なかよし2002年なつやすみランド感想

今回の増刊は、やたらと難解な話が多かった気がします。面白くはありましたが。
むしろストーリーで磨きぬかれた結果でしょうか?

新しい「なかよし」の姿を見たような気がします。
絵の可愛らしさにこだわる路線と表現力を重視する路線の共存がキーワードになるでしょうか。

「ふたりごっこ」やはり絵の可愛らしさは抜群ですが、昔のさわやかで落ち着いた感じが戻ってきたようで嬉しいです。
初めに出た設定に「Kanon」を思い出してしまったのは僕だけでしょうか?
パターンではそのてっちゃんが不良だったりするのかな・・・と思ってページをめくってみたら普通の再会シーンで・・・そしてこう来るとは、想像もできませんでした。
え、え、え・・・と混乱している間にどんどん話が進みました。
叔父の家が古書店、というのも面白いです。
しかし、ずっと一葉がおじさんのところに暮らしていたとしたら、近況報告の手紙などが一葉の両親に行くなどして分かってしまうのでは?
そっくりで同じ名前の他人ではなく、どちらも「オレの姪の一葉」というので更に混乱しました。
それはまあ、白目をむきますね。
約束の使い方もさすがにうまい!
混乱している一葉ちゃんを慰めている偽一葉ちゃんののんきさも面白いです。
あ、そう言えば・・・考えようによってはどちらが本物かは分かりませんね。
ドッペルゲンガー、ですか・・・「世界のオカルト」という本が笑えました。
元に戻ったら、かえって混乱するのでは?こちらの一葉ちゃんはこちらの学校に行っていたり友達がいたりするでしょうし・・・
別の自分に、自分が覚えていない思い出がたくさんあるというのに軽い恐怖を感じました。もし、どこかでもう一人の僕が別の人生を歩んでいるとしたら・・・もう別人ですけど。
なるほど、二葉・・・双子のようなもの、と思っているのでしょうか。
信じてもらえるかも、と希望を抱いて、あの約束さえ忘れられてたとは・・・かなり深い絶望感が伝わってきます。
ここには自分の居場所がない・・・それは辛いですね。あ、ふとした不安がやっと形になりました。
帰ろうとするのに嫌味を言う”一葉”ちゃんの気持ちは・・・このまま分かれているのが辛いのでしょうか。
別に帰るなら帰るで放っておけば、ずっと自分がてっちゃんのそばにいられるのに・・・でも、たとえば告白したりしたら消えるというようなタブーでも?
押しつけた、という言葉が重いですね。
考えてみると・・・”一葉”ちゃんも、もう独立した人格はできてしまっているはずです。人格とは記憶の積み重ねからできていくものですから。
本来ならそのまま、”ニ葉”ちゃんが何も言えずに帰ってそれっきりになり、”一葉”ちゃんがてっちゃんのそばにいるのが”一葉”ちゃんにとって一番都合がいいかもしれないのに・・・
祭りに連れていったのも、告白のきっかけを与えるためとしか思えませんでした。
回想を見ているとなんだか、僕自身が昔の祭りを思い出したときに感じるようなやるせない寂しさを覚えます。
もう少し、言いたいのに言えない苦しみを強調して欲しかった気もします。
”一葉”ちゃんは何のために”二葉”ちゃんを連れ出したのでしょう。
まさか・・・どちらにしても、もうタイムリミットで消える運命だ・・・とか?
夢のような世界の描写は簡潔さがいいです。
待っていたのは”一葉”ちゃんも・・・?もしかして、自分はてっちゃんに恋する権利がない、ただ「わすれないよう」そばにいるだけの存在で、ひたすら”二葉”ちゃんが戻ってくるのを待って・・・?
挑発はじれったくて、それはわかるのですが・・・でもそれで自分が消えるのに?ここで何年も、”一葉”ちゃんが重ねてきた年月、いくつもの思い出、無数の喜びや怒りや悲しみ・・・それらも全部消えるのでしょうか?
残酷すぎる、とさえ感じるのに・・・それでも静かに笑い、”二葉”ちゃんの背中を押した彼女の心は・・・
消えた・・・ということは、おじさんを含めて・・・クラスメートや近所の、その他無数の”一葉”ちゃんが関わってきた人全てから記憶が、そして残した痕跡の全てが消えたのでしょうか。
告白そのものより、その・・・泡よりも儚く消えた”一葉”ちゃんの悲しさのほうが気になります。
とても不思議な読後感です。悲しいような嬉しいような、切ないようなやるせないような・・・面白い作品でした。

「ふぉうちゅんドッグす」贅沢な暮らしですね。
犬にもご先祖様がある、というのは面白いです。
キャミーちゃんの犬種は何でしょう。パピヨンにしては耳が垂れていますし・・・?
いきなり怪談になってからは少し笑えました。結構迫力があります・・・本気のホラーも一度見たいかも。

「十二宮でつかまえて 番外編 りりと広海のはじめての事件簿」二人ともあんまり変わっていませんね。
小さいひろりんの「知らないことなんてひとつもないと思ってたんだ・・・」に苦笑しました。僕も小さい頃は僕はなんでも知っていると思っていましたが、それこそ逆に無知の証です。
連立方程式が解けると言っても一般解であるクラメールの公式は知らないでしょう。知っているとしても、その証明を理解していますか?旧字体で漢文を正しく読み書きできるのですか?
学ぶべきものがこの世にどれだけ多いか・・・そんなことも知らないからこそ、そんなセリフを吐けるのです。僕もそうでしたから思い返して恥ずかしい限りですが。
もちろん幼稚園児でそれだけ知っているのはすごいですが、公文を幼稚園で卒業する子は何人もいます・・・そして、彼らは決して本当にそれらを理解しているわけではないのです。行列の計算はできても、線形代数の理論的なことは知らないでしょう。まして、それを活用する量子力学を本当に理解することは・・・
こう疑われたら・・・普通幼稚園児は怒って泣きわめきますが、「うざったい」とクールでいられる彼って・・・まさか大人の感情制御力まであるのでしょうか?それはすごい。
りりちゃん・・・何も変わってませんね・・・
修羅ばあには笑えました!
無償で与えられることに慣れていない・・・彼の両親はどういう人なのでしょう。
恵海ねーさん、昔からこうだったのですか!爆笑でした。
「ガキはもうねる時間だぞ」ってあんたもですって。
がたがたするのが怖いのはやはり子供ですね。
りりちゃんのケリも昔から、ですか。なんだか嬉しいです。
同じように置いておけばまた犯人が来る・・・子供らしい推理で微笑ましいです。
辞書を暗記するより先に、他人だからこそ何かする・・・聖書の良きサマリア人のたとえを読むほうが先しょう。文系天才にとって古典暗記は基本ですし。
大人に近い体格の中学生にとっては男女二人で閉じ込められて狭くて急接近ということがよくあるロッカーも、幼稚園児にとってはこんなに広いと言うのが新鮮です。
ドロボーにほうきで飛びかかるりりちゃん・・・無謀さも三つ子の魂なんとやらですね。なんかため息。
カラスだったのは意外ですが、カラスの生態まで知っているひろりんって・・・このコンビの役割分担は昔から変わっていない、というのがなんとも言えず嬉しいです。
幼稚園は確かに光り物の宝庫でしょうね。巣が近くてよかったです。しかし危ないことをします・・・
やっと笑ったひろりんに、少し胸が温かくなりました。
自分の目で見た星空に「知らなかった・・・・・・」と感動を漏らすひろりんがとても印象的です。逆にりりちゃんはよく知っていて、そして感動する心もそのまま・・・
つないだ手にドキ、なんてそっちまでませているのですね。そしてあのラブレター・・・なんだか胸がいっぱいになりました。

「コンチキショー!」このままシリーズ化するのでしょうか?今回は扉からコメディ感をはっきり出していますね。
その妻と家来たちは・・・逃げ込んでどうしたのか、伝えられている事が書いていないことに少し苦笑。
書けないですよ、全員自害したかまとめて焼き殺されるか生き埋めか皆殺しか、または降参して城主の妻子は磔だなんて。
発掘クラブとは面白いですね。単純な宝捜しのようで、郷土史や考古学、地理、地学など色々勉強しないとできないです。
千里眼をそう利用するのはうまいアイデアかも。ここで流れる黒髪を出すのはなかなか印象的です。
絵の感じがとても強くなっています。すごくくっきりした感じです。また、体の線がとても色っぽいです。シリアスにはいいのですが、コメディはどうでしょうか?
今回は孤児で経済的に苦しい、という点には触れていないようですね。
お金にキスするように突き出した唇が妙に生々しいです。
臣陵がいきなり服を脱がしたりする手つき、すごく色っぽいです。しっかりキツネの耳としっぽがでているのも狙っていますね。
なるほど、そういうタネですか。うまい。
花火大会で・・・ロマンチックより子供みたいに行きたがったり、「たこやきでもわたがしでも」という、普通女の子なら怒る子供扱いにも喜んで・・・本当に子供ですね。
刀をわざわざ抜いているのが、ってこの学校では学校に刀を持ってきて女子を脅しているのが普通の光景なのでしょうか。
発掘クラブに一人だけ美形がいる、というのも期待させます。
この説明、やたらともっともらしいです。
巫女姿もいいですが、浴衣もとてもよく似合っています。やはり和装はかなりうまいですね。
花火の歴史も調べると本当に面白いです。日本でこれほど花火が盛んなのは、江戸時代に鉄砲の開発研究が禁止され、その余った火薬を活かすため・・・軍縮のための軍事技術民生利用そのものだったとか。
今更デート状態だと気がつくの、可愛いです。で、手を握っておいて・・・これですかい。鬼畜さが笑えました。
鎧や鉄砲だけでも相当貴重なのですが・・・お宝か、というところで臣稜くんが出てきて幽霊も出る展開の速さは悪くないです。
この鎧は戦国時代ではない気がします。脇を覆う板はもっと古い様式ですし・・・まあ胴丸もないですし、ツッコムだけ野暮かも。妙に色っぽくて素敵です。
銃を向けられるのはかなりびくっとしました。でも何かありそう、と思わせるのがうまい。
キツネ耳を見て猫そっくり、と和んでいるサカキ君、面白いキャラです。口調もいいテンポで面白いです。
夢の話など、シリアスな雰囲気と壁を刀でぶち壊している臣稜くんののんきな雰囲気・・・ギャップが大きいです。
切れないものはない、って某斬鉄剣ですか・・・それとも一文字流斬岩剣を極めているとか?
臣稜君や発掘クラブの、シリアスムード無視が少し苦笑します。
花火・・・そういうことでしたか。もちろん黒色火薬は不安定で湿気に弱いですから、もう使えないでしょうが・・・多分花火としてより、最後の備蓄として用意してあったものでしょう。
外の花火大会がこのために、このシーンの美しさは流石です。
想の美しさ、強さもかなり目を引くものがあります。「サカキくんはきっとあの武士の生まれかわり」と静かに説明しつつ、花火の美しさを強調するのもうまい。
結局ただ働き、と主人公のほうはコメディで落としておいて、さりげなくサカキくんの背中と花火の美しさ・・・いい余韻です。

「無敵にチア アップ!」なかよし本誌に登場した読み切りの続編かな、と思ったらあまり関係はなかったようです。
読み切り弱小部とは一転、大きい部の苦労ですか。
ハードなスポーツ・・・考えてみるとそうですね。
サッカーで岬君、というのが微妙に笑えるのですが。大空君や石崎君がいたら爆笑です。
このかっこいい雰囲気と軽い言葉、それと尾崎君・・・うまい対照です。
そして、メインテーマの「熱いだけのやつなんてうざい」が出てくる・・・会話で強調し、それをモノローグで確認して・・・
そこから、不純な動機ですが頑張ろうとする、実にうまい始まり方です!
確かにこれは怪我しますね。というか、トレーニングルームには一人ではいるのは危険です。僕も大学時代、散々一人でトレーニングルームに入ってはベンチプレスで無理をして、潰れてもがきました。
万年ジャージ男がいきなり「似合っててかわいー」と、勘違いさせる言葉を何気なく吐いてドキッとさせる・・・うまい。
装身具を持っていかないことに・・・別に尾崎が言ったからとか一々気にしなくても、懲りて納得したでいいのに言い訳してしまうのがまたきゃあっとなります。
必死で頑張っている姿が魅力的に見えてしまって、それと・・・それを馬鹿にしていた価値観との違いにびっくりする心の変化がまた、すごく素直に理解できます。
尾崎君がスポーツドリンクを放るのは単純な善意だと分かっていますが、やはりかっこいいです。
岬君のために努力している、と言えない・・・「努力するだけ無駄」を共有していた仲間の存在に、妙な胸の苦さを感じます。
尾崎君についてからかわれるのはまあ当然ですね。
毎日ヨーグルトだけ、って・・・確かにかなり栄養バランスのいい食品ですが、ビタミンCと塩分が絶対的に不足します!倒れるのは当たり前ですよ。
でも頑張っているのは分かります。
え、「がんばってんのって岬のため?」って・・・あの会話を聞いていたのでしょうか。ということは、前から尾崎君は恭子ちゃんに関心があった?
抱きしめられて気持ちが中で一気に膨らむのも実にうまい。そして、そこでこうなるとは!
確かに馬鹿みたいに思えます。
まして、「岬君のために頑張ってたのに」なんて言ったら馬鹿そのものです。頑張っても仕方がないという、友達としての彼女と共有する価値観も捨てるわけにはいかない・・・
自嘲を笑いに変えて悲しみから逃げて「まっさかぁー!!」と笑ってしまうの・・・多分、ついだと思います。
でも、変に泣き崩れるより・・・惨めさが強調されていますね。それを見守っている尾崎君の目もさりげないのに重みがあります。
そしてやけ食いして、やっと泣き崩れるの・・・これはわかります。無駄になった努力の惨めさ、思い上がりの馬鹿馬鹿しさ・・・どちらもみんな経験しているでしょうし、だからこそ「一生懸命なんてみっともないだけ」と逃げるのでしょう。
だからこそ、ここでの尾崎君の肯定は・・・嬉しいとまでは感じられなくても、すごく救いになったと思います。
しかし、岬君のためと知っていながら否定しない・・・すごい心の広さです。
反発しながら尾崎君の言葉と姿が胸に染み込んでくる、そして「負けたくない」とはっきりした意志が出てくる・・・ここは静かに準備させておいて、後の感動を増す、演出力もすごいです。
ここからのもうひと頑張りを描かなかったのはわざとでしょうか?
卓球部の最後の練習試合・・・馬鹿にしてから恭子ちゃんのユニフォーム姿でびっくりさせておいて、「そーゆー自分がいちばんかっこわるいってこと!!」これは泣きそうになりました。
二人のカッコよさをしっかり強調して、そして静かな余韻で締める・・・ラストも見事。
すごい傑作です。本当にすごい実力ですよ。

「電脳少女Mink」やっと最終回ですか・・・どんなにこの時を待ち焦がれたか。
そして、これまで結局は(みんくちゃんの葛藤、成長よりMinkの華麗さと力を重視した)ショーが主で、本来のストーリーであるドラマがあまりなかった・・・本来なら、そのドラマのところを丸一年ぐらいかけて盛り上げて欲しかったのに二回分程度の分量でまとめざるを得なかった、これは・・・察するにあまりあります。
でも、確かに肝心なことをいくつか抜かしていますが・・・うまく一番いいラストに持っていってくれたことはとても嬉しいです。
カラー扉でウエディングドレス、しかもMinkちゃんと!これにはびっくりしました。
本来の扉であるその裏が実にうまい。可愛らしさと華麗さ、美しさがとてもいいバランスで、明るい感じに心がうきうきときめきます。
ウエディング・キスを止めようとするみんくちゃん・・・この結婚式の夢は実にうまく現状を象徴しています。
自分の、偽りの姿であるはずのMinkがあまりにも大きくなり、それに先輩を取られてしまう・・・本来のみんくちゃんには何もできない、という絶望感・・・花嫁姿のMinkが見せた冷たい嘲笑の視線は、Minkの存在の大きさと本来の自分の小ささのギャップがコントロールできない勢いで大きくなることに恐怖を覚え、無意識でMink(とWANNA-BE)を魔のように感じているからでしょうか。
本来自分が作り出したもので、WANNA-BEは触媒でしかないのに。
この変身したコスチュームにセイント=テールを思い出したのは僕だけでしょうか?構造的に「怪盗セイント・テール」との類似を指摘されやすい作品だけに、意味深いですね。
先輩の疑念・・・本当に心配している、とかなり強く伝わってきます。
結局プレゼントが妄想になってしまうのが、なんか苦笑・・・というか力の抜けた笑いになります。
いきなりジョニ田と愛純さんが出てきたのは・・・ひさしぶり、が笑えました。
しかし今までマネージャーとの仲に気づいていなかったんですか?よくそれで芸能記者なんてやっていられましたね。
というより、愛純ちゃんはかなり始めのほうにMinkが先輩にチョコを渡そうとしているのを見ているのですから、とっくに知っていてスキャンダルにするはずだったのに・・・その伏線も結局、少し中途半端になってしまいました。
ジョニ田はともかく、愛純ちゃんがスキャンダルに目を輝かせているのが笑えました。
関係ないと思っていたら、「手作りプレゼント?それ最悪!!」と来るのは爆笑。
「告白は絶対”白石みんく”でする」この決意の表情にはドキッとしました。嘘ばかり、でもそれだけは嘘をつきたくない・・・
結局みんなに集中攻撃されるのがまた笑えます。
まあオオアリクイのぬいぐるみや・・・変なものをもらったことあるのでしょうか、叶花ちゃん。
バイクが百五十万円、ってスーパーアイドルの彼女にはそれくらいはした金では?そういえばMinkとしての収入はどうなっているのでしょう。
事務所が火の車だから、立ち直るまでは最低限のバイト程度という感じでしょうか?
いいグローブ・・・でもちょっと縁起が悪いような。何回こけても再起できるグローブより、こけないグローブのほうがいいでしょうに。
そのプレゼントは実は先輩が欲しいものだった、というのはやはり運命ですね。
あ、ここで・・・考えてみると先輩が「白石みんく」を自分から意識したのはこれが始めてでは?そして、「白石さんにわたさなきゃ」というのがその意識を強めていく・・・本来ならもっと長いスパンで、先輩がみんくちゃんにひかれていくのを描いて欲しかったのですが。
ヘリやバイクなどのメカもかなりきっちり描いていますね。
変な音からMinkの変身が解けそうになるのにはびっくりしました。
この構造は環礁が隆起したのでしょうか?ヘリでの上陸・・・も危険ですね。ロッククライマーならなんとかなるかもしれませんが、それでも断崖絶壁に接岸する事自体が危険でしょう。
怪物のイメージもなかなかスリルがあります。
ふとMinkの姿で手にとってしまったプレゼント・・・「ダメ・・・このままじゃわたせない・・・」という言葉が胸に刺さるようでした。そう、ここで渡してしまえば・・・「みんくちゃんに買い物を頼んだ」ことにすれば簡単にごまかせるのに・・・
しかし先輩もすごい意志ですね。詮索しないと言う約束、あらゆる民話で破られ続けてきた約束を結局守り通すとは。
考えてみると、消去の心配がなくなった今そこまでして正体を隠す必要は・・・先輩に嫌われる恐怖だけなのに。
二重になって苦しむ姿には胸が痛みます。
イリヤくんの登場もありがたいサービスです。
愛純ちゃん、お金持ちなのに・・・だからでしょうか?
ジョニ田としっかり相棒になっているのが笑えました。この二人のどつき漫才も見納めかと思うと寂しいです。
「ラッピングにハートマークはやめてほしい」には爆笑!
戻った瞬間、先輩に見られる・・・これには心臓が跳ね上がりました。でも妹たち三人娘がMinkleのロケ先に着いていくのはいつものことですが・・・
正体がどうのと言う状況でも、告白のことが第一に頭に浮かんでしまうみんくちゃん・・・いかに必死の決意だかわかります。
届かない思いの切なさが涙になって、それが・・・言ってしまうより切なく先輩に伝わってしまう・・・このシーンはすごく感動的です。
ここで、でしょうね。先輩がみんくちゃんに、決定的に引かれたのは・・・
しかし、懲りるという言葉を知らないのでしょうかMinkちゃんは。よくこの二人についていくものです。
落としたプレゼントをまた先輩が拾う、というのもうまいですね。普通ならここは愛純ちゃんが拾ってスキャンダルネタにするのに。
そしてメッセージまで手にしてしまって・・・
疑惑のことも知らずに・・・このボートで外洋を、しかも港もない無人島に以降とする事自体が自殺行為です!
ここ、先輩の目の前で変死が解ける恐怖・・・もしこのまま、愛純さんが海に落ちる事故がなかったらどうなっていたでしょう。
しかし、散々嫌がらせをされてきた愛純さんのためにあっさり命を賭けられるなんて・・・あ、泳げる泳げないに関係なく、人が溺れたときに水に飛び込むのは自殺以外の何でもありません。
水筒の水を八割捨て(流木など浮くものなら何でもよい)、ロープをくくって投げ込む以上のことはしないように。死者が一人増えて多くの人に迷惑をかけるだけです。
先輩も何の迷いもなくこの高さから・・・さすが。めまいがするほどの無謀さです。
ジョニ田、ここは男を見せましたね。ここを逆に激写されているかも・・・
水中で全てが暴かれて、そして・・・全てを受け入れ、抱きしめる先輩の心を思い計ると胸がじーんとします。
ここで必死で助けようとして、そしてプレゼントのグローブに導かれて・・・このシーンも実に感動的です。
水中のトンネルを抜けるのは母の胎内から出る象徴、というのがセオリーですが、全てを悟って新しく始めようという決意を表現しているのでしょうか。
このシーンにつなげる、この島の複雑な設定とプレゼントの使い方には脱帽!
この幻想的な島の中・・・ふわっとしました。
人工呼吸はなかったようですね。
海面を鏡にして正体がばれていることを明らかにするのもうまいです。
絶望の中、せめて謝りたい・・・それをキスで黙らせるシーンの美しさは言葉になりませんでした。
結局、Minkは続けるようですね。そして、Minkとの三角関係という展開は出さないまま・・・そこが少し残念ですが、とてもきれいで幸せなラストには感動しました。
本当にお疲れさまです。次回作、心からお待ちしています。

「恋愛向上委員会ジューシーフルーツ番外編」リカちゃん・・・なんか異常に笑えるのですが。応援してます。
今回の趣向はとても楽しいですね。結局この悩み相談は放っておくようですが。
別に毎日外出していても、図書館で過ごすとか浜辺を歩くだけとかならお金はかからないのでは?まさか毎回ご休・・・ゲホゴホ。
つきあっていても自分の可愛くなさがコンプレックスになってしまう、見ていて切ないです。難しいものですね。
オレん家で、は爆発しました。下心が・・・どうやらまだのようですね、この二人。
さりげなく二人を背景に回してミカたちが出てくるの、うまいです。
いっつも遊園地で遊んでる・・・それはそれで面白いカップルです。友達の延長線って、結構いい関係なのに・・・乙女心は複雑ですね。
名前の漢字まで書けるとは、さりげなくラブラブですね。名前で呼ぶのがやりにくい・・・どうも壁を作ってしまう性格なのでしょうか。
もっとゆっくり時間をかけてほぐしていかないと難しいかも。
ずるい賭けですが、こうして感情をどんどん出し合うのがいいのかもしれません。
でもここで、「晴ちゃん」という凶暴な言葉が飛んでくるとは・・・
確かに中学生には見えにくいですね。呼んで欲しい、不安・・・でも彼女の性格は理解している、愛情の深さゆえの葛藤に先輩の大きさを感じました。
ちゃんと手はつないでいるのですね。結構大胆です。
あ、「女っぽすぎるのって似合わねー」事実ですが・・・これは彼女にとって地雷ですね・・・なんだか悲しくなります。
そんなトラブルも知らず、のんびり真剣に幕間をやっているリカちゃんに少し心が休まりました。
嫉妬が逆に可愛い、と思えるのは先輩が大人だからで、逆に同年代の男子には彼女はしんどく感じるかもしれません。
手を拒否してしまったのも、意識しているからこそなのでしょうが・・・普通の男子なら誤解するかもしれませんね。
どうしてこんなに自分を否定し、人を拒否するのか・・・小さい頃、何かあったのかもしれません。彼がいいカウンセラーになればいいのですが。
ラブラブにしたいのについいつも通り・・・これはこれで楽しそうなのですが。
キスしていないことが寂しいって、でも大事だから無理に求めていないということもあります。キスしたいなら自分から素直に言えばいいのに、してくれないことを責めるのは甘えですが・・・当たり前のことかもしれません。
下ばかり見て、自分のことばかり考えているユカちゃんを優しく一番きれいな景色に導いてくれる先輩の優しさ・・・息を呑んだのがはっきり伝わってきます。
そのままキスするのがすごく自然ですね。
しかも、あれだけ・・・拒否にしか見えないような態度を取られていても、一番大事なことをきちんと見てそのまま受け入れてくれる包容力、つくづくすごい人です。
カップルが気持ち悪い、というのは少年が持つ自然な潔癖さの一つです。少女にもある程度それはあるのでは?
それで怒ってしまうのは胸が痛かった・・・互いに相手のことをあまり考えていない、というのが見えてしまって。
これで爆発したのに、むしろほっとして・・・キスで硬直。
まあ感情的になりすぎないよう止めるにはよかったのでしょう。
キスを返して、しっかり自己主張をしあえる・・・これからもそうしなさいって。
つい十秒前まで一番不幸だったのが世界一の幸せ者って・・・笑うしかありませんでした。
二組が出くわしてしまったのは気まずいでしょうね。
最後の三人での会話は一見蛇足ですが、それぞれの成長が見えてとてもいいエピローグになっていました。

「よばれてとびでて!アクビちゃん」すごい夏休み・・・確かにこれは絵本にしか見えませんね。

「砂のローズ」あれ?表紙や目次では砂漠のローズになっているのに、どうしたのでしょう。編集部のクーラーが切れていたのでしょうか。
導入がとてもいいです。元気で平和な騒ぎの中から、さりげなく重い過去が語られて・・・
実は、となる瞬間一気に話を進めるのがうまい。
このナイフはとてもカッコいいですし、実用性も高そうです。ライアンの影響でしょうか?
それを蹴散らすローズ、さらにかっこいいですね。
そして影が不安を煽り、それも知らずにのんきな旅に・・・
この二人も面白い関係ですね。兄弟のようでもあり、だから男女の二人旅でも貞操の不安は感じていないのでしょうか。
ランドローバーの描写がしっかりしているのがいいです。意外とこの砂漠風の空気にラフなミリタリー系メカが合いますね。
少しお互いを見直して、心がざわめいて意識して・・・
押し倒すかと見せてこれはうまいです。このナイフもすごいですよ。今までの少女マンガで、ここまできれいにボルスターの質感を出したのは見たことがないと言っていいです。実物をよく見て描いているようです。
ときめきが怒りに変わっていらいらする気持ちの描写もいいですね。
ついケンカして、本当においていかれたと思って・・・って、ここで置いていかれたら死にますって。
だからこそ帰ってきた車の音にはほっとしました。
そして、この石の花・・・すぐ思い出したのですが、小学校の頃よく読んでいた「小学館の学習百花図鑑29 化石と岩石・鉱物」40Pに写真があります。本当に薔薇にしか見えない、とてもきれいな石です。
その輝きにやっと恋と悟って、でもその時はもう旅が終わりに近づいて・・・切なさが募っていく、そこで襲われる展開もスリルが合っていいです。;
しかもラジが本当に強かったなんて!格闘シーンの迫力もすごいです。
このサブマシンガンは正面からでわかりにくいですが、ミニUZIでしょうか?外れたのは片手で撃ったから、でしょう。映画などのイメージが強いのですが、本来サブマシンガンはできるだけ両手保持です・・・
撃たれた瞬間の衝撃の描写もすごくリアルです。
そういうこと、でしたか。
そして、ここで髪をほどいているとこんなに美しい女性だったとは、と驚きました。
「さらっていって!わたしを!!」には体が爆発しました!
積み重ねたものが一気に爆発するような喜びと情熱に胸が熱くなります。
宝塚のような感じや少年誌のカッコよさなど色々な要素を凝縮したとても面白い作品です。なにより雰囲気が素晴らしいです!

「どーなつプリン」リーダー=パシリは笑えました。
しっかり彼と手をつないでいる美紅ちゃん、いつのまに。

「ムーンライトキッス」ストーリーは抜群でした!ただ、るんるん時代のイメージが強いのか絵にかなりの違和感を覚えました。何と言えばいいのか分からないのですが・・・ものすごく生々しく色っぽくて、正視しにくいのです。
扉の構図がまずすごいです。なんでこんなセクシーな姿勢を、とびっくりしました。
雑誌を見て、モデルと自分の体や顔を比較もせず楽しんでいるのがいかにも女の子らしいです。
男子はそんな女子をちらちら見ている生き物です。
こうして声をかける勇気は・・・あ、幼なじみですか。
他の女子に頭を下げるのはなんか分かります。
変な気使わなくていい、ってもろ男の子としてみていませんね。
相手の親の前ではしっかり猫をかぶっているのに笑えました。
青ばかり、というのも面白い子ですね。
で、「セクシーよv」「アホかっ」「へへへ」と憎まれ口を叩き合っていた・・・中で、突然桂太が赤くなって、この展開が実に面白いです。
少女マンガの常識から微妙にずれ、リアルで生々しい「性」からお互いを異性として意識するようになるのが不思議な背徳感があり、ドキドキします。
女の子としてみられていないことがふと辛くなって・・・ブラをつけるのも、確かに女子の背伸び行動としては普通なのですが・・・そういうところをまっすぐ出してくるのがすごいです。
今までの少女マンガではそういうのはオブラートに包んでいましたが、その中身をいきなり突きつけられたようで・・・
お姉ちゃんも面白い人ですね。本当はこれをずっとやりたかったのでは?
一気に女らしくなった、と思ったら「揚げもの」とくるとは。
そしてなつちゃんをかばう桂太くん、すごい度胸ですね。こんな形でかばったりしたらからかわれるに決まっているのに。
のんびりと暑い、夏のいい感じになった・・・そして「ナツは好きだから」で意識させて、これは意表を突きました。
男子たちも、まだ男子とか女子とかあまり考えずに遊んでいるんですね・・・そんな季節がこんな形で突然終わるなんて。なんだか物悲しいです。
桂くんの裸体がまたすごく印象的です。どんなにそれにドキドキしたか、はっきり伝わってきます。
話していないと間が持たない、しかも明らかにお互いに・・・ここはなんだかくすぐったくなります。
「なつがみょうに元気になるの…なんか あったときぐらいだろ」幼なじみだけによくわかっている、いいエピソードですね。「あいつらぜんぜん気にしてないから」はかえって意識させそうですが。
べつに、と答えたのは傷ついていないか気遣ってなのに・・・すれ違いからケンカしてしまう、ここがすごく切ないです。
シャツにのど飴まで、ここまで考えてくれているなんて・・・
強引に夜のプールに連れ出すのはかなりドキドキします。
水着がすごく恥ずかしくなって、言葉がでなくなるのもなんか・・・僕まで緊張して体が固くなります。
溺れた、と思ったら、このクライマックスも極上!
引っ張り込んで抱きつく大胆さにはびっくりしましたが、夏ですし。
桂太くんがずっと意識しまくっていたの、端から見ると見え見えでしたよ。
風邪で寝込んだと言う落ちも笑えました。これから泳いだだけか、あやしいな・・・?
とにかくすごい作品です。思春期の性がめちゃくちゃストレートに描かれていて、全てがしっかり納得できて・・・本当に傑作です。

「占いのススメ」より可愛らしさを強調した絵ですが・・・どこか違和感があります。むしろ去年の絵のほうが安心して見ていられたような・・・
占い狂の女の子、と始めにキャラクターがはっきりするのがいいです。
正吾の「だったらさぁなんでおまえ彼氏いないの?」に大爆笑!占いで彼氏をって、すごいことを考えますね・・・
なんでもきいて、ってどうせデートしろでしょう。
好きな人もいない状態でこれは無茶な・・・いきなり美形を指す、しかも・・・後ろに正吾!あてになるマスコット!
いきなり初対面の美形に誕生日を聞くなんて、占いパワーもすごいです。
正吾が頭を下げるのと西野さんの視線の動きを見て、さては3月18日は正吾の誕生日だな!ともだえました。
かに座とうお座・・・もしそうだとしても、学校全体だけでも何人のうお座の男子とかに座の女子がいると?
料理がうまいのは意外です。あ、目を閉じている笑顔はとても魅力的で、違和感は全く感じません。
落としたのを食うとは・・・正吾の愛にはキャアキャア言うしかありません。「ただおまえのクッキーがほんとうにうまいかたしかめたかっただけだしー」という照れ隠しも笑い転げると言うかもだえ転げると言うか。
少し西野先輩と近づいてしまうのが結構スリルあります。
さすがに・・・辛いのでしょうね。正吾の「好きなの?」と問いかけている時の表情がすごく胸に重いです。
告白しようとして・・・そこで、結局占いが助けてくれるのがなんとなく面白いです。
西野先輩もいい面の皮ですね。まあもてるから別に大した事ではないでしょうが、首をかしげているでしょう。
この正吾からの告白には爆発しました。
やはりこの可愛らしさとくすぐったさはたまりませんね。
絵が次にどうなっているか、今回感じた違和感は脱皮中と言うことで期待しておきましょう。

「KIDS WARS」ディープなネタと華麗な美形の連発にただただ圧倒されました。
赤壁学園と言うのも怪しい・・・赤壁の戦いと関係あるのでは?
ラブラブですね、この二人。
試験期間とは面倒くさいことを。現実に男子校と女子高が統合する際もそうするのでしょうか?
なにより有明晴海という名前に大爆笑でした!実際いてもおかしくないですよね、でも・・・もちろん何も知らない子にとっては普通の名前ですが、分かっている人にとっては爆笑です。
反対しておきながらいきなりガクト様級の超絶美形、また爆笑。
後ろの二人も相当な美形ですね。
お互い意識しまくりの統合試験、なんだかすごく嬉しくなります・・・現実には男子がどれだけ興奮するか、僕の次の代から共学になったのでよくわかっています。苦笑。
この二人は相変わらずラブラブですね。
お互い猫をかぶりまくっているからですよ、かっこいいのは・・・怪我した女子をさわやかに背負っている男子には色々ツッコミを入れたくなりました。
少しずつお互いの嫌なことが見えてきて、両生徒会長も苦労して・・・のぞき事件から限界を超える、このテンポは見事です。
むしろここでぶつけ合う本音がとても気持ちいいです!
しかも亮太まで・・・これで二人もすれ違うのがなんだか笑えました。端から見ると夫婦喧嘩、となるとこの男女の戦争も大きな夫婦喧嘩かもしれません。
燕雀いずくんぞ、とちゃんと注釈つきでやっているのがまた面白いです。
江東大都督・・・そういうことですか、もう爆笑!ここはあまりにも濃いネタの連続で、僕は笑い転げていましたが・・・読者のどれくらいが全部分かるでしょうか。
この戦争がまた面白いです。
長江公園って、とことん三国志ネタで行く気ですか。
この出会いもとてもロマンチックなようで、男子が超豪華弁当を手作りと言うのに違和感があって笑えます。
「ボールはともだちーっ」がまた爆笑でした。
天使像で亮太の・・・また裸がセクシーなこと!これで華麗に決めて、と思ったらこうなるのですか・・・
結局はきれいに片付いたようですが。
落ちもとてもよかったです。本当に面白かった!この路線のギャグ、もっとみたいです。

「め〜め〜る」面白い世界ですね!木の上の家、暖炉から・・・趣味爆裂ですが、それがとても郷愁を誘い、ときめかせます。
送信するたびに戻ってくるのはむしろ怖いです。
いきなり変なアイコン、これはウイルスとしか思えないでしょうね。あ、この作品に出てくるPC、全部Macみたいです。
ずれた不思議なテンポで話が進むのがまたいいです。
送ってるけど帰って来る、と言えない・・・どうしてもメールすることが特別に思えて縛られてしまう、その窮屈な感じの描写が本当にうまいです。
自分から壁を作って、それでますます意地になって・・・つい「め〜め〜る」をダブルクリックしてしまうのはそこから逃れたくて・・・?
パソコンの中に入ってしまうのはドキドキする体験ですね。
このめーちゃんの格好、すごく可愛いです!
そして「琴子」と言う名前とコトコト、という心臓の音を響きあわせる・・・これがまたいい感じです。なんかこの空とすごく調和しているのです。
考えてみると不思議ですね、二進法の情報にまで還元されている言葉に「キモチ」が乗るなんて・・・でも全部は伝わらないから、それがまた微妙なんでしょう。
そのわずかで無限に大きいギャップをこういう形で表現するの、すごい感性です。
メール自体が嫌がっている・・・現実にはどんな悪い気持ちも心にもない言葉も嘘も、そのまま届いてしまうからやっかいなのですが。
コトノハノクニでは「治れ」と言えば治る・・・言霊、言葉がそのまま真実になる世界ですか!
めーちゃんの純粋な笑顔がなんだかまぶしいです。
言いたい言葉がたくさんあって、でも言えない・・・
ふと思ってしまいました。どうして隠すの、って。でも昔の僕だって、どんなに必死に気持ちを隠そうとしていたか・・・なぜでしょう。
上履きで殴るのはうわっとなりました。
この距離感がまたいいです。
たわいもない会話から、いつのまにか追いつめられて・・・はずみで悪い気持ちが爆発して、暴言になってしまう・・・それをめーちゃんの側からも見ているのがまた、不思議なほど心の底で納得できます。
もう言葉が怖くなって、何も言えなくなって・・・「delete」を押しているのがとても切ないです。「もう大林になにか伝えるのってこわい」この言葉、みんなすごく共感できると思います。
だからこそ、「でも伝えなきゃ伝わらないんだよ」がとても、悲しくなるほど重い言葉です。
この変換ミスがまた・・・キモチだけを伝えてくる言葉、めーちゃんの励ましがとても温かいです。
言葉を捜している中、迷子になった気持ちをやっくんが浄化する・・・ゲートボールを思わせるクラブでかっ飛ばすのがとても可愛らしく、すっきりします。
バンソウコウで封をするのがまたいいです。
そして一番大事な気持ちだけを伝えて・・・お互いに見つめ合って、この強い気持ちに胸がいっぱいになります。
本当に頑張って欲しいです、「め〜め〜る」には。どんなに情報技術が発達しても伝えるのは「キモチ」・・・いい話でした。

「新月,満月,ひとつ星。」絵が素晴らしく可愛らしくなっていました。表情や大きなページを使った表現力も大きくなっていますね。
やや難解でしたが、それだけに色々読みようがあって幅の広い作品です。
「世界図書館」という設定には感心しました。
僕自身も、「Dunk Like Lightning」をはじめホームページにアップした作品や・・・時間がなくてほとんど書いていないオリジナルの作品の続きや設定だけで、たまに色々なシーンを考えたりキャラ設定を検討しなおしたりするだけのファンタジー、そして昔から・・・小さい頃父に寝る前に語ってもらった、まー坊(父の名前、勝からでしょう)など少年たちの冒険談や小さい頃に考えていた、物語とも夢ともつかない・・・自分の将来や好きな人と愛し合うことについての、今はもう思い出すのも恥ずかしいような話、マンガなどを読んでいて、勝手に自分もその世界に入り込んだりキャラクターや世界を混ぜて考えたりした話など・・・本当に色々な物語がたくさん、ここに放置されているイメージが深く浮かびました。
思い出すのも、実は苦痛さえ感じるものも多いのですが・・・
逆にもう消えている話も多いのでしょう。そのたびに、その主人公に悲しい思いをさせてしまったのかと思うと少し罪悪感も感じました。
その、僕の頭の中だけにある、もしくは作っていた色々な話も・・・誰にも話さなくても話せる内容ではなくても、文字にしなくても僕の一部ですから・・・大切にしないと、と反省しています。
朔ちゃんの切ない表情、とても胸に残ります。
やはり話し方などにのんびりしたムードを感じさせます。管理人さんも面白い雰囲気です。
「話」と現実がオーバーラップするのも面白いです。
幼稚園児らしい稚拙な絵と文字でつづられた物語・・・多分、僕や望くんに限らずどんな子供でもこのような物語は作っていて・・・そして忘れていくのでしょう。
小さい朔ちゃんも服装は同じなのですね!とても可愛いです。こちらのほうが自然な感じです。
スケッチブックから飛び出した「友達」とあちこち冒険に・・・胸が躍りますし、多分僕もそういう気持ちでいたんだと思います。いや、本当にあちこちに冒険に行っていたのかも。忘れているだけで・・・
今の望くんには、なんとも言えない複雑な感じです。
あ、作品では望くんの学年や学校名はありませんでしたが、どうなのでしょう。高校二年生でしょうか?
見ている女の子におばさんが混じっているのが笑えます。さりげなくうまいギャグですね。
おぼろさんもすごくきれいな人ですね。彼女の立場からこの作品を見ると、また違う面白さがあります。
この「ちょっと用」というのが何なのか、おぼろさんは知ってはいるようですね。でも入ってはいない?むしろ眉をひそめてみているのでしょうか。
朔ちゃんの制服姿も可愛いです。
突然絵を叩きつけ、口止めするのには驚きました。
翌日の、絵を描こうとして描けないシーンが妙に印象に残ります。
初めはなぜこんなに、一見満ち足りている彼がこうして苦しそうにしているのかわかりませんでした。
なぜ望がこんなに絵を描く趣味、夢見る少年の部分を否定するのか、そしてこんなに苦しんでいるのか・・・それがなかなかわかりませんでした。
考えてみると朔ちゃんも同じようにわからないのですから、それでいいのかも。
なにかそれに関するエピソードがあるとわかりやすかったかもしれませんが。
リラックスできる魔法の場所・・・確かにそうですね。
この「まるごと空の国」というのも、きっと幼い頃の望くんが考えた話の中の国なのでしょう。病院の窓から見える空、それをいっぱいに見てそこを飛び回って・・・そんな冒険、なんだか胸が躍るような、そして切ないような。
かっこうわるいにも考えさせられました。
僕は逆に、それを気にしないことが(自分から見て)かっこいいと思っていました。でも僕も、自分の空想を人に話したり絵を描いて人に見せたりはしませんでしたね。ほとんど無意識のレベルで格好悪いと思っていたのかも。
昔とは変わった望を見る朔ちゃんにも・・・それに反応する部分はあるのでしょうか。久しぶりに会った幼なじみなどなら、自分も成長していますし・・・相手の成長を受け入れ、共に成長することもできますが朔ちゃんは姿がつりあうだけで、中身は全く変わっていないようですし。
ここのギャップに、なぜか一種の恐怖感を感じます。本来なら決して触れ合うことのない子供のときの夢と今・・・触れてはいけないような気さえするのです。
望くんは、自分の・・・あまり好きではなかった「童話の絵」を受け入れてくれる朔ちゃんの存在がとても意外だったようですね。
朔ちゃんの「がんばってなごませていただきまっス!」という、少しぼけた感じのするセリフがよかったです。
ごくさりげないおぼろさんの悲しげな表情が読み返してみると印象的です。
そして、「お願いがあるの」で・・・この、おぼろさんが出てくるタイミングもいいです。
ただ、なぜこんな事をしたのか共感しきることはできないです。
幼稚な馬鹿な趣味、卒業しなければならないことだと・・・望は拒否しているのでしょうか。
でも、心の中ではこれは大事なんだ、と叫んでいる子供の部分があって、それを押さえつけて・・・?
すごく悲しそうな目が印象的です。
彼は犯人がおぼろさんだと、分かっているのでしょうか?分かっているとしたら・・・難しいです。
星空の中、少し帰って来る思い出・・・このシーンもなんだか切なくなります。
この痛みを覚え、決意する朔ちゃんの表情が忘れられません。
笑っていてもらえればいい、元気になって欲しい・・・その何も望まない愛情になんだかため息が出ました。
不思議な世界に行くことが、なぜだかとても自然な感じでした。
世界図書館での冒険は・・・楽しそう、というよりむしろ切ないです。
でも僕なら大喜びで飛び回ると思います。すごく行きたいです。
ここなら「やなことぜんぶ忘れていい」のでしょうが・・・でも逆にそこから出られなくなるのも怖いです。人は大人にならなければならないのも、紛れもなく現実なのですから。
おぼろさんは突然の望の変化をどうして受け入れることができないのか・・・単なる嫉妬でしょうか?彼女にとっては今の・・・バスケのスターで成績優秀な・・・大人の望が本当で、まるで昔の夢に引きずり込まれていくような恐怖感を感じているのかも。でもどうしてここまでの憎悪が爆発したのでしょう。
管理人さんの態度には・・・強い絶望を感じました。
そして「あたしの絵をかいて」と微笑み、星と共に消えて行く姿・・・とても深い、感覚の底が揺さぶられたような感じです。
そして、「星の女の子」と会った、そばにいてもらった記憶で思い出したことがあります。子供なら、現実と自分で作った物語の区別がつかないのは当たり前ですよね。
そして、それを無理に区別するのも間違っているのかも。
区別できるのが大人ということなのかもしれませんが。
あんな事をしたおぼろさんが望くんを誘うということは、全て夢だと思っているか・・・記憶を消してもらっているのでしょうか。望くんも許しているようですね。
ただ、今のバスケ選手、優等生としての望くん・・・「今」「大人」の象徴としてのおぼろさんも・・・少なくとも「子供の望くんと朔ちゃん」と同等の重要性はあるはずです。このまま・・・おぼろさんを無視して、朔ちゃんとの思い出だけで生きるのは果たしてよかったのでしょうか。
客観的に見れば、一種の現実逃避でもある状態では。
現実も拒否しない、そして夢の世界も大切にする・・・それは難しいのでしょうか。それとも望くんなら・・・絵を描き上げ、忘れずに心の宝石箱にしまうことでそのバランスを取り戻せたのでしょうか。
ここでもう一つのそれとも、が出てきてしまっているのが、なんだか怖いです。物語は単なる物語じゃなく、それはもう一つの現実だというのが・・・
朔ちゃんが戻ってきたのは、一つの奇跡なのかそれとも・・・望くんがあの頃の物語を、自分を、思いを思い出したことの象徴的な表現なのでしょうか。
ここは色々な解釈ができる、とても面白いラストだと思います。
でも朔ちゃんらしくて、とても嬉しい気分になりました。
最後の、二人が手をつないでいる絵も考えさせられます。望くんが物語の世界に入ってしまったのかのようにも見えますし、逆に・・・それほど考えないで、むしろ感覚で読むべきですね。
最後の朔ちゃんの笑顔がとてもとても素敵です。
本当に難解と言いますか、色々な読み方ができますがそれだけ考えさせられます。そしてこの作品のおかげで、いくつか大事な事を思い出せた気がしています。
これからがまた楽しみです。40ページと扱いもいいですし、本誌連載の期待もあります。
そしてこっちの可愛らしい絵も素敵ですが、デビュー作の雰囲気重視の作風もまた見てみたいです。

「ラブラブめろんぱん!」なんだか恥ずかしいタイトルですが、それだけ印象的です。
絵もふと思い出してみると随分変わりましたね。すごくはっきりした感じになっています。
転校してすぐ幼なじみとの再会・・・少女マンガらしい始まり方です。
ほのぼのした幼なじみの思い出が、いきなり「ママとぼくはいらないんだって」と突然重い言葉での別れ・・・
三年も音信不通じゃどうしようもないでしょう。でも三年と言うのもいい年月ですね。
本当に彼なのか、間違いなくそうだと分かっていても疑って、それに色々な証拠が重なっていくのがまた面白いです。
この犬の散歩、とてもきれいな構図ですね。本当にいい散歩コース。
ここで寝るのは気持ちいいでしょうね!
メロンパンきらいだもん、という言葉・・・多分彼は傷ついたでしょうが、考えてみると当然の報復ですよね。
メロンパンと自分のどちらが好きか、そんなくだらないとも思える幼児の気持ちが・・・こんな形で怒りになって膨らんでいくの、なんだか面白いです。
ずっと手紙を待ち続ける切なさってどれくらいだったのでしょう。
僕の経験上、犬が離れてしまう理由は金具が外れるより飼い主が放してしまうか首輪が抜けるかのほうが多いですよ。
メロンに好かれていますね、高村くん。
覚えてる・・・やはり全部覚えていましたか。さりげない示し方ですね。
それから手紙を見て、やはり高村=ゆきちゃんだと証明して・・・その人間不信を浮き出させるの、実にうまいです。
この作品は自然描写が何ともいいですね。
犬がいなくなったときの気持ちは痛いほど分かります。
この高村くんの冷たい言葉・・・なんか「Kanon」の栞と真琴の話をやたらと思い出すのですが・・・ついでに音信不通の幼なじみで名雪・・・
そういうことでしたか。初めから期待しないことで心に保険をかける・・・これ、すごくよくわかります。僕ももろそれですから・・・
さやちゃんのはっきりした、純粋な言葉は嬉しいですが、高村くんの傷の深さを十分理解しているとは思えません。どれほどの絶望だったか・・・
コートをかけて「忘れたことなんて一度もない」この言葉は素直に嬉しかったです。
犬がやはりゆきちゃんに飛びついたのは笑えました。
そしてこの手紙も・・・怖くて出せない、という気持ちも分かります。
この告白の甘さはとても嬉しかったです。ただ、もう少し彼の傷が癒えていくところを時間をかけて描いて欲しかったですが、それは読者の想像でしょうね。結構大変でしょう。

「AIKO」また派手なコメディでした。
いきなりこれはびびりますよね。僕は首が外れるロボットとなるとアラレをまずイメージするのですが・・・
ロケットパンチを欲しがるところも似ているかも。
考えてみるとこれ、怖いです。もし介護などをロボットに任せていて、突然ロボットが暴走したら・・・
ネットワークでつなげるのって、セキュリティーを考えると危険かも。つながっている部分とつながっていない部分の両方があって機能を補完し、互いにバックアップになっていればいいのかも・・・
この最新型ロボットも面白い性格ですね。でも心があるロボットが売れないのは辛いでしょう・・・売買するなら人の心は与えるべきではないし、人の心を与えるなら売買、廃棄は認めず人権を与えたほうが・・・と思うのは考えすぎでしょうか。
展開の速さがすっきりしていていいです。
研究所があやしー、という言葉にはおもいきりツッコミを入れたくなりました。
と思ったら、この速攻テンポが実に面白いです。
動機が「お金v」には僕もこけました。確かに故障しない機械はメーカーにとっては命取りかも・・・多分やっているのでしょうね、現実のメーカーは数年経つと動かなくなるように意図的に弱くした部分を・・・
ロケットパンチが出ないのは笑えました。
そして感動的な回想には少し違和感がありましたが・・・かなりのスリルでした。
落ちもなんだか平和な感じでした。

「セカンドタイム」ますますレベルが上がっていますね。扉絵からもかなり複雑なイメージが伝わって、クールでそれでいて温かい雰囲気が期待を盛り上げてくれます。
ふっと夏の暑さに目を閉じる一瞬、そこに飛んでくるゴミ・・・この冒頭に色々詰まっていて面白いです。
杵築くんの斜に構えた目と顔つきもと手も面白いですね、少女マンガのヒーローとしては。
これまでの説明も簡潔でいいです。
回想シーンは・・・やはり言葉を詰め込んでいますが、雰囲気がよく出ています。
杵築くんの、ポケットにつながっているキーチェーンがなんだか印象的です。僕も同じようなものを使っていました・・・
自分でも分かっている、でも・・・意地じゃなくて、それだけが残った気持ちなら・・・
読み返しているから分かるのですが、「男のくせに足のおそいヤツ」これすごくさりげなくて的確な伏線です。
こうして行動し始めたのは意地でしょうね。
あ、前とはキーチェーンが微妙に違う気がします。9ページでは普通のチェーン、11ページではどくろのような装飾・・・気のせいでしょうか?そこまでやっているとはすごい。
他にも「来校者は正 お入り下」と書かれている注意書きと言い、細かいところへの配慮は特筆ものです。
今読み返すと、杵築くんがここで名簿を見ているの・・・自分の名前を抹消するか11番が12番に見えるようにしているのでしょうか。
青木さんか、と思わせるところでの少女マンガっぽいギャグもなんだかいいです。
見たことある、とはそういうことですか。
何を探していたか分からなくなって、わけが分からなくなる・・・ここの複雑な描きこみもまたすごい。これだけやって不調和感がないのは大したものです。
このメッセージ・・・考えてみると、筆跡を調べれば即座に分かることですよね。
杵築の冷たい目がとても印象的です。「けっきょくだれでもいいんだな」と言われたシーンは一つのクライマックスですから、ここでもう少し・・・この表現も結構きましたが。
ここで「一瞬だけでも杵築だったらと」と微妙に気餅が転換されるの、やはりうまいです。
利き手など状況証拠が集まり、同時に暑さと混乱の描写がたまっていく・・・この静かな盛り上げ方も見事です。
脱がしてまで確かめるの、僕は残酷な気がしました。それだけ・・・誰なのか知りたい、というので回りや相手の気持ちが見えなくなってきていたのかも。
あの「オレはもういない」というメッセージの意味を全く考えなかったのでしょうか・・・
脱がされて呆然としている表情、なんだかユーモラスです。
痛みを静かに描きながら心の変化と夢を交えて・・・ここもまたすごい。
二重の告白を夢のほうたけ描いて、というラストもまたすごい表現力です。
季節の変化まで的確に描いて、全くどれだけの技術なのでしょう。
あとあえて注文するなら、画面内の情報量を半減して行(コマ)間だけで記述することに挑戦して欲しいです。
技術的には素晴らしいものがあるのですから、これからも成長していけるでしょう。楽しみです。

「君色メガネ・月の夜」一瞬やや大人向けの少女マンガのような気がしました。それでいて、なんとも言えない懐かしさも・・・昔のなかよしの増刊では結構この感じはありましたし。
目が悪いなら前の席にすればいいのに。
りん、って呼び方、まさか竹口栄一氏と・・・いやそれはあっては困ります。
今の無数の”トクベツ”の価値を強調するのもうまいですね。
簡素な画面もとてもいい感じです。
まあ・・・好きなもの同士の席などという残酷なことは許されない、ということで。もし合ったらそれはそれで怖いし、いやもし順番に始めは女子が好きな隣の男子を、次には男子が好きなとなりの女子を指定できる形にしたら・・・考えただけで怖いです。
席替えという簡単なことで”トクベツ”があっけなく壊れて、それからメガネ一つで気持ちが全然違ってしまう・・・そこの描写に”数式”を入れてくるセンスがいいです。
一気に気持ちが、態度が変化して・・・カガミの側の変化が少ないのが少し残念。
気持ちが段々すれ違っていき、決定的な暴言になる・・・ここもきちんと描けています。
暗い森をベースにした感情描写もいいです。
カガミの普通の態度が深読みするとまた面白い。
自然に手をつないでいるのは・・・
気持ちが溢れ出すような、最高にカッコ悪い告白と流星・・・胸が満たされるような感じです。
絵が異質な感じなだけで、やっていることは徹底的に正統派の少女マンガですね。これからどうなるのか・・・楽しみに見ていましょう。

「トナリのベイビーウルフ」また面白い絵柄です。可愛らしさとクールさが変な不調和音で、なんだか気になります。
いきなりめちゃくちゃ自分勝手な男に呆れました。ジェローデルの爪の垢でも煎じて飲ませたいです。
豪快に椅子ごとこけそうなのを支える、というか普通手が折れている状況にはかなりインパクトがあります。
椎名という人もなかなか面白い人です。
なんだかんだいってひーちゃんにも迫られると弱い、というのが少し笑えます。女の子らしいというか。
ひーちゃんの勝手さにはとりあえず呆れるのを通り越してため息です。
勢いで誘ってこれとは・・・ははは。
女体にすごく力が入っていて、しかもスタイルがいいのに驚きました。今はやはりそれが標準なのでしょうか。
ここからの展開は軽さに少し驚きました。でも・・・逆になんだかリアルでした。
馬鹿だな、としか思えないことで泣き出す美里ちゃん・・・少女だから、かもしれません。
ここのキスには驚きました。僕には同じ事はできない・・・ただ黙ってそばにいるだけでしょう。
混乱の描写はとても簡素ですが、それだけ単純な気持ちだけを伝えてきています。
つい拒絶してしまって・・・ここからの変化も余計なことを描かないで、いきなりの事故に凍りつきました。
そしてセカンドキスがとても自然で・・・でも、震えた手が事故のショックの大きさと気持ちの強さをうまく出しています。
とても簡素な表現がこれからどうなるか・・・楽しみです。

「NERVOUS VENUS」いきなりモードを切り替えるハルとたいこーの会話、これが今時の若者なんだなと苦笑しています。
アイーダは意味が分かりませんでしたが、人に聞いて・・・爆笑。
去年の三年って・・・馬鹿は毎年馬鹿、と。
意味不明の熱さと冷静な分析に青春を感じます。
みんながハイになっているときのアニキの冷静さが笑えました。
「目指すは肉体関係です!」の正直さも大笑。
M.J.が今季SOX・・・それは吹っ飛びますね。まあシカゴブルズに戻るとかコビー=ブライアント(レイカーズ)と交換トレードのほうがまだありそうですが。
ハイテンションから突然団欒になるのがまた楽しいです。先が全く読めません。
無言で、風景描写だけというのがまたすごい・・・
それでどうしたのかと思ったらルービックキューブとは。
ゲッヒン劇場は相変わらず微妙です。
青春らしい暑く騒がしい日常と、その中に差し込まれるような鋭さ・・・これがまた魅力です。
この紙ふぶきのシーン、かなり残るものがあります。すごく悲しいんです、なぜか。
いつのまにか平和に、いがみ合いさえ和気藹々とした空気が混じる”日常”になろうとしている・・・それを強烈に拒否する感情が直接伝わってきて、たまらないです。

「あにまる・とらぶる」ベジタリアンなのですか?先輩。

やはりすごく面白い作品でいっぱいでした。本当にこのメンバーの作品をもっと見ることができたら・・・

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