なかよし2000年3月号感想

今月は徹夜をしたら確実に倒れるので、遅くなりました。朝入手もできず、早めに帰ってその帰り道にと思ったのですが、コンビニをいくつか回っても全然なかよしがなく、結局大き目の書店で入手しました。かなり焦りました。やはりものすごく配本数が少ないみたいです。

「JF SUPER BOOK」これは・・・一見赤裸々ですが、本音かどうかはなんとも。この写真の男子、なかよしやKCを読んでいますが、平気、のようですね。でももし、学校で女子に「見たよ、なかよしに出てたよね!」と、大声で叫ばれたら速攻で不登校ですね。イベント用彼女、そんな発想もあったような?「女ってコワイSTORY」これには背筋が寒くなりました。でも、R.I.さん、絶対それ嘘、本当は好きな人がいて、いない振りをしていると思いますよ。E.W.さんの魔の手にかかったAくん、さぞ深いPTSD(ポストトラウマスティックストレスディスオーダー)になったと思いますが、上手く立ち直って下さい。妄想でXXXというのが出たのと、そして「できちゃった」・・・想像妊娠?違います。でも、こんな嘘ついてあらぬ疑いかけられないでしょうか。まあ、妄想だからいいのですが。強烈でした。

「電脳少女Mink」愛純ちゃん、可愛いです!男にとってはこういったわがまま娘、かえって可愛いという気もします。レット=バトラーのように手の平の上でもてあそんでやりたい(僕には無理です)。我が愛は山の彼方にの、南風版ジェリメ姫も第三者の男にとっては可愛かったですし。この「くやしい」の超オーバーアクション、そして繰り返し記事を破り捨てる・・・可愛い。もしかしてこのパパ、某月読の中ツ国側では?というのは言い過ぎですね。でも、こうして策謀を重ねるほど、引き立て役になっていく・・・仕方ないです。あ、こういった策謀がばれたら、そっちのほうが致命傷になるのでは、と思うのは僕だけでしょうか?「いつもの三人娘が一人いない」これで気付かない先輩は、言うまでもなく鈍感ですね。気になっていてのは発言でしょうか?だとしたら嬉しいのですが。真帆子ちゃんの反応も可愛いです!ファンとスターの距離をわきまえていて、体が勝手にそう動いたのでしょう。女の子に逃げられたと落ち込むイリヤもなんか笑えます。しかし、この記者は上手いです。Minkの動揺したコメントを取って、それを更に仕上げていい記事にしようという事でしょう。この地獄に落してやりたい記者、今後も出てきそうで、楽しみです。この、そっと服をかけてやる仕種、これは暖かいです。愛純ちゃんの電話に、怒ったMinkを見るのは始めてです。そしてぎゅっと抱きしめる先輩、これをもしスクープされたら・・・そう思うと別の意味でドキドキします。コンサートのシーンは最高でした。いかに圧倒的な光を持っているか、見せつけられたような。さてこれから、どう動くでしょうか。楽しみです。

「ムーぽん」爆笑!

「恋してアラビアータ」手も燃えるのでは?

「だあ!×3」うわ、これは重いです。二度か三度に分けていったほうがいい内容ですね。そしていつになく優しい彷徨、と思ったら・・・また出ました。怒っている事をわざわざ読む、まあ、手に触れれば(「もどかしい思い」の歌詞「〜指を絡めるだけで君の心が見えるのなら」そのままですね)伝わるのですから、コミュニケーションが発達しないのもわかる気はします。しかし、北極星のクレーターって・・・恒星では?あ、北極星の惑星のクレーターまで、だとしたらとんでもないスコープです。天文学がひっくり返ります。でも、なんで未夢ちゃんにだけはろくでもない物なのでしょうか。しかし、この軽いムードでいきなり重い事を、この転換の間が上手いです。どうなるのか、どきどきです。その事実を、ルゥくんが受け止められるのかどうか。

「うるきゅー」この扉は凶悪の一語。いい女だなあ・・・。そして次にはこの妄想、もう裸で来ています。鼻をかみすぎたものか、鼻血が。インターネット占いも盛んなようですね。あ、上手くすれば、誕生日、いや病院のデータか役所に届けたデータを見る事ができれば、出生の秒まで出して、そこから一瞬で精密なホロスコープが作れるかも。しかしこういったホームページ、現実にある・・・のでしょうね。みやむ、耳に息をかけるか・・・。「声聞いただけで満足したか?」こんな想い、今となっては・・・。しかし、男子更衣室をのぞく、かなり呆れました。生きててよかった、って男女逆ならよくわかりますけど。このスポーツシーンの華やかさと、そして保健室のベッドで・・・爆睡するとは、さぞ安心できる女なのですね。

「B-ウオンテッド」ぞくぞくするスリルです。鳥肌が立つほどのカッコよさ!この携帯電話、Bからの援護射撃でしょう。そしてこのロープトリック、それから待ってましたのカード投げ、見事でした。でもロープを切ってまたピンチ、スパイダルコ革命後の今はロープで縛っただけでは安心できないです!今まで夢見ていた「縛られたままワンハンドオープンナイフで縛るロープを切断」このシーンを実現してくれた、ある意味感動でもあります。スパイダルコが完成した、「軽量(ザイテルなど特殊プラスチック)ハンドル、クリップ、ワンハンドオープン用のサムホール(刃の一部に穴が空いていて、そこに親指をかけて弾くようにすると片手で刃を開ける)と軽めのばね」というコンセプトのナイフは全身どこでも、ボールペンみたいにポケットから袖口、襟、靴下の上、ベルトにパンツのゴムまで、それこそ上を向いた布全てに止めておけるのです。ロープだけではだめ、全身くまなく身体検査をしないと。このナイフが何なのかはグリップ部がないのではっきりしませんが、愛用しているE-Z-OUTと刃先のシルエットがかなり一致しています。しかし、Bも見事に美味しいところだけを持っていったもので。さらに真舞流の伝承者問題まで、「北斗の拳」みたいになったりしたら!きゃーっ!もしかして、Bとは血のつながった・・・!?えーっ!薫や透とだと思っていたのに!あ、恐ろしい想像を・・・Bが天に拳を突き上げ、「我が生涯に一片の悔いなし」・・・すみません。

「ウ・シ・ロNO天使」ユウ、恐ろしい女です。こいつの棚も笑えます!iMacに・・・ズゴックまで、えらい部屋のような。Minkちゃんのポスターもいいです!しかし、悲鳴を上げつつ生着替えを撮っている彼女って一体。そういえば、ストーカーの定義って一体何でしょう。DSM-4で一度見てみましょう。それにしても、夜の代々木公園は間違っても若い子の行くところではないです!男のほうも、どれだけ女の子がわがまま言っても、ちからづくでも止めないと。危険です!この夜の散歩での出会い、息を呑むほどかっくいいです。

「おジャ魔女どれみ#」子供たちを泣かせない・・・普通の方法では不可能な気がするのは僕だけでしょうか。「あたしでも泣くで」というのが笑えました。やっぱり暖かい話ですね。

「ワーキング娘。」ほっとしました。てっきりこれでおしまいと思ったもので。いきなり両親が帰ってきて、子の話を片づける方法はこれと、あと・・・まあ一番手堅い展開、と思いました。夢じゃない、と言っておきながらまた、この仕打ちは一体。本当にどんな親だ。そして、一瞬巧が見せた、この伏線も強烈です!そして、借金から解放された時の喪失感、それも大きいみたいです。しかし、巧が富豪という手とは余り考えていませんでした。この惨敗から荷物という、そこはおかしかったです。うろたえる巧氏も可愛い。そして、この感情を爆発させるとこは、早紀ちゃんって金が第一、といっても守銭奴とかではなく、本当は人一倍豊かな感情と感受性を持っていて、それが少しだけ方向を変えてしまった、そんな感じです。こんな気持ちの名前なんか、という言葉にはドキドキしました。そして、巧の傷の深さもどこか、とげのように突き刺さったままです。またあの暮しができる、という巧と、華月の嬉しそうな顔!第二部が楽しみです!なかよしでよかった(ジ0ンプだったら絶対第二部は始まらないから)!

「ゴーストハント」のっけから「ぼくは犬じゃない」この一言、ゾクッとしました。恐ろしい力量です。始めの一ページで今回の話の全てを叩き付けているような。麻衣におびえるリンさん、面白いです!あ、安原さん登場!多分関連のネットは大騒ぎでしょう。隙のない雰囲気と話力はほぼイメージ通り、原作(以前からの感想を見ていけば、いつごろ読んだのかは大体わかると思います)にある屈託のない明るさがまだ出ていませんが、それは今後を待ちましょう。学校で「ぼーさんがアヤしい」スーツを着ていけばよかったのに。お待ちかねの松山、僕がイメージしていた脂ぎった太めの男とはかなり違いますが、嫌な感じは強烈です。言いくるめられて白くなったのや単純化松山がなんだか笑えます。名台詞「豚に説教しても意味がない」これも想像以上に強烈。この、学校の描写を優先した構成も見事です。「お見事なぐらいみんなキッチリしすぎて」千葉ですし。千葉と愛知が日本の管理教育では・・・。クサイ、というものの、グルメマンガか、と言いますかわざわざここまでご丁寧に言わなくてもの描写も上手いです。

「ぜんまいじかけのティナ」ハッピーバースデー!魚にもネジがあるとは、三枚おろしが面倒そうです。背開きは難しそうですね。うなぎはどうやって食べているのやら。そういえば、このネジは一体どこにつながっているのでしょうか。体のどこまで深くが金属ででき、その先は?一度解剖してみたいです。人間の位置としては太陽神経叢(腹腔神経叢)の真裏に見えますけど。旅人さんの、コミュニケーション下手の表現も巧みです。返せるものがないから受け取れない、それを上手く表現できないというのも、頭とは別のどこかでわかります。そして、切なくもあります。家作りで、色々なキャラが出てきました。見ていてなんだか楽しいです。Dr.ヘンケラーの登場はカッコイイです。チャコちゃんとアンナちゃん、この二人の名前は確か初発表のはず。それにしても可愛い!でアンナちゃんがパンプーを好きで、たぶんパンプーはシャマちゃんが好き、微妙ですね。特別な人、「この人のネジを巻いてあげたい」「巻いてほしい」素敵な言葉です。そう、その人とコミュニケーションしたい、支え合いたい、そう思うのが一番自然な思いでしょう。しかし旅人、ティナを泣かせるとは許せないです!「思ってることちゃんと伝えなきゃ 言葉にして!」これ、とても痛い、そして深い言葉だと思います。伝えて、それでかえって人を傷付けることが多いですし、それにその伝えた気持ちが本当に、本当の気持ちかどうかもわからないですし、どう伝えていいのか分らないことのほうが多いです。でも、本当に気持ちを伝えなきゃ、悲しい思いをして・・・苦しいです。ありがとう、という言葉も知らない、というのがなんだか痛いです。こうして、一つ一つ気持ちを表わす言葉を覚えていって・・・。そしてこの策謀とは?次が楽しみです。

「セ・ブ・ン」過激な・・・でも的確な説得です。この、夢が果たせないままどこかに消えてしまう、という言葉が恐ろしく深く、胸に突き刺さります。

「ほしいのはひとつだけ」嘆息。こうして思いを確かめ合った、それで終わりじゃなくて、それがとても切ないです。桐子との葛藤があまりにも痛くて。見たくない、と血を分けた姉に拒絶されて、そしてそんな事を言わざるを得ない、家族としてのアイデンティティが崩壊していく、そこがとても痛い展開でした。それでもあえてもう諦めないと言いきる梨花の強さ、ゾクッとします。そして、その辛さを素直に、一人の女性としてぶつける桐子の弱さと逆説的な強さも胸に刺さっています。だから、それまで会わない・・・この選択もとても痛いです。そして、哲太・・・かっくいい!ほっとしました。最後に強さを見せてくれて。これで、安心して「Dunk Like Lightning」のこれからで描くことができます。今まで哲太をストーリー部分であまり活躍させていなかったのは、まだ話が終わっていなくて、彼が結局どんな風に変わるのか、成長していくのかが読めなかったのからなのです。心底ほっとしました。この「梨花がよくっておまえがだめとかじゃなくて」という、この励ましがとても心に、暖かなリズムで訴えてきます。恋愛は理性ではどうにもならない、運命的な魂の共鳴である以上、それが自分でなかったからと言って、自分の全てを否定することはない・・・失恋した人間にとって、最高の励ましになると思います。比較ではなく、単純にキューピッドのいたずら次第、ですか。もちろん、一人一人の色々な力で、ある程度恋愛のしやすさを高める事はできるでしょうが、それが全てではない・・・。「妹なんて思えない」という、一見決定的な拒絶から、「女どうし」という新しい関係に、この桐子の笑顔も、限りなく美しいと感じます。そして・・・おめでとう、いつまでもお幸せに。改めて嘆息です。

「グレープフルーツ」切れ味が増したような?それにしても、このシチュエーションは強烈です。そして始め、強烈な怒りと共感がごっちゃになった激しい感情を感じました。好きなのなら、それこそ何があっても相手の幸せを優先すべきだし、相手が誰を好きかは相手自身にもどうにもならないのだから、という正論と、その心の闇もわかるというのと。この首を絞めるシーン、背筋が凍ります。「ふられたりなんかしなければ」なら告白した事自体悪いし、まして相手の気持ちはどうにもならないのだから、とも思いますが、そんな闇が吹き上がるのもわかると感じました。しかしそこから、この着替えを見ているギャグとは!感覚を全て共有する、とはそれ以上のコミュニケーションはないかもしれませんね。この呪いが実に笑えました。そしてこのどんでん返し、本当は恨んでいるわけじゃないけどという・・・これからどうなるのか、切なくてどこかコミカルで、深い恐怖心も、楽しみです。

さて、来月号は安藤なつみ先生の新連載、もう待ってました!一体どんな作品になるのでしょう。期待大です!

もくじへ

もえるごみへ

ホームヘ