なかよし1998年9月号

梅雨が明けてなかよしが発売になりましたね。

「だあ!*3」テレビがそればかり・・・これ本来少年誌のパターンです。ここでの彷徨の心情も見てみたいです。多分必死で我慢していたんでしょうね。それが無愛想の影にあるのでは。平然としていますが、本当は唇を噛み過ぎて血が出ているのでしょう。このお母さんもいいキャラクターみたいですね。どうなっていくのか楽しみです。パターン上は同居生活解消の危機です。僕も南瓜が好きで、挽き肉詰め煮とか(大鍋が必要ですが大きめのオーブンがあれば比較的簡単です)天ぷらとか色々とできます。

「デリシャス!」ついにここまできました。いや、これがKCで予告されていたあれですか。確かに一臣は地獄です。なんかここまできてやっと話が始まった印象です。といっても真人のりんごに対する想いは本物か微妙です。かなり甘えが混じっている印象があります。この新曲、何らかの形で聞いてみたいです。

「カードキャプターさくら」そういえば・・。今までの魔法陣はやや不自然な印象がありました。これは変形の三位一体(本来の三位一体は重なり合う3つの円かその類似、三角形を構成する。ここではまっすぐ並んでおり、太陽と月が対等の立場で星に従属している)、いやむしろどちらかというと仏教美術と共通する三尊形式(釈迦如来ー普賢菩薩ー文殊菩薩の釈迦三尊、薬師如来ー日光菩薩ー月光菩薩の薬師三尊、阿弥陀如来ー観世音菩薩ー勢至菩薩の阿弥陀三尊等。細かい魔術的な意味についてはあり過ぎてとても知らない)と12宮、完成度の高い魔法陣です。現実(一般的な魔術理論)にも力の主体がはっきりしていないので(作中ではカードだから問題ないのですが)そのままでは意味をなしませんが十分に使えます。といっても現実にこれを利用して魔術を行使するのは一応止めておきます。ものすごく危険です。僕自身も実践に回ったことはありません。今日たまたまTV版を見ていたところに母が来て、話を説明したらさくらの両親の段階でパニックを起こしました。「教師と生徒!変態なんじゃない?H本でしょ、そんなの見ちゃ駄目!いい、そんなことを平然と説明できると言うのは変なことなのよ。当たり前と思って欲しくないの。うちの息子にはそんなものに触れて欲しくない!」そこでそうなるようならその先を説明したらどうなることやら。そう言われてみると僕は本当はとんでもない所にいるのでは。

「My dear」凄い進み方です。もうギリシャ式の運命悲劇の様相さえ呈してきました。滴る汗にどきっ、これはあまりにも凄いです。高瀬綾先生にここまでの実力があるとは正直思っていませんでした。

「RSR」今回の喧嘩シーン、あれはもう少年誌並み・・いやそれ以上の極上のアクションシーンです。鋭さと正確さが普通じゃないです。ネクタイを使って相手を抑える術は現実にも有効度が高いです。タオルでも可能で、ナイフやバットにも十分対抗できます(練習なしには無理ですが)。本気ならここで腕でなく首に回すことも可能ですし。実際にナイフで達人のタオルをどう攻略するか、中々難しいです。初太刀を短めに撃って牽制に使い、返しの連続技に勝負を賭けるか、飛び込んで相手の投げを誘い、接近戦を狙うか。それとも足を使って遠距離のちくちくヒット&アウェイに徹するか。今回は僕は竜也の話と思っていたのですが、それがどうなるか気になります。

「グラニュー島!大冒険」楽しそうですね。

「恋愛向上委員会ジューシーフルーツ」これからはこの形で続けていくのでしょうか。花が人気無かったのが意外です。子供には高いからでしょうか?プレゼントについても補講で詳しく・・・いや、つきあって後のところで今度やるべきですね。

「ゴーストハント」見事に僕の予想は外れましたね。まだ甘いです。

「夢幻伝説タカマガハラ」つくづく考えさせられる作品です。教育的にはこれがアニメ化されるのが一番いいですね。しかし、スポンサーになるべき企業を間接的に非難しているのでは難しいでしょう。今、僕はどうすればいいのか少しづつ考え始めています。何とか生存主義をきちんとしたイデオロギーといいますか、政治、経済、社会システム、倫理など全てを再構成・・・資本主義を乗り越えられるものにしたいです。それがたとえできても何にもならないでしょうが、空しくとも石は積んでおきたいものです。でもこの手の作品のジレンマです、人類の存在が悪であると決め付けることが、一般に正しいけどそれを肯定できないことが。ただ、現状で人類が消滅したら管理者を失った放射性物質や化学物質で最悪地球生命圏の消滅すらありえるのがつらいところです。そして、「そんな人間ばかりじゃない!」それは正しいけれども・・・人間社会の理そのものがどうにもならない形で人間を破壊者にしていくのがたまらないです。どう考えても民主主義&資本主義かその変形としてのマフィオクラシー&独占企業のスタイル以外現実味を持って考えられないです。どうしても生存主義を基点とした社会経済システムを作る可能性がない。ところで、あっちで死んでも平気というのはちょっとまずい気もします。

「ヒロインをめざせ!」この武器、見事にある世代のセンスです。しかもそれを全てここまで使えない兵器にするとは・・・大したものです。Dボムで彼の尊い犠牲は確定しました。これは核兵器に対する強烈で非常に分かりやすい皮肉でもあるのでは?本来星間艦隊戦用決戦兵器を個人用に支給するのもすごいことですし、ここまで小型化したならライフル弾内に半径1m〜100mの範囲(距離ごとに色分け)に限定したそれを仕込むことも可能では(そうしたら使える兵器になってしまいますが)。

「JOKER」やっぱり春夜くんって要は子供なんですね。ずっと心を閉ざしていた分、その間の経験値が足りないため精神年齢が低くなり、それをごまかすためにクールを装っていた、と。今はリハビリといいますか、そう思って我慢するしかないです。多分、春夜の江梨衣に対する想いは甘えでしょう。もっと端的に言うとすり込み。「僕は僕で勝手に君のこと好きだから」これ名言です。それが理想ですよね、与える愛が。「何かに使えるかもしれん」等と社長がアーティストを商品扱いしてその線でJOKERを評価していますが、むかつきはしますがやはりそれが全てで・・・この上無い賛辞でしょう。でも藤馬って、すごいキャラクターですね。最大にして唯一の弱みを見切り、鋭く一撃しておいて一転して低姿勢・・・。

「パタP!」CRC(クリスチャン・ローゼンクロイツ)については「化学の結婚」を参照してください。その参考文献をたどればそれについての歴史についてもあらかた学べるでしょう。薔薇十字団こそ言うまでもなく西洋近代神秘主義の原点です。

「あたしとまめ子」とんでもないセンスです。飛びすぎなぐらいに。

「夢のクレヨン王国」が落ちましたが、本当に急病ではなく単に夏コミ合わせで落としちゃっただけであることを祈っています。

皆様のお手元のなかよし、巻末と前のほうの次号予告の巻頭カラー、どうなっているでしょうか。僕のは前のほうが「デリシャス!」、巻末が2号連続で「だあ!*3」でした。忙しくての単純ミスであればよいのですが、そうでないとすると由々しき事態です。巻頭カラーのローテーションから言いますと「デリシャス!」が自然ですから、まさか編集部の空中分解では?

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