく…なったら…」という言葉は胸が痛くなります。どれほどの痛みか…悔しさと怒りがあまりに強くて。
スペードの意図は見事。全く読めませんでした。
フォーちゃんを止めるサンちゃん、気持ちは分かるのですが…男にはそれでも…いや、本当にフォーちゃんを必要としているのはサンちゃんなのですから、サンちゃんを守るため以外に命を投げ出すべきではない、たとえ男の誇りを失っても…。
スペードの言葉は、真相を知って読み返すとむしろ切なくさえなります。
ニナちゃんを最後に頼ることになる、そしてこの力の表現、なんともいえない高揚感が耳の後ろのしびれとともに高まっていきます。
どんなクライマックスが待っているのか、楽しみにしていましょう。

ぱにっく×ぱにっく
思ったよりあっけないです。
いきなり机に…かわいい!
学校七不思議ツアー、なんだか面白そうですね。
一々びびる巫月ちゃんがなんだか可愛い。一つ一つのばかばかしさとネズミの多さはちょっと呆れます。
ピアノの正体のくだらなさは…あ、これに怒るということは怖かったということですよ。
真実を映す鏡…もろですね。
雅ちゃんの突然の変貌にはびっくりしました。あまり意味なく巫月ちゃんを怒らせたような気もしますが。
確かにアホらしいです。耳としっぽが出ているところは可愛い。いきなりお手も。というかこれ、巫月ちゃんに惚れたかも、と嫉妬してでしょうか?

来月号での桃雪先生の連載はものすごくうれしいです。
場を与えられて育っているのに本誌に入れなかった若手陣の爆発のきっかけになってくれますよう!

来月で「ロリポップ」「ぷーちょ」という大きな柱が終わり、他にも多くの作品がクライマックスに向かっています。
これから大きく連載が入れ替わり、雑誌の顔が変わりそうですね。楽しみです。

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