なかよし1999年1月号

なかよしも発売になりましたね。今月号は派手なラブシーンだらけでした。やっと予告が出たなかよしふゆやすみランド、企画が多いのが気になります。それほど新人、若手作家の力を信じていないのか、と思いますし、本誌番外編やら恋愛向上委員会のゲスト合作とか、レギュラーに負担をかけすぎる気がします。でも、贅沢は言っていられないです。読み切りの数が多いのが嬉しいですね。

「カードキャプターさくら」翔の発動シーン、すごいの一言です。CLAMPの魔力が何か、ごく一部ですが判る気がしました。宗教画並みに美しい、そして非常に細かいのに無駄のない、高度な象徴を構図に加えた画面で一瞬読者を虚無に陥らせ、そこに何かを吹き込んで作品世界に一気に引き込む・・・危険なまでの力です。さくらと小狼が話しているとき、そしてお見合いしてかあっとなっている時に、思わず後ろから突き飛ばしてキスさせてそのまま固定したくなってきました。そして、一つ恐怖を感じました。奈久留と雪兎、どちらも桃矢を・・・食うつもりじゃないでしょうか。大量の魔力を必要とする、それを供給する一番良い方法は魔力をもつ人を食うこととその象徴的な様々な表現ですから。

「ゴーストハント」キャラクターの崩し方が面白いです。ぼーさんの格好、何か引きます。電車に引きずられても、手を突っ込めばドアをこじあけることはできるのですが・・・とっさにそれができる人がいなかったのでしょう。一度、服を挟まれた人がいて、横からこじあけたことがあります。・・・なぜその席を覗かないんでしょう・・・。

「バージンブルー」かっこいい作品です。いきなり、思い切り抱き締める吉井の根性はすごいですね。「ふぬら」という掛け声は初耳です。「男の人」って感じがした、という表現もいいです。なかよしではなかなか、そこまで言葉では表現しませんでしたから。坂上の冷たさも見ててしびれます。一瞬、イヤホンを差し出して、普通ならそれがプレゼントしたMDじゃないですか!その歌詞だけ流して、捨てた・・・強烈です。呆然とする青の情熱も、そして必死で抱き止める吉井の優しさも心に突き刺さります。

「BUSUかもしんない!」{誤解失恋から変身、再会}の典型的なパターンですが、滅茶苦茶面白いです!きれいになるための気合いも笑えましたし(男子でよかった、こんなめんどうくさいまねできないです)。そして嬉しいのがスリーサイズの解禁です。今まで出てきませんでしたから・・・。しかし、高一でこのスタイルはすごいですね。ここで会ったが運のつきという言葉も笑えました。本来口元に強烈な魅力のある絵ですが、ほんの少し舌を出し、しかも少し涙までためた表情は言葉になりません。最後のキス寸前で止めたシーン、とんでもなくHです。見ててどきどきします。

「恋愛向上委員会ジューシーフルーツ」今回も恥ずかしい実話が満載で、たまらないです。そういえば、このアンケート、どう考えても女子前提ですね・・・。

「だあ!*3」何で主人公が元祖意地悪役のティンクをやらなければならないのでしょう。ワンニャーはもう、何でもありですね。ウェンディーのクリス、滅茶苦茶可愛いです。思い切り超能力を発動するシーン、何とも言えない華麗さでした。

「デリシャス!」よくやった一臣!社長の陰謀は次回でしょうか。この、急に女の子になったりんごには違和感を禁じ得ず、それがまたいい雰囲気です。顔を接近させ、慌てて離れる・・・。本当に変わりましたね。その絡まる前髪が見事です。はっきりと足音が聞こえて、寂しいです。これほど辛いすれ違いもないと思いますが、三千代ちゃんのことを考えると自業自得と言う気もします。でも、まだ・・・一番大切な人、というのが恋愛感情なのか、そしてそれは・・・。まだ見えていない部分もあります。これからのクライマックス、楽しみにしていましょう。

「RsS」悶えました。玲と里緒もいい夫婦になっています。苦労してますね、奥様も旦那様も。るかちゃんの可愛いことと言ったらないです!「楽しそうだから許す」これがまあ・・・。変装して遊ぶのも、直後に虚しさをかみしめるのも可愛いです。梶ちゃんも行動が可愛いです。里緒のぽかも暖かく、笑えました。このおいかけっこもかっこいいし、そして着地と同時のストレート!これはKO!それなのにまだ喧嘩、そして・・・・。うきゃどれぐめでらだびゅがぎかみぎゃものげらめどああああ・・・・。さりげなく影で手をつなぐ玲と里緒、そしてやっと・・・はあ、もう言葉になりません。メリークリスマス!!クリスマス公認した教皇(だれだか知りません)のばかやろおおおおおっ!

「COOL!」かっこいいです、すごく。冷たい情熱が伝わってきます。

「スーパードールリカちゃん」・・・・・・(痺れてひくひく痙攣しています)。かわいすぎです。お父さんが帰ってきて喜んでいるところ、意味が判らなくてとりあえず笑うところ、全部。ダイ今回、とことんおいしいです。なによりこの、天使のリカちゃん(のパン0ラ・・・征海未亜先生はたまにやりますが、これには読者サービスの意識は全くないそうです。男性の感覚が解らないそうで、ただ可愛いから描いているだけとのことです。誤解なきよう)を見ることができたり、ぼ〜〜っとしたり、痴話喧嘩なんて言ってもらったり、抱きつかれたり、手をつないだり・・・。リカちゃんにも召喚ができるならおばあちゃんの寿命も削らなくてすみそうです。今回の最後、キスシーン(ぎりぎり)が強烈です。

「ヒロインをめざせ!」かなり唐突な最終回です。生物兵器を勘違いしているような、生物兵器というのは伝染病などの細菌兵器なのですが・・・。「バカなんだから・・・!」と泣くみさおの泣き顔がすごく残ります。この未来の銃、結構かっこいいです。今米軍がトライアルしているOICWよりよっぽど。最後、あえて型通りに進めてくれたのが逆によかったです。しかし、麗良は・・・まつげの数まで、といっても・・・服で隠れているところまで覚えていたのでしょうか(Dボム、ライフル弾半径1mバージョン!!)。なんか魔術士オーフェンはぐれ旅を思い出させました。バルトアンデルスの剣か、Dスティックは・・・。その時には服の中身、思い浮かばなかったのですが。このエピローグの卵焼きが何とも言えません。そして・・・彼らに守られたくはないですね。結局テーマは直接語られませんでした。兵器売買が一番効率の良い手段、これは・・・悲しいことにほぼ確かなことです。最終回は惜しいのですが、今年のなかよしギャグ大賞、どうやら満場一致ですね。

「幻想曲芸団」これ、いきなりわけのわからない話で楽しいです。月ぐらいの大きさの星が落ちてきたら・・・地球が吹き飛ぶと思いますが・・・あ、月の見た目の大きさですか。砂魚がなんかユーモラスでした。

「スノー*フレイク」・・・・(言葉にならない)。感じが大きく変わりました。るんるんの最終号にあった「笑顔のフォトグラフ」から見えていましたが、それまでの可愛らしさ大爆発の印象が強過ぎて。可愛らしさはあります。やや押し隠された形で、それだけにより強く。服に生気を吹き込む、そこまで行っています。なんとなく成長した感じで、中3ってこんな感じだったっけ、と思わせます。そして話も絶妙です。夢を、小さいとき言ったことにしてしまうのが、ごく一部のとんでもなく幸運な者を除いて大人になるということなのでしょう。でも、そのでもこそが少女マンガで語られるところなのですが、すごいです。しかも・・・彼氏もちにこんな形で、巧みに・・・。「雪の妖精」ですか・・・。嘘を打ち砕く過程がなんとも・・・。余韻に言葉もないです。

次号、「吠える大捜査線」確かに冒険的な企画ですが、とんでもないことをやっくれますが、すみません、ここで絶叫させてください。ふざけてんのか、そんなページがあったら新人に回せ〜っっ!!!わかってる!?新人賞の応募数単調減少数列じゃないか!!これが何を意味しているか知らないとは言わせない・・。失礼しました。安藤なつみ先生、待望の巻頭カラー新連載!期待大です!!今度は今度でどんな騒ぎをやってくれるのか・・・。「ほしいのはひとつだけ」まさか、でも・・・もう何をやってくれるのか、怖いぐらいです。とんでもない予感がします。あれだけやってくれたのだから、もしあれさえも試運転でしかないのなら・・・・。

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