なかよし2004年4月号感想

やっと動きが見えてきたようです。どの方向に向かうのか…
ゴールド賞も嬉しいニュースです。一体どんな作品なのか、とても楽しみです。

ぷ〜ちょ ピッチ ビキニ シュガ ハピアイ 娘。 かりん ワイルド JF ロリポップ アヒル どープリ 巨乳 予告

ゴックン!ぷ〜ちょ
CGのレベルの高さはホームページでわかっていましたがすごい。
冒頭もインパクトもあります。
ただ、なぜかわからないのですが…何もいいたいことが出てこないです。
これが未来なのかもわかりません。鋭い感じの美しさはありますが。
ハーブティーありのカフェとは面白いですね。
僕が中学生になったとき…クラス替えで好きな子と一緒で、「お気の毒様!」と喜び一杯に言ったことしか覚えていません。
まあ、見ていただけで何のアプローチも…いや、小学生がクラスの違う子と接するのは無理です。なら…キミだれだっけ、が素直な本音かも。
忘れようとしたらこれはきつい。告白のことはリセットしてゼロから始めるのがいいと思いますが。そう、恋なんて何度でもできるのですから、相手がたまたま同じ人でも。
炭酸で酔うのはお約束ですね。
見るばかりで思いばかり強くなって、ここの心理はとてもリアルでいいです。
いきなり出てきた妖精、そして…このドタバタは案外面白いです。特に吐こうとするところが。
不思議の国のアリス状態の巨大化もインパクトがあっていいです。
この設定は結構面白いかも。
小学校一年のときの優しさと別人なのは…当然ですね。
ぷーちょのツッコミは面白いです。
水を飲んでも透明になるとは、油断ならないですね。というか精霊用の薬を人間が飲むこと自体が間違いだったのでしょう。
このストーキングは、女の子なら誰でもやるでしょうね…わかりますが、断言してもいいですが中学一年の男子に好きな子の家に透明になっても上がりこむ度胸はないです!
エロ本をいきなりあさるのはインパクトあります。
そして、戻ってしまうのはぷーちょの仕返しでしょうか?
いきなり大変なことになりました。

ぴちぴちピッチ
ぶっちゃけて言うと、沙羅と太郎ちゃんの痴話げんかにみんなで振り回された、というわけですか。
「そんな歌で私の苦しみは」と歌っているのがなんか笑えます。
さりげなく「いつもいってるだろ」で、海斗がるちあの正体に気がついているのをはっきりさせるのがうまい。
一族の恨みがわからない…それはそれで哀しいことかも。
確かに終わりを望んでいるのは彼ですね、誰よりも…ただ、その終わりとは全てを巻き込む破滅ですが。
アクア・レジーナの復活と最後の歌…本来ここがクライマックスなのですが、その後のインパクトが強くてそれほど感じるものはありませんでした。
何より「それはけっしてゆるされることのない罪 しかしだれもがおかしてしまうかもしれない罪」という言葉があまりにも切ないです。
誰でも犯してしまうかもしれない、けれど許されない…それはオイディプスのようにどうしようもない運命かもしれませんし、マクベスのような誘惑かもしれません。オセローのような愛ゆえの嫉妬かもしれませんし…多くの「誰でも犯してしまうかもしれない」罪で破滅した悲劇を思い出します。
ガクトもむなしさを悟っていたのがたまらなく哀しいです。そして海斗との和解も。
沙羅がガクトとともに逝くことを選んだのも…胸が痛いです。海が癒してくれる、というだけでは納得できないかも。
ユーリとヒッポの恋が悲劇で終わったのも辛いです。
るちあと海斗だけが幸せでいいのか、という気もしますが…
きっちり話を完結させてくれたのはほっとします。これからどうなるのか…壮大な蛇足にならないことを祈ります。

ビキニ!
今回は少し入り組んでいましたが、海ちゃんの魅力は伝わってきました。
部員のキャラクターも全員知りたいです。
部長とのデート疑惑から、面白いことに…読み返してみると、副部長全部わかっててやってるな、とわかってまた面白いです。
二人のうろたえぶりを見るのは最高!飼い主に捨てられた犬、って…
神保原さんの登場は少し唐突で、前の話を忘れていたらわけがわからないかも。
テストを見て、つい頑張れといってしまう彼女のまっすぐな目は素敵です。
クロールしかわからないから、と振る彼女って一体。ばかばかしい、と脱力します。
もっと高いレベルを見せ、それと張り合えるのは背泳だけだと悟らせるのが一番でしょうね。

シュガシュガルーン
バニラちゃんのエピソードも見たいです。どんな苦労をしてきたのか…って「がんばってショコラちゃんのまね」をするつもりで、天然で失敗して…苦労しているといえるのでしょうか。
「女王はあたしのママだから」という誇りはぞくっとしました。
それぞれが好きな匂いと感じる香水というのは便利ですね!魔法を応用したさまざまなコスメティック、もっと考えて欲しいです。
このキス、ちゃんとママの教えを守っていますね。
この魔法シーンは結構いいです。
魚の背景も、これはつい「COMIC HIGH!」での新井葉月先生の技術と比べてしまいました。それぞれの雰囲気の出し方がよくわかります。
嫉妬の黒いハートを奪うとは…その美しさと恐ろしさがはっきり伝わってきます。
人間の心には他にもさまざまなものがありそうです。どんな宝石があるのでしょう。

ハッピーアイスクリーム!
これも微妙にわかりにくかったです。後で伏線がつながるのでしょうか?
とっさに女の子を守ってくれたコータローくん、これは女の子ならたまらないでしょうね。
このデートは唐突ですが…
で、なんだかんだいってつけていくわけで…このドジっぷりがたまらないです。
柱の影に背伸びして隠れるのが笑えました!
で、いきなり裸ですか。で、…笑うほかありません。コータローくんがトイレに行ったのは話の流れを読んででしょうか?
いきなり冷たくなるのは、僕も血の気が引きました…でも、デートしてといわれた時点で即ふるのと、どちらが残酷なのか…あ、逆にひどい男のふりをしたほうが、相手を諦めさせるにはいいかもしれません。
その気がない、即ふったらチャンスをくれとか色々いわれるし、未練を残すかもしれないけれど手ひどく傷つければ恋心はきれいに砕けて、あとには傷しか残らない…そういう思いやり、でしょうか?
ただ、昔の伏線があるのが気になります。

娘。物語
ほとんど内面の話であり、華麗な舞台にも最後まで頼れない…神崎先生は今回、作家として非常に難しかったと思います。
夏先生、中澤さん、母親、そしてつんくさん…周りの人々の愛がまた胸が痛くなるようです。全てわかっていて、全力で支えて、それでも…安倍さんは誰にも相談できなかったけれど、その暖かい愛がなかったら無理だったでしょう。
ファンはその、空っぽの心に気がついていたのでしょうか?結構ファンの目はごまかせないものですが…
さまよい出た外の無数の景色の、硬質で生命感のない描写がすごいです。
そして感じた恐怖が(現実にこういうことがあったのか…この状況だったら誰かファンがみつけるか、ボディーガードが動くと思うのですが)ふと歌に変わるシーンは見事でした。
そして卒業…「もっとまえに進みたくてみんないっしょうけんめいです」という言葉に、初めて彼女たちの多くが十代の少女だということを思い出しました。人生で一番延びる時期、大人と子供というたとえようのない断崖を登る時期…それをこんな形で前進に賭けるとは…ぞっとします。
コンサートのシーンはさすが!

かみちゃまかりん
さりげなくえらく大胆なことをしでかしています。
和音くんが神化したら、これは爆笑しました!
まあ花鈴ちゃんのことを思うと全力で殴るのは当然ですが。
花鈴ちゃんも笑うのがまた笑えます。
結局別の神化でも倒れるのですね。
露天風呂で二人きりは爆発しました!
神を信じられない、…確かに見て、というか自分自身が神になってしまったら、超越者に対する信仰は持てないでしょう。
キリスト教の神は次元が違う、といえばわかるかもしれませんが…
この愚痴は痛いです。確かに人間は限りなく弱い、だから…強くなろうと、神化ではなく現実には…歴史的にはあらゆる魔法であり、そして今は科学…
こうして謝るのはなんだか切ないです。
「そんなことないってば!」と自分のほうを向かせるのはなんか体が硬直しました。
そしていいムードになったと思ったら、どこまで互いに見たのでしょう…虫はもう蛇足というか、どちらかがのぼせるまでこのままに置いておきたかったような。
十分いっちゃいけないことをしています。
錦織さんもいたのは爆笑!

ワイルドだもんv
なぜこんなことに…誰もが少しずつ間違えている、愛情がゆがんだ形で伝わって、ヒョウくんを追いつめている…切ないです。
鏡を開けて「泣いちゃうからじゃないの?」はぞくっとしました!
「会わないでくれないかな」には目を疑いました。この社長、いままでそれほど問題のある人間とは感じていませんでしたが…正常に見えてどこかにとんでもない自己中心性があるかも。
くるとか戻るとかじゃない、どちらかが独占するべきじゃない…なぜ…
つばめさんの寂しげな姿もぞっとしました。
そして、つばめさんの訴えを「ちゃんときいてください」と胸倉をつかんだちのちゃんの強さもぞっとするような感動です。
ヒョウくん、ちのちのの心はわからないのに…こういうことだけわかるんですね…
どうしてみんな、人の心が見えなくなってしまうのか…社長はヒョウくんを思い続けるあまりつばめさんの思いも見えず、せっかくみつけたヒョウくんもうまく受け入れることができず…つばめさんは家族を求めるあまり間違ったことを繰り返し、そしてヒョウくんを独占しようとちのちゃんに呪縛をかけ…ちのちゃんはそれに流されて…思いをゆがんだ形で伝えようとして、互いに不信を募らせるのか…こんなに愚かなのか。
そして…ちのちのがマダラ島に向かうシーンのかっこよさは最高です!
クライマックスが楽しみでなりません。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
僕が女子と自然に話せるようになったのは中学三年になってからでした。
その後はずっと、女子とは無縁の環境なのでわからないですが…
女の子の側の気持ちをこうして知るのも新鮮ですし、ものすごく後悔します。
話しかける→からかわれる→きらいだっ、というシミュレーションはすごく説得力があります。
あ、そういえば僕も特に女子相手だと不特定多数に話しかける形を多用します…そういうことか。
話せるチャンスもとても面白いです。こういうのがあったのか…逆にこれ、中学生当時の自分に教えてやりたいです!
ただ最後にぐさっと来たのが「生理的に受け付けない」という言葉です。あまりにも残酷ですが、現実にあるんですよね…

まもって!ロリポップ
結局それですませますか…
いきなり甘い誘惑モード、って流されるなイチイ。
奇数は無理すぎます。
というかそれで抱き寄せて…何を考えているのか…
脱がすのは笑えました。もういい加減、イチイは何か魔法かな、と気づいてもよさそうですが。
しかしこの、イチイを脱がしたかと思ったらゼロにしがみつくのは…はたから見るととんでもない行動のような。
これだけニナちゃんが苦悩しているのに、のうのうと占いモード…すごいですこの二人。
この心理テスト、僕は学校と答えました。で、僕は今学校に行く予定はありません…乾いた笑いが延々と続いています。
それでどちらと、と思ったら…両方とほっぺキスには爆笑でした!
いきなりまたひっくり返るのには驚きました。助けって…真珠を体内から出す方法が(というか読者の大半は初期設定忘れている気が)

アヒル
バレエシーンの美しさはかなりのものですし、主人公たちを現実離れした天才にしないのも好感が持てます。
毎日同じ基礎レッスン、って当たり前です。
矢下が怒るのよくわかります。
「舞台はあたしたちが踊るためにあるってゆーかぁ」には怒りに震えそうになりました。
一度最高の舞台を見せて、同じことができるか?と聞いて…それもわからないレベルかも…
台風というアイドル名、やっと意味がわかって爆笑しました。別に薫Daisyoというのがあるのでしょうね…
というか寝るな…本気であんたらバレエに関心ないのかい…
餃子弁当には呆れてものも言えません。
で、…だいじょうぶですか?高熱の出る風邪が流行っているようですが。まさか新型インフルエンザでは…
矢下くん、挑発には乗るんですね。
で、本当に舞台に上げるとは…どう見てもまだ早いでしょうが、無理に躍らせず最後列で立っているだけというリアルさがいいです。
舞台の迫力も本人の目線で伝わってきます。読者にとって、天才がいきなり初舞台という形とは比較にならないほど…最高に感情移入しやすい形でしょう。
矢下の踊りもすさまじい迫力でした。ただし、どれほど天才でも長期間稽古を中断していたら辛いでしょうが…
目標を見出したのはとても嬉しいです。やっと本格的に始動ですね!これから一人一人の個性をもっと深く掘り下げてくれればいいのですが…信頼して任せましょう。

どーなつプリン
複雑なことになりました。
エビフライを加えているこの美少女、けっこういいです。
抱きついたかと思うとパンを奪って…これがまた笑えます。
そしてもっと小さいのも…あれ、落ちてきたのがモエちゃん本人で、あの美少女は…姉?

きょにゅう★刑事
 Q.ハワイで警視庁のマークを出して犯罪者を逮捕しようとしたらどうなりますか?
 A.よくて警察庁長官辞任クラスの外交問題、最悪日米開戦になります。
それが国家主権というものです。本質的には瀋陽で、日本大使館に逃げ込もうとした北朝鮮亡命者を中国警察が大使館内に踏み込んで連行した事件と同質です…日本の対応がダメすぎたのでどれだけとんでもない問題だかわかりにくいですが、本来なら亡命者の身柄はもちろん責任者の首を取るか経済制裁か、というレベルで交渉していいことでした。
あと逮捕には「あなたの言葉は記録され、法廷で不利な証拠として…弁護士を呼ぶ権利、黙秘権があり…」と絶対言わなければなりません。
まあそういう野暮なツッコミはこれくらいにして…やはりこのバカバカしい明るさ、いいですね。
というかアメリカで巨乳といってもあまり説得力ないのですが…本場のアメリカで本場の巨乳に囲まれてかすむ、ということはないのでしょうか…よほどでなかったらアメリカで巨乳刑事は名乗れないでしょう。
というか、アメリカ側の巨乳刑事に期待していたのですが、それはないようですね。
ひなちゃん、すっかり惚れっぽいキャラになってしまいましたね。
マコ&リカコの大胆水着には爆発しました。結構肉感がリアルで刺激的です。健康的な色気もありますし。
巨乳で素敵な恋をゲットしても、肝心なベッドでどうするのでしょう…
アメリカの被害者陣はさすがに強烈!
貧乳女の嫉妬心…本当にあんたじゃないですか?
セクシー二人組は…アメリカには巨乳がごろごろしているんですから(偏見)囲まれるということもないのでは?
ジェスチャーで通じてしまうのはすごい。
「ひなの貧乳を基準にしても残っているのは子供か男」は見事!これで気づいた読者は何人いるでしょうか…相当ミステリずれしていないと…僕?もちろんかけらも気がつきませんでしたともv(何せクリスティー全巻読破に挑戦していて長篇57戦1勝2分け(オリエントとアクロイドは事前に知っていた)54敗…)
つい刺してしまって恐怖で逃げる、犯人の弱さに情けなくなります。
豪快なパッド投げ…ってなぜそれで止まる!まあパニック状態で刺したので、間合いも何もわからなかったのでしょう。本気で体重をかければパッドなど意味がないので、真似しないように。
オチはまた爆笑。男運がなくっていつも犯人、というのはこれまでありませんでしたが。
コミックスが出る、ということは本誌連載があるのでしょうか…楽しみというかちょっと引くというか、でもこういうとことんおバカな作品があれば肩がこらずに楽しめると思います。

来月号から、結構なじんでいたなかよしっこパラダイスも終わりで…ナフタレン先生というのは意外でした。
これも大きな変化になりそうですね。心配なのは桜井明子先生の今後です…作家としては素晴らしい実力があるので、活かして欲しいものですが。

秋元先生の連載は順当でしょう。新学期にインパクトをつけるのは当然であり、ベテランが一番何をすべきかわかっているでしょうから。

そしてポケットなかよしはとても嬉しいです!こういう別冊付録をどれほど待ち焦がれていたか。
桃雪先生と白沢先生と世代のバランスも最高ですし。

ラブリーも好きなメンバーがたくさん登場していてとても嬉しいです!N.V.がないのは重大なことですが、その代わり多くの新人に出番があるのが嬉しいことです。もちろんN.V.自体は絶対完結して欲しい名作なので、その場も欲しいのですが…欲深いですけど。
また、これまでのように巻頭カラーはレギュラーばかりではなく、水無月真先生を表に出しているのも嬉しいことです。
今月号や来月号、そしてラブリー予告を見ると、新人のホープとしてまず遠山先生、そして桃雪琴梨先生、ハットリユカコ先生、水無月真先生、高上優里子先生あたりがいるという…楽しみというか、もうこんなにドキドキすることはありません。これまでそっちのほうはなんだか他人事のような感じでしたが…何年ぶりでしょう、こんなに血が燃えるのは。

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