なかよし2003年11月号感想

本当に「ザ・ネクスト」がなくなってこの形になったのか…まだ実感が持てないのが正直なところです。

レギュラーの読み切りが続くようです。それだけ今のレギュラーメンバーがいいのでしょうし、脂が乗ったレギュラーの別の面も見られるのは嬉しいですが…個人的にはあくまで出番がない若手にこそ頑張って欲しいものです。
今本誌読み切りを描ける作家さえいない、としたらもう致命的です。
その意味で、今回の別冊付録も嬉しいですが…本誌連載に直接つながる、わかりやすいチャンスであった「ザ・ネクスト」のほうがよかったのが正直なところです。
でもこの別冊付録も、年一度なんてケチケチしないでもっとやってください!

早稲田ちえ先生の文庫短編集はとても嬉しいです。
古典としての価値が十分ある、素晴らしい作家であり作品ですから。
そして、他にも新井葉月先生などの短編集を出して欲しいです!

ぜんだいみもん 合コン 授業 ぴっち ホーンテッド ワイルド シュガ JF ハピアイ なっち 結婚 かりん ミュウあら ロリポップ ナージャ どープリ 予告

ぜんだいみもんのおつきあい
本当に実話か、というくらいすごい話でした。
遠山先生の絵はずいぶんと成長してるようです。輝くような美しさがコンスタントに出ています。
双子の学校のアイドル…僕の中学にいた、男女二組の双子も本来ならそうなれるはずでした。女子の一方は開成合格者とも互角の優等生で二人とも90点はつけていい超美少女、男子もにぎやかでしたが今思い出せば優秀で運動神経も高く、顔も悪くありませんでしたから。
津波くんの嫉妬、わかりやすいと言うか…この意地悪はむしろ可愛いです。
でもずっとその石をつけているの、結婚指輪をしているのと変わらないような。
いきなりの告白シーンが…これには呆然としました。
また面白い母上ですね。実際にはこの経過はどんな感じだったのでしょう。どんな風に母上が三人に告白されたことを知ったのか…その実際のほうを見てみたいような。
双子とのデートって一対一じゃないのでしょうか?
「参りましょうかお姫さま」には参りました。
これ、学校の子が見たら殺したくなる光景でしょうね。
勇希先輩のせまりかたは…小六とは思えないです。映画などの真似でしょうか?
しっかり彼女を守っている和葉先輩…でも、こうして石がなくなって困っているのを見たら、率先して必死で探すべきかも。
いや…そこまでの余裕はないでしょう。
デートのはずが「二人で遊ぶ」になってしまうの、ちょっと津波くんに同情します。
自分の気持ちに気がつくところの表現は見事です。

合コンへいっちゃった!
これは現実にもよくある話かもしれませんね。
絵の感じなどはあまり前と変わっていません。「なかよし」の中では異質ですが、表現力はありますね。
僕も28にもなって合コンには行ったことがないので、「男女何人かであつまって食べたりさわいだししながらおたがいのことをしりあうの!」という定義はとても明確でわかりやすかったです。
彼氏がいるのでは合コンには行きにくいですね。
まあそれで鉢合わせするのは読めていました。
麻稀くんの登場シーンはよかったです!慶太くんの登場がさりげなくなってしまうぐらい。
べたべたしてくる麻稀くんにはむしろ笑えます。
ヒミツの中で慶太くんへの気持ちがむしろ膨らんでいく描写、うまい。ちょっとした事でショックを受けたり嬉しかったり、そういう恋心の不安定さが実にいいです。
頭が真っ白になるのは笑えました。
二人でトイレは…この場では抜け駆けにしか思えませんね。
麻稀くんが殴ったのも、その言葉も基本的には正論です。強引にキスするのはやりすぎですけどね。
呆然としている麻稀くん、なんか可哀相になってきました。
口直しのキスと「守ってやれなくてごめん」がすごく甘酸っぱい感じです敵でした。
麻稀くんは確かに悲惨です…「神様あたしのことおこるかなあ?」なんて、神様はそんな事を一々気にするほど暇じゃないですよ。

恋の特別授業
より普通で、とても心温まる恋物語でした。
明日賀先生の絵の成長が素晴らしいです!これだからデビュー作から次を待つのはやめられないですよ。
二三年の合同授業って、何をするのでしょう。一年レベルの基礎を徹底的に固めるのでしょうか?
それとも学際的な講座で、科目間の関連を深めるの…それはない。
誰もいない教室でのんびり独学を進めるのは本当に楽しいです。僕も高校時代、それがなにより楽しみでした。
極端な表情もいいです!
これで隣りなのはちょっといやですね…僕だったら誰か来るまで、適当な席についています。
本を広げてメロンパンの幸せ、よく分かります。見ていて実感できます。
出ようとして寝顔のキレイさに気がついて…この転換がさりげなくてうまい。
どんどん気になっていく描写もいいですね。
消しゴムは、僕でも同じ事をすると思います。
ちゃんとありがとうがいえて話せるの…なんだかじーんとします。
恋心を自覚してからの変身、見ていて面白いです。
「きょうまでのしんぼうだーっ!」という言葉、さりげなく重大ですね。
で、終わりだと思ったら「こんどうちくる?」って…結構のたうちまわりました。
山田さんの「つきあってもないのに家いっていいの?」は、ちょっと言葉が違うと思います…本来なら「家に呼ばれた、なんて好きってことじゃない?」とでも言えばよかったのでしょうね。
でも、不思議と実感できる言葉です。当然の感覚としてそうなのでは…
その一言で気分が大きく変わってしまうのが、いつもと違う先輩の顔もあってすごく分かりやすいです。
「彼女でもないのに」と言う言葉、ふられたように思ってしまうかも。
子供の描き方が妙にリアルなのもいいです。
告白の言葉もとても温かくて、すごくいい後味です。

ぴちぴちピッチ
カラーがすごくよくなりましたね。伸び盛りの今を大切にして欲しいです。種村有菜先生に近い印象のシーンもあるのですが、堂本先生の影響に苦しみつつ自分を見つけようとしている太郎ちゃんに負けないよう頑張って欲しいです。
人の曲を聞いて一々自信を無くしているって…だったらモーツアルトの曲を聞いた音楽家みんな、作曲なんてできないのでは。
海斗にとって父親に関心を持ってくれる人がいるのは嬉しいでしょう。
奥様会話が笑えました!
写真に赤ちゃんの頃がない…それでもうわかりました、養子だと。
ということは!あの事故は海斗のせい、つまり両親は彼を拾ったせいで死んだ…その事実に彼は耐えられるでしょうか。
リナはさすがに疑っているようですね。
「あ〜んなこともこ〜んなことも」には笑えました。
いきなり抱きしめて激しいキス、このシーンがすごいです。
さりげなく見える「海斗へ」の手紙の意味も…
この黒髪のマーメイドがなぜこの曲で泣いているのか、それもまた楽しみです。
リナにハンカチを貸したのは誰でしょう?
海斗が倒れたことといい、大分ジグソーのピースが集まってきたようです。

ホーンテッド・マンションは今夜もフィーバー!
いきなる女の子の部屋が大爆発、この甘い香りがよかったです!
ちなみに、フランケンは別にゴーストではありません。多数の死体を移植、再生したものですから、もし生殖能力があるとすれば理論的には普通の人間の子供が産まれるはずです。
捨てられるカボチャの種、というキーワードは意味深いですね。
日本では普通捨てられるカボチャの種ですが、土にまけば確実に芽が出て世話をしなくても育ち、小さいですがカボチャがとれます。
また、カボチャの種は食べられるようで、松の実やくるみなどと一緒にロースとしたのを売っています。
まあ、普通に食べるカボチャとは品種が違うようですし、普通食べるカボチャの種がどうすれば食べられるのかは知りませんが。
このマンションから出ていったら地獄…大変ですね。
管理人さんの意地悪で冷たい雰囲気、何だか素敵です。
人間は闇とその中の音と…怖がらせていく過程はうまい。そしてこのひっくり返し方!
スカートめくりには爆笑しました。
「かわいいこもここに住んでる」って、笑顔はくもりがないですが下心は…?
本当に怖いのは「大事な人に自分を認めてもらえないこと」…この言葉はすごく傷つきます。
落ち込んでいたらバイオリンの音が響いて…その美しさがよく伝わってきます。
部屋に戻って、エムちゃんが悩んでいるのを説得するところからはそれぞれの葛藤が伝わってきて、胸が痛いです。
彼の事情はすぐに分かることです。ただ…時代が違います。現代ではこの状況で、独学で自立できるほどの音楽家になれる可能性はほとんどありません。
放っておけばいい…
そこで「おまえみたいなダメなやつにできるわけないだろう」という言葉…この言葉は本当に、全ての人の心臓を貫きますね。
ここの画面構成も絶妙ですし。
そして、三人の気持ちが一致するところはぐっときました!
温かい心に包まれて、美しい音楽が響く…このシーンはとても素敵です。
ラストもほっとしました。ただ、本質的には彼が天才的な腕の持ち主だからだったのですが…

ワイルドだもんv
あまりの男運の無さに力が抜けました。
でもまあ、今こんなに甘いのですから…と言ってもヒョウくん本人は何の気なしですが。
普通の男が味見をやったら超キザ+バカップルですけど。
幼い恋の最中に、いきなり昼メロはめちゃくちゃ笑えます!
初恋は終わりって…あたり前ですね。
そして小学校の時の…長谷部くんが89点なのに98点は…これはまあ笑うほかないです。
この強さ、かっこいいです!
これからはどんな展開になるか、楽しみですね。
ほしいってペットじゃないんですが…?

娘。物語ALIVE!
昔のメンバー分、ということから…バトルロワイヤル状態に…
つんく♂さんも行きたいのが笑えました。
運動会ネタをこう使うのはうまい!
助っ人が「保田さんかなーごっちんかなー?」というのが妙に懐かしくて、少し胸が熱くなりました。
でも考えてみると、あの食べ放題券については卒業生も権利があるのでは?
つんく♂さんの参加は笑えました!
囮戦術は見事です。自分を犠牲にしてまで…大人になったものです。
イントロクイズで新垣さんが強いのは笑えました。
リレーで思いきり盛り上げて、ここでどじを踏む紺野さん…キャラとは言え…
「よくがんばった!!」と責めずに走り出す安部さん、かっこいいです!
そしてぶつかって、お約束の友情ゴール…と思ったら…この結末には爆笑!黒すぎます。理想黒体です。
で、結局バトロワですか。というか一頭に一枚しかとれない、って…カルビは確か二枚あるのでは?

シュガシュガルーン
昔の裁き、やはり迫力ありますね。
ハートが出るのを防ぐ魔法はないのでしょうか?あれば苦労しないですね。
困って泣いている二人の表情は可愛いです。
編集長が独裁を始めたら…誰も止められない分、大変です。
ピエールの危険さに気がつく、ということはバニラちゃんのほうが勘はいいのでしょうか。
「西谷になにしたんだよ」って青いですね…恋とはそういう物ですから。
恋と友情と…人間界では非常に重い問題の一つですよ。詳しいことは「星の瞳のシルエット」でお勉強なさい。
ここまで恋に燃えられるのって、なんだかうらやましいです。
「とらえられた宇宙人の写真」は笑えました!
こんな思いは奪ってやるのが相手のため、なのでしょうか…
でもこうして恋心を消すことができたら、本当に楽でしょう。
「星の瞳」の香澄ちゃんや「エンジェル・ハント」の天音ちゃんもこうして恋心を消してもらえれば、と思っているでしょう。
この魔法は、むしろ救いです…邪悪には違いないですが。
でも、恋を奪う魔法があるなら友情を奪う魔法もあるのでは?
そして、信仰を奪う魔法は…?

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
非常にシビアなテーマですね。
どれもこの年代の女の子共通の暗黒面です…「一人で行動できない」が自他ともに多いのが面白いです。
女の子の集団性って本当に強いんですね。
「ほかの子が悪口いってるとつい話を合わせちゃう」のは…それを克服できるような意志や正義感は、かえってわがままになってしまうでしょう。
それが「普通」なのかもしれません、腹立たしいですが。

ハッピーアイスクリーム!
今回も含めてプロローグですね。
いきなり「ぶちのめそう」が笑えます…だめですよ、皇族に。
子供の時の記憶はうっすらとしかない、まあそういうものですし。
見えない力の実体がまた笑えます!
なにかあったらもどしてほしい…変な話ですが、それはそれで楽しそうです。
ここからのカッコイイシチュエーションの連発はとてもよかったです!
いきなりタンデムで爆走、そして…歌舞伎とは!いい趣味ですね。
でもってその役者とは!すごい正体です。
コータローくんもすごいですね。
そして0.05秒で戻すのが面白いです。
天皇くんの正体は凍りました。
いきなり「ハッピーアイスクリーム!」という言葉…そういうことですか。僕の記憶にはありませんが。面白いです。
こうしてデート状態から、いきなり別の女が…そしてダブルに崩れ落ちました。
そして本当のデートで、どうなるのでしょう。
どんな形で子供に戻る=天皇くんがエッチなことを考えるのでしょう。
桜子ちゃんの心臓が心配です。

なっちのはじまりタイムスリップ
また意外なアイテムですね。今の女の子には必需品なのはわかります。
スカートをめくるのではなく、上着の前を少し開いているの…色気を殺していて、むしろ可愛い感じです。
思いついてから完成するまで、さぞ高いハードルがあったでしょうね。
皮膚に直接つけて無害で洗えば簡単に落ちて…条件を少し考えただけで無理、と叫びたくなります。

結婚しようよ
意外な終わり方でした。てっきりあいまいなまま終わると思っていたので。
少し見えにくかったのが、どこでなぜ最終的に桐子ちゃんが凪を選んだのかです…風が自分を犠牲にしたら、風を選んだのでしょうか?
これはコミックスが出てからゆっくり読み返して考えます。
桐子ちゃんの髪形、とても似合っています。
屋上から…あかねさんも大胆なことをしますね。
殺人を辞さないとは、さすがおばあさま…
ばーさんに対するタンカは本当にカッコイイです。でも、家のプレッシャーを知らない人間に、違う時代の人間が彼女を裁く権利はないと思います。
凩さんがこうなってしまうのは…あまりにも哀れです。
本当に好きで、でも…「相手の幸せを最優先する」ことができない…ため息しか出ません、誰も人のことは言えませんよ。
こんなふうに人を好きになることができる分、うらやましいです。
凪を軽くひっぱたくシーン、トーンの背景が見事!
そしてキスシーンにつなげるのもドキッとします。
やはり土壇場で結婚を拒んだのですか…」
「いいんだ守るから」この言葉をもっと早く聞きたかったです!
傷が嘘だったのは意外でした。
そして、ついにホンモノのじいさんの登場…なんだかえらく嬉しかったです。
「ちゃんと幸せにしてやれよバカヤロウ」には痺れました!かっくいーっ!
意外ではありましたが、とても幸せな素敵なラストでした。
来月号の番外編も楽しみですね!
願わくば、次回作では今度こそ…元々「強い」女の子の巻き込まれコメディからではなく、読み切りでしばしば見せる「強くなる」を徹底して描いて欲しいです。

かみちゃまかりん
この新キャラは一体?もしかして姫香ちゃんの分身?
逃げろ、というのは確かに正しいのですが、実際にはとても難しいです。
沖田艦長の強さはあの年にならなければ…どうしても古代守の道を選んでしまうのが若さというものです。
「和音ちゃん泣かすんだったら虫さんけしかけるのがいちばんだよ」は笑えました。さりげなく結構黒いかも。
姫香ちゃんが好きな人って…ほのめかし方がすごいです。
ものすごく微妙な、かすかな香りのような感じで。
うさだコスみたいですが、やはり可愛い!
九条くんを女装させようとする皆さんには笑えました!
姫香ちゃんのは…もったいないです。
そして霧火先輩へのアタック、なんかこっちまでくすぐったくなります。
で、それを和音くんに…本当に「おまえアホか?」ですね。
女装して校内ゴキブリ退治は笑えました。
姫香ちゃんと服を取り替えて、へえ…かりんちゃんとまったく違う印象になりますね。とても上品です。
しかし姫香ちゃんと和音くん、よく似合っています。
そして「変だな」という言葉…これで姫香ちゃんが好きな人は和音くんだと確信が持てましたが、実に微妙な表現です。
そして…次は辛い戦いになりそうですね。逃げることを選ぶのは無理でしょう。

東京ミュウミュウあ・ら・もーど
ものすごい冒険ですね。前回入った、{大衆との対立}路線だけでも非常に難しい、ハードな話になりそうでしたが…さらにストレートな恋心の成長を加えるなんて。
たすくがベリーちゃんのことをがんがん抱きしめるのにこんな意味が会ったことにも驚きました。
嬉しいのが、この制約の中ちゃんと{少女マンガ}をしようとしている作者の姿勢です。
ベリーちゃんにとっては兄妹みたいなものでしたか…
ちょっと彼のことを考えただけで顔が真っ赤になったり、可愛いです。
どうしていいか分からなくて彼を避けてしまう…こういうところはたまらないです。
いちごちゃんの「いつからつきあってるの?」は大爆発でした。
で、「ただの幼なじみ」という爆弾が炸裂したのには…痺れました。
ベリーちゃんがたすくのことが好きだ、と自覚するシーンもいいです。
らぶらぶのいちごちゃんはやはり笑えます。その恋がどんなに大きな試練を乗り越えて育んだものだったか、いつかベリーちゃんが知る日は来るのでしょうか?
なんとなく距離をとってしまうのもよくあることですね。そして男子は、どこまで接近していいのか迷うし…今まで距離について気を使わなかった事自体、傷つけてきていたのではないかと罪悪感さえ感じます。
昔の回想は意外でしたし、とても暖かい話です。
たすくのほうから「幼なじみ」という言葉で自分たちの関係を縛ってしまっていたのですか…どうやって関係を再構成するか、本当に楽しみです。
抱きしめられる、スキンシップはそれだけで人間にとっては強力な癒しになります。無条件でそれを与えてくれるのは本来親なのに、「幼なじみ」でありながらそれを約束するなんて…
そう、「ベリーがお嫁さんにいっても」全く見返りなしで、与え続ける…本来あまりにも無茶な話です。
それに感謝したのさえこれが始めてだったとは。そして…関係を再構成しようとした瞬間、誤解の深淵が二人の間を隔てるなんて!
ベリーちゃんが悪いわけじゃない、たすくくんは…迷惑なのかな、と思っただけです。迷惑なんかじゃない、これからもそばにいて欲しい、それだけで十分なのに。
「あたしを傷つけるようなことはぜったいしない――」それだけでもどんなに素晴らしいことか。でも、自分から今まで通り抱きしめて欲しいとは…言えないですよね。
しかもそこでこんな騒ぎに…「大衆」「脱幼なじみ」二つの大きなテーマがどうまとまるか、胸が凍る思いで見つめています。

まもって!ロリポップ
扉も中身もエッチがないだけのボーイズラブなのですが…でも、だからこそ作品としてはよくまとまっています。
ボーイズラブはそれ自体、読者に訴えるものがあるからあんな人気があるのですし。
イチイの感情…初めて感じる、無条件の信頼を裏切る罪悪感がビシバシ伝わってきます。
行ってみた時点で負けです。雨の表現がすごい。
責めるどころか謝るゼロの純粋さ、ほとんど凶器です。
爆発して叫ぶイチイは、ただ自分をひたすら傷つけているだけですね…「…ばかはオレか」と気づけてしまえるのがすごい。
そして三人まとめてのピンチ、正直…少し期待しました、どちらか一方しか助けられないシチュエーションを。
力で外すシーンのカッコよさといったら!そしてはじめての合成魔法も本当にカッコイイです。これだけのアクションが描ける作家がいるのは嬉しいですよ。
そして、やっと全てを受け入れたイチイの成長もうまく描いています!
ニナちゃんは最後にちょろっと出ただけですが…出る必要なかったような。

明日のナージャ
意外な展開です。
ダンディライオン一座から一度離れ、絆を確かめなおすくだりはじーんとしました!
そしてフランシスの再登場…暗い雰囲気にぞくっとしました。
彼女の前に顔を出せる筋合いではないから、冷たい態度を取る他ない…そして運命に惑い、「会いたかった」の一言だけをぶつけるナージャの切ない寂しさ…目が熱くなりそうなほど、感情が伝わってきました。
背景を消した静かな会話がまたすごい。
やはり…彼には紋章学の知識があって…
フランシスの、自分と大衆…人間自体に対する絶望、軽蔑も痛々しい感じでした。ナージャにそれを受け止めることなんて無理ですよね、自分に絶望したこともないのですから。
おばばが二三日この街にとどまるのは、誰と連絡を取っていたのでしょうか。陰では色々な人脈が動いているようです。
シルヴィーとラファエルの話が出たのは意外でしたが、これから意外と重要になりそうです。
ただ…歌もまた、ダンス同様折れることがありうる翼ですが。
ナージャがなぜフランシスを好きになったのか…また重い問題が出てきましたね。
そして、黒バラが倒れたのは本当に意外でした。まあそんなうまくいくはずが…って、これがヘルマンにとっては躓きの石になりそうですね。
僕はヘルマンには、何とか極秘裏にフランシスがオーストリアの外で事故死した形にすることをお勧めします。利用しようとしたら、絶対手に余りますよ。
下手をするとハーコート公爵家とプレミンジャー公爵家…イギリスとオーストリアの紛争になる可能性もあるのですから。ただでさえ心労が多いフランツ=ヨーゼフ一世陛下に勝手にご迷惑をかけたら家督もなにもなくなりますよ。
そういえばエリザベート皇后陛下はもう亡くなっていますよね…お忍びの皇后とナージャが出会っていたら、仲良くなれたような気がします。

どーなつプリン
まさかの連発でした。
巨大ロボにまず爆笑!校庭が割れて出てくるセンス、懐かしくて素敵です。
怪獣大戦争を街中でやったら、どうなるかは…考えない方がよさそうです。
さてこれからどんなことになるでしょう。
シリアスにはならないで欲しいですが。

来月号は…なかなか大きな変化が来ないですね。向こうから波が来ていそうな感じはあるのですが。
「結婚しようよ」の番外編はとても楽しみです。

もくじへ

もえるごみへ

ホームヘ