なかよし2001年8月号感想

目が点になりました・・・武内直子先生復活!?来年のなかよし、もう読んだ気でいましたが全ての予測は吹っ飛びました。

「東京ミュウミュウ」カラーの線がとても強くなりましたね。CGをやっと使いこなせるようになったのでしょうか。
これくらいはっきりすると、強く目をひいてカッコよさが強調されます。
様々な謎が明らかになってきました。古代文明というのも壮大な設定です!
それにしても、三億年も地下で生き延びるとは・・・伝説だけを支えに、その厳しさと悲惨は想像を絶します。その一端が、この震える表情からはっきり伝わってきます。
帰って見たら、伝説の緑あふれる故里は・・・その絶望感も、気が遠くなりそうです。でも人間を滅ぼすなら、なぜエイリアンのようなまどろっこしいことを・・・宇宙戦艦の艦砲射撃や生物化学兵器で一掃すればいいのに。
それにしても、白金たちの話と微妙にずれる気がするのは僕だけでしょうか。彼らもまた、地球型生命体なのですから地球環境が完全に破局に至ったら、戻っても生きられなくなる・・・。
その作戦が成功したら・・・結果的に、地球が守られてしまうかもしれません。人間から・・・皮肉ですね。
あ、定休日での、ざくろさんの横顔とサマーセーター、すごく素敵!中から生気が溢れ出しています。
みんとちゃんって・・・首輪をつけるのが好きなようで。しかも、人の恋を見ていると燃える・・・つくづくいい性格です。ざくろさん、無表情に面白がっていますね。
スナメリも、ってこのラブレターは一体。
そしてこのいきなりのお誘い、爆発しました。嬉しい、楽しい・・・好き、いっぱい伝わってきて、うきうきします。
いきなり白金が登場して・・・この火花は一体。強引に、痛いほど手を引っ張ってしまうの、ここぞくっとするほどわかります!感情をコントロールできない、どうしていいかわからない・・・青山くんに完全に感情移入してしまいます。
そして、青山くんの腕と言葉、感情に・・・全身に電気が走るいちごちゃん、僕も息が荒くなります。その興奮が、ときめきが激しく伝わって・・・。
さらに「ほんとにネコだったら」の台詞、感情を爆発させている青山くん・・・もう息ができないです!
で、いつのまにかネコになっている、と。これは予想していませんでした。うまい!
そして「洗ってあげようか」で・・・男の妄想の逆をいきますね。男の裸に結構色気があります。
繭の出現に戻れなくなる、と色々あって・・・大変ですが、楽しいです。

「だぁ!だぁ!だぁ!」予測不能しっちゃかめっちゃかは本当にうまいです。
彷徨のさりげない優しさ、また見ていて頬が緩みます。
この夏らしい、話も何もないシーンの連続・・・たまらないですね。思い出が湧きあがってきて、ため息です。
このとんでもない花火には吹っ飛びました。どんな燃料なのでしょう。
プテラノドンの大きさがリアルで、迫力があります。
ふすまを開いたら武家屋敷の城下町、というのもうまい!
全力で、と素敵な顔で振り返ってこれ、大笑いです!
落ちていくのは・・・まさか地球ができる前の宇宙?って、真空で血液が沸騰して凍って即死じゃあ・・・。
さあどうなることか、最高。

「も〜っと!おジャ魔女どれみ」この話はいいです!兄弟姉妹の微妙さが見事に出ていますね。
妹に優しくする、ということがどんなに大変か・・・。
どれみちゃんの、「いいお姉ちゃんに」が、自分が普段どれだけぽっぷちゃんを見ているかを語っているようで・・・優しい微笑が浮かびます。「あたしにはできない」がまた笑えます。

「スイートリベンジ」カラー扉の濃い激しさに、ページをめくるのが怖くなりました。
そして、期待を裏切らない戦慄。
一瞬、どちらが憎しみの対象かがわかりませんでした。ただ、憎しみの大きさだけが膨れ上がって、体を焼き尽くしていきます。
このもてかたには笑えました。宝塚の男役タイプって連載主人公としては新しいかも。
悪いけど女だから、これは・・・笑えます。
それにしても・・・「ほしいのはひとつだけ」といい、森くんも十分いい男なのに、もう高瀬綾先生の作品では「同級生じゃ物足りない」のでしょうか。普通の、同年代の男はどうしろと・・・。
名前を借りるって、かなりヤバイですよね。履歴書虚偽記載は即座に解雇ですし。
それにしても、中三でバイトに復讐って、受験はどうするのでしょう(笑)
スタジオの緊張感ははっきり出ています。
このパネルの見せ方はうまいです。
キスしてくれたら、と甘えすねる由姫さんからは、若さと未熟さを強く感じます。退廃的な色香はそれほど強くない、背伸びをしているのでしょうか。
「なぎ」の漢字は見当たらないので、「彼」とします。彼の登場、凄いインパクト!
そしてこの、緊張感と効果音の臨場感は凄い。
カメラだけでなく、モデル自身をプロデュースして、恋愛を見世物にする・・・確かに有効な戦術かも。でも、怖いのが・・・その中で、「彼」自身の心はどこにあるのでしょうか。彼自身の心は極限まで疎外され、恋愛感情というもっともナイーブな心が、カメラと金に支配されているような。悲しい存在です。
カメラと金だけでなく、自分の才能に引きずられている?だとしたら・・・余りにも不幸な。
この携帯電話は・・・このミスは単純ミスでしょうか。でも、結果的には注意をひきつけることに成功しています。森くんも、その意味ではいい支援をしたのかも。
この激しい叱責、これからも色々なことを感じます。独裁者タイプで、古いタイプの人に鉄拳制裁の徒弟制度で鍛えられたことがあり、スタッフ一人一人の心理に神経を使っておらず、感情を爆発させる。ただ、即座に首にしないことから、小さいことにこだわるタイプでもないと思います。
メールで強引に呼び出して、この・・・沙羅ちゃんもかなり勝手ですね。でも、男はそれがかえって嬉しい心理もあるのです。
この強引な告白、森くんもかなりかっこいいのですが。
わたしにしかできない、という告白・・・この沙羅ちゃんの目、死人(しびと)を思わせます。生きている感じがしない、狂っているわけでもない、でも死の静謐にもいない、何か・・・表現できません。
この回想も、かなり強烈です。髪と水の、離れた絡みが妙に色っぽいです。
由姫さんがいい気になりすぎている・・・評判が悪い、これも・・・あえていうなら、オーダーメイドされた感じがします。勝手な小悪魔、というキャラクターを求められたから・・・そのまま、彼女を文字どおり「生産」したのでしょうか。背筋が寒いです。
沙羅ちゃんが場に入り、様々な表情・・・「彼」が引き込まれていくのが、はっきりわかります。この笑顔、「素材」を見つけた手応え、何かびしびし感じます。
そして、本格的に撮影を始めて、不可解な感情の高揚、カメラの前という別世界をはっきり感じます。ここの表現は凄い!
静かな、怒りと憎悪、そして・・・間違いなく、別の感情も叩き付ける瞬間、「彼」の喜びが伝わります。
そして・・・この、使い捨てにははっきり、殺意を感じました。
そう、考えてみると沙羅ちゃんも、由姫さんを色々な意味で殺しています。そのことに、沙羅ちゃんが気づいているかどうか。
また、由姫さんも、彼のやり方は理解していて近づいたはず。自分は別だ、という・・・自意識と妄想をふくらませて、一時夢を実現した・・・彼女に感情移入するのが怖いです。
これが彼のやり方・・・それにしても疑問なのが、自殺者もいて何人も破滅させているのに、なぜ彼はマスコミの攻撃にさらされていないのでしょう。昔の茉耶さんの報道を見ると、マスコミは彼を攻撃せず、弊履のように捨てられたモデルを攻撃することにしているようです。なぜ・・・。
茉耶さんのパネルは、幸福感と不思議な包容力で引き込まれました。
そして、この自殺は・・・そのショック、それで時間が止まる傷の深さをはっきり感じます。
でも、僕が森くんで全てを知っているのならこう言います。「やめろ。あいつはおれが殺すから。それにお前は、憎悪と愛がどれだけ近いか知らないんだ。お前は、あいつを・・・憎みながら愛している。お姉さんの死の美しさが、お前を引き込んだんだ・・・無意識で憧れ、奴にまだ見ぬ恋をしてるんだ。だから、彼と心中したいんだよお前は!そんなことはさせない。あいつはおれが殺すから、お前は傷を癒して幸せになることに専念しろ」
でも、彼女もまた、その激しい世界を知ってしまっていて・・・もう、忘れて平穏に生きることはできないのでしょう。彼女自体、身に鬼を宿しているのでしょうね。
感覚として、その・・・残酷なほど激しい予感を感じています。苦しいけど、目が離せない・・・

「娘。物語」かっこいい登場ですね。
体育会系の、責任感が強くて・・・それが、辻さんや加護さんの個性に空回りするのが見ていて・・・なんかかわいそうですね。
一生懸命努力して、結果的に他でミスを、これは共感できますね。僕も一生懸命が空回りして、ネガティブになるほうです。
必死の努力の結果声が出なくて、このショックがそのまま伝わってきました。
飯田さんも・・・同じ状態を突き抜けたのでしょうか。
方向が少し違って、飯田さんの戸惑いが見ていて面白いですね。
みんながつっこみをはじめて、結果的に「モーニング娘。」全体がよくなって、石川さんも自分のポジションをつかんでいく、ここ好きです。
帰ってこなくていいよ、という励ましもうまいですね。
表面はポジティブにしていても、一人になるとネガティブに・・・両方彼女なのでしょう。うまく、両方活かすことができればいいのですが。
携帯メールの励まし、感動しました!
コンサートの柔らかい雰囲気、いいです。
みんなで「いらない」とからかうのも面白いです!悪い見方をすればイジメの構造ですが、でもいい感情でからかっていて・・・結果的に、うまく溶け合い結びついているのを感じます。
本当に素敵なグループですね。

「どこでもハムスター」そんな気力ないです。

「B-ウオンテッド」敏くんの成長が見事!
巧を襲うやりかたもうまいです。僕が一対一の奇襲なら、まずシュアファイヤーで目を潰し、ナイフをオープンさせる音で牽制して蹴るでしょう。でも反撃に、本物の迫力を感じてびくっとする・・・まあこの目は、僕もすくみましたけど。
こうして敏くんの前で、感情を出しきるの・・・考えてみると、敏くんには残酷ですが・・・甘えてもらって嬉しい、というのはよく分かります。好きな女の子に何か頼まれるのは、頼られ使ってもらうのはとても嬉しかったものです。
彼女自身の気持ちが一番大事、それがわかる敏くんは・・・わがままな子供と、不思議と強いギャップを感じないのです。
あ、「B」が宝にたどりついてウホホ笑い、それで背筋が寒くなりました。もし、「B」巧が宝にたどりついたら、彼女にはもう生きる理由が何もないです。その場で自殺する可能性も否定できません。
自分のしたいことに気づいた、「ごめんなさい」と決意と思いやりを見せた沙生ちゃん、すごくきれいです。
この、最後のプレゼントを渡して・・・キスで別れる、敏くんには最高の初恋でしたね。
けいこをつけてください、ここの迫力も凄い!
見ることができなかった最終奥義、ぞくっとしますね。
しかし、音楽でガラスを割って・・・これにはびっくりしました!まさか全部芝居だったとは。全然読めなかったです!
あきらめてないから、には爆発しました。
ため息です。

「十二宮でつかまえて」この罠は・・・そのままでは多分、うまくいきません。
なぜなら、僕も何度か針や千枚通しをゴムパチンコにかけたことがあるからです。クロスボウのようにレールで誘導するか、羽根をつけるかしないと軌道はなかなか安定しないのです。ナイフには普通(参考にしたと思われるバックのシースナイフには例外的にないのですが)ソングといわれる紐を通す穴が空いているので、それにハンカチでも通してあれば、羽根の代わりになって安定したと思うのですが・・・。
あ、今本当に試してみたのですが、ナイフは重すぎて家にあった太い輪ゴムでも全然飛びませんでした。考えてみると当然、全身で引く弓道の矢と比べても何倍重いか!僕が使ったナイフ(コールドスチールトレイルマスター)が大きすぎるのかもしれませんが、相当強いゴムを使わないと飛ばないでしょうし、そんな強いしかけを氷だけで押さえるのは難しいような。
ナイフをこの形で固定するのも難しそうです。ナイフそのもののバランスがとれないですからいくらやっても、ゴムのところから回ってしまいます。ガットフックのあるナイフを用い、フックの刃を潰してゴムを引っかけて、ソングホールにピアノ線をかけて固定していたらうまくいったかも。
氷を使ったトリックはうまいです!ピアノ線を輪にして氷にかけ、力を入れたら抜ける可能性もありますが(圧力で部分的に融点が上がって溶ける現象。氷の棒で何かの隙間に橋を作り、それに重りをつけた糸の輪をかけてみればわかります)。
それ以前に、一時的に隠した程度では見つかるのでは?親父さんが司法解剖も現場検証も何もしていないなら別ですが。(って、それ無能通り越して犯罪です)
この複雑な三角関係、胸が痛いです。深い虚しさで心が空っぽになりそうです。
聡さんへの思いは・・・何だったのでしょう。ただ、忘れたいから頼ろうとしただけ?憎しみに身を焼いているほうが、楽だから憎しみに変えた?
そして、自殺させなかったのはいいと思います。「犯人を追いつめて自殺させちまう名探偵なんて殺人者と変わらない」そのほうがカタルシスはありますが、それをやらない良識、嬉しいです。
あ、このナイフはダガーとタントーブレードの中間ですか。
自殺という真相・・・これはさらに、虚しい感じを深めました。
僕が聡先生だったら、ここでどうしたでしょう。自殺すれば自分の罪悪感は消えますし、由美子さんの復讐心も満たせます。でも、彼女がそれで救われるわけではない・・・現に自殺しようとしましたし、もし暴かれなくても、人を一人殺すことの重さは・・・考えるのも恐ろしいです。
でも、他にどうすれば・・・あ!姿を消せばいい。失踪すればいいです。由美子さんは自分を追って、その間は生き続けるでしょうし、そしてその時間が彼女を癒してくれる可能性があります。
愛が深すぎて、これは共感できますし、すごく深い悲しみを感じます。愛して愛して愛して、結果的に・・・言葉になりません。
由美子さんは殺人未遂で初犯、自首に情状酌量、十分な反省で・・・計画的なのでなんとも言えませんが、執行猶予になるでしょうか。不起訴になって欲しいです・・・。せめて彼女だけでも、幸せになって欲しい。
完全にばれてしまう展開は、当たり前ですが楽しいです。
そしてこの不吉な伏線・・・この挑戦状、なんか楽しそうです。それにしても、シリウスってりりちゃんの母の失踪と関係しているのでしょうか。楽しみです!

「うるきゅー」一見楽しそうです。沙奈ちゃんに、どう見ても悪意がかけらも見られないのが笑えます。先入観なしにここを見たら、本当に素敵な友達にしか見えませんよ。
天然が演技って・・・いやらしい、とふつう思うでしょうが、なんか演技という感じがしません。
この「ミカとは別れちゃったのね」が、何を意味しているか全く読めません。
倒れてキスは、微妙にわざとらしいです。唇の描写がまた・・・これは色っぽいです!
このテレビ、やはり沙奈ちゃんが仕組んで?ここからの、全国ネット大恥は笑えました。
車と家には思わず笑えます。
お嬢様っぽい服も結構似合います。新しい世界に目覚めても面白いのでは?
ここでけんかになってしまうのは・・・まあ、なれていないですし微妙なすれ違いはよくあることですよね。
チャッキーは何か知っているのでしょうか?聖女がどうヤバイのか、昔何かひどい目にあったことでも?って、聖女は人格破綻者の集団でしょうか。
カップル選手権・・・これも裏で沙奈ちゃんが糸を引いているのでしょうか、疑い始めたらきりがないのですが・・・。

「恋愛向上委員会ジューシーフルーツ」この妄想にはのたうちまわりました。
花火と同時にキスって・・・大胆すぎて、信用できない気さえします。

「DOKI×DOKIさせて!!」意味不明ミーティング、まあよくあることですね。個人攻撃をせずに反省をする、という事自体が無茶です。
意外な一面には・・・脱力。

「みるくSHAKE!」恵月先生って、幼児的な自己中心性を持つ悪役の造形がうまいですね。
この平和な忙しさも面白いです。それにしても、ほとんどオーダーメイドでその場生産?生産力では自転車操業、すごい!誰か職人を雇うのも人件費が大変ですし、第一その魅力、「作る楽しさ」はデザイナーでもある彼女にしかないですしね。みるくちゃんのデザインを作るだけの生産機械と化した職人には、技術があってもそれが出せないでしょう。
あ、今まで彼女がミシンを使う描写はありませんでしたが、当然マスターしていましたか。
ハッピーでいないと夢は実現できない、確かにそうかも。普通、それは資本主義社会では通用しませんが・・・。
人のキュートなデザインにもめごハッピー、骨の髄からキュートなものが好きなのでしょう。
中世ロリータというのも面白いテーマかも。
一流デザイナーを集め、超一流・・・高級志向、本来なら庶民的な魅力のC3とは競合しないはずですが。
そして、社長兼婚約者・・・これは、予想できることですが驚きました。
みんなわたくしのもの、本当にわかりやすい人です。
小さなバッグが十万円する超高級ブランドとしての展開は、日本人のブランド志向を考えると正解だと思います。
客を選ぶのも傲慢ですが、ブランドの方向性としては間違っていないでしょうね。
小さな自信を自分で作って、この変身はすごい!本当にぽっちゃりしているなりに、可愛らしく見えます。
ハッピーをみんなに届けるのがハッピー、これは本当に・・・理想なのですが。でも、資本主義では不可能なのですよね・・・資本主義の代表であるフランボワーズに、マンガの中だけでも勝利して欲しいものです。現実は多分、読者はみんな知っているでしょうし。
C3の財政が火の車・・・当然ですよ。人気に生産力が追いついていないですし、基盤が弱いのに無理な場所に開店していますから。弱みを利用して、でももし社長就任のサインをしても、最終的にはC3を潰すつもりだと思います。
トラックで乗りつけての乱暴な・・・陽動作戦、火に油を注ぐようなものですね。でも向こうは初めから喧嘩腰なのですし、それくらいやってもいいでしょう。
この二人の信頼関係、すごいですよ。

「夢見なサイキック!」この優しい愛情は、胸の底から暖かくなります。やっぱりすごい。
画面全体からあふれる気配・・・鬼の、激しい怒りが全身に伝わってきます。負け組の苦しみは絶対エリートには分からない、それは本当ですが。でも、その憎しみの強さはすごく危険です。フランス革命、ナチのホロコースト、スターリンの大粛正、文化大革命・・・あの凄まじい虐殺は、まさにその憎しみから生じているのですから。
憎しみから解放する、これが癒しになる・・・というのは納得できそうですが、微妙に違います。それで自他をより深く傷つけてしまっては、かえって傷は深くなるでしょう。確かに「その立場に甘んじて明るく前向きに」は欺まんだと思います。でも、それは・・・その憎しみを、言葉にして表現し、受け入れるようにすれば十分。本間さんのケースでは、非常に皮肉ですが・・・この鬼による解放と、みことちゃん愛情の両方がなければ救いに結びつかなかったのでしょう。両方ができるカウンセラーがいれば理想的ですが・・・。
気配と闇の深さにのみこまれる・・・感性が強いからこそ、なのでしょうか。まだ彼女は、人間の闇の深さを十分知らないのでしょうか。そして、これから知っていくのでしょうか。
首しめられたくらい・・・殺す、まあわかりますけど。指を変形させるとは、何者?
温夜くんの態度は・・・むしろ哀しい温かさを感じます。
鬼の親玉にも、その悲しさを理解して慈しむ心を持っている・・・とても素敵ですが、危惧も感じます。
この鬼のふりをしてびっくりパーティには、本当に驚きました!
由宇ちゃんのさりげない優しさ、胸にきました。げてものケーキって、その材料を彼女は・・・どうやって調達したのでしょう。大笑いです。
あ、由宇ちゃんって・・・なるほど、可愛い!
会長って、どこまで本気なのかわからないですが、このライトなHさには不快感がありません。
そばにいて欲しい、のを・・・この乱暴な言葉で、まあ甘えているといえばそうですが・・・。なんか可愛い。
人を傷つける人は傷つけることを怖がったりしない、この言葉・・・すごく嬉しいです。こうして、真正面から信じてくれる目、すごく勇気づけられます。
影が手をつなぐのなんて、じーんとしますよ!影でダンスするところは笑えます。
もう、深いため息しか出ないです。

「セレブレイト!」とても可愛らしい雰囲気です。扉なんて、うめつくされる花に酔いましたもの。反面、刃物のような鋭さが弱まった気がするのですが・・・まあ、これから色々やって、変わったり伸びたりしていくのでしょう。
始まりで一応説明はありますが、もし前作を読んでいなかったらどう感じるのでしょう。かなり唐突なドタバタを感じるかも。
影月さんの登場で、なんだかほっとしました。あ、崩した表情がとてもうまくなっていますね。
いい顔でかすかに微笑んで、「翼じゃムリ!!」は笑えました。ケンカで「貧乳」など、ラストでもですが乳にこだわるのがまた笑えます。
ひげ面のおっさん・・・なんか顔の線が若くて、新人公演の男役です。ここは要努力?
この展開はとてもうまいです。互いに相手を思いやって、まあ先が読めるといえばそうなのですが・・・それだけにわくわくさせます。
この言葉、かなり率直ですね。初対面に近い、式コーディネイターに話していいことかどうか疑問ですが。
このマスターの優しさと、一種の品はかなりいいです。翼ちゃんの崩れた顔がまた可愛いです!淡い憧れを感じているのでしょうか。
それにしてもマスターも、実に率直にプライバシーを・・・。まあ、そうじゃなきゃ話が進みませんが。読み切りでページもないですし。
のめりこんでしまった翼ちゃんと、クールに見えて・・・残酷に真実だけを突きつける十夜さん、二人とも・・・同じものを求めている、とはっきり伝わってきます。
予約取り消しは少しあっさりしすぎているような。でも、わかりやすくていいです。
あ、翼ちゃん・・・横から見ると、ちゃんと胸あるじゃないですか。
この怪しい変装とか、玉手箱とかは結構面白いですね。
そしてこれ、もうこれを待っていました!期待通りにやってくれたのは嬉しいです。
このスリルと口喧嘩の楽しさもいいです。
結婚式の幸福感、これは見事ですね。作風から鋭さが抜けたのも、題材上当然かも。
準備も簡素ながら、いかにも心がこもっている感じでいいですし、誓いの言葉も・・・
手作りウエディングケーキもすごい。翼ちゃん、太らなければいいのですが。
これまで、冷たい表情しか見ていなかった楓さんの笑顔が、すごく心暖まります。
読後感は極上ですね。ストレートで、本誌読者も好感を持ったと思います。本誌連載が楽しみです!今度は熱い鋭さを前面に出して。

次号の予告、とにかく「おとなにナッツ」番外編が気を持たせてくれます。許す、やっちまえ(何を・・・って言うまでもありませんね)。武内直子先生のギャグ、というのも期待できます!笑えるでしょう。

重大発表って、やはりあれでしょうか・・・どうなるのでしょうね。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ