なかよし2004年10月号感想

「ゴックン!ぷ〜ちょ」の巻頭カラーは、ピッチ偏重時代の終わりを思わせます。
そして次の時代は、本当に驚くほど若いメンバーばかりになるという気がします。ここのところの別冊付録攻勢も、そのメンバーを作っていくためでもあるでしょう。
どんな時代になるのか…自然に新しい世代が古い世代を圧倒する形ではなく、なんとなく古い世代が皆伐された荒野に新しい芽を植えた気がするのが気になりますが、世代交代があるだけましでしょう。

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名探偵夢水清志郎事件ノート 後編
コミック版の後編を読んでから、原作も読んでみました。
微妙な違いを探すのも面白かったです。約一名キャラクターがいないのは構成を考えれば妥当です。
伯爵が教授の前歴を調べたシーンがなかったのは…最後まで、教授が本当に名探偵だと証明しなかったことで(原作を知らない)読者をまごつかせ、自信という重要な主題を強調していました。
上越警部のキャラクターの違いが一番大きな差でしたね。コミック版の風貌と、子供がいることに皆がぶっ飛んだギャグは…原作のほうが警部らしい感じです。どちらが子供にとって親近感が持てるかは…どちらもそれぞれのよさがありますね。
警部の短気さの表現も、態度と表情で出せるコミック版と行動(すぐ拳銃を抜く)で出した原作は、むしろ活字とマンガというメディアの違いにどちらもよく合わせていると思います。
施設のネーミングは原作のほうがリアルですが、コミック版はより分かりやすいです。そしてその中の描写は、コミック版はさすがに見事でした!というかこれはもう、小学校の頃国語の授業でやった活字と画像の違いそのままですね。「絵にもかけない美しさ」とできる文章と、文章だと膨大な情報量になる筋肉の緊張感などを全部瞬時に出せる映像と。
三つ子や教授のキャラも、微妙なニュアンスは違いますがおおむね原作のエッセンスはよく絞って出しています。原作ファンの満足度も高いようですね。
さて、本体の感想を。
超巨大立体迷路のビジュアルはさすがにすごいです!カウンターの使い方は原作と微妙に違いますね。
迷路の中の、エッシャーのだまし絵を思わせる描写は見事です。実際にこんな中を歩いたら狂いかねないです(原作では鏡中心でした)。もちろん現実には、こんな柵がない階段は許可が出ないでしょうが…
あ、ここで特に強調されますが、真衣ちゃんはすごくスタイルがいい子ですね。全体に原作に比べ、より現代的で少し派手な美貌です。子供っぽいところはそのままですが。
パレードを利用して鈴木さんがはぐれたところの描写、あえて蝋人形館ではなくロボットの倉庫にしたこと…ここの圧縮技術は素晴らしい。
四人が消えたところでの、教授のぼんやりっぷりが見事なまでです。
倉庫での上越警部の見せ場は素晴らしいです!ちなみに…読んだあと考えても意味がないことですが、倉庫の中ならロボットの中などでなくても、もっと色々隠し場所はあるはずです。ましてバラバラ死体にすればいくらでも。
十分でロボットを壊すのは難しい気がしますが…原作の蝋人形に納得。
なぜ「殺人なんて下等なことは絶対にしない」と確信しているのか、当時は分かりにくかったですが読み終えて、教授が動機もある程度つかんでいると分かればよく分かります。
電話の使い方も、この形のほうが不気味さが増して面白いです。
三人の浴衣姿はむしろ華麗です。
ここで警部が子供の心配をし、誘拐された子供たちの親に対する憤りをあらわにし…三つ子が自分の幸せをかみしめるシーンは本当に見事です。浴衣であることもあり、実に情感豊かに描かれています。
「子供は〜幸せじゃなきゃいけないんだ」という言葉は、今あのテロの映像にさらされながら読むと辛いものがあります。ちなみに、川で遊んでいる田舎の子供のイメージは昔の子供は幸せだったが今の子供は、という意味にも見えますが、昔は昔で色々苦労はあったことを忘れてはなりません。
伯爵のステージはさすがに華麗です!光の使い方が実にうまい。ただ、これは…ただひとりでもライトをもっていれば解決したのですが。停電のとき冷静にライトを使って…まあ、もしそれが舞台効果だったとしたら営業妨害になるので警察としては難しいのでしょうが。
伯爵がここまで遊園地を自由に支配するということは、ヒントとしても大きすぎた気はします。
教授への風当たりは実に面白いです。多いんですね、暇人って。
「あなたにも解けるフェルマーの大定理」ってもう…あ、解かれる前ですか。というか、あれはきちんと勉強しないと絶対無理です。近道はないようです。
教授の、世間になんと言われようと「夢水清志郎が名探偵だということはぼくがいちばんよく知ってる」という言葉は、確かに強く共感できる部分もあるのですが、ちゃんと努力と実績の積み重ねがないとただの誇大妄想になる危険があるので、特に子供は気をつけてください。原作では、伯爵が一番教授が名探偵だと知っているようでした…あと自信を銀行にたとえたり、「灰色の脳細胞」というエルキュール=ポアロの常套句を使わせたりするのもコミック版では略されていますね。
その代わり、亜衣ちゃんと教授の心の通じ合いに集中し、スポットライトを浴びせるように鋭く描き出しています。ここはさすがです!
カバの蚊取り線香台はいいギャグです。
宿題についても原作との面白い違いです。
皆が帰ってきたことで、普通なら「わからない」の一言で事件が忘れられることはまずありえないのですが…色々あったのでしょう、オリンピックとかテロとか噴火とか御懐妊とか。
大観覧車の中に高級レストランがあるというのはすごい!この遊園地のスケールの大きさはいっそ気持ちいいぐらいです。はやみね先生、えぬえ先生両方のイメージがみごとに融合してくれましたね。
ここの、二段階の謎解きは見事でした。原作ではロープマジックは鏡も使っていましたが、特に変わりはないでしょう。
伯爵がどうしてここまでコンピューターを自在に操作できたのかも、ここで上越警部が気付いていないのは不思議ですが…
「気のせいだよ」で、何かあるなとは思っていました…まあ、動機と「誰が得をしたか」原則であらかたわかってはいましたが。
ここでの上越警部の指摘は怒っている割には実に的確ですね。
伯爵の正体の出し方もまた見事!花火の反射で銀の瞳、というのはぞくっとしました。
あ、ここで子供たちは自分から消えたことを出すのに、原作にあった能動態と受動態の伏線はないですが…
ここで描かれた天才時たちの悲劇はとても深く共感できました。
伯爵とこの四人がどのように出会ったのか、「夏休み」がどのようなものだったのかは謎ですね…あ、その夏休みが楽しみに満ちたものならば、四人の体が証拠…自然の中で遊んだのであれば多数の傷跡や日焼け、顕著な成長が見られるはずですが?
伯爵、小村さんが双子だというのはさすがに読めませんでした。僕はテーマパークの宣伝として主な動機だと思っていました。
ただ…警察、上越警部はこの事件が解けなかったことが大きな失点になります。まあ教授が非難されたのもありますが。その点、これでいいのかは…すっきりしすぎるのがなんかいやですけど。
上越警部のこのキザ台詞は、原作とコミック版どちらがギャップが強いか…でも最後は、おいしいところをほとんどさらうようなカッコよさでした。拳銃を乱射したので呆れましたが、原作はそれ以上の目ん玉つながりぶりだとは…
そして、みさちゃんと母親の仲の修復は…少し甘すぎる気もしますが、一カ月という時間があれば…
宿題のギャグはふわっとしたいい幕切れでした。
あ、ちゃんと次があるのが嬉しいです!来年の春、楽しみですね。本格的なシリーズとして育ってほしいものです…「ゴーストハント」のようにならないことを祈ります。

ごっくん!ぷ〜ちょ
これがはたして看板になれるか…ううむ、わからないのが正直なところです。
カラーの華麗さは素晴らしいのですが。
冒頭の、手をつなぐシーンはとても強くドキドキが伝わってきて素晴らしいです。
ぷ〜ちょの妄想は笑えました。まだ中学生なのに…この独り言、まあ熱だと思うのは…額で測られるのは、そりゃひっくり返るでしょうね。
冷たいもの、という伏線はうまい!
柊さんのなんというか…笑顔の裏の迫力には笑うほかありません。
このぱもちゃんって何者でしょう。何の精霊なのやら。
彼女のはずなのに完全に圧倒されているまゆちゃんが可愛いです。で、「わるいオレの一番」という彼、まあ魔法の影響下ですがそれでもカッコいい…
二人きりで狭い土管の中、このシチュエーションもドキドキさせます!
ここでおなかを鳴らすのは確かに最低です。それでも許してくれる彼…魔法です、魔法!
で、柊さんの言動は明らかに異常な感じなのに、それでも罪悪感があるのが少し不思議というか…ちょっとリズムが合わない気がします。なぜぱもちゃんを落としたのかも。
忍者に変身、というのはうまい!それでも脚をくじくということは、よっぽどどんくさいんですね。
ここでの柊さんの反応は不思議です…というか、彼女は魔法が解けていること、もう天宮くんのまゆちゃんに対する異様な恋心がなくなっていることは知らないはずです。
ここでおぶっていくのはある意味当然ですが…「思いやりの好き」という言葉、すごく素敵ですね!一方的に押しつける「好き」じゃない、相手を思う…一段高い「好き」…
そして名前呼びのステップアップはすごくうれしいです。
思ったよりいい作品になりそうですね、テーマがはっきりしてきました。

番外編は、多分好きなのは犬だろうと思っていました。
読書って日記、これには爆笑しました!ひどすぎます。

チェリージュース
不思議ですね、すごくこんがらがった感じなのに、中心軸はすごくはっきりしています。
盗み聞きしていたら勘違いさせられる会話、というシチュエーションは好きです。
みんなが南くんとのペアで争っているのは、僕の中学時代は男子と女子はあまり仲良くなかったので少し違和感があります。
この指名は…実質告白ですよね。
周くんの強引なキスはびっくりさせてくれます。そしてパンダもびっくりします。
南くんがこうしてかすみちゃんにベタベタするのは、見せつけて嫉かせようという下等戦術でしょうか?
これを拒否するのは…あれ?かすみちゃんに別に本命がいるとか?
ペンキハプニングから泊まりとかはちょっと驚かされます。
「わざとペンキかぶった」はもう言いがかりの域ですね…
体育祭での仮装大会は余計な気がしますが、こういう無駄がこの作品を構成しているんですよね。
担ぎ上げて突っ走るのはすごくかっこいい…このキスは少し混乱しました。そして南くんだったということも!
ここまでするとは…そして、寝てしまったと思って「勝ってくれてありがと…」は…ああ、ここではもう周くんのことを忘れてしまっています!
このいたずらは笑えますが…かすみちゃんも周くんも、ちょっと悲惨すぎるような。

ぴちぴちピッチ
あ、やってなかったんですね(海斗とみかる)。先月は失礼しました。
冒頭のラブシーン…というか完全にエッチシーンなのですが…おいおい。
いきなりやたらグロテスクなシーンになるのはもう呆れるほかないです。びっくりしました。
「もう…いや 逃げ出してしまいたい こんな世界」という…あまりにも幼い感情には、僕もそういう部分はあるので…むしろ目をそらしたいものがあります。
世界が自分の思い通りにならないから、世界から逃げ出したい…すべてを破壊したい…誰にでもそういう思いはあります、ただそれが実行できないだけで。
渚くんと波音ちゃんとの会話はすごく見ていて面白いです。
波音ちゃんの思いの変化が意外ですね。そして、いつも真正面から押してくる渚くんの態度の変化も驚きです。身を引くことを考えるのも、それだけ成長したのでしょうね…彼も。
「ほんとうにわたしのこと好き?」「すっ好きだ」と、それを繰り返すのはかなりもだえました!
そして、心が動いたときには…自分がマーメイドだ、という宿命を意識するのが切ないですね。
るちあちゃんは、相手が人間じゃなかったのが幸運だったのですが…
「だれもわたしを愛してはくれない」という言葉…しかも父親に、異常に固着している…彼女の過去、具体的な病状が見えないのがなんだかもどかしいです。分からなければ治療はできません。そして心配なのが、彼女が引き返し不能点に至っていないかです…死のほか救いがない悲劇は、一度で充分です。
完全な独占か無か、という感じですね。
そして、この杖は…?
少し分かりにくいですが、クライマックスに近づいて…いるのでしょうか?前のシリーズでは散々クライマックスと見せて何もなし、というのがありましたからね…

まもって!ロリポップ
なるほど、こういう新展開ですか。キャラ増加に依存している気はしますが、それはそれで面白いです。ネタが尽きなければいいのですが。
四人の新キャラはそれぞれ趣味がはっきりしていて面白いです。この分かりやすさが魅力ですね。
あ、タロゥレベルで考えるとトランプのクラブとクローバーは微妙に違うのですが…まあ占いで深くイメージに結びつけなければ特に問題はないです。
覚醒するのでしょうか、この二人が?どのように?
クイーンを目覚めさせる、でこの子はキング…ということは、他にジャックがいるということでしょうか。
演劇部のイベントもおいしそうです。二人…ちょうどダブルトップの王子様…どんな役が適しているでしょうか…オスカルとフェルゼンもいいですし、アーサー王とランスロットも…うわ、なんか夢見ちゃいます。
妄想を押し込めるイメージは面白いです。
ゴウさんと初花ちゃん、進展していなかったんですね…で、演劇部の子が、お姫様としてフォーちゃんに目をつけるのが笑えました。白雪姫は似合いすぎです。イチイが意外と決まるのは素敵でした!
で、鏡の精がお妃に迫られて倒れちゃうのが爆笑!うまい。
突然人が消えていくのはすごい。しかも皆魔法使いなのに…かなり恐怖感があると思います。
女子シャワー室にフォーちゃんが飛ばされたのは笑えました。堂々としていれば平気でしょうし、たとえばれても…なんとなく、フォーちゃんのほうが危ない気がします。
どうしても出るのなら、とハプニングさえ使ってしまう演劇部の根性には感動。
いきなり大胆な姿になるハート、そして…こうくるとは!
さて、どっちでしょう。

キッチンのお姫さま
うわ、なんというか…あまりに古典的な展開に開いた口がふさがりません。でも、それはこってりしたケーキのように贅沢な味です。心配なのは今の読者が、どれくらいこれを消化できるかですが。
冒頭から…もういきなりこってりときました。
空って人は誰にでもああしてキスするわけではないようですね。
何の特待生か、自分で自覚がないとは…これも面白い秘密になりそうですね。多分何か、自分でも知らない特技があるのでしょう、というか味覚センスでしょうね。
茜さんの美しさはさすがに素晴らしい!すごく華やかでかわいらしさも感じます。
大地くんはバスケで、そのなぜやめたのか…空さんと関係があるのか、それとも怪我か…楽しみです。まあしばらく様子を見ましょう。
あんな子がいちゃ、って…人をかまう暇があったらせっかく世界レベルを見ているのですから追いつくべく自分を高めたほうがいいと思うのですが、まあそれは少女マンガのお約束ですし。
確かに学食でこれは高い!冗談じゃないです。
食べ物からのホームシックはよくわかります。
で…この意地悪役らしい意地悪、なんかもう…パン屋で懐かしい給食風揚げパンを見た時や、ゲームセンターで昔なつかし名作ゲームを見たときみたいにキャーッとなります。
新しい読者にとってはむしろ新鮮では。
大地くんはしっかり真実を見ているようですね。そして…みんなのこの分かりやすい意地悪、もう素直に怒るのが一番いい楽しみ方でしょう。ほんとうに腹が立ちます!
「同じの作って」というのはうまいですね。
あ、厨房に入るならちゃんと髪は…まあマンガですし。
この味を思い出して再現するシーンは見事です。ぴたっと密着する空さんもいいサービス精神です!
そして、完成して差し出すシーンのアニメのような分かりやすい構図はもう感動ものです。
で…この憎悪の視線は、多分嫉妬でしょうけど…そっちも楽しみです。
いや、本当に古典っておいしいです!こってこてなのに飽きる味じゃない、すごく満足感があります。

ビキニ!
お疲れ様でした。オリンピックと考え合わせると、すごくいいタイミングでしたね。
悲しい理由が分からない、ただ泣いている海ちゃん…髪を下ろしたせいか、すごく可愛いです。
自分が出る、というのはすごい発想ですが、ある意味彼女らしいです。
この努力はすごく見ていてわくわくはらはらします。
確かに…これはもう、負け犬以外のなんでもないです。
「ヒーローだってちょっとぐらい休みたいときもあるよな」は、ある意味残酷。
これを言われたら引き下がれませんって。
「勝てるまで何度でも挑戦」って、なんというか…ずるい。嫁き遅れさせないようガンバレ。
さて、今回の試合は…どれぐらいのぼろ負けだったのでしょう。まあそれもまた青春というか勝負の厳しさというか…
あ、海ちゃんの子供と思ったら…ふふ。
そして、この大舞台のシーンの迫力はさすがです。
エピローグもすごく心地いい…今度のオリンピックからも、こんな感じでいい選手が育ってほしいものです、願わくば悪意や悪しき伝統で潰されることなく…
お疲れ様でした。ゆっくり休んで、また素敵な読み切りと、楽しい作品を楽しみにしています。

娘。物語
ううん…本当にこれからどうなるのでしょう、モーニング娘。も『娘。物語』も『ALIVE!』も。
この二人の話は…もう、とても懐かしいといっていいぐらい昔のことなんですね。
二人の絆に絞った話の組み立ては見事。積極的な加護さんと、不安がっている辻さんがいい意味で対照的です。
つんくさんの目は…成功ではあったようですが、逆に「キャラ立ち」が強まりすぎた弊害もあったと聞きます。
夏先生も、小学生レベルのことを…というより本当に出たばかりの子をこうして見るなんて、と戸惑っているでしょうね。子役指導の経験はあるかもしれませんが、子役はちゃんと社会人としての基本はできていますし…
多分一番苦労したのは夏先生だと思います…つんくさんと夏先生の話(評伝でも愚痴大会でも)も是非読みたいです。
辻さんの人見知りの激しさ、弱さなどは見ていてはらはらします。
ミニモニ。の展開は楽しそうな感じがよく伝わってきます。夏先生の苦笑がうまい!呆れ、期待、楽しさ、充実感など色々伝わってきます。
この変化は…どういうものだか具体的に知らないのですが、まあ楽しそうには見えます。
後輩を心配するとは、ずいぶんと成長したものです。
最後のコンサートへの盛り上がりは…ちょっとテンションが低いですが、後輩の成長がとても心地いいです。
今回は舞台シーンの迫力で魅せるより、どちらかというとしみじみと描いています。ただ、僕はここではこの二人の…テレビで見て驚いた、歌でのお笑いシーンとは一転した迫力も描いて欲しかったですが。
しかし、もう『ALIVE!』はきついでしょうね、この二人がいないと。

ふたりはプリキュア
やっと本格的に、話らしい話がでてきたようです。
僕はアニメを見ていないので「アンタたちすっかり親友ってカンジ」という言葉に微妙な違和感がありました。この言葉からは、最近知り合ったような感じが伝わってきます。
しかし…藤P先輩とはどこまでいっているんでしょうか?もうラブラブな感じですが。
確かに友情はもろいときにはもろいですが…永遠を信じるのも若さの特権ですね。
告白してきたさわやかな男の子の存在で、バランスが崩れるところは一気に描かれていてわかりやすいです。多分、本当に今は興味がないのでしょう…そんな時もあります。相手の正体を直感したのかもしれませんが。
ほのかちゃんが、渚ちゃんに無理に背中を押されることになんとなくいやな感じを覚えているのもよく伝わります。こういうことは自分のペースでやりたいものですから、支配される感じがいやなのでしょう。
しかし、たった一日でこんな溝になるとは。
気になるけどさみしいなぎさちゃんの感情、気に入らなくて…すねるように冷たくするほのかちゃんの態度がはらはらします。
「期待や要求で相手を束縛せず思いやりを持ってお互いの幸せを願ってればいいんじゃない?」は、はっきり言って人間には難しすぎる気がします。
それで応援というか、なぎさちゃんの欠点も含めてお願いするシーンは素敵でした!
そして…藤P先輩とのデートにも集中できなくなるのは、ちょっと大丈夫?という気もします。で…結局友情をとりますか、この人は。
ほのかさんは決してガードを崩していないのが見ていて怖いぐらいです。彼女が本当に恋をしたらどんな感じになるのでしょう。
で、このケンカは…やれやれ。というか藤P先輩、立場なしです。

かみちゃまかりん
進みそうで進みませんね。
こうしてそばにいるのに失恋を自覚するのはつらいでしょう…なかなか切り替えられない花鈴ちゃんの気持ちはよく描けています。
それで錦織先輩が、どんどん話に参入してくるのがわくわくします。
脚本って…この絵は爆笑しました!ベルばら絵にあ0こちゃんと、ここのギャグはフッ飛ばしすぎです。話そのものもすごいですし。
存在感のない和音ーズといい、このギャグ全開は実に気持ちいいです。
キスで牽制する…あ、あのキスは和音くんをつつくためですか。
しっかり気にしている和音くんは可愛いです。
二人きりで間が持たないのは…もう見ていてばたばたしそうです。それで口げんかになるのはもう、頭抱えたくなりました。それで押し倒す形になるのは…期待したらマウントポジションからのパンチという外し方もうまい!
そして結局ケンカで終わるのは、二人とも子供だなと苦笑するほかありません。
それで…あの、生徒会長?…なんかつっこむ言葉が見つかりません。
そういえば今回、神化とかはなしでしたね。

ハッピーアイスクリーム!
そろそろ話が進むでしょうか?
告白後の気まずい描写は、大きなコマが多いのにそれを感じさせません。
「それだけだから」というのは一見相手の負担を軽減する思いやりにも思えますが…
友達が突っついて思いやるシーンはなんだかじーんとします。
コータローくんにもきちんというのは素晴らしい勇気でした。ここはしっかり描いていて、じーんとします。
でも…結局最後まで言わせてもらえなかったのは、これから棘になるでしょうか?
そして、司さんにお礼を言おうとして、こうしてかばうのはすごく嬉しいシーンでした。
それで、帝くんの気持ちが動いた…ところでこうくるとは!さあどうなるのでしょう。
もしかしたら、帝くんは罪を犯してしまうかもしれない…いや、それ以上に父親の死=義母を手に入れるチャンスという悪魔の誘惑が…
結構ドキドキさせられます。

プリ☆ハニ
やっとこの話にきましたか…これまでの話がむしろ余計だった気もします。
露天風呂で抱き合っているのは、もう呆れるほかないです。こうして求めるのはやはり不安だからのようですね。
で、律子さん…呆れるほかないです。まあいい読者サービスと思っておきましょう。
清掃中札は爆笑!
しかし、これって少女誌ですよね?少年マンガでこのシチュエーションは、ある意味自然なのですが…
鈴ちゃんの冷静さは笑うほかありません。
胸を指でなぞられて、これでてっちゃんがどれだけそそられたかは…ぞくっとしますが、それを「なかよし」でやっていいのか…
この告白はすっきりしました。
で…瑞希、のぞく気満々でしたね。というか混ざるご予定でも?
真相はあまりのくだらなさに呆然。
しかし、律子さんのタオルは何で止めているのでしょう。何でこんな暴れても落ちないのか…
鈴ちゃんの真剣さは、これは明らかに色々あるなと思わせました。
「オレのがガマンできなくなる」は…まあ、あんな目にあえば当然でしょう。
歯がぶつかってムードが覚めるのは妙にリアルです。
幸せでドキドキムードの中に鈴ちゃんの壊れかけた感情をさりげなく入れるのはさすがにうまい。
で…本当に二人が幸せになろうとしたら周りの皆が不幸になるんですね。どうすればいいのでしょう。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
色々面白いおまじないを考えるものです。ちゃんと理論から作ってあるおまじないも結構見られますね。
「有名なおまじないだけあってほかにもこんなに成功した人がっ!!」というのが罠です。つまり…仮定、おまじないをしてもしなくても、百人に一人が両思いになれます。
とすると、五百人しかやっていないおまじないでは五人しか成功しませんが、一万人がやっているおまじないでは百人も成功します。それだけ。
友達のおまじないはそれはそれで面白いですね。
自分が生まれた年で、「平成…」と探しているのがなんか泣けそうになりました。
結構面白いおまじないもありますが、理論的なことはあまりないようですね。そういえば『鋼の錬金術師』というマンガ、アニメが大ヒットしていますが、その錬金術は近代魔術にも深く関わっています…ハガレンを通じて魔術の基礎理論を理解し、それを応用して新しいおまじないを作る子供はどれくらいいるでしょうか?錬金術の基礎シンボルや簡単な相応表だけでも、相当面白いおまじないは創れると思いますが。

来月号のバレーは…五輪の結果があれでしたから…はぁ。

まあ何より、待望の秋ラブリーの予告が何より楽しみです。

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